CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 Q

2012-11-28 21:14:51 | ドラマ映画テレビ感想
この年齢になってまで…
というか、この年齢になったからこそなのか
あれこれ言い訳を考えたくなるんですが、
自分の中で、もう、恥ずかしくて仕方ないという気持ちのまま、
されども見なくてはならないような
妙な気持ち、というか、単純に見たいと思ったのでと
ふらふら見てきました
月曜日のレイトショーで

なんでこんなに混んでんだ、馬鹿じゃないのか

自分を含めて、いやおうないというか、
もう、本当、全ての事象が恥ずかしいと思ったりしたのであります
30過ぎて、漫画映画見に来てること、
しかも、一人で見に来ていること、
さらに、周りがけっこうなおっさんヲタクばっかりなこと

けっこうなおっさんヲタクである自分としては
いた仕方ないのでありますが、ともあれ、
青春の一部をかっさらわれたエヴァンゲリオンの新盤を見たのでありました

正直な感想としては、ああ、これは知らないものだな
などという感じでありまして、
前作までは、まだ辛うじて、あれやこれやと思い当たるところが
出てきておりましたが、今回はすっかり違う、
なんだよ、なんで宇宙に出てんだ、いや、宇宙すぐ終わったけど、
とか、あれこれ思っている間に、ぐるぐると物語は進んで
気づいたら終わっていたと、まぁ、そんなところでありました
まわりの観客の会話を聞いていると、すでに何度も見ているとかで、
あのシーンがどうしたとか、このシーンがどうだったとか
凄いものだなと、戦慄というか、ともかく
思うところを抱えながら帰ってきたのでありました

いよいよ最終回というのか、終わりが来年発表とのことで
それを楽しみにというか、いい加減これで開放というか、
何かなるだろうかと思ったり考えたりしながら、
この段階で、感想を語るのも違うようなそうでもないようなと
思ったり考えたりしながら

アスカがとてもよいできばえだったので
個人的には大変満足でした

そんな感じです

共産主義者宣言

2012-11-27 21:37:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
共産主義者宣言  著:カール・マルクス 訳:金塚貞文 平凡社

多分、訳者に加えて、出版もとまで書いておかないと
いろいろあるんだろうなと、読んだら考えさせられたので、
冒頭くどくど書きました
というか、この題名でなにかれ投稿すると
大変誤解を招くと、思ったり思わなかったりであります
別に、私が共産主義者だと宣言するわけではなく、
そういう宣言をしたマルクスの翻訳されたそれを読んだ
つまると、そんなところであります

最近流行りのマニフェストというのが
本題に載っているんだそうですが、そうか、
あれってドイツ語だったのかと、いまさらながらに
あれこれ考えさせられるところ
というか、前回選挙くらいから出てきたあたりからして、
この言葉自体が、ひょっとすると、この本に根ざしたというか
それだったんだろうか、
いろいろかんぐってしまいます

新書でありましたが、かなり薄く、これなら簡単に読めると思うものの、
電車の中でこれを読むという行為が思いのほか恥ずかしいというか、
なんか、やっぱり誤解をまねいてしまうんじゃないかなどなど
思ったり考えたり、いろいろくすぐられたわけですが、
そういうあれこれ考えながら読むとまったく理解できない

この本は、大変難しい

ページが少ないし、文字数だってかなり少ない、
最近読んできた難しいと思われた本よりも、よほどに少ないが、
それゆえなのか、べらぼうに難しい、
そうか、これが共産主義かと、ぱっと見開くには
なかなか難しいところであります

マルクスが書いたとされるこの原書でありますが、
世の中を謳歌というか、破壊に導くブルジョアというそれと
虐げられる立場にある、対立を余儀なくされるプロレタリアと
その間で争われる、いわゆる、階級闘争
その発生と現実と、原因と結果と
そんなことをシンプルに語ってるはずなんだが、
読んでみるとやたら難しい、そういう本でありました

