CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

坂の上の雲 広瀬、死す

2010-12-26 21:06:50 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲
第二部もとうとう終了でありました

いやー、もう、満足だ
そんな具合で、ちょっと、終わったはなから
脱力感に見舞われている感じであります
実に心地よい、あれこれ、細かいところに文句をつけだしたら
それはつまらんことだというくらい
あの、戦闘シーンは実にすばらしかった

CG多用なのは仕方ないにしても、
近年まれにみる火量でお送りされる、旅順閉塞作戦は
圧巻でありました、すばらしい
たぶん完全CGだと思われる、旅順の陸砲も
かっこよいことこの上なかったのでよかったですね

俄然、戦闘風景ばかりとなって
楽しくて仕方なかったのでありますが
そればっかりだとまずいというからか、
ちょっとだけヨメさんを映したりしておりましたが、
あれもなかなか、りんさんを活躍させすぎだろうと
思わなくもないですが、無駄なシーンと捨てるには
惜しいといえるような、いいシーンだったように思います
さりげなく、父上が席を外すあたりとかが
なんというか、よかったなぁ

あとは、広瀬をひたすらクローズアップするのは
題名からして仕方なかったのですが、
思い出がフラッシュバックするシーンやら、
秋山が、顔を洗いまくるシーンとかで
思わず泣いてしまいそうになってしまいました
なんというか、すばらしい

マカロフが気合い主義だったあたりとかは
なかなか面白いなぁとも思いましたが、
なにげに、ロシアで工作中の明石を
クローズアップしているのもステキで
いよいよの第三部が楽しみで仕方ないのでありました

兄さんも、ちょっとしか出番ないにしても
手紙だけで、圧倒的な存在感を見せており、
家族写真とかも、なかなかいい演出だなぁと
しみじみ見入ってしまったのでありました

閉塞作戦で、この楽しさということは、
実際の洋上、日本海海戦はどうなるのか、
203高地はどうだろうかと
楽しみでしかたないまま、
よいドラマをみられたと、納得しつつ
今年を終えていく様子であります
すげー、楽しかったまったくもう

忠臣蔵~その男、大石内蔵助

2010-12-25 23:21:03 | ドラマ映画テレビ感想
スペシャルドラマを見ました

まぁ、いつもの通りだろうなと思いつつも
結構豪華なキャストにひかれて
ついつい見入ったのでありましたが、
豪華な人々は、本当に、ちょっとだけしか出ないという
なんといったらいいか
これは詐欺なんじゃないかと
思ったりもしましたけども、忠臣蔵として
まっすぐで面白いお話でありました

あれこれ、細かいところとかはさておき
入門編のような具合で、
全うというのか、まんま、忠臣蔵を見せてもらったのは
久しぶりだなと感激した次第
下手に、あれだとか、どうだとか
裏筋があったり、奇天烈なことがもうけられたりと
そんなこともなく、忠臣蔵を見せてもらえたというだけで
とても楽しかったのでありました

田村正和の大石は、正直あわないと思っておりました
線が細いし、声が最近でなくなっている
そんなことを思うと、色々まずいんじゃないかと
思ったりしておりましたが、
その迫力というのか、それまで、知っている
どっしりとした大石とは別の、内蔵助をやっていただけたのは
びっくりしたのでありました

まぁ、本道すぎるので
今更どこがどうしたというところは無かったんですが、
小澤さんのやる、堀部安兵衛が抜群で
最大の見せ場である、清水一学との一騎打ちも
まずまずのできばえで、それだけで満足できた内容であります

小澤さんがはたして、初めてこの役をやったのかわかりませんが、
なんか、既視感を覚えるほど、見事にはまっていたように思えて
今後、あれこれと時代劇に挑戦してほしいと思うところ
剣客商売の大治郎とか無理かしら

殺陣は、ちょっと時代劇すぎる感じが
残念ではありましたが、約束を守っての
清水一学が二刀で構えて、これを、安兵衛が
同じく二刀で屠るというのは
なんというか、思わず身を乗り出して見てしまったのでありますところ
こういう、なんだか、楽しい剣劇を
見たいなぁ思ったりしつつ

時代劇がテレビに戻ってくる日を待ちたいと思わされる
なかなか、よくできたドラマでありました
視聴率は悪いんだろうなぁ、畜生

怖い絵

2010-12-22 00:28:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
怖い絵 著:中野京子

