CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

NHKスペシャル シリーズ 故宮

2014-06-30 20:43:04 | ドラマ映画テレビ感想
当然のように見ましたよ、
NHKスペシャル シリーズ 故宮
シリーズといいながら、たぶんこの二回で終わりだろうと
思ったりしますが、そこはそれ
このタイミングだからこそと
放送されたことに感謝しないといけません
ありがたし、ありがたし

一連の騒動を思うと
「故宮」の名前だけでよかったんかと
ひやひやしてしまいましたが、
別に、台北の故宮に限った話ではなく、
あくまで、歴代皇帝の宝としての故宮の至宝てなことだったので
なるほどなと納得をした次第でありました

以前に、二つに分かれた故宮について記された
なかなか素敵な本を読んでおりましたので
今回の話、特に第一回のなれそめといっていいのか、
辛いと形容してもかまわない、
流浪の日々、その手腕等については、
知っていたことだと、改めて思い起こさせてもらえて
よかったと感じるところでありました
あのいざこざがあったからこそ、
それに備えて、流転するうちに、
今の台北故宮にある品は選ばれたのだなと
思えば思うほどに、不思議とは違う
物語というのを感じるのでありました
そして、あれに執着するという
権力者の姿のようなものも
幻影と思いつつ、そうなのであろうと
知るのでありました

むしろ、ああやって分かれてしまったからこそ、
今の中国という形が作られたんじゃないかと
まぁ、そんなわけないと知りつつも
思わされるのであります
あそこで分かれる、そして中国が興るというのが
運命だったんでなかろうかなんて
ロマンを語るのであります

そして、第二回のほうでは、
待ちに待った宝物の説明
しかし、まさか、3点だけとは思わず
非常にがっかりというか、残念に思ったのでありますが
例外というか、番外として、
やはり汝窯陶磁には触れてもらえて眼福
と、いいたいところでありましたが
ここで驚いた、テレビはちゃんといいのを買わないといけない
あんな色じゃねぇよと、思わず、偽者じゃないかと
疑るほどでありました
まだ水仙盤のほうはよかったけども、
蓮花式温碗の色が、まるで違って見えた
ひょっとすると、NHKの映像をもってしても、
あの色は出ないのかもしれないと思ったりもしましたが、
なにせ、あの色じゃないよと思わず吼えたものでありました

さて、それはそれとして、
当然のように手わざのそれとして紹介された象牙細工については
非常に楽しいというか、最近判明したと聞いていた
手法につての説明は感激でありました
ただ、本当にあの方法で作ったのか?
あれで作れるか、あれが?と不思議でならないのでありますけども
ともかく、そうだといわれたら、そうですかと
納得せざるをえないのであります
もっと、凄い技術のものじゃないのかなあれは、
機械で作ったとも思うけど、どうなんだろうかね
不思議だ、そしてああいった意匠がヨーロッパのものだというのが
凄く不思議でありました、
完全に東洋化しておりました、というか、
いまさらながら重層的な円という思想は
西洋的なのかなとも思うのであります

あとは、四庫については、ちょっとわからないので
どきどきしながら聞いたのですが、
どうせなら、王儀之のを取り上げて、
これも写本なんですけどねとか、そういうのを聞きたかったようにも
思ったりするのであります

とはいえ、宋、明、元、清というそれぞれのよいところを
うまいこと抽出しての紹介で
さすがだと感激しながら、大変楽しめたのでありました
非常によかった、できればもっと細かに展示品のことをやってほしいなぁ

軍師官兵衛  長政初陣

2014-06-29 20:44:30 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
あっという間だった、そういう印象でありました

ここのところ、顔芸だけなのに
物凄いインパクトというか、
いい演技をされている、一益が見事でありまして
前回を受けて、物凄く反省してがんばったんだろうなと
そううかがわせるような、いい笑顔、
そして珠光小茄子はもらえないという
まぁ、史実どおりだけど可愛そうな感じが
とてもよかったように想います
この後、ほとんど出番ないというか、
もう出番らしきものは用意されないだろうなと
ちょっと思わされるわけでありますが

いや、まてよ、関東管領やってんだから、
北条攻めの際に何か関わるのか?
あの頃の、滝川家ってどうなってんだっけ
わからないので、その後を楽しみにしたいのであります

