CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

江~姫たちの戦国 猿の正体

2011-04-30 20:51:20 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」

再放送で視聴いたしました
内容は、なんともかんとも、いつも通りでありましたが、
草刈先生の出演のおかげで、
徳川の画面つくりが少しよくなったとか
えらそうなことを思ったのであります

内容は、まるでなくというか、
ぜんぜん話が進むこともなく、
しいて言えば、四国攻めの話が取り上げられたのが
結構珍しいんじゃないかなと、思われたところ
秀次のだめな描かれ方にはなれておりますが、
それにしても、なかなかひどい有様でしたね
ステキです(ステキなのかよ)

知らないうちに、秀康が羽柴入りしてて、
なんというか、緊張感がないなぁと
羽柴陣営が映ると思わされてしまうのでありました

いろいろ書くべきなんでしょうが、
まるで記憶にないというか、印象になく終わってしまったので
なんとも、このまま終わらせるとして、
明日もがんばって見ようと
思うのでありました、がんばってテレビ見るのもどうなのかね

電子レンジでパスタ茹でる何か

2011-04-27 21:45:01 | 食べ物飲み物
パスタを茹でる何か

そういう物体を購入しました
知り合いに100円均一で売っていると言われたのですが、
近所のスーパーで198円でした
ダマされたんだろうか…

思ったりしつつ、なんてことはない
いわゆるタッパーみたいなものでして、
パスタが横にできるような長さ、
そこにパスタと水を入れて、
なんと、電子レンジで茹でることができるという、
とても近代的なそれであります
何が近代的かというと、電子レンジという調理器具を
前提に作られているという点であります

これがまた、便利かどうか、ちょっと
来月の電気代を見るまで解らないのですが、
なるほど、大したものであります
今まで、当然のようにパスタ鍋など持っていないので、
普通の鍋にパスタを入れて、
必死にかき回すことで、全体をなんとか鍋に沈め込むという、
なんだかな、という調理をしておりましたが
これによって、水は少なくてすむわ、
ただ回しておくだけで出来上がるわと、
なるほど、便利になったような気がしておるのであります

ただ、使い方がまだよくわかっておらず、
結局、うちのレンジだと何分回せばいいのか、
それがわからず、もう、三回くらい試しているのでありますが、
一向にうまいことゆで上がった感じがしない
なんでだろうか、書いてある通りにやったら、
なんだか酷いことになったし、どうなんだこれ

そんなわけで、パスタ1人前を計ることが出来るという、
わっかがついていたり、使えるようなそうでもないような、
わからないまま、とりあえず買ったからという理由だけで、
もちもち使っていくようなのでありましたとさ

次回は、パスタレシピというか、
作っているパスタについて、メモっておこうと思います

男の作法

2011-04-26 21:25:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
男の作法  著:池波 正太郎

正式には著作ではないと思われます
インタビュー形式で、池波正太郎が思うところを
つらつらと書き留めたエッセーというか、
コラムのような読み物でありました

最近、剣客商売、鬼平犯科帳、仕掛け人梅庵とか
主に、さいとうたかをの漫画で読んでいる次第ですが、
すっかり染められておりまして、
こりゃ、作者である池波先生の本は読んでおかないとと、
本作を手に取った次第でありました
考えてみれば、ふざけておりますな
まずは小説をちゃんと読もうぜ俺

そんなわけですが、池波先生の思い描くというか、
思うところの男というのが、つらつら浮かんでおりました
説教くさくならないようにという配慮みたいなのも
見え隠れした内容でありましたが、
なんというかな、小兵衛先生と話しているというんだろうか、
いい塩梅で力が抜けた、でも、正しいというか、
老練なそれを思わせることが、
ひしひし、描かれておりました、面白かった

こうあるべきだ、とはしづらいというのが
今の世の中であって、先生の時代はそれでよかった、
その気概がまず、当たり前だったという話が
なかなか印象的で、今はそれが出来ないから
難しいよねというところで、今の若いものわという批判とは、
少し違う趣に思われました
というか、この本の初出は昭和50年代くらいなのか、
なんか、ずいぶん前のはずなので
もはや今読んでも、古典の分類でないかと思われるほどであります

すし屋の通い方とか、遊び方とか、
なんとも、鬼平の若い頃みたいな話が、
実際、先生のそれだったりするようで、
吉原で男にしてもらったあと、そこでいろいろしつけられた話とか、
ちょっとうらやましいというか、そういう文化だったんだなと
なるほど思わされる内容がステキ
これはもう、昭和というジャンルなんだろうなと
おぼろげに思ったりしたのであります

