CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】首

2023-11-30 21:05:43 | ドラマ映画テレビ感想
北野武主演監督作品でありました
北野作品を映画館で見るの初めてだと思ったんだが
なかなか楽しく見終えたのでありました
思ったよりもコミカルで、もっと血なまぐさいというか、
グロテスクな感じかと思ってたのが、
案外そうではないというところがよかったというか、
肩透かしだったといえるかもしれない

途中セルフオマージュでもないだろうが、座頭市の時にも見たようなギャグというか、
笑いの部分もあったんだが、まぁそれは味というやつだろうと思いつつも
大森南朋の演技が個人的にものすごくツボで、
武扮する秀吉に、兄者兄者とついていくというのが
なんか面白くて癖になる感じがすごくよかった
そして、誰もが切れ者ではないというキャラ造詣が見事というか面白くて
バカバカしいけど、そこにすごみというか、
そういう下で殺し合いが当たり前というのが空恐ろしいようにも感じられて
見ていてぞくぞくしたのでありました
殺すということへの悪意や、怒り憎悪みたいなのがない、
営みの一つみたいな感じでやっちゃうのがよかった

武家の嗜みとしての衆道を一つのキーワードにしていたのが面白いところで、
本能寺をそういう痴情の縺れめいたもののようにも見せつつ
でも、結局は、全員がどっかおかしい、そういう狂ってる中で
突然に天下の重みとか、そんなのが理性のように働くというのが
もう、なんというか、独特の空気だなと笑っていいのか、怖いのか
わからないまま進んでいくという体験をしたのであった

物凄い面白かったというわかりやすい映画ではなかったので
自分にはちゃんと楽しみきれたかわからないけども、
わざとらしい独特のおかしみというのが全体にわたっていて
信長だけ訛ってるという、わけのわからない状態も含めて
とりあえず狂気めいたものを見たような気分になるのであった
しかし、あの名古屋弁酷い、発音が悪いというのもあるが、
多分そういう次元のものを求められない演技だったんだろうと思ったのであるが、
それにしても武家の信長が、あんな名古屋弁喋るはずがにゃーと
思うのでありましたとさ

三つくらい並行して話が進んでいたんだが
どれも面白かったけど、中村獅童の農民役の顛末が印象的でよかった
本当、どいつもこいつも狂ってる
そう思うばかりであるが、世の中案外あんなやつばっかりのようにも思える
利己的なバカというのは、既視感を覚えるのであった

【読書】黄金比の縁

2023-11-29 21:05:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
黄金比の縁  作:石田夏穂

企業側の就活、人事採用を扱った小説
割とくだけた、基本的に主人公の心情吐露のみで構成されていて、
就活あるあるや、採用あるあるを愚痴たりしながら進むので、
ほどよく笑って読める内容だった

しょーもないとも言い難い事件を起こしてしまったため、
一線から閑職である採用係に飛ばされたという設定なんだが、
採用をそういう扱いにしている会社って、そんなにないだろうと思いつつも
そこで一念発起して頑張るのではなく、会社への復讐のため
より会社のためにならない採用を進めようという
斜め上の考え方によって、あれこれ採用活動をしていく様が面白い

真面目にどうしたらいいかを考えている風でもあるが、
割とあてずっぽうで、なんとなくを実践しているだけだが、
顔が整っている、黄金比にのっとっているかどうかだけで判断していくと、
そういう人は潰しがききやすいので、早いうちにやめていくだろうと
そんな判断で、採用活動を続けていく日々、
途中で、ごたごたもあったりするし、だんだんとこの影響かどうかはわからないが
社業が傾いてきて、今度はリストラの仕事をさせられるようになったりと
主人公の意図が、確実になっていくにつれ、そのための奔走が
どんどん優秀な人のそれのようになっていき、
傍目でみるときわめてできる人みたいになってるんだが、
実際、できる人で、だからこそ、復讐のために仕事してるんだったなと
ぐるっとまわって思い知るみたいな感じが奇妙で面白かった

最終的には、この採用基準と鍛錬のおかげで、
ある会社の重要な機密を握るようになってというのと、
そこをどうするという判断、そのあたりの独り言から、彼女が何をしたいのか
どうなりたいのかが、必ずしも語ってきたそれとは異なるのかもしれないという
人間らしいそれになってるのと、やたらかっこいい終わり方になってるのが
シュールでよかったと思うのである

