CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

2025-02-25 21:05:24 | ドラマ映画テレビ感想
今時、懐かしい感じの「香港映画」が楽しめるとのことで
さっそく見てきたのでありますが、サモハンキンポーが出ていたり
確かに往年のカンフー映画のテイストを残しながら、
現代っぽい演出になった痛快アクション映画という感じで
あまり深く考えず、ただただ楽しく見られたのでありました

舞台が悪名名高い「九龍城砦」で、その猥雑といってよい、
かつてあったであろうわやくちゃの中国を体現した場所で、
一人の男がそこに逃げ込んだというところから始まるのだが、
いわゆるやくざ映画っぽさもあり、テーマというか雰囲気としては、
任侠、中国の侠客を描いたといった感じなので
バイオレンスに次ぐバイオレンスだけど、今だからこそ割と穏やかというか
映画として見られる感じに仕上がっていて、非常に面白かった

実際、あの頃の九龍城がどうであったか、
知る術が私にはないので、どの程度再現されているか
それはわからないのだけども、雑多で、無茶苦茶だが、
そこに住んでる人がいて、人情とは違うが、そういうもので繋がっている
その独特の世界観といっていいのか、一種の暴力下の秩序みたいなのが
久しぶりに面白いと思えたというか、案外こういうことが
日本でもあちこちにあった気がせんでもないなと感じつつ
でも、実際はもっと悲惨とは異なるが、倫理とかがより異なっていそうだなと思うのだが
それでも、そこに一種の秩序が人情で交わされているという部分が
いかにもといった様相で楽しい

事件としては、逃げ込んできた男があろうことか、九龍城に関わる男の仇だとわかってと
ここでまた、仇討ち話しにもなっていくのがいかにも任侠映画っぽくてよかった
さらに義兄弟の契りとか、新しい世代の義兄弟とか
まあコテコテの中華任侠者といった感じで、かつてこういうのを楽しいとみていたなと
なんか懐かしく思いながら見たのだが、アクションシーンが徹頭徹尾カンフーアクション構成で、
往年の香港映画を思い出すそれこれで、しかも気功とかでてきたり、
若干ファンタジーかと思ったりもするんだが、そこを胡散臭いと評する町の人がいたりというあたりが
なんとも今の中華っぽい演出だなとも思ったわけだけど、
まぁ殴る蹴る、斬る突くといった感じで
アクション盛り盛りなのはすごく楽しかったと思うのである

難しいことは何もなくて、ただただ敵討ちと絆の話しと
そういうもので、何かへの批評や皮肉が入るようなものでもないと思うのだが
一種のノスタルジーを醸すよい映画だったと思うのでした

サモハンキンポーもいい年齢だろうに、ちゃんとアクションしてて凄いなと
感心しながら見ていたわけだが、
今もまだ、ああいうアクションができる若い俳優がいるのも頼もしいとも思ったけど
演出が当時とはやっぱり違う感じが新しい香港映画という感じがして
気持ちよかったのである
しかし、言葉が北京語ではなかったっぽいんだが、
そういうところもまた、よかったと思うのである

【ドラマ】リラの花咲くけものみち

2025-02-18 20:55:16 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
獣医を目指す若者の群像劇でもあったと感じたが、
3話にあれこれ詰まってて、獣医という目標ではあるが
青春成長劇でもあって、主人公の「さとり」が
引きこもりから学校に入り、寮生活に慣れて、
獣医に挫折して、やっぱり戻ってというのが
まぁ凄いスピードで描かれてしまうので、ちょっと溜めがないのがもったいないと
思ったりしつつも、このスピード感が今のドラマのキモなのかもなと
次々起こる、次々解決するとみっちり楽しめたのでありました

そんなあわただしい話しと、若い俳優さんの演技を楽しめるのだが
やっぱり、ぴりっと占めるのはベテランだなと
風吹ジュンさんの見事な演技に、出ている場面だけ
ゆったりとしているように見えたのは、ひいき目なのかなんなのか
病気を隠してというわかりやすい背景があることを
そのままに演じて、話しが鼻につかないというのが凄いなと
ありきたりな、なんて思わせないものが演技の妙だったんだろうと感じたのでありました
出てるシーンちょっとだけだったはずなのに、
凄く印象的で、ドラマのいいシーンと思ったところの多くが風吹さんの出番だったと
驚くほどというか、いい演技だなぁと思ったのである
いや、演技というか、話しだなというところに目を向けさせられたという感じか
ともかく感動したのでありました

獣医に憧れるというところから、
実際に動物の医者とはどういうものかも見せられ
そこに葛藤をしつつも、恋愛まであってと
本当に欲張りセットな内容だったわけだが、
動物の医者というまわりの話しは知らないことも多くて、
犬の献血のための犬なんてものもあるのかと驚く一方で
当たり前のように大動物の裏にその経営があるというのもまた
動物の医者の意義というのを知る上で凄い重要だなと
よく知られたというか、見ることがありそうな、想像が届きそうなペットの界隈ではない
獣医にスポットが当たっているというのが
いい話しだったなと思ったのでありましたとさ

