CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】恋する台湾移住 94カ国旅した32歳女子が人生リセットしてみた

2015-06-30 21:31:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
恋する台湾移住 94カ国旅した32歳女子が人生リセットしてみた  
著:歩りえこ

またも台湾系の本であります
今回は、移住してみたというあたりに惹かれて
実際むこうで生活するとどんなもんか
そういうのが解ればと思って読んだのであります
なかなか興味深い内容に溢れていて、
そして、ほのぼの笑えてよかったのでありました

台湾で働く芸人さんとなった女性の
エッセーでありましたけども、
なかなかエキセントリックな人生を歩んでおられるようで
非常に楽しげでよろしい感じであります
とりあえず体当たり的にあれこれとやってみるという
このバイタリティは見習うべきところが
多くあるような気がすると
反省も覚えつつ、台湾に体当たりしていく様が
非常によかったのでありました

題名のとおり、恋するのあたりが重要で、
まぁ、むこうで彼氏ができてどうしたという
そんな話が半分というか、大半なのでありますが
これが思いのほか面白かった
他人の恋愛を見ていて面白いと思ったのは
初めてかもしれんと新鮮な驚きというか楽しさでありました

台湾の男は、ともかく優しい
そして台湾の女は、とてつもなく厳しい
そういう現実が、ひしひし書き連ねてあって
このあたりは、これまでに見聞きしたそれだなと
思わなくもないのでありますけども
男性の優しさ、そして、台湾人のSNS好きさが
まざまざ伝わるようなエピソードがてんこ盛りで
まぁ面白く読めたのであります
思わず笑ってしまった

個人的に凄く気に入ってしまったのが
「温かいお湯を飲もう」という
もはや挨拶なんじゃないかというほど、
ショートメッセージで送られてくる定型文が
ステキでステキで
その通りだなと感心もしつつ、
優しさとなんかコミカルさのようなものもあいまって
大変素晴らしい、というか、台湾っぽいと
思ったりしたのでありました
あっちは、体を冷やすのが風水的によろしくないらしいので
これは凄い優しい言葉なんでなかろうかと
思わなくもない、ちょっとお母さんぽいけどもさ

と、そんなこんなを体験しつつ、
台湾のお金持ちの生活なんかもしれっと描かれていると
なんというか、凄いなと思ったりもするわけですけども
ただ住むだけだと、さほどにお金がかからない
とてもよいという印象は、
言うことなしだなと思ったりしたのでした
いい国だなぁ本当にもう

【読書】ブラック・スワン

2015-06-29 21:48:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
ブラック・スワン  著:ナシーム・ニコラス・タレム

読んでいる間に、まさかのギリシャ破綻間際という
まさに、黒い白鳥を見たようなそうでもないような
そういう感慨を覚えつつ、
ちょっと難しいのでちゃんと読み解けていないまま
とりあえず本を置いたのであります
なかなか面白かったけども、
本当の面白さは掴めませんでした、難しいというか
ガイジンの冗長なそれは、よくわからん

そんなわけで、リスクというものを
どうやって認識するのか、
そもそも認識することができるのか、
理想的なモデルというものは存在するのか
そういったことを、数学的に、
そして、哲学的に紐解いていくという
なかなか興味深い内容でありました
非常に面白かったけども、大変難しい

黒い白鳥という、ある時点までは存在が認められなかった
そういう生き物が、現在認識されているわけだが、
それが認識されるまでと、された後とで
白鳥の定義が変わるほどの変革が訪れたわけで、
そういう、いないと推測していたものが
実際はいたりする、そういうリスクというものがある
それをどう扱っていこうかと
そういうお話でありました

相当にこねこねと話題が練られていて、
なぜみんな、リスクから眼を背けるのか、
いや、見えなくなっているのかということから、
リスクを予測するという不条理、無理についてとか
様々に面白い見解というか、考え方が、
それらを無視する層を槍玉に挙げつつ
何かに取り付かれたというか、
親の仇のように執拗な感じで書き綴られておりました