面白かった

台湾行き当たり場当たり旅 16 台北孔子廟と保安宮

2023-11-28 21:05:30 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)
さて、エキストラな1日、せっかくだから一日台北をあっちこっち回ろうと
朝から、ぶらぶらと歩きだす






まずは朝食をと、メジャーというかベタな永和豆漿で朝食を
中華バーガーというか、お焼きというか、いかにも台湾の朝食といったもので95元
父親が豆乳好きじゃないので、豆漿屋で豆漿食べないのだが、これでも十分満足である




さて、MRTでさっそく移動、一日遊ぶ予定なので一日乗車券を購入して、さくさく移動
到着したのは、圓山駅、数年ぶりの台北孔子廟巡りである
前来た時にこんなのあったかと、三猿に加えて、動かざる的な石猿が、
いや、そもそも「〇〇ざる」って日本語のごろ遊びじゃないのか?まぁ教訓めいてるからいいんだが






孔子廟は広々として、なんか催しがあるのか、地元の小学生的な子供たちが
整列行進なんぞしていたのである、
朝から暑いんだが、ほどよく日陰を歩いたりしていると
まずまず楽しめたのであった




あとはグッズショップをちょっと見て回ったりしつつ、
以前あった4D映画館はなくなっているように思ったんだが、
平日だからやってなかっただけかもしれない
さておいて、続いて隣の保安宮の方へ移動




ずっと関羽を祭る関帝廟の一種だと思っていたんだが、
医者の神様を祀ってるのが一番だそうで、あとは媽祖、関帝、諸々と祀られていて
まぁ立派なのはよいことなのでありがたくお参りするのでありました






英雄図などは以前と変わらぬままで、懐かしいという思いも抱きつつ
静かな寺院をゆったり過ごすことができたのである
高楼にあがって町を眺めたりもできるし、台北においてこのあたりがどういう位置づけかわからんが、
下町っぽさといったらいいのか、都会すぎず、田舎すぎない
ほどよさがあって好きな街だと思ったのでありました



絵解きのそれがあって、この龍に筆いれているやつが、
画竜点睛の話だと思っていたんだが、そうじゃなくて、祀られている医者の神様が
龍の眼を直したという故事を顕しているんだそうで、
他にも鶴がいたり、変わった庭だなというのが全部それらの伝説に基づいておるらしく
勉強してから、こういうところにはいかないとなぁとちょっと反省したのである
とはいえ、朝早くから、静かに参拝できてよかったのである

つづく
17 雙連から行天宮

前の
15 西門町の夜

【読書】WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす

2023-11-27 21:16:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす  著:カール・ローズ  

「意識高い系」資本主義という言葉が、いい訳だなとタイトルを見たんだが、
実際読んでみると、この訳では誤解がでてしまうと思え、
文中にはほとんど出てこず、「WOKE資本主義」で、WOKEであることの危険を書いていて
なるほどと感心した、意識高い系に近い造語となっているが、
単語の意味は若干異なるようにも思える
いや、やっぱり合ってんだろうか
わからんが、ともかく、現状の違和感というのに名前をつけたという意味で
これは非常にわかりやすくなってよいと思えた
短絡化してしまうのはよくないといわれるが、これについては、
とてもよいあだ名がついたと思える

WOKEという、もともと黒人文化にあった単語のようだが、
「目覚める」という意味が当初は、環境問題や、LGBTQ問題なんかに
先進的である、理解しているという意味で使われていたようだが、
それが、だんだんと資本主義に取り込まれて、
なんちゃって環境問題やらにすり替えられ、そういうマーケティング戦略や、
そういう政治家が増えたというお話が骨子になっている
最たるものとして、NIKEが挙げられていたが、実際にその通りだなと思う
あの邪悪さを当てるのに「WOKE資本主義」という言葉が適当で
いかにもよろしくないといった感じになっている
そういう意味で「意識高い系」というのも当てているようだけど、
日本語のそれは、どっちかというと浅い知識とか、間違った主張みたいなニュアンスが強いと感じるので
狙ってやっているという意味で、悪徳の度合いが違うと思うのであった

