CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

江~姫たちの戦国~ 大坂冬の陣

2011-10-30 20:48:35 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」
見終わりました
なかなか面白かった

始まったと思ったらすぐに終わった冬の陣
そのダイジェストを見るように画面はうつり、
秀忠と家康の確執というほどでもない、
青臭い秀忠を言葉だけは相手する家康という図
それに反発を抱きつつ、何を思ったか
大阪城に乗り込む秀忠
そして、秀頼と茶々と対面し、あれこれ言い繕うのだが、
結局もって、一番子供じみているのは秀忠でしたと
思ったかどうかはわからぬまま
死ぬことを選ぶ、秀頼母子に対して
途方にくれるのでありました
あと、江が家光をしかりつけていました

そんな具合でありまして
なんというか、真田の弟を誇示しすぎだと思うのですが
アレを殺ると終わるというのはステキなことでありまして、
なるほど、それは本当にそういう手法だったのかもしれないと
思ったり思わなかったりするところ
つまるところ、英雄みたいなのがいて、それがなくなると
心が折れて治まるというそれなのではないかと
そういう見方になると、真田のやってることは
しごく面倒であり、おどろされておりという具合でして
なかなか面白いなぁなんて感じるのであります

それとは別に、いい絵というか演技だなぁと
感心しきりだったのが、
豊臣家をつぶす発言をする家康に対して、
約束が違うと叫ぶ秀忠とのやりとり
このときの両者は凄くよかった
あの隔たったというか、隔絶した感じがすばらしく
なんか、親としてや、上司としてやといった
そういうことをひっくるめた家康のアプローチというか
メッセージに対して、それをうまく受け止められない秀忠
そんな両者のどうしても埋まらない溝みたいなのがあって
ステキステキ
ああいう場面をもっと見たかったなぁ

と、思ったりしていたら、何を思ったか
秀忠が大阪城にしれっと乗り込んで話をしたり
ファンタジーもたいがいにしなさいと思いましたが、
ここはここで、意図でもないんだが
もしかしたらと思わされたところとしまして
秀頼という、大きな指導者の息子を見て、
その生き様が、自分とどうであるか、そしてもう一つ、
跡取りとどうあるべきか
そんなサジェスチョンになってたんじゃないかと
まぁ、あんまりそういう感じになってませんでしたが
そういう流れだと理解しやすいなぁと
思ったり考えたりするのでありますところ

ともあれ、次回で淀が倒れるようで
なんともかんとも、おわりだなぁと
感じつつ見つめていくのです
あと、4、5回くらいか?

ラストマネー

2011-10-26 21:25:08 | ドラマ映画テレビ感想
先日終了しました
なかなかというか、かなり面白かった
NHKの火曜ドラマであります
内容は生命保険にまつわるあれこれ
サスペンス仕立てというでもないですが、
生命保険によって、引き起こされるといえばいいのか、
クライムやら、人間模様やら、なんやらと
なかなか見応えのあるドラマでありました

珍しく、7回もやるという割と長めのドラマだったのも、
いい塩梅だったと思われるところ
序盤の保険とはこういうことだという
ケーススタディみたいな話しも面白かったんだが、
中盤から浮かび上がってくる、というか、
最初から胡散臭すぎた「保険金殺人」というテーマが、
なんというか、まぁ、やられたなぁという具合で
ほどよくダマされたというか、
もう、わけわからんちんだなぁと思ったりしながらも
ひっぱられて見続けてしまえたというのが、
凄く楽しい経験でありました

役者さんがみんな抜群にうまいのがステキで、
要所要所で、それぞれがそれぞれの持ち味を生かしていると、
偉そうなことを感じてしまうような、
バランスのよいドラマだなぁと
すんなり見入ってしまったのがよいのであります

結局、殺したのか、殺してなかったのか
そこに引き込まれてしまったので、
オチにはなんとなく、納得できなかった
気がせんでもないですが、
まぁ、ちょっと前に流行った、
保険金殺人の仕組みみたいなのがアカされるのかなと、
期待しながら見てたから間違えてたと
今更思うところ
もしかしたら、そうだったかもしれませんが、
そういうドラマが、色々あったりなかったり、
お金ってすげぇなと思わされて
なんとも、しんみりしたのであります

最近は再放送とかが、深夜ばっかりなので、
なんというか、追いかけそこねると
大変だと感じつつ、なんとか見続けて
楽しませてもらったのでありましたとさ

白菜と豚肉の間に

2011-10-25 21:05:40 | 食べ物飲み物
なんとなく、小説のタイトルっぽくしてみましたが、
先日、白菜と豚肉を煮たものを作りました、
人は白菜鍋と呼びます

