CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

話が伝わらなくて困ったときに読む本

2012-08-30 22:05:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
話が伝わらなくて困ったときに読む本  著:河合薫

誰とでもしゃべられるとか、なんか、そういった本を
どうしても読みたくなってしまう
コミュニケーション不全のわたくしであります
いや、この不全原因もほぼ、前回までに読んできた
こういった類の本によって解明されていて、
それが不治に近いという状況から
無理だろうと思うんだが、ひょっとしたら
その部分に何かクローズアップしてくれているかも
なんて、甘いことを思いながらひっそり読んだのでありました
コミュニケーションとはなんぞやというところから、
そもそも論が描かれております

結論から申しますと、この本もやはり、
他のそれこれと同じで、「伝えたい」というそれから
何もかもが始まっておりました

そうだよな、そらそうだわな
自分でも矛盾があると常々思うんだが、
人と話すのが嫌で嫌で仕方ないというのに
メンタルが近いというにもかかわらず、なんか会話しないといけない
そういう症状の自分は、こういった本にある、
話したいのに話せないというのとは相容れないのであります
それを確認するかのように、コミュニケーションでは、
相手の気持ちを理解して、自分が言いたいことを理解して、
どうしたら理解してもらえるかを考えるという
極めて普遍、とても自然なそこに帰結していたのでありました

もっとも、この本のよかったところというか、
つかみのところは立派というか、ちょっと目を輝かせてしまったのですが、
子供の頃に、わけもわからず海外で住むこととなって、
会話がまったく伝わらなかった時期、そこで、
真剣に考えて、名前を伝えて、相手の名前を聞こうと思った
その子供の頃の著者がとった、身振り手振りによる会話、
その文章は実にすばらしかったのであります
わかりあえたという喜び、この本の一番の肝なんですが、
そこがものすごくよく描写されていたのでありました

こういった経験は、なきにしもあらずではないかなと、
自分に照らすこともできたのでありますが、
結局は、なぜか、というか、いつものように
そういうテクニカルがわかっても、実行に移せない
先日読んだ、岡本太郎に言わせると
最低極まりない害悪のそれによって、
何もしないまま終わるという
実に無益な、これもまた、普遍的な価値観に陥っていくと

まぁ、自己嫌悪したりなんだったりしたんですが、
ともかく、会話のコツはすでに、マスターしつつあると
自分を確認でき、この本といえば、
非常に読みやすくて、そのコツをかなりわかりやすく説明していたと
自分のニーズとあわなかっただけで、よい本だったと
メモっておくのでありましたとさ

壁を破る言葉

2012-08-28 21:32:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
壁を破る言葉  著:岡本太郎

というか、多分、岡本敏子のほうが立派なんでしょう
そんなことを思ってしまうNHKマニアでありますが、
岡本太郎の発言集みたいな本を読みました
題名の言葉はありませんが、
日ごろ、岡本太郎が訴えていた短い言葉を
いくつか集めたものになっておりまして
これらは、岡本敏子さんによって翻訳されているとしても
その本質的というのか、力強さには
目を見張るものがあるのでした

と、偉そうなレビウをついつい書いてしまうわけですが、
美術というか、芸術というのに対して、
こうであるということをあれこれと伝える
短い言葉がつぎつぎと出てきて、
それが岡本太郎の生き方とかを描いているようで
なかなか面白いそれでありました
なによりも、冒頭のNHKのドラマを思い出すようなというか、
そのドラマで使われていた台詞そのものも出てきて
ここから作り上げてたんだなと
改めて感心したのでありました

かくいう、あのドラマというか、あのドラマを通して、
岡本太郎に少なからず影響を受けたように思うところ、
危険な方に賭けるだとか、生きている感じがするだとか、
あれやこれや文言を尽くすのは実につまらんとか、
そういうことを深く深く思わせてくれる
それでいて、とても短い言葉というのが
新鮮というか、やっぱり凄いんだなと感心したのであります
感心しっぱなしだな

宇宙的ではなく、宇宙なんだ

そういう台詞が出てくるのですが、台詞じゃないな、
岡本太郎の言葉でありますな
これが、なんというか、凄い響くというか
驚くのでありました
なんというか、ああよくある台詞だとも思われるんですが、
岡本太郎であり、それまでのその他の台詞を受けて
そして、唐突にこれが出てくると
うわ、なんて吸い込まれるというか、圧倒されたというか
なんか、そうか、これが岡本太郎のいう
ひらいた
そういう状態かなんて、かっこいいことをまた
わかったように連ねて、たまらなく楽しいと

変にテンションをあげて楽しめる
そういう意味で、やっぱり凄い力があるんだと
岡本太郎について思わされた、
今まで読んだどのお言葉集よりも面白いと思えた本でありました
これもまた、表現なのだという声が
聞こえてきそうななんかがあります
すばらしい