これを読んで、その主義主張を読み解くというのは
非常に大切なことだと思ってはいたものの、
それよりは、これを経典として、様々に派生した
いろいろな共産主義の形を追ったほうが
より面白いのかもしれない
そう思わされるほど、非常に機知に富んでいるんだが、
解釈もあれこれできて、楽しいというのか、
いかにもインテリが好むであろうそれだと
使ってる横文字が、全部、こういう主義主張のそれじゃなかろうかと
不安になったりしてしまうところ
いやはや、面白かったのは面白かったのであります
共感できたかというと、理解できてないからわかんないんですが

ともあれ、根本にはブルジョアを打倒するのは
必然であり絶対であり、確実なそれである
そして、ブルジョアを打倒することはすなわち、
プロレタリアが覇権を握ることでもあり、それは、
全ての階級が消滅することもである
たぶん、そういうことが描かれていたように思います
まさにロマン、幻想でもある
階級が消滅すれば、すなわち、そこに根ざした
全ての問題も消滅する
なんということか、世界の平和というか、理想がそこにできる

そういう感じだったと思いますが、
これを実践するためにナニをどうするなんて
やさしいことは書いていなくて、ただただ、
ブルジョアを打倒し、ブルジョア的思想を壊滅させることが
生きがいであるかのようなことでありまして
ともかく、手段は打倒であり、結果はおのずと出てくると
なかなかパンチの効いた内容でありましたとさ

と、こんな読み解き方しかできないあたりからして
なかなか、地頭の悪さが出ておりますので
恥ずかしいかぎりですが
とりあえず、30過ぎてから読むんじゃなくて、
20代で読んでおいたらよかったんじゃないかと
チャーチルだったか、誰かが言っていたことを思い出すのであります

野村美術館 平静24年秋季特別展 茶の湯名碗展

2012-11-26 21:46:44 | 陶磁器を探す旅と名物
毎年なんだかんだと見ている気がします
野村美術館の秋季特別展をふらり、
雨の京都に見に行ってまいりました、
もう、南禅寺なんて大嫌いだ、なんだあの観光客の多さわ

さて、そんな南禅寺を車で素通りして到着といった具合でしたが、
今まで、一度たりとも自分以外の駐車車両を見たことなかったのに
この日に限って満員ということで、
なんとか空いた隙間にいれることができたものの
やはり、茶碗の名品となると人気が違うなんて
見当違いなことを思ったりしながら見たのであります

内容は、いつものとおり、野村美術館が所蔵するあれこれを
しれっと並べてあるという展覧会であります
なんてことはないというか、この日の目的は、
志野の名碗「横雲」を見たいというただそれだったのです
あった、すげぇ、やっぱ迫力が違う
思わず、息をするのを忘れたと、そんな魅力を
さんざんぱら堪能

その他にもといってはあれですが、
おそらく、本当の目玉としては、一番に展示してあった、
長次郎 黒茶碗「おそらく」であったでしょうか、
あれも凄かったです、なんというかな、
まったく触ることができないんですが、
見ているだけで、こんな感じだなと、思わず掌を作ってしまう
すっと手になじむ感じを幻視するとか
やや、危なげな鑑賞をしたわけですが
眼福眼福でありました、すばらしい、鼻息が荒い

その他にも、驚いたのが、
乾山の絵茶碗と、古織ゆかりらしき暦絵茶碗
どちらも精緻とは違うけども、ごちゃっとした感じ、
丹精だけど、お高くとまってないといった
そういう感想を抱くような、ほんわかした形というか景色に
感激したのでありました
いや、あれはよいものでありました
特に古織のほうのは、直筆だとかうわさされるよれよれした字といい、
なんというか、漫画を思い起こさせるに十分な
ステキ茶碗でありました

あとは、何度目かの大天目と本願寺井戸、
樂家で見たのと違う、光悦の茶碗とか
やっぱりすげぇな、この展示だけでどんだけ目が肥えるんだと
一人でぐるぐる、何週もまわっていたのでありました
非常によかった

その勢いのまま、常設というか別展示を見ましたところ
ある作家さんの個展が催されていまして、
こちらも非常によかった、そして、こちらを見るために
いっぱい車がきてたんだと、自分の早合点を恥ずかしがったりしつつ、
昔のものもよいけども、今また焼かれていくそれこれもすばらしい

