CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【アニメ】火の鳥

2025-04-10 21:05:14 | ドラマ映画テレビ感想
唐突にNHKにて夜に放映されていたアニメ「火の鳥」
手塚治虫の名作をなぜこのタイミングでと
不思議で仕方なかったんだが、なんか記念年とかだったんだろうか
と思いつつ見ていたんだが、
なんか古臭いなと、物語がではなく出来栄えがと思って調べたら
2004年制作だったそうで、合点がいったというか
あんまりアニメ見てなくても、なんとなく古いというのは気づくもんだなと
妙な感想を覚えたのは余談

さて、超名作であるが、実際のところ読んだことなくて
このアニメ化がどの程度どうだったかは、わからないままなのだが
かなり面白く見たのでありました
今見てもというか、当時の世界観と常識、道徳みたいなのがある中で
新しいものを描こうとしていて、それが、今の世界観で見てどうかというのが
非常に面白いところだったんだが、多分、原作を2004年アップデートしているのを
2025年に見ているという複雑怪奇な感じなので、どの程度神髄に触れたかわからないけど
SFとしてもだけど、物語の面白さに感動したのでありました

いくつかの話しが集まってというSF連作という体裁なんだが、
個人的には、一本だけの短編として成立していた
時空を繰り返す鎌倉時代くらいの話しのが面白かったんだが、
これは趣味の話しでもあるかもしれんが、
どろろの世界観と似てて、あのあたりのことが、御大は得意だったんじゃないかと
いや、そもそも当時の人たちは鎌倉室町あたりへの造詣が深かったのかもとか
あれこれ思ったのであるが、これもまた、本編と関係ない感想であるな
繰り返す運命の面白さが、いかにもSF的で、ショートショートっぽさすらもあるのが
とてもよかったと思うのだけど
そこに描かれている輪廻と因果というのが、仏教的素地とあわさって
凄く好きだなと思ったのである
これもまた、夢十夜にあった1000年を待つ話しにも似てて
日本人の感性に訴えるテンプレなのかもしれんと
個人の感動を全体にすりかえてみたりする

本作といっていいと思うのだが、このアニメでは命とは何か
それを描く物語であったとしていて、
輪廻を見せつつも、繋がっていくもの、その絆それこそが命だという
象徴的な終わりを設けていて、なるほどと思ったんだが
多分原作は似ているが、きっと違うことを御大は思いついていたのかもなと
思ったりしつつも楽しく見終えたのでありました
仏教的なものが根底にあるというところが
現代社会には、むしろ宗教的に見えてしまうような気すらして不思議だったというか
自分がこの世界で古びてきているということかとも
気づかされたような気がするのであった

物語を借りるなら、命の流れから
やがて零れ落ちていく雫になりつつあるということかもしれんと
思ったりするのは壮大すぎる

【ドラマ】おむすび

2025-04-08 21:12:42 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝の連続テレビ小説「おむすび」
ちゃんと全部見てました
朝ドラで現代劇は、やっぱり難しいなーと思いつつも
ただただ、このおかげで年末の紅白でB’z見られたからOKとか
酷いことを書いてしまうわけだけども
ドラマとしては、なかなか苦戦していたものでありました

栄養士になってというお話で
まぁ、可もなく不可もなくというか、大きなイベントがあるけど
そこのドラマが、事実の重苦しさの再現がヘビーすぎるのに
話がすっきりしないみたいな感じで、惜しいのかもったいないのか、
ちぐはぐだと感じたところが多くて大変でありました
震災を2つ扱い、コロナも扱いといったところが
あの頃の生々しさみたいなのを十分に伝えていたわけだけど
それをどうしたというのが弱いように感じて、
なんというか、しょんぼりしながら見てしまったのである
朝ドラは、見ていてハレバレとしたいものだなと
改めて思ったのであった

そこで、ギャルの話しだろうと思うのだけど
思ったほど、ギャル度が高くなかったというか、
なんか、そのギャル像は本当なのか?とギャル知らないおっさんが不審に思うくらい
なんとも違いそうに見えてしまったのも気になったところ
「あげー」とか本当にいうんだろうかと思いつつも
仲里依紗に連呼されたら、なんか、いい感じな気がしてきたと
ほだされたりもしたわけで、楽しみもしたけど
形而上ギャルだったような感じがぬぐえなかったのである

惜しいというか、もう、どうせなら見たかったというのに、
マツケンのマツケンサンバと、
お母さんのヤンキー時代があったんだが、
一つ目はいろいろ無理にしても、二つ目がヨン様のお母さんとの対決で見られるかと思ったら
全然大したことなくてがっかりしてしまったのである
なんで名古屋出身設定だったのかがそもそもわからなかったんだが、
千葉出身のヤンキーという、翔んで埼玉の感じを凄い期待してしまったけど
ヨン様のお母さんが茨城設定だからややこしいということだったんだろうか
凄い惜しいと思ってしまった、もっと完全なヤンキー演技できただろうに、見たかった…

とはいえ、マツケンはいいおじいちゃん役で、
ふざけているようで、頑固でいいおじいちゃんというのが完璧になされていて
凄い驚いたというか、こういう演技も上手いんだなと感激したのと、
ずっと出てて、嫌な感じのお父さんかと見せかけて、
最終的にはすごく愛されるお父さん像になっていた北村有起哉が
本当にいい演技していたと、しみじみかみしめるように楽しませてもらったのである
悟り拓いたあたりのしょーもないギャグが、実によかった
ああいうのをさらっとやってしまえるところがすごくいい
嫌な父親のようでもあり、勘当息子のようでもあり、弱い一人の男になったりと
ドラマ内で、様々な変化を全部ひとりの人物としてやりきっていたのが
演技の上手さだよなとこちらもまた感激したのでありました