常滑焼まつり2012

2012-08-27 21:28:48 | 陶磁器を探す旅と名物
今年もいってきましたパート2
常滑焼まつりにも参加でありました

お盆休みとうまいこといかなかったものの、
この日だけ強行で常滑に突入すると
かなりのやる気を見せていってまいりました
セラモール会場と、本会場のそれぞれ
だけども、なんというかな、今年はちょっぴり残念な感じでありました

先日の京都五条でもそうだったのですが、
これは俺のモチベーションの問題だろうかと
危機感を覚えるほど、特に出ているそれこれに
興味がわかなかったのでありました
特に、毎年というかここ数年楽しみにしていた
伝統工芸師コーナーは、多分参加人数が減ってんじゃないかな
そのせいか、これだというのを見るという機会に恵まれず
なんというかな、これだったら、ここじゃなくても、
平日のセラモールとかで見られるんじゃないかしら
最近は、方円館も充実してるしとか
失礼なことを思ってしまった次第、なかなか、
よいものを目にするというのは大変だと
改めて思うようになったのであります

本会場のほうでは、いつもどおりのレイアウトでありましたが、
なんとなく、企業ブースがにぎわいを見せていたように感じたところ
人出も凄かったし、イベント的には成功だったんじゃないかと
そんな雰囲気でありましたが、
どうにも、主役であるはずの焼き物が、なにかもう一つという感じで、
ちょっと残念だったのであります
なんか、テキヤとかのほうがよほど活気があったような
そんなイメージであったのです

で、セラモールの方はどうかというと
こっちもまた、凄い人出でえらいことになってたんですが、
やっぱりなんというか、平日に落ち着いてみているほうが
いいんじゃないかなというくらいで、これだというのは見つからず、
まぁ、面白かったからいいかと、そんな感じで
今年は終わってしまったのでありました

なんか買うということがなかった、この夏について
猛烈に反省するものの、最近足がとおのいている
信楽あたりに期待するべきか、はてまた、そろそろ
本格的に店探しをしたほうがいいかとか
いらぬことを覚えて、
ひとつまた、深みにはまっていくのでありました
常滑焼の今後に期待しつつ
ほかの焼き物も探したいこのごろでありました

平清盛  清盛、五十の宴

2012-08-26 20:47:15 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了でありました
栄枯盛衰の栄華と盛隆を描いたかのような今日でありました
正式には先週からそうなのかなという感想
これから、静かに足元が崩れていくかと思うと
なんというか、これからどきどきしながら視聴せねばならぬ
これが人気でない一番の理由じゃないかとか
そこまで考えてみている人いないってばさと
思ったりなんだったりしながら、振り落とされないように
これから降りかかるかわいそうなことについて
しっかり見ていきたい
そんな具合でありました

さて、その栄華についても、一筋縄ではいかず
相変わらずの公家からの嫌がらせを受けながら、
それを親父の代とは異なり、一門の力で跳ね返すことができる
そこまできたという感じがステキでありました
いきなり蛮族が一人増えたのは驚きでありましたが
彼が何者なのか、これから勉強しようと思うのであります
あれで、西行とゆかりでもあった日にはと
思ったんだが、熊野の方からきたようだしと
なにやらよくわからんところでありますね
このタイミングで出てきたんだから、
源平合戦後半で活躍するんだろう、そうでなきゃ
あのインパクト無駄すぎる

それとは別に愉快な上皇様とその一味も
だんだんと悪い感じになってきていてステキ
特にもじゃ子こと、滋子が非常によい感じで黒くなってきてて
あの兄をしのぐような、なんというか、凄いなという
さすが親父がえびすさんだけあると、しみじみ思わされるところ
時子がむしろおかしいのかと思わされるのでありました

あとは、ぐったりしている頼朝が
来週には復活するというか、されるというか
政子が最高にステキな風貌で出てきてた次回予告だけで
おなか一杯という感じでありましたが
なんというか、いろいろ楽しみになってきたと
三部を過ごしていくのでありましたとさ

塀の中の運動会

2012-08-25 17:57:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
塀の中の運動会  作:美達大和

以前に海外の刑務所図書館につとめる人の本を読みましたが、
今回は日本の刑務所を舞台とした小説であります
本当にあるのか、作り話なのか、私には判別できませんが、
日本の刑務所にもいくつかランクがあって、
いわゆる凶悪犯が入る刑務所というのにLB級刑務所というのだそうで、
そこに、ちょっとした過ちと自分でのたまう主人公が、
他の刑務所が混んでるからという理由でぶち込まれるという
そこからお話がスタートするのでありました

内容としては、LB級刑務所というものの生活と
そこにいる様々な人を描いたりしながら、
それらと触れ合って、なんというか、
たまたま獄につながれたという気分でいた
いわゆるカタギですから、と、それらにおびえて、
なんと形容したらいいのかわからんが、
俺もそうなったらそうするよなぁという、
非常にわかりやすいリアクションをとる主人公が
だんだんとなじむではないけども、
そこにいる人たちが、いわゆる凶悪犯というその面ではなく
ただの人間であるというところにも気づき
そして、それらに諭されるという
なかなか面白いお話でありました