そんなわけで、冬も近づいてきて、
そろそろ鍋なんぞも食べたいなぁと思っていたら、
とあるコミュニティで大盛り上がりしていた、
白菜鍋についての考察をあれこれ読んでしまったばっかりに、
白菜を山盛り食べようという健康的なそれに
陥ったというそれだけのお話であります

白菜鍋は、以前から食べていましたが、
この春から料理に目覚めた私にとっては、
ただのほうりこんだそれから、
一手間など儲けて、ちゃんと料理にしようと
いきごんでやってみたのでありますが
実際、やったことなんていうのは、
白菜の間に豚肉を挟んだだけでありまして
にんともかんともであります

・白菜4分の1カット
・豚肉ロース薄切り
・めんつゆ

なんだ、いつも通りじゃないか
そういう具合でありましたが、
前述のとおり、見た目がよくなるという
たったそれだけの理由だと思われることのために、
白菜の間に豚肉を挟むという
ミルフィーユ状にしてみたのでありました
これが、なかなか、やってみると綺麗だし面白い、
そして、このせいなのかわかりませんが、
随分とおいしいと感じたのでありました

まぁ、このあたりは思い入れ補正というものありましょうが、
白菜数枚と豚肉という取り合わせが、
とてもあっさりさっぱりしているのに
噛み締めると旨みがじわりとにじんできて
とてもステキ、素晴らしい
本来というか、もっといえば、
めんつゆで下味をつけるんじゃなく
水煮というか、水炊き調にしておいて、
ポン酢あたりでさっぱりいただいたほうが
よかったかもしれない、
あと、マイタケが欲しかった、売り切れてたんだな

と、まぁ、そんなわけで、
冬がきたなぁと、一足早く食事で楽しんだと、
そんな他愛のないお話であります

一命

2011-10-24 21:10:11 | ドラマ映画テレビ感想
邦画の「一命」を見てきました
久しぶりに近所の映画館で時代劇をやってる!
そんな理由で、前回見たのは十三人の刺客だったかなぁと
考えたりなんだったりして、なんのきなしだったんですが、
監督が同じ人だったそうで
終わってから、いろいろ調べて知った次第であります

つまるところ、十三人の刺客とはまるで違う作風だな

実際は絵の撮りかたというか、画面の雰囲気は似てるなぁと
ぼんやり思いつつ、現代の時代劇はどれも
同じ調子になるのかなぁとか、頓狂なことを思っていたのを
殴り倒したくなるような感じでありますが
とにもかくにも、全体が静かで、なんというか
しずしず進んでいく話に、なるほどなぁと見入ったのでありました

演技としては、瑛太さんが抜群によくて
目からうろこでありました、
結局のところ情けない侍役でありまして、
何年か前に見た、なよごろうさんの印象そのままでしたが、
それにしても、やるときはというか、迫りくるシーンも
数多くあって、たまらぬできばえでありました
序盤の見せ場はすげぇの一言というか、
もう、力入っちゃって、体に悪い映画だなと思った次第
すごくよかったんだけど、むしろ
そこがよすぎたせいで、その後がちょっと
たるんだといわないですが、退屈に見えてしまいました

さて、内容ですが、
一命を賭して何をしたかというようなお話でありまして、
侍の意地やら、権威やら、本音やら建前やらの前に
ある仕方のない事故が起きて、それにまつわる悶着
いずれの方にも言い分はあるし、どっちの言い方もわかるなぁと
思わなくもないのでありますが、
対立する、役所さんと海老蔵さんの言い分は、
どっちもどっちだなぁという具合でしたが
それこそが、描きたかった何かだったんだろうかと
頭使ったことを書いてみるのであります

で、主役であろう海老蔵さんなのでありますが、
これがなんというか、この役は当たりとは言いがたい
そんな感想になてしまうのであります
ちゃんとした年齢を私が理解していないせいもありますが、
瑛太と親子関係というのは無理がある、
くたびれた侍親父という風情が必要なのに、
目といい、顔つきといい、若すぎる
そういう役をやるように、気配とかからだとかができてないなぁ
そんなことを思ってしまったのであります
もっと、年齢重ねてからやってもらったら、
ぐっとよくなったんじゃないかなどと思ってしまう

そんなわけで、海老蔵さんのシーンでは
一人演技の部分ではいいなぁと思うところが
はしばしにありましたが、年齢がどうもしっくりこない
そういう人たちと映っていると、なんか違うなぁと
思わされてしまって、その点で残念でありました
となると、主役がミスキャストなら
ぜんぜん駄目じゃないかしらと思わなくもないですが、
敵役がそれぞれ、悪い顔していたから
まぁ、いいかなぁとも思ってしまうのでありました