最近考えさせられる、常に時代は動いていき、
次々新しくなり、古くは失われていくという
それをまざまざ見たような
なんかセンチな気分にもなったのであります
非常によかった
内容も濃いんだけど、ふと考えると、ちょっと少なく感じてしまうのです
あれだけのものは、茶室でそっと見せてもらうといいんだろうな

平清盛  頼朝挙兵

2012-11-25 20:45:51 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
すげぇ面白かった、本当に面白かった
これは視聴率が低い、だけど面白い、悔しい

さて、ナニを書いておるのかという話でありますが、
散々に老醜を見せるというそれ、
その老醜についても、源三位に裏切られるというそれで
暗闇にとらわれたという内容
ものすごく面白かった、様々な集大成として
瓦解するそれが目の当たりにできて
大満足であります

今回に限っては、もはや、誰がどうとかいうまでもなく
清盛の独り舞台でありました
この内容がここにくるというあたりが非常によろしく、
歴史関係ない漫画なら、ここで剣をもって正気を取り戻し、
頼朝を倒してしまいそうな感じでありますけども
まぁ、より悲しい結末に近づいていくようで
楽しみであります、来週も面白そうだ

しかし、清盛というかマツケンの演技がここにきて
ものすごくよいといっていいのか、
時折、伊東四郎が見えるような風貌と所作が、
たまらなくよくできておりまして、
それがまた、もののけの血であり、くらやみであり、
孤高の眺めであるのかというのが
大変よかったのでありました
これによって、あの障子のこちらの景色も見えたというか
そんな気がしてしまうのが楽しい
なんとつらいことなんだろうかな、
実際は、あんなに酷い話でもなかったと思われる
白拍子の話も、この使われ方なら
少々違っててもいいかなんて思ったり思わなかったりであります
ああいう、わかりやすい悪逆というか、
悪態というのは、この深みを出す調味料にすぎない
これは酷い、誰にも見えない、自分にしか見えない、
というか暗闇で見えないみたいなそれは
言葉遊びとしても面白くて
よかった、本当によかった、これは最高の回かもしれない

そんな風に思いっきり褒め称えてしまうわけでありますが、
あと4回、おそらくは、頼朝がその暗闇に光をさして、
見える形にしていくというそんなオチが
予見されてきたのでありますが、
そんな予見が当たるのか当たらないのか、
同じ暗闇にとらわれて、義経殺すという話もありじゃないかなと
思ったり思わなかったりしつつ
これは、このまま続きをどっかでやってくれないかなと
せつせつ思うようになってきたのでありました

[臨機応変!!]クレーム対応完璧マニュアル

2012-11-19 20:09:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
[臨機応変!!]クレーム対応完璧マニュアル  著:関根健夫

ちょっと社会人として、対応される側ということもあり
先さんがどういう対応をしてくるのか、
それを裏とるというでもないですけども
対応マニュアルというのに興味をもって
ついつい手を出したのでありました
なんと、底意地の悪い話でありましょう

内容というか、もう、完璧な実用書(?)でありまして、
位置から順に、時には実例を交え、様々な観点から、
どうすると怒らせてしまうのか、
ナニが駄目なのかというのを懇切丁寧に説明
そして、ケーススタディを進めていけば、
なかなかよい対応ができるようになるよ
と、非常にわかりやすい本でありました
なんら、ボケるところもなければ、
いつものおためごかし的なこともない
誠心誠意というのか、クレームというのに対して
どうするべきかの心得と実演とをしっかり書いてある本でありました

ただ、こんな対応されたことない気がするなあと、
当たり前のように思うわけでありまして、
そうなると、こういった本というのは
本当のことが書いてあるんだろうかなと
思ったり思わなかったりするのであります

そもそものクレームの定義のところにもありましたが、
文句をつけるというのではなく、
何かをたずねられる、そういったことに対してどうするか、
つまり、相手と理解しあったうえで、
相手が求めている答えを出してこれるか
そういうのが大切だと歌われているわけであります
これを読んでしまいますと、
そうか、こっちが本当に聞きたいことを
しっかりと伝えることができたら、
不愉快な対応にあわなくて済むのかと、なんか、
転倒したお話になるのでありますが
まぁ、当たり前ながらそうなのであります