この刑務所の中で運動会が開かれて
そこで活躍というか、そこに向かって努力する、
努力するなかで自分を見つめなおしていく、
外の世界へ出す手紙が、だんだんと深化していく
小説として、その手紙の内容まで触れてもらえたら
より面白かったんだろうなと思いますが
それでも、主人公が成長というではない、反省していく
その姿は非常にわかりやすく
そこまで感化されるかなと疑問を浮かべるものの
とても心地よく読めるのでステキでありました

日ごろから、あれこれと考えるということを放棄している昨今には、
そうやって禅の境地に似たような、よく見つめなおすという作業が
ちょっとうらやましくというか、まぁそうやって
気づく、そしてそれは、塀の外にいたらできるはずだと
極めて当たり前のところに落ち着きつつも
ただ、本を読んでしまうだけで終わってしまうのが
人間の悲しいところだと
自分の反省を描きつつ、読みやすく面白かった本として
ここにメモしておくのでありました

全体的にいい人が多すぎてしまったのは、
刑務所というのではなく、物語として
ちょっと興奮にかけたのかもしれないと思ったり考えたり
するのでありましたとさ

白い死神

2012-08-22 21:59:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
白い死神  作:ペトリ・サルヤネン

小説としましたが、実際は伝記というかなんというか、
伝説のスナイパーであり、猟師である、
シモ・ヘイヘ氏のことと、露助とフィンランドが戦争をした、
それは冬戦争と呼ばれたという、それこれ
そんなことをつづった内容でありました

作者が、シモヘイヘ氏を訪ねて、様々に聞いたこと、
そして調査したことを元に、語り口調というのか、
シモヘイヘという人それを描きながら、
その人が伝説となった冬戦争についてつまびらかにした
そういう物語であり、伝記でありました
すげぇ、面白かった

さて、シモヘイヘという人については、
すでにこういう人種であるわたくしとして、
基本知識を間違って摂取しているわけでして、
つまるところ、白い死神であり、全ソ連人民の敵に数えられる一人であり、
凄まじい戦歴をもつ、伝説の男という認識
それが実際どの程度そうなのか、
当然そういった裏とりをするわけもなく、
シモヘイヘ凄いんだよ、知らないうちに現れたと思ったら
露助が死んでんだよと、まぁ、そういうことばっかり思ってましたが
今回、この本を読んで、
やっぱり実際そのとおりだったんじゃねぇかと
なかなか、楽しめたという具合なのであります

不謹慎と、私のように独身をこじらせている男にとっては
たまらない内容なのでありまして、英雄といって相違ない
でも、一人であるという、ちょっとした
プロパガンダにも利用された節があるけども、
実際、それ以上に凄い化け物だったという人が
たまらんわけでありますが
そういう、戦争そのものを茶化すかのような素人目を
覚まさせてくれるような
どうして、そもそもこの猟師が伝説のスナイパーになったのか
その戦争、その戦いについては
凄く考えさせられるところがあったのであります

時は、二次大戦前後、その頃に露助がフィンランドに侵入
いや、侵攻を始める、実際はもっと前からそうだった
地勢的に苦しいフィンランド、ドイツにも囲まれ、
外交で、フランスやイギリスを引き入れたいものの
所詮は弱い立場の国、蹂躙されるのが必定となってくる
自分たちの国は自分たちで守らなくてはならない
そういう、国民そのものの祈りのようなものが
見えてくるような、そんな戦争がここに描かれているのであります

別段、凄い侵攻や、戦争風景が描かれているわけでもない
だのに、露助に追い詰められて、戦争に踏み出していく
隊長いわく「軍事訓練」はずっと続いていく
いつからそれが、本格の戦争と称されたのかはわからないという
そんな状況と、次々とやってくる露助どもを
コッラーという川で食い止め続けるという絶望的な戦闘
この戦闘地域で、また、その周辺で
シモヘイヘが、500人を超える露助(リュッシャー)を
その銃で葬っていくわけなんですが、
祖国を守るというそれ、シモヘイヘにどんな怒りや憤りがとか
そういうのはほとんど語られることなく
職業とも違う、好きとか嫌いとかではなく、
それをすることが日常であって、戦争という状態であって、
そのなかでそれだけの仕事をした
そういう淡々とした感じが、逆に物々しさというか
恐ろしさみたいなのを感じられて抜群によかったのでありました

あまり政治的な趣のことはあれこれと
無責任に語るものではないと思うのでありますが、
くしくもというのか、この時勢において、
戦うということ、とりわけ、領土の取り合いという
どこか前時代的で、想像が結ばない、遠いそれのように思えていましたが、
そういうのではなく、事実こうなるかもしれない
そういう恐怖をもって読むと
より深く、そして悲しいものだと痛切に感じたのであります
久しぶりにまじめに考え込むほど
しっかりと読めて、それはおいといて、シモヘイヘすげぇという
それも満足できてというわけで
大変よい一冊でありました

