CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

100分 de 名著  こころ

2013-04-30 20:48:24 | ドラマ映画テレビ感想
いい番組だと知ってはいたものの
あんまり見る機会がなかったんですが、
先日、私が大好きで仕方ない夏目漱石をやるというんだから
そりゃ見ないと駄目だろうと
そんな具合で見たのであります
見て思ったんだが、そういう意気込みで見る番組ではないな
いや、面白いんだけども
知っている内容で見るよりも
知らない本について教えてもらうほうがいいなぁ
そりゃ、100分で教えてくれるという内容だしなぁ
そんな具合

「こころ」
国語の教科書で読んで、もう一つよくわからないと思いつつ
どっちかというと「それから」の方が好きだなぁと
感じたりしながら、高校だか、大学の頃に
しれっと読んだものでありますが、
今回のこの番組にて、その深淵というか
見えてくるものというのを解説されて
ああ、そんな見方したことなかったと
改めてひしひしだったのであります

内容としては、連載という形態であったため、
様々に奇をてらうではないが、引き寄せるための文章使いがあること、
永遠のテーマである孤独というのか、
わかりあうための何かについて訴えていること、
そして、ホモかもしれないこと
そんなことが語られていたわけでありまして
なるほどなぁ、そんな難しく考えて読むことができるのかと
うなりあがってしまったのであります
文章としてのそのアプローチというのは面白くて
流行作家でもないけども、読んでもらうということを念頭におくと
文章運びがかわってくるものなんだなと
改めて、夏目漱石でも、好き勝手に書いていたのではないのかと
思わされるところ

また、テーマの部分については、
孤独というべきなのか、むしろ嫉妬というか、
まぁ人間の心を描いたんだよねというまさに
題名そのままのことを個人的に感じていたので
あんまり賛同しなかったんですが
それはそれ、なかなか面白かったと思うのであります

そして、最後に現代の作家さんをつれてきて
何を語らせるのかというと
ホモの暗喩であるという、まぁ、それはそれで
一定層というか、その考え方については
もっと深い深いことを考えている人々がいるんだろうなと
そういうところで納得
まぁ、ホモに見えるなんて事象は、
男子中学生が、料理本を読んでいかがわしいと感じるのと一緒で
妄想と何かがごっちゃになってやいませんかと
そんなことも思うのでありました

と、で、結局どうであったかというと
こころを分かっただろうかというと
読んでいること前提の話だったようでもあるなと
感じたりなんだったりしながら
よかったなとメモっておくのであります

雲を掴め 富士通・IBM秘密交渉

2013-04-29 21:10:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
雲をつかめ 富士通・IBM秘密交渉  作:伊集院丈

半実話実録ものの小説であります
まったく知りませんでしたが、富士通がIBMに潰されそうになった
そんなときのお話がつれづれ描かれていました
本によれば、この内容をようやっと白日の下にさらせるのは、
秘密交渉の期間が過ぎたからとかなんとかかんとか
ともあれ、富士通という会社もよく知りませんでしたが、
それはそれで大変な目にあったんだなと
そういうことが、ありありわかったのであります

内容は、IBMとの秘密交渉という名前の割りには、
完全にIBMに殺されかけた富士通が
どうやってその危機を乗り越えたというか、
対処したかというお話でありました
内容が専門的すぎて、3分の1くらいは
何書いてあるかちょっとよくわからない
そんなわけでありまして、
もう一つ全体がわかったとは言いがたいところ
当時を知る人とか、そういう業界の人なら
なるほどなぁと思えるのかもしれませんが、
予備知識がないと、かなり厳しい

IBMが最近調子にのって暴れている
富士通なる企業を、叩き潰そうと思い立ったらしく
それにあわせて、日立製作所と一緒に
とんでもない謀略にはまっていくといった具合、
こういうのは、一方からの小説で読んでしまうと
知識が偏るからいけないよなぁとも思いつつも、
多分そうだったんだろうな
やっぱ、アメリカという国というかそして企業もが
とんでもなく酷い有様だよなと
それこそがパワーゲームというのか、
まぁ、いろいろあるよねと
思わされるのであります

自動車、繊維といったもので貿易摩擦が悪化していたところ
さらに、電子部品というか、コンピュータ分野でも
日本に騒がれてしまうと、アメリカ様がいい迷惑になると
思ったんだかどうなのかわかりませんが、
そんな具合によって、IBMがFBIを使って
日立製作所を陥れるという事件があり、
それに乗っかったような感じというか
アメリカ、IBMからすると、富士通も日立も一蓮托生で
潰したい会社だった様子で
まあ、あれこれと無理難題というか酷い言いがかりをつけられ
大変な目にあっていくのでありました