客としても、ふんぞり返っていたところで
あまり得がないわけでして、そんな気が利かないというところで
イライラするくらいなら、自分でそのあたりやったほうが
いいんだろうかなと、なんか、
読まないほうが、人生楽しかったんじゃないかと
思わなくもない感想を抱いてしまったのでありますが

心を通わせるために、そして、相手の気持ちを思いやるそれ
それが大切だと、受けるにせよ、やるにせよ
心に決めておこうなんて、ちょっとまじめに考えたとさ
実用書は、興味がないと面白みにかけてしまいますね

平清盛  以仁王の令旨

2012-11-18 20:45:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
知らないうちに、主人公が悪役になってました
そんな具合で、どんどんと悪態というか、
まさに動乱の権化とかしたそれを
見事に見せてくれたのでありました
面白かった

物語を分かりやすくするためでありましょうが、
源氏と平家というのでひとくくりにしているのが
なんというか、ちょっと残念なところでありますと
方々でうわさされているとのこと
今回の源氏の魂なる話についても、
もともと義朝というか、為義のところと源三位では、
流が違うから、別物であるとか、
政子のところの北条についても、あれは平氏であるとか
あれこれあるんだそうですが
なんというかな、まぁそれは置いておいて
いよいよおごれる平家というそれが見えてきたと
今回、ぐるり、以仁王を頭に描いてみせたのでありました

わかりやすいというか、安直すぎやせんかと思うのですが、
酒色にふけるというそれが、ありありと描かれて
新棟梁の宗盛の阿呆っぷりもなかなか見事で、
あの後、こんな情けないやつは平家でないなどと
お母ちゃんに怒られるんだそうですが
さもありなんという体たらくで見事でありますね、
竹馬のくだりとか、なんというかな、
酒色にどうのこうのというよりは、
普通に、棟梁のプレッシャーに負けて酒に逃げていると
そんな感じでステキであります
もうちょっと、その精神が弱いところを出してほしいところ

とりあえず、武力としてはがっかりな頼朝というのも見えて、
それと対照的な義経が出てきてという感じが、
新時代を象徴しているようでステキ、
さらに、出てこないかと思っていた、十郎行家まででてきて
なんか楽しみが増えてきたのでありました
まぁ、行家活躍するというか、悪逆の限りを見せるといった
そんな楽しいことはなさそうでありますが
ここにきて、急に女が増えてきたのはなんだろうかと
思ったり思わなかったり
あの白拍子どもが何者なのか気になっていくのでありましたとさ

仏午前の人は、以前に見たドラマのせいか、
DVで悩んでいる人にしか見えないので
そのうちに清盛に蹴倒されるんじゃないかとひやひやして
見守ってしまうのであります

ハクサイと豚肉の鍋

2012-11-14 21:33:16 | 食べ物飲み物
秋があったか?
そんな感じでいきなり寒くなってきたので
我慢できずに、今年もハクサイ鍋を作ってしまったのであります
昨年と同じでは創意というか、面白みにかける
仕方ない

そんなわけで、CM見たからというわけじゃないですが
ほんだしを使ってみたのでありました
あんなことされたら、なんとなく、
ハクサイ鍋が食べにくくなると思ってしまうのは
私だけなんだろうか、なんだろうな、そうだよなぁ

ほんだしを入れるだけで、どれほど変化するのか
皆目見当もつきませんでしたが、
その変化に期待して、マイタケなどきのこを入れず、
純粋に豚肉とハクサイだけで挑戦したのでありました

ほんだし 8g
ハクサイ 4分の1玉
豚肉 200g

食べ終わってから、あんまり食べた感じがないなと思いましたが、
材料が少なすぎるのも考え物であります
が、それはそれ、ほんだしの威力についてですが
実際のところ、ポン酢で食べる限り、
あんまり、さほどに、そんな凄い
期待しすぎたんだろうか
そんな按配でありました、ちょっとよかった、
これでうなりあがるほど旨かった場合、
ほんだしジャンキーになってしまうところだった

ただ、あとから雑炊なり、うどんなりを楽しむなら
断然こっちのほうがいいなというのは間違いなく
次回は、それを用意しておこうとひそかにもくろむのであります
少々速い気がしましたが、
またまた、長い長い鍋を食べ続ける旅が
始まっていくようでありましたとさ