さて、それはそれとして、タイトルのとおり
筋肉バカに育ってしまった松寿丸の
イライラを軽くいなす、年寄りたちという
かわいそうな若様映像が続きました
仕方ないというか、まぁ、そのとおりなんだけども
なかなかどうして、あれはあれでかわいそうであります
しかも、官兵衛ともあろうものが、
守られていることを知らしめるために太兵衛とか、
お前、完全に間違えてんじゃないか
あれを見て育ったら、ああなろうと思うに決まってんじゃんと
天才軍師も、子供に対しては親バカであると
そういう話なのかと勘ぐってしまいましたが
ともあれ、そのとおりに、むきむき生きていくようで
ある意味楽しいのであります
せっかくの、母里姓がお付ななから、
先代の母里を思い出してあげればよかったのにと
思わなくもないのでありました
もったいない

そして、楽しい楽しい高松城攻めであります
実際、どれくらい離れていたのかわかりませんが
撮影の都合とはいえ、
あまりにも無防備に周りを囲みすぎじゃないかしらと
思わなくもないところであります
大阪城のときじゃないんだから
もう少し、なんというかな備えとか要るんじゃないのか
そんな風に感じたものの
なんというか、あのミニチュアつくりあたりが、
風林火山を思い起こさせるようで
楽しくて仕方なかったのであります
このドラマは、本当に、美術スタッフが楽しいんだろうなと
思ってしまうのでありました

【ドラマ】ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館

2014-06-28 19:11:08 | ドラマ映画テレビ感想
NHKが放映する海外ドラマシリーズでありました
すげぇ、すっげぇ面白かった
正直、金のかかった地味ドラマというか、
近代ヨーロッパの退廃的なものを
凝りに凝った舞台と役者と衣装と小道具で見せる
そういうドラマかしらねと、
もっぱら絵柄というか、そういうところを
楽しみにしてみていたんですが
とんでもなかった、凄い、話もやたら面白かった

とりあえず、NHKでやった第1シーズンだけの感想ですが、
貴族のありようといいますか
第一次大戦が始まる直前のイングランドは
あんな雰囲気だったんだろうか、
従者と主人、貴族とそこに仕える人々という
最初に期待した、その頃の英国を行き写したかと思うような
ステキ映像にも見事にやられたのでありますが
ここで起きる、さして大きくもない事件が
ひとつひとつ、それぞれがいちいち面白くてよかった

矜持、誇り、嫉妬、陰謀なんて
ありふれた単語で飾ってしまえる内容なんだが
どれをとっても、そんなに強い印象を植える
派手なものではないんだけども、
たんたんと、その雰囲気とともに話しを
まぁ、よく考えてみると従者たちのいざこざというか、
ただの職場いじめの話しだったようにも
思わなくはないんだが、
あれが不思議と、キャラクタのおかげなのか、
やはり絵の影響なのか、凄く面白く見えて
台詞回しや、さりげなく貴族というものが描かれる
そのさまざまな部分に感激したのであります

また、慈善事業についての部分なんかは
非常に面白くて、やはりああいう心持が
貴族であり、そしてあの頃に古くなっていたのだなと
ああいうのが好きな自分には
たまらないものがありました、ステキですね
滅ぶというわけでもないはずなのに、
そう見えてしまうような、
そしてその対抗としてあがるのが社会主義者というのが
またまた、とても楽しくて
最近のNHKは、出掛けの頃の社会主義に
何か思うところがあるんだろうかと
そう感じたりもしながら
楽しんだのでありました

また、次のシーズンが秋には放映だそうで
その前に、シャーロックの地上波を早くしろと
思わなくもないですが
楽しみに待ちたいのでありました
しかし、イギリスのドラマは、
ああやって完全に続く体なのに終りとか
酷いことを毎回やってんだろうか
そりゃ、皮肉のきいた国民ばかりになるわけだぜと
思ったりもするのであります

【読書】日本唐揚協会のつくりかた

2014-06-27 20:46:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
日本唐揚協会のつくりかた  著:安久鉄兵

さらっと読める本をと手に取りました
案の定というか、さらっと読めて楽しめました
いや、思ったよりも不思議なテイストといいますか、
角度をかえた感じの自伝的読み物でありました
面白かった

本当に日本唐揚協会を作ってしまった作者の
栄光と挫折といっていいのか、挫折と栄光というところか、
早くから苦難につぐ苦難を乗り越えてきて、
その陰でもないけど、あれこれ思うところがあり
成功を収めた唐揚協会の設立が描かれておりまして
なかなか読み応えのある内容でありました