ちゃんばらもわらわらとありまして、
正直、その展開はなかろうと思うものの、
殺陣シーンの海老蔵さんは見事でありまして、
追い詰められる侍が獅子奮迅の働きをして、
だんだんずたぼろになっていく、追い詰められて見得を切る
このあたりは絶妙というか、もう、それが見たかったと
言わぬばかりに据わっておりまして、
あれはかっこよすぎるなんて、惚れ惚れしたのであります
ただ、全体的に冗長なのと、なんか、もう一つ殺陣そのものが
すっきりしなかったのが残念で仕方ないのですが
まぁ、よいのです

と、なんだかんだ、文句ばっかり書き付けたような文体で
失礼きわまりない感想となってしまいましたが
善悪をはっきり書いていない、その一点が肝である以上、
そういうのを好ましく思っていない今の私には
ちょっと、すかっとしないから残念だと
そんなわけでありました
もっと、すっきりしているというか、
悩むでもなく、深く考えたい、そんな気分のときに見ると
すごくはまるかもしれないと
思ったり考えたりしつつ

うつうつとしつつも、ありていな皮肉と
その皮肉をストレートに描いた点が、
もっと皮肉になってんのかなぁとか、
また、頭よさそうに見えないかとあれこれ考えるのであります
役所さんの悪っぷりというか、
役をまっとうした感じのラストは圧巻でありました
いろいろ、立派な俳優さんがちょい役とかで
豪華であります

江~姫たちの戦国~ 姉妹激突!

2011-10-23 21:31:25 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」見終わってました

先週というか、ちょっと褒めておりました
秀頼の役者さんですが、相変わらずいい調子ではあるものの、
なんというか一本調子だなというのが
ある意味リアルなんだろうかと
考えさせられたというか、今後に期待したいと
思ったのであります

さておき、話はあらぬ方向へというか
どういう決着つけるつもりなんだか知らないが、
えらい難しい舵をきった内容だなと、
ひやひやをとおり越えて、怖いくらいであります

秀忠が家康に反発するあまり豊臣に近づくとか、
なかなか、凄い内容だなと、改めて気づかされるのですが、
それが正直とか、なんというか、こう、
軟弱なそれなのが、見てられないといったらいいのか、
なんか、少年漫画じゃねぇんだから、そういう展開はいらんだろうと
ちょっとがっかりというどころでない胸騒ぎを覚えたのでありました
手紙でがんばりましょうといってたら、
親父に全部、おじゃんにされたよなんて
どういうおとしまえつけるんだろうかな
不安すぎるだろう、この展開

と、思っていたら、一番の味方としてやってきたのが
結局大名じゃなくて、食い詰め浪人の真田の次男坊というところ、
考えてみると兄貴が徳川方にいるんだから
ああいう入り方してきたら、もっと疑わないといけないんじゃないかと
思ったり考えたりもしたんですが、
もう、現在の知名度の前には仕方ないのですね、
当時は、知名度はおろか、誰も知らなかっただろうに

そんなお約束のことを思いつつ
ここにきて、凄い疲弊感を味わったとさ
なんともかんとも

いま なんつった?

2011-10-19 23:01:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
いま なんつった? 著:宮藤官九郎

肩の力を抜いて読める本
そんな酷いセレクトの仕方で選びました
予想にたがわずというか、むしろ、もっとステキと
思わず読み込んでしまって、あんまり力抜けなかったと、
そんな読み応えのあった本であります
いや、内容はきわめて普通で、別段、なんか考えさせられるわけでも、
つきつけられたり、つきつめたりするわけでもないんだけど、
どうにも、読んでいて、ああ、うまいなぁといくつか笑わされてしまうという、
その体験が、なかなかステキだなと
思ったりする本でありました

クドカンが、色々日々考えたりしたことを、
台詞というテーマの下に繰り広げるのでありますが、
読んでみれば、なんてことはない、
戯言といったらいいのか、気の抜けた日記みたいな感じであります
内容は、あったことを想い語るというような具合で、
目を見張るような展開があるわけでも、
なんでもないのであります
しかも、結構なボリュームで、当時公開されていた、
あるいは、されるという映画やなんかの告知に割かれていると、
まぁ、ある意味酷い本だなという具合なんでありますが、
テンポがよいというのか、ひとつひとつのまとまりが、
大変こぎみよくて、読み込んでしまったのでした