ソースコードを盗んだ、これは技術盗用であるといった話
これが争点となっておりまして、
ただ、この内容について、本を読んでいる限り、
本当のところどうだったのかよくわからない、
というかよくわからないということは、
つまるところ、何かあったのかもしれないなと
思わされたりもするところ
現在でも続くものでありますが
企業間における、機密や情報のやりとりというか
取り合いなんざ、日常茶飯事的なこともあり、
そして、富士通がかわいそうだったのは、
相手が国をバックにしてきたところで
それに対しては、どう考えても勝てないという
哀しいお話もありながらという
なんだか、大変な交渉劇だったようであります

この本では、とりあえずぎりぎりの瀬戸際外交というのを
ただひたすら繰り返して、理不尽と戦い続けた感じではありましたが
当然のようにしっくりくるオチもつかず
なんというか、途方もない厄災に見舞われて
それに理不尽を感じながらも抵抗しましたと
そんなお話だったように思います

事実なんだろうが、それがビジネスだとすると
ちょっと昨今は厳しい、大手でないとこんなの
耐え切れないんじゃなかろうかと
現場に近しい身分でありながらも
切った張ったのいさかいが少ない業界に身を置いて
なんというか、つまされるようでありましたとさ

八重の桜  長崎からの贈り物

2013-04-28 20:44:51 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了です
まぁ、毎度毎度、胡散臭いというか
酷い有様のけーきさんがステキですね

さて、ほのぼのっぽい題名なのに、
なかなか凄惨な内容でありまして、
どんどん時代から遅れていくというか、
悪い方に巻かれていく会津という様が哀しい
これはなんといったらいいのか、
雄藩であるというのは、残酷なことでありますね
今後、これのスケールが小さい版といっていいのか、
会津での始末があるかと思うと
暗澹たるものであります
責任というのは、たらいまわしにされても、
どこかに留まって、その威力を発揮するのであります

と、まぁ、そんな暗い話ばっかりのなか、
久しぶりに、新しい銃が出てきて大喜びといったところ
7発連発とか、あんなに試しうちしてたら
あっという間に弾丸なくなるんじゃなかろうかと
心配してしまいましたが、
ああいった場合の弾丸というのは、鋳造できたんだろうか
よくわかりませんが、ともかく大変であります
あれが、八重のリーサルウエポンになるかと思うと
楽しみなのでもありますが、
残酷ですね、お土産がそんなだなんて

見ていて思ったのですが、
まぁ、さくさくと進めないといけないというのはわかるんだが
どうしても、時間間隔というのがわからなくなってしまいがちであります
覚馬さんが、いきなり総髪になったりしたと思ったら
半年経ってましたというのは、ちょっとわかりにくいというか、
月代がなくなったら、覚馬さんが
若返って見えてしまったという
現代人的なそれもあいまってというか、
ともかく、なかなか難しいこってす
時間間隔がわからないまま、退助が出てきて、狂輔も出てきてと
明治以後に頭角を現すものたちが
じわじわ出てきているあたり、このドラマの意味というか
価値が出てきたなぁと、ひそかに楽しみなのであります
幕末がテーマではないんだなぁ、
そこを含めた、動乱というか、蠢動というやつなんだなぁと
次回もというか、しばらくは幕末を楽しみつつ
早く明治がこないかと楽しみなのでありました

定吉七番の復活

2013-04-27 22:51:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
定吉七番の復活  作:東郷 隆

ちょっと風変わりな小説を読みました
昔々から名前だけは知ってたんですが、
その中身はさっぱりしらない定吉七番シリーズ
ぼんやりと、007のバッタモン(注:褒めてる)で
なぜか大阪が舞台の面白雑小説と
まぁ、そんな印象でありました

それが、最近復活したというわけで
その第一弾と言っていいのか、続刊がない気がせんでもないですが
ともあれ、マーダーライセンスを持つ丁稚の
面白おかしい旅日記のような小説を読んだのであります