著者の苦難というか、かなり厳しかった半生についても
結構衝撃的な内容でありまして、
これはこれで一本の物語だなと思わされたりしつつ
あとがきにありました、この恐ろしい体験を
つづることで、また一つ克服しようと思ったのか、
そういう商売なのか、わかりませんけども、
なんとなし、まだそこまですかっと書けていないような
不穏というか、おっかなびっくりといった印象が
透けてくるようで、迫るものがありました
本当に怖い目にあったんだろうなと
そういうお話であります

で、その一方、成功体験というか、
成功のお話として、唐揚協会設立にまい進する方法と
そのときにとった手段が描かれておりました
こっちはこっちで、なるほどなという
今となったら、それは当たるかもなと
時代に乗った方法が書かれていました、
楽しみながら当てるというのは、
口でいうほど優しくないけども、
実際行われた現物を見ると、不思議なもので、
これならそうだろうな、そんなに凄いことでもないよなと
そう思うほど当たり前っぽくてステキであります
これを最初にやったというか、
わかっていて、張ったというのが立派なのだなと
思わされるのでありました
炎上マーケティングというでもないですが、
まぁ、それに近しいことを山ほど仕掛けたのでありましょう
多分、現在では、この手法は何かしら
名前がつくとか、攻略法みたいなのも書かれてんじゃないかな
そういう、出掛けだから使えた戦法のようでもあり
楽しく読めるのでありました

そんなわけで、順風満帆に協会で成功していくという話と、
暗くて怖い過去の話とを織り交ぜて、
楽しそうに語った一冊でありまして
もっと深くは、何か隠れたものがあるのかなとも
思わされたりしつつ、楽しんで読み終えたのであります

【読書】首のたるみが気になるの

2014-06-25 23:19:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
首のたるみが気になるの  著:ノーラ・エフロン

阿川佐和子さんの翻訳ということで、
その人となりに共感というか、安心して読んでみました
読んでびっくり、世の中知らないことが多いですね、
元の作者は、ユーガッタメールの脚本家ということで
それはそれは売れっ子の人だったんだろうと
二度びっくりしながら、その
蓮っ葉ながらも、ステキなエッセーを堪能できたのであります

いわゆる女子系の読み物としては、
ちょっとハイエンドというか、年齢想定が高いようにも
思われたのでありますが、
まぁ、よく言われております
女はいつまで経っても女だというのを
体現したかのような、ステキなエッセーが繰り広げられていて
洋書特有といっていいのか、外人さんが得意な
ケレンミみたいなのがふんだんにまぶされて
非常に読みやすく、そしてスパイシーな本でありました

内容は、男としては理解に苦しいところは多々あるものの
なるほど、大多数の女性はこれに共感するんだろうなと
妙な同意を覚えるようなことばかりで、
脚本がどうしたとか、人生がなんだとか、
そういった難しいことも少しばかり触れているけども
触れ方自体は、実に瑣末といっていいのか、
毎日、女であるためにといったところに終始していて
ハンドバックが、いかに愚かな物体であるかとか、
化粧という行為がどれほど大変かとか、
女を長いことやってきたからわかったこととか、
そういうのがつらつら書かれていて
本当かどうかはしらないが、
多分そうなんだろうねと納得してしまうような
ステキ面白コンテンツが豊富なイメージでありました

どうにも、著者晩年の筆となっているようでして、
実際、その死に関する部分も触れられていて、
老いるということに対しての見解や、受け入れ方みたいな
そういう部分も見られて、ただの
面白おかしいだけのそれとは一線を画するといいますか
なるほどなという説得力がありまして
なかなかに楽しく、深いと思わされるところ
まぁ、かいつまんだ羅列なんかで、

飛行機は落ちない

という、なかなか人生があるというか、
ノーラさんという人をおいて、こういわしめたという
そのバックグラウンドみたいなのを楽しみながら読める
そういったステキなお話ばかりでありました
ジョークと皮肉とが、ほどよく織り交ぜになりながら
ちょっとした知謬というか、経験からくる何かが
まぶされているという
読み物として、大変楽しい、そんな本でありましたとさ

【読書】スコールの夜

2014-06-24 20:34:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
スコールの夜  作:芦崎 笙

