CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

NHKスペシャル 深海の巨大生物 謎の海底サメ王国

2013-07-30 22:39:14 | ドラマ映画テレビ感想
日曜の夜といえばNHKスペシャルだろう
そうつぶやきつつ、大河ドラマのあと
ちゃんと見入ってしまったわけであります
今回は、あの大王イカの後話しというか、
より凄い、スペクタルがあるということで
もう、相当に期待して、そして、その期待を上回っていったのでありました
凄い、深海超怖い、超かっこいい

そんなわけで、まぁ、平たくいうと
深海サメって凄いなという、それだけなのでありますが
ネイチャー系番組は、本当、日常役に立つことはないと思いつつも
脳みそのいい部分を刺激してくれて、満足を与えてくれると
そんな風にしみじみ思う、すばらしい番組だったのでありました

深海にあんなにいっぱいのサメがいる
サメの種類がある、それだけでも驚きでありましたが
そのありえない大きさと、深海における縄張り概念の示唆
あれは、素人考えでも、いろいろ考察が成されているようで、
様々に他人の感想なんかを見ていますと
縄張りとしつつ、他のサメを避けるよりも、
同種の仲間を探していたんじゃないか、つまるところ、
繁殖行動の一つにあたるんじゃないかというのは
非常に面白い考察だなんて思ったわけですが、
そういう、楽しい会話というか議論ができる
その素地を与えてくれただけで、十分でありました
いや、それ以上に凄かったんだけども

深海という神秘もさることながら
そこに住む、サメというジャンル、そしてその生き方
姿、泳ぐ様というのが、いちいち最小限の紹介でもって
さらっと映像として流されるというのが
本当、よくできた番組だと思い知らされ
そして、それだからこそ、メガマウスの凄さというか、
あんなにわからないのに、こんなに近くにいるのかという
呆気というか、調査ということの難しさを感じる姿も
いちいち面白くて仕方なかった、なんていい番組だったんだろうか

あとは、口が飛び出るタイプのサメについてとか、
姿かたちと生きる様子というのは、なんかわからないが
たまらなくわくわくすることだと
脳みそを、ものすごく刺激してもらったのでありました

前日に、大王イカの焼きまわしもやってましたが
あれはあれで、新事実が結構詳細に語られていて
よくできた番組だと感心したわけでありますが
はたして、世の中の小学生やその他が、
あれを見ただろうか
見ただけで、感動するのは間違いないはずなんだが、
その機会はあったんだろうかと
いらぬことを心配したりしつつ
それはそれ、良質なそれを見たことに
いたく満足するのでありました

【読書】劉邦の宦官

2013-07-29 21:04:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
劉邦の宦官  作:黒澤はゆま

前漢というか、劉邦の話を正直なところ
満足に知らないという体たらくで、
そのあたり補完するためにも一つ読んでみようと
おっかなびっくり読んでみました
読んでびっくり、劉邦じゃなくて、その子、劉盈こと恵帝
そこについた宦官の話でありました
これはなんというか、劉邦の宦官という題名のほうが
わかりやすいからそうしたんだろうか、
いや、まさにそれに引っかかって読んでしまったんだが

さておき、内容は、宦官としてというか、
酷い身分から脱するために宦官となるしかなかった、
そんな哀れな二人の子供を主人公にしつつ、
その片割れが年老いた今、ある司書に尋ねられて
物語するといった内容でありました
語り口が、女くさい感じなのですが宦官なので、
なんというか、一種独特と形容するか、
ともかく、その文章の柔らかさとかで、歴史の男っぽくなりがちな部分を
うまく丸めて、それでいて、歴史は失わずといった
そう読めてなかなか、面白いと思いました
ステキですね、こういう昇華の方法

子供の頃、麗しき宦官であった二人の子供は
その美貌もあってか、うまいこと宮廷というか、
あの呂夫人に認められるというか、可愛がられ、
出世というか転身していく
その間に、劉邦であるとか、夏侯嬰とか、張良とか
当時の英雄たちも出てくるのでありますが
これはすでに、項羽を倒したあと、王朝を建てた後というわけで、
治世の段階に入ってからの話であります
ただ、政治劇や、その頃の戦争の話はほとんどなく、
その後、主人公が尽くすことになる恵帝のまわり、
最終的には、あの陰惨な事件に向けての話になっていくと
まぁ、そんなところでありました