物理的な限界だとか、そういう
枠組みが見える範囲はなんとかなるけども、
いわゆる信用取引のように、得体の知れない、
いくらでも拡張可能なそれは、
リスクの肥大が、あまりにも大きくなりすぎる
その危険が見えないと思うほどに、
高まっていくという理不尽について
当たり前なのに、アナリストとかいうバカどもは
理解できていないのだと痛罵しているのでありました

もっと、よいことが書いてあったと思うのですが、
冗談と本気と揶揄と野次が
ごたまぜになっていて、読みづらいというか
真意を読み取れないという感じで
私にはなかなか、難儀な本であったと
思うのであります

花燃ゆ  夫の約束

2015-06-28 20:55:15 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
というか、相当のながら見をしてしまったので
ちょっといけない、ほとんどわかんない
そんな按配であります、申し訳ない(何に)

さて、それであっても、やはり
事変というのは心騒ぐというか楽しいものでして、
とうとう始まったという、蛤御門の変が
最高によかった、ここまで戦らしい戦が描かれてなかっただけに
鬱憤はらすかのように
また、何年か前の、八重の桜の同じシーンを思い出すように
御所になだれうつ軍勢というのは
心躍ってしかたないのでありますね
まぁ、結末知っているだけに悲しいのでありますけど
それはそれとして、あの砲兵の中に
もしかして兄つぁまが、などと
ついつい佐幕の意見になってしまうのである

それ以外というか、もう、久坂ではどうしようもないと
そうともとれるような、長州藩の暴走が
生き生きと描かれておりまして、
まぁ、あのしっちゃかめっちゃかっぷりは
集団としてどうなのかと
思わされたりしたわけであります
やっぱり正義として描かれていても
どうも八つ当たりめいているというか、
なんか、逆切れにしか見えないような
長州の言い分が恐ろしいものでありました
それはそれで凄いけども、なんというかな
やっぱり恐ろしいことであります

ドラマとしては、もうちょっと、ヘイトをためるというか
稔麿がやられただけでは弱いというか
もっと、七卿おちのときとか、もっと色々
長州が忸怩たるものというのを抱いてほしかったような
早いうちから、若いやつ描いちゃったから
それのせいで、ああなっているというのが
なんだろうかな共感しにくい、そう思えたりするのでありました
まぁ、史実なんだろうから
どうしようもないけどもな

そんなわけで、なし崩しで死ぬこととなる
久坂の最期が来週なのか、その次なのか
わかりませんが楽しみにしたいのでありました

NHK木曜時代劇 かぶき者 慶次

2015-06-27 14:41:22 | ドラマ映画テレビ感想
木曜時代劇枠でした
もっと、ちゃんちゃんばらばらの
そういうやつかしらと期待してましたが
どっちかというとというか、
もう全面的に人情話系でありました
原作からしてそうだったんだろうけども
なんというかな、せっかくの武将を扱うのに
それはちょっと残念なんて
自分の趣味から外れて文句をたれると
まぁ、そんなところであります

さておいて、歌舞伎者を扱うにしても
晩年の前田利益というわけで、
戦の火種はくすぶりつつ、客先である上杉を交えてと
まぁ、そんなところでありました
しかし、それにして、景勝も兼次も出てこないというのが
残念といったらいいか、それだすと
主題と異なってしまうという英断というべきか
ともかく、そんな具合でありました

話は、前田家を面白おかしく描きつつ、
徳川方とのたくらみ合戦がありのと
まずまず、事件が起きていき、
そして、キーマンである、三成の子を育てるといった
そういう風情だったわけでありまして、
あれこれ難しく考えず、じっと
流れる物語でおっていくと
古くからある、時代劇どたばたコメディだなと
安心して見られる、
いかにも木曜時代劇という感じで
楽しく過ごせたのであります
ただ、こういうテイストは
やっぱり、江戸時代も中盤以降くらいでやってほしいかしらと
思わなくもない