読みモノでありました
いくつかの絵画作品について、裏話とか、
それが持つ特異性というのか
観賞の仕方からやってくる、恐怖みたいなのを
懇切丁寧に描いているという
なかなか、面白いアプローチの本でありました

最近ギャラリーフェイクを読んだおかげか
こういうのも、おいしく頂けるというか、
面白く読めてしまうことに
にやにやが止まらない感じでありましたが
なんとも、そこそこ知的好奇心と
蘊蓄欲を満たしてくれた、本でありましたところ

題名では怖いというところに照準をあわせていて、
確かに、この作品のこのあたりが怖いですよと
あれこれと言葉を尽くして書いてあるのですが、
ちょっと、正直、その部分については
強引すぎるというか、それを怖いと思うほうが
なんというか、無理がある、怖い
とか、もう一つ納得できない部分も多々観られたのですが、
それも含めて、美術鑑賞なんだろうと
よくわからない帰結をむかえてしまうと
なかなか面白い論評でありました

オカルト的な要素があるのかとも思ってましたが、
そういうわけではなく、どうも、
西洋絵画ではありふれた、その背景というか
バックにこめられたイメージが、
その絵画そのものよりも恐ろしいということを
色々と説明されておりまして、
なかなか勉強になりました

だけども、実際に絵画として恐ろしいのも
いくつかありまして、
これは、ギャラリーフェイクにも出てきておりましたが、
ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」とか、
ルドン「キュクロプス」、
ベーコン「ベラスケス 教皇インノケンティウス十世像による習作」など、
その絵だけでも怖いものもあって
なかなか面白かったのであります
西洋絵画の、なんというか残虐というか、
どうも冷たい感じが怖いと覚えるわけでして
それを、遺憾なく発揮した作品を教えて貰えた
そういうだけでも、めっけもんだったと思うところ

美術、とりわけ絵画というのに
あまり触れないにしても、これは凄い
これは面白いと、指針を示してもらえるのは
今後の観賞によい影響を与えてくれそうだと
そういう、何かしら、よい意味で
役に立った、そんな本でありました

蘊蓄部分だけでも、随分面白いのが
また魅力的でありました

坂の上の雲 日露開戦

2010-12-19 21:10:43 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲
視聴完了、やばい、興奮が冷めない
そんな、最高に面白い回でありました

気づいたら1時間半がすぎていた
こういう経験は、久しくなかったとか
思ったりするほど、なんというか
ひきこまれて、ずっと、ずっと、見入ってしまったのでありました
1時間半なので、当然、あれこれと話は移ろうし
よくよく考えてみると、速すぎて、時間軸がよくわからないと
真之が結婚するくだりとか見てて思ってもおかしくなかったんですが、
そんなのを気にさせる暇もなく、怒濤というには静かに、
だけども、逼迫してきて、やや、いた仕方なしという具合にいたる
あの開戦への状況が見事でありました

明治天皇も、ひょっとしたら台詞がない可能性もと
いらぬ心配をしてしまいましたが、れいれいと
美しい声色で、わたくし、恥ずかしいことに、
菊の助さんを存じないので、どんな方かとわからないまま
すげー、男前だ
なんて、ことしか思っていなかったのですが
あのなんとも重厚な雰囲気は見事でありました
すごい、まわりの俳優さんがすごすぎるせいも考えられますが
それでいて、あの、飄然というか、華やかさと隣り合う、
すごさが出ていたのは感激でありました、すごい

前半にて、好古がロシアに呼ばれたくだりもステキで
あんだけの騎兵を揃えたのも見事でありましたが、
大砲披露で、発射と同時に、砲が下がるというギミックに感激
あれ、どうやって作ったんだろうかと
そんなことがすこぶる気になってしまったのであります
細かいことだし、なんてことはないとも思うのですが、
なんか、どかーんという音とともに、煙と下がるという動作
これが、なんというか凝ってるなぁなんて
しみじみ思い至った次第、やっぱりすごいですな

ヨメ騒動については、まぁ、あんなもんだろうと
思ったりもするのですが、そこに訪ねてきた律がよくて、
菅野さんは当たりだなぁとしみじみ思ったのでありました
なんというか、あの、微妙な関係をすごくよく描いているというか、
いい演技だなぁと感じ入ったのでありました