【テレビ】中国のハゲタカたち - NHKスペシャル 臨界世界

2025-02-11 19:54:21 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに釘付けになったNHKスペシャルでありました
面白すぎた
どれくらいケレンだったかわからないけど、
見ている分には最高に面白いものを見たと
わくわくしながら見入ってしまったのでありました
なんだよ、どうして上半身裸なんだ、あんな悪役じみた人が
実在するなんてと、その漫画みたいな感じが面白すぎて
悪そうという概念が擬人化したみたいな感じで
大変楽しいのでありました

と、まぁそういうとんがったところも面白いのだが
実体経済というか、実世界の話しとしても
大変興味深いテーマで、
中国で生き馬の目を抜くというのは、こういう人たちなんだ
そして、その顛末として、中国共産党員が出てくるという
もう本当に、安い脚本すぎないか?と思うような展開も含めて
面白くて仕方ないドキュメンタリでありました

ハゲタカ根性というものを久しぶりに見た、
ああやって買いたたくなんてのは、
実際、日本でもいっぱいいたし、割と見た光景のようにも思うので
さほどにもと思わなくもなかったが、
それを一瞬で売りさばくというあのスピードと
その場での無茶苦茶なやりとりというのが
いかにもカオス、無政府、無秩序という感じが楽しくて
この世界観というのが、まざまざ、今の中国という場所だからこそ
豪快に生きているというか蠢いている感触もあって
本当、なんともいえない感激すら覚えたのでありました

イケイケの人のイケイケっぷりと、
それ以上のヤバイやつがきた時、
それを打破するために、違うところへの賄賂だったのか
何かしらというのがわかりやすいんだが、本当に、ああいうものだろうなと
信じてしまう感じがすごくよかったのだが
変わり身の早さというのがまたとても面白く、
最終的には日本にきてユーチューバーまがいのことをしているというのも
衝撃的ではあるんだけども、ああいう人がいっぱいいて、
さらにいうと、もう日本の田舎の色々なところに住んでんじゃないかと思わされて
うすら寒くも思ったのである

ただ、人間の強さというのが宿っているというべきか
善悪ではない、好き嫌いで見てしまいそうなそれだが
なんか強烈に自分に足りていないものを見たという気分になったのでありました
作るというのではなく、利ザヤを出すということだけをしている人というのは
一定必要かもしれんが、色々なものが滅びるよなとも思ってしまうのが
弱いところであろうかしら

【ドラマ】コトコト〜おいしい心と出会う旅〜

2025-01-28 20:54:22 | ドラマ映画テレビ感想
夜ドラ枠でありました
富山編と新潟編、北陸を経めぐった感じだけど
うまくいけば47都道府県全部やれるのか
はたしてと思いつつも、まぁそれはそれとして
その土地の人情話を地元の食べ物を絡めつつというドラマで見せてくれた
なかなか楽しい一作でした

百貨店バイヤーってこういう仕事っぷりじゃないだろうなと
夢のないことも思ってしまったのだが
まぁそのあたりは面白いからいいとして、
あれやこれやと、おいしいものを探していくというのが
その土地の魅力に触れるという、いかにもNHK向きの内容だと
メタなことも考えたのだが
何もないと嘆く富山、雪深い新潟、
それぞれの良さというか、ドラマの良さというのが光っていて
見ていて気持ちよかったと思うのである

とはいえ、と、文句つけるのはよくないと思うのだけど
主役の「うまい」と心の中でごちるシーンの表情が
毎回怖いので、あんまりおいしそうに見えないのが残念と思ったんだが
それも繰り返されると、あまり気にならなくなったというか
さらっとでてくる地方の普通の料理の数々がいいなと
富山の漁師鍋がものすごく旨そうでいいなーとしみじみ見入ったのでありました

話は人情話と地方にありそうなといったところで
あまり深すぎず、暗すぎず、でも日本海側独特の感じといったら
失礼極まりないと思うのだけど、少しどんよりといったものだけど
食べ物で幸せにというほどでもないけど
少し明るく前向きになれるというのがいいところで
ほのぼのとみられるよいドラマだったと思うのでありました

しかし見ていて思ったんだが、ああいった地方の名もなき名物のような食べ物たちは
やがて滅びていくのかもしれんなとなんとなし、
地元の名品的に紹介されない数々のものはなくなっていくのか
そういうものがおいしいと思うけど、そうやって生きながらえるというか
食べに行くものとしてではなく、
生活者とともにある食べ物というのが、なんか琴線に触れるものがあると
思ったりしながら、次のシリーズを待ち望みそうである

【ドラマ】新☆暴れん坊将軍

2025-01-09 21:05:20 | ドラマ映画テレビ感想
正式名称は☆でいいんだろうか…
ともかくなんだかんだ楽しんでみてしまったので
レビウを書いておこうと思うのである

われらが上様が帰ってきた!
そんな感じで楽しみにして見ていたんだが、
物語の端々に、現代世相を変なアレンジで組み込むという必殺シリーズみたいな感じが見られて
そのあたりの違和感が凄かったわけだけども、
あれって、ひょっとするともともと必殺用に書いてた脚本を転用してるのか?とか
妙な勘繰りを働かせてしまったのだが、ともあれ、江戸前ホストクラブとか言われているそれこれで、
女の子が割とどうしようもなくて、かつ、その親父もロクデナシというのが
なかなか斬新だなと感心したのでありました