そして、肝心というか
個人的にどうしてもやってほしかった
殺陣については、あんまりというか
ほとんど見られず、残念至極でありました
まだ次回の木曜枠のほうがやるようなので
そっちに期待しようと思いつつ
もうちょっと、何かしらあっても
バチはあたらないんじゃないかと
思わなくもなかったのでありますところ
それでも、女薙刀はなかなかステキで、
いかにもドラマのそれという具合とはいえ
掛け声だけ、なんかくせになりそうな感じでありました

と、特段に面白かったと
快哉なそれではなかったものの
時代物はあれこれ見てしまうものだと
思ったりなんだったり、メモっておくのでありました

【読書】これならわかる台湾の歴史Q&A

2015-06-24 20:39:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
これならわかる台湾の歴史Q&A  著:三橋 広夫

先日の金美齢さんの本に触発されて、
そもそも台湾の近代史をよく知らないと
勉強してみる、最初の一手として選びました
とりあえず薄い本からというのが鉄則ですね
でも、かなりポイントおさえてて、
なんというかな、台湾史というテストがあったら
これで勉強すべきだなと
そう思うほど、まとまった内容でありました

頭から、真面目にといいますか、
基本から押さえて行く読み方ではなくて、
気になるところをささっと読むなんて
そういうことをしたために、
ちゃんとは覚えていない、学んでいないのでありますが、
それでも、二二八事件に絡む、
第二次大戦後の台湾の歩みが見られて
非常に面白い本でありました
この場合、本というよりも、台湾が面白いと
そう考えるべきかもしれない

金さんの本が根底にありましたので、
国民党が跋扈しているところを中心にといった具合で、
そして、気になっていた、蒋介石のあと
蒋経国の政治、治世はどうだったのかが
端的に書かれていまして、
特に、蒋介石が大陸で負けたということが、
台湾に影を落としているというあたり、
また、ここで両岸という問題が発生し、
当然のように、あっちがこっちがとうろうろする
そんなことになったというのが
なんというか、切ないというか悲しいと思うのであります

しかし、ちょっと考えてみれば当たり前ながら、
蒋経国のあとが、あの李登輝さんだったというのが、
なんというか、つい先日にこの動きがあったんだなと
改めて思い知らされるようで、
なんとも感慨深いというか、考えさせられたのであります
日本の同時期も、私は生きていたわけだが
なかなかどうして、あれこれ思うところがありますな

と、そんなことを思ったりしながら
それはそれとして、台湾という国について
基本的な流れみたいなのを読めたように思えて
楽しかったのでありました
ホーロー語と、道教については、
文化面からも楽しい話題であります

【読書】BORN TO RUN

2015-06-23 20:50:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
BORN TO RUN  著:クリストファー・マクドゥーガル

いつだったか、Go Wildという本を読んで、
ミニマルデザインのシューズがよい
というか、ウルトラマラソンは凄いと
そんな知識を得ていたわけですけども、
そこにも書かれていた、ウルトラマラソンについて
あれこれと書いた本でありました
いや、これはなんといったらいいか、
自伝的な小説めいたというか、実体験を起こしたルポでもあり、
様々な思いをつづったエッセーでもありと
そんな内容の本でありました
非常に面白かった、小説としても、読み物としても

そんなわけでメキシコあたりで、
とんでもないマラソンを企画したお話で、
それにあわせて、裸足で走ることの有益さというか
その自然さこそが本当であるといったことを
つらりと書いたものでありました
ウルトラマラソンというのが、どれほど浸透しているのか
アメリカじゃ、大人気なのかもと思いつつ
読んでいて、ちょっと尋常では、
やってみたいと思うけど
絶対やれないという内容に驚愕したのでありました