地雷語!社会人が決して使ってはいけない42の言葉

2012-11-13 20:49:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
地雷語!社会人が決して使ってはいけない42の言葉  著:中山マコト

お言葉系の本であります
題名のとおり、特に裏切られることなく、
今回は思ったとおりに読んで、楽しめました

内容は、社会人として使っていけない言葉という題目で、
いくつかの言葉というか、文章というか、挨拶というか、
そういうのを取り上げて、それがどうして駄目か、
駄目だったら、どう言ったらいいのかと
それをさらさら分かりやすく書いてあるという
そんな内容でありました、わかりやすい
まったく題名のとおりだ

そんなわけで、さらっと読み通したのでありますが、
言葉がどうしたということから発展して、
それだとアピールできませんねとか、そういった、
営業としてやらの心構えとか、
なんかビジネス会話といったらいいか、
ともあれそういった内容になっていくのでありました

あと、平たくいうと、言葉は慎重に選ばないと、
希薄なそれでは、自分が損するよと、
これまたそのとおりのことがやんわり諭されておりまして、
なかなかどうして、思わず言ってしまう一言も
一歩考えてから発する必要がとか
考えだしたら、なんもしゃべれねぇよなと
思ったりなんだったりであります

心構えだから、考えるよりもクセとして覚えておく
そんなようなことも書いてありまして、
とりあえず気をつける、そして訓練というでもないが、
自然とそう考えるようになりましょうと
なんかセミナー聞いたみたいなことになったのであります

どの言葉がというほど頭に残ることはなかったんですが、
考え方として、言葉に自然と、偉そうさというのがにじみ出る
そういうのに気をつけたいですねと、
「うちのバイトが~」という言葉が載っていのでありますが、
なるほどであります
自然と、上からの感じであれこれ思ってしまう
これは、前回読んだ本のサイエンスのサにも出てましたが
一番気をつけないといけないところであります

と、酷く丁寧で、まとまった感じで
ぜんぜん面白くない感想でありますが
よくよく読めたのでメモっておくのであります
反省反省、剣呑剣呑

平清盛  そこからの眺め

2012-11-11 20:47:54 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了であります
重盛死んでしまいましたね、本当に死んだ今回より
死にそうだった前回のほうが感情移入できました
というか、あの爺どもの喧嘩が
醜く恐ろしいものという対比として出てきて非常によかった
つまるところ、
場面のとおり、最初から最期まで、重盛はあの二人のおもちゃでありました

そんなうすぐらい情勢をまざまざと見せ付けつつ、
相変わらず能天気というか、オプティミストの鑑のような
藤原摂関家の何度目かわからない酷い目を見て
ほくそえみつつ、ものすごい勢いで断罪が行われました
怒りの具合といい、そこで一気にまくっていく様といい
清盛の恐ろしいところが、ありあり描かれていて
すばらしいできばえでありました
そうだ、ああでないと悪の巨人ではないが、
一人の時代人として清盛が出てこない
すっかり悪役になってきてて楽しいかぎりであります

その正義側として描かれたかのように
源氏もちゃくちゃくと足がかりが進んでいて
うつ病からすっかり回復した頼朝が楽しげでよかったですね
知らないうちに、政子のイメージカラーが黒に
固定されているようでありまして
あれはあれで、美しいというより怖いというイメージが
秀逸にあらわされていると惚れ惚れするところであります
白い源氏の御曹司と、支える黒い妻
すばらしいですね、誰がどう聞いても頼朝と政子だ

ともかく、抜群の恐ろしさをもって
清盛が頂点をのぞいたその景色がどうなのか
てっきり見せてくれるんだろうかと思ったんだが
それは写さず、ただ、薄暗い法皇様を写すとか
暗雲を描いたようでもありましたし、
その先が、現在であるというなんか
アイロニー的な何かだったんだろうかと考えさせられたり
ちょっと新しい感じだと
楽しめたのでありました

あと一ヶ月少々、速いものであります
楽しみで仕方ありません
目が離せない

サはサイエンスのサ

2012-11-08 21:08:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
サはサイエンスのサ  著:鹿野司