見所というか、丁寧に描かれていた「ナベさん」とのあれこれは、
ナベさんのキャラの作りとかが、結構大変なそれだったけど
最終的にはいい人になってというのか、戻ってというのか
ああいう変化は好きだなぁと思いつつ見ていたのであるが
色々見所もあったけど、全体としてはちょっとばらばらしていたドラマであったのが
残念でありました

【ドラマ】どうせ死ぬなら、パリで死のう。

2025-04-03 21:00:37 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの特集ドラマでありました
こういうよくわからない短編を唐突にやってくれるのが
NHKのいいところであり、ここで働く映像関係の人が
報われていますようにと祈ってしまうところである
正直、内容のどれほどを理解できたかわからんが、
邦画っぽいという形容しか自分は持ち合わせていないんだけども、
パリの話しだけど、一切パリで撮る必要がない感じといい
ずっとペシミストの話ししているところといい
ただただ、世をはかなんでいるという事実だけが映像化されているのが
ある意味心地よくて、面白く見たのでありました

ながら見をしてしまったので
ちゃんと意図をくみ取っていないと思うのだけども、
非常勤として大学で教鞭をとりつつ、その姿が敬愛するシオランと
共通のものなのか、そのあたりは知識が足らないのでわからんけど
多分、そんなにはかなみながらも生きていくという姿が
なんというか、滑稽ながら生きているという感触なんだろうかしら
なんて、文系のポストがないという嘆きとともに
思い知る内容になってて、個人的にはすごく好きなテンションのドラマでありました

キャラクタもほとんど出てこないので
演劇っぽい感じでもあるのだけど、子役がうまいのもあいまって
セリフが完全にセリフっぽい、それこそ哲学っぽいのに
自然に見えてしまったというのが凄いところだと感心してしまうのである
絶望という共通点による友達とか
いかにも現代風で、若いころにかかる麻疹の一つだよなと
おっさんなりに思いながら見るのだが、
こういう世界観に、一種の安心を覚えるのも間違いないことで
凄く心地よく見終えたのでありました

なんか残ったかというと、特に何もないのがまたいい、
ペシミストは儚みながら、老衰で死んだという事実が
実によい終わり方にしてくれていて
プールに流されていくという行為の象徴性とか
なんか、色々思うところがありそうで、多分なにもない
そういう緩やかに物語が編まれた感じが、すごくよかったと
安心しながら見たのでありました

【ドラマ】坂の上の雲

2025-04-01 20:59:01 | ドラマ映画テレビ感想
二回目といってしまって相違ないと思うのだが、
連続ドラマとして再編集されたシリーズでした
やっぱりよくできたドラマだったなと感心して見入ってしまったんだが
なんか、記憶と違うシーンというか、いくつかシーンがなくなっていたように思うのだが
まぁ、そのあたりが再編集ということなんでありましょう
もしかすると、前回なかったシーンもあったのかもしれん

全体の感想は以前に書いたと信じて、
特に何をと書くつもりもないのだけど
今回改めて見て、強烈に印象的だったシーンとして
旅順戦をあげておこうと思う次第、
やはり、あの突撃の凄まじさが本当に見事だった
再編集で回の尺が短くなっていたからより際立ったとも思えるのだが
いつまでも、終わるとも知れぬ突撃と銃撃と戦死の数々、淡々ですらない、
ただただ暴力を映像という形にして、投げつけてきたような
凄まじい暴力装置の様が再現というか、演出されていて、本当にもう
息をのむとはこのことだなと思うばかりでありました

また、話しとしても旅順戦のあたりが本当に面白くて
乃木の苦悩もいいが、第三軍参報の体たらくともいえるし、必至ともいえる感じが
年齢を重ねたせいか、なんともぐっと堪えるものもあって
物凄くよいものを見たなと重く受け止めたのでありました
あの状態でというのは、あるいは、敵方もそうだったのではないかと
そこは描かれていなかったけども、戦場でよく言われそうな
こちらがキツい時は相手もキツいんだというそれのようでもあるけど、
あの有様はあまりにも酷い、そして、弾薬も人員も足らないという絶望状況が
本当にもう、最高によかった、辛すぎる

そこから比べると日本海海戦はちょっとした予定調和めいた内容で、
どちらも結末を知っていたにも関わらず
陸戦の方があまりにもドラマチックで、そして、
象徴的である「そこから旅順港が見えるか!」があるというのがまた、
凄くよかったシーンだと思えてならないのでありました
物語としての、一つの到達点という印象的なセリフと情景があるというのが
旅順戦のよかったというか、ドラマとして最高潮の部分でないかと思うのである

戦争シーンは相変わらずすさまじいものでありましたが、
改めてみると、女たちのありようというのも、当時の時勢を交えながら
今だと出てこないパターンの女像でもあるなと思ったりして、
最終回の淳さんの背中にすがるスエさんの姿というのが
物凄く時代ドラマという感じがして、いいシーンだなと目を見張ったのである
色っぽさというのもあるのだけど、そこに漂う悲壮というのが
本当、浮き上がってくるように見えるような印象で、素晴らしいと思えてならんのでありました