京都五条陶器市 2012

2012-08-21 21:25:42 | 陶磁器を探す旅と名物
毎年恒例の京都陶器市にいってきました
今年は、火曜日始まりの金曜日終わりという
サラリーマン泣かせの内容でありましたので、
最終日だけ、仕事をはけたらすぐに飛んでいくと
そんな具合で参加したのでありますが、
なかなかの賑わいでありました

すでに最終日ということもあったので、
結構いろいろと売れた後だったんだろうかなとも
思ったりするのですけども
最近は、ちょっと飽きてきたといってはアレですが、
目が肥えてきたせいか、おいそれと、
これはというのに出会えなくなってきたのでありました

とはいえ、実は一点すばらしい茶碗があったんですが、
なんとなし気が乗らずに買わずにしまいとして、
かえってきてから悶々とするという
まぁ、いつも通りの見逃し方をしたのでありましたが
まぁ、なかなかこういうものでありますね

全体では、結構作家さんの入れ替わりがあるんだなと
改めて感心しきりでありました
毎年出ている人というのもわかってんだが、
そうじゃない人とかが、出てくると
やはり面白い、見たことない色の陶器というのに
最近は心を動かされてしまう次第でありました

釉薬のよさというのもあるんでしょうが、
最近はそういうのから少し遠のいて、
なんか見たことない色とか、そういうのに興味がそそられており、
なんだかんだと、またも、好みが変化してきていると
それを感じるためにも、このイベントははずせないとか
わけのわからないことをごちて帰ってきたのでありました

いい加減になんか買わないといけないと思うんだが、
これと思う清水焼の湯のみが見つからないこのごろであります
結局、通常ではちょっと敷居が高くて入れないお店に
しれっと入って、眼福よろしくしてくると
そんな利用をして今年も終わったのでありました

準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント

2012-08-20 21:08:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント  著:川島 永嗣

日本代表ゴールキーパーとして、
現在ドヤ顔絶賛中の川島選手の本であります
すっかり日本代表も凄いことになったと
感慨深い思いを抱きながら、
最近みんな本書いてるみたいだし、せっかくだから読んでおこう
そんな風に思ったのでありました
まさか、こんなに本格的な本だとは思いもしませんでしたが

と、いうわけでありまして、
中身は、川島選手の半生を物語る内容でありながら、
その時々どうやって自分が人生の舵を切ってきたか
いわゆる、どういう指針の元に生きてきたか的な話を
きわめてわかりやすく、読みやすく、それでいて
偉そうに思わせない凄い文章で書いてあるのであります
この人凄いな、俺より若いのに本当に凄いな

低姿勢というでもないのですが、
謙虚とも違う、鼻につかない、そもそも、
そういったジャンルに踏み込まない、他人がどうとかというではなく、
自分はこう思っていますというのをしずしず書き連ねる
それが、一つ一つ丁寧で、いくつかの場面をもとにして
組み立ててあるのですが、非常にわかりやすい
理解しやすいというのが正解でありましょう
とんでもなく読みやすい文章なのであります

このあたりからして、ちょっとどうかしているというか、
凄いな、考え方もこれまた偉い立派だなと、
子供の頃にプロのキーパーになろうと思ったときから、
どうやったらなれるかを、がむしゃらに過ごした若い頃と
実際にプロとなってから、日本代表となるため、
いや、自分がレベルアップするためにどうするべきかを
凄く考えて、そのために進んでいく
あるゴールを想定しておいて、そこから逆算して
今やらないといけないことを導き出して全うすると、
まぁ、当たり前だけど、なかなかやれないことを
割とあっさり(多分違う)やってきて、
あれよあれよとスターダムだったのでありました

と、見も蓋もない書き方となってしまいますが、
ともかく、凄い立派な考え方と人生に真摯に向き合っている
そのまばゆさというか、まじめさに、
ちょっと、いくつか年上なのになんもできてないおっさんである自分が
後ろめたいというか、なんというか、暗い気持ちを覚えたりするほど
非常にすばらしいできばえで、なんとも
完全に侮っていたという感じだったのでありましたとさ

わかりやすい、とても面白い
そんなことがかなえられているというだけでも
凄い本だなと思うのでありますが、
その面白いという部分については、
キーパーとして生きてきたいろいろなところ、
たとえば、名古屋でどうだったとか、
楢崎が本当に凄くて大変だった、でも、それを見て、
こうしようと思った的な話なんかは
非常に面白いというか、歴史だなぁとしみじみ思えて、
また、それとは別に
やたらめっぽう、語学が好きでいろいろな人と話すのが好きだという
その人間としての部分もまた魅力的に語られておりまして
まぁ、非の打ち所がないというか、凄いな
この人立派だなと、改めて感心しきりとなった
そんな本だったのであります