あとは、死生観についてというか、
死について、どうも遠のいているのが、いけないねと
そんなことにも触れておりました、
意外とというか、占いとかそんなのも
あるにこしたことはない、あると便利だというスタンスで、
信じるも信じないも己、何か気をつけるきっかけにできれば
それで十分価値があるといった価値観がステキでした
世の中を狭くしていない考え方だと思われるのです
こういうところが、小兵衛さんみたいなんだよな

男の磨き粉というものは、生きていて
目に入る、手に取る、肌で感じるすべてがそれだと
そんなところになるようでして、
ようは本人の持ちようなんだろうねと
やわらかくまとめられたような内容でしたが
つらつら読んでも面白く、
こうしなさい、みたいな説教くささは微塵もないところが
また、よくできてて素敵だなぁと
感心しきりだったのでありましたとさ

読んだからといって、いい男になれるわけもないのは
当たり前のところでありますが、
池波先生としゃべっているような感覚になれるのは
なるほど、いいなぁと思ったりするのでした

ほら、文体が影響受けてる私

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

2011-04-25 21:26:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法  著:橘 玲

「たちばなあきら」と読むんですね、
てっきり、「たちばなれい」だと思っておったのですが、
マネーロンダリングをずいぶん前に読んで、
なんと面白いのだろうと、
ハゲタカのドラマにはまっていた時分に、
またまた、よろしくない影響を受けた本の作者であります

経済本だろうと思ったのですが、
内容としては、他愛もないといったらアレですが、
題名のとおりとはちょっと言いがたいけども、
橘氏が思われる、生き方みたいなのが
つらつらと書かれているといった本であります
本当、さわりくらいを書いたとか
そういう感じでありまして、
ちょっと物足らないというか、なんというか、
読んでいると「うさんくさい」みたいな、
そういうのを感じるくらい、
本気で言っているんだろうか、もっと裏があるんだろうかと
作者への興味とともに、不信感がつのる内容でありました

面白かったというか、冒頭から、
勝間和代と、香山リカの論争について、さらっと触れて
それを俯瞰して描写するという手法から、
そもそも、金を稼ぐとは、もしくは、生きるとは
どうだろうかなと、問題提起しつつ
持論を展開していく、そんな本であります
持論を展開するのはいいのですが、
なんか、そのロジックが、どうも説得されかかっているような印象で、
そのあたりが「うさんくさい」と思ってしまったゆえんですが、
面白かったのが、また、悔しいところであります

生きることは、結局、金を稼ぐということと
同じになっているという話しでありまして、
その方法は、様々にあるから、
努力をするしないというのも、軸のずれた議論で、
どうした方がよいか、それは
とてもシンプルなことでしょうと、そういうお話でありましたとか
なんだか、うやむやする、
スカっとする内容ではないけども、
面白い本であったと、メモっておくのでありました

そんなに深いところまで書かれていないのも
また、なんというか、うさんくさいと感じてしまうな
まったく、それが目的なんじゃなかろうか
漠然とした、不安というか、何かを感じさせられるのであります

野村美術館 茶の美の源流 唐物

2011-04-22 22:24:03 | 陶磁器を探す旅と名物
桜が散る前のこと
というか、咲く前くらいに行ってまいりました
考えてみると、きわめてポピュラーというか
スタンダートというか、
基本であり、見所たっぷりである
そう思える「名物唐物」をみっちり見られる特別展であります
ちょうど、今週から、内容が変わっているはずですが、
見たのは前期展、
いくつかは、以前にも見たと思いつつも

大天目茶碗
種村肩衝
長谷川文琳

珠光青磁茶碗なんぞもありましたが、
これは、ついこの間も見たなぁと思いつつも、
上記3点は段違いに見えてしまいました

まずは、「大天目茶碗」
とても大きい、イメージしていたというか、
想像していた天目茶碗よりもずっとずっと大きい、
暗くて深い色合いは、思わずつばを飲む感じで、
天目台にのっていたため、その、畳つきというか、
底の景色、釉薬の厚みなんかが見られなかったのが
残念で仕方なかったですが、その迫力に
圧倒されたのでありました
あれで茶を飲んだらうまいんだろうか、そうだろうなぁ
大きさとしては、井戸茶碗に近くて、
織部が見たら、割って小さくしたがるんじゃないかと
思ってしまうような具合でありました