007のパロディということで、
ものすごいスパイアクション小説なんではないかと
ちょっと期待していましたが、そんなことは一切なく
されど、挿し込まれること細かな関西描写というか
大阪描写が、いちいちくだらなくて面白い、
また、いまどきこんなコテコテな大阪人いないだろうと
目を見張るほどの、おっちゃんおばちゃんが、
まぁ、リアルに浮いて動くかのように描写されているのは
なんというか圧巻でありました
するすると、アメちゃん配りまくるとか
そんな露骨でないけど、会社でOLおねーちゃんですら
アメちゃんくれるしなぁ

と、Sがただの、大阪のオバハンという事実は
がっかりでありますものの、まずまず
楽しい小説なのでありました

内容は、先刻話題になっていましたアイスマンよろしく、
氷付けになって行方不明になっていた
丁稚の定吉が見つかるところからスタート
大阪に持って帰ってきて、解凍していろいろと研究しようと思ったら
さすがは、名うての丁稚、逃亡をはかる
なんてことから、だんだんと、
昔懐かしい仲間とか、今と昔との大阪の違いについて
こんこんと語り続けたかと思うと
最終的には、なんというかな、ちょっと
これは酷いというオチだったような気がするんだが
まぁ、楽しかったからいいかと
そんな感じでありました

正直、そんな凄い面白いというわけではないんですが、
楽しく読めたというそんなところでありまして
前半はなかなか面白かったものの
後半というか終盤になるにつれ、
なんだか、展開が凄い投げやりになってきて
これはもう、作者も飽きてきてんじゃないかと
危惧するような感じでもありましたが
無理やりなまとめ方もあわせて、楽しいと思えたのでありましたとさ

シュガーラッシュ

2013-04-23 21:53:24 | ドラマ映画テレビ感想
初めて、ディズニー映画を見ました
多分初めてだと思う
子供向けだろうと、どうにも
二の足を踏んでいたというのもあったんだが
世間でえらく評判がいいのと
ザンギエフが出るというので
ついつい、年齢的なそれこれも手伝いまして見てきましたとさ

面白かった、さすがディズニー

そんな当たり前の感想であります
頭を空っぽにしてというか、あまり深く考えず、
物語に任せるままにという感じで
ぼんやり見ていても、起伏に富んだというよりも、
王道を進んでいくといった
すがすがしい物語構成に
すげぇなぁ、やっぱりディズニーってのはたいしたもんだなぁ
なんて、おっさんよろしい感想を抱きながら
大団円まで満足してきたのでありました

さて、目当てのザンギエフというか、
いろいろなレゲーたちのそれこれは、
コミカルで懐かしくもあり、面白くもありというところでありまして、
これは、アメリカあたりでも、親子を狙った
そんなアプローチとしてやったんだろうかなと
思ったりもするところ
ああやって、映像になって初めてというか
改めて思ったんですが、
当時のカプコンは本当に凄かったんだな
というか、日本のゲームってバカにできなかったんだなと
子供向けであるというその強さを
ひしひしと感じたのであります

内容は、実際にあるゲームなのかそうじゃないのか、
あんまりアーケードに詳しくないのでわかんないんですが、
フィックスイットフェリックスなるゲームの
主人公と、その悪役が、
シュガーラッシュというレースゲームにまぎれて
なんだかんだの珍道中といった感じでありまして
そこかしこに、ゲームネタが隠れているのはさておき、
友情と、夢というのを
実に丁寧に描いていて、なんというか
思わずほろりといった感じでありました
ステキですねディズニー

そして、もう一つといっていいのか、
いつだったかに読んだ、スティーブジョブスで出てきた
ピクサーのCGワークというんだか、
あのアニメーションの気持ち悪いくらい
ぬるぬる動く有様が凄くて驚き
特に、表情の豊かさが、本当、洋画見てるみたい(洋画だよ)
そんな按配だったのであります
あれは凄いですね、あんなに表情豊かに作れるもんなんですね
漫画的なものは、平面でしか見てなかったからといっていいのか
新鮮な驚きにみまわれたのでありました

ヒロインといっていいのか、
もう一人の主人公といってもいい、
ヴァネロペなる少女も、まぁ、小生意気なガキんちょという
実にそれをうまく描いているというか
気持ち悪いくらいリアルな表情変化
嘗めた口のききかたとあいまった、あの表情ひとつひとつ
いやーよく出来てる、これは凄いなディズニーと
なんか、物語がどうしたというよりも、
映画作品として、すげぇな、これ作った人たちと
なんかそんな感動をしてしまったのでありましたとさ