引退してからは、キーパーの教育という
世界から見ると日本の遅れているそれについて
何かしら役立とうと思っているところとか、
とはいえ、40歳くらいまでは現役でいこうという
体作りなどなど、なんとも
読んでいるだけで、こりゃ、ちょっといろいろがんばってみないと
生きてる感じしねぇなと、自分をかんがみたりして
まぁ、下手な啓発本よりもよい効果をもたらされたような
そういう気分になったのでありました

面白かった

平清盛  百日の太政大臣

2012-08-19 20:47:10 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
先週は休みだったので、なんというか
やきもきしていたのですが、安心の進行というか
ちょっとはしょりすぎてないか?
そんな不安を覚えた今回でありましたが
わかりやすく、出世して、そしてやりたい放題でありました

テンポよくといえば聞こえがというところで、
なんというか、この一回で何年分が過ぎたのか
ちょっとよくわかっておりませんでしたが、
平家がじんわりではなく、怒涛の勢いで、
政局を支配していくというか、宮中と敵対していく
そんな具合に見えたところ
いつのまにやら、時忠も帰ってきてたし、なんとも
人員整理と説明に費やしたというイメージでありましたところ
やっぱり戦がないと、なんというかな、
全体が早くなってしまいますね
そりゃ、政治劇やると面倒くさいから仕方ないんだろうけども
もう少しやってほしかった

とまれ、その凄いスピードとキャラ立てにいそしんだという回ですが、
ちゃっかり、暴れん坊として楽しんでいた頼朝のあたりを
最終的に逆恨みという形で落としてしまったのは
ちょっとどうかなと思ってしまったんですが、
考えてみると、清盛も一人目の嫁を失ったときに
権勢に対して憎悪を抱いていたから、そういうものなのかもですね
ただ、今回のというか、頼朝の場合は、
完璧にあいつが悪いんじゃないかという感じですが
そうは言えません、あと、天涯孤独とかいってましたが、
思いっきり弟が何人も京都におるじゃないか
来週出てくるっぽいじゃないか

さて、それはそうと、知らないうちに
エンケンさんがすっかりなじんでおられまして、
あれがかの有名な北条かと思うと
末が恐ろしくて仕方ないのでありますが、
一刻も早く政子さまを出してほしいと思うところ
多分政子を入れての源氏パートが面白いんじゃないかなと
ちょっと期待しておる次第であります
東西に役者が揃ったときからが、また
わくわくの展開であろうと
現在の人員整理には、じっと勉強の時間としてみていくのでありました

と、まぁ、そんなところで
普通に面白かったんだけども、望みが高すぎるというか、
なんか、もっと凄いのがと期待してしまい
満足しつつも、ちょっと物足りないなんて
思ったり感じたりしながら、今後もしっかり
応援していきたいと思うのでありました
盛国が立派すぎましたね、もう少し手加減をと思うほど
忠臣で立派すぎて、なんとも
時忠との対比がステキでありました

もう少し丁寧に、聖子ちゃんとのあたりを描いても
よかったんじゃないかと思いましたが
ともあれ、ここまで

応仁秘譚抄

2012-08-16 19:13:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
応仁秘譚抄  作:岡田秀文

応仁の乱を舞台とした歴史小説であります
当然のように、このあたりの歴史など
すっぽり知識から抜けているわけでして、
それをなんとか補完できないかと、つついっと読んだのでありました
そういう意味では非常によかった、
実際かどうかはわからないものの
この一冊において、応仁の乱に様々影響を与えた、
足利義視、日野富子、細川勝元、足利義政
それら四名の、それぞれの立場からの応仁の乱が
章立てを分けて描かれておりまして、大変わかりやすかった
筋は同じなれども、立場が違うので、
その裏、あるいは先、関係のないところで、何が起きていて
ついにあのような大乱となったのかが
理解しやすい構成となっておりました
もっとも、読み終えて、そのオチはないだろうと
思ったりもしましたが、そこは小説であります

応仁の乱のあたりの背景なんて、
そもそも、歴史の教科書で習っただろうかと
頭をひねってしまったのでありますが、
ともあれ、将軍家の跡継ぎ争いによって、
各諸大名が、あっちにつきこっちにつきと、
欲望の限りに動き回った挙句、収拾がつかなくなった
そういう乱だと思っておりましたが、
まぁ、だいたいあってるといった内容、
八代義政という、銀閣寺を作った人以外で記憶にない人物が、
そもそも優柔不断仕方ないので、
各野望を抑えられぬそれぞれ、山名宋全、細川勝元などなどと、
日野兄妹なんかが暗躍する素地を作っていたと
そういう具合でありました