のっけから上様成敗でつかみにくるというのも、
こういうSPドラマならではだなと感激したものの、
じっと見ていて、やっぱり、色々とあった挙句残り15分くらいで
例のテーマとともにというのが見たいというのが
もう、自分の中に刻まれた「暴れん坊将軍」なんだなと、
今回のアレンジをきかせた音楽にもなんかもやっとしてしまったし、
なりたくないが、完全に老害ファンみたいになってしまったと
自分に驚いたわけだが、まぁそれはそれとして、70歳を超えて
未だ殺陣が衰えずといった感じで、凄くよかったと大満足でありました

話しの筋は正直どうでもよかったし、相変わらず吉宗の敵役といえば尾張大納言よなと
宗春公をあしざまに扱われるのが、個人的には納得いかないのだけども仕方なし
今回は、ガクトをあてるというある種の暴挙に出ていて、
それでいて、特に何もないという扱いだったから、まぁいいかと納得して見ていたのである

後継問題を取り扱うということで、家重をどう描くかが一つの眼目だったと思うところ
このあたりはうまいことといっていいのか、ドラマとしてよくできた内容になってて
なるほどなーと観て楽しんだし、序盤で、親子で共闘するあたりのシーンとか、
暴れん坊将軍だと思わなかったら、違和感ないというか
むしろ、かなり面白い時代劇だなと思えたところもあって、大変楽しかったのでありました
片手剣だからレイピアというのは、ちょっとやりすぎじゃないかと思うのだが
まぁ、それはそれとして、相手も鎖分銅とか渋い武器だったし
見知った暴れん坊将軍ではない魅力が詰まってて面白かったのである

何より大盤振る舞いだった殺陣シーンが、やっぱりマツケンのそれが素晴らしすぎて
見ているだけでほれぼれするのでありました
峰打ちであるというのは当たり前なんだけど、背後に忍び寄ったやつを
いきなり振り向きざまに撫でるという動作が機敏すぎて
本当、ほれぼれするほどかっこいい、あれこそ時代劇の殺陣と
喝采を送りたいほど見事、ややもすると手打ちになってしまいそうなところを
回転した時にちゃんと軸をぶらさず腰で斬ってるように動くのが物凄く美しくて
いわゆるぺちぺち剣法にまったくならないというのが、本当、凄いわ上様
ちょっと、敵をふるまいすぎじゃないかというくらい
山ほどでてきていたのはSPだからとしておくけども、
もう少し間引いて、殺陣の美しさを見たかったとも思うのだけど、
ごちゃっとしておくことによって、マツケンの動作環境を限定したということなんだろうかとも
考えたりするのである

なんだかんだ、大変楽しく見て、ほどよく過ごしたので
凄くよかったとメモっておく

【テレビ】NHK紅白歌合戦2024

2025-01-06 21:05:34 | ドラマ映画テレビ感想
毎年のことなので、今回もちゃんと見ていたので
感想をメモっておこうと思うところ

とはいえ、もう方々で書かれている通り、かつ、どストライクの世代なので
色々あったけど記憶がすべて、B’zに上書きされて終わってしまっているのだけども
全体通しても、凄くよかったのではないかと感じた次第でありました

何が、というと難しいのだが、演出が丁寧というか
結構おとなしいようにも思えて、粛々と歌が披露されるというのを
とても安心して見ていられるのがよかったと思うところ
相変わらず知らない歌ばっかりとは思うのだが、
それはそれとしてちゃんと見ていられたように思うのは
なぜなのかわからんのだけど、司会も含めて雰囲気がわちゃわちゃし過ぎてないのが
凄くよかったということなんだろうかと感じるのである
自分が年を食ったということの証左でしかないようでもあるが
掴みから、わいわい歌手がみんなで歌ったり踊ったりしつつというのが
なんとなく楽しかったのでありました

すっかりNHK贔屓になってしまったということもあるわけで、
企画部分は、やっぱり期待していた朝ドラ絡みがちゃんとあって安心して見てしまったし、
ドミノとけん玉は、もうやめておけと思うのだが
なんだかんだ見ていると楽しいというか、何かしら期待してしまう
生放送ならではの、また、NHKだから大事故にはならないだろうという奇妙な安心の上の危険というか
カイジのコングラチュレーション的な気分で見てしまえるところがあるように思うのである(気のせい)

さて、歌唱については、いつも通り後半になるにつれ
しっかりと聞かせる内容になってるのがよくて、じっくり聞き入ってしまったのだが
今年は、とうとう円環から離脱、いや、輪廻からの解脱をはたした石川さゆりが能登半島を歌うというのが
個人的にはかなり衝撃だったのだが、とてもよかったと改めて歌の力を感じたのでありました
同じように、能登はいらんかいねの坂本冬美もまた素晴らしくて
演歌というものの良さにようやく、自分が気づける年齢になったのかと熱く感じたのである
凄くよかった、歌もいいのだけど、そのまま能登の人たちと触れ合うというあの映像、
歌唱のすばらしさはそのままで、でも、ああいったことができてしまうというのが凄いと
感激して見たのでありました

