鮫言 著:大沢在昌
週刊プレイボーイで連載していたものをまとめたのと
氏の小説に関するあれこれの短編コラムをまとめた一冊
時代といっていいのか、こういうジャンルの人、この時代の人、
そういう特有の空気があるなと、楽しんで読んだのである
悪いとかそういうことではなくて、それぞれ切り口が違うけど
結局、モテたかった話しと、未だにモテたい話しとに繋がってくるという
この感じ、文章というのが、嫌いじゃないなと
読んでほのぼのしてしまうのである、ほのぼのする話しじゃないんだけどもさ
学生の頃どうであったかというところや、
自身の哲学とまではいわない、色々なこだわりや、
やっていることなんていうのをまとめているだけで、
高所に立ってぶった文章というわけでないので、ともかく読みやすくてよい
それでいて、侘しさではないのだが、どことなく寂しいと思わせるところもあったりして
これはモテるために、わざとやってるのではないか
などとうがってみてしまうのだが、そうだとしても、あるいは、そうじゃなくても
どちらにせよ魅力的だと思うばかりである
結構若いころにやんちゃをしていた時もあったようだし、
なんだかんだお姉ちゃんとの振った降られた話しも数多く持っていて
それが、いい感じに熟成されていると伺わせる内容が
自慢ではなく、また、直接的には語られず
なんとなし、クラブでそこのおねーちゃんと話をしているときの会話のなかに
ちらちらと見えたり、見えなかったりするというのがいいなと思うのであった
そういうのはまるで縁がない世界なので、憧れというほどでもないというか、
自分がやりたい、なりたいかというと、そんなことはないんだが
自分にはないもので、強くよい個性というか
いいなーと思うものが光っていると思うばかりであった
夏に海で遊ぶということに対しての
徹底した遊び、仕事を持ち込まない
その姿勢のすばらしさはさることながら、そうしなくては生きていけない
オンオフであったり、色々なところに折り合いをつけるための
一種の暴言めいたものですらあるのかもと
そう思えるような感じが、氏の小説家たる部分なんだろうなと思いつつ読んで
そうかと思うと、男として、ある時ふと夏が終わったと感じるのと
まったく同じ感覚で、何かが終わったと感じた話しが
物凄く迫ってくるというか、自分にもいつかあったような気すらすると
記憶にないが、理解できてしまうそれに強く惹かれたのでありました
まぁ、そうかと思うと、ユーミンに関するあれこれが、
まさに自分が、氏に感じているそれと似ているようにも思えて
色々とつながるなぁと思って読んだわけだが
ともかく、ハードボイルド作家であること、作品のそれこれを裏切ることなく
それでいて楽しく、軽く読めるのが大変よかったとメモっておく
週刊プレイボーイで連載していたものをまとめたのと
氏の小説に関するあれこれの短編コラムをまとめた一冊
時代といっていいのか、こういうジャンルの人、この時代の人、
そういう特有の空気があるなと、楽しんで読んだのである
悪いとかそういうことではなくて、それぞれ切り口が違うけど
結局、モテたかった話しと、未だにモテたい話しとに繋がってくるという
この感じ、文章というのが、嫌いじゃないなと
読んでほのぼのしてしまうのである、ほのぼのする話しじゃないんだけどもさ
学生の頃どうであったかというところや、
自身の哲学とまではいわない、色々なこだわりや、
やっていることなんていうのをまとめているだけで、
高所に立ってぶった文章というわけでないので、ともかく読みやすくてよい
それでいて、侘しさではないのだが、どことなく寂しいと思わせるところもあったりして
これはモテるために、わざとやってるのではないか
などとうがってみてしまうのだが、そうだとしても、あるいは、そうじゃなくても
どちらにせよ魅力的だと思うばかりである
結構若いころにやんちゃをしていた時もあったようだし、
なんだかんだお姉ちゃんとの振った降られた話しも数多く持っていて
それが、いい感じに熟成されていると伺わせる内容が
自慢ではなく、また、直接的には語られず
なんとなし、クラブでそこのおねーちゃんと話をしているときの会話のなかに
ちらちらと見えたり、見えなかったりするというのがいいなと思うのであった
そういうのはまるで縁がない世界なので、憧れというほどでもないというか、
自分がやりたい、なりたいかというと、そんなことはないんだが
自分にはないもので、強くよい個性というか
いいなーと思うものが光っていると思うばかりであった
夏に海で遊ぶということに対しての
徹底した遊び、仕事を持ち込まない
その姿勢のすばらしさはさることながら、そうしなくては生きていけない
オンオフであったり、色々なところに折り合いをつけるための
一種の暴言めいたものですらあるのかもと
そう思えるような感じが、氏の小説家たる部分なんだろうなと思いつつ読んで
そうかと思うと、男として、ある時ふと夏が終わったと感じるのと
まったく同じ感覚で、何かが終わったと感じた話しが
物凄く迫ってくるというか、自分にもいつかあったような気すらすると
記憶にないが、理解できてしまうそれに強く惹かれたのでありました
まぁ、そうかと思うと、ユーミンに関するあれこれが、
まさに自分が、氏に感じているそれと似ているようにも思えて
色々とつながるなぁと思って読んだわけだが
ともかく、ハードボイルド作家であること、作品のそれこれを裏切ることなく
それでいて楽しく、軽く読めるのが大変よかったとメモっておく