そして、今、ものすごく後悔しておるのですが、
種村肩衝と、長谷川文琳
どっちも、凄い美しい肌と、その感激を覚えておるのですが、
どっちが、どっちだったか、
いや、どっちが小さくて、どっちが大きかったか
まるで覚えておらんのであります

片方は、凄く小さくて、なんというか、
これが、これを、こんな…
なんて、思わず目を見張る、可愛らしさ抜群の
本当、どうしようもなく愛でたいと思わせる
そういう、凄い精緻さ?違うな、
小さいながらも、美しいそれと見たものと

もう一方が、茶入というにはデカすぎないかと
心配になるような、これまた、ナイスなもの
そのそれぞれが、たまらなかったのでありました
あれを見たあとに、「江」で初花を見たせいか、
初花はデカいというのは覚えているものの
にんともかんとも、上杉瓢箪が小さいとか、
過去の記憶をたどってしまうのであります

と、まぁ、なんか、がっかりなできばえの感想文でありますが、
あとは、豊臣秀吉の茶杓とか、
松永久秀の茶杓とか、唐物と関係ないと思いつつも
唐物を山ほどもってた人たちだなぁと
にやにやしつつ、あれこれと見てきたのでありました

五爪の龍のあしらいも見られたし
なんというか、おなかいっぱい眼福の時間を
すごしたのであります
後期展も、灰被が出たり、北野茄子が出たりするらしいので
見たいきがしておりますこのごろでありました

プラダを着た悪魔

2011-04-20 22:17:58 | ドラマ映画テレビ感想
映画であります
少し前のものと思われますが、
先日テレビでやっているのを
ずずいっと見たら、思いの外面白くて、
最後まですっかり見入ってしまったので
記念に書いておくところ

シンデレラストーリーというのとは、少しだけ違う、
けども、一人の女の子が四苦八苦しながら、キャリアアップというか、
のぼりつめていくような感じが、
非常に気持ちよい作品でありまして
物語はかなり面白かった

が、それはそれとして、
主人公の女優さんが、えらいべっぴんさんだったのが、
非常に素晴らしい見所でありまして、
なんというか、美人すぎて、最初のやぼったい設定に、
やや無理があると思ってしまうほどでありましたところ
コミカルというか、演技も可愛らしいけど、
なんというかな、途中で七変化のようにして、
様々な衣装をまとうシーンがあるんですが、
まぁ、そこで映えること、映えること
映画館で見るほどではなかったかもだけど、
あの美人さんが見られるなら、それはそれで
非常に価値があるんじゃないかしら、
などと思ったり、感じたりしたのでありました

さて、話しのほうは、冒頭のとおり
なかなか面白いことこのうえなかったのですが、
最終的なオチ部分というか、
結局、そうなってしまうのかというところは、
なんというか、ちょっとだけしっくりこなかったような、
だけど、それを肯定させる、確かな成長が描かれたところが、
凄い清涼感というか、よかった、と
手放しで喜べるような内容になっていて
ステキでありました

誰かが頑張って報われるという
ごく当たり前の話しなんですが、
それが、清々しく書かれていると
とてもとても面白いと思えるあたり、
私も年齢を重ねたなと感じつつ
今だからこそ、あれを面白いと思えるのかもと
考えたのでありましたとさ

よい映画でありましたところ

六道の鬼にござれば

2011-04-18 21:40:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
六道の鬼にござれば 作:阿郷 舜

時代小説というか、時代劇小説であります
歴史小説じゃぁないけども、なかなか、
下地には凝っておりまして、
信長華やかなりし時の禁裏とそれより以前、
天皇について、色々と推察した
興味深い小説でありました

なんか、研究者だったか、NGOの人だったか、
作者の経歴が妙な感じで驚いたのでありますが、
世界各地を旅して、様々に、地に足のついたというのか、
下々として、あまり歴史上語られることのない世界、
そのあたりについて、ずずいと飛び込んだような話

もののけ姫とは違うのですが、
下地というか、タブーと、何かしらの間を
綱渡り的に描いていたような物語であります
なんのこっちゃわかりませんが、
つまるところというか、まぁ、天皇の起源がどこにあって、
それがどういうルートで、そして、それとは別の
達がどうであったかとか、
なかなか、手強いテーマを書いております