結局のところ、かつて自分たちが演歌ばっかりでなんだかなーと言っていたポジションに、
アルフィーが、高橋真梨子が、南こうせつやイルカがいるということになって
やんやと楽しんでいるということが、変わったようで変わっていない紅白の姿を見たといっても
過言ではないように思えて、なんとも感慨深いのである

とはいえ、そことは少々離れて、やっぱり朝ドラ絡みというのが個人的にはよかったので
虎に翼SPだった米津は抜群によかったし、録画というのは残念だけど
見たいものを見せてくれた歌唱が凄い見事で、OPダンスとあわせてとか豪華すぎると感激するわ、
おむすびモードのまま、B’zが歌うというのも楽しいなと思えたので
大変よかったのです

で、そのB’zが、そりゃただ出るだけなわけないよなと
見ながら思わず呟いてしまったというか、もう釘付けになって、一気にもっていかれた
あの数分間の夢のような時間は代えがたいものを得たと感動したのでありました
NHKで、あのロング前奏のラブファントムが来て、さらに、ウルトラソウルで盛り上がってと
客席の温度が明らかに上がっているのも見えて、このあたりもまた、
そういう年齢の人たちがいたということだろうなと思うのだが
凄く楽しかった、本当、あれだけで見た甲斐と価値があったわ、すげぇ
ラブファントムの前奏長いよなーと30年くらい思ってたわけだけど、
期待を最大限にあげてくれる効果があるなんてまるで知らなかったわ
ライブで聞かないといけない曲だ

と、まぁ散文的な感想になってしまうわけだが
稲葉さんも還暦かよと、それが一番ショックだったんだが
自分がそういう年齢なんだなとも思えば、何も不思議ではないのだが
歌は年齢とともにあるものなんだなと改めて思い知ったのであった
今年の紅白が俺にも届いたなどと
ありきたりなことを書いておく

【ドラマ】雲霧仁左衛門6

2024-12-30 21:08:12 | ドラマ映画テレビ感想
NHKBS時代劇の地上波放送でありました
年明けからファイナルシーズンが始まるのだそうで
すごい見たいなと思いつつも、当然のように地上波卸を待つばかりの身分であるが
それはそれとして、第6シーズンを見たのである
今回はがっつり京都が舞台ということで、撮影所も近いからとか
諸々の事情もあろうと思うのだが、大変楽しく見たのである

今回はかなりわかりやすくというか、
もう、取れることが前提になってしまっているため
その過程を楽しむだけになってしまって
正直物足りないとも感じたりしたわけだが、
まぁ、それはそれとしてドラマとしては一本筋が通ってるので
時代劇として、こういう感じでいいんだよと
毎回の妙なからくりを楽しみながら見終えたのでありました

個人的に気に入ったというか、面白いと思ったのは
京都の茶文化をだいぶぶっこんできたところと、
茶道具であれこれというあたりだったわけだが
まぁ、雲霧っぽいかというとちょっと違うなと思ったりもするんだが
茶歌舞伎とか面白い要素で楽しめるなと
あのあたりは、詐欺というか、仕掛けがだいぶゆるいので
そんな簡単なやつかよと思ってしまうのだが
もう、そういう漫画みたいなもんだと思えば、逆に楽しいと
ある意味時代劇らしいそれだと大層気に入ってみてたのである

先日、新シリーズの番宣番組であれこれ聞いてたたら、
やっぱりというべきか、第2シーズンまでが原作のそれで、
あとは原案になってのテレビシリーズということで、まぁそりゃそうだよなという
だんだんとエンタメといったらいいか、作りが甘い娯楽シリーズになったと思いつつも
今回もその娯楽部分を大切にしながら、お約束を踏襲して楽しく
新メンバーばっかりだけど、さも前からだったみたいな感じも含めて
まぁ、そのあたり丁寧に描く暇がないのはわかるんだが
さすがに急ぎ働きの仕事すぎるだろうとか思ってしまうのは、仕掛け人とか鬼平で
鍛えられすぎてるかと思いつつも、まぁそこは目をつむってみるべきであろうと
偉そうなものいいで見ていたわけだけど
気づけば、がっつりと、中井貴一さんのかっこよさに吸い込まれていたのでありました
なんであんなにかっこいいんだ、ちょっと特撮すぎるだろうと
いろいろなシーンで疑問もあるんだけど、たたずまいだけでそういうものかと
思わされてしまう、すさまじい説得力が雰囲気に備わりすぎている

そんなわけで、今回も大変楽しく見て
人情話としてもよくできてて、とてもよかったなと思って見終えてしまったのである
一年くらいしたら、最終シーズンを地上波でもやってくれると祈りつつ
見終えたのでありました
しかしラーメンズを俳優としてみるようになるとはな

【ドラマ】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ 第2シーズン

2024-12-24 21:05:17 | ドラマ映画テレビ感想
以前の第1シーズンに続いて、夜ドラ枠で
結構変則で放映されて、なんとか全部見ることができたのであります
前回も思ったけど、絵面の再現に苦心しすぎているというか、
あそこまでコスプレ感を出さなくていいのにと思うのだが
そろそろそのあたりも二週くらいまわって、いい感じかもと
思ったのが、魔女のお話で、
原作の方のことがわからないので、エスパー魔美とどっちが早いのか、
これが原作というか、原案としてあったんじゃないかと思ったりしつつ見ていたんだが
あの藤子不二雄っぽさの再現度が素晴らしかったので
ついつい見入ってしまったのである、が、これは藤子不二雄だからだよなとも思ってしまうところ
普通のSF短編ドラマとしては、なかなかひどいといっていいか、
いや、あの間の抜けた感じがよいとみるべきか、どうなんだ
ともかく、かわいいなと思わされたのは確かである

