古事記外伝 イズモ・クロニクル 作:多羅尾 整治
古代史っぽいのが読みたいなぁと
探していたらたどり着きました
名前からすれば、古事記を下地にしていると想われる
活劇というか、イズモという国の興隆を描いた
長編小説であります
古事記と日本書紀の区別もついていないような
愚か者の私でありますため、正直、
どこがどう、神話とかかわっているのか
よくわからなかったというか、そういうのを
わかる必要のない小説だったわけですが
遠く大陸からやってきた、鉄を作る民族が、
もともとそこに住んでいたオロチ族を退治する
まぁ、そのオロチに8人の頭目がいて、
一切、そんな名前は出てきませんが、このあたりが、
ヤマタノオロチの話なんだろうなと思っておりましたところ
あれこれ平定したら、主人公がスサノオになったと
まぁ、そんなお話でありました
スサノオが今でいう中国地方を統一して、
九州にまで乗り出してというなかなか、壮大な英雄譚でありましたが、
途中死をむかえ、その後、後裔において
国の興廃を見るというのか、悲しい結末に
やがて向かっていくというお話でありました
実際どの程度どうだったのかまったくわかりませんが、
かなりの量の「話し合い」と「武力」での政治外交が行われていて
そういう意味では、現世批判でもあるかしらと
深読みしてしまうのですが、
ともあれ、ひとつの強い力のもと、そして
それがまさに神のごとくあれこれとなしていく
国づくりをするという話は、結構面白かったのでした
あくまで外征に従事したという感じでありまして
もうちょっと、内政面、特に大国主の代でおこなったという
大開墾の記述をもうちょっとやってほしかったなぁと
つくづく残念に思ってしまうのですが、
こんな話でも、武力面がなくては、結局のところ
ただの内政好きでは意味がないという
でも、内政好きはそれなりに人格者という、現在の価値観で語られる
それなんでありますねなんて、
十字軍の話で読んだ、役に立たなかったフランスのルイを思い出すのでありました
国つくり物語としては
なかなか面白かったというか、
淡々としすぎで、むしろ、大きな感動とか
そういうのからは遠いように思えましたが、なんだかんだ
しっかりと読み進めたくなる本で
満足したのであります
古代史っぽいのが読みたいなぁと
探していたらたどり着きました
名前からすれば、古事記を下地にしていると想われる
活劇というか、イズモという国の興隆を描いた
長編小説であります
古事記と日本書紀の区別もついていないような
愚か者の私でありますため、正直、
どこがどう、神話とかかわっているのか
よくわからなかったというか、そういうのを
わかる必要のない小説だったわけですが
遠く大陸からやってきた、鉄を作る民族が、
もともとそこに住んでいたオロチ族を退治する
まぁ、そのオロチに8人の頭目がいて、
一切、そんな名前は出てきませんが、このあたりが、
ヤマタノオロチの話なんだろうなと思っておりましたところ
あれこれ平定したら、主人公がスサノオになったと
まぁ、そんなお話でありました
スサノオが今でいう中国地方を統一して、
九州にまで乗り出してというなかなか、壮大な英雄譚でありましたが、
途中死をむかえ、その後、後裔において
国の興廃を見るというのか、悲しい結末に
やがて向かっていくというお話でありました
実際どの程度どうだったのかまったくわかりませんが、
かなりの量の「話し合い」と「武力」での政治外交が行われていて
そういう意味では、現世批判でもあるかしらと
深読みしてしまうのですが、
ともあれ、ひとつの強い力のもと、そして
それがまさに神のごとくあれこれとなしていく
国づくりをするという話は、結構面白かったのでした
あくまで外征に従事したという感じでありまして
もうちょっと、内政面、特に大国主の代でおこなったという
大開墾の記述をもうちょっとやってほしかったなぁと
つくづく残念に思ってしまうのですが、
こんな話でも、武力面がなくては、結局のところ
ただの内政好きでは意味がないという
でも、内政好きはそれなりに人格者という、現在の価値観で語られる
それなんでありますねなんて、
十字軍の話で読んだ、役に立たなかったフランスのルイを思い出すのでありました
国つくり物語としては
なかなか面白かったというか、
淡々としすぎで、むしろ、大きな感動とか
そういうのからは遠いように思えましたが、なんだかんだ
しっかりと読み進めたくなる本で
満足したのであります