また、前にも思ったと信じているのだが、
やっぱり、りんさんが可哀そうすぎて、本当に淳さんどうかしてんじゃないかと
思うほどにりんさんの不憫が際立っていたと思うばかりである
この頃の菅野美穂という女優の良さも存分に出ていたわけで
素晴らしかったと思うばかり

そして、改めて見て、やっぱり、好古兄の周りというのが本当にいいなと
武人として、男として惚れるところの多いキャラクタであり、
その嫁さんがまた、松たか子であり、お姫様でありというのが
もう本当にいい造詣だとほれぼれとしたのでありました
単純明快であっただろうかと、後年の姿を見て思わなくもないが
まぁ、それはそれとして、その序盤からの存在感がすごくよかったのと、
子役が染谷翔太だったことを今更ながらに知ってというか、
見て気づいて衝撃だったのでありました
あんなちょっとしか出てなかったし、全然阿部寛と似てないのに
でもあの好青年がという感じだけは見事であったと
まぁ、出ている俳優さんがみんな若いなということも含めて
とても楽しく見終えたのでありました

やはり、名作であった

【アニメ】チ。-地球の運動について-

2025-03-27 21:05:06 | ドラマ映画テレビ感想
NHKで見ておりました
原作は一巻しか読んだことなかったので、
序盤の衝撃展開に凄いなと思っていたわけだけど、
アニメで見るとまた味わいが違うというか、
より衝撃的になって、凄く引き込まれたのでありました

どんどん主人公が変わっていくし、
そして、そのどれもがみんな死んでいくというのが
斬新すぎるだろうと思うのだが、
その末で、はたしてどういう物語の終わりを迎えるかとドキドキして見たわけだが
なるほどそういう感じかと、最後に史実につながるという
壮大なSFを見たような気分でもあり、大変楽しかったのでありました
はたしてあれは、イマジナリーであったかというところだけど、
どの記録にも残らないという物語が、あったかもしれないし、
なかったかもしれないにしても、そういう繋がるものがある
集団の知性といったらいいのか、想いだけでなく、知性、知識というものもまた
紡がれていく、繋がっていくというメッセージは
結構新鮮だなと感動したのでありました
積み重ねが、知識として結実するその様をドラマチックに見せたという感じだが
想いの強さと信念というものが、その根底にあって
善悪を超えていくというのも面白かった
何が正しいとか、そういう物語ではないという、結論のないものを描き切ったのが
いい感じだなと感動したのである

全体を通してみたとき、第二部といっていいのか、
オクジー、バデーニ、そしてヨレンタさんという3人のところが
個人的には一番面白くて、その最後の切なさというか
知に殉じたかのような最期がこの物語のもっともよかった
当初から、ずっと、地動説についての話しだと思っていたけど
回を追うにつれ、地ではなく、知であるという感じになってきて
この一種の誘導みたいなのも見事で、物語全体がどう転がっていくかわからない面白さが
じわじわ昇ってくるようでありました
地動説が完成するのかしないのかが主眼だと思ってたら、
そうではないというか、それを描きながら、そこではない、
知識が深まっていく過程を人間ドラマで見せるのが
こちらこそが主眼であったのが見事だった、まんまとやられたわ

表現する面白さの違いというか、
こういう描き方も成立するといっていいのか、
ある種の叙述トリックだよなと感心して、それでいてとても面白いアニメというか
物語を堪能できたと、感動したのでありました

【ドラマ】バニラな毎日

2025-03-25 21:05:08 | ドラマ映画テレビ感想
NHK夜ドラ枠でした
かなり丁寧に作り込まれていたと思うのだが
相当面白かった
原作は小説なのか、そのあたりはわからないまま見てたけども
起伏が見事で、正直後半とか、もうそのまま幸せに前を向いたという話しでいいじゃないと思ったのに
バイクにはねられたあたりは、どうなってしまうんだとハラハラしてしまったんだが
まぁ、そこも含めて、大変よかった

次々でてくる患者さんというか、色々なことを抱えた人との
お菓子教室という不思議な内容なんだけども、
こういうカウンセリングは成立しそうでもあるなと思いつつ
最初の客が、あのヨネさんで、また、ヨネさんと全然違う演技で驚いたというか
とてもよかったと感激したのでありました
当たり前だけど男装の令嬢的なそれに縛られず、ただの女性として、
まぁ、キャリアウーマン的な役どころだったけど、それにしても
ずっと柔らかい女性像の演技をしてて、凄くよいなと感動したのでありました
そのヨネさんの心を救ったあたりで、このドラマの見方というか
どういう物語かがよくわかって、するすると理解というか
のめりこむように内容を楽しめたのでありましたけども、
障害のある子役の子とかも含め、NHKの様々なドラマで見た俳優さんたちが
あっちこっちから出てきて、ワンポイントリリーフだけど
誰もがいい演技してて、話しもあわさって大変楽しかったのでありました

それぞれの苦悩をみんなが乗り越えていくという
凄く気持ちがいい群像劇だったと思うのだが
多分に優しさに包まれていて、それでいて、
自分の強さがあってこそという、立ち上がるためのメッセージも鮮烈というか
とてもいい味付けになってて、支えられるのは立ち上がる力のある自分があってこそという
感動というか、感激を味わったと思うばかりでありました

ま、そういう話しの良さも抜けてよかったけど、
出てくるお菓子の美味そうなことにくぎ付けにもまって、
夜にやるドラマとして、これはいけないんじゃないかというくらい美味しそうで
これもまた大変よかったのである、
あの冷たくないバニラアイスを是非食べてみたいんだが、どこで食べられるんだろうか

