異常 アノマリー 作:エルヴェ・ル・テリエ
なかなか難しい小説だった
SFで、ややもすると、とがりすぎてた頃の筒井康隆かというような(ラストだけじゃねぇか)
そんなことを考えながら、序盤の割と退屈と思われる展開、
そこからなんとなく想像できるきっかけ、そして、それが導いた次の展開が
とんでもない「異常」を運んできたという感じで、
中盤から、相当面白く読まされてしまった
思考実験めいた内容でもあるし、
哲学的な問いかけの小説としても読めるもので、
この設定を思いついただけで、すでに面白いなと
なかなか感動して読んだのでありました
結局、それが何かという独白めいた考え、その押しつけというのが一切なく、
その思考実験下において、この物語ではこういう感じになってましたと
淡々と事実を書いただけのようでもあるのが凄いよかった
余白というか、空想の余地がふんだんにあって
読んだ後の気持ちがよかった
核心的なところに触れてしまうとネタバレになってしまうので、
なかなかこれということが書きにくいけども、
自分がこの立場に立った時、どうなるだろうか、
自分じゃなくても、そういうものを見た時どう思うだろうかと
考えさせられるところがすごくよくて、
その世界の中で、宗教的な暴走の部分は正直よくわからないのだが、
このあたりは西欧、あるいはキリスト教的な規範めいたものがあると理解しやすいのか、
それよりは、おそらくはトランプ氏と思われる大統領が下す決断の方が、納得できるようにも思えて
非常に面白かったのでありました
難しいと思うと難しい本だけども、
深く考えずにというか、あまりとらわれずに読んで
とても楽しいと思えた
なかなか難しい小説だった
SFで、ややもすると、とがりすぎてた頃の筒井康隆かというような(ラストだけじゃねぇか)
そんなことを考えながら、序盤の割と退屈と思われる展開、
そこからなんとなく想像できるきっかけ、そして、それが導いた次の展開が
とんでもない「異常」を運んできたという感じで、
中盤から、相当面白く読まされてしまった
思考実験めいた内容でもあるし、
哲学的な問いかけの小説としても読めるもので、
この設定を思いついただけで、すでに面白いなと
なかなか感動して読んだのでありました
結局、それが何かという独白めいた考え、その押しつけというのが一切なく、
その思考実験下において、この物語ではこういう感じになってましたと
淡々と事実を書いただけのようでもあるのが凄いよかった
余白というか、空想の余地がふんだんにあって
読んだ後の気持ちがよかった
核心的なところに触れてしまうとネタバレになってしまうので、
なかなかこれということが書きにくいけども、
自分がこの立場に立った時、どうなるだろうか、
自分じゃなくても、そういうものを見た時どう思うだろうかと
考えさせられるところがすごくよくて、
その世界の中で、宗教的な暴走の部分は正直よくわからないのだが、
このあたりは西欧、あるいはキリスト教的な規範めいたものがあると理解しやすいのか、
それよりは、おそらくはトランプ氏と思われる大統領が下す決断の方が、納得できるようにも思えて
非常に面白かったのでありました
難しいと思うと難しい本だけども、
深く考えずにというか、あまりとらわれずに読んで
とても楽しいと思えた