それぞれがどうやって次の覇権を握るかというのを考えつつ、
そもそも、幕府というそれにどこまでの力が残っているのか
それを誰もが見誤った、その挙句に瓦解を迎えていくといった
下克上の風潮の現れ方、その中で翻弄される、
それまでの権力側という感じでありまして、
こういうのは、公家勢力が衰退していき、もはや
どうにもならぬという状況の、清盛がどうした頃とも
似ているのかもしれないと
思ったり思わなかったりするところ
ただ、それでも、脈々とそれぞれの領地のことを思い
また、天下というものがどうであるかを考えていく

やがて、おきた大乱によって、京都が燃えて消えたという
衝撃的な事実に、それぞれが改心するといった内容なんですが、
実際それほどのことを思ったのかはわからず、
でも、それを思わせるほど酷い戦場となったというのは
十二分に伝わって面白かったと思うところであります
これら興廃を受けてもなお、都としてありつづけて、
最終的にというか、戦国時代、それぞれの群雄が、
京都を目指したというあたり
なかなか面白いところであります

これによって、名門といわれる細川家というものも
なんとなし理解できてよかったとほくほくするものの
この話のさらに数代後でないと、
私の知っているそれこれは出てこないのかと思うと
応仁の乱から、ずっと政情不安定であったというのは、
生きていた人からすると、絶望的に酷いことだったんだろうかな、
あるいは、その間に都である京都は
すっかり豪勢さを取り戻していたんだろうかとか
あれこれ思ったりしながら、
その前後の勉強がまた必要だと
天を仰ぎつつ、ともあれ、
応仁の乱について、非常にわかりやすくわかる
そして、なかなか面白い小説であったので
メモっておくのでありました

日野富子という人が、とんでもない悪女だと聞いておりましたが、
この話の内容でいけば、なるほど、悪いなりにも描きようがあって、
これはひょっとすると、今の大河ドラマの風潮に
あってんじゃないかしらとちょっとだけ不安になったのでありました
なんとも、歴史と女が絡むと
いろいろ怖いなぁと思ったり考えたりであります

まぁ、どうやってもオチにはちょっと
納得がいかないのですが、物語としては綺麗にまとまっていて
ステキでありましたとさ

天下の茶道具、鑑定士・中島の眼

2012-08-15 10:30:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
天下の茶道具、鑑定士・中島の眼  著:中島誠之助

最近地上波で放送してくれるようになった、
NHKアニメ「へうげもの」でありますが、
画竜点睛を欠く、肝心なこの5分番組「名品名席」がないというありさまで、
ほとほと困っていたところ本が刊行されたとのこと
八方探して、ようやっと手に入れたのであります

へうげものゆかりの茶道具などなどを、
鑑定士として有名な中島誠之助さんが見てまわった、
その記録ともいうべき、なかなか骨の太い本であります
正直、こういった茶席銘記とか、なんとか日記とかの類を
さっぱり読んだことがなかったので、これがそれらにあたるのかはさておき、
当世一流に違いない氏から見た、それこれの感想というか、
見立て、見方みたいなのをじっくり味わえて
大変よろしい本でありました

出てくる物は、すべてがどこかで聞いた、
漫画読んでいる身としてはありがたいものばかりであります
茶入「初花」から始まって、狂言袴「ひき木」で終わり、
その間に、新田、横田、泪などなど、
名品中の名品がずらり並んで圧巻でありました
てっきり作者も帯同してたのかと思いましたが、
どうやらそんなことはなかったようで、
NHKと中島氏の探訪といったところであります
それでも、緊張する氏のそれこれとか、物それに関する詳細な記述は
見てもいない、そして、見ることがかなわない
私のようなものには至極ありがたく

いわゆる権威主義的な見方しかできない私にとっては、
非常にありがたい本であったと思うのであります
というか初心者だから、見立ての仕方みたいなのは
実際の手本を見て、そう見るのかと学ばないといけませんね
それをいきなり感じるのも一つだろうが
やっぱり、手本がほしい
とかなんとか、あれこれ思ったりしながら
そういうものかとほれぼれ読みふけったのでありました

名物の大半が、古織ゆかりということで、
当然のように徳川美術館関係が多かったのがよかった
あそこなら、機会を作れば、ガラスごしながらも見ることができると
飾ってあるときではわからない詳細を確かめにいくための
楽しみみたいなのも増えたと喜ぶ次第
こういうのをもう少し読んで、ちゃんと眼をこやす必要があるなと
しみじみ感じ入ったのであります

それとは別にといっていいのか、
一度、モーニングのほうでも特集が組まれていたような気がする
「さても」茶碗について、これもよさそうだなと
ぜひ見たいと思う内容でありました
こういった名品を集めての展覧会みたいなのをと思いますが、
さすがにそれは無理だろうとため息つくところ、
こんだけ有名な中島氏ですら、今回のこの企画については、
これを逃したら、一同に見られる機会などないと
決死の覚悟でのぞんだというあたりに、うらやましさとすごさみたいなのを
感じたりなんだったりしたのでありました