企業ものの小説でありました
キャリア女性の苦悩というか、苦闘というか、
そんなことを描いた作品でありました
思いかげず面白かった

オチというか、全体的に淡々としているといいますか、
何かを解決するといったこともなく、
確かに事件というか、問題は起きているんだが
それを解決という形ではない、
ただ、終わったという徒労めいた印象を持ちつつも
その終わりを褒めるでも、けなすでも、省みるでもないという
かなりふわふわした結末に
結構驚いたのであります
確かにそうである、世の中というか、こういう問題は
そう落ちてしまうよなぁなんて
変な納得感があったのでした

東大卒の女というレッテルと戦いながら、
大企業特有といっていいのか、どこにでもありそうな、
やっかみや、派閥といったものに巻かれて、
右往左往してプロジェクトを推進していく姿が
ただただ、愚痴とともに描かれておるわけでして
すかっとするとか、そういうのとは縁遠くも、
なんか、生々しく問題に向き合っていくかのようで
落ち着いた小説であります
ただ、東大卒というわりには、子供っぽいとは違うな、
なんというか、稚拙といってもいいような展開を披露する主人公に
小説の人物たちの、何もかもをうやむやにというのとも違う、
そうじゃないだろうと
思わされてしまうところも含めて、
問題をよく考えさせられる内容だったなんて
思ったりするのでした、個人の趣味でありますが
こういうのは素敵ですね、あまり見たというか
読んだことがない

キーマンでもないんだけども、
いろいろなことを肯定しているといえばいいのか、
ひとつ高みにいると思わされる男性が出てくるんだが
このキャラクタが秀逸というか、
その生き方もひとつ、参考というか、
はっきりとした答えのひとつに見えるようで
素敵な感じでした
相当にむかつくんだろうけども、
本当にできる人というのは、ああいう造詣なのかもしれない
そう思わされるだけでも、よかった
そんな、よくわからない読み方ながら
楽しく読み終えたのであります

軍師官兵衛  栄華の極み

2014-06-22 20:44:04 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
今週も、滅法面白かった

サブタイトルのとおり、栄華を極めたとみえる
織田家のさまざまを見せて、
光秀のクローズアップが続き
はさみギャグとして秀吉を使うと
まぁ、満喫できる一話でありました
息抜きといっていいのか、
一話で簡潔していて、いくつかのイベントを回収した
そういう印象の回であります
無論、ただの回収ではなく、回収しながら
するすると時間を進めたといいますか
よかった、ただただよかった

さて、そういう話で回収されるイベントとして
一番面白かったのは、序盤を支えてきたといって相違ない
宇喜多の最後でありました
これがまぁ、ギャグとシリアスの狭間で
凄いよかった、狂気じゃないけども、
あのキャラクタを貫いて死んだ感じというか
死神のような設定が粋すぎた
かっこよくてたまらないという具合でありました

ささっと、女を売りつけるというか
その日のうちにいたしておくというのが
まぁ、見事というか、酷い話なんだけども
宇喜多っぽいと思わせるうえに、
女にさっとやらせるほどの何かがあったという
悪い男感がたまらんなという感じで
ひたひたでありましたね
しかし、今回のこの見せ方は
家康の手を握るときに向けての
物凄い長いパスなのかもしれないと
ちょっと楽しみなのであります
ま、渡すのが朝日だというのがなんというかな
その頃は、さほどに弱ってないから違うな
そうか、あそこで茶々を渡しておけば(ならない)

官兵衛が黒くなったというわけでもないが、
悪い笑顔が板についてきた感じがなかなかよくて、
光秀とのやりとり、公家にとりこまれそうになる
その他でも、いい塩梅で生きておりましたのが
ステキに写りました
ちょっと人が変わりすぎたんじゃないかと
思わなくもないですが、これが
見たかった黒田官兵衛だなという気がするので
よいのでありました

いよいよ、叡山焼き討ちイベントを経て
家康が登場して、楽しい楽しい本能寺かと思うと
なかなかどうして楽しみなのですが
この頃の中国戦線がどうであったか、
清水って誰なんだと、知らないことを楽しみながら
次回を待つのでありました

【読書】マリアビートル

2014-06-21 19:22:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
マリアビートル  作:伊坂幸太郎