そのほかは、結構チョイスが重めだったように感じるのだが、
割とビターというか、シリアスな内容におっと思わされたりしていたのだが、
一番よかったのは、オチまで含めても、3万3千平米で、
このドタバタと、悪魔(?)の再現度というか、考えてみるとシーズン1の時も
エンケンさんがやった悪魔の出来栄えが見事だったことを考えると
こういう感じが、ドラマと一番親和性が高いのかしらと思いつつ、
劇団ひとりがいい味だすなと感心しながら、それでいて、
当時流行ったであろう惑星の土地という話しが実によかった
根本的に、宇宙とか、悪魔とかあれこれ出てくるけど、みんなちゃんと法律というか
ルールは守ろうとするのがいいところだな

いかにもSFという、宇宙の端までいって帰ってくる話しは、
これは役者に重たすぎるだろうという、ほぼ一人芝居じゃないかという中で、
宇宙とか、そういうことがあるけども、結局は人間の心を描いているなという感じで
凄くよかったと思うところ
ここで流石の森山未來をもってくるあたりが、流石にすぎるなと感心して見終えたのであるけども
あの短い中で、だんだんとうらぶれてきたという感じを見せるのは
相当大変だったろうなと思いつつ見て、その違和感のなさに驚いたわけだが
最後のカタルシスというか、あのあたり、あの絵はまさに漫画の通りだと
感激して見終えたのでありました

【ドラマ】宙わたる教室

2024-12-18 20:54:52 | ドラマ映画テレビ感想
今年一番だったな…
思わず呟きたくなるほど素晴らしいドラマだった
原作未読なんだが、ドラマとしてとても楽しめたので
これがいいのだと思ってえしまうくらいなわけだが、
出てる俳優もみんないい感じでがっちりはまってたし、
物語が、定時制で年齢様々だけど学校者として、青春ものとして完璧な出来栄えで
もう見終わって思わず泣いてしまったくらいよかったのでメモっておく

大きな軸といっていいのか、先生がとても優れた研究者なんだが、
訳ありで定時制の先生をやっているというあたりだったけど、
それはそれとしてといってもいいほど、科学の面白さが伝わってくる、実にいい内容で、
実験とはこういうもので、そこで楽しむという姿が見られてと
ああもう、凄くよい話しだなと、それだけで感激してしまうくらいだったのである

序盤から、ちょっとずつ科学実験を見せて、
それが割と単純なそれでも、拡大というか、実験の真意というものが見えると
本当に青空が見えたりするんだなという淡い関心の芽生えを向けておいて、
登場人物たちが、そこに少しずつ引き寄せられていく、
様々な問題も抱えているし、人間ドラマとしても見所たっぷりだけど
そういうのを背景にしながら、それと軸を変えて、科学が面白い、実験が楽しいということに
一種救われるというのが、なんというか、もう見ているだけで感動してしまういい話しだった

馬鹿にするというわけでもないけど、荒唐無稽のように思えた「火星を作る」ということが、
実験装置としてどういったものになるか、そこを考えることも科学だというのが、
実験やらない自分みたいなのにすると、なるほどなとすごく腑に落ちるところが多くて、
もっと若いうちにこの概念に触れておければななどと思ってしまうくらいでありました
もっとも、実際のところ実験は何かしら触れていたから
こういう感受性をもって触れてなかった自身を悔やむべきであるわけだが
まぁ、それはそれとして、まさにその楽しさに触れているという状態
その生徒たちの想いや生き方が、少しずつ変わるというのもまた
科学をすごく肯定していて、科学だけでなく、学ぶということに肉薄するといったらいいのか
ともかく、とても前向きになれるし、なんていい話しだと
感動感激だったのである

最終話の発表シーンにいたっては、まるで親になっのようにどきどきしながら見てしまったし、
言葉に詰まってしまったシーンで、こっちまで苦しくなるほどだったけど
その場で、あの感動を覚えたという、その体験のまばゆさみたいなのが
ドラマなんだが、凄く伝わってきてよかったなぁと、
ただただ拍手喝采で見入ってしまったのでありました

イッセー尾形さんがまた、いい演技と役どころでよかったなと思うのだけど
田中哲司さんも要所要所で清涼剤のようになっててとても好きだった
みんな何かしらあるのだけど、それはさておきといった感じの
実にポイントをおさえている起伏が見事で
全部大好きだったなと思えるドラマで、今年一番だと思えたのである

【テレビ】海獣のいる海 あるトド撃ちの生涯

2024-12-11 21:05:11 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりにNHKスペシャルで息をのむようなのを見た

最近NHKが凝ってるのか、
いわゆるノーナレ方式で、淡々と進むドキュメンタリなんだが、
雰囲気からして、これはナレーション田中泯さんだろうと番宣の時思ってたら
本当にそうで驚いたというか、よくわかってるなと思ったわけだが
それすらも最小限で、もはや、詩といっても差し支えないようなわずかなコメントのみで
あとは、若干の本人の声や、周辺の声も拾われているが
本当に説明がほぼ入らず、
映像と雰囲気だけで見せていて、凄くよかった