と、まぁ、憤りみたいなことを書いてしまうが、
WOKEという運動自体の否定ではないというのが難しいところで、
そこに思想なんかも絡んで複雑にしているし、
実に巧妙にそこへ取り入っているというのも、うなずける内容であった
それらの思想ともいうべき新しい潮流が、最近行き過ぎているということも含めて、
WOKEという単語が荒れているとも思えるけど、
そこの本質は正しく、そこに相乗りしているものがいるという主張のように読めたので、
そういう意味で、そもそも自分はWOKEではない側なんだなと
改めて思い知って、これはこれで問題が多角化して紛糾するやつだと思ったのであった

資本主義と共産主義、民主主義と社会主義、
そういう組み合わせの新しいパターンのようでもあるし、
ずっと以前から言われていたところでもある問題で、
貧富の差の拡大は確実に起きていて、そこに、これらの思想をうまくつかって、
富める者がより富むということを止められていないというのは
なるほどとも思うが、治世をどう進めるかについて、エリート主義的なものなども含めて
人類が繰り返していることの一つの顛末を違う言葉で見ているだけとも思うのであった

どうする家康  二人のプリンス

2023-11-26 20:53:28 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
タイトルの時点から、二代目の話でありながら、
氏真との話になるなと思っていたら、案の定で、
よくできていると感心したのでありました、よかったよかった
基本的に役者さんというのは、年食った演技というのは割とできてしまうものなのかもしれん
メイクのおかげという話もあるけど、落ち着いて見てられるなと思うのでありました

さて、そういう過去を振り返ることが、ここ数回多くて
大河ドラマのだいご味を味わっているところではあるものの
現行もなかなか面白くて、今回の秀頼強すぎないかと驚くほどの切れ者で
茶々の悪だくみがなかったら、本当に、一大名の豊臣としての線が
まぁ、やったところで、近々改易だったろうが、色々と思わされるのでありました

今更家康を持ち上げるとか必要ないだろうにと思いつつ、
鐘の話が、まさか、茶々側の仕業という、難癖ではない路線でくるとか
結構衝撃だったわけだけども、こういう徹底して悪役をというのも
案外潔くて、話としては面白いのかもやもと思うのでありました
売られた喧嘩を買わないわけにはいかないと
まぁ、そういう感じに、考えてみると、家康との面会時から
そういう感じできていたというのは、物語としてスジが通っていてよかったと思うのだが
はてさて、次週どうなるやらである

ポッと出だけで終わると思ってた、三浦アダムスが結構出番が多くてよかったと思うものの
大砲を手に入れるくだりも、家康の言いようがそんなわけあるかという感じなのをあえて言ってるのか
本当にそうなのか、そのあたりが、どっちつかずに見えるのは
脚本のなせるわざなのか、なんなのか、でも、そこが狸っぽいと思わなくもないので
好きだなと感じているのでありました

まぁ、とりあえず茶々の悪そうな顔だけで
非常に満足度が高い大河であるなと思いつつ
最終的に、ナレーションの人が家光に語って聞かせていた話でしたとか
そういう感じで終わるんだろうかと思ったりしつつ
あと数回、楽しみに見るのである
次回が大坂の陣としていたが、夏とも冬とも言わないで、一回で二度分終わらせるつもりなのか
でも、終わったら、死ぬまでやることないしどうなんだと
思うのだが、ただ放映を待つばかりである

【テレビ】司馬遼太郎 雑談 「昭和」への道

2023-11-23 22:01:32 | ドラマ映画テレビ感想
NHKで、司馬遼太郎さん生誕100年を記念しての再放送でありました
いやー、昭和のテレビはすごいな、作家のおじさんが一人で喋るだけで1時間とか
そんな番組作って、しかも、12回も放映しちゃうとか…
と、そういう感激も含めながら、司馬遼太郎が
まるでその作品のように、話があっちこっちしながらあれこれ語る
思いついたことをしゃべっているというのがとても楽しかったのである