もう一つ、前座として紙ひこうきという物語もありまして
これもまた、無声映画風のそれでありながら
コミカルに、いかにも王道といえる
非常に楽しめるそれだったので
付け加えてメモっておきます

金の仔牛

2013-04-22 21:05:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
金の仔牛  作:佐藤亜紀

以前に、醜聞の作法という小説を読んで
これは面白い、すばらしい小説家さんだと
小躍りした記憶がよみがえり
作者さんの名前で買って読みました
今回もやっぱり面白かった
抜群であります

内容は、前回のそれとは扱うテーマは違うものの
戯曲方式というのか、台詞主体で、舞台脚本のような
ステキなスタイルで進む、一つの物語という按配であります
私の脳と相性がいいのか、ただ単に
作者さんの文章力が凄まじいのか、わかりませんが、
読んでいるだけで、ありありと情景が浮かぶような
そんなわかりやすいけども、面白い
単純なそれとはまったく違うのに、どんどん進めたくなるといった
ステキ文章に引き込まれていくのでありました
取り扱う内容は、中世?近代か?ともかく
ルイ王朝あたりのフランスでありまして
そこでおきた、あるバブルの話でありました
多分史実なんだろうと思ったりもしましたが
それはそれとしながら、今現在の経済状況と
一つもかわりはしないその悲喜こもごもというか、
信用取引という魔物を描いていて
経済小説のようでもあって、非常に面白かったのです

ある盗人が、ひょんなことから
怪しげな投機家(投資家とはいいがたい)にほだされて、
ひょいひょいと、ステップアップしていく
まさに夢物語を基準としているお話です
そこに絡む、様々な悪党やら、女やら親方やら悪人やら
キャラクタも面白く、展開はなんというか、
はらはらするものの、小気味よく進み
あれよあれよとクライマックスに到達といった按配
非常に面白い小説でありました

ただ、そんだけ褒めておきながらアレなんですが、
ちょっとしっくりというか、もう一つ、
すかっとしない感じで終わってしまうのが
なんとなし残念でありながら
それは、そういうものかなとも思ったり
なんというか、もう一声ほしかったような気がしてしまう
そんな感想を書いてしまう
ただ、それをしたら、ただの娯楽小説になってしまって
それはそれで駄目なのかしらんとか
あれこれ思ったりなんだったりでありました

まぁ、ともかく、凄く面白かったからいいやと
そういう按配でありますが
経済と、中世ヨーロッパと、喜劇と、男と女の話
それらがうまくまとまって読めて
なんだか楽しいそれなので
誰かに勧めたいなんて、考えてしまうのでありましたとさ
よかった

八重の桜  遠ざかる背中

2013-04-21 20:46:12 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了であります
今回もしみじみ良かった

冒頭の火事シーンは結局何か意味あったかといわれると
なんともかんともという具合でありましたが
それはそれとして、京都方面のあれこれが
やっぱりすげぇ面白かったのでありました
ああ、容保かわいそう

とうとう、蜜月の終わりというか
破綻の始まりという感じになってしまいましたが、
孝明天皇とのやりとりは、いつ見ても
なんというか涙を誘われてしまうというあたり
私も、どうかしているんだろうと思うものの
あれでは、容保もどうしようもねぇよなぁと
かわいそうに思えてならないのであります
まぁ、もうちょっと賢かったら、会津はああならなかったとか
そういう風もあるけども、それはもう、
こういうものだからなぁと、ついつい肩入れしてしまいます

それとは別の意味で田舎武士丸出しであった
佐川のやりとりもなかなかよかった
あの田舎武士っぷりは、本当見事に板についております
凄いな、獅童さんは日本兵だけじゃなくて
田舎武士も見事にこなしてしまうのだなと
さりげに、足取り確かな舞を見せてもらったり
眼福でありました、面白かったあの場面
なんというか、けーきさんの悪さが際立ってよい

そのけーきさんでありますが、
二枚舌であったり、なんだったりと、
そうかあんな風にして、春嶽さんは居なくなったのかと
改めて思ったりしたわけであります
こんだけ綿密というか、細かく幕末の幕府側は
見たことないのかもしれないと
なるほどうなづいてしまうのでありました
ただ、あれで勝と春嶽が怒ってたけども、
お前ら怒る義理ないだろう、割と酷いことをけーきさんに言ってたじゃないか
そう思ってもしまったのですが、
やっぱりいけすかない感じが
本当にもう、けーきさんという感じで最高であります