子供向けのわかりやすい本だろうかと思ったりしながら、
なんとなく科学とかそういうのに
最近興味がわいたので手を出したのでありましたが
確かに、一見、いや、一読すると子供向けというか、
わかりやすく噛み砕いているんだけども、
内容は本当かどうか判断できないものの
あれこれと深く、科学の面白さというのに触れていて
非常によい本でありました

ちょっとというか、だいぶ文体が気持ち悪いと
そこだけが残念だったのでありますが、
あとがきに、それはわざとで、こうこうという理由があってと
そんなことが書いてあり、果たして
その理由のとおりと納得できなかったものの
面白かったからいいかとか、
なんだかんだ、一人で本と会話できるくらいの面白さでありました

ちょうどタイムリーだったというか、
この本が凄いなと思わされたところに、
発行が2010年1月だというのに、
iPS細胞のことと山中チームについて書いてあることが、
現在もてはやされているそれとまったく同じ
(業績を上げるんだから当たり前なんだけども)、
そしてそこにいたるまでの話が、山中チームありき視線じゃないから、
具体的にこの分野がどうやって伸びてきたかが
俯瞰できるというか、広範囲で見ることができて非常に面白いこと、
さらに、今となっては前の話のようだけども
ハヤブサの苦闘についてかなり綿密に描かれて、
これならなんとか帰ってこられるんじゃないかなとか書いてるところ、
こんなのが現在読めば検証もできるというか、
なんか凄いことになってて、これなら
他のよくわからない話もあってるかもしれないと

まぁ、私くらいのはすっかり読み込んでしまったのでありました
非常に面白い本でありました

コラムの集大成本なんでありましょう、
割とテーマに沿って章が進んでいくのですが、
そんなに一本筋ということではなく、
割と、あれやこれやのテーマをさわりながら、
サイエンスというそれを教えてもらうというか、
本当に筋が通っているかはともかく、
実験や事実はこうだし、こうじゃないかなという
あれこれを見せてくれるという点において
大変ありがたい本でありまして、
えせ科学好きになってしまいそうな
魅力的なそれであったと、メモっておくのでありましたとさ

未来予測とはいかないまでも、
わりと、あれこれは今から推論できるというか
それを超えてくるんだろうけど、全ては理屈どおりであったり、
その理屈そのものが壊れていたりして楽しいねと
ゆるやかに科学を楽しめるのでありましたとさ

はつか大根

2012-11-07 21:15:09 | 食べ物飲み物
前にも書いたように思いますが、
何度目かの収穫がまた終わろうとしているので
とりあえずメモっておこうと思うのであります

はつかダイコンをプランターで育ててはや数ヶ月、
何度か収穫しては播きなおしてと、
いつまでたっても、楽しめるという
夢のような時間を過ごしたわけでありますが
ちょっとほっといたら、夏場と違って、
すげぇ太くなったというか、しっかりダイコンらしきものを
獲得するにいたったのでありました
夏場に食ってたのは、ダイコンじゃなくて葉っぱだった、
根っこは辛すぎて、それはそれでおいしいものだったのに…
現在は、すっかり甘いダイコンを堪能しているのであります

まぁ、そんなことをだらだら過ごしながら、
最近は抜いてきたダイコンをさっと洗って、
そのまま、味噌をつけて食べると、
もはや、調理すら不要といった感じで楽しんでおる次第

念のためというか、さすがに生のままで葉っぱ食べてもおいしくないので
こちらは、ラーメンの具材にするため、さっと湯通ししたら
あらあら、癖もなくてすげぇおいしい菜っ葉になったわと
改めて驚くのでありました
いよいよ、冬というか、秋も深まってきたので
鍋物の準備をうかがいながら、
まずは、手前の食事をこなしていくのでありました
そろそろポトフが恋しいところなので、
もっちりしっかり、作ってみようかと
狙ってしまうのであります
休みが待ち遠しい、そんな食欲の季節でありますところ

映画  のぼうの城

2012-11-05 22:19:31 | ドラマ映画テレビ感想
見てきました
結構話題になっているということで
かなり楽しみにしてしまった次第
まぁ、なんせ、延期という憂目にあってのことでしたので
その間に、原作も読み終わったし、というか、
読み終わるのが前すぎてどんな話だったかも思い出せない感じで、
これなら別物というか、一つの映画として楽しめるぜと
前向きになりながら見てきたのであります