全部見たんだけども、正直何喋っていたかというのはほとんどわかってなくて、
上述の通り、喋っている司馬遼太郎というのが面白いと
それを眺めるだけのBGMとして見てしまったんだが
「統帥権」の話の熱の入りようだけは、それが乗り移ったようで、
ぐいぐい引き込まれて見入ってしまったのでありました
他のも、幕末とか戦国とか、知っている作品に出てきたような話が
さらさら披露されるのが最高によかったんだけども
本当、小説を書くための下地に存在する知識の豊富さ、
そしてそれを自分のものとして、こういう話のこういう部分を担った人と記憶していることが
本当に凄いことで、これが大作家の頭の中なのかと
それを見せてもらったみたいで、とても面白かったのである
ただただ凄いわ

自身の従軍経験も踏まえた上での話もあり、
どこで間違えたかという政治の抽象について、あれこれ持論を語っているので
そういうことに明るい人は、これに触発されてあれこれが産まれそうではあるんだが
残念ながら、そんな高尚な頭脳も知識も持っていないので
ただただ面白いな、そうなんだー、といった感じでしか見てなかったわけで
まさに雑談であるのがよいところでありました
見ている側にも知識や、一定の水準が求められるものだなと
見終わってからしみじみかみしめたわけだが、
まぁ、それはおいといて、日本という一連の歴史文化が
本当に好きだったんだなと思い知らされるようで、とてもよかったのでありました
人間の営みというのを日本人、日本国というものに広げて語るのであるが
そこにある器用さが兵器の発明と保存に繋がりというあたりやら、
そうなのかもと思う日本人らしさのようなものが
愚行のもとになったり、妙な精神論になったりとか
はたしてそれが合っているかどうかはわからないが、そういう想像をした人が
それを小説に書いているんだと思うことができた
そこがすごくよかったと思う番組であった

【読書】ちぎれた鎖と光の切れ端

2023-11-22 20:55:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
ちぎれた鎖と光の切れ端  作:荒木あかね

長大なミステリ小説でした
二部構成になっていて、一部で起きた事件が二部の事件とリンクする
そのリンクの先で、一部の謎の全体が解かれるといった感じだが、
なかなか構成が面白くて、一部の展開は読者としては内実をわかっていながらも、
二部の人たちにはわからない、そこを解決していく、
近づいていくというのが新鮮な面白さだと思ったのだが、
半面、推理が長いので、どれが本当で、どれが嘘かさっぱりわからんと
こんがらがって大変でもあった

トリックがというのも面白いところだけども、
大きな謎は人の気持ちといったところで、
人間関係や機微による動機というのが入り組んでいるので、
ミステリではあるんだが、人間模様を描いたものでもあって
なかなか楽しめたのでありました

しかし、怨嗟の連鎖といったものが、
タイトルの鎖でもあるんだろうし、光があるともいえるというので
なるほどなというタイトルではあるものの、
その鎖がなかなかひどいというか、実際そこまでなるかなと
ちょっと恨みが強すぎたり、そこに至るまでが短絡的に悲惨であったりと
実際また、そういうこともありそうだなと思わせるあたりが怖いというか
嫌な感じではあるんだが、そこをクローズアップして、
物語全体がすさまじい重さにならない、そういう背景はありそうだが、
それはそれとして、単純に人間として怒る、むかつくというあたりでとどめて
登場人物たちが、本音を隠しているというでもなく、
殺意というものへのアプローチをあぐねているといった感覚が
すごいリアルに思えて、簡単に他人を罵ってしまう、
またそういうつもりがなくても、強い言葉になってしまう
その捉え方の誤解と、リカバリの不出来、下手さというのが
人間模様だなと納得できるようでもあった

そんな中で、嫌な思い出しかない田舎で、
些細な言い合いのあと、すぐに謝ることができた
そのシーンの印象が気持ちよくて、
光の切れ端さるものと思いつつ、まぁ、悲しい物語ではあるが
一つ終わりを迎えたと思えたのでありました

とはいえ、ちょっと登場人物全員が
どうも擁護しようがない感じなのは否めないとも思ってしまうんだが
人間案外そういうもんかと納得してしまいがちである

台湾行き当たり場当たり旅 15 西門町の夜

2023-11-21 20:55:08 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)
さて、龍山寺からMRTで西門町まで戻り、
流石にタイガーエアから連絡あるだろうといったんホテルへ戻ると
案の定というか、ようやく、欠航の連絡がやってきた
さて、そのあと翌日にでも便が用意されるかしらと嘗めていたんだが、
まったくそんなことはなく、次のフライト予定が早くて4日後とかそんな話で、
ちょっとまっとくれやす!と舞妓ちゃん口調になってしまう感じで右往左往