あとは、胡散臭い連中が、だんだんとくすぶりだしてと
なかなか楽しいのを、ほんわか雰囲気で
出産にあわてる家老その他という、ステキ空間でごまかしつつ
確実に破滅へと向かっていく様が
BGMもあわさって、哀しくもありましたとさ

リーガルハイ! SP

2013-04-17 19:59:29 | ドラマ映画テレビ感想
たまには、NHK以外も見るのです
というわけで、なんか凄い面白かったらしい
しかも主役が堺雅人でコメディなんだそうだと
そんな面白そうなものを
なんで私は見ていなかったんだろうかと
後悔していたところ、先日SP放送をしておりましたので
しれっと見た次第
面白かった、なるほど、こういうお話なんだ
そんなことをちょっとだけメモっておくのであります

堺雅人さんが演じる、コミカドなる怪しげな弁護士の物語で、
どっかで聞いたことあるような事件というか、
裁判というか、案件事案をなんだかんだと
どたばた解決するというお話でありまして
なるほどなぁと思わされたりしたのはしたんですが、
多分、このドラマはそうやって楽しむものじゃないんだなと
見終わってから気づいたのでありました
途中で、というか、前オチみたいな部分で
しらじらしい説教みたいなのが始まったところで、
いやいや、なんも解決してないじゃんと思ってたら
大オチで、酷い有様だったわけですが
なんというかな、ちょっとそれにしたって酷いというか、
もう一ひねりあってもよかったんじゃないか
あれだと、見も蓋もなくないか
なんて思ったりもして、そこまで楽しめたわけでもなかったのであります

できれば、広末涼子演じる裁判官が、
もっとドのつくドSで、よりコメディ色が強かったら
より一層よかったんじゃないかしらと
感じた次第、あれはあれでよかったんだけど、
最終的にまじめな人なのか、そうでもないのか
判然つかなかったのと、あの裁判上のオチを受け入れるという人柄が
もう一つコメディタッチに描かれたりしたらなぁと
漫画的な表現を求めてしまったりなのでありましたとさ

とはいえ、そんなことはどうでもいいほど
堺雅人さんの台詞づかいというか、いい按配での演技というよりも
体当たりみたいなそれが楽しくて、
合間合間にはさまれる生瀬さんと、小池栄子さんの
いかがわしそうな会話だとかが
なんとなし、トリックを思わせるようでもあり
そのうちゲストに、山田(注:トリック)あたりが
呼ばれてしまうんじゃないかなと
予想したりなのでありました

NHK放送博物館

2013-04-16 19:50:48 | 陶磁器を探す旅と名物
テーマパークじゃない気がせんでもないですが、
先日、東京までぶらり行く用事がありましたので
せっかくなのでと、わざわざ虎ノ門までいって
NHK放送博物館を見てきました

やばい、超楽しい場所だった

関西じゃ、まだ桜はおろか、寒さに凍えていた時分でしたが、
東京は案外というか、ずいぶんと暖かくて、
この放送博物館付近も、桜が8分咲きといったところで
実にすばらしいことこの上なかったのですが
それはそれ、これはこれ
愛宕山の山頂(といっていいのか)にある、
その小高い場所から、なんというかな
とても楽しめたお話を少し書いておくのであります

日本のラジオ放送が本格的に始められたのが、
この博物館のある愛宕山というところだったようで
それにちなんで、建築されている様子でありました
内容は、NHKというではなく、
日本における放送の歴史みたいなのをあれこれと
展示、説明しているというわけで、
なんというかな、社会見学的な内容で
おっさんになってから行くとこの上なく楽しいのでありました

そんな歴史的なそれでありながらも、
日本の放送=NHKといっても過言ではなかろうと
そんなわけで、とりもなおさずNHK放送の歴史も
ちらほらというか、山盛り展示されておりまして、
歴代の大河ドラマや朝ドラマはもちろんのこと、
ラジオ放送で、様々に人気を博したという、
聞いたこともないような番組なんかのことも
非常に詳しく展示されております

さらには、懐かしのピッコロ、ポロリとかの着ぐるみが展示、
多分あれは本物なんだろうと思わず息を呑んだのであります
その他にも、ひょっこりひょうたん島の本物の人形だとか、
そういったマニアにもたまらん逸品が山盛り展示
否が応にも盛り上がってしまうのでありました