東北新幹線の中で起こる
滑稽な殺人者たちの顛末を描いておりました
設定からしてそうなのだから、
栓のないことと想いつつも、
あまりにも罪悪道徳というものが欠落しているようで
あっけらかんと人死にが描かれておりまして
ちょっと、面食らったというか食あたり気味であります
滑稽に描きすぎというか、
この内容の本題に連なる部分なんでしょうが、
人殺しというのがどういうものなのか、
それをつらつらと書いていました
どうにも、読後感というか、読書感がよくない
そんなテーマと内容でありました

しかし、滑稽な殺人者たちは
どれもこれも、キャラクタがたっていて、
伏線をばらまきながら、
結構乱暴にそれを回収していくという感じで
なんか、唐突感といいますか、あれこれと整っていくけど
かつて読んだいくつかの本と比べると
ちょっとすかっとした感が少ないというか、
どうももやもやしたまま、終わってしまった感じでした
なんだかんだ、後半というか終盤は、
次へ次へと読まされたのですが
どうも、すっきりしたいという気持ちで読んでいたのに
そうしてもらえなかったと、まぁ
そんな按配だったように想います

さて、物凄くいけすかない子供が描かれているのが
注目に値するというか、この悪意の塊のようなキャラが
まぁ、なんというか、凄くよく出来ておりまして、
読み手としては、相当に腹立たしく思わされたので
すっかり躍らされたのですが、
どうも、この悪意がすっぱり綺麗に取り払われたと
そんな終わりではなかったというか、
なんか、悪意に逃げ切られたような印象で
気持ち悪いなと思ったり、
ちょっと唐突な世の中語りがあったりと
説教臭い印象がずいぶん強かったのですが
なんだかんだ、機関車トーマスのことを
凄く好きになれそうな
そういう小説でありましたとさ

いつかの台湾旅行記録 02 中正紀念堂

2014-06-19 21:34:40 | いつかの台湾旅行記録(2014)
到着してから移動を開始、
西門町から、まずは中正紀念堂にいってみようと
MRT(地下鉄)で移動を開始したわけでありました
あっという間に移動完了、到着時間は18時少し前、
日が落ちてきたものの、まだまだ明るい
それだけで嬉しくなりながら、表示板に従ってたどり着いたのが、


中正紀念堂であります
写真では小さく撮ってますが、とんでもなくでかい
いや、とんでもなくというのはでかいことにではなく広さだ
凄い広い、ちょっと驚くほど広かった
呆気にとられるその姿をまじまじ見つつ
左右を見渡せば



それぞれ、音楽堂だったか、
ともかく大きな建物でありました
そろそろ夕飯という時間だからか、人影もまばらで
ぼけらったと眺めてから、
さっさとへちま小龍包でも食べにいこうかと思っていましたところ
広場に突然音楽というか、ファンファーレめいたものが鳴り響く
驚いて、進んでみましたら


衛兵が国旗を降ろし始めた
そんなイベントがあったのか、ラッキーとその姿をしばし


降りてくる旗


サイドショット


畳まれる旗

そんな感じであります、
荘厳というか、雄雄しい音楽とともに
この行動が、凄いきびきびと行われていきます
かっこいいことこの上ないな、待っている人も微動だにしない
そして、旗を無事畳み終わると退場
これがまた最高にかっこよくて


いい加減、日が落ちて暗くなってきてたので
手振れが酷いのでありますけど、
一歩進むごとにピタっと止るという、
写真撮るためには非常にありがたい動きで立ち去っていくのでした
正面から撮ろうという勇敢な人もいましたが、
衛兵を守る(違う)、係りの人にどかされていました
ありがたしありがたし

そんなわけで、十二分に楽しんだ中正紀念堂でありました

18時がこのイベント時間のようですので
台湾到着早々に目指すには
非常によいのかもしれませぬ
さて、次はいよいよ、楽しみにしていた夕飯であります

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【読書】リトル・シスター

2014-06-18 20:33:36 | 読書感想文とか読み物レビウー
リトル・シスター  作:レイモンド・チャンドラー

そして、三本目というわけで
順番どおりに読みました
村上春樹訳シリーズのレイモンドチャンドラー
いわゆるマーロウ物であります

今回のは、あとがきによりますと
今までの二本と比べると人気が落ちるんだそうで
指摘されているような難点がそこかしこに見られ
実際、読んでいて、あれ?と思うことも多かったわけですが、
むしろそういう本なので、気にせずに読んで欲しいという
この村上評は、ある意味、レイモンドチャンドラーをというか、
この本を読む上で大切な心持だと
思ったりしたのでした
だって、難しいというか、相変わらず回りくどくて
よくわかんない描写が多いんだもの