小説めいている部分として、
謎の民族が、凄い長距離を走る、
走ることで鹿を追い詰める、鹿に距離で走り勝つという
とんでもない話が本当か、
いや、それは本当なんだけど、その民族に会うためには
そこに弟子入りしたという、謎の男、
カバーヨ・ブランコなる人物に会わないといけない
とかなんとか、そういう人探しから、
やがて、民族を巻き込んで、世界有数の
ウルトラランナーが参加する大会を催していく
その悲喜こもごもと、すったもんだを描いていたのであります
すっげえ楽しそうだし面白かった

そういう大きな筋もありつつ、
それとは別に作者が、シューズがあわないのか、
近代的なそれを履いていると故障するという事実に気づき、
そうではないぺたぺたのサンダルみたいなので
野山を駆け巡っていたら、
足の裏で感じることが、自然とフォームを矯正して
長距離を楽しく、怪我することなく走ることができるようになった
そういうことも書いていたのであります

最近、山づいている、長距離歩いていると
だんだん、ウルトラマラソンに近づいていると
勝手に思っていたのでありますけども
次元が違うというか、なんか、もう別のそれだと
そういうことを知ることもできて
楽しそうなんだが、どこか夢物語めいているというか
憧れでとどめておきたい世界だと
思ったりしながら、楽しんで読み終えたのであります
なかなか、起伏に富んで面白かった

【読書】阿修羅のジュエリー

2015-06-22 21:09:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
阿修羅のジュエリー  著:鶴岡 真弓

珍しい感じの本を読みました
ちょっと題名に引かれたというところですけども、
興福寺にある阿修羅像
それが身につけるジュエリーについて
あれこれと想像と考察を書いた本でありました

誰向けの本なのか、対象はどこにあったのか
そのあたりがわからないのでありますけども、
全編に丁寧な読み仮名がついていて、
どちらかというと、児童書のような様相、
にも関わらず、語られている内容は、
完全に大人向けというか、ちょっと、柔らかい言葉なのに
えらい難しいことを語るといった
そんな内容に驚いたのであります
ある種、それが面白みでもあるのですな

阿修羅が装着している装具それぞれの意味を説明しつつ
その由来、シルクロードをめぐる東西の文化融合、
それが、東西それぞれの憧れや、想像を体現して
仏像の姿というか、その装飾具になったというのは
なかなか面白いところでありまして、
私も個人的に大好きな、ラスター的な光、
メダイヨンや宝相華なんかも出てきて、
なかなか、文化史的なこともふまえた内容に
面白い読み物だと、ついつい引き込まれたのでありました

ちょっと、想像がいきすぎていないかと
心配になるような、西洋絵画や芸術との類似点については
あれこれと思うところがあるものの、
それぞれが影響を受けて、施しという感じで
その原典的な位置というか、時代にあった
阿修羅のあり方は、面白いものだと
感心しきりだったのでありました
なかなかよい本ながら、なんといったらいいかな
学術書でもないし、なんとも言いがたい
不思議な印象の本でありましたとさ

花燃ゆ  風になる友

2015-06-21 20:38:24 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
最近は、色々と考えすぎずに
ぬぼっと見て、これわというのをキャッチしようと
まぁ、そんな視聴思考であります
歴史がどうしたとか、こういうのが見たいとか
そんな期待が、目を曇らせると思い至ったのである
このドラマのよいところを見ようと
まぁそういう話だ

と、のっけから何言ってんだと
自分でも思うものの、最近自分の趣味というか
面白いとかそうでないの基準を見失っているので
なんというかな、このドラマについて、
5年も前なら邪魔で仕方ないと思っていた
夫婦がどうしたこうしたパートも
しっかりと見入ってしまったというか、
夫婦二人の演技がいいなぁと飲み込まれたのでありました
別段、話はさほどのこともないんだけども
二人の会話というか、いい、雰囲気がいいと
なんか持ってかれたのであります
これはこれで、時代劇めいてて素敵でありますと