礼文島で、トドの害獣被害が出ているなんて知らないし、
そこでの営みについて、何かということがあるはずもない
この番組でとらえたわずかな情報で何かを判断するというものではないから
そう、言い切ってしまうのもおこがましいけども、
まさにトドを撃ってきた男の最期を見届けたような内容で、
ここ最近のNHKが、ある種の終わり、人の死を丁寧に扱いつつ
無言で迫ってくるかのような感じが
嫌いではないなと、今回のもまた、見ていて深く考えさせられたのである

どれも言葉を尽くしてしまったら、陳腐化するなと思うほど
得も言われぬものを覚える内容だったのだが、
トドを撃つこと、その行為について、どうであったか正否を問うとかではなく
また、本人もそうではない、もっと崇高とかではない純粋さをもって
疑問や、ある種の罪を心に引き受けていたのだろうかと
これもまた、邪推となってしまうなと難しいかぎりだが
その生きざまに息をのんだというのが、正直な感想でありました

きっと、もっと原初的なもので、
トドを撃っていたのだな
多分詩歌や、そういったものでしか表せないもので
語るべき事柄で、そういう時空の出来事であり、物語なのだろうなと
勝手に感動を覚えてばかりいたのであった
鉄砲撃ちが上手いとかの話しではないが、それもまた一部分で、
そこに至るところに覚悟や精神性がという、勝手な結びつきなどなく
もしかしたらあるのかもしれないが、
そうではない、人が生きた姿、おそらくは哲学というものの世界が
一瞬形として見えた気がする
そういうものを教えてもらったというか、気づけるかという程度に
風のように知らせられたといえばいいのか

ともかく、凄くいいドキュメンタリだったと感動したのでメモっておく

【ドラマ】未来の私にブッかまされる!?

2024-12-03 21:04:22 | ドラマ映画テレビ感想
NHKよるドラ枠でありました
なんか、わからんドラマだなと思いつつも、
序盤中盤終盤で、まったく違う物語になってて
なんだかんだ楽しく見られてよかったとメモっておく次第

正直SFドラマとして、ちょっと荒すぎるだろうと
つっこみどころしかないような、えらいザルな展開ばっかりで
大丈夫かと思ってみていたんだが、
まぁ、そういう設定の粗というか、そういうものはいったんおいといて
ただ物語としては、自身が変わること、女の子の気持ち、
そして、それがわかったことでもう一度よい答えへと
よくあるテーマを扱ったドラマだったよなと
納得して見終えているわけだけども、
見所は、リンちゃん(若)が、物凄い美人だったなというところに終始してしまいそうなくらい
かぐや姫話しのところは、そこに比重がかかった内容だったと
思うばかりであった
あの頓珍漢というか、素っ頓狂な展開で、画面がもったのは、
K-popダンスではなくて、間違いなくリンちゃんが美人だったからだよなと
噛み締めるように思うのであった
だからといって、なんか感動的なものがあったかというと、なんもなかったんだが
とても平和なドラマだったから、ばたばたしている人たちを見るという
微笑ましい、毒のないよいドラマだったとも思うのである

序盤が結構綺麗にまとまっていたように思えて、
ライトくんが変わるという姿が、いい感じで描かれて
未来から来た甲斐もあったねといった具合だったんだが
そこから、そりゃそうかという感じで、リンちゃんの方にも同じようなことが起きて
未来人結構自由だなと衝撃を受けながら見ていたわけだが
タイムパラドクス的なことも、考えることすら放棄したように
最終的には、若役者がそのままその後の未来を演じたというあたりで、
あの未来人たちがいた世界はなくなってしまったのか
あるいは、隕石によってという話しになったのかなと
ちょっと寂しく感じたりして見終えたのであった

話しの都合なので、どっちでも設定がそうなんだよと言い切ってしまえばそれまでだが、
未来からきた自分が自分をかえることで、実際に違う未来へと変化して
その結果、未来からきた自分がいなくなっている
この不思議がありながらも、今を生きていくことが
結局未来を作ってんだよという、ごく当たり前の話しだねで落ち着いたとも見えるわけだが
ブレーンとナイスの未来はどうだったんだろうかと
そっちの方が気になってしまう終わりであった
なんというか、もうちょっとまとめてから発表しなさいとか言いたくなるドラマだったけど
まぁ、楽しそうだったしいいかとまとめておく

でも、全体的にナイスはすごくよくないやつだったと思うんだが
そのあたりは、どっちでもいいんだなとライトくんの割とその場が収まればよいという生き方は
不思議に感じたのであった

【ドラマ】3000万

2024-11-26 20:54:43 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
かなり面白いドラマだった
脚本も面白いのだけど、主人公二人といっていいのか、
安達祐実と青木崇高の二人が、ともかく抜群によかった
演技の良さなのか、演出の良さなのか、
そのどちらもなのか、ともかく、この二人だからこそといっても過言ではない
絶妙な空気があってこそのこのドラマだったと
見終わってから感動というべきか、なんか強い衝動を覚えて
感激したのでありました