内容は、またも、なんとも形容しがたい事件に巻き込まれた
マーロウが、シニカルに生きていくわけですが、
今回のはさすがにというか、これはもう、
死んだんじゃないかというシーンが二つ、三つくらいあって
読んでいると、今までのと違って
先が気になって仕方ない
ついでにいうと、謎解きも、一番凝ってるというか、
今まであいまいで、何を解くものかもわからないと
そんな印象だったのが、
今回ははっきりと、この事件とこの事件で、
このトリックと犯人は誰かということ
その目的がわかりやすくてよかったのであります
ただ、その目的が果たされたかどうかは
また別の話しなのでありますけども

そんなわけで、なかなか楽しんで読めた三本目でありまして
描写というか、出てきた女性たちがどれもこれも
クセがあるけども、魅力的に見えて
なんか、読みやすかったようにも思うのでした
ただ、急展開すぎるというか、
マーロウが、タフにすぎるというか、
それはもう死ぬからやめておけというほど
休む暇もなく、あれこれと事件が起きていくのは
ちょっと落ち着いて読み返すと
不審きわまりないのですが
ま、それはそれ、ただ読み流して楽しむのでありました

三本読んで、一番好きかもしれない
そう思って、レイモンドチャンドラーシリーズから
離れるのでありました

古田織部美術館 古田織部とその周辺

2014-06-17 20:51:13 | 陶磁器を探す旅と名物

へうげものツイッターで知りまして、
ほいほいと行ってみました
いや、もう、あんなに遠いというか凄い山中だと
思いもしなかったというか、
京都ってあんなところまでずずいっと住宅地がみっしり
並んでいるのでありますね
いろいろと感心しきりでありました
場所は鷹峯のさらに奥といったところで
車がすれ違うのも苦しいような
細い道をずいずいと迷子になるかのように進んだ先に
ひっそりあったのであります

古田織部美術館という名前のとおり、
古織にゆかりの品々を展示している美術館であります
美術館というものの、旧家を改築したようなつくりでありまして
見事なお庭を眺めたりもできて、
なかなか素敵なものでありました
まぁ、こんだけアクセス不便だと人がこないだろうと
失礼なことを思ってしまったのですが、
山奥と自分で描写しておきながらも
高級住宅地?というか、ニュータウンなのか?
そんなところでありました

で、今回の展覧会につきまして、
どんなものがあるのかしらと、前情報もなく訪れて驚きました
直筆書がとても多い
古田織部筆とされるものが、9点と非常に多い
書のよしあし、真贋など、私にわかるはずもありませんが、
花押には見たことのあるアレが備えられて、
そうなんだろうと、じっと見入ってしまう
野村美術館で、何点か見た、いわゆる斜めに走った字面というではなく、
しっかりしたといっていいのか、
まっすぐな筆跡でありました、本物なんだろうか(失礼な)

そして、古織ゆかりとしてはもう一点、
これが一押しとして相違ないでしょう、茶杓がひとつ
銘はないようでしたが、蟻腰のそれはなかなかどうして
ありがたいと拝んでしまったしだいであります

そのほかは、いわゆる織部好みと呼ばれる茶道具がいくつか、
これについては驚きというか、へうげものファンにはたまらない、
茶道具シールシリーズで見かけた道具が、そちこちに見られて感激、
特に、瀬戸 耳付茶入「不聞」はすばらしかった
背の高い、そして、黒い釉薬が実に美しく
思わず手にとりたくなるような代物でありました
あれはよい、すばらしいなまったくもう

そのほか、桃山陶でもありましょう、黒織部茶碗がこれまた見事で、
へうげものにも出てきた「元蔵」作とのこと
窯印に「一」とあるらしいのですが、
そこは見えないまでも、なんというか、
これこそが織部焼という見事な品でありました

美術館は二階建てになっておりまして、
上階では、織部ゆかりの人々の品々がいくつか、
織田信雄、高山右近、有楽斎、利休、秀吉といった
一線級の戦国時代武将の手紙がずらりとこれまた見事でありました