当然のようにというべきか、仲の良かったもう一人の宦官とは、
途中で離れて暮らすこととなり、その暮らしの中で、
だんだんとその宦官が怪しくというか、恐ろしく変貌していく
その姿や、また、そうさせる魔というか、
呂夫人の見えない恐ろしさというのが描かれ
なかなか引き込まれるのでありました
クライマックスは、前述のとおり、戚夫人を人豚にする
おぞましいあの話につながっていき
なんというか、絶望的な具合になるのでありますが
そこで、なんとか生きていた恵帝という人
それを描いた作品ということで珍しくも面白いと
興味深く読み終えたのでありました

最終的に、このたずねていた司書の姿とともに
物語は終わるのでありますけども
前漢の速い段階なんていう、あんまり見たことないそれを
少しだけ知ることができて、それはそれで満足だったと
そんな感想でありました

八重の桜  再起への道

2013-07-28 20:45:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了であります
いきなり半年経過というわけなので
なんというか、前回との区切りがすっかりついてしまった
そんな気分で見てしまった
なんだろう、やっぱり前回は凄い回だったんだと
改めて感じ入った次第、一区切りというのを
はっきりと認識させられて
なんというか、驚きでありました

さておき、会津の第二の苦闘が始まるというわけで
斗南での苦しみに次ぐ苦しみという部分の序章で
まだ、そこの凄まじさは伝わっていないのが切ないなか、
それぞれが生きるため、あれこれという姿が
いじましいというか、切なく描かれておりました
もうちょっと悪く書かれるかとも思いましたが
ぎりぎり抑えられた表現で、
商家に施しを受けるシーンでジャブ、
そして、物乞いだと罵られるあたりから、
八重がカウンターで殺しにかかる
というか、後から述懐してたけども、あれやっぱり
殺すところだったのかと衝撃でありました
八重さん、ちょっと特殊すぎる
怖い、ナチュラルキラーになりつつある

そんな戦慄さておき、山川家が天才を輩出し、
萱野が切腹、各人それぞれの立ち位置みたいなのが
さっぱりと描かれて、さらっと土方が死ぬというあたり
なかなかどうしてでありました
今後、西南戦争に向けての部分で、
政府側は描かれていくんだろうかと
ちょっとそこが気がかりで仕方ないのですが
会津の視点では、ここから、政論というか、政治が見えなくなって
面白さに不安を覚えてしまいますが
とりあえず、神様のご加護をもって
ジョーが速いところ帰還するといいですなと
思ったりなんだったりなのでありましたとさ

とりあえず、八重さんが相変わらずというか
凄く成長してて、安心したと
そんな回であったと思います

七つの会議  すべてが壊れていく

2013-07-27 22:00:05 | ドラマ映画テレビ感想
なんだよ、どうなってくんだよ
全然わけわかんねぇよ

そんなわけで、すっかり魅了された第三回でありました
だんだんと黒くなっていくというイメージ
と、そんな安っぽいそれとは異なるというか
台詞で示されていた、気づいたら急流の中にいて
戻れなくなっていたというそれが
まさに、このタイミングだったんだろうかなと
ひしひし伝わってきて、鬱屈してたまりません
すばらしいな本当に

今回で、ちょっと八角という人がよくわからなくなったんですが、
あの人が結局どういう働きをしたのか、
そもそもの取調べにおいての立場は、
原島が諸悪の権化ということになっているのか
さっぱりわからんのがやきもき
精神衛生上よろしくないので、はやく来週の最終回が見たい
そんな気分なのでありました

八角の過去話もなかなかよろしくて
あの役者さんば、ハンパなく上手いなと
息を呑んでしまいました
あの後悔をにじませるようで、過去をさらりと喋る
突き動かされて喋るといいますか
その時の罪、そういう意識から
ちょっとだけ早口に、劇的になってしまう
そんな風にも見えたのがステキすぎて
たまりませんでした

あとは、独り言のように
前任のケータイに録音を入れるシーンも印象的で
あの後悔、懺悔というのは、今回の一つのテーマだったなと
しみじみ感じ入ったのでありました
ともかく、来週を楽しみに待とうと
思うのでありました