久坂については、いつ見ても同じような演技だなと
勝手にみなしておりましたが、今回の、
稔麿の仇のため慟哭する様は
正直、ぐっとくるものを感じたのであります
あの慟哭はいい、感情の発露する演技がいいというか
そういうのが俺は好きなんだろうかな
思ったりしながら、いつだったかの
逆切れしている演技もそうだったなと思い出したり
そんななのであります

さておき、今回はほぼ主役級扱いであった
吉田稔麿が非業の死を遂げたわけでありますが
まぁ、池田屋のシーンはまったく期待してなかったので
あんなもんかなと、新選組の描き方
ひいては、古高がつかまってからの描写が
雑すぎると思ったりするんだけども、
そういうのをうっちゃって、
稔麿の殺陣がよかった、全然期待してなかったせいか
思った以上に綺麗に動いているし、
槍をさばいている様に慄いたのであります
これはいい俳優さんが出てきた(いまさらか)

せっかく裁き方がうまいのに、なんというかな
あっという間に殺陣シーンが終わってしまったのが
残念で仕方なかったのですけども
ちょっと興奮をもよおすほど
見事な立ち回りだったと、個人的に感激したので
これが今日のMVPと記しておくのでありましたとさ
いい役者さんだったのに、もう退場というのが
切ないのでありますね

シェイクスピアゲーム

2015-06-20 15:52:36 | ドラマ映画テレビ感想
せっかく見たのでメモっておこう
それくらいの気持ちであります

最近、というか、ここ数年
NHKがやたらムロツヨシさんを
推しているのが、なぜなのかわからないのですけど
とうとう司会までやるようになったのか、
いや、もう一本、料理系のアレで司会やってるけど
これはこれ、いわゆる
番組たまご系でメインとは
大変なことだなと、感激しきりでありました

内容は、よくあるといっていいのか、
むかしむかし、民放でらくごのごなんていう、
鶴瓶とざこばがやってた、即興らくご番組、
いや、鶴瓶はもう一つ、それこそ
即興ドラマ的ななんかやってたな
と、思い出したりしたんですが、
色々人数集まって、即興劇をやると
なかなか実験的な番組でありました
面白かったかといえば、
まぁ、まったり見てる分にはいいかなと
それくらいでありました

これは多分、やってるほうは面白いとか
そういう感じなのかしらと
思わなくもない、どうしても、見ていて面白いとか
そういう話にしようと思うと
芸人さん、それも、脚本というかネタ作る方の人がいないと
だいぶ苦しいんでなかろうかと
放り込んでくる、ピース又吉を見ていて
思わされたのでありました
でも、なんか、そういうのは違うようにも思うし
どうなんだろう
即興コントとして、もうLIFEあたりでやったらと
思ったりもしてしまうのである
いや、ひょっとしたらそこにヒントがあって
ムロツヨシなんだろうかと
書いてて気づいたというか
考えたりしたのでありましたとさ
ぽてちん

【読書】ツナグ

2015-06-19 20:11:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
ツナグ  作:辻村 深月

また、話題なのに読んだことなかった作家さんです
現代ファンタジーという感じで、
死者にあわせてくれる、そんな仕事をする使者(つなぐ)の
その仕事ぶりやら、なんやらを書いた
ほのぼの幻想的なお話でありました
いや、幻想的ではないか
割と現実的というかなんというか
ともかく、なかなかよいお話でありました

短編連作というでもないですが、
最終的に、それまでの話の総まとめ的なお話で
大団円という具合で、さらっと読んで
堪能できました
憎たらしいことだとか、むかつくことだとか
そういうのはほとんど出てこないで、
感動を押し付けるでもないけど
どこかほっとするようなお話で
読んで満足でありましたところ

何か難しいことを描こう、テーマとしてと
それほどの意気込みはなくて、
むしろ、この設定を楽しむのが吉という具合で、
確かに、死者と出会うことで、
何か思うところや、かなうものもあるかもと
思ったりするけども、
死で分かれたそれとどう向き合うか的な
そういうことも示唆されているようで
実は、どれもそんなに大切でもないのかしら
そう感じるほど、割とライトに書かれていて
楽しく読めるのでありました
ひょっとすると、説教臭い感じになりそうなのに
そうでないのがよろしいところでありました