どのエピソードがよかったとか、
そういう分類でもないのですが、
何度か描かれていた内容の一つ、
自分の中でタイムリーな瞬間に出会うというか、
そんなフレーズはまったく出てきませんでしたが、
ともかく、その時、その状態だったから、
とても面白く感じたみたいなそれが、
この本の中で、わたしの場合だと、
娘さんの話しだったわけでありますが、
まぁ、面白い、多分描写もうまいせいだと思われますが、
手に取るようにというか、
目に浮かぶという表現がぴったりの面白いエピソードになってて、
脚本家ってすげぇなと感心するかたわら、
娘とか、そういうのいいなぁとも
思ったり感じたりしたとか、
そんなことを書いておいたら、
読んだと伝わるかしらなんて、

わけのわからないことをメモっておくのでありましたとさ
面白かったので、なんでもよいのです

自衛隊今津駐屯地見学

2011-10-18 23:27:49 | 陶磁器を探す旅と名物
111009_今津駐屯地創立59周年_その1

111009_今津駐屯地創立59周年_その2


111009_今津駐屯地創立59周年_その3


うまいこと貼れているといいのですが、
先日、自衛隊の駐屯地で戦車が見られるという
ナイスな情報を手に入れたので、喜び勇んでいってきたのであります
滋賀県北部の今津駐屯地、関西随一なのかはわかりませんが、
近畿圏では相当大きな戦車基地であるようです

詳しくというか、語るのもおこがましいといっていいのか悪いのか、
感動というか、感激と、興奮のあまり、
写真撮りまくってしまったのでありますが、
いや、すごい、銃器が、重機が、本当すげぇなんてもんじゃねぇ
空からレンジャーが降りてきたり、
戦車部隊が展開したり、
155mm榴弾砲が展開したり、
バイク部隊が騎乗射撃したり、
空砲とは思えないような衝撃波に驚いたり、
戦車か特車か装甲車かなにかわからないのが
ともかくあれこれといっぱいやってきたりと
なんか、大戦略といったらいいのかなんなのか、
おお、すげぇ、74式だよ、弾丸ジャッキーどころじゃねぇよと
興奮が、本当、もうすげぇ、まじすげぇ、超すげぇ

そんなわけで、頭悪い言葉しか沸いてこないほど
実にすばらしいそれこれだったので
とりあえず写真だけ貼っておくのであります
写真ごとにあれこれとコメントつけるという
昔なじみ深い内容で更新しようかとも思ったんですが
100枚近くあると無理だなと断念しつつ
楽しんでもらえましたら幸いです
戦車かっこいい

江~姫たちの戦国~ 親の心

2011-10-16 20:46:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」視聴完了しました

先週の分を、再放送で昨日見ていたんですが、
ちゃんと見たら、あれこれ見所があるじゃないかと
かなり反省してしまったため、今回は
ながら見ではなく、ちゃんと見てみようと
じっくりとっくり見ておりました
なるほど、題名のとおりだ
そんな感想であります

相変わらずおふくになついてばかりの竹千代
しかし城内の評判は、江のかわいがりもあり
国松派に傾きつつある
起死回生のため、伊勢参りと偽りおふくが大御所に直談判
家内の乱れを制するためと、竹千代が継ぐと宣言される
そこに、またも、秀忠と家康の間の
微妙な関係が浮き彫りとなり、それを埋めるために
あれこれやってみたけど、結局埋まりませんでした

そんな具合のまま、あっという間にというか
来週はいよいよ大阪冬の陣とのことで、
合戦シーンも新しいアングルというか、あの手は
前に使われていたかなとちょっと思い当たったような
そうでもないようなというところで
楽しみにしているのであります

今週については、見所というでもないですが、
加賀まりこさんが、いわゆる大河的なコメディを演じるという点で
抜群にうまかったというか、三文芝居を芝居で見せるという
それを見せてもらえて、そこだけ楽しかった
そんな具合でありました
いや、実際話しのほうも、なかなかよろしくといっていいのか、
徳川家を使ってやるほどの話じゃないが、
乳母と実母と、子供と親とというところの説教は
非常によくできていたというか、真情訴えるものがあったと
しみじみ感じ入った次第
たぶん、演技にやられたんでないかなと思わなくもない
あまり何も考えないで見ていても、なかなか、
どちらかに壁があるから会話が成り立たないというそれは
ステキでありました

ただ、残念ながらというか、ドラマ上は
そのあと、話し合いをした親子はまったくかみ合わず
結局無駄であったというか、美談は滑稽に落ちたと
そんな具合なのが残念でありますが
仕方ありませんね

ともあれ、来週を待って、
また、日々成長していると思われるほどの
見事な秀頼っぷりに感心しつつ、
ちょっと家光をあほに書きすぎじゃないかと
心配になったり、国松そこまで立派でもなかったんじゃないかとか
あれこれ思ったりしながら待つのであります
オチはどのあたりになるのかな