もう一点、これはというものとしまして、
秀吉が朝鮮出兵のおりにか手に入れたとされる
虎枕というものがありまして、これがまぁ、
とぼけた顔しているのに細工が見事というか、無骨でかわいげがあって
非常によかったのでありました
細工というか、ギミックがついておりまして、
口を開くことができ、開くと目が動くんだそうで
なかなか驚きの枕でありました
さらに、口にはまっている牙が、本当の虎の牙を使用とのこと
こういう、いかにも骨董然としたものは
あんまり見たことなかったので
なんか、得したというか楽しい一品でありました

また、夏展がすぐに行われるようなので
えっちらおっちらと遊びに行きたいと思うのであります

【読書】さよなら、愛しい人

2014-06-16 20:29:36 | 読書感想文とか読み物レビウー
さよなら、愛しい人  作:レイモンド・チャンドラー

チャンドラー、そして、マーロウ
そんな小説をまたも読みました
順を追うと、ロンググッドバイよりも前になるんだそうで、
若々しいといったらいいのか、
割と無鉄砲な私立探偵の生き様というか
事件とのかかわりが描かれていました
個人的には、こっちのほうが面白かったように思う

と、そんなわけで、娯楽痛快といっていいのか、
いや、痛快となるほどではないものの
謎解きもありながら、ニヒルな、シニカルな、
あの感じで大きな事件に巻き込まれるといった具合が
なかなか楽しい小説でありました

女性が二人ばかし出てくるのでありますが、
どちらも奔放というではないが、
いかにも物語に出てくる女性という具合で
発売された当時、こういう女が多かったのかしらと
勝手に思ってしまうのでありますが
魅力的なヒロインを堪能できたのでありました

正直、前回も思ったことでありますけども、
回りくどい台詞と演出というか描写が多くて、
ちゃんと読んでいたはずが、
何読んでるかわからなくなるような部分も多々ありまして、
なかなか読書に骨折りな小説でありましたが、
唐突に、麻薬でおかしくなっている情景を
まざまざと数ページにわたって描かれていると
読んでいるこっちがおかしくなるようで、
皮肉なのか、現実なのか、
なんかわからんちんのままで、
事件というか、物語すらもわけわからなくなるので
困ったものでありました
しかし、マーロウは無茶をするというか、
よく生きていられるなと
今作を読んで思い知らされるのでありました

フェイツイと呼ぶ、いわゆる翡翠をめぐる物語で
個人的に翡翠について、あれこれと思いをはせていたので
そのつかみも楽しかったのでありますが、
トリックというか、複雑な事件が、
読み終わったあとも、どうだったのか
もうひとつわからないのが残念というか、
さよなら、した、愛しい人ってのは、
いったい誰のどういうことだったのか
私には理解できなかったと
読書力の低下を嘆きながら
とりあえず読み終えたのでメモなのであります

面白かったけど、覚えていない
そういうタイプの小説でありますね

軍師官兵衛  帰ってきた軍師

2014-06-15 20:44:21 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了でありました
冒頭から、えらい張り切った官兵衛で
面食らったものでありましたが、
物語のふたをあければ、いつもどおりという具合で
ストーリーとして、楽しませてもらったのであります
ああやって気負ってしまうことは
ありますな、そんな風に見ることができました

のっけから別所を片付けて、なんか機嫌が悪いみたいに
ほとばしった官兵衛なりでやってきたあたり、
半兵衛存命中にも、張り切ってた官兵衛があんな具合だったような
どうも危うい感じを覚えたものでありましたけど
とりあえず、その前ふりからというところで
楽しみにしてた、小寺成敗でありました

まぁ、お涙頂戴とまでは落とさず
それでもつき物を落とすかのような展開で、
講談めいたやりとりながらも、
十分に楽しめたのであります
ああいう、過去と決別するような具合、
何か、人生のなにかれを妥協とするかなんとするか
そんな風にも見えるやりとりは
大好きでありますね
ここの官兵衛の演技が凄いよかった、
小寺は、その前の裏切られて右往左往しているところがよかった
斬れない、そういうのが横顔からにじみでるようで
なんというか、台詞少なくした甲斐が
ありありと伝わるようでステキでありました