祇園祭 山鉾

2013-07-25 21:04:49 | 陶磁器を探す旅と名物
京都近くに住まい、早10年を過ぎるというのに
祇園祭って、一回くらいしか行ってなくね?
そんなことに反省したというか、
まぁ、一回行ったら、もう二回も行かなくていいよ、
なんだよあの混雑っぷり、イモ洗いだよ、蒸し暑いよ
という感想を抱くわけで、
なかなかいくことなかったんですが、
今年、久しぶりに山鉾を見てきました
巡行は平日でしたので、宵々山が休みということもあって
もっさり昼の山鉾を見てきました

話に聞いてはいたものの
実際を見るのは初めてという具合でありまして、
ああ、そうか、明るいとこんな感じなのかと
いつも見る、薄明るいというか、不思議な闇に浮かぶ
赤い提灯という風情とは、まったく異なりまして
青空に刺さるように伸びる鉾それぞれは
雄雄しくもあり、近づいてみると、
なかなかに立派なこしらえというか
凄い細工やら、絨毯やらで見事でありました
まぁ、青空といいながら、最近流行りのゲリラ豪雨に
難儀を強いられもしたのでありますが
なかなかどうして、面白かったのであります

結構がんばって歩きまして、
今回、多分全部の山鉾を見てまわったのであります
うわさに聞いていた、蟷螂山のカマキリだとか、
鉾にではなく、展示となっていた
橋弁慶山だとかもなかなかに見ごたえがあり
たっぷり堪能、おお、京都に来たという感じがする、すげぇ

そんな具合で、昼くらいから大層な混雑ぶりでありましたが、
それでも、この時期は粽を買うと鉾に乗せてもらえるだとか
いろいろイベントもあるんだなと横目に
各山鉾近くの展示品なんかを眺めてまわって
すっかり京都おのぼりをしたのでありました

なんだかんだ、やっぱり京都というのは凄いなと
改めて思い知らされて、なんとなし
ガイジンさんをバカにできないねなんて
恥ずかしくも、ちょいちょいテンションを上げてしまうのでありました
だって、長刀鉾とかかっこいいんだもん
あれに雷とか落ちないのはなんでなんだろうな

【読書】場末の文体論

2013-07-24 20:25:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
場末の文体論  著:小田嶋 隆

文体論というから、なんか、文章についての本かと
凄い楽しみにして読んでみたところ
なんてことはない、コラム集というか、
いわゆるエッセー本でありました

作者の方がどういう人なのか、
このコラムがどうやって掲載されていたのかわかりませんが、
いわゆる連載物というか、いかにも、
雑誌とか、そういったところに掲載されていると伺える
そんな不思議な文体というか、
中で、自身でも触れていたのですが、
長い長い言い訳から始まって、何かしらの話題について、
そうじゃないとわかっているけども書くよ、書くよ?
そんな具合で、まぁちょっとした極論とか、
下世話な話を書いているというような次第であります
ああ、これは雑誌の隅にあったら
なんとなし読んでしまいそうだな
そんなことを感じたのでありました
ただ、ちょっと言い訳部分が長すぎて閉口するところもあるんですが
それはそれ、そういう味付けなのでありましょう

内容は、そんなに難しい話題ではなくて、
ちょっとだけニュースというか、時事ネタをはさみつつ
それにまつわることや、自分の思い出語りみたいなところとか
深夜ラジヲでも聞いているような具合で続くのであります
極論と、少しだけ自分を出しているというところが
まぁ、雑誌などの性格もあったのか、
政治とかにも言及しているところがあって、
それはそれで、この文体であるとずるいというか、
何か違うんじゃないかなと思わされたりもするのですけども
それは論の外であります

というわけで、実際どんなことが書いてあったかといわれると
読み終わってから、全然思い出せないという
いつものとおりなのでありますが、
まさに、そうやって読み捨てていくというか、
消費していく文章という感じで、
非常に読みやすく、それでいて、読んだ瞬間は
何か感想をつぶやいてしまうというか、本と会話する
そんなところがあるステキなものでありました