神様の女房

2011-10-15 22:13:40 | ドラマ映画テレビ感想
スペシャル連続ドラマ「神様の女房」見終わりました
なかなか面白かったけど、
わざわざ夜にやらなくてもよかったんじゃないかな
そんな感想になってしまったのであります

非常に作りこまれていて感心というか、
ああ、いいドラマだなぁとか、年齢を重ねたせいでありましょう
丁寧なつくりのそれが楽しくて面白くて、
じっとじっと見続けたのであります

内容としては、あんまりちゃんと見られなかった
朝ドラのゲゲゲの女房みたいな感じだったと思われます
視点というか、主人公が奥さんであったあたり、
こういうつくりになるなと思ってしまったのですが、
個人的にはもうちょっと、キナくさいというか、
もっと経営面、産業面での描写がほしかったなぁと感じたのです
奥さんが盛りたててやってましたよという
まぁ、よくできたお話だなというぐらいでありまして
特別興奮するというようなことが
残念ながらあんまりなくて、なんというか、
平静のまま見られたと思うのでした

もっとも、その平静のまま見られたからか、
なんというか気軽に見られるのもいいなぁと思いつつ、
筒井さんが、なんというかよくハマっているというべきか、
重苦しくなく、ドラマの雰囲気に凄くほどよい感じになってて、
しかも、ずいぶんうまいなと、えらそうなことを
思うほどだったのであります
なんというか、時代劇にあわない人なんだろうかな、
そう思ってしまったのでありますところ
とても自然でというか、時代劇だとちょっと浮いてしまっていたように
私には見えておったのでありますが、
このドラマだとどっしりというか、あの感じが
とてもスムースにはまってて、ああ、面白いな
深刻な話も、深刻になりすぎないけど、自然な影があるなぁなんて
感激しておったのでありました

まぁ、実在する企業だしとか
いろいろあってのことだとは思われますが、
3回という少なさなど、あれこれ考えれば
仕方ないとも思われるところ、
はしょられたところはご愛嬌として、よくよく面白かった、
けど、伝えたいメッセージというかテーマは
しっかりしてて、伝わったのでありますよと
思ったり感じたりして、今これを書いておるのでありましたとさ

しかし、考えてみるとここ数年、
もしかしたらずっと前からそうだったのかもしれませんが、
白州次郎しかり、岡本太郎しかり
現代物の奥さんを主軸にしたドラマが増えてんなーと
つぶやいてしまったのであります
そして、だんだんと、旦那のにおいが抜けて
奥さんが主役になってきているなぁと
そうなると、現代の大河ドラマも含めた
女性を主軸に路線は、ありとあらゆるところに
出てきておるのかと
ちょっと、悲しく思ってしまうのであります

内助の功は、目に見えないからこそいいんじゃないかしら
内助のない身分にして、思うのであります

ワーカーズ・ダイジェスト

2011-10-13 23:54:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
ワーカーズ・ダイジェスト  作:津村記久子

前回重たい本を読んだから、
なんか、ぱぱっと読めるような現代小説を読みたい
そんなことを思って、この小説がそうでありますようにと、
中身もわからず手にとって読み終わったのですが
ぱぱっと読むのとは、ちょっと違う内容でありました

既視感とは違うのですが、あー、あるある
そういう気分をずっとずっと、全編に渡って感じさせられた挙げ句、
なるほどなというでもないけども、
特段の大きなオチに近づかぬまま、終わっていく
そういう小説でありまして
女性が書いているな、そして、年代が近いな、
なんて思っていたら、同い年の女性でしたと
そんなところであります
30がらみの男女なら、読んでみて
あるあるという感じ、それを覚えるなぁと
そう考える小説でありました

奇しくもというか、もしかしたら、その暗示だったのかと
思わなくもないのでありますが、
小説内に出てくるスパカツなる食べ物が、
ありとあらゆる、どこかで出会った味が融合していて、
それはとても美味しいという帰結にいたる
その食べ物こそが、この小説だったんじゃないかなと、
そう思えるほど、30代くらいの男女が、
あーだこーだと考えたり、すり切れたりしてきたことが、
進行していたり、終わっていったりするという、
まさにダイジェストを見せられるのでありました

ちょっと、冗長というではないですが、
どこで止めたらいいかわからないという文章運びというか、
話しの流れで、読み始めたら、最後まで読んでしまわないと、
なんというか、途中で切ったら、なんだかわからなくなると
そんなことを危惧するような、
非常につらつらとしたものが描かれている物語でありました
凄い大きなうねりとかがあるんではなくて、
ただ、日常が連綿と続くという具合が、
なんというか、ダイジェストなんだなぁ、
そして、それがリアルとは違うけども、
既視感とか、共感めいたそれになるんだなぁと
読んで楽しいというよりは、
変わった体験したなぁという具合なのでありました