あとは、あの推し活してた人の演技が物凄くクセになって、
出てくるたびにくぎ付けになってしまったんだが、
あの独特の語り口で、平坦なようで熱い「〇〇しか勝たん」は名台詞だったなと
演技というか、もう、あの前衛的な演出も含めて印象的でよかった
みんないい演技ばっかりだったし、
基本的に前向きになっていく話しだったから、とても心に優しい
夜によいドラマだったとしみじみかみしめてみたのでありました

主演二人といっていいと思うのだが、
永作さんも、蓮沸さんもそれぞれの演技が自然で、それでもコミカルで
どっちも抜群に上手いなと感激して見終えたのでありました
感情の発露において、その匙加減が抜群すぎる
わざとらしい演技をはなにつかずやってしまえるという
この、ちょっとお出ししてみましたが?みたいな雰囲気が
最高によかったと思うばかりでありましたとさ

【ドラマ】東京サラダボウル

2025-03-18 21:05:22 | ドラマ映画テレビ感想
面白かった

漫画原作だとまったく知らなかったので、
あんな緑頭の警官いるわけねぇだろと思いつつ見てたんだが
原作通りだったようで、だからなんだというわけでもないけども
2話目には、もう緑頭であることに違和感がないというか
そうでないとなーと思いつつ、
抜けているようで鋭い、基本的に優しさに満ち溢れている姿に
すっかり骨抜きにされたというか、いい話しだなとしみじみ見ていたのであった
勉強足りないので女優さんのことをまったく知らなかったんだが
実にいい演技で、当たり役だったなと、
表情で見せる演技に魅了されたといっていいくらい、見入ってしまったのである
反省している顔だけするという演技があったけど、
あの堂に入った反省の仕方と、その直後にまったく反省してない笑顔になる切り替えが
本当、漫画みたいですごかった、奈緒さんと覚えておけるだろうか

バディ役がまた、はまってる時の松田龍平というのもよくて
あのローテンションのまま、でも謎もあり、だけどそれが重くなくてと
本当に、素晴らしいほどちょうどよい感じになってて、
変にすごみとか出す必要もなく、それでも、存在感と弱くなさといっていいのか、
強さとは異なるそれを見せてくれていたようで
話しの筋もよかっただからだろうけど、キャラクタとして素晴らしかったのである

そして、後半唐突に出てきたなと思ったけど
かなり重要な役どころだった三上博史が圧巻で、久しぶりに見たと思ったら
えらいイメチェンしてきたなと驚いてしまったんだが
いや、正直、所見で三上博史だと気づけないくらいだったんだけど
やっぱり上手いなぁと感激して見ていたのであった

と、まぁ、主役級が全員上手かったわけだけど、それだけでなく
すべての役者が実によい感じだったので、満点でいうことなしという
見ているだけで楽しいドラマであったわけだが
内容は結構ハードで、でも基本的に優しいという印象なのがすごくよかった
異邦人というものを見ろというメッセージが、とても柔らかく包まれて込められていたと思うんだが
それぞれの立場のようなものとかがあって、
ベトナムのバッテリー盗んでいた話しもよかったが、
子供を連れ去ろうとした中国人の話しが特に好きで
あれはとてもいい話しだったし、物語としてもボランティアという組織の顔見世として
抜群だったなと、あのあたりの面白さが図抜けていたと思うのである

と、まぁ、すべて面白かったという感じで
終わり方もまた綺麗で、これからも続くんだなと安心して見終えられたのが
本当素晴らしいと、ドはまりしたドラマになったのでありました

【ドラマ】あきない世傳 金と銀

2025-03-04 21:09:07 | ドラマ映画テレビ感想
NHK時代劇であります
初っ端から、朝ドラみたいな展開だと思ったら
もうそこから釘付けとなって見入ってしまったんだが
非常に面白い時代劇でありました
なんか、色々解決してない部分があるけどと思ったら
原作が相当なシリーズとなっているようで、
でも、主演が出世しすぎて後続は期待できない展開かと
残念に思ったんだが、2の制作がもう終わってるくさいな
原作者がお隠れになってしまったけど、きっちり仕上げてほしいと願うばかりである

さておき、奉公に出された娘が自身の才覚で道を切り開いていく
そんな感じで説明できそうではあるけど
胸がすくように主人公の幸があれこれ解決というか
アイデア出して実現していくのが気持ちよい物語でありました
勧善懲悪とはまた違うのだけど、これもテンプレを見るという
非常に明解な娯楽大作だと思うばかりでありました
時代劇はこういうのが似合うし、見ていて気持ちいいな

とはいえ、結構なスピード感で次々困難がでてきて
かつ、幸が割と大変な展開ばかりで、嫌がらせみたいなこともあるけど
それ以上に展開が可哀そうで、幸がどうしたとか関係ない災難が
山ほど出てきては、なんとかそれをやりすごしといった具合で
見ていて、はらはらするけど、とりあえずよかったと
毎回思いながらずっと続いていくという具合、
最終的には、まぁいいところで落ち着いたんじゃないかと思うのだが
ちょっと作りが性急すぎるというか、話しの展開が急すぎて
幸が店主になるのが前提みたいに見えなくもなかったのだけど
これは多分、原作が溜めてたところを話数的にドラマではそこまで引っ張れず
仕方なくという感じじゃなかろうかと思ったりしたのである
でも、現代にはこれくらいのスピード感の方が
物語を楽しむ人が多いかもとか思うのである
まぁ、そういう人が時代劇見るかといったら、見ない気もするんだけどもさ