あとは、開戦に向けての政治談話
あのあたりが、あまりにも見事で
もう、ぐぅの音も出ない
じっと見入って、しっかりと理解しようとつとめて
どんどんと、立派な俳優さんが、軍人として出てくるのが
なんともいえない、カタルシスと呼ぶのか
感動をもよおしてくれたのでありました
強そうだ、海軍も陸軍も

そんなわけで、来週、
軍神が生まれる瞬間を見たいと思うのであります

セカンドバージン

2010-12-16 22:50:17 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの火曜ドラマでありました

現代劇シリーズで、これの前の
10年先も恋してるというのが、
私の不得意分野なのに、やたら面白かったこともあって、
ちょっと期待というか、なにやら
観てしまおうという気になって、見逃しつつも
なんだかんだ、最終回まで、だいたい観られたのでありました

結構面白かった

当初は、本当、おいおいこの時間に、この予算で、
昼ドラやるのかよ…
なんて、げんなりしておったのでありますが、
どっこい、始まってみると
まぁ、昼ドラといえば、昼ドラなのでありますが、
作りがやたらしっかりしてるのと、
役者が誰も彼もがうまいというのが手伝って
なんか、やたら引き込まれてついつい見入ってしまったのであります

内容としては、本当、自分が一番不得手な
いわゆる恋愛それこれが根底にありまして、
また、セカンドバージンなんていう単語自体が、
どうも受け付けませんという具合でありましたところ、
どっこい、観てみると、確かにそういう話しなんだけども、
いや、もっとすげぇ、というか、
なんか他の題名付けられたんじゃねぇかと思うほど、
女の生き様といったらいいか、まぁ、ドラマチックな
それが見事に描かれておりました

いろいろなところで、そりゃ夢物語だぜ
なんて思ったりもするのですが、不思議と
それが鼻につくでもなく、なんだか、ぐいぐいと
次はどうなるのか、ああ、また、なんか起きたとか、
目が離せないほどでもないけど、気になって仕方ない
そういう、やきもきを随分味わえたのでありました

なんか、昼ドラを観たことないだけで、
俺ってば、そういうの好きなんじゃないのか

ちょっと疑問に思ってしまいましたが、
実際は昼ドラとは多分縁遠い内容だったと思われます、
要所要所で、女同士のあれこれがあったりするのが、
毒が効いてていいなぁと思ったりもしましたが、
全体的に面白くて
オチというか、最後はちょっと、色々凄いなと
置いてけぼりになってしまいましたが
随分楽しめた、現代ドラマでありましたとさ

なんでも観てみるものでありますね

ギャラリーフェイク

2010-12-13 23:10:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
ギャラリーフェイク 作:細野不二彦

マンガです
実際は、11巻、12巻が手には入ってないので
完読したわけじゃないのですが、
十二分に堪能したし、ちょっと書いておかないと
この衝動というか、感動がどこかに逃げてしまう
そう思うために、さらり感想であります

もう、言わずと知れたといっても好いくらい
かなり有名なマンガだと思われます
わたくし、この細野さんという作者が、
ああも多面というか、様々なマンガ書いている人だと
全然知らなかったのでありますが
どれもこれも、すげぇ面白いというかコミカルで、
素晴らしいと感激してしまうところであります

このギャラリーフェイクも、コミカルタッチな部分がステキで、
また、サラというヒロインの一人が、本当、もう、
どうしたらいいのかわからないくらい、可愛らしく描かれておりまして、
そう、読んでいるわたくし、おっさん気持ち悪いと
自覚しつつ、でも、これは素晴らしいと
ヒロインに、へろへろとなっておるのであります

嗜好がかわったのかとも思わなくもないですが、
このサラ以外にも、出てくる女性陣は
どれもこれも一癖、二癖あって素晴らしい
無論、女性だけでなく、男性陣も
あますことなく、全てがキャラ立ってるというか、
いいキャラクタばかりで、
それらがどたばたしているだけでも
十分面白いというのに、
これにストーリー、そして、美術の蘊蓄が絡む
こいつぁ、凄い面白いマンガだと
思ったのであります