というわけで、話しの中身はともあれ、
あれこれ人生に悩んでいるときに読むと、
もしかしなくても、みんながそうで、
そしてそれは、さしたることではないなと、
そう思わされたり、考えたりできるような
そんな小説だったように思うのでありました

飯がうまそうだったのと、
マトリョミンが出てきたというのが
非常に印象的な小説でありました
どっちも、さほどに大きなことではないんだけども、
なんだろうな、これも既視感というか、共感してしまうのであります

原発ジプシー

2011-10-11 23:27:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
原発ジプシー  著:堀江邦夫

もっとちゃんと読まないといけないタイトルなんですが、
通勤中の電車の中で、時折酔っ払いながらと
なかなかひどい環境のなか読みきりました
内容としましては、原発で働いたルポというところでありまして、
下請け労働者がどんなに劣悪環境で働いているか
そういうお話であります

震災があってから、急激にクローズアップされているようで、
これともう一つ、東海村事件の本を読みたいなぁと
考えてはおるのですが、まずはこれ
内容は79年とか、もう、おいらが生まれるかどうかと
そんな時分のことなので、あれこれと
内容が異なってはいるんだろうと思うのでありますが、
劣悪な労働環境というのが、労働者としてもぐりこんだ
作者の赤裸々な日記というスタイルでつづられていて
なかなか面白かったのであります

当時から、原発というものに何かしらの
イデオロギーが働いていたのは確かなようでありまして、
当時の世相とか考えると、たぶん、そういう
反権力ではないんですが、当時の情勢が抱えていた、
大きいものが小さいものをあれこれといったことを考えたというか、
そういう労働者革命的とまではいわないまでも、
当時からはっきりと存在していた格差、
それが描きたかったんだと思われる内容であります
なので、このタイミングで読むと、
なんというか、放射線がどれくらいでどうのこうのというのが、
確かに、共通軸の恐怖で語られてはいるのですが、
それを浴びることが当たり前の労働環境を劣悪と考える
そういう思想で、それを上は下に押し付けている
ここが問題だと提起しておりまして、
なんというか、そういうことは
この原発に限らず山盛りあるよなぁなんて、
ちょっと、そこまで深刻には読めなかったのも事実であります

ともあれ、原発労働者として、ドヤとか
様々なところからさらわれてきて、それがどうしたこうしたと、
そこに裏家業の人々がかかわってと、まことしやかに語られて、
おいらでも知っているようなことが、
割と簡単におきていたんだなぁとそんな感じでありました

感慨深いでもないですが、やっぱり思わずひっぱられるのは、
福島原発が出てくるシーンというか、そこでの労働環境でしたが、
これもまた、ひどい環境だとはわかったのですが、
それと、今回の事件とはちょっと、興味の本質が違うというのが
時代なんだろうかなとも思ったりなんだったりしつつ
たまに、難しい本読むと、わけわかりませんねと
煙に巻くようなことを書いておきつつ

結局放射線がどの程度どうなのかは、この本からはわかりませんが、
何かしら、原発というそれを稼動させるのに、
大きな、そして、よく見えない何かというのが存在して、
それが悪いものに見えて仕方ない
そんな印象の本なのでありましたとさ

2011年秋 信楽陶器まつり

2011-10-10 16:42:00 | 陶磁器を探す旅と名物
秋は久しぶりだったかしら?
わからないまま、秋の信楽散策がてら、陶器まつりにいってきました
確か、前回、春か秋のどっちかでいったときは
休日1000円効果であほみたいに人がいたと
書いていたような気がせんでもないですが、
今回、そういった効果がなくても、とんでもない人出でした
たぶん、三連休ずっと晴れていたからでしょう
いや、それなら、三日間に分散されるから
もっとすいてないとおかしいのか

独り言をつらつら
ともあれ、その混雑のなか、あれこれと
あわただしく見てまわってきました
今回もというか、最近はすっかり陶器まつりそのものというより
これにあわせて催されるイベントである
アートフェスタと、陶器の森の産業展示
この二点となっておりまして、バスに揺られていったのであります

今年はまた、特にといっていいのかどうか
産業展示がすばらしかったように思うところです
「信楽透器」という新しい素材というのか、ジャンルを開拓した様子で
それを使った生活雑貨というのか、生活用品といった提案が
なかなか非常によろしく見えたのであります
証明の外側に紫香楽焼きなんてのは
前々からやられておりましたが、今回のこれは
透けて見えるというのか、電灯カバーみたいな、
透過が魅力のそれなのであります、
ほどよいというのか、和紙を透かしたのとは若干異なりますが、
かなり和らいだ光が出ておりまして、
おそらくはエクステリア用と思われるそれこれは
幻想的なものでよろしかった
そうと思えば、壁面証明なんかの素材もあったり
どんどん進化しているのだなと感心しきり