そんなわけで、描いている世界は
そこそこ面白かったりするのですが、
ちょっと残念と思われたのが、
どうも、物語が狭いというか、なんか、色々あって、
たくさん考えて、様々なことが見えたという感じなんだけども、
読み終わってみると、あれ?もう終わり?っていうか、
大して動いていなくね?と思ってしまうようなところが、
にんともかんともであります

スケールが小さいというのとは違うのですが、
主人公が強すぎるせいか、はてまた、
主人公側が負ける気がしない内容だからか、
ともかく、バトルなんかも色々と描かれておるのですが、
それらが全て、なんか、もう一つというか、
単発で終わっていて、続いていない感じが、
どうも、全体スケールを小さくしているように
読めてしまったのであります

結構たくさんの人が出てくるのに、
一回限りだったり、なんか、どうも、
しっくりこない感じがしてしまいましたところ

最終的に目的がなんだったのか、
色々伏線あったけど、それ、伏線じゃなかったのか、
とか、私の読み方にはちょっと合ってなかったようで
ありました

とはいえ、サンカのくだりといいますか、
その頃の世俗の事情について、色々と書かれているところは面白くて、
読まされたのであります

全体的になんとなく、アレな感じになっているのは、
多分、天皇起源のあたりのところが、
どうも納得いかないせいだと
自分ではわかっておるのですが、
色々な古い書物と照らし合わされるところは、
MMRとは違うんだけど、
胡散臭いというか、説得されようとしている感じがあって、
馴染めなかったと思われるのでありました

読みましたという、感想をメモ

江~姫たちの戦国~ 離縁せよ

2011-04-17 20:58:43 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」
視聴完了しました
思ったよりもというか、本当、
そこを膨らませないのかよと、びっくりしたんですが、
佐治との結婚は、ほとんど何を描かれたかわからない
そんな具合で、気づいたら、小牧長久手が終わったというところ
飽きたからやめた的なこと言い出したときは
ちょっとどうしようかしらと動揺したものですが、

あの、わずかなシーンではありますが、
秀吉の策によって(瑣末だけどもさ)、
黒田が信雄を篭絡するあたりは非常によかった、
あの短さで、秀吉の知略が少しだけ見えたというところ
よかったのであります
あれに佐治が気づいてしまうくだりは、もう
あそこに佐治がいるっていうくらいなんだから、もっと大きく扱って
あれでおり悪くなった挙句、徳川を助けたところで
両者(織田、羽柴)から、叱責された的な話のほうが
よかったようななんだったようなと思うところでありました

というか、佐治さんのこと、
常滑あたりの人とは知ってるんですが、そっから、
あとどうなったのか、あのくだりだと、
徳川に行ったら士官できるんじゃね?とか
思ってしまったのでありました
いや、それやると、秀吉につけこまれるからやらないか

と、それはさておき、さすがに全体的に
無理があるなと思われたところがちとちとありまして、
たとえば、佐治が江をむかえたところから、
すべてなんですけども(実も蓋もないな)
「江」を迎えたということは、秀吉の思惑に気づくべきで、
受け入れつつ、それを断ったということは、
つまるところ「江」の処遇はもうちょっと考えられただろう、
そんなところでありますか、

また、引き分けとしたあと、
「江」とまた仲良くやれるなんざ、考えているところが、
もう、殿様としてトンチキすぎるだろうと
思ったり感じたりであります、
そこに文がきて、すぐ帰りなさいなんてところは、
もしかしたら、私が読み解けてないだけで、
すでに、佐治は、あの手紙が嘘で、
江を呼び出したことは、つまるところ離縁までを承諾しての、
そういうことであろうかとも
思ったりなんだったりしたのでありますが、
そういう表情の一つもなかったのが、なんというか
暗愚であろう、所領を失うのもいた、仕方なし
(そういう意味ではつじつまがあっているのやも)

と、まぁ、そんなことを不思議と思ってしまったのでありました
あとは、もう、前々からそうですが、そこかしこで、
秀吉のことをサルと呼ぶのが本当
気になって、気になって仕方ない
せめて、太閤になってからは、太閤と呼んでほしいなぁと
ちょっとだけ願うのでありました

秀次にあたりちらしていたあたりも、
ああいう狂気は、まだ、今の秀吉には早いんじゃないかなと
思ったりなんだったりするのであります

言葉でたたかう技術

2011-04-14 22:57:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
言葉でたたかう技術 著:加藤恭子