結構な年数と巻数を重ねておりますが、
面白い話しは、正直、全部と答えても
差し支えないというほど、各話しが面白い

また、一話完結に近い展開をしていきますが、
その積み重ねで、少しずつ、大きな流れというか、
本筋と呼べるものなのか、登場人物達の
立場というか、キャラクタそのものも成長ないし、
移り変わっていくのも見事でありまして、
サラと藤田の関係はもとより、
菱沼という藤田の師匠筋の話しなんかは、
凄いよくできてるなと感心してしまったのでありました

面白いジャンルとしては、絵画が多くて、
陶芸から、考古学まで様々にあるのですが、
趣味人タチのそれこれと、
いわゆる変態性が描かれている様が
たいへん興味深い、上質なマンガだと思い
ここに記しておくのでありましたとさ

逐一でてくる、ちょっと変態くさいあれこれも
また、美術ものっぽくていいなと
偏見を加速させてくれます

坂の上の雲 子規、逝く

2010-12-12 21:05:09 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ坂の上の雲

タイトルの通り、正岡子規がとうとう死ぬという
その場面を主軸としたお話でありました
ただ、そういうタイトルで、確かにそういう作りだったけども
同時に深刻化している、ロシアとの開戦気運が
その寂しさをかき消すように出てきて
なかなか、骨の太い回だったように思われたのでありました

パートとしては、清の現状と、子規の死と、ロシア戦への準備
それぞれといったところだったんでありましょうか、
ヨメ話とかも出てきましたが、まぁ、あれはあれというか
この話の流れにしても、意外とふつうに挿入というか
けっこういい感じで、短く入っていたのがよかったとか
大半の支持層と違うことを考えてしまうところであります

まず、清のシーンについては、
好古がどんだけ好かれていたかという話を
わかりやすく描いただけというところと、
あとは、阿部寛を半裸にしたかっただけじゃないかと
思わなくもなかったですが、
袁世凱がちょっと小者くさかったことをのぞいて
豪傑風というか、そのナレーションの通りで
なかなかよかったように思います、
さりげに、袁世凱がどんだけ腹黒い人物かを
あの騎馬隊とともに見せたところは、よかった
すごい、ステキすぎる馬群だ(そこか)

子規の死については、ちょっと意外だったと
驚きと、涙を誘われたのでありました
あんなにすっと逝くとは夢にも思いませんでしたが、
あの死に向けて、苦しむ姿が描かれていたのかと
今更ながらに合点がいったのであります
ただ、あの悲壮感ははんぱなくて、本当、香川さんはすごいなと
痛みにもだえるシーンとか、直視できないほどのそれ、
そして、支える律の描写も、すごい丁寧でよかった、
なんというか、介護のつらさみたいな、違うと思われるテーマまで
見えてしまって、大変よいシーンでありました
ああも、執着して生きる様と、
それを支えるだけの生き様とが、見事に描かれておりまして
あのシーンがあってから、律が自立していくような
幸せと呼んでいいのか、明るいと思わされるそのシーンへの動きが
いいなぁと思わされた次第であります

そして、ロシア開戦に向けて
冒頭近くの棋上演習というか、あれがよかった
あれで、秋山の主題を書きつつ、後半の
乃木再登場から、ぐいぐいと世の中が進んでいくことが
ちょっと強引ですが描かれておりました
なんというか、子規の話になったり、好古の話になったりと
そちこちに移動している内に
日露開戦の道筋がわかりづらく見えてしまって
頭の悪さを悩んでしまうところ

ただ、次回予告とかは、もう、なんというか
たまらんなとにやにやが止まらない具合でありまして
乃木をどうして呼びに来たかというところの説明が
ちょっと足らないんじゃないかと心配になってしまいましたが
ふっとばして、来週が楽しみであります