揶揄してしまうようだけど、
展開としては、ちょっと都合がよいところも多くて
傍から見てると幸が、五十鈴屋に本当に幸福を呼んだのか、
ただの疫病神だったのか、このあたりは微妙なラインではないかというくらい
次々店主に不幸が訪れて、かつ、番頭まで倒れるとか
なかなか大変なそれよなと思うところ
あれは物語とはいえ、あの市井では、そういう陰口叩かれていても
なんらおかしくなさそうだよなと思うからこそ、
奉公人の一人がずっと敵役をしているのが、いいバランスになっててよかったと思うところ
でも、奉公頭の姉さんが本当にいい人で、
人間のできた奉公頭って、職場においてきわめて重要よなと
いらんことを感じさせられたのである
ああいう人がいると、仕事場ってまとまるよな、素晴らしい

話しの方ばかりになったけど、演技としては誰も彼もが見事で
見ごたえのあるところ、個人的に舘ひろしの大番頭さんが見事というかかっこよくて
最初、このかっこよさで番頭はうそだろう、武家あがりじゃないのかと
そう思ってしまうくらいだったけど、
回を追うごとくに、物語へものすごく馴染んで、好々爺といっていいのか
すばらしい知恵袋の人になっていたのに感激したのである
かっこよすぎる、ああいう爺さんになりたい

また、初回に出てきた幸の子役の子も大変よかったし
あの子は、もしかしたら、大河とか朝ドラとかにも出てるのかもしれんなと
ちょっと思ったりしたわけだが、ともかく素晴らしかったと思うのでありました

王道の時代劇といった感じで、殺陣がなくても楽しめたのは
私が年齢を重ねてきたからかとも思うが、非常によい時代劇を見たと思うのである

【映画】トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

2025-02-25 21:05:24 | ドラマ映画テレビ感想
今時、懐かしい感じの「香港映画」が楽しめるとのことで
さっそく見てきたのでありますが、サモハンキンポーが出ていたり
確かに往年のカンフー映画のテイストを残しながら、
現代っぽい演出になった痛快アクション映画という感じで
あまり深く考えず、ただただ楽しく見られたのでありました

舞台が悪名名高い「九龍城砦」で、その猥雑といってよい、
かつてあったであろうわやくちゃの中国を体現した場所で、
一人の男がそこに逃げ込んだというところから始まるのだが、
いわゆるやくざ映画っぽさもあり、テーマというか雰囲気としては、
任侠、中国の侠客を描いたといった感じなので
バイオレンスに次ぐバイオレンスだけど、今だからこそ割と穏やかというか
映画として見られる感じに仕上がっていて、非常に面白かった

実際、あの頃の九龍城がどうであったか、
知る術が私にはないので、どの程度再現されているか
それはわからないのだけども、雑多で、無茶苦茶だが、
そこに住んでる人がいて、人情とは違うが、そういうもので繋がっている
その独特の世界観といっていいのか、一種の暴力下の秩序みたいなのが
久しぶりに面白いと思えたというか、案外こういうことが
日本でもあちこちにあった気がせんでもないなと感じつつ
でも、実際はもっと悲惨とは異なるが、倫理とかがより異なっていそうだなと思うのだが
それでも、そこに一種の秩序が人情で交わされているという部分が
いかにもといった様相で楽しい

事件としては、逃げ込んできた男があろうことか、九龍城に関わる男の仇だとわかってと
ここでまた、仇討ち話しにもなっていくのがいかにも任侠映画っぽくてよかった
さらに義兄弟の契りとか、新しい世代の義兄弟とか
まあコテコテの中華任侠者といった感じで、かつてこういうのを楽しいとみていたなと
なんか懐かしく思いながら見たのだが、アクションシーンが徹頭徹尾カンフーアクション構成で、
往年の香港映画を思い出すそれこれで、しかも気功とかでてきたり、
若干ファンタジーかと思ったりもするんだが、そこを胡散臭いと評する町の人がいたりというあたりが
なんとも今の中華っぽい演出だなとも思ったわけだけど、
まぁ殴る蹴る、斬る突くといった感じで
アクション盛り盛りなのはすごく楽しかったと思うのである

難しいことは何もなくて、ただただ敵討ちと絆の話しと
そういうもので、何かへの批評や皮肉が入るようなものでもないと思うのだが
一種のノスタルジーを醸すよい映画だったと思うのでした

サモハンキンポーもいい年齢だろうに、ちゃんとアクションしてて凄いなと
感心しながら見ていたわけだが、
今もまだ、ああいうアクションができる若い俳優がいるのも頼もしいとも思ったけど
演出が当時とはやっぱり違う感じが新しい香港映画という感じがして
気持ちよかったのである
しかし、言葉が北京語ではなかったっぽいんだが、
そういうところもまた、よかったと思うのである

【ドラマ】リラの花咲くけものみち

2025-02-18 20:55:16 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
獣医を目指す若者の群像劇でもあったと感じたが、
3話にあれこれ詰まってて、獣医という目標ではあるが
青春成長劇でもあって、主人公の「さとり」が
引きこもりから学校に入り、寮生活に慣れて、
獣医に挫折して、やっぱり戻ってというのが
まぁ凄いスピードで描かれてしまうので、ちょっと溜めがないのがもったいないと
思ったりしつつも、このスピード感が今のドラマのキモなのかもなと
次々起こる、次々解決するとみっちり楽しめたのでありました