ちょっと文章力が弱ってきたし
いっちょ、言葉について考える本でも読もう
そんなつもりで読んだのでありましたが、
びっくり、言葉を書くほうではなく、
話すほう、というか、
ツールとして、言葉をどう使うかという
実践的なお話でありました

アリストテレスがよくよく出てくる文章でしたが、
弁論術と呼ばれるものなのか、
相手を説得する、いや、丸め込む技術について
その心持ちと、意思表明の方法について
しかと描かれておる本であります

引っ込み思案で、何事も明確にせず、
うやむやのままでうまいこと進めるという
きわめて難しいことを日本人はやっておって、
そういうことをガイジンはできないから、
ガイジンにも同じ調子でやってると
さっぱりダメになるよ
的な話しでありました
なるほど、よくわかる

昨今は、弁論と呼べるほど立派じゃないにせよ、
何かしら、主張をしだすようになったように思われるところ、
だけども、その基礎的な力がないと、
それは雄弁に語るというよりは、滑稽で、
我が儘を並べているだけになってしまう
しっかりと、論理的に組み立てるというべきか、
自分がどう思っているかを、いかに
相手に思わせるか、そうするためには、
少なからずテクニックがあるということを
様々教えてくれたのでありました

実践できるか?と言われると、
やっぱり無理があるなぁと思ってしまうあたり
悲しいのでありますが、
自分が間違っているかもしれないということを
どうにも恐れてしまうあまり、はっきりと前に出られない
これでは、論述について、磨かれることもないし、
また、上達もしないんだろうかしらねと
考えさせられたのであります

主張をし、批判にさらされる
こういうことが大切だと、
魔術師も言っておりましたが、
そういうことで、人間は、確かな言葉を覚えて、
それがまた、人間を創っていくのでないかと
偉そうなことまで考えてしまったのでありました

著者が随分高齢な方でありますが、
はっきりと強い意志をもち、また、
日本に誇りをもっているというのが
ひしひしと伝わる、面白い本だったと
記しておくのであります

四十九日のレシピ

2011-04-12 23:02:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
四十九日のレシピ 伊吹有喜

先日までNHKで放映されていた
ステキドラマの原作小説です
ドラマが面白すぎたので、思わず原作まで読んでしまった
そして、原作もやっぱり面白かった

最近、ドラマを見たから原作もというパターンが増えて、
ついつい、読んでいても情景その他が、
ドラマのそれになってしまって、
なんというか、それはそれで楽しいんだけども、
読書が持つ本当の楽しさである想像をかきたてる何かが、
どうにも弱ってきているようで困ってしまう次第
だけども、役者さんの声で再生されてしまう、
小説の楽しみ方というのも、
またまた乙というべきか、大変面白いと感じるのでありました

ドラマになっていたところと違うところ、
そんなのがほとんどなくて、非常に優しいお話でありました、
少しずつ暗い話しがあるのですが、
それはそれとして、ほんわかとした家族を描いたところ、
また、小説だからこそ伝わるように思える、
お父さんのラストシーンが、本当、
ほろりと涙を浮かべてしまうような出来映えで、
いや、映像のほうも凄いよかったけど、
文章で読んでもしんみりいい塩梅でありましたところ

読みやすくて、わかりやすくて、とても優しい話しと、
疲れて読むには非常によいというか、
仕事に追われていた時に読んだせいか、
随分面白くて、あっと言う間に読み終えてしまった次第であります

難しいことはなんでもなく、
みんなが少しずつ、寂しいことを乗り越えていくというのか、
何か、心に強く思って、生き直すみたいな前向きさが
見事に、明日への活力を与えてくれた
そんな気がした、ステキな読後感

大変良作でありました
八日目の蝉といい、なんだか、
似ているとは言い難いんだけども、
こういうジャンルとまとめたくなるような
とてもよいお話でありました

銃・病原菌・鉄

2011-04-11 22:42:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
銃・病原菌・鉄 著:ジャレド・ダイアモンド

久しぶりに骨の太すぎる本を読みました
ちょっと前に読み終わっていましたが、
読み始めてから上下巻終わるまでに二ヶ月近く
かけてしまったように思います
学術書というほどではありませんでしたが、
非常に難しい問題に取り組んだ
面白い本でした