結構、面白かった

割と普通の感想でありました
いや、正式にいうと、ちゃんと見られるし、
そこそこ面白いんだけど、私のようなひねた人間が
これは凄いとか、手放しで喜ぶようなそれはなかったのであります
考えてみると、原作からして、爽やか路線なので
まぁ、これは標準であっただろうかと思うのですが、
ともあれ、見に行って、時間返せとか
そんなことは言わない、十分に楽しめる映画でありました

キャストについて、あちこちで言われているようですが、
個人的には、野村萬斎は違ったんじゃないかなというところ、
なんというかシャープすぎる、かっこよすぎる、
そのために、間が抜けたいわゆる「のぼう」なところに、
どうしても説得力が感じられないのが残念でありました
すげぇいいし、いわゆるひょうげているという感じで、
それは独特のものだったんだけど、
やっぱりこの人は、鞍馬天狗とか、ああいう
かっこよくて色気のある役をやってほしい
そんな風に思ったのであります

ただ、野村萬斎を主役にした要因の大半であろう
田楽踊りなんかの凄さというか、面白さ、
腰の落ち着き具合は見事でありまして、
考えてみると、あの内容で、あのシーンをやれる人って
誰がいるんだろうかなといえば、難しい、
もしかしたら、お門違いを承知で、
和泉何某のほうがよかったんじゃないかとか
失礼きわまりないことも思ってしまいましたが、
田楽踊りの滑稽さと、それなのにものすごく芯がしっかりしている
芸として出来上がっている具合は面白かったのであります

主役はそんなところでありましたが、
もう一人の主役といっても過言でない、
佐藤浩一演じる丹波がよかった、
これはもう、序盤から結構馬に乗って疾走しまくるんだが
かっこいいなんてもんじゃない
なんか、佐藤浩一のPVなんじゃねぇのかと思うくらい、
朱槍をたずさえての一騎がけもあるし、
最期のシーンなんて、あの表情とあの展開は、
なんというか、個人的に時代劇としてはがっかりなんだけども
見事なシーンだったと惚れ惚れしたのであります
いやもう、佐藤浩一がかっこよすぎるだろう、
あれ見るだけでも価値が高い、すばらしい

そして、確か本編でもけっこういいところ役だった
甲斐姫さまが、思ったよりも前に出てこなくて残念でありました
ロマンス分はもともと少ない原作だったと思うと
映画でのあの使い方はちょっとというか、だいぶもったいない感じ
あれだったら、もっと女武将的なそっちをクローズアップして、
改変とまでいかないまでも、もそっと遊んでほしかったと
残念しきりであります
まぁ、丹波とか和泉とかぶっ飛ばしてたから面白かったんですが
もそっとやってもよかったように思う
あと、原作で未だに覚えている台詞である
「こうなったら、秀吉をたらしこんで天下をとってやる」的な
そういう台詞もなかったのが残念
あの颯爽としてて、まさに女武将という風情を描ききった感が
ステキでありましたのに
乙女感を出されると、なんだかなという感想

あとは、まぁそれなりに面白かったという感じで、
小野真千子がどっかに出ていると聞いていたので
楽しみにみてたら、まさかの村娘役で、
これはこれで当たっていたように思うところでありました
なかなかよかった、というか、田舎娘の格好させると
妙な色気があるんだなと感心、いい女優さんであります
そのうち、剣客の三冬でもやってくれないかな

あとは、大谷刑部がかっこよかったところくらいでありましょう
あのインパクトあるひげはすばらしいなと、
清盛でも活躍中の姿を思い出して、
清盛で見せた猿の田楽踊りは、このときにひっそりマスターしてたんじゃねぇかとか、
いらんことを思ったりしたのであります

ともあれ、すかっと爽やかで、まったく陰鬱なところがない
ほがらかな時代劇として、家族で見られる内容だと
独り身で思うのでありました

平清盛  忠と孝のはざまで

2012-11-04 20:45:54 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
今回は、今まででベストのできばえだったんじゃないか?
これは、凄い面白いとかじゃなくて、感動だった
そんな風に、固唾を呑んで見守ってしまいました