記憶に残ったエピソードとしましては、
自責の念、それを晴らすチャンスがあったのに
そうしなかった、さらに自責にかられ
やがて報いと救いを求めて、
赦しを得るためか、そうではなく、
ただ、本心から願ったのかという
女の子二人の友情と何かを描いたのが
抜群によくて、感激したのでありました
こういうのが好きだなと
久しぶりに思い知ったのであります

と、そんなわけで、さらりと
あっという間に読んで、それなりに楽しめたと
メモっておくのでありましたとさ

【読書】私は、なぜ日本国民となったのか

2015-06-17 20:30:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
私は、なぜ日本国民となったのか  著:金 美齢

なんとなし金さんの本を読んでみたいと
読んでみたら、台湾人だったのかと
よくよく考えてみれば、そりゃそうだなという
言論の人だったと思い出したという
最近台湾づいていることも手伝って、
興味深く読んだのでありました

金さんが、どうして日本国民になったのかについては、
馬政権誕生によって引き起こされたというそれでありました
なぜ、そこまでという話が、わかりやすく、
そして思想といったらいいか、信念とともに書かれていたのであります

恥ずかしいことに、ちゃんと台湾史を勉強していないので、
先日も、中正紀念堂いったりとかしてたわけですけども、
国民党というそれが、台湾人に対して
どれほど酷いことをしたか、そして
その結晶たる内容が、二二八事変であったと
ようやっと知ったわけであります
あの公園が、紀念堂の近くにあるというのが
重い意味を持つなぁと思わされたりもしたのであります

そんなわけで、戦後近代史における台湾の内容
それを、独立という視線から書いたものでありました
金さんは、言葉だけでいえば、独立派の闘士というべき人であります
そして反共といったらいいんだろうか、
大陸を大変憂慮、いや、憎んでいるといっていい
そういう過去があったのが読み取れたのでありました

内容には、金さんの半生とともに、
その思想が形作られていく過程がかいつまんで書かれていて
あまりにも褒めすぎじゃないかと思うほど、
当時の日本で受けた恩義や、感動がつづられておりました
これはこれでありがたいとも思うのでありますが、
これもまた、今ではない、当時なのだなと
思ったりもしてしまうのであります

実体験とも重ねてみますと、
日本語が通じる人たちはずいぶん年をとってしまったし、
金さんが杞憂するとおりに、台湾特有のそれこれは
どんどん中国化してるとも感じるしと
なんとも仕方ないことだと思いつつも、
切なく感じてしまうのでありました

古きよき時代、それを生きた人でもあり、
そしてその生き様と思想があると
そう読めた本でありました
面白かったけども、なんだか物悲しくもある

【映画】セッション

2015-06-16 21:14:48 | ドラマ映画テレビ感想
ようやっと見ることができました
ずいぶん評判になっていたし、
J・K・シモンズなんて、結構好きな俳優さんが
迫真のそれだと聞いたらいてもたってもと
そんな按配でありました

映画としても面白かった、
けど、そんなに深みというか、
ぐっとうなるほどの面白さではない
軽い気持ちで、軽くみて、なんだかはらはらどきどきできる
そういう映画でありました
面白かったし、楽しかったけども、
ドはまりというほどではなかったのであります

ただ、秀逸といっていいのか、ちょっと
ここがよかったというところを語りだすと
途端にネタバレになるという
なかなか、見所が一番隠しておかないといけないそれだと
レビウするのにもっとも向かないそれだなと
思ったりして、四苦八苦なわけでありますけども
ともかく、前評判を聞いておいて、見事に裏切られるでもないが
なんというかな、ああいうのは当てにならないんだなと
改めて思い知りつつ、そこに騙されていたおかげで
かなり楽しめたと
まぁ、何言ってるかわかんない感じなんですけども
満足なのであります