話しについては、闇バイト組織の話しなんだが、
それに妙な形で巻き込まれたというか、
ある種の自業自得から始まるような
普通の人たちが犯罪に接触するという姿を描いているところも面白いのだが、
その普通の人たちとしての家族感を絶妙に演じていて、
ちょっとロクデナシのようでもある夫の青木崇高と、
それを支える普通のワーカー主婦である安達祐実が、
しょーもない喧嘩をしたり、それぞれの言い分でいらいらしたり、
特に、安達祐実のいらいらしている演技が絶妙で、
そして、それを輝かせるように青木崇高のダメ男演技も見事すぎて
本当にもう、なんだこの夫婦と思いつつも、
どこか思い当たりそうな、それでいて、どちらも根っこのどこかでいい加減というか
今回の主題ともなる、普通の人が悪に触れるそれをもってて
まぁ楽しいことこの上なかった

安達祐実の良さについては、この緊迫感あるドラマで、
正直表情はずっと硬いまま、なんなら、緊張したままといった感じなのに
色とりどりの顔が見えるように、セリフ、特に声色での演技が抜群だなと、
テレオペの上司に「なんか変な感じになっちゃってるんですけど!」みたいな感じで、
コミカルなセリフが、声色は緊張と発散と、その絶妙なまぜこぜが見事すぎて
笑うんだけど、なんか怖いというか、よくわかるといった感じが
素晴らしくてとてもよかった
だいぶ身勝手な女でもあるなと行動は示唆しているけど、
そうと感じさせそうでそうでもない、そして、切れ者なのにそう見えそうで見えてない
この絶妙なラインをついた脚本にぴったりの演技というか、
その真意とリンクしそうでしない存在感がともかくよかった
最終シーンのそのあとも、彼女ならのパターンがあまりにもいっぱい思い浮かんでしまって
いいドラマだったなと余韻を残していて最高だったのだが
安達祐実の演技によるところが大きすぎたと思うばかりである

一方といっていいか、ダメ夫の方の青木崇高もまた、
ダメ夫でありながら、ずっとその中身が変わらない
ある種、こういう男だから結婚したんだなと思わされる部分も多くて
これが人間的魅力にも見えてしまいそうな、
弱さを隠せないし、隠そうともしないような感じが
まさに駄犬といった感じで、それでもちょっと頼りになりそうな風もあったりと
最高によい男だったと思うのである
まぁ、妻に比べてあまりにも働いてないのでどうなんだという感じはあるが
ちょっとずれてるけど、基本的に優しいというのがはっきりと伝わってくる
これもまた、とてもよかった

最終話について、結局誰がつかまり、誰がつかまらなかったかというところが
凄く嫌な感じだなと個人的には、納得できないところではあったのだけども
それがまた、このドラマの描いたものであるのだろうなと
納得でもないが、考えさせられたのでありました
面白いドラマだった、この緊張感が解かれたのが、少々残念に思うほど
ぐっと迫ってくるドラマであった

【映画】TRAP

2024-11-12 21:00:28 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画を見てきた

凄く子煩悩なパパが主役なんだが、実はサイコパスの殺人鬼で、
それが追い詰められている中でどうするかという物語

というざっくりしたあらすじを聞いて、なるほど面白そうと
わくわくして見に行ったんだが、完全に情報を遮断して見たら
より面白かったかなとも思ったりしたけど、それは贅沢というもの
と、まぁ、それくらい、前情報に上述の内容が入ってても大変面白く見られたのでありました

実際子煩悩パパパートというか、
まさにそういうパパをしている部分がとても見事で
こういう素敵な父親居そうだな、いてほしいなとすら思うほど
実に見事なパパっぷりなので、もしかしたら、あらすじが嘘で、
実際はいい人なんじゃないかしらと思わせておいて
やっぱり、ちゃんと誰かを監禁しているということが明かされたりして
なかなか衝撃的というか、かなりスリルのある展開で面白かった

笑うような話しではないけど、わくわくというよりは、どきどきが相当に強くて
実際、追い詰められているという状況でどうするんだ、どうなるんだというところが
結構無茶な展開にいきそうになると、当然そんな無茶通るはずないだろうと
そんな具合でできないわけだが、案外そういうのがいくつか結びついて
気づいたら、とんでもないヒントというか、脱出の何かを与えてしまっていたりと
この裏をかくでもないが、あれこれ悪いやつが知恵を凝らしているという状況を
悪い奴なのに主人公なので見せられてしまう感じが見事だった

実際のところ、この殺人鬼が物凄い殺人をしたという
噂話はいっぱいでてくるんだが、そういう陰惨なシーンがまったくないので、
本当にこの人物がその殺人鬼なのか?という不思議さもあって、
これが、まさにサイコパスたるところを顕してもいるし
変にレートのあがるやばい描写がない清潔といったらいいか、
血のない映画になってて見事だわと感心したのでありました

ライブ会場から抜けだすあたりも面白いんだが
そのあとの展開が、いよいよ差し迫った感じで、
どんどん話しが転がっていくのが面白くて
ホラーでもないが、恐怖が迫ってくる感じも見事なつくりで
映画として、ものすごく楽しめたと思うのである