しがないサラリーマンだが、出社のためになんとか帰国せねばと
八方手を尽くして探したフライトが、チャイナエアラインの2日後の便、
まぁ1日延長くらいはなんとかなるだろうとやむなくそれにしたんだが、
片道なのにべらぼうに高価いチケットで、直前で安くなったりせんもんかと思うが
がっくり肩を落として、代えがきかないそれを手に入れたのでありました
ついでに、ホテルの方も探して、今使っているところが延泊できないらしいので
近くの別のホテルも確保したのであった
一仕事したわ、というか、凄いぐったりした
教訓として、夏の台湾旅行は本当におすすめしないというそれだと痛感である

気を取り直して、というか、せっかくだから遊ばなくてはと
また、西門町の夜へと繰り出すことに



まずは、甘い物補給として、台湾ぜんざいを食べる、
なんていう名前か忘れたが、QQなやつである80元
これが、あっさりしているが冷たくてとても美味しくてよかった
何日か前から、通り過ぎるたびに混んでるなと思っていたんだが、
並ぶ価値あるなという感じで、満足である





そして、西門町といえば、ヲタクビルこと萬年商業大樓
年老いた父親を連れていく場所ではないと知りつつも、
まぁ、せっかくだからと眺めてきたのである
相変わらず凄いというか、大半が日本のグッズかもなと思うような
あれやこれやのヲタクグッズが山盛り売られていて、大変面白い
見ているだけで、あっという間に時間をとられるようなそれこれ




別に何か買うものがあったわけでもないが、
日本からなんかもってきたら、案外高く売れるんじゃないかしらと
ちょっと邪なことを考えたりもしたんだが
けっこう古い、田宮のプラモデルとかも売っていたり、
なんだかんだ懐かしい感じがしてとても面白かったのでありました
鬼滅グッズも腐るほど売られていたわ、流行ってんだなぁ





続いて、台湾ドンキホーテにせっかくだからと入店
こっちも面白いもので、現地の人があの曲を歌っていて、
発音が微妙に違う感じがクセになる、すごく面白スポットになっていた
中は、いわゆるドンキで、スーパーみたいなもんなわけだが、
日本製品を多く扱っているから、全体的にドンキなのに高価いという印象
まぁ、せっかくだからと、切り身で売っていたマンゴーを食べて
西門町の夜を満喫したのであった

とりあえず満足したのでまた、ホテルに帰ったわけだが、
一日延泊になってしまったので、翌日何しようかと考えるため
ホテルであれこれ調べたりと、なんだかんだして過ごしたのであったが
ともかく、飛行機欠航は、かなりヘビーな事件だと痛感したのであった
その場で、帰りチケットとホテルを探すとか
まぁ、ネットでやれちゃうわけだが、精神的に追い詰められる感じが半端ないなと
凄い経験をしたと、強がっておくのである
なにより、金がかかって仕方ないが、金でほとんど解決できる

つづく
16 台北孔子廟と保安宮

前の
14 龍山寺と艋舺夜市

【読書】黒い糸

2023-11-20 21:05:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
黒い糸  作:染井為人

結婚相談所が出てくるので、
てっきり、赤い糸にもじって黒い糸かと思ったら
そういうわけでもないが、でも、黒いには違いない
そして、それは糸かどうかしらんが連なっていた
そういうお話で、正直、登場人物のどれだけが死んでしまうんだろうかと
不安になりながら読んだのでありました

小説の作りとしては、ああこういうパターンのミステリかと、
オチのところで、自分の浅いミステリ歴では、初めての体験で、
とはいえ、こういうパターンがあるとは聞いていたそれで、
なるほど、こういう感覚かと、それを堪能できただけでも
非常によかったと思えたんだが、
まぁ、それはそれとして、スリルというか、不安がいっぱいの内容で
なんというか、はらはらしながら読んだのでありました
正直、読み終えて、あーよかったという感じの終わりだけど
そうでもないだろという、不安の種をちゃんと残しているというのが
なんというか、怖い