その他、玉音放送を生(?)で聞けるコーナーだとか、
226事件のときの放送だとか、
歴史として認識しているそれに、じかに触れられるというか
凄いなこれ本当にもうと、たまらんのでありました
その他、歴代のテレビカメラだとか、
放送技術の紹介、効果音を出す小道具だとか
いろいろと面白いものを見つつ、
最終的には、アーカイブや図書館があったり、
大河ドラマの撮影衣装が展示してあったりと
まあ本当、3時間くらいは余裕で遊べるなという
凄まじく面白いところだったのでありました

また時間と機会があれば
ぜひとも行きたいと思ったりしながら、
おじいさんおばあさんの出現率が高く
何か、受ける年齢層が違うのかもしれないとも
少しばかり思うのでありました

面白かったからいいんだけどもさね

ムカつく相手にガツンと言ってやるオトナの批判術

2013-04-15 21:08:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
ムカつく相手にガツンと言ってやるオトナの批判術  著:バルバラ・ベルクハン

薄い本だから、簡単に読めるだろうと
そんな失礼なことを思いつつ
手にとって読んだのでありましたが
案外しっかりした本で、読みきるのに苦戦しました
なるほど、いろいろと反省すべきところがあるな
そんな気分になりつつ
どうやって、他人とコミュニケートしていくかという
ヒントがつまった本でありました

さして腹を立てることもなくなった昨今でありますが、
残念な物言いをされることや、なんとなし、
残念な対応をしてしまう自分を自覚していますと
この本によって、ああ、なるほど
そういうことであったのかと、腑に落ちるというか
まぁ、人間というのは文句もいうし、
なにかしら、あれこれと思ってしまって、そして
それが態度にでちゃうものですよと
そんなことをやんわり匂わせつつ、さりとて、
それを肯定も否定もしないというか
しっかりと対処する、受け止める度量も必要だが、
不自然なまでに受け入れるというのもまた違う
そんなわけなので、がっつりと気づかない人に気づくように
ちゃんと言ってあげる必要もある
そして、言ってあげることを反省することもあるだろうが
それはおいておきなさい
あるがままにして、誰もがベストの状態に向かっていくのだと

そんなことは書いてなかったような気がしますが
まぁ、よくこうやって怒ってる人いるよなぁという
そんなサンプルがいくつか載っておりまして、
それの対処方法と、それの仕組みみたいなのを読み
なるほどと、何かわからない理解を得るといった
そんな感じでありました

別段これをまねしてどうこうとまでは、
さすがにこの年齢になると思わないものでありますが、
はっきりということは大切だよなと
改めて、思ったりするのでありましたとさ

まぁ、意外と気づかれないものだから
はっきり言うというのは大切ですよね
そうよねと、うなづいてしまうのであります

八重の桜  薩長の密約

2013-04-14 20:57:35 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
幕末感が凄みをましてきましたね
もう、幕府も終わりだなという感じが
なんというか、心地よいほどがらがら音をたてております
そんなわけで、薩長があっさり手を結ぶという
感じから始まってしまいまして
あれよあれよと、長州征伐第二段が頓挫するという
そんな按配でありました
まさしく、あんな感じだったんだろうな

八重パートに関しては、今週はまったく要らなかったんじゃないかと
そんな感じでありましたけども、
あの大火というのが、やがて大きな何かを生むのか
来週見てみないとなんともわかりませんが、
ひたすらに、京都の様子がステキでありました
新選組と喧嘩始めるあたりとかも、なかなかよかったんだが
槍と刀で、間合い詰めたら駄目じゃないかなと
思ったりもしたんだけど、面白かったからいいかと
そんな感じであります

そして、そんな刀だとかやりだとか見せている中、
新式銃の凄まじさというのが伝聞でだけやってきて
もう一つつかみどころがないといった感じ
これも、ある意味リアルなんだろうなとしみじみ
この後、それをまともにくらって理解するかと思えば
なんともはやであります

しかし、京都でそれを知りながらも
会津で同じ愚を犯すような感じだと聞いているんですが
実際どうなんだろうかなとそっちも楽しみでありました

まぁ、そういったわけで
物語としての見所はさしたることもなく、
淡々と幕末が進んでいくフェーズといったところ
ただ、ここにきて、けーきさんのキャラ立ち方の
嫌な調子ぶりが、非常によろしいなと
ほくほく楽しみなのでありますところ
春嶽含めて、曲者ばっかりでいいなぁと
彼ら全てがいなくなって、新政府がどう作られたかも
なんとなし、このドラマなら見ることができるのかもと
ちょっと楽しみなのであります