永仁の壺

2010-12-11 00:06:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
永仁の壺 作:村松 友視 小説と読んでいいのか、 実際は確かに小説でありますが 随筆ともとれるような、 作者そのものが描かれていると錯覚する そんな内容でありました テーマは、永仁の壺事件という どうやら、陶芸界でとんでもない大きな事件 贋作事件だと聞いてはおりましたが、 実際どういう内容なのか全然知らなかったので、 色々学ぶためにも、この小説で勉強しようと 手にとって読んでみたのでありますが、 そういう思惑から考えると ちょっと外れてしまいます それはそれとして、面白かったのでありますが さて、読み物としては、ちょっと難解というと なんか聞こえがいいなぁと思えてしまうような なんとも、とっつきにくい文体で進むものでして、 一人称のようであるのですが、 その考えていることを、いちいち、くどいくらい繰り返すあたりで、 どうにも閉口してしまったのでありました 個人的には、ちょっと、合わないといったところ だけども、面白いところが、 しっかりと読み解いたと思われる資料を、 まさにそのまま引用というような 台詞が説明的というレベルではなく、 実際に読み手と一緒に資料を読んでいくような つくりになっておりまして驚きました おかげで、永仁の壺事件について、 確かに詳しくなったような気がするのがステキ 最終的には、この事件に近づいていくというよりは、 この事件を調べているというお話でオワってしまうので、 なんか、しっくりこなかったのでありますけども、 事件の大枠みたいなのは観られて面白かった 不思議な小説でありました 陶芸界というのには、色々な人がいて 昔から、様々な陶芸人と、それにまつわる 様々な人がいて、今も続いているんだろうなと ぼんやり思えただけでもめっけもんだったと 感服したのでありましたとさ 白洲正子とか、青山二郎とか、 もう、作家やら、数寄者やらが てんこもりに出てくるところもよかったのであります 事件の当事者のことも面白かったし ちゃんとした内容で、この事件を 勉強してみたいと強く思わされたのであります

坂の上の雲 日英同盟

2010-12-05 21:22:44 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲
視聴完了しました

一年は、あっという間というほどでもなかったですが
待ちこがれて、それだけ経って
当時、あんなにのめりこんで見ていたと思ったら
内容をすっかり忘れていたところに
自分でびっくりしたんですが、今回、おさらいすることもなく
日英同盟の話が始まっておりました

今年は龍馬伝で暗い画面作りに慣れてしまいましたが
これを見て、明るくても重厚な画面というのは存在するんだと
今更ながらのことに感激したのでありました
やっぱりすごいなぁ、こいつは別格だなぁ
若干、そのすごさを誇示したいだけじゃないかという
セットを前に出しすぎたカット割りも見られましたが
それはそれとして面白くて、甲板とか、船シーンは
感激にたえないという具合で楽しかったのであります

話としては、弥太郎と似た面容ののぼさんが前半
ここのシーンは、なかなかどうして、客が離れてしかたないだろうなと
いらん心配をさせるほど、立派な病人ぷりで
ちょっと、ご飯時直撃のときにこれはきついんじゃないかと
心配になってしまった次第、まぁ、仕方ないですな
なんというか、のぼさんの悲壮感がすごすぎて
釘付けになってというか、なんか、日曜日の夜に重いとか
感じてしまったのであります

その重さを打破するように、のぼさんの笑顔があったりと
そんな風にも見えましたが、なかなかどうして、
あの春のくだりや、後ほどのアリアズナからみのあたりで
夢描写が挿入されておりましたが、あれが
意外とステキねと思っておったのでありますところ
たぶん、あれだけの作り込みだから見られたんだろうし、
あれくらいしか、ドラマにする部分がないんだろうなと
いらんことまで考えましたが、ステキ

要衝というか、一番みたかったのは
武官たちの会話でありまして、そこはがっつり
政治も織り交ぜて、かつ、伊藤閣下を描くことで
だいたいの内容がわかるようにもなっててよかった
一人浮いている感、それがステキでありました
寿太郎が、まんま、帝国主義者という具合なのも
ちょっと、描き方が黒いかしらと感じなくもなかったですが
だいたいあんな感じよなと納得したのであります

まぁ、今回というか、前回くらいからそうだったように
思わなくもないですが、ボリスがステキすぎて
なんていい奴なんだあの男と、ちょっと
妙な感情移入をしてしまった次第
おそらく、相当に人気が出てんじゃないかと
本筋と違うところに注目してしまったのであります

ともあれ、じわじわと戦争の空気ができていく感じは
ステキで、そればっかりだとだめだからって
アリアズナからみがあるかしらとわかりつつ
来週も楽しみに見たいと思うのでした

一年経って、アリアズナの美人さんぷりに
やっと気づいたということも
メモっておきます