犯人については、なんとなし目星がつく感じだったので、
ああ、と終わりの方はやっぱりと思いつつもといった感じだったけど、
そこに至るまで、登場人物がいちいちどれもこれも怪しいというか
どっかおかしいような感じがひっかかって、
なんというか、誰も信用できないようでもあり、
ミスリードに見えそうでもありというのが、精神衛生にきわめてよろしくないなと
楽しいんだが、疲れて読み終えたのでありました

最終的にパーソナリティの話としてしまってよいものか、
共感というあいまいなものがテーマの一つとしてあって、
だからこその結末に、割と悲壮感がないというのは
ちょっと納得ではあったものの、
心のどこかで、でもやっぱり、しっくりこないというか
ネタバレになるかならぬかだけど、
殺人をした人物が裁かれない、苛まれないというのは
あまり許したくないなと感じたのである

どうする家康  徳川幕府誕生

2023-11-19 21:15:25 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
大坂の陣に向けて、関ケ原の後始末でもないが、
その後というのを四天王の最期として描くというのは
しんみりしているけど、いい話だなと感心したのである
しかし、みんな家康より年取りすぎじゃないか、
康政とかは、家康より若いんじゃないのかと思ったりするんだが
そのあたりはよくわからんが、結構斬新な年表死亡列記というので二人片付いてしまい
なんともしんみりしたのでありました
それでいて、この二人の紹介ではないが、最期の出演として
十分にすぎるそれで、すごくよかったと思うのである
そう考えると、井伊が、さらっと先週死んでたのかよというのは
悲しい限りであるが、あれも、直政出すぎだったから
ここらでバランスとられてるのかしらと思ったりもするのである

序盤の映像が再度流れるという、大河ドラマお決まりの演出ながら
今回のそれは、なかなか感動が強くて、
酒井もいれば、数正もいたし、鳥居の爺様とか
そういやいたなぁと思い出しながら、あの頃の弱かった家康が
支えられてここまできたというのに、ものすごく説得力があって
いい構成だと感心感激だったのでありました

徳川方は、さらっと出てた江も含めて、
いい感じで、秀忠の頼りないというのも許容というか
そういうもんだという路線がかっちりして頼もしい限りで
その向こうである豊臣もまた、
ここに来て、淀殿が開花というか、いよいよ、お市様を超えてきたという感じに
スケールアップした悪女感、いや、お市様は悪い女じゃなかったか…、ともあれ
実に悪そうで、ラスボスとして十分の貫禄を見せる淀殿が
頼もしくて仕方ないと思えたのである

そういや、長生きだった母上もさらっと亡くなってしまったけども、
最期に兎年の話がでてきたり、いい役所だなと感心するのであった
そして、さらっと、ねね様があそこにいるというのも
曰くというか、豊臣とはを考えさせられる場面でよかった

次週、秀頼への恐怖を募らせるかと思うと
楽しみでならないわけだが、
今回の流れだと、ほとほと、仕方ないというか
もはやそうならざるをえない流れだったんだと納得できる歴史ドラマが見られていて
ここにきて、非常に楽しいと、見たいものを見ている感じが楽しいのである

【読書】トランパー 横浜みなとみらい署暴対係

2023-11-18 21:11:53 | 読書感想文とか読み物レビウー
トランパー 横浜みなとみらい署暴対係  作:今野敏

警察モノ小説なんだが、
所轄、本部、監察、外事、捜査一課、二課等々、
いわゆる取り締まる側の様々な組織が絡んできて、
読んでいて、誰がどこで、どういう立場かこんがらがってしまったんだが
それはそれとして、詐欺事件から、警察官殺人事件まで発展した事案を解いていく物語
基本的に会話劇のように進むのだけども、
重たいというか、冷たい会話が多くて、
いわゆる聞き込みでどうしたとかの部分は、会話劇に出てこず
捜査に必要なこと、その進捗が会話によってなされていくような感じが独特だと感じたのでありました

何が正しいという話よりも、妙なことになったなという困惑から、
それが甚大事件なのではと疑い始めてから、展開が一気に早まり
はたしてと追いかけていく感じで、
スロースタートな印象だったけども、早いうちから、どうもおかしいと思わせつつも
警察組織のそれで、指示に従っていくというのが面白くもあり
物語の骨格になってる