JAZZを扱っているというところで、
音楽が抜群によい、原題にもなっている、Whiplashが
もう、最高にかっこいい曲で、信じられないくらい聞き入ってしまった
これは本当、すばらしい曲だと惚れた
また、これのイントロだけを何度も聞く機会があって
かつ、シモンズの最高にハイテンションな演技が見られて
もうたまらんという具合であります
一言しゃべると、ほぼ、ファッキン言ってるところが凄かった
あれは本当に放映してよいのか
youtubeで、同曲を弾いている人たちが
さまざまなガイジンさんにファッキン、ないしは、Not quit my tempoとか言われてて
楽しいことこのうえない

いくつかの名盤が演奏されておりましたが、
主役がドラマーということもあって、
もっとも重要な曲は、これまた名盤Caravanでありました
こいつもかっこよかった、これは金管の音が魅力だと
勝手に思い込んでおりましたが、
イントロのドラムとベース、そしてオルガンが、イカしすぎてる
特にオルガンがすばらしい、そうだよ
こういうオルガンJAZZ聴きたかったんだよ
実際は、オルガンJAZZじゃないけどさ

斬新なカットというか、音楽ありきで編集された映像が
どれもこれも新鮮でありまして、
正直、音と絵、それを見るものだなと
そう思っても差し支えないような映画でありました
話の内容が入り組んでいないのが、
逆によかったというか、そのストレートさが
非常によかったとも思ったりするのであります
内容全体でみると、ショートショートみたい
そういう感じでもあった
オチにぴりっとしたものがある、
映像と音楽が楽しめる、いい映画でありましたとさ
また見たいなぁというか、聞きたいなぁという感じだわ

【読書】パーク・ライフ

2015-06-15 20:33:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
パーク・ライフ  作:吉田 修一

久しぶりに短編をと芥川賞受賞作品をとりました
よく見る名前なのに、読んだことなかったと
思いながらの読書でありましたが
さすがといったらいいか、なんというか、
芥川賞ならではという短編で、
正直理解不能でありましたけども
さらり読んで面白かったような気持ちを抱いたのであります

今まで読んだ芥川賞受賞作品は
どっかおかしいというか、なんか、どうも
世の中の暗いところをわざとらしく書かないといけない
そういうルールのようにも見える話ばかりでありましたが、
この作品に限ってはそういうのとは違いまして
特段に晴れ晴れとするでもないし、
何一つ解決とか、何かしらというものは見ないけども
なんか、登場人物たちが、それぞれのなかで
まったく語らないまま完結するという
おいてけぼり感が凄い小説でありました

もう一編載っておりまして、
そっちのほうがまだ、芥川賞っぽいというか、
なんか、エログロというでもないけど、
不快を臨むようなナンセンスさがあって
気持ち悪いと素直にいえる内容でありました
なかなか衝撃でもないけども、
悪いやつが悪い目にあうという、
まぁそういうことなんだけど、
こっちもまた、一つも解決しないで
なんか毎日はあるよと、投げ出したような物語で
読み終えて、もやもやしたのであります

そんなわけで、二編そろって、
なんかしっくりしないというか、
すっきりしないお話でありましたが、
不思議なもので、最初のは何かしら清清しいような気分になり、
後のは後味悪くもなんとなく腑に落ちたようでもありと
このあたりが、ただ気持ち悪い文章とは違うところかと
思ったりなんだったり
勝手に想像しながら、読み終えたのでありましたとさ

花燃ゆ  母になるために

2015-06-14 20:42:09 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
七卿落ちからの長州という具合で
結構見たかったシーンだなと、
お公家さんたちが長州でどうしていたか
もっと描いて欲しかったと思いつつ
そのときの長州内のドタバタが見えたのは
ステキでありました
さらっとしすぎというか、
どっか、どれでもいいから、何かひとつに
軸足を置いてしっかり描いてくれんものだろうかしら