また、陶器スピーカーという、また新しいジャンルも出てきてて
あれも非常に面白く思えたのであります
木製スピーカーではなく陶器とすることで
また音色がかわるであろうというのは想像にかたくない
そこを狙った商品の開発も行っているとのこと

さらにはデザイン性優れる器の提案というのもなされておりまして、
いかに同じ型からデザインで優れるものを作るのか
そういったことにチャレンジしている展示もありました
これも面白くて、同一の茶碗から、そぎ落としをいくつか行うことで
何種類もの違うもの、されど工業製品的に均一な茶碗とかを
あれこれ製造できるというところがステキでありました
釉薬の掛け違いみたいなのにも精力的な様子で
なんというか、信楽の未来は明るいなぁとほとほと
感嘆したのであります
他の窯場もこんなことしてんだろうか、少なくとも、
美濃と常滑じゃ見たことない気がすんだがなぁ

展示館では、そのほか、企業というか、
各窯元が取り組んだデザイン性の高い器もあったり、
窯業高校の生徒さんの作品が出ていたりと
非常に面白く楽しめたのであります
窯業高校の作品は特に安いので、なかなか魅力的
まさか、抹茶ワンを500円で買えると思いませんでした
これはよろしい、日ごろ使いにもってこいであります

そして、いつものようにアートフェスタとして、
新人作家さんのテントをあれこれとねめ回って
さらに本会場、信楽会館と見てまわってきたのでありました

今回、なめていたというか、最近いってなかったのかと
思いいたるほど、本会場も非常に充実しておりまして、
なんたって安い、ともかくこれはよいと思えるものまで安い
これに驚いてしまったのであります
結構出物というか、いいものが安く大量に出ていたので
ちょっと大丈夫かというか、凄いな信楽と
あっけにとられてしまったのであります
もっと稼ぎがあれば、山ほど買うというのに…

そんな悔しい思いもしながら、これならば
この混雑もうなづけるなんて、えらそうなことを考えつつ
裏道を通って逃げ帰ってきたのでありました
ちょっと、さすがに、本ルートの混雑は常軌を逸するというか
凄い量だったので、びびってしまったのであります
無形文化財さんの様々な作品を見られたり、
ずっと前から気になっていた、陶器人形を作っている窯元の
アトリエが見られたりと、いろいろ楽しかったのであります
今年はあたりでありました
三連休通いつめればよかった、しまったなぁ

江~姫たちの戦国~ 運命の対面

2011-10-09 20:54:13 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」
視聴完了しました
いや、大河ドラマ見ている気分になった!
そんなことを、声高々と宣言するのですが、
秀頼と家康の対決は非常によかったように思うところ、
あの若い俳優さんが何者か知りませんが、
不敵な部分、あれは若さというそれであって、
また、あの態度を見ての家康の妙によって、

何倍もあの不遜さというのか、若さが輝かしいものに見えたと
そんなえらく気に入ったシーンとなったのであります

鞘当なんていうアレではなく、間違いなく刃を交えているような
緊迫感と緊張感がすごくよくできていた
いい大河ドラマだなんて思ってしまったのであります
それを考えて、見てみると、秀頼と淀、家康という絵面は
なかなかよくできているというか
それぞれが、思うところを演じているというのか、

深謀遠慮、しかし狸として時間に追われてあせる家康
聡明、ともとれる若さと気力とにあふれる、家康が失ったすべてを備えてみえる秀頼
浅はか、とは言いすぎでありますが、天井が見えているのにそれに気づかない哀れな淀

そんな具合で、わかりやすい見事な大阪の陣を見せてくれそうで
なんというか楽しみで仕方ないという具合でありましたとさ
しかし、脚本上仕方ないとはいえというか、なんとも
どうにもならんなという風ではありますが、
これこそがとも思わされる、国松誕生の波乱をふくんだ具合は
なかなかステキです
露骨すぎるあれですが、竹千代が悲しそうなところとかは
いい具合じゃないかなと思うのです
ただ、秀忠が、秀頼寄りというのはいただけませんが
見守っていきます

天下一品ラーメン

2011-10-05 22:46:55 | 食べ物飲み物
先日、天一の日(10月1日)というわけで、
ラーメン進呈券がもらえるというのにつられて
何年かぶりに天下一品のラーメンを食べました
そして、当然のようにおなかを壊す(褒めている)