中盤くらい、特に殺人事件捜査になってから加速度的に面白さが増してきて、
外事や、中国政府の手先とか、怪しい人物たちと接触するようになってから、
誰が誰の敵で、どうなのかということを含めて、面白くなってきて
止まらなくなってしまった

セクションを超えるということ自体が、ある種のエンタメになるわけだけど、
それを過度に見せない、越境しているからかっこいいとかえらいとかではなく、
うまくその間をすり抜けていき、目的を達成しようという主人公たちの動きが面白くて、
いがみあいながらも、なんだかんだ、みんな同じ方向を向いて仕事をして、
それぞれに優秀なんだというあたりが、気持ちよい物語だった

刑事もので、最近は、情報屋のように、自分が使える警察ではない誰かというのが
キーマンとして面白いと思うのだけど、それがこれだけ入り組んで、
誰が誰のために、何がなんのためにとなってくると、
物語が大きく見えて、とても楽しかった

【読書】この夏の星を見る

2023-11-15 21:01:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
この夏の星を見る  作:辻村深月

これは本当にあった話を下地にしてる?
そんな風に思いながら読んだんだが、実によい青春小説だった
コロナ禍での学生生活というテーマと舞台があるけども、
そこを乗り越えるでもない、その環境下で学生として青春を謳歌した
そういう物語が紡がれていて、まぁなんというか、ほれぼれするほど清々しくてよかった

コロナ前後という文脈で語り勝ちだけども、
実際はその瞬間、最中というのを経験していたわけで、
そこでどういったことがあったか、嫌なこと、悪いこと、
誰かが感染したとか、そういったことから始まる差別めいたものと
そういう重苦しさ、息苦しさというのも描きつつ、
その環境下でも、学生である主人公たちが、自分たちの学生生活を送る
考えてみると、当たり前のことなんだが、
結構特殊環境下での青春だなと、切り出されると気づかされるのだが
逆に、結局、どういう感じであっても、青春は青春だなと
思わされたりもしたのであった

とはいえ、この物語は、小説なのでとても綺麗で、いい話になってるわけだが、
実際はそうではないというところもあろうかと思うところ
しかし、そんなことは考えず、ただ、星を見る、捕まえるということの楽しさ
そこに没頭する若者たちという群像劇が素晴らしくて
過度に感動を押し売りすることもなく、学生風景としてのそれが
作中にもある通り、別にコロナじゃなくてもこういう活動がなされていたろうけど、
コロナをきっかけにというのが、特殊なような、
案外、人生そういうもんだったりとか考えさせられたのでありましたとさ

行動力というべきか、こういう活動をどうやるか
それを考える高校生の部活というのは、大変凄いことだなと
大人になって、特にそういう活動してこなかっただけに
感動したのであった
それだけが青春ではないのもそうなのだが、こういう青春もいいなと
そんな風に読める、心地よさがあった

台湾行き当たり場当たり旅 14 龍山寺と艋舺夜市

2023-11-14 20:59:54 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)


南機場夜市からバスに乗って、また北上
せっかくだからと、西門町まで戻らず途中下車して龍山寺へ寄ることに
バス停が、ちょうど、剥皮寮のあたりだったので、せっかくだからと街並みを見ようと思うが
時間が遅かったせいで閉まっておりました
前来た時は早すぎて入れなかったし、どうも縁がないのう




さておき、少し歩いて怪しげな仏具やら、薬草やら売ってる界隈をそぞろ歩いて
龍山寺に到着、まだ明るい時分で、人もたくさんおりました




今更、何がということもなく、相変わらず大きなお寺だと感激しながら見て回ったのであります
あんまり誰が祀られているとか考えたこともなかったんだが、
華陀が医聖として祀られているらしくお守りも売られておりまして、
父親が体を患ってることもあり、ありがたく買っておりました
余談ながら、そのおかげかしらんが、その後体調が崩れていないので大したもんである




ぐるっとあれこれ見て回って、よろしく楽しんでくると、だんだんと夜が近づいてきて
うっすらとネオンの明るさが増してきた感じ、いよいよというほどでもないが、
せっかくだからと艋舺夜市に繰り出すことにする