題名のとおりで、まぁ、今までもそうだったし
今回もその延長の、しいていえば仕舞いのそれで、
はかなくも重盛が死ぬのかねぇなんて
なめてみてましたが、びっくり
仕舞いだったけど、あれは見事、すげぇ
超すげぇ、マジすげぇ(語彙が貧相)
あまりの面白さというか、内容のよさに
声も出ない感じでありました

作り方も小にくいというか、よくできてて
序盤で、重盛のそれのジャブを打っておきつつ
中盤で源氏の勃興を描く、ここがまた凄くよく効いてて
今日だけみたら「源氏」とかいうタイトルの
新しいドラマの第三話くらいの雰囲気でありました
頼朝と政子の感じは、本当、時政も含めて
一つの時代を開いたといったそれの始まりとして
すごくよくできたシーンだったと感心
また、その裏で、義経の元服と母との別れとか
いや、いいシーンばっかりだな
清盛は源氏が出てくると面白いなとか
いつもどおりの感想を抱いておったわけですが、

後半というか、もう終盤、重盛の慟哭というか
あの様子からの魂の叫びには
思わず涙がこぼれてしまった、泣いた泣いた
すげぇ泣いてしまった、なんという哀れ、あれが哀れかと
目の当たりにさせてもらった
凄い、すばらしいことこのうえない
そんな大興奮だったわけであります

忠なれば孝ならず
孝なれば忠ならず
ここに進退窮まれり

なんか近しい言葉があるとは聞いていたんですが
それまでから考えると、あれだけ時代がかった表現は
不可思議にうつっても仕方ないはずなのに
その言葉がまた、ものすごく切ないというか
重盛のまじめさなんかも浮き彫りにした按配でよかった
大変よかった

そして、それを自分のなすがままに追いやった清盛もよかった、
気づいたら物の怪の血が騒いでいるという
あの表現のとおり、普通に走っているつもりが
気づいたら暴走という表現にあてはまってしまった
それまでと、なんら変わらないはずなのにという
世間とのギャップみたいなのも出ててよかった
これでドラマとしてどうだとか言われたら、
本当、どうしようもねぇ
これは見事に、大河ドラマだからできる
人物の人生における変化をとかなんとか

ともかく、感動と感激に打たれて
たまらぬまま、興奮をとどめおきたく
メモっておくのであります
面白かった、これはよかった

京都大不満

2012-11-01 21:13:06 | 読書感想文とか読み物レビウー
京都大不満  著:嵯峨徳子

京都にかかわる仕事をしている関係で、
なんか、京都の不満点なんかを上げつらねた
そんな面白本かしらなんて思いながら読んだんですが
大間違いでした、すげぇまじめな京都の本だった

そんなわけで、肩透かしというか、
思惑と違うことをしてしまったわけですが、
中身は、京都という街について、
これが張りぼてとは言わないけども、
京都というのをなんか、誤解というか先入観というか
よくわからないもので語ることが多い
本当の京都はそうじゃない、
そしてそうじゃないからこそ、そこに日本がある

まぁ、そんな感じでありまして
着物の着こなし方とか、街のあり方とか、
そういう住んでいるところとしての京都について
クローズアップして、あれこれと書いてあって
不満というか、京都をしっかりと紹介しているような
そんな本でありました
京都にいて、語られている京都と違うから不満といったらいいんだろうか
わかりませんが、ともあれ、骨の太い本でありました

よかったというか、恥ずかしながら知らなかったことの一つに、
琵琶湖疏水の話がありまして、あれがどんな一大事業だったか、
そんなことに触れてあって感激したのであります
あれで電力をカバーして、いち早く路面電車を走らせたとか
そうか、そんなすげぇことだったのかと、
目を覚まされたというか、思うところがあったのであります
疎水は結構何回かいったのに、そういう説明のところ
ずっとすっ飛ばしてきたからいけないんですね

水を支配する話だとか、なかなか
面白いアプローチもあってよかったのであります
京都の一面、また別のそれというのも見えるような
そういう気分になれる、よい本でありました