相変わらず、京都と長州を
凄い勢いでいったりきたりするので、
なんというかな、もう一つ
臨場感じゃないが、こう、しっくりこない感じでありますけど
来週池田屋のようですから、
ここで新選組登場はまずまずなんだろうかなと
思ったりするのでありました
しかし、10年ほど前なら、幕末志士が揃ったなと
感激していたわけでありますが、
よくよく考えてみると、
新選組ごときが、長州の高杉、久坂なんて重鎮に
どうこうできたんだろうかしらと
思わなくもないのでありますところ
実際、来週、一人殺されるわけなので
そういうものかなとも思うんだが
はてさてであります

と、来週池田屋ということなら、
もっと古高とか、長州つながりの豪商だとか
危ないやつらを出しておかないと
おかしなことになるんじゃないかと
思ったりもするのですが、
そういうこともなく、ただただ、
高杉がかっこよすぎるだろうと
それだけで押し通されそうでありますところ
不安でしかたない

幕末を描きつつ、久坂家のことを描くと
まぁそういう話だったので
別段文句はないといえばないんだけども
なんというかな、どうも、薄いよなぁと
家庭にしても、政治にしても思ってしまうのであるところ
なんとか来週は、チャンバラで盛り上がってくれんだろうかと
期待しつつ待つ時分でありましたとさ

ところで、あの八橋の評判は
どうだったんだろうかしら

【読書】絶対に行けない世界の非公開区域99

2015-06-12 20:01:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
絶対に行けない世界の非公開区域99  著:ダニエル・スミス

さらっと読めるかなと
嘗めてかかりましたが、
思った以上に面白かった
これは大人向けの学研シリーズといったらいいか
いや、もっと胡散臭いシリーズっぽいそれだなと
興奮さめやらぬ感じであります
すっげぇ面白かった
子供の頃に読んだというか、見ていた図鑑を思い出す
そんな按配であります
さすがナショナルジオグラフィックと
鼻息荒くなる内容でありました

世界中といいつつ、仕方ないこともありましょうが、
大半がアメリカの施設というか、立ち入り禁止区域やら
なんやらでありまして、これもまた面白かった
それぞれの施設の表向きの説明(といっていいのか)に、
その秘密っぷりから、尾ひれがついて陰謀が…なんていう
陰謀説を事細かに載せているのがまたたまらない
この部分が一番の肝だなと
本当、宇宙人となんかしてんじゃねぇかとか、
人には言えないとんでもない何かがあるんじゃねぇかと
思わざるをえないような建造物なり、敷地なりが
まぁ山ほど出てきて興奮であります

アメリカから始まって、極東オーストラリアまで
ぐるっと地球を一周するように紹介されていますが
現在紛争地域である中東関係や、
未だに謎が多いというか、そういう成り立ちだという
共産圏の国々の謎だとか、
案外謎が多い、英国のそれこれだとか
どれもこれも、面白くて仕方ないのでありました
仕舞いには、ノアの箱舟の残骸ではないかとか、
オーパーツめいた物体まで出てくるし
なんというか、本当、楽しい本でありました

日本からは、伊勢神宮が紹介されておりまして、
まぁ、先日の遷宮を紹介しつつのそれこれ、
もっと、皇居とかあったんじゃないかと
思わなくもないのですけども
それはそれ、こういう本に載るほど秘密がないとすれば
日本はいい国だわねなんて
思ったりできるのであります

あとは、センチネルという、現世界と没交渉に陥っている
別の人類が住む島の話とかが驚愕でありました
こういう部族というのが、アマゾンあたりにいるのは知ってたけど
島にいるとは、まったく知らずという具合で
これもまた興味をそそられたのであります

あとは、共産圏でありがちな
地図上から消された街だとかそういうのも
ノスタルジーではないけども
なんか、くるものがあるなと
世界中に、謎のトンネルや地下施設が
山ほどあるんだなということにも感心しつつ
実によい本を読んだというか、見たと
感動したのでありましたとさ