そんなあわただしい話しと、若い俳優さんの演技を楽しめるのだが
やっぱり、ぴりっと占めるのはベテランだなと
風吹ジュンさんの見事な演技に、出ている場面だけ
ゆったりとしているように見えたのは、ひいき目なのかなんなのか
病気を隠してというわかりやすい背景があることを
そのままに演じて、話しが鼻につかないというのが凄いなと
ありきたりな、なんて思わせないものが演技の妙だったんだろうと感じたのでありました
出てるシーンちょっとだけだったはずなのに、
凄く印象的で、ドラマのいいシーンと思ったところの多くが風吹さんの出番だったと
驚くほどというか、いい演技だなぁと思ったのである
いや、演技というか、話しだなというところに目を向けさせられたという感じか
ともかく感動したのでありました

獣医に憧れるというところから、
実際に動物の医者とはどういうものかも見せられ
そこに葛藤をしつつも、恋愛まであってと
本当に欲張りセットな内容だったわけだが、
動物の医者というまわりの話しは知らないことも多くて、
犬の献血のための犬なんてものもあるのかと驚く一方で
当たり前のように大動物の裏にその経営があるというのもまた
動物の医者の意義というのを知る上で凄い重要だなと
よく知られたというか、見ることがありそうな、想像が届きそうなペットの界隈ではない
獣医にスポットが当たっているというのが
いい話しだったなと思ったのでありましたとさ

【テレビ】中国のハゲタカたち - NHKスペシャル 臨界世界

2025-02-11 19:54:21 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに釘付けになったNHKスペシャルでありました
面白すぎた
どれくらいケレンだったかわからないけど、
見ている分には最高に面白いものを見たと
わくわくしながら見入ってしまったのでありました
なんだよ、どうして上半身裸なんだ、あんな悪役じみた人が
実在するなんてと、その漫画みたいな感じが面白すぎて
悪そうという概念が擬人化したみたいな感じで
大変楽しいのでありました

と、まぁそういうとんがったところも面白いのだが
実体経済というか、実世界の話しとしても
大変興味深いテーマで、
中国で生き馬の目を抜くというのは、こういう人たちなんだ
そして、その顛末として、中国共産党員が出てくるという
もう本当に、安い脚本すぎないか?と思うような展開も含めて
面白くて仕方ないドキュメンタリでありました

ハゲタカ根性というものを久しぶりに見た、
ああやって買いたたくなんてのは、
実際、日本でもいっぱいいたし、割と見た光景のようにも思うので
さほどにもと思わなくもなかったが、
それを一瞬で売りさばくというあのスピードと
その場での無茶苦茶なやりとりというのが
いかにもカオス、無政府、無秩序という感じが楽しくて
この世界観というのが、まざまざ、今の中国という場所だからこそ
豪快に生きているというか蠢いている感触もあって
本当、なんともいえない感激すら覚えたのでありました

イケイケの人のイケイケっぷりと、
それ以上のヤバイやつがきた時、
それを打破するために、違うところへの賄賂だったのか
何かしらというのがわかりやすいんだが、本当に、ああいうものだろうなと
信じてしまう感じがすごくよかったのだが
変わり身の早さというのがまたとても面白く、
最終的には日本にきてユーチューバーまがいのことをしているというのも
衝撃的ではあるんだけども、ああいう人がいっぱいいて、
さらにいうと、もう日本の田舎の色々なところに住んでんじゃないかと思わされて
うすら寒くも思ったのである

ただ、人間の強さというのが宿っているというべきか
善悪ではない、好き嫌いで見てしまいそうなそれだが
なんか強烈に自分に足りていないものを見たという気分になったのでありました
作るというのではなく、利ザヤを出すということだけをしている人というのは
一定必要かもしれんが、色々なものが滅びるよなとも思ってしまうのが
弱いところであろうかしら

【ドラマ】コトコト〜おいしい心と出会う旅〜

2025-01-28 20:54:22 | ドラマ映画テレビ感想
夜ドラ枠でありました
富山編と新潟編、北陸を経めぐった感じだけど
うまくいけば47都道府県全部やれるのか
はたしてと思いつつも、まぁそれはそれとして
その土地の人情話を地元の食べ物を絡めつつというドラマで見せてくれた
なかなか楽しい一作でした

百貨店バイヤーってこういう仕事っぷりじゃないだろうなと
夢のないことも思ってしまったのだが
まぁそのあたりは面白いからいいとして、
あれやこれやと、おいしいものを探していくというのが
その土地の魅力に触れるという、いかにもNHK向きの内容だと
メタなことも考えたのだが
何もないと嘆く富山、雪深い新潟、
それぞれの良さというか、ドラマの良さというのが光っていて
見ていて気持ちよかったと思うのである

とはいえ、と、文句つけるのはよくないと思うのだけど
主役の「うまい」と心の中でごちるシーンの表情が
毎回怖いので、あんまりおいしそうに見えないのが残念と思ったんだが
それも繰り返されると、あまり気にならなくなったというか
さらっとでてくる地方の普通の料理の数々がいいなと
富山の漁師鍋がものすごく旨そうでいいなーとしみじみ見入ったのでありました

話は人情話と地方にありそうなといったところで
あまり深すぎず、暗すぎず、でも日本海側独特の感じといったら
失礼極まりないと思うのだけど、少しどんよりといったものだけど
食べ物で幸せにというほどでもないけど
少し明るく前向きになれるというのがいいところで
ほのぼのとみられるよいドラマだったと思うのでありました