まぁ、まめに通いつつ、
手に入れようという業まではありませんので、
これがそうか、とか、あれがなにか、とか
そういう程度を一人うなづきながら、
今後の美術館探索の楽しみを増やすうえで
非常によい本だと思ったのでありました

名品はいいなぁ

女子をこじらせて

2012-08-12 20:25:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
女子をこじらせて  著:雨宮まみ

なんでこんな本をと思ったりもするところですが、
どうせモテない女というか、なんか、ややこしい女図鑑みたいな、
よくある四コマ漫画テイストのあれなんじゃないかなと
思ったりしながら、頭だけ読んでみたら、
なんと、AVライターという職業だそうで、
それはもう、こじらせているとかいうレベルなのか?と
ついうっかり引っかかった、
そんな次第であります
この構成というか、初動における作戦に
完璧にひっかかりました

そんなわけで、女性AVライターのエッセーというのか、
思うところをつらつら描いた本でありましたとさ

内容は、前半がそもそもこの人がどういう人なのかというあたりを
事細かに描写、いわゆる、女子をこじらせていく過程を描いてんだが、
内容的には、童貞をこじらせて大変なことになっている諸兄の
いわゆる女版という内容で、なんとなし、共感できたりできなかったり、
自意識との剥離に絶望しながら生きていく様が、
ありありと描かれておりました
非常に面白いというか、あれこれと思ってなんだかんだ
大変だったのかどうかわからんが、生きてたようだなと
そんなところ、別段に、サイバラみたいに
女子というか、もはや、人間をこじらせたというか、
こじれたところに居たというか、まぁ、そういう
ある意味の悲壮感はないものの、
なかなかあれこれ考えていた、いわゆる思春期でありました

そのこじらせかたが軽妙でもないんだが、
ずぶずぶとサブカルというものに侵食されていき、
なんだかんだと、東京に出て、その葛藤の挙句、
なんか心を病んだりと、いろいろ考えあれこれしていたら
AVライターになっていました

正確には、そのこじれる根本のところに、
女としてのコンプレックスみたいなのがあって、
それの真逆にあるのがAVなので、そこに飛び込んだというか
なんというか、まぁ、後半になると、
前半の面白エピソードはどこへやら、
題名詐欺じゃないかと思うほどヘビーな内容に変貌
なんというかな、ちょっと面食らった
いや、こんな重たいだなんて思わなかったんだ
面白おかしく、女子をこじらせた人を見られると思ったんだ

そんなことを感じたりしながらも、
ついつい読み続けてしまい、
最終的には、漫画家の久保ミツロウさんと対談したりと
なんだかんだ、楽しそうだなという本ではありました
なんとなくというかな、途中でいくつか、
人間としてあれこれ挫折みたいな状態に陥るんですが
そのあたりが、どうにも、
ハネムーンサラダのそれこれに似ていなくもないと感じて、
名前もなんとなく似ているうえに、
どっちも九州出身だから、なんかあるんじゃないかと
いらぬことを考えたりしたのでありますが、
ともかく、題名とはちょっと違う内容だと
記しておくのでありました

いや、間違いなくこじらせていて、こじらせていくんだけども、
なんだろうな、もっと軽く笑い飛ばせる内容を読みたかった
そんな正直なところをメモっておくのであります

TOKUGAWA 15(フィフティーン) 徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本

2012-08-11 16:07:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
TOKUGAWA 15(フィフティーン) 徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本
著:堀口茉純

読みやすい、そういう触れ込みだったので
一気に徳川家の話を知りたいと思っていた私が
がっつり手にとったと、まぁ、
よくよくある話であります
本はとてもよく出来ていたというか、本当の話なのかわかりませんが、
ともかく、各将軍をそれぞれ細かに説明してくれるという
非常にありがたい本に、なるほどと
しっかり読み連ねたのでありました

あんまりというか、本当にほとんど知らなかったと
そんな具合でありましたが、
これによって、割と危ないというところで、
凄い将軍が出て、なんとか保っていたり、
割とさっさと交代していたりと、
結局のところ、長生きした将軍てほとんどいないのなと
それに驚いたりして、大変ためになったのであります

やはり吉宗は凄かったようだということも、
さらっと触れておりおりわかり、
それよりも、幕末あたりの将軍については、
諸説あるものの、みんなそれなりといっては失礼なくらい
優秀だったんじゃないかしらと思うところ
実際は、そういう難事にあたるには不足していた
結果としては、やっぱり役に立たなかったということなのか、
どこに足を置くかでずいぶん変わるとおもうものの
個人的には、家光あたりよりは、
よほどしっかりしてたんじゃないかなどと
失礼なことを覚えたのでありました

というか、後半に従うにつれ、案外名君秘話みたいなのが残るというのは、
幕府のというか、徳川家の威信回復を目指しての
風説であったのかもしれないなとも思われてしまうのですが、
なかなか魅力的なお話であります
というか、家茂が、勝安房守とどんだけ仲良かったか
それを知っただけでありがたいものであります
司馬遼太郎は、そこも含めて書きたかったんだろうな
読みたかったなぁ