内容は、人類の起源と、その後に現れた格差について、
それを考古学的に、地政学的に、生物学的に、
様々な分野からアプローチしてひもといていくという、
大変面白いものであります
人間が生まれて、さて、文明ができて
それらがどうして、生まれた場所それぞれで異なったのか、
また、それは最初からキマっていたものなのか、
誰かが、DNAなどの形質上優位であったんだろうか、
本当の知性とは何かまで、
様々考察が面白いものであります

結論というか、結局どういう話しだったというのは、
なかなか言いようのないところですが、
ひもといていく説明が興味深く、
少なくとも、肥沃三日月地帯と呼ばれた場所と
緯度が同じ程度であること、
増産、栽培化に有利な植物原種がいたこと、
同じく家畜化しやすい獣がいたことなどなど、
運命と呼べばいいのか、
仕方ないとも思える偶然によって、
或る程度の文明が築かれたようでありました

人種や、そのレース(種族みたいな)によって、
知性の優劣はどうやら存在せず
誰もが、同じように知的であり、
ただ、それを蓄えるという手法に気付いた、
そうではなかった、伝播しなかったなどの
物理も含めた要因によって
現在の格差は生まれてしまっているという話しであります

文字の発明のくだりとかも面白かったのですが、
本の初頭からわかりやすく解説されていた、
家畜を持つことによる、耐病性の獲得という、
天然痘由来のそれが、非常に大きな優位を引き出したのは
間違いがないようでありまして、
最も大きな要因として、
その地域に「馬」がいたかどうかというのが、
その後、戦争にいたるところまで
大きく影響を及ぼしたというところが
非常に楽しく読めたのでありました

ちょっと難しすぎて途中で
わけわかんなくなったりもしましたが
大変よい本だと思われましたので
珍しく、真面目にレビウしておくのであります

年齢を重ねたせいか、こういう
勉強的な本が、凄い面白いと思えるのでありますところ

江~姫たちの戦国~ 花嫁の決意

2011-04-10 20:01:05 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」視聴完了

いやー、まさかの常滑紹介にちょっと胸躍ったのでありました
地元というにはちょっと遠いのでありますが、
うちの両親が、先日見に行ったら、江のなんかがおいてあったと
いろいろ言っていたのでよもやなんて
思ったり考えていたところ
紀行として、いろいろ思うところがあったのか、
常滑のやきもの散歩道を写しつつ、
絶対に常滑ボートが見切れないように気をつけ、
大野城からの景色で、常滑の海を
見事に写しておりました
ああ、よかった、なんだかうれしい

と、何を言い出したかという感じでありますが、
内容としては、本編はあれだったと
言ってしまうようなところであります
そうそう、地元の人でありながら、
佐治氏というのが、いったい何者なのか
どういったものだったのか、ぜんぜん知らないのが
残念でしかたないわたくしでありますが、
来週には、もう離縁となるような具合でありまして
私が佐治氏を知る機会は大きく失われたのでありました

それだったら、柴田の尺というか、もうちょっと縮めるところがあって、
せめて新婚ぽいところをもう少しやったほうがよかったんじゃないか
そんな、不安を抱いてしまったしだい
実際は、とっとと進めてもらって、
江が本当に活躍する後半生にチカラを入れてもらいたいのは
間違いのないところでありますが、
なかなかどうして、私の思いとは違うところであります

あとは、ちょっとなんというか、
いつもどおり、平常運転、そらみたことか、
そういう言葉が浮かんでは消えてという感じで
女が強すぎるというか、もうそろそろ、天下人が見えてきている
そんな秀吉が、おねに頭が上がらない描写というのは
なんとも、秀吉主役の話でやってもらう分には
ちょっと、ほほえましく見えなくもないけども
なんともかんとも、困ったなと
残念に思ってしまうのであります

ともあれ、見続けていくのであります
一気に展開早まっていくのがまた、凄いな
ひょっとすると、今までの分は前から撮ってあったから仕方なくて
評判によって、一気にテンポあげようという話になって
こんな展開なんじゃないだろうなと
思ったり考えさせられたりするのでありましたとさ

江~姫たちの戦国~ 猿の人質

2011-04-06 22:01:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」
これで残っていたレビウも消化というところ
ですが、

とりあえず、我が儘放題に
姫様たちが、秀吉を猿と呼びまわるといった
そんな内容でなかったかしら
いや、これは今週の分だったか?
なんというか、そんな加減になっておりまして
なんともかんとも、どうしたものか