そんなことがあったので
もっちりと書いておくのであります

年齢を重ねたせいだなぁと、改めて思うのですが、
あのこってりが、なかなかどうして、旨い旨いと食べられなかったのであります
スープというか、どろり濃厚なアレは、
そういう液状の何かとは別のそれなわけでありまして、
そのうまみというか、美味しさというのは
空腹時には筆舌に尽くしがたい、のっぺり利いたにんにくの味やら、
さまざま楽しめると思うのですが、
満喫したあと、必ずおなか壊してしまうあたり、
なんというか、罪深い食べ物だと思われるのであります

天下一品もかなりのヘビーユーザーがいるとのことで
実際、本当においしいのは本店とか、どこやらとかに行かないと
なかなか食べられたものじゃないんだそうでして、
近所のそこでは違うのかもなぁなんて思ったりしつつ
どこで食べても、たぶん、おなか壊すんだろうなぁと
考えたりなんだったりしながら
それでもついつい食べに行きたくなってしまうというか、
何かしら、食べたいと思わされるそれに
なんとも惹かれるという
ごくごくありふれたお話をメモっておくのでありました

しかし、久しぶりに食べて思ったのですが、
案外高価いよなぁと、そこは少し気になったのであります
今の状態ならばというか、年齢を重ねたいまなら、
來來亭のほうが食べやすいなぁと
ひそかに思ったりもするのですが、なんというか
いずれにせよ、常食するそれではないなと
ラーメンについて反省をもよおす次第であります

自分でうまいこと作れると一番いいんですが
なかなか難しいものであります

2011秋 京都大アンティークフェア

2011-10-03 23:27:58 | 陶磁器を探す旅と名物
前回は春だったと思ったんですが、
あっと言う間にやってきたなという
月日の速さにおののきながら
いって参りました、京都大アンティークフェア
西日本最大級の骨董市であります

前回度肝を抜かれたという具合で、
会場に圧倒されておりましたが、
今回は二度目ともあって、割と落ち着いて見ました
レイアウトは前回とあまり変わっておらず
出ている業者さんも、おそらく
大半が同じだったんでなかろうかな
そう思ったりしつつも、前回買いそびれたものは
当然のように今回は出ていなかったりと、
一期一会というか、骨董は欲しいと思った時が買い時という、
当たり前のことを感じ入った次第であります

ただ、それはそれとしまして、
今回、なるべく安物買いをしてみようなんて
方針をたててみて、ぐりぐり見て回ったのでありますが、
流石骨董市というだけあって、安いモノは安いモノなりに、
結構な数というか、種類があるのでした

まぁ、値段相応だよなと思うのですが、
ほぼガラクタという部類のカフスボタンが、
1組300円とかで投げ売りされていたり、
得体の知れない茶碗が1000円とかで売られていたりと、
なかなか楽しかった次第
だけども、やっぱり本物を見てしまうと
そっちのほうがいいなぁなんて思ってしまい、
なかなか安物に手が出ないのでありまして、
さらに、考えてみればあり得ないと
すぐわかりそうなものの、
安い中にお宝的なものがあるんじゃないかと
血眼になって探したりもしてましたが、
あの会場は、売り手が同時に買い手でもあるんだから、
そこらのフリーマーケットと違って、
だいたい相場どおりなんだろうなと感じたりもしたのでありました

ただ、それでもといったらいいのか、
もう嘘もつき通したら勝ちだろうみたいな風情で、
国宝級2000万円とか書いた茶碗が、
野ざらしになっていたり、ちょっとよさげな茶碗を見たら、
宋代の貴品だけど3000円にしてあげようとか、
わけのわからない胡散臭いものも
またまた山盛りになっておりまして、
18金と言われたメッキの剥がれかけたなにかとか、
これが骨董の恐ろしさかなんて、違うものも満喫したのであります

結局、買ったものといえば、
象牙のチップくらいのものでありまして、
考え直せば、象牙クズももう少し買っておけばよかったと
反省しきりであります
茶杓作るには細いという理由でクズを買わなかったんですが、
よくよく考えてみたら、耳掻きくらいだったら
彫れたんじゃないかななんて
素人ながらに失敗だと嘆いた次第
今度の春には、それを念頭に買ってみようか
そう考えておるのでありました

その他も、骨やら角やらの材が目についておりまして、
なんか、骨董というよりは、ガラクタ市に近い部分に
ひかれておったような、そういう過ごし方をしたのであります

よい茶碗もあったけど、これは
ちゃんとした店で買おうかなぁとも思うのです
フェイクの藤田みたいに、フェイクとわかったうえで、
できのいいのを集めるってのもいいんだが、
なかなかそこまで目がききませんので
難しいものであります