泣きたくなるような青空 著:吉田修一
ANAの機内誌で連載しているエッセーをまとめた本であります
三冊目になるんだそうだけども、多分、一冊だけ読んだことあるはず
なんとなく旅に出たくなるような
ほんわかとしたエッセーで、今回も同じく
しみじみ読んで楽しめたのでありました
一部掌編のようなものもあったりして、
なかなか読み応えがあってよかった
やっぱり、そういうのを読むと、この人は芥川賞の人なんだなと
短い言葉で人間の何かを照らすものが本当にうまいと
しみじみかみしめたのであります
水が好きだという話が、潔癖というものを考えるきっかけにつながっていったり、
海外で過ごした思い出をただ楽しく語っていたり、
故郷長崎のことを語りつつ、友人との別れを書いたりと、
書かれていることと、伝わってくることが異なるというのか、
直接書かれていないことが伝わってくる
この見事な筆致がほれぼれするようで、
それでいて詩的な表現なんかも散らされているから
なんとも、読み終わっていい気分になるのが素敵すぎると思うのである
この筆が、あれこれ悪人書いたりするんだから
すごいもんだなぁとしみじみ
風景というか、思い出話から、ある瞬間を描くことが何度もあって
それがまた見事というか、
朝を初めて見た時の感動だとか、
初めて言葉を覚える楽しさとか、
海外で川にたゆたうというか流される話とか、
そのシーン、その時の感動といっても差し支えない
人の心の機微と、場面が目に浮かぶようで
この短い言葉で、本当すごいと感激して読み終えたのでありました
川に流される話が、すごく面白そうだと読めたけど
実際にやると大変というか、
ここに書かれているような気持ちになれるかな
と、ちょっと思ったりしてしまうというか
文章と、そこから想像させる何かのスイッチを押すのが
うまいんだなと、読んで思うのでありました
よかった
追記
と、ここまで書いておいて、なんと過去に読んでいたと発覚しておののく
こんだけいい文章だなーとか思って読んでいたのに、またやっちまったぜ
前回の感想の方がより深く感動していたように思うのだが
どちらにせよ、川に流される話をなんともいい感じだと思っていたのは共通のようで
なんともはや、自分は変わっていないということを感じる読書となってしまった
ANAの機内誌で連載しているエッセーをまとめた本であります
三冊目になるんだそうだけども、多分、一冊だけ読んだことあるはず
なんとなく旅に出たくなるような
ほんわかとしたエッセーで、今回も同じく
しみじみ読んで楽しめたのでありました
一部掌編のようなものもあったりして、
なかなか読み応えがあってよかった
やっぱり、そういうのを読むと、この人は芥川賞の人なんだなと
短い言葉で人間の何かを照らすものが本当にうまいと
しみじみかみしめたのであります
水が好きだという話が、潔癖というものを考えるきっかけにつながっていったり、
海外で過ごした思い出をただ楽しく語っていたり、
故郷長崎のことを語りつつ、友人との別れを書いたりと、
書かれていることと、伝わってくることが異なるというのか、
直接書かれていないことが伝わってくる
この見事な筆致がほれぼれするようで、
それでいて詩的な表現なんかも散らされているから
なんとも、読み終わっていい気分になるのが素敵すぎると思うのである
この筆が、あれこれ悪人書いたりするんだから
すごいもんだなぁとしみじみ
風景というか、思い出話から、ある瞬間を描くことが何度もあって
それがまた見事というか、
朝を初めて見た時の感動だとか、
初めて言葉を覚える楽しさとか、
海外で川にたゆたうというか流される話とか、
そのシーン、その時の感動といっても差し支えない
人の心の機微と、場面が目に浮かぶようで
この短い言葉で、本当すごいと感激して読み終えたのでありました
川に流される話が、すごく面白そうだと読めたけど
実際にやると大変というか、
ここに書かれているような気持ちになれるかな
と、ちょっと思ったりしてしまうというか
文章と、そこから想像させる何かのスイッチを押すのが
うまいんだなと、読んで思うのでありました
よかった
追記
と、ここまで書いておいて、なんと過去に読んでいたと発覚しておののく
こんだけいい文章だなーとか思って読んでいたのに、またやっちまったぜ
前回の感想の方がより深く感動していたように思うのだが
どちらにせよ、川に流される話をなんともいい感じだと思っていたのは共通のようで
なんともはや、自分は変わっていないということを感じる読書となってしまった