オカヒジキ

2013-04-11 20:59:32 | 食べ物飲み物
郷土料理というと誤解がありますね、
郷土の食材というべきなんでしょう
東北地方、確か、岩手あたりが有名だったと思うんですが
オカヒジキという野菜を食べました
普通のスーパーに売ってたので
さらっと買ってきたという感じであります

食べ方は、酢の物なんかがよいということでしたが、
当然、そんなもの作る技術が私にはない
となれば、炒めるしかないじゃないかと
いつものとおり、野菜炒めにしつつ、
その野菜の一品として使ってみたんですが、
いやこれがびっくり

おいしい

正直、嘗めていました
地方の珍しい食材というのは、
だいたい、ニガウリなんかと一緒で、おいしくないと
相場は決まっておるなんて勝手に思っていたんですが
意外と言っていいのか、とてもおいしかった

実際のところ、この野菜に味みたいなものは
ほぼ存在しないうえに、香りもないといったところで
ただただ、コリコリといっていいのか、
名前のとおり、ヒジキに似た食感があるだけであります
しかし、この食感が驚くほどよい
炒め物にしておくと、非常によいアクセントになって
なんか、えらいおいしい野菜炒め食べたような
そんな気分になれたのでありました

また、和食と相性がよいというのもあってか、
炒め物に、ずぼらをして、だしのもとを入れたりしたところ
かつおだしとも、相性がよいらしく
鶏肉で炒めたそれが、なんともいえず
珍しいながらもうまいといった感じで仕上がって
当方満足でありますと
誰に向けるわけでもなく、自慢げなのでありました

そんなわけで、1袋98円という格安さも手伝って、
次も見かけたら是非買おう
なんだったら、自分で育ててもいいかもしれないと
そう思うほど、非常によい食べ物だと
思ったりなんだったりの、オカヒジキでありましたとさ

ドラマ 火怨・北の英雄 アテルイ伝

2013-04-09 21:01:00 | ドラマ映画テレビ感想
まだ感想書いてなかったと
ちょっとびっくりしてしまいました
特別時代劇という枠だったと思ったんですが、
しっかりと見入ってしまいました
大沢たかお主演の東北応援ドラマ
いや、応援なのにやられちゃうのかよと思ったりもしたけど
まぁ、それはいいや
平安時代のちょっと前という感じでよかったんだか
最近、古代と中世の境目もわからなくなってきたんですが
ともあれ、桓武天皇の時代のお話でありました

ちょっと嘗めてた、すげぇ面白かった

なんというか、どうも古代史に近づくにつれて
現代からの剥離というか、どこか作り物くささが出てしまい
なんかチープとか、陳腐みたいな印象を
どうしてももってしまいがちだったのでありますが
今回は、ずずいっともってかれました
何が凄いって、大沢たかおが上手すぎる
あんなに演技でもってかれたのは久しぶりでありました

実際、思っていたとおり、小道具の感じというか
作り物感がどうしても目に付いてしまうのでありますけど
そんなのはどうだっていいといわぬばかりに、
不自然かと思っていた、野放図な大沢たかお像が
思ったよりも凄く自然に目に入ってきて
さらに、軍師のモレ役だった、北村一輝も
抜群にかっこよくて、実にすばらしかったのでありました

すがすがしくもありといっていいのか、
話としては、そんなに深いそれでもなかったけども、
ただ面白い、物語が面白いといった感じで
どきどきわくわくといっていいのか、
東北の本当の話というよりは、
まさに伝説といった様相で、とてもよかったのでありました

合戦シーン自体はそこまで数は出ていないものの
馬も多く、殺陣もしっかりしてるというか
群集のぶつかりという感じが、少ない人数を苦心して出していて
なかなかどうして、凄くよいできばえだったと
感心しきりだったのでありました

現代シーンはいらなかったんじゃないかと
ちょっと思ったんですが、それはそれ、
伝説が語り継がれていけばという思いで〆るのが
なんとも、ほのぼのといいものを見たという感じで
今後もこういった内容のドラマをまた見たいもんだと
しみじみメモっておくのでありました

タイムスクープハンター 賄賂 談合 江戸の闇を暴け!