しかし見ていて思ったんだが、ああいった地方の名もなき名物のような食べ物たちは
やがて滅びていくのかもしれんなとなんとなし、
地元の名品的に紹介されない数々のものはなくなっていくのか
そういうものがおいしいと思うけど、そうやって生きながらえるというか
食べに行くものとしてではなく、
生活者とともにある食べ物というのが、なんか琴線に触れるものがあると
思ったりしながら、次のシリーズを待ち望みそうである

【ドラマ】新☆暴れん坊将軍

2025-01-09 21:05:20 | ドラマ映画テレビ感想
正式名称は☆でいいんだろうか…
ともかくなんだかんだ楽しんでみてしまったので
レビウを書いておこうと思うのである

われらが上様が帰ってきた!
そんな感じで楽しみにして見ていたんだが、
物語の端々に、現代世相を変なアレンジで組み込むという必殺シリーズみたいな感じが見られて
そのあたりの違和感が凄かったわけだけども、
あれって、ひょっとするともともと必殺用に書いてた脚本を転用してるのか?とか
妙な勘繰りを働かせてしまったのだが、ともあれ、江戸前ホストクラブとか言われているそれこれで、
女の子が割とどうしようもなくて、かつ、その親父もロクデナシというのが
なかなか斬新だなと感心したのでありました

のっけから上様成敗でつかみにくるというのも、
こういうSPドラマならではだなと感激したものの、
じっと見ていて、やっぱり、色々とあった挙句残り15分くらいで
例のテーマとともにというのが見たいというのが
もう、自分の中に刻まれた「暴れん坊将軍」なんだなと、
今回のアレンジをきかせた音楽にもなんかもやっとしてしまったし、
なりたくないが、完全に老害ファンみたいになってしまったと
自分に驚いたわけだが、まぁそれはそれとして、70歳を超えて
未だ殺陣が衰えずといった感じで、凄くよかったと大満足でありました

話しの筋は正直どうでもよかったし、相変わらず吉宗の敵役といえば尾張大納言よなと
宗春公をあしざまに扱われるのが、個人的には納得いかないのだけども仕方なし
今回は、ガクトをあてるというある種の暴挙に出ていて、
それでいて、特に何もないという扱いだったから、まぁいいかと納得して見ていたのである

後継問題を取り扱うということで、家重をどう描くかが一つの眼目だったと思うところ
このあたりはうまいことといっていいのか、ドラマとしてよくできた内容になってて
なるほどなーと観て楽しんだし、序盤で、親子で共闘するあたりのシーンとか、
暴れん坊将軍だと思わなかったら、違和感ないというか
むしろ、かなり面白い時代劇だなと思えたところもあって、大変楽しかったのでありました
片手剣だからレイピアというのは、ちょっとやりすぎじゃないかと思うのだが
まぁ、それはそれとして、相手も鎖分銅とか渋い武器だったし
見知った暴れん坊将軍ではない魅力が詰まってて面白かったのである

何より大盤振る舞いだった殺陣シーンが、やっぱりマツケンのそれが素晴らしすぎて
見ているだけでほれぼれするのでありました
峰打ちであるというのは当たり前なんだけど、背後に忍び寄ったやつを
いきなり振り向きざまに撫でるという動作が機敏すぎて
本当、ほれぼれするほどかっこいい、あれこそ時代劇の殺陣と
喝采を送りたいほど見事、ややもすると手打ちになってしまいそうなところを
回転した時にちゃんと軸をぶらさず腰で斬ってるように動くのが物凄く美しくて
いわゆるぺちぺち剣法にまったくならないというのが、本当、凄いわ上様
ちょっと、敵をふるまいすぎじゃないかというくらい
山ほどでてきていたのはSPだからとしておくけども、
もう少し間引いて、殺陣の美しさを見たかったとも思うのだけど、
ごちゃっとしておくことによって、マツケンの動作環境を限定したということなんだろうかとも
考えたりするのである

なんだかんだ、大変楽しく見て、ほどよく過ごしたので
凄くよかったとメモっておく

【テレビ】NHK紅白歌合戦2024

2025-01-06 21:05:34 | ドラマ映画テレビ感想
毎年のことなので、今回もちゃんと見ていたので
感想をメモっておこうと思うところ

とはいえ、もう方々で書かれている通り、かつ、どストライクの世代なので
色々あったけど記憶がすべて、B’zに上書きされて終わってしまっているのだけども
全体通しても、凄くよかったのではないかと感じた次第でありました

何が、というと難しいのだが、演出が丁寧というか
結構おとなしいようにも思えて、粛々と歌が披露されるというのを
とても安心して見ていられるのがよかったと思うところ
相変わらず知らない歌ばっかりとは思うのだが、
それはそれとしてちゃんと見ていられたように思うのは
なぜなのかわからんのだけど、司会も含めて雰囲気がわちゃわちゃし過ぎてないのが
凄くよかったということなんだろうかと感じるのである
自分が年を食ったということの証左でしかないようでもあるが
掴みから、わいわい歌手がみんなで歌ったり踊ったりしつつというのが
なんとなく楽しかったのでありました

すっかりNHK贔屓になってしまったということもあるわけで、
企画部分は、やっぱり期待していた朝ドラ絡みがちゃんとあって安心して見てしまったし、
ドミノとけん玉は、もうやめておけと思うのだが
なんだかんだ見ていると楽しいというか、何かしら期待してしまう
生放送ならではの、また、NHKだから大事故にはならないだろうという奇妙な安心の上の危険というか
カイジのコングラチュレーション的な気分で見てしまえるところがあるように思うのである(気のせい)