肩の力を抜いて、たらたらと読むのには
ベストであると感じたのでありました

世界の叡智6人が語る未来への提言

2013-07-22 20:06:49 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりにNHKづいていると思うこのごろ
先日の、ハリウッド白熱教室の枠でやっていたので
ついつい見てしまったのでありますが
なかなか面白い番組でありました
なにせ、尊敬というほど知らないけども、
凄い人だと聞いた人がなんと6人も出てきて
あれこれと語ってくれるなんて
なかなか、面白すぎる企画だと
身を乗り出したのでありました

一番の目当ては、あの名著「銃・病原菌・鉄」を書いた
ジャレド・ダイアモンド氏だったわけですが、
その叡智の一端に、少しだけ、本当にちょっとだけ
触れる機会に恵まれたといった感じでありましたが
まぁ、いたく感激でありました

前後編の二回にわたったそれでしたが、
6人の出演者に、それぞれ細かな問題、テーマについて
たずねてみるという企画でありまして
かなりエッセンス版といいますか、
もっと深く掘り込んでほしかったんだが、
それでも、わずかな言葉だけで、その理路というのが示されて
見ているだけで、なんだかわくわくしてしまったのでありました

まぁ、言っていることは至極全うというか、
そんなに新しいそれというでもなく、
各人それぞれが深めてきた知識を披露するというか、
その説を簡単に説明してくれるという内容でありまして
あれら6人が、一堂に会してディベートでもしていると
もっと面白い番組だったのかなぁと
ちょっとだけ残念に思いながらも、
同じ質問に対して、それぞれが異なる視点で臨むというのは
なかなか面白いもので、最終的には
見ている側にゆだねられるというべきか、
答えがどれというよりは、それとあれをあわせて
もっと新しいものが出来るかもしれないと
そんなことも思わされるような
実に教養にあふれたというか、面白い番組だったのでありました

考えてみると、あれは
前にやっていた、ディープピープルの本格版
というか、この番組に着想を得たんだろうかと
思わなくもなかったのでありますが
骨の太い、面白い番組というのはいろいろあるなと
頭をたれたのでありました
凄く面白かった

八重の桜  鶴ヶ城開城

2013-07-21 19:56:22 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了です
ちゃんと、時間変わったのも見逃さなかった
というか、もらい泣きした、いいドラマだった

そんなわけで、とうとう会津編終了という内容でありました
今日は本当だったら15分延ばしてのスペシャルでも
全然問題なかったんじゃないかと
そう思うくらい濃密というか、濃い悲しみにあふれた
すばらしい回でありました
お父つぁまの死亡が凄く哀しかったけども
それを覆うように、開城の物悲しさがあって
なんというかな、酷く哀しいお話でありました
遺憾なく堪能、本当にこれ見ると哀しくて仕方ないな
面白いんだけどさ

父上のかっこよさというか、
あの物悲しさ、あんな老齢になってもいかなくてはならないという
悲壮感をひしひし感じさせながらの出陣
もうあそこから、死亡確認にいたるまで
お母つぁまの演技が輪をかけてよくなって
まぁ、哀しい哀しい、なんだこれ、泣くだろバカやろう
見送るときの憐憫というのか、
本当に雰囲気で語りつくした感じはすばらしく
非常によかった、ベストシーンと思ったけど
いっぱいそんなシーンあったから、選べない

出陣して、ワンショットワンキルをあっさり成し遂げる八重に
戦慄するものの、最近当たり前のように殺すなぁと
恐ろしさと頼もしさを覚えつつ、旦那さまとの
少ない邂逅がいくつも描かれて
それがまた、最後につながって哀しいなぁと思ったものでありました

そして、父上の死去と
あのときの哀しさと怒りみたいなのをまといつつ
怒涛の降伏、また降伏使者に対する酷い扱いが
あのシーン要らないだろうと思ったりするものの
これが敗北だと説得力をというか、そうだよな
あれがあるからこそ、そこまで戦ったことに意味があるよなと
なんというかな、考えさせられる
すばらしいシナリオだとか、もう、興奮でたまりません

そして、最もすばらしかったというか
よかったのが、殿様の訓令シーンで、
あれだけ慕われた藩主という見せ方が、
それまでの戦いを決して無駄にしないという感じで
本当、よく考えられた、うまい落としどころだなと
うなりきってしまいました、実際あんな感じだったかもですが

そこで、八重がなんか言い出して大丈夫かと
ちょっとはらはらしてしまったんですが、
そこを容保を殺さないための台詞にするというのは
実に主役を生かしつつ、シナリオに生かされたというか
これ、本当すばらしいシーンだなまったくもう
グッドジョブすぎる、八重の桜スタッフ全部

と、そして最後に尚さまが、八重をあえて残すために
さらっとかっこよくわかれてしまう
その前のシーンで、紅が朱すぎてという台詞もあいまって
なんというかな、あれもしんみりといいシーンで
今回は見所満載すぎて、感激しきりだったのでありました
ただ、ちょっと、尚さまとの別れが唐突になってしまって
次回から、どう消化してくれるか楽しみなのであります
あれでお別れというのは斬新すぎると思うんだが
どうだろうかな

七つの会議  二度と戻れない

2013-07-20 22:28:55 | ドラマ映画テレビ感想
今日もすげぇ面白かったですね
ひりひりするようなストーリー、
どっかの批評で、暗いとか、陰鬱としてて面白くないとか
あれこれ書かれてましたが、
バカ野郎、これが面白いんじゃないか
これほど漫画的な、劇画的なサラリーマンがいてたまるかよ
そんなわけで、どきどきとわくわくを
遺憾なく堪能できたのでありました
面白い、役者さんもべらぼうに上手い

しかし、NHKは何かネジ会社にうらみがあるんだろうかと
ちょっと考えさせられるような展開であります
この告発の恐ろしさは、別段そこに勤めてない自分でも
ありありと伝わるというか、
すでにオチとして顕現している、告発という結果に
どうやったら近づいていくんだろうかと
その勇気というか、なんか、凄いなと感動であります
話で、もう少し説明されるんだろうが
なんだろうな、正義感というのをつとめるためには
途方もないほどの何かが必要だよな
それはもう、正義といわないのかもしれないよなとか
当事者になったら、そう考えてしまいそう
そういう雰囲気が、とてもよく描かれていて
実にすばらしい限りであります

最終の、隠蔽せよ、という宣言は
なかなかに鮮烈でありまして
そのあとに、八角の嘲笑にいたるというところは
ミスリードなんだろうけども、印象的というか
実に巧妙にできてるなと思わされたのでありました
最終的にどういう気持ちで告発したか
これはなかなか、難しいところで興味深いと
楽しみになってまいりました

さて、題名からも何かあるのかと
会議というキーワードも追ってますが、今回の
開かれるはずもなかった会議が一つあったと
それくらいでありました
会議にする必要がないという部分の
社内政治というその判断力は、
隠蔽せよ指令とあいまって、本当によくわかっているというか
あれこそが、社内政治家というそれよなと
説得力もあってよかったと思う限りでありました

来週から、いよいよがらがら崩れていくようで
あとわずか2話しかないというのは
哀しいことでありますが、楽しみに見ていきたいと
思うのでありました

ペペロンチーノ

2013-07-16 20:11:15 | 食べ物飲み物
何度か、ペペロンチーノ風を作り続けてきましたが
まじめにレシピを見ておくものですね
なんというか、いつもなんで焼きそばみたいになるんだろうと
不思議に思っていたというか、まぁ、
正直なところ、自作のそれはまったく美味しくなかった
結構あれこれ手を加えたというか、
わからないままに、食材増やしたりしたとかいうのが
またまたよろしくなかった
ただの野菜炒めを作り続けただけでありました

で、何回か前に、パスタの茹で汁を使うと
劇的にいろいろ改変されると会得して
ちょっとだけましになっていたわけでありますが
今回、ちゃんとレシピを見直してみたところ
オリーブオイルもたっぷり、
それと同量の茹で汁を先に溶いておく
いわゆる、乳化させておく
これが肝要であるとのことを解読、というか
やっと読んだ
それに従って、やってみたら、あらびっくり
これがペペロンチーノだ、やっと、お店のそれと
相当に近づいたものができた

てなわけで、大喜びだったことをメモっておくのであります

パスタ 適量
ニンニク 1片
オリーブオイル 30ml
生ハム 4枚

オリーブオイルをフライパンにひいて、
そこに、クラッシュしたニンニクを投入し、
じっくり弱火で炒める
途中でパスタの茹で汁をオリーブオイルと同量程度入れる
フライパン上でゆっくりと混ぜ合わせ、
全体的に白く乳化するまで熱する
生ハムを入れて、少量の塩をまいたら、
パスタを入れてしっかりと絡める
絡めることができないようなら、茹で汁を追加

そんなこんなでできあがりであります
本当にこれだけで、そして、いつものように
強火でぱっぱと作るのではなく
じっくり弱火で作ることによって
ニンニクの香りもよくなり、油もなじみ、
ぼそぼそする小麦の塊を食べているような状況から
あっという間に脱却できるのでありました

やっぱりちゃんとしたのを見て、
学んだとおりにやるのが肝要でありますね

【読書】まりしてん千代姫

2013-07-15 20:06:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
まりしてん千代姫  作:山本兼一

歴史小説であります
かの有名な千代のお話ということで、
前回、うなりあがるほど感激した立花宗茂の話で
ちょっとだけ触れたこの傑女の話
しかも作者が、直木賞作家とくれば
なかなか楽しそうだと期待を抱いて読んだのでありました
なかなかに面白かった
ただ、あまりに毒がないというか、ちょっと
物語が優しすぎるという印象でありました

文体は、侍女の語りという形で、
この形式はこの作者の一つのスタイルなんだろうかと、
利休にたずねよを思い出したのでありますが、
その内容から、千代姫という人がどうであったか、
なにより、宗茂との仲はどうであったかといった
そんな部分がよくよく描かれていきます

正直、なんか凄い強かったとか
そんなぼんやりしたイメージしかなかったので
どんな話になるかと思うと、
城をもらい、家督を継いでいたという部分と
女で固めた一軍を率いていたというのがあり、
まぁ、なんだろうか、
ものすごく引き込まれるというよりは、
そういう姫様もいたんだろうなという感じであります
ちょっと、盛り上がりに欠けるといってはアレなんですが、
もう一つ、起伏が足らない感じで残念
されども、本当に物語で侍女が語るとおりに
二人の仲が悪いということはまるでなく、
むしろ愛し合いすぎだろうというぐらいになっていて、
まぁ、そこが描きたかった一番なんだろうなと
腑に落ちてしまうと、ちょっと期待と違った
小説であったという具合でありました

とはいえ、その頃の九州、
特に大友という家における、高橋と立花(正式にはべっきでありますが)
その関係と重要さがありありとわかって
なかなかよい本でありました

と、まぁ、こんな偉そうなことを書いているんですが
肝心なというか、以前に読んだ
立花宗茂の本の内容をまったく覚えていなく
はたして、それとの整合性がどうであったかとか
同モチーフ小説を読むにあたって最高の楽しみを
得ていないような状況でありまして
にんともかんとも

感想と離れてしまいましたが
心優しくというか、姫様を描いていることと
夫婦愛というのを描いたという点で
よくよく書かれた小説でありました

八重の桜  自慢の娘

2013-07-14 22:28:00 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
録画して、今視聴完了しました
もう、ぼろぼろじゃないか

感動的な話というか、絶望的な状況の
いくつかの不幸をクローズアップしたかのような
もう本当にどうしようもないといった感じ
正直感動したのと、ずっこけたのと
ごたまぜになりながら、もう、なんだろうな
あんだけああだと、どうしようもなかったんだろうな
そういう気分になってしまいました

女子供もがんばっているという状況はステキなものの
まるで、大戦後期のような、総動員体制というのは
儚いそれに見えてしまい、哀しくて仕方ないところであります
華麗に八重が爆弾消したあたりは凄かったけども
あのあと簡単な講義だけで、真似したら絶対あかんよなと
思ってたらやっぱりという具合に
オチ部分で、フラグ回収という余念のなさ
酷い、あんまりだ

また、八重がうまいことやって大砲を打ち返したところも
その後主戦場になるとか、もう完全に
親父と尚之助さま死ぬと思ってましたが
こっちはなんとか大丈夫だったのが
若干救いといえば、救いでありました

完全に負けるというところで、
美談めいた少々の抵抗というのはただただ
哀しいものであるなぁと認識させられたわけですが、
女子供が必死に弾丸を集めてきて
また新しく鋳造しなおしたりとか
涙ぐましい努力もあるものの
大切な決死戦闘が、まさかの居眠り遅刻で終了とか、
あのエピソードは、やらないんじゃないかと
なんとなく思ってたのに
あんなに、美談ぽく前フリしてからの落としとか
酷い、あんまりにも酷すぎる
しかも、官兵衛生きて帰ってきたしと
最高にかっこ悪いところが、なんというかな、
本当、あれで腹切らないのは、頼母にどうこういえるような
もう、そういうもんじゃなかろうと
ちょっといただけないなんて思ったりしたけども
あれが、会津で、あれだから負けた
というか負けてるからああだったのか

もう、わかりませんが
最終的に、兄つぁまが急に覚醒しつつも
岩倉卿に足蹴とまではいわないまでも、
袖にされるという絶望的な感じで終了
いよいよ、来週終結だそうで
なんともはや、大変であります
そろそろというか、いよいよ復興編にはいって
どうなっていくのか
そっちが楽しみになってまいりました

七つの会議 だれかが消えていく

2013-07-13 22:02:37 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに一回見て思わずレビウしたくなる
いいドラマでありました
なんというか、好きだった土曜ドラマシリーズの続きというか
そう、このジャンルの、こういうつくりのドラマ
これが見たかったんだ
そういう感じであります
原作からして、しっかりした小説なんだそうで
そのうち読んでみようかとも思いますが、
ドラマもスリリングというか、次回がいたく気になる内容で
実にすばらしかった

最近NHKの贔屓が凄いなとちょっと思ってましたが、
贔屓じゃなくて、単純に上手いんだと
今回、主役の東山さんを見ていて脱帽したんですが
ちょっと顔がいい、されど切れ者とかではない営業マン
そういう感じが、ありありと
あれは、アテガキされたんじゃないかというくらい
しっくりといっていたのが驚きでありました
かなりステキだ、ちょっと青臭そうな感じもまた
このドラマの主人公ぽくてすばらしい

冒頭からの営業詰問シーンはなかなかスリリングで、
見慣れた光景とは言いがたいのではありますが、
社会人として、そうだよねーと思ったりなんだったりするところ
ここで詰問というか、つるし上げをくらいながら
しどろもどろに抗弁する様がまた、なんというかな
親近感といっていいんだろうか、
一発でその役どころみたいなのを教えてもらえる
凄いいいシーンだったとほれぼれであります

そして、わけのわからないうちに展開は転がり、
暗躍というか、悪い何かがはびこり始めると
サスペンスも上々でありまして、
多分ああではないか、こうだろうかなと
いくつも想像の余地がある作り方でたまらず
次回が楽しみでならぬ次第であります

今回だけで、もう次回から出てこないまま、
ちょっとした映画だったら死体で浮いているか
自殺しているかしそうな、あの経理マンもまたよくて
なんといったらいいか、人間の黒いところが
満遍なくでていて、それでいて、
あの顔全体からにじみでるような腹立たしさというか、
ふてぶてしいとは違う、
八角が言っていた「おこさま」という表現がぴったりのあの面魂
あの役者さんも、上手いなぁと感心しきりでありました
あのおかげで、中盤からの展開の見ごたえがあがったように
わたくし感じたのでありました

次回は、また出てしまうのかと、豊原さんも出てくるらしく
NHKから、並々ならぬというのか、
まぁ、いつも通りですよというのかという覇気というか、
やる気を感じつつ、楽しみに待っていきたいと
思うのであります、すげぇ、超面白い

ハリウッド白熱教室

2013-07-11 21:17:28 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの白熱教室シリーズです
今回、映画産業の話ということで興味があって
久しぶりに見ました、ステキでありました

内容は、映画産業というではなく、
映画とはそもそもどうやって作っているのか、
その映画というコンテンツを構成しているものを
学術的に教えてくれるという
非常に面白い番組でありました
これこそ、大学の授業って感じだなぁと
しみじみ感心でありました

内容は、初心者もターゲットにしているからか、
非常にわかりやすく、そしてテンポよく作られていまして
紹介される映画がちょいっと古いのが難点ですが、
その手法というのをあれこれと説明されると
なるほどなぁ、そんな風に作られていたのかと
改めて思い知らされる部分から、
それは考えすぎじゃないか、伝わらないよという内容まで
さまざまにあって大変すばらしいものでありました

今回のは教授が面白いのはもちろん、
生徒もなかなかよくて、いきなり質問を受けて
なんとか考えた末に頓珍漢なことを言っちゃうとか、
それをまた、そんなわけないだろぅと教授が笑い飛ばすとか
なかなか斬新というか、ステキだなと思わせる内容で
見ていて飽きがないし、何よりも面白いと
すばらしいものでありましたとさ

構成の妙とかもよかったんだが、
やっぱり光源というか、光の使い方というのが
非常に興味深いところでありました
そうか、あんなに無意識でというか、あっという間に
引き入れこまれてしまうものなのか
使い方あれこれは、この後使う機会のない知識ではあるものの
今度見る映画では気にしてみようなどと
感じたりしたのでありました
暗喩とか比喩とかはステキですね

と、そんなわけで、かなり難しい部分もありながら
ためになって面白いと、このシリーズは侮れないなと
新たに思い知らされて楽しんだのでありました

【読書】フェイスブック 若き天才の野望

2013-07-09 21:11:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
フェイスブック 若き天才の野望  著:デビッド・カークパトリック

いまさらながら、フェイスブックの本を読みました
フェイスブックのというよりは、そのビジネスの生い立ちというか、
CEOであるマーク・ザッカーバーグの生き様
そっちに興味があって読みました
なかなか面白かった、しかし、ジョブズの本もそうだけど、
ガイジンのこういった本は、どうして、あーも読みにくいというか
疲れるようにできてるんだろうかな
読みつかれて、くたびれるというのは久しぶりでありましたが
なかなか面白かったのです

フェイスブックというそれがどうやって始まったか
そこから内容は詰まっていくのでありますが、
いわゆるネットビジネスという様相ながらも
実際、といっていいのか、この本によれば、
ビジネスと呼ぶのは少し毛色が違う
利益に対しての思いがほとんどない
慈善事業とも違う、だけども志は極めて大きく
世界を変えるインフラになる
そういう感じで、ただただまい進していくという
凄まじいところが描かれておりました
凄く面白いというか、そうか、こういう志をもっていると
あんな凄いことになるのか
というか、フェイスブックのことを思いっきり誤解してた
もともとエリート向けのコンテンツだったのね

そんなわけで、みんな大好き、なにより自分が大好き
ハーバード大学からこのサイトは発生するわけですが、
まぁ、なんというかな、まさにアメリカ人のエリートといえばいいのか、
不遜、傲岸、自信に満ち溢れたその生き様というか
人生のそれこれは、まばゆいというか、本当
てめぇ、アメ公と罵りたくなるほど
実にアメリカの成功者のそれであります
割と内気でかわいらしい風貌をしているものの
自分が賢いことを理解して、相手を見下しているんでなかろうかと
そんなことを思わせるほど、頭よすぎるザッカーバーグが
ともかく、人間の繋がりというものを
より深くする、人生のツールとなりうるそれを作る
そういう気持ちでもりもり作っていくのでありました
途中、優れた仲間たちに恵まれて、
収益は後からちゃんとついてくるといった状況になりながら
がつがつとアメリカを征服していく
そんな有様でした

本の内容如何については、自伝というではなく
伝説の始まりというと大げさでありますが
企業が立ち上がる様、そして、CEOであるザッカーバーグの
判断とひらめきというのが随所に見られて
凄いことなんだなとひしひし思うこと必至
そして、何よりも重要というのか、
根幹を成すところである本名登録ということと
それをしないことによるデメリットというか
本名であれば、極めて便利になるといったそのあり方

なるほどなぁと思いつつ
本当にいつか、そんな個人情報なんてちゃちぃものに
なんだかんだすることなく、透明な世界で
みんながすこぶる便利になる世界がやってくるんだろうかと
なんか、夢見させてくれそうな
凄い本でありましたとさ
いや、本当に凄いんだな