CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ 第2シーズン