ぐるっと回ったので、華西夜市の方までも足を延ばしていたんだが、
あのあたりはマッサージ屋しかないよなとか思って、しっかり中までいってこなかったんだが、
ちょっともったいないことをしたかもと反省しつつも、
まぁ、艋舺夜市だけでもかなり楽しく、怪しい雰囲気の残る地元の夜市というそれを
堪能してきたのでありましたとさ
別に何がということもなかったんだが、蛇屋さんやら、ピンクなのかそうじゃないのか、
結構ギリギリだよなと思うマッサージ店とかを眺め歩いたりして楽しかったのである
蛇屋さんは屋号が変わったというか、前のところと別の場所に、新しいのができたのか、
移転しただけなのか、わからんけども白蛇ともども鎮座ましましていたので
脈々と夜の世界は息づいているとか思ったのである


南機場夜市で食べたばっかりだったので、なんも食べなかったんだが
お土産をちょろっと買ったりして十分に堪能したのでありました
地下街を通ってMRTで西門町へと戻るのである

つづく
15 西門町の夜

前の
13 松山慈祐宮から南機場夜市

【読書】アミュレット・ホテル

2023-11-13 21:04:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
アミュレット・ホテル  作:方丈貴恵

犯罪者、それもレベルの高いそれしか泊まることができないホテル
そこで起こってはいけない殺人事件を解決する
ホテル探偵の物語

なんだそれという設定なんだが、
まぁ、それはそういうものとして、密室トリックや、凶器の謎とか
いわゆるミステリ小説の典型的なギミックを堪能できる本だった
だいたい初っ端から、叙述トリックだし
と、ミステリ好きな人が楽しめる娯楽本といってもいいくらい、
あれこれ凝ったトリックや、推理が楽しめる内容だった

物語はあまり意味がないといってもいいくらいなんだが
それによって当然のように起こる事件の数々が面白くて、
それをぱたぱたと解いていく探偵の推理ショーも楽しく
基本的に、安心して読んでいられるというか、何かあって、まぁ解いてしまうんだなと
鷹揚にかまえて読んでいられるような感じがよかったんだが
最終話はリミットが設けられたように、ぎりぎりの推理を薄氷を踏むように続けていくという
珍しいどきどき感があって読んでいて楽しかった
時間に追われる将棋みたいな感じで、推理がアクションみたいに楽しめるのがよかった

娯楽小説として親しんだのである

どうする家康  関ヶ原の戦い

2023-11-12 22:49:28 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
無事視聴完了していました
いやー、今年は勝ちそうな関ケ原でしたが、
結局勝てないやつだなと、途中から一気にそういう不安要素が襲ってきて
なんというか、残念でありましたが、非常にわかりやすくよかった
それにしても、小早川の切れ者っぷりがよかった
こういう金吾もありだな

徳川方の盛り上がり方と、西方の結局勝てそうだと思ってただけ感は
なかなか、戦の不出来がよく出ていてよかった
特に決戦に臨んで、徳川方が落ち着いているという老練ともいえる
格の違いが出ていて、ポッと出の若い奴らとはちがうと
言わぬばかりのわかりやすさがドラマ的にもよかったと思うのであった
まぁ、その若いからという流れで、直政が被弾するというのも
なるほどといえる感じで、基本的に、関ケ原は年寄りが
ちゃんとその老獪さを発揮した、そういう結果であると
読めるようなドラマでよかったと思うのである
家康があまりにも落ち着きすぎてて、余裕すぎるのが残念というでもないが
でも、それで以心伝心で小早川と連動したのは新しくてよかったと思うのである
まぁ、この流れで、病むほどに悩むのかというとわからんところだが
現在はそういう話じゃないんだろうか
ただの酒の飲みすぎが死因なのか<金吾

終わってみればあっけなくというのを
ダイジェスト的に西方の武将のそれぞれを描いてというのがよくて
最後の三成のシーンも、その決定的なすれ違いが
三成からすれば、徳川に騙されたというのもわからんでもない
そして、皮肉にも秀吉と同じことをいうというのが
出来ている感じがして好きだったんだが
それを超えていく家康という主人公感の強さが素晴らしいと
手放しに喜ぶのでありました

あとは大阪の陣をどれくらいかけてやるのか
もうあと何話残っているかわからんが、
そろそろ四天王も片付いていくようだし
そう考えると、本当に家康って長生きだなと思うわけだけども
いい感じの晩年のメイクも見られて、楽しみにあと一か月追いかけるのである