そんなわけで、家治とか、家茂とか、家重とか、
それぞれいろいろあったんだなということを
なるほど勉強できたので、夏休み時期に読むには
うってつけだったんじゃなかろうかなどと思ったりしながら
本を置いたのであります
面白かった

平清盛  伊豆の流人

2012-08-05 20:49:03 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
第3部スタートということで、まだまだ、
のほほんとしている平和ボケした頼朝の姿から始まりました
まぁ、気づいたら政子に取り込まれて、
その後、ろくな人生歩まないんですからいいことでしょう
ちょっと今から、政子をどう描くのかが楽しみで仕方ありません
凄いといいなぁ、蛮族だとうれしいなぁ

さて、そんなことは関係なく
都であれこれ悶着を起こすといういつものとおり、
今回も、相変わらずな上皇様と、
丁々発止のそれこれを行うといったところで
息子を青臭いとしかりつけるなど、実によくできた台詞で
思わずにやにやしたものでありましたが、
案外、子供のままなのは清盛の方もだよなぁと
思ったり思わなかったりであります
長男が、役割に覚醒するというすばらしいイベントで
そのあたりは、すっきり分かりやすくて面白かったのであります

が、やっぱり、上皇さまのインパクトがすばらしく、
まさかの坊主連れてどんちゃか騒ぎながらやってくるとは
まったく面食らったというか、どこの悪党がやってきたかと
思わず目を見張ったものでありますが、
なかなかどうして、あの坊主という雑魚どもを下敷きにして、
清盛と上皇が対立というか、戦う姿というのは、
今後増えていくんでしょうが、いい画でありました
あれはかっこいい、すばらしいな

あとは、とうとう、池禅尼さまがお亡くなりになり、
最初から出ているつわものは、ほぼ全て退場といったところでしょうか
新時代というにふさわしい内容でありますが、
今後の伊豆方面を含めて楽しみであります
もう少し、ギャグ入れる隙間はあるだろうし
そういう息抜き回も含めて、楽しみであります

ドラマ 新撰組血風録

2012-08-02 21:42:09 | ドラマ映画テレビ感想
BS時代劇シリーズの地上波放送が先日終了しました
一度、長坂くんの話で思わずレビウってしまいましたが、
とりあえず全部見たので感想を書いておく次第なのであります
なかなか面白かった

内容は、題名のとおり、司馬遼太郎原作の
同名小説をドラマにしたという感じであります
ただ、一本筋というか、ストーリーをつけたというか
もともとは、雑話集のような一話完結短編が集まっている
そういうステキ小説なのでありますが
ドラマということだからか、だんだんと新撰組の時代が進んでいく
そんなつくりになっていたのであります
大きく違うのは、それだけでなく、
主役が新撰組それぞれというではなく、やはりというのか、
土方が真ん中という扱いでありまして、
それとオリジナルの女性とどうのこうのと
原作にはないアレンジが入っていたところであります

まあ、正直そういった色恋がどうしたとか
そんなのはどうだってよいことでありまして
新撰組というものをどれくらい描いてくれるか
というか、殺陣はどれくらいあるんだろうかなと
時代劇として楽しみにしていたのでありますが、
残念ながらそういった内容はやや薄めでありまして、
ちょっと残念だったのが、それなりにキャラ立ってた
原田&永倉が、ほとんど活躍というか
話に絡んでこなかったのが残念
まぁ、もともとあの二人の話なんて、
原作にないんだから当たり前といえば当たり前なんだが
なんだか、ちょっと残念だったのであります

当然のように、メインの話というか
一番大きな話は、伊藤派との抗争で、
篠原先生のあたりとかは、割とこまめに描かれていたものの
やっぱり、原作知っている人じゃないと
ちょっととっつきにくいというか、わかりづらいなぁというのと、
一本話を通したけども、何という話でもないというか、
ぶっちゃけ、新撰組の歴史をおうにしては浅いし、
時代劇としては微妙と、少々残念なできばえになっていたのでありました

そんなわけで、長坂くんの話以外はさほどに
気にも留めていなかったのでありますが、
原作で好きだった「菊一文字」の話は、
かなりうまい具合にアレンジされていて、目を見張るものがありまして
沖田のよさがよくよく出ていたと思うのであります
でも、いろいろと暗いところがある話よりも、
ばっさりばっさりと時代劇している話を
もっと選んでほしかったと思うのであります、

源さんの話、武田の話、谷の話、
このあたりは、あの斉藤を使っておいたら
結構アレンジできて面白かったんじゃないかなと
思ったり思わなかったり、
でも、途中で狐つきになった、胡沙笛の話はよかったとか
あれこれ書き連ねて、とりあえず見た、
それなりに面白かったと、メモっておくのでありましたとさ