2013-04-08 21:08:32 | ドラマ映画テレビ感想
今年もやってきたというか
新シリーズが始まりました
NHKの番組たまごからやってきた
中堅どころプログラム、タイムスクープハンター
毎回レビウするほどではないかなと
思ったりもするのですが、
今回見ていて、役者さんが全員マゲを真剣に結ってたのを見て
思わずメモってしまうのであります
今回も、コンパクトにまとまってて
凄く面白かった

つっこみどころ満載なのは
いつものとおりだし、
ドラマというか、ある意味教養コントだよなと
思ったりもしてしまうのでありますが
しらじらしい展開と、世俗レポートの詳細さに
息を呑むというか、笑いをこらえつつ
なるほどと勉強してしまうのでありました
さすがにシリーズを重ねてきたせいか、
どうにも、お約束展開が見受けられるようになってきて
それがないと物足りない気がしつつも、
もうちょっとちゃんとリポートしてほしいようなと
なかなか歯がゆいところであります

悪乗りではなく、あくまで世俗リポートというか、
今日日、大河ドラマでもやらないような時代考証を
しれっと混ぜてくるというのが醍醐味だと
勝手に思っておりますので、
ちょっとネットに迎合しすぎなギャグとか入れられると
困るなぁとか思っていたものの
今回の話では、そんな姿はつゆもなく
すがすがしいくらいまでテンプレートどおりというか、
談合あとに、悶着に突入するという
なんか、水戸黄門でも見ているかのような
伝統芸能めいた、ドタバタ劇に
ついつい笑いが止まらなくなっていたのでありました

しかし、今回のは、それはそれとしつつも、
NHKならではの、談合を歴史的に取り上げるという
スポンサーがいないだけあるなぁと
感心するようなできばえで、
まぁ、ほぼ茶番ではあったものの
やり口のそれこれと歴史的背景みたいなのは
面白かったのでありましたとさ

来週以降も、トリッキーなテーマを消化していくようなので
映画も含めて楽しみなのでありました

八重の桜  新しい日々へ

2013-04-07 20:44:27 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了であります
ちっとも好転していかない内容というのは
息が詰まるようで、はかなくていけませんね
そんな感じで、まさに
つかの間の平和といった八重の婚儀とその後
そして、その裏でありました

婚儀の楽しげな感じはかなりステキでありまして、
特に、八重がしていたかんざしの見事さには目を見張りました
あれは、本物なんだよな、すげぇ鼈甲細工だったように見えたんだが、
小道具にしても、かなり凝ったそれだと
ほれぼれしてしまいました
そのためか、わざわざアップで写すというか
クローズアップしてたし、見事であります

そして、何気に写されていた絵蝋燭もステキでありまして、
確かあの柄は、八重紀行だったかなんだかで、
綾瀬さんが作ってたのと同じ柄でないか
もしかすると、あのときのそれなんだろうかと
思ったり考えたりするのであります
どっちにしろ、なんというかほのぼのステキでありましたね
紅さすシーンで、あれこれ暗喩などと思ってしまうあたり
どうにもな感じでありますが(下世話な)

その後、新婚夫婦にやきもきするという
清涼剤となる、お父っつぁまとのやりとりも
非常に微笑ましくてステキでありました
そうだ、こういうのでいいんだよ、こういうので

と、思っていたら、京都のほうはもうすっかり酷いことに
というか、薩摩の暗躍っぷりが露骨に酷いなと
改めて、明治維新を思うのでありました
薩摩というか、西郷という人がやはり
凄かったということなのかなと思うのですけども、
政治的なそれに、会津には一切かかわる人材がいなかった
そう見えてしまって、残念なのであります
というか、幕末の雄藩以外はみんな会津みたいだったんだろうか
もっと、他の藩の幕末も見たいなぁと思ってしまうところであります

そして、待ちに待った岩倉卿の登場に
にやにやがとまらない感じだったんですが
あの風貌と、あの感じはステキだなぁと
実によいと相好を崩してしまったのでありますが、
ただ、あの様子だと、マゲゆえないから
本当じゃないよなとも思ってしまうのであります
岩倉卿は、マゲあってこそよな

そういった、いかにも幕末というおどろおどろしいそれと
平行するようにして、華やかな八重たちとも異なり
一人、苦悩していく兄つぁま
白内障による視力低下という、かわいそうなそれでありましたが
目が見えなくなるというのは
本当、ショックだろうなと、人のこととは思えず
自分に置き換えて身震いをしてしまったのでありました

もっとも、視力のありなしは
人の能力に差をつけるそれではないと
そのうち描かれるかと思うと
それはそれで、楽しみなのでありますけども