しかし、インフルエンサーの力ってすごいなと
こういう感じなんだと、映画で思うのもどうかと考えるが、
実際こうやって解決することあったら、超かっこいいなと
そう思えるようなギミックというか、シーンもあって、
これがなかなか楽しかったのである

そして最後まで気の抜けない感じもあって、
十二分に楽しめる映画だったとメモっておくのであった
楽しい時間を過ごせた一本だ

【ドラマ】大富豪同心3

2024-10-29 20:55:41 | ドラマ映画テレビ感想
相変わらずに安定した面白さで、
ほのぼのと楽しめた時代劇であります
今回でさすがに一区切りといった感じなのかとも思ったけど、
続編もできそうな、でも、やるとしても仕切り直しみたいな
そんな印象で終わったけども、通して、お約束にまみれていた
実によい時代劇だったと快哉であります

今回は、ちょっと難しめ、というほどでもないが
理想の政治に燃える若い先生というキャラクタを入れつつ
ほのぼの路線の若旦那と、その嫁となれるのかい、なれないのかいといった感じで
美鈴さんが振り回されてという感じで、
毎回しょーもないといえばしょーもないけど、
お約束通りにきっちり片付くし、今回は集大成的に親分さんメイン回もあったりして
ずっと追ってきた身分としては、大変楽しいシリーズだったと思うのでありました

とはいえ、と書いてしまっていいのか、
やっぱり時代劇で殺陣がみたいと思っても、どうしてもパンチが弱いよなと
そのあたりだけ大変気になってしまったんだけども、
主役の中村さんは、殿様の弟役やってるときの立ち回りとかみてると
いい雰囲気だなと思うのだが、他の役者がそうでもないといってしまうとアレだが
本当に殺陣ができる人が減ってるんだなと感じるところが多々あって
ちょっと残念に思ってしまったりなのでありました
でも、そうだからと割り切っているのか、いっそ派手な動きにしようという
剣劇殺陣としてはどうかなと思うような、くるくる回転するとかが
山ほど多用されていて、これはこれでいいのかなと
むしろ、そういう見せ方なら歌舞伎の方がうまいし、
だからこそ、中村さんの動きがはまって見えるのかとか
勝手に感じ入ったりして、もはや、ドラマ見る親分の気持ちなのである
流石若旦那だぁ
ともあれ、名物のようにEDでみんな好き勝手に踊ってるシーンで、
歌舞伎三人衆だけ異様に上手くて、なのにバラバラというのが笑ってしまった
好き放題すぎるわ、楽しそうで何より

割と大団円的な感じといったらいいか、
まぁ、時代劇だからこそ、こういう感じで終わって
しかも現代の世相も繁栄されていて、三方良しだなと思っていたのだけども
どうやら年末にスペシャル放映の予定があるんだそうで
やたら楽しみになってしまっているんだが
BSだけっぽく、正月あけてからの地上波とかでやってくれないかなと
思ったりするのでありました

【読書】嫌な仕事のうまい断り方

2024-10-21 21:04:35 | ドラマ映画テレビ感想
嫌な仕事のうまい断り方  著:山本大平

タイトル通りの本ではあるのだが、
「うまい断り方」については、最初に本質をついているでもないが、
「ちゃんと理由を説明しましょう」で終わってしまっていて、
大半は、「嫌な仕事とは?」といったところに割かれていて、
いわゆる仕事啓発系の本でありました

そもそも仕事は断っていいという話と、
断る事への不安の中身の説明から、
その中身の意味がない時代がきましたよと、
まぁそんなお話になっていまして、結局その会社で長く務めるということが
意味を持たないといった感じであり、
転職というよりも、転社といった生き方が今後主流になって、
7,8社くらい渡り歩いた人の方が
最終的に価値が高くなる世の中になろうという話であった

自分もだいぶ年齢を重ねてきて
正直微妙なお年ごろなので、この論がわかるといったらいいか、
若い人はそういう傾向が如実に強いし
でも、自分たちより上の世代は明らかにそうではない方だよなと
そのどっちつかずをやってる世代というか、
その流れが大勢になってない世代の人間としては、
ああ、そういう考え方で辞めていくのかということを考えさせられるのであった
それを慰留するということに意味がないともいえるし、
やっぱり、書かれているような、個人を使いつぶすことが前提にあるような
そういう組織が、いわゆる文化という名前に変わっている部分も
否定はできないかもしれないなどと考えさせられるのである

とはいえ、自分もこのまま安泰というわけでもないわけなので
そうなると、どこでもやっていけるためのスキルや経験を
ちゃんと積んでおかないといけないと
もはや手遅れの感もあるわけだが、強いられるような内容で
これからの若い人が、ずっとそうなっていくとすれば、
旧来型の働き方、人員構成によって、
働かされ続けることになるんだろうなと
暗澹とした気持ちを抱えていくわけだが、それもまた、
色々と考えを放棄した結果なのか
あれこれ思うばかりであったとさ

嫌なものは嫌、できないものはできない、
そうやってちゃんと意思表示することが大切ですよという話でもあるが、
嫌だと思っているものも、やってみると価値があるかもという
これまでの価値観もちゃんと説明しつつ
その見極めは自分でやらないとねというお話であったと思うのだが
なかなか、書かれているようにすらっとはいかないもんだよなと
思うのである