キーポイントは
京極の娘がでてきたところでありましょう
あんまり、秀吉を悪く描きすぎているから
凄くバランス悪い話しだよなと
思わなくもないですが、
嫁と側室が、そこそこというか、
とてもできた人間のようでありまして、
なんで?という、三姉妹の気持ちは
わからんでもないのでありますが、
とりあえず、初の未来を占うべき
ステキなお話でありました

そんな、女ばっかりの悶着があったかと思うと
裏では、さっさと織田刈りとでも呼ばれそうな、
秀吉による、織田家抹殺作戦が
着々と進行しておることになって、
また、家康どのが、たぬきたぬきしながら
色々機会を伺うと
駆け足に、同時期の模様を描いておったように
思い出したしだいであります

あんまり、話し進んだ感じがせんなぁ

江~姫たちの戦国~ わかれ

2011-04-05 22:03:25 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」
レビウが順逆となっておりますが、
二週前、休止翌週の分であります

情けないことに、すっかりなんともというところ、
これの次ではなく、この回にて
柴田終焉となったんだったと記憶しておりますが
そんなことよりも
記憶に鮮明にあるのは

初花が映った

この一点でありました
ふっくらとした、やや大振りと思えるような
あの茶入れ、間違いなく初花の写しだった
そう思えてならず、思わず
あのシーンだけ食い入るように見てしまったのであります、
あの小道具が、はたして、どの程度の価値のそれなのか、
ちょっと気になるなぁとか思ったりしつつ
家康の無頓着な感じが
なかなかよかったと感じたのでありました

しかし秀吉の扱いが酷いなぁと
ちょっと可哀想になってきたのでありましたが
それはそれとして、
三成が唐突に出てきたり、なんだか
とってつけたような感じも
覚えたように思うのでありましたとさ

初花だけが全てでありました

江 ~姫たちの戦国~  茶々の反乱

2011-04-03 21:51:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「江」

視聴完了しておりました
作業しながら、BGMにと思っておりましたが、
なんというかな、BGMにしてしまったら
まったく見ないということに気づいてしまいおおわらわ
ちゃんとテレビつけてんだから、見ないわけにいけません
あれこれもったいない

2話ほどレビウとしては飛んでおりますが、
また、のちのちその分はやるとしまして

今回、なんといったらいいか、
「あんみつ姫」みたいな話をやりたいのかなと
漠然と見ておりましたが、ドタバタ姉妹劇というところから、
むしろ「あさりちゃん」に近いというか、
初と江の関係が、まんま、たたみとあさりだったことに
衝撃を受けてしまったしだい
あの二人だけは、ある意味世界観が出来上がりつつあって
なんというのかな、そうじゃないと思うんだが、
そういう方向では完成度が高まりつつあるように
見えたりするのでありました

それよりも、チグハグになってしまいかわいそうだったのが
茶々でありまして、実際のところは、安い正義感というか
許しと意地のはざまを、いわゆる、駄々みたいな感じで
やっておったわけですが
年齢的に、姫という立場などなど、あれこれ考えると
あの年齢で、できる抵抗として、そして
その若いからの浅さというか、まぁ、駄々に見えてしまう
そんなところは、贔屓目といえばいいのか
ぐぐっと想像力を働かせたら、いい話だったと思ったしだい

結局は、利休がいいところもっていくという
なんか、変なテンプレートになっているのでありますが、
利休の説教で、涙しながら饅頭をほおばる茶々というのは、
本当、宮沢りえだったらから、凄くよい演技だったけども、
あの年齢の茶々だからこそ涙の意味があるというか、
なんともかんとも、惜しい
全体の空気が、そうじゃないだけに惜しい
あのシーンはよかったんじゃないかな、
いろいろ、説教の内容とかに思うところもあるけどもさ

と、そんなわけで、そこだけ堪能したらよかったんじゃないか
思ったりなんだったりしつつ、茶々の説教に
何か物思う三成というのは、今後の複線となるんだろうか
まさか、秀頼の父親が三成になるとか
そんな話じゃないんだろうなと心配になってしまいましたが
そうではありませんように

あと、結城様はさておき、
秀忠があの幼さで、江があの年齢というのは
ちょっとやっぱり無理があるじゃないかと
思わず感じてしまいましたが
それはそれ、これはこれとして
しずしず見守っていくのであります

聞くところによると、BSでは
面白い時代劇が始まってるんだそうで
うらやましいというかなんというか、くそぅ、
なんでBSでやるんだろう、わかってるけどさ
くぬぅ