北野武主演監督作品でありました
北野作品を映画館で見るの初めてだと思ったんだが
なかなか楽しく見終えたのでありました
思ったよりもコミカルで、もっと血なまぐさいというか、
グロテスクな感じかと思ってたのが、
案外そうではないというところがよかったというか、
肩透かしだったといえるかもしれない
途中セルフオマージュでもないだろうが、座頭市の時にも見たようなギャグというか、
笑いの部分もあったんだが、まぁそれは味というやつだろうと思いつつも
大森南朋の演技が個人的にものすごくツボで、
武扮する秀吉に、兄者兄者とついていくというのが
なんか面白くて癖になる感じがすごくよかった
そして、誰もが切れ者ではないというキャラ造詣が見事というか面白くて
バカバカしいけど、そこにすごみというか、
そういう下で殺し合いが当たり前というのが空恐ろしいようにも感じられて
見ていてぞくぞくしたのでありました
殺すということへの悪意や、怒り憎悪みたいなのがない、
営みの一つみたいな感じでやっちゃうのがよかった
武家の嗜みとしての衆道を一つのキーワードにしていたのが面白いところで、
本能寺をそういう痴情の縺れめいたもののようにも見せつつ
でも、結局は、全員がどっかおかしい、そういう狂ってる中で
突然に天下の重みとか、そんなのが理性のように働くというのが
もう、なんというか、独特の空気だなと笑っていいのか、怖いのか
わからないまま進んでいくという体験をしたのであった
物凄い面白かったというわかりやすい映画ではなかったので
自分にはちゃんと楽しみきれたかわからないけども、
わざとらしい独特のおかしみというのが全体にわたっていて
信長だけ訛ってるという、わけのわからない状態も含めて
とりあえず狂気めいたものを見たような気分になるのであった
しかし、あの名古屋弁酷い、発音が悪いというのもあるが、
多分そういう次元のものを求められない演技だったんだろうと思ったのであるが、
それにしても武家の信長が、あんな名古屋弁喋るはずがにゃーと
思うのでありましたとさ
三つくらい並行して話が進んでいたんだが
どれも面白かったけど、中村獅童の農民役の顛末が印象的でよかった
本当、どいつもこいつも狂ってる
そう思うばかりであるが、世の中案外あんなやつばっかりのようにも思える
利己的なバカというのは、既視感を覚えるのであった
北野作品を映画館で見るの初めてだと思ったんだが
なかなか楽しく見終えたのでありました
思ったよりもコミカルで、もっと血なまぐさいというか、
グロテスクな感じかと思ってたのが、
案外そうではないというところがよかったというか、
肩透かしだったといえるかもしれない
途中セルフオマージュでもないだろうが、座頭市の時にも見たようなギャグというか、
笑いの部分もあったんだが、まぁそれは味というやつだろうと思いつつも
大森南朋の演技が個人的にものすごくツボで、
武扮する秀吉に、兄者兄者とついていくというのが
なんか面白くて癖になる感じがすごくよかった
そして、誰もが切れ者ではないというキャラ造詣が見事というか面白くて
バカバカしいけど、そこにすごみというか、
そういう下で殺し合いが当たり前というのが空恐ろしいようにも感じられて
見ていてぞくぞくしたのでありました
殺すということへの悪意や、怒り憎悪みたいなのがない、
営みの一つみたいな感じでやっちゃうのがよかった
武家の嗜みとしての衆道を一つのキーワードにしていたのが面白いところで、
本能寺をそういう痴情の縺れめいたもののようにも見せつつ
でも、結局は、全員がどっかおかしい、そういう狂ってる中で
突然に天下の重みとか、そんなのが理性のように働くというのが
もう、なんというか、独特の空気だなと笑っていいのか、怖いのか
わからないまま進んでいくという体験をしたのであった
物凄い面白かったというわかりやすい映画ではなかったので
自分にはちゃんと楽しみきれたかわからないけども、
わざとらしい独特のおかしみというのが全体にわたっていて
信長だけ訛ってるという、わけのわからない状態も含めて
とりあえず狂気めいたものを見たような気分になるのであった
しかし、あの名古屋弁酷い、発音が悪いというのもあるが、
多分そういう次元のものを求められない演技だったんだろうと思ったのであるが、
それにしても武家の信長が、あんな名古屋弁喋るはずがにゃーと
思うのでありましたとさ
三つくらい並行して話が進んでいたんだが
どれも面白かったけど、中村獅童の農民役の顛末が印象的でよかった
本当、どいつもこいつも狂ってる
そう思うばかりであるが、世の中案外あんなやつばっかりのようにも思える
利己的なバカというのは、既視感を覚えるのであった