さて、歌唱については、いつも通り後半になるにつれ
しっかりと聞かせる内容になってるのがよくて、じっくり聞き入ってしまったのだが
今年は、とうとう円環から離脱、いや、輪廻からの解脱をはたした石川さゆりが能登半島を歌うというのが
個人的にはかなり衝撃だったのだが、とてもよかったと改めて歌の力を感じたのでありました
同じように、能登はいらんかいねの坂本冬美もまた素晴らしくて
演歌というものの良さにようやく、自分が気づける年齢になったのかと熱く感じたのである
凄くよかった、歌もいいのだけど、そのまま能登の人たちと触れ合うというあの映像、
歌唱のすばらしさはそのままで、でも、ああいったことができてしまうというのが凄いと
感激して見たのでありました

結局のところ、かつて自分たちが演歌ばっかりでなんだかなーと言っていたポジションに、
アルフィーが、高橋真梨子が、南こうせつやイルカがいるということになって
やんやと楽しんでいるということが、変わったようで変わっていない紅白の姿を見たといっても
過言ではないように思えて、なんとも感慨深いのである

とはいえ、そことは少々離れて、やっぱり朝ドラ絡みというのが個人的にはよかったので
虎に翼SPだった米津は抜群によかったし、録画というのは残念だけど
見たいものを見せてくれた歌唱が凄い見事で、OPダンスとあわせてとか豪華すぎると感激するわ、
おむすびモードのまま、B’zが歌うというのも楽しいなと思えたので
大変よかったのです

で、そのB’zが、そりゃただ出るだけなわけないよなと
見ながら思わず呟いてしまったというか、もう釘付けになって、一気にもっていかれた
あの数分間の夢のような時間は代えがたいものを得たと感動したのでありました
NHKで、あのロング前奏のラブファントムが来て、さらに、ウルトラソウルで盛り上がってと
客席の温度が明らかに上がっているのも見えて、このあたりもまた、
そういう年齢の人たちがいたということだろうなと思うのだが
凄く楽しかった、本当、あれだけで見た甲斐と価値があったわ、すげぇ
ラブファントムの前奏長いよなーと30年くらい思ってたわけだけど、
期待を最大限にあげてくれる効果があるなんてまるで知らなかったわ
ライブで聞かないといけない曲だ

と、まぁ散文的な感想になってしまうわけだが
稲葉さんも還暦かよと、それが一番ショックだったんだが
自分がそういう年齢なんだなとも思えば、何も不思議ではないのだが
歌は年齢とともにあるものなんだなと改めて思い知ったのであった
今年の紅白が俺にも届いたなどと
ありきたりなことを書いておく

【ドラマ】雲霧仁左衛門6

2024-12-30 21:08:12 | ドラマ映画テレビ感想
NHKBS時代劇の地上波放送でありました
年明けからファイナルシーズンが始まるのだそうで
すごい見たいなと思いつつも、当然のように地上波卸を待つばかりの身分であるが
それはそれとして、第6シーズンを見たのである
今回はがっつり京都が舞台ということで、撮影所も近いからとか
諸々の事情もあろうと思うのだが、大変楽しく見たのである

今回はかなりわかりやすくというか、
もう、取れることが前提になってしまっているため
その過程を楽しむだけになってしまって
正直物足りないとも感じたりしたわけだが、
まぁ、それはそれとしてドラマとしては一本筋が通ってるので
時代劇として、こういう感じでいいんだよと
毎回の妙なからくりを楽しみながら見終えたのでありました

個人的に気に入ったというか、面白いと思ったのは
京都の茶文化をだいぶぶっこんできたところと、
茶道具であれこれというあたりだったわけだが
まぁ、雲霧っぽいかというとちょっと違うなと思ったりもするんだが
茶歌舞伎とか面白い要素で楽しめるなと
あのあたりは、詐欺というか、仕掛けがだいぶゆるいので
そんな簡単なやつかよと思ってしまうのだが
もう、そういう漫画みたいなもんだと思えば、逆に楽しいと
ある意味時代劇らしいそれだと大層気に入ってみてたのである

先日、新シリーズの番宣番組であれこれ聞いてたたら、
やっぱりというべきか、第2シーズンまでが原作のそれで、
あとは原案になってのテレビシリーズということで、まぁそりゃそうだよなという
だんだんとエンタメといったらいいか、作りが甘い娯楽シリーズになったと思いつつも
今回もその娯楽部分を大切にしながら、お約束を踏襲して楽しく
新メンバーばっかりだけど、さも前からだったみたいな感じも含めて
まぁ、そのあたり丁寧に描く暇がないのはわかるんだが
さすがに急ぎ働きの仕事すぎるだろうとか思ってしまうのは、仕掛け人とか鬼平で
鍛えられすぎてるかと思いつつも、まぁそこは目をつむってみるべきであろうと
偉そうなものいいで見ていたわけだけど
気づけば、がっつりと、中井貴一さんのかっこよさに吸い込まれていたのでありました
なんであんなにかっこいいんだ、ちょっと特撮すぎるだろうと
いろいろなシーンで疑問もあるんだけど、たたずまいだけでそういうものかと
思わされてしまう、すさまじい説得力が雰囲気に備わりすぎている

そんなわけで、今回も大変楽しく見て
人情話としてもよくできてて、とてもよかったなと思って見終えてしまったのである
一年くらいしたら、最終シーズンを地上波でもやってくれると祈りつつ
見終えたのでありました
しかしラーメンズを俳優としてみるようになるとはな