しかし、やっぱり見所としては
その直前、父上の怒りが見事でありまして
あれはもう切り殺してやむなしという迫力が
ひしひしと伝わってきてよかった
さりげなく、九郎右衛門の所作がそれを察したように見えて
なんか、ひきしまった画面がよかったのであります
あそこで殺さずに、官兵衛がやってくるというのが
ベタなんだけども、なんか見入ってしまった
しかし、息子のほうを召抱えるかと思ったけども
そうはせずに終わってしまうようで
今後出てくるのかどうか、
人員整理したいところだから、出ないかなとも
思ったりするのでありました
こう考えると、播磨関係は人物関係がややこしすぎて
やりだすとドラマにならないというか
とっちらかった感じになるんだなと
改めて思い知るのでありました

で、信長のリストラが始まるくだりがステキで、
持ち上げての流れからの罰という
あの感じは、日曜の夜の最後にもってきたら駄目だろう
そう思うほどぞくぞくするリストラシーンでありました
実際ああなんだろうけども、
あれを日曜夜に見るという現実は
なかなかどうして、立ちはだかるものを感じてしまうのでありました

いよいよ、本能寺に向けてという具合が
楽しみでもあります

いつかの台湾旅行記録 01 出発

2014-06-14 22:45:33 | いつかの台湾旅行記録(2014)
関西国際空港からあっという間
現地時間で到着は15時、桃園空港

若干の雨があるもののさほどに強くなく、
傘はいらない具合でありました


空港からバスで40分ほどかけて移動、免税店に立ち寄る
ここでは、いわゆる公定レートで手数料なしという
ステキな内容、10000円=2890台湾元でありました
円安でもっと酷いかと思ったけど意外と大丈夫でありました


今回の宿は、この西門紅楼の近くであります
ガイドブックによれば、このあたりは、台北の原宿だそうで
そもそも日本の原宿に行った覚えがないので
本当にそうかといわれると理解は遠い、多分そうなんだろう


とりあえず地下鉄(MRT)で移動を開始
行くたびに機械化が進んでいるように感じるのでありますが、
次の電車の到着時間がカウントダウンされる仕組み、
これはいたく感動して、だいたい7分おきで運行している
感激したのは、電車の停車位置にズレがないこと
これは日本も見習うべきだとJR西日本あたりに
文句を覚えるのであります

次記事 02 中正紀念堂

木曜時代劇  銀二貫

2014-06-13 19:47:21 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの木曜時代劇枠でした
私がめっぽう好きな、殺陣がすばらしい時代劇ではなく、
人情もののお話でありました
年齢を重ねたおかげで、こういうのも
どっしり腰をすえてみることができるようになりました
いや、面白かった、しっかりと松吉という男を描いていて、
なんというか、いい物語でありました

出だしは、あやしからん敵討ちから始まるという
時代劇かくありたしという展開で、
最終的に、商人か武士かという話になるかしらと
手に汗を握ったのでありましたが
そういうお話ではありませんでして、
武家の子供から、商家の丁稚になった松吉が
その人生にあれこれと思いをいたらせながら、
それをやさしく見守る人々やら、
人生の意味を知る展開やらと
非常に丁寧な物語で素敵きわまりない感じでした

結構早い段階から、子役から変わってしまったために、
なんで、あんな小さい子供とあれこれなるんだと
真帆のことを不審というか、ロリコン的な話なのかと
やきもきしてしまいましたが、
よくよく考えるとあの時点で、松吉の役者に無理があったんだと
後で気づきました、あれはむしろ、ちゃんと子役でよかったんじゃないか
そのほうが、しっくりきたというか、なんだろうかな
まぁ、いいんだけどもさ

ともあれ、丁稚の生き方というか、商人のあり方みたいな
江戸時代の大阪風俗紹介みたいなところもあって
非常に楽しく見所たっぷりでありました

事件も割りと頻繁に起きるし
思い返すとそんなにすかっとする話ではなかったんですが
銀二貫が、めぐりめぐって、さまざまなことにつながったというか
なんというか、心優しい物語に
ほのぼのと満足したのでありました

貧乏神を味噌に乗せて追い出すところやら、
天神さんへの寄進のあり方やらと
相当にわざとらしいほどの大阪っぷりも満足で
大変楽しかったのでありますが、
あれだけ銀二貫の寄進が遅れたというのは、
なんだろうかな、物語としてはようやっとという
晴れ晴れとした気持ちになったものの
あの界隈からしたら、
あーだこーだいって、寄進しない不届き商人と
陰口でもたたかれてんじゃないかと
ひやひやしたのも確かであります
あれが京都舞台だったらそうだったんだろうか(偏見)

そんなことを思いながら
人情時代劇を楽しんだのでありました