CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

孫子の至言

2012-07-31 21:19:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
孫子の至言  著:田口佳史

またもお言葉シリーズの本を読みました
孫子についてのあれこれであります
一説によると、中二病を患った男子の相当数の本棚に、
孫子、君主論、戦争論が並んでいるのだそうで、
多分にもれずわたしの本棚にもまばゆく鎮座しておるわけで、
さらにいうと、これに国家論までついていると
目も当てられないような、見事なヲタク男子なのでありますが、
そういうもう少し、情熱に冒されてというか、うなされていた頃に
目を通すだけは通した、そんなレベルで
孫子を見たわたくしにしてみると、
復習にはちょうどよいのではないか、そんな本でありました

内容は、孫子の隅々までを説明するわけではなく、
何かしら人生に役立ちそうなところを
エッセンスとして抽出して、そこの注釈をつけるといった
そんな具合でありまして、
まぁ、よくあるビジネス心構えの本の論拠が孫子ですと
そういう平たい本でありました

虚実の項目であるとか、卒するということについてとか、
そういうことを孫子がどう体現していたのか、
また、どう語っているかということから
現代を生きるうえで、ワンダフルな回答を得ようと
あれこれ示唆してくれるという内容ですので、
孫子をとりあえず読んでから、これを読むというのが
やっぱり正解な気がせんでもない
まあ、いろいろ困難もあるけど、がんばってなんとかするには、
知恵を使って、機を見て、勢を作ってと
そういうのが大事ですよと
平たくしていくほどに、当たり前のことが書いてある
やっぱり孫子すげぇな、何千年前の本だよと
そんなことに驚嘆したり、そうでなかったりと
そういう具合でありました

さらり読めると思って、電車の行き帰りにはもってこいですが、
孫子を読んでいるというだけで、
何かしら、先述のごとき恥ずかしさもわきあがってくるので
なんともさもしいところでありますが、
なかなか、読みやすくて面白かった本でありましたと
メモっておくのでありますところ

平清盛  平家納経

2012-07-29 22:50:45 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
いったい何時やるんだろう、まさか、
低視聴率という憂目のために、中止とかあるんじゃと
冷や冷やしたものでありましたが
なんとか放送されました、しかも、
結構楽しみにしていた怨霊回だったので、おっかなびっくり
というか、このドラマの何がついてないって、
こういうマニアにしか受けない回のときに限って、
なんか、注目を集めそうなところ、
今回ならばオリンピックからながら見とか、
そういう客をなんとか取り入れられるかもというそれが
こう、凄いんだけど、客呼べない内容で残念至極でありました
内容には、まったく異論はなかったというか、
スペクタルというか、そら、放送時間がずれてよかったんじゃないかと
思うほどのことでありました

怨霊をものの見事に、あのえづらのとおりに描いたと
そんな具合であったのがすばらしかったですね、
あのデザイン元になってる、元絵を最後のところで
紹介するかと思ったのに、出てこなかったのが残念
あれが出て、初めてこの大河の力の入れところが
わかるというものなんだがなあ

とはいえ、そのスペクタルに力を入れすぎたばっかりに、
なんというか、全体がまたあやふやになったというか、
結構凄い事件が二つ、三つあったのに
華麗にスルーという感じで残念でありました
平家納経は確かに凄いイベントなんだけど、
次男が死んだのと、時忠が流されたのは、ちょっと
あんな簡単に流していい事件じゃないだろうと
思ったりしたんですが、まぁ、いいか

ともあれ、来週というか、次回から知らないうちに
第三部という位置づけなんだそうでありますが、
いよいよ、平家凋落が始まっていくかと思うと
なんというか、最終的によいことなく終わる大河って
なんか残念な気になってしまうなと
いまさらながらに思うのであります
年齢を重ねてくると、落ちぶれていく話を見ているのは
なんか、つらくなってくるとわかってまいりました
いや、年齢を重ねて、なお、自分がそうである場合かしらね
そんなメモをおきつつ

崇徳帝がすばらしかったとメモです

ゴーヤの納豆卵炒め

2012-07-25 21:27:04 | 食べ物飲み物
暑苦しい夏がやってまいりましたね
とりあえず、自炊するのも嫌だと思うものの
ちょっとちゃんと消費しないと、
冷蔵庫がゴーヤ倉庫になってしまう
そんな危機感を覚えて、消費のためにゴーヤを炒めたのでありました
唐突にもらったため、豚肉も豆腐もない、
いわゆるスタンダートなチャンプルーは作れそうもないと
思ったんですが、よくよく聞いてみたら
炒め物をチャンプルーというんだそうで、
じゃぁ、これもそうじゃね?とか
一人でぶつぶついいながら、ささっと作ったのがこれでありました

ゴーヤ 30cm級×1本
オクラ 5本
納豆 1パック
卵  2個
にんにく 1片
オリーブオイル 適量

これにパスタを投入して、
なんか、夏野菜の卵とじパスタみたいな
そういう感じに仕上がって、大変満足なのでありますが、
意外とちゃんとできるものでありまして
いつものとおり、オリーブオイルをフライパンにまんべんなく、
ニンニクでさらっと香りをつけたら、
予め切っておいたゴーヤを投入してよく火を通す
ころあいを見計らって、オクラを入れて、
仕上げに卵と納豆を投入してかきまぜる、かきまぜる、かきまぜる、

卵は当初1個の予定だったんですが、まったく足らないという感じで、
あわてて後からもう1個入れたんでありますが、
この時間差がもしかしたらよく働いたのか、
非常にふんわりしあがったので、あえて卵を分けていれるのも
なかなかよいかもしれないなどと記しておくのであります

肉がないからと、納豆にしてみましたが
あんがい食べ応えとしてはしっかりしておりまして、
さすがに畑の肉、牧場の肉に勝るとも劣らないパフォーマンスで、
しっかり食べ終えたという感じでありました

暑い日も、とりあえず飯は食わないといけない
そう思いつつ、テケトーにつくって
なかなかうまいこといくと、
非常に喜ばしいというか、そろそろきわまってきたなと
なにこれ、考えにふけっていくのでありましたとさ
とりあえず、卵や豚肉など不要
それでもチャンプルーはできたのでありました

映画 苦役列車

2012-07-23 23:26:01 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画見た!
そんなわけで、ちょっとだけテンションあげて
もっさりと感想をメモるのであります
ぜんぜん話題になってない「苦役列車」
小説の方はなんというか、これが芥川賞というスタイルかと
その後に読んだ、共喰い(他作家)含めて、
このなんともいえない感じというか、雰囲気がなーと
あれこれ思ったのも懐かしいところ
それを、映画にして大丈夫というか、
面白いところあるんだろうかと、不安でいっぱいながら
おっかなびっくり見てきたのであります

割と面白かった

いや、面白かったはちょっと違う気がする
なんといったらいいのか、こう、酷い、最低、クズ野郎
そんなことを実に端的に映像化していたというか、
まぁ、なかなか凄いなこれはと
あっけにとられるシーンも、随所に出てきて
あますことなく、この小説というか、貫太という
男を描いていたと思ったのでありました

小説がそもそもこんな話だったかなと
しっかり覚えていない低脳であるわたくしには、
なんか、どこがどうだったのか
いまひとつよくわかってない、
そもそも、単行本で別の話も一話のってて、
それとごっちゃになってやがるというあたりからして、
なんとも、駄目なんでありますが、
小説の雰囲気は凄くでていたと認識できましたし、
日雇いのそれであるとか、底辺人間というものそれこれ、
特に、親友に面倒くさいと閉口される、
きわめて猥雑で酷い人間性が、ものすごく伝わってきた
これはもう、森山未來を褒めるほかない
そんな凄い演技に圧倒されたのでありました

森山さんに関しては、いつだったか、
カフカの変身で見たときに、すごいなぁ、
体鍛えてるというか、役者って体力いるんだなあと
なんか新時代的なものを見せてもらったと記憶してましたが、
こんな普通というか、むしろ駄目なそれを
あんなに見事に演じられるというあたりに
ちょっと感動をさせられた感じであります

小説同様の独特の言い回し、それ以外のシーンにおいては
実にスムースな会話ながら、貫太の酷い部分がにじみでるような
長台詞のシーンなんかは、滑稽というか、
全部文語表現なのに、見事に聞かせてもらったというか、
普通、難しい言葉が流れていくと頭にはいってこないで
なにかしら、難しいこといってるなということくらいしか
頭に浮かばないものですが、
森山さんの台詞だと、それが一字一句しっかり文字として認識できるというか、
あれは雰囲気と演技とも含めて、それでいて、
はっきりとした発声がなせるそれなんだろうか
ともかく、凄いこれはとんでもないと感嘆したのでありました

と、まぁ、全編そんな感じでありまして
森山未來を見に行くという意味では抜群の映画
だけど、森山さんにとって果たしてそれがよいのかはわからない
でも凄いな、映画っぽいかといったら違うな、
そして誰かと見るものでもないし、
誰かと共有するような話でもないなと
まぁ、なかなかエンターテイメントとしては難しいそれだったと
頭大きく考えるところですが

とりあえず、底辺といっていいのか、
どぶの底をさらうような生活というのが
痛快に描かれているという、ちょっと明るいというか、
底抜けにずぶどろのそれとは違う感じは、
なかなかやっぱり、面白いという感想にいたると
メモるのでありました

平清盛  滋子の婚礼

2012-07-22 20:46:24 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
ギャグ回かと思いきや、結構物語が動きましたね
そして、いい塩梅で甘っちょろい感じでしたね、ステキ

そんなわけで、婚礼の儀で女がどーのこーのと
いつも困る内容でありましたが、今回の転がし方は
なかなか面白かったと満足している今であります
あのもじゃもじゃはやりすぎだろうと思ってましたが、
落としどころというか、オチのつけ方はステキでありました
あえて、あそこで宋のそれかというのはなかなかすばらしい
だけど、あの程度で常識が覆るほど甘いとは思えませんが、
後白河上皇が楽しそうだったので何よりであります

さて、ふてくされているあたりとか、
そもそも出会いの段とか、強引になんとかとか、
なんか鳥羽院を彷彿とさせる内容でありましたが、
やんごとないお方たちの楽しさが垣間見れて
久しぶりに満足なのであります
あの関係に関して、後白河、清盛ともどもにしまったというあたりが、
いかにも、男をないがしろにしての女というストーリーだけど
不思議と面白く落ち着いていたので、
とても心地よい感じなのであります
甘っちょろいのは私であったとか、そんな感想

それはさておき、ただ、婚礼を迎えたり、
さらっと家貞と、美福門院が逝去したりでありましたが、
平家が出来た、より近づいたというところ
まるでナレーションのように済ませていくようで
うまいこと説明していたなぁと感心したところ
ここで、何かしら伏線がはられたのか、
私の勘所ではまるでわかりませんでしたが、
またまた新しい場面に向けて、今後が楽しみなのであります

というか、滋子と後白河上皇とのいちゃいちゃぶりが
なんとなし見たいと思ったりなんだったり、
その寵愛ぶりは、先日死んだ近衛の大将みたいな感じだったのか
なんか、そういう対比が見せられるかわかりませんが
ともあれ楽しみなのでありましたとさ

洗脳広告代理店 電通

2012-07-21 10:58:07 | 読書感想文とか読み物レビウー
洗脳広告代理店 電通  著:苫米地英人

凄い告発本なのか、はてまた、電通の歴史をつづった本なのか
いろいろ期待して読んだのでありますが、
内容的には、割と軽いというか、さして何というわけでもない
そんな本でありました
感想としては、この人はアメリカが嫌いなんだろうな、
そんな具合でないでしょうか

さて、歯切れ悪く感想を書いてしまうといった事態になりそうな、
なかなか怖いタイトルなのでありますが、
ネットなんかでは、当たり前のように語られている
電通という組織が全てを支配しているという、
ちょっとした秘密結社的なお話が、状況証拠と著者の推測によって、
あれこれ書かれている、そんなところですが、
電通に限らず、広告代理店というそれと、マスメディアのそれが、
著者の言うところの洗脳を行っている、
そういう装置であって、それを自覚してかしないかわからないまま、
強力な権力などにしたがって、偏向している
それは問題じゃないかねといった、そういう内容でありますところ

啓発本と、トンデモ本の間くらいのものだと思ったのでありますが、
何かしら全ての事象が陰謀ではないかとか、
そういうことに傾き勝ちなところを
とにかく、メディアで流される情報はデマというか、
誰かにとってお得なそれであるのは間違いないから
騙されるのはやめなさいと、そういう警鐘を鳴らしているのであります
ただ、誰かが得になることが、誰かの損なのかは
ちょっとよくわからんというか、最終的に、
全体的にふんわり悪そうというイメージしか抱けないためか、
どうにも賛同しかねる、いや、凄いお金使って楽しそうな仕事だし、
広告代理店は憎いと、そういう体たらくでの内容なら
十分に納得できるのでありますが、
なんというか、思想とかがまざると見えにくいものだなと
改めて思わされたとか、高尚なことを書くのでありました

まぁ、マスメディアの嘘というのを描こうと思った場合、
どうしても電通の影があるというか、陰でもないなといった
そんなことなので、このタイトルでこれなんだろうかなと
思ったり思わなくもないのですが、
論調によると、電通が意思をもって洗脳してるのではなく、
それを使って何かしらたくらむ国家権力的な何かがあるので
これはけしからんと、なんというか、
自由って難しいねと、あいまいにうなづいて、とりあえず
感想として終わるのでありました

著者が、電通に喧嘩売ることの恐ろしさをほのめかしていましたが、
そのせいなのか、本の内容が、そこまで電通に踏み込んでいないという、
それだったら、ハゲタカ劇場版のアカマの労働報道を
民放が流せないというドラマのほうが、よほどリアルに
鋭く描いたよなと思ったり思わなかったり
でもあれは、電通がどうしたっていってなかったかとか
まぁ、あれこれ考えるのも益体ないので
このあたりで、メモ終了であります

ドラマ  はつ恋

2012-07-17 23:01:58 | ドラマ映画テレビ感想
NHK火曜ドラマをまた見てしまった
どうにもこの枠の内容には魔力というか、
ついつい見てしまう何かがあると
最近つくづく思うのでありました
今回も、また色恋沙汰かよとげんなりしていたはずなのに
ずっと楽しみにしてみてしまった
そういう話好きなんじゃなかろうか、おいら

さて、そんな反省はともかくとしまして、
題名と初回の入りから考えていたのとは
まったく違う展開というか、え、まさかの?と
今日の最終回で驚きを通り越えて、
あっけにとられたといったらいいのか、
まったく想像してなかった事態になって驚きました
面白かったからいいんだけど、
なんというかな、腑に落ちないというか、
なんか、なんだろう、消化しきれない
そんな感想であります

はつ恋という話を主軸にして、
遅れてきたそれにケリをつける話と
まぁ、見ようによってはそうでもあった気がするんだが、
終わり二話くらいについては、そうではなくて、
だからといって、やけぼっくいになんとかでもなく、
淡々と、むしろ人生という大きなそれに対して
これがどんなものだったのかと
壮大な感じになっていたのが驚きでありました
いや、まぁ、いろいろドラマすぎるとは思うものの
まさかの、あっさり死亡ENDには
度肝を抜かれたのでありました、なんというか
物悲しすぎる

この物語の順序が、たとえば、この死の予感が
もっと早くにあって、そして、ドリとして
初恋を成就させたかのような終わり方も
一つあったというか、そういう話だったら
普通すぎてつまんないと、そんなところなんでしょう
あえて、それが、順序を間違えたかのようにドラマになる
これが珍しくて面白かったと
思ったり考えたりするものであります

と、まぁ、結局は色恋の話なので
私があれこれと書くようなことでもなく、
ただただ、青木さんは立派な俳優さんだなぁと
苦悩とか、そういうのを演じさせると
本当にうまいなぁ、成長する過程を見せるのが
大変うまいなぁと感心したりしながら
弁慶の活躍も祈りつつ、この枠に感謝するのでありました
そろそろ、また、コミカルなのも見たいなぁと
なんとなし、書いておくのであります

小説 テンペスト

2012-07-16 11:26:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
テンペスト  作:池上永一

やっと読み終わりました
NHKの地上波放送を観終わってから、とりあえず、
原作も読んでおかないと、よい歴史ものをそのまま知らぬこととなるかも
つまるところ、ドラマよりも、よりディープな
琉球王朝の話があるんじゃないかと
思ったり考えたりしながら読んだのでありました

そんなことはなかった

いや、そうでもないといえば、なんてところでありますが
どうしても、ドラマと比べながらの感想となってしまいますが、
どちらもよいところがあり、個人的にはドラマのほうが
まとまっていてとてもステキだったと
そんな感じでありました

もともとのテンペスト、いわゆるシェークスピアのそれを
教養としてたしなんでいないので、その諧謔とか、なにかしら
込められた意味とかがまったく汲み取れていないので、
もうひとつ勉強がたらない感想となってしまいますが、
とりあえず小説版については、まぁ、小説でも、
ノリが軽い、思ったよりも、何かしらコミカルを意識していると
言葉選びの軽快というか、軽率というか、ともかく、
軽い言葉使いが、読みやすいというのとなんか、どうにも、
しっくりこないといったところを折悪くいったりきたりするような
ちょっと悲しい感じではありました

次々と展開がかわるのは、ドラマも同様でありましたが、
小説で読んでいると、それが、まぁなんとも、
あれこれと没頭するまえに事件が起きてしまうというか、
展開が多くて、どうも意識が深くならないといったところが
残念だったように思うのであります
割とご都合展開なのは、小説らしいところでありますが、
描写がライトノベルとはいわないものの、なんか、
妙なファンタジー色が強すぎてしまい、琉球王朝ものとして、
骨の太い琉球歴史小説みたいかなと期待していると
ずいぶん肩すかしというか、違うじゃんとなってしまうのでありました

とはいえ、それなりの当時の状況でありますとか
琉球の立場、清とか日本とかとのやりとりというのは
結構面白いものがありまして、
実際に評定所というものがあって、あんな感じだったんだろうかと
そのあたりの興味はつきないのでありました
特に近代化してからというか、いよいよ王朝が滅ぶ段になってからの
評定所がだめになっていく様というか、
もはや、それだけでは抗いきれない歴史のうねりみたいなのは
読んでいて、せつないというか、感動を覚えるのでありますが
それによって、ドラマであんなに生き生きというか、
面白かったいろいろなメンツが悲しく死んでいくというのは
衝撃的なのでありました

ドラマ見てから読んで、よかったと思えるそんな小説でありましたが、
なかなか、単品では理解が難しい、映像化前提だったようにも
思えなくもない、息子はどうなったんだろうかなとか、
そういうのはないがしろというか、まぁ、消化不良を思ったりもしつつ
それでも、琉球の最期を描いたという点において
面白い小説であったと思うのでありました

平清盛  友の子、友の妻

2012-07-15 23:43:50 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
実家で両親と実況じゃないんですが、
しっかり見ておりました、面白かった、本当に

さて、思ったよりも、野間大坊の話が
あっさりというか、さっくり終わったのがちょっと驚きでしたが、
長田の裏切りのあたりは、よく知られている方じゃないタイプだったと
どっかで教えてもらって、本当だかわかりませんが、
なかなかエキセントリックというか、唐突な感じで
驚きでありました
でも、すごくよかったようにも思うんですがね、
衝撃的というのが、ふさわしいように思うのであります
源氏が落ちていくというのが、
象徴的に描かれていてステキだと思いつつ
頼朝がはぐれるシーンだけさすがに不自然だなと
ちょっとだけ思いましたが、よいとします

そんな源氏サイドばっかりかと思いきや
平家サイドの描写が、いつものコミカルを交えながら
ぎりぎり、シリアスを保つといいましょうか、
非常にバランスよく、見ていて面白かった
すごくよかった回だとしみじみ感じ入ったのであります

非常に伏線というでもないですが、わかりやすくせりふでも説明されて、
池禅尼の話は、清盛の葛藤を思ってのこととしたり、
あらゆることのけじめを、あえて、息子である頼朝を義朝に見立ててしかりつけるとか、
わかりやすいけども、暑くてよいシーンだった、
素晴らしい、また、演技もよくこねられているというか、
静かに怒る演技については、抜群に安定してると
マツケンに脱帽だったのでありました

こまめにギャグを挟むあたりも、
本当些細な言葉遊びという感じで、それがまた、
平家っぽさというか、ああいうカラーをうまいこと
ここにきて生かしているなぁなんて、言葉遊びというか、
せりふ遊びみたいなのにほれぼれとしたのであります
大変よかった、いちいち茶々じゃないけど、
ちょっと外した答えとかが入るのが、うまい、面白い

今回の沙汰によって、西光の陰謀の引き金がひかれたとか、
なかなかよくできてて、破綻がないバランスのよいストーリーだと
感心しながら、来週からの新展開が楽しみなのでありました
もじゃ子が出てくるのが楽しみなのであります
あれがまた、お嬢様っぽくひっかきまわしてくれると
ギャグもあいまってよいと願うのでありました

NHKスペシャル 知られざる大英博物館

2012-07-09 21:56:21 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりにNHKスペシャルで、
科学物といっていいのか、こういうジャンルのを見た
そんな気がした全3回でありました
とっても面白かった
当初、文物の話だと思ってたら、博物としての
考古学的なお話が展開するだなんて
まったく予想外で、それでいて楽しかった

そんなわけで、とっくりと全部見て満足だったんですが
ただ、最終回の日本編を見まして、
ひょっとしたら、本来日本編だけを作る予定だったのに
なんらかの事情で、大英博物館のアピールみたいな形に
変更したんじゃねぇか?もしかして、オリンピックに乗っかった?とか
あれこれ思わされたのでありました
だって、日本編だけ、古代史研究について詳しすぎただろう
他のギリシャとか、エジプトも面白かったけど、
なんかベクトルが違ったじゃないか(偏見)

まぁ、それはそれとして、日本の古代史、
しかも古墳時代とかステキすぎるところを掘り下げてもらえたのは
非常にありがたいことでありました
皆様のNHKでそれを許されたというのもよいことでありますが、
宮内庁とかが文句言わなかったんだろうかな、
むしろ、そのあたりの葛藤的なものを見たい気がせんでもないと
ちょっと、考古学に興味がわいてしまったのであります

内容としては、世界的な泥棒国家(失礼)イギリスが、
まさに世界中から持って帰ってきたとてつもないそれこれを
実は展示もせずに、保管してて、ちょっとずつ解明してますよと
まあ、そんな話でありまして、でも、そのおかげで
極めて貴重なことがわかってよかったねぇと
日本編はそんな按配だったでありましょうか、
あれなかったら、古墳のこと、かなりわからなかったんじゃないか?
そうするために、明治政府が躍起になってたんだろうけどさ
ともあれ、なかなか、古代史なんて触れる機会もなくて
面白いことこのうえなかったのでありますが
まぁ、時代のくだりかたを考えると、
一緒くたにされた古代史として、ギリシャ、エジプトなんてのは、
日本の古墳時代から比べれば途方もなく前の話でありまして、
そう考えていくと、世界の歴史というか、
そういうのは凄いことだなぁと改めてしみじみ
そして、文明がロストするなんていうのは、本当、
些細なことでおきるんだろうなと
そういった、喪失の恐怖も覚えたのでありました

別段ログをとっておこうと思うわけでもないですが、
一瞬にして文明が消失するなんてのは、わりとわけもなくて、
結構簡単に、ひょっとすると身近にも起こるんじゃないかなと
そういったことも覚えたのでありました

ギリシャ、エジプトについては古代の知識それこれが
とても楽しくてよかった
日本のについては、不明瞭な歴史が見えてよかったと
やっぱり、何かしらアプローチが違ったという印象でしたが
とても楽しい番組でありましたので、
メモっておくのであります、眼福

平清盛  宿命の対決

2012-07-08 20:53:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了でありました

策士ぶりというでもなく、血気にはやる源氏に対して、
冷静沈着に物事を段取りよく進めるという平氏、というか、清盛
そんな図が見事にあたったという感じでありました
わかりやすくしすぎてて、なんとなし、
源氏が馬鹿みたいでありましたが、
ああいう戦の描かれ方は珍しかったような気がするところ
なんというか、楽しかった
頭脳戦というほどではありませんが、謀略とか、
そういうのであれこれ見せるのは素敵ですね

さて、今回はちょっち残念なところがありまして
結構いいなぁと、初登場時のどす黒い笑顔がステキだった、
でんべぇと、サラリーマンNEO公卿が、
ちょっと演技をコミカルにふりすぎてて残念でありました
あれはいけない、せっかくいい緊張感できてたのに
わざとらしすぎる、いかにも公卿っぽいというのは賛同ですが、
ああまでアホのように演じられてしまうと、また、
少し違うのだなぁと重ね重ね、惜しいと感じたのでありました

とはいえ、そんなのを吹っ飛ばすように、
今回は一騎打ちが二連荘、どっちもなかなか凝ってたというか
面白かったので、そのあたりは見所でありました

長男同士の決戦は、実際にあった話なんだそうで
しかも、本当は左近の桜と右近の橘、いや、逆だったか?
ともあれ、それのまわりを八の字に馬走らせながらやったとか
それも見たかったなぁと思うところ
でも、なかなかの迫力でありました
というか、平氏の御曹司もキャラたってきたというか
嫡男という感じになってきて写し方含めてステキですね
そして、相手方の悪源太も見事だった
名前がずるいよな、すげぇ覚えやすいもん
あと、いかにもっぽいのがまたステキ
郎党から、きたろうさんが消えてしまったのが
残念でなりませんでしたが、楽しかったです

そして、親の方の一騎打ち
割と、期待しないでおこうなどとひどいことを思ってましたが、
案外によかった、ちょっと斬れない刀同士というのもあって、
なんか、有効打がいくつかあったのに、
時代劇で慣れた身分では、違和感を覚えたのが残念
これは受け手の問題でありますね、あんあ分厚い鎧が
通せるわけないんだから、あれが正しいんだろう
馬で二度だけすれ違いの太刀あわせもやってましたが、
なかなか見事でありました
馬を疾走させるってのが難しいんだろうなと、
見ていて感じたのでありますが、
なかなか迫力あってよかったのであります
あれで弓の打ち合いもとまでやってしまうと
なんとなし、しらけてしまうんだろうと思えば、
あれくらいがちょうどよかったんでしょう

別れのシーンも、いろいろ考えるとおかしいけども
そういうのをないがしろにしてまで、
綺麗に〆ていたように感じるのでありました
とてもよかった

と、そんなわけで、楽しく見守ったこの二人も
いよいよ来週で完全に見納めとのことで
今後の清盛で見所ってどこだろうかなと
後白河さまのお出ましを待ちたいのでありました

エンツァイ 空芯菜

2012-07-05 20:49:24 | 食べ物飲み物
中国語の発音では、エンツァイというんだと
誰かに教えてもらったのでありますが、
空芯菜という食べ物、日本名だとエンサイとかアサガオナとか
まぁ、そんな名前の野菜を食べました

知り合いが育てていて、それをもらってきたと
まぁ、そんなわけだったのでありますが、
思ったよりも食べやすいというか、
ただの葉っぱなんだけども、なかなかおいしい
いや、さっぱりとクセがまるでなくて、
もっと葉っぱっぽいというか、なんかアクみたいのが出るんじゃないかと
いろいろかんぐっておりましたが、
まったくそんなことにならず、さっくり食べられたのでありました

食べ方としては、由緒正しき油いため
ごくごく当たり前のそれでありますが、
油を吸うというわけではなく、しんなりしても、
火を通しすぎなければ、シャキシャキとした感じが残って
非常によろしかったのでありました

これがまた、なかなか面白いものでありまして
もらったときは、残念なくらいしんなりしておりましたが
切花と一緒で、いわゆる湯上げを行うと、
ものの見事にしゃっきりとしまして、
まぁ、水食ったみたいなもんではありますが
たいそう楽しめたのでありました

特段クセがないというのは食べることにおいて
とても重要なことなんだなと、最近香草を好んで食べるようになって
しみじみ思ったのでありました、
ハクサイとかキャベツとかでも、なかなか
たくさん食べるのにはきついと感じるもんですが
エンサイはそんなことがなさそうなのも
またステキでありますね
熱い夏に、とてもステキな葉っぱでありましたとさ

新撰組血風録  臆病者

2012-07-03 22:53:24 | ドラマ映画テレビ感想
全部終わってからレビウしようと思ってたんですが、
原作で一番好きな話を先日やってたので、
ついついレビウしてしまうのであります
なかなかいい話にしてもらえた

全体の感想も交えてしまうのでありますが、
当然のように短編集である原作をなんとか時系列に並べて、
なおかつ、全体通しての物語が必要でというところ
あれこれと改変があるだろうと思っておりました、
今のところ、どの改変もなかなかよくて、
特に、湖沙笛を吹く武士だったかは、
オチというか、最期のくだりは見事というか、
そういう演出になったかと感心しきりだったのでありますが
今回の、この話もなかなかよかったのであります

もともと、悲しい話が多い原作でありますが、
この話は、割と夢があるというか、新撰組のそれから、
少し外れていく、だからこそ幸せが見えるような結末で
とてもステキすぎるというところ
あと、使い手が居合いというあたり
この二点なのでありますが、ドラマでも
しっかりとその二点を描いておりました

まず、ハッピーエンド部分でありますが、
こっちはちょっと納得いかない感じでありました、
土方が、どうも、長坂を気に入らないというのが
原作の愛嬌もあるが朴訥で人柄がよいといった、
イケメンじゃないけどいい人みたいな描かれ方がすきで、
その妙な男の愛嬌みたいなのに、
土方が苦笑するみたいな関係がよいと思っていたんだが、
それを裏切るというか、まぁ、ある意味真逆の展開
だけども、そうすることによって、
一層に、長坂くんのよさが際立っておりました

そこからもう一つのポイントである
居合いの殺陣になっていくわけでありますが、
台詞だけだったら意味がわからない、
へっついの番人が、臆病者と罵られたら黙っていない、
そして、抜群に強い、居合いの殺陣がかっこいい
そんなわけで、すっかり楽しんでしまったのでありました

居合いに限らず、この番組に関しては、
あれこれと殺陣に工夫をされておりまして、
嘘にできるだけならないようにしている、
かどうかはわかりませんが(なんだそりゃ)
まぁ、剣舞に近い、躍るような動きが多いものの
大きく見せようというチャンバラに
今回、居合いは抜かずの鞘で敵の刃を払うとか
さらに、一瞬で構えて、抜きの瞬間はあえて見せない写し方
なかなかよく考えてあって面白い
しかもかっこいいときて、大変満足でありました

海仙寺のくだりは、原作のほうが好きなんですが、
今回のすでに見破っていたという様子もなかなかよくて、
殴りこみ風というか、この作品における長坂という感じで
凄く納得のつくりだったのでありました

最終的にも、まぁ、いいところでオチもついたように
見えるし、よかったんじゃないかしらと思うところ
隊を脱するというよりも、お墨付きで出ていく感じで
うまいことまとめてほしかったようにも思いますが
今回のこれも、物語を進めるのと、
土方を描くという目的のためにやむなしなんて
偉そうに思ったりしながら

やっぱり、殺陣は見ているだけで楽しいなぁと
新しい時代劇に飢えているこのごろなのでありました
この調子で、卜伝もやってほしいなぁ

サラリーマンNEO GOLD

2012-07-02 22:02:42 | ドラマ映画テレビ感想
どうやら、一つの役目を終えたと判断されたのか、
作り手の情熱が冷めてしまったのか、
わかりませんが、とりあえずシーズンとしては
終了ということになった様子で
今回、ゴールデンといいながら、遅めの9時からで
楽しく、いつもどおりに放映されていました
サラリーマンNEO、スペシャル版であります

内容は、相変わらずというかいつもどおりでしたが、
ゲストが、立川志の輔、水川あさみ、稲垣梧郎と
なかなか豪華だったのが印象的であります
志の輔さんが一番面白かったというか、違和感なくコントしていたと
思ったのでありますが、最初、平泉成さんかと思って、
一人多いについては感心してしまったのでありました
完全に入りきっていたというか、違和感が見事に調和していた
ステキでしたね

その他は、ちょっと風刺が効きすぎて、
癇に障るレベルだったんじゃないかと心配される、
子供にサラリーマン教育をする現場だとか、
とがった内容でありましたが、
タニタにわざわざ行って、宣伝がてら、ひどいことをしてくる企画とか
何気に充実していたと思うのであります
というか、いまさら気づいたけども
コントよりも、ああいったパロディ番組のほうが
ステキだと感じていたのかもしれない

そんなこんなで、堪能したのでありますが、
一番風刺も笑いもきいていると感じたのが、
超大河ドラマで、まさかの脚本変更から、まさかの内容、
そして水川あさみ出てるのに、初じゃないというくだりが、
全てにおいて、皮肉というか、凄いことやりやがったなと
勝手に裏読みできて面白かったと
あの部分が、一番ステキだったと思うのでありました

いわゆる視聴層に媚びた内容に作っていくという
あれを突き抜けてしまったことは、
本当にいろいろな意味で考えさせられるのでありますが、
あれをやっては、見も蓋もないだろうと思うものの
それを笑いにできると踏んだ、
NEOのスタッフは、なかなか剛毅のものだと
思われたのでありました
次回がないんじゃなかろうかな、大丈夫なんだろうかな

平清盛  平治の乱

2012-07-01 20:46:20 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了でありました
平治の乱ていうタイトルだから、今回いきなり戦に入るとか
早合点をしてしまいましたが、
よくよく考えてみたら、戦=乱ではなく、
あの状況そのものが乱なのでありますね

さておき、非常に分かりやすい旧弊権力を叩いて、
新権力が腐るという具合でありまして、
なかなか無残な最期を迎えるであろう
様々な藤原さんが憐れでならぬところであります
どんどん整理されてくるので、わかりやすくなってると
思うのですが、いかほどか

話は、ちょっとパワーダウンじゃないかしらと
なんか、清盛が全体のことといいつつも、
自分の本心に感情的に従うだけという内容は好きになれないと
そういう感じでありましたが、
最後の信西の最期を思ったよりもすんなり受け入れて
それを義朝叩くの決意にもっていけたのは
よかったような気がします
あんだけ引っ張ったのに、割とあっさり認めるのなぁと
ちょっと思わなくもなかったんですが、
まぁいいやそんなのわ

ここ数回は、回想シーンがやたらめっぽうで
伏線回収ばっかりしている印象でありますが
ひょっとすると、この演出というか、編集も
視聴者に向けてわかりやすくのいったんなんだろうかと
少々不安になってきたところ
過去回想は、大河の醍醐味でありますが、
どうにも、頻発されるとありがたみがないというか
それは見せないほうが、脚本の嫌味さがなくてよいと
心配になってしまうところであります
われながら偉そうでありますね

今回は、完璧に信西が主役かと思いきや、
清盛の長男が案外存在感を発揮してきており
なかなかよろしい感じであります
あのあたりも、何かしら、過去の清盛の対比を描いているのかもと
思わなくもないのでありますが、ちょっと
露骨すぎてというか、なんか急に出てきたから
すぐに死ぬんじゃないかと、不安を煽られたりして
大変であります

来週決戦というわけなのに、なぜか一騎打ち場面があるのが
残念でなりませんが、まぁ、物語的には盛り上がるしなぁと
思うものの、あっから、落ち延びた先で死ぬ義朝というのを
どうやって消化するつもりなのか、
不安でいっぱいになりながら、ちょっとおっかなびっくり
来週を見守りたいのであります

史実を知らなかったら、なんで、鎮西八郎が出てこないんだろうと
思ったりしてしまいそうだなと感じたのでありますが
悪源太の悪そうな具合がそっくりで楽しみすぎるのであります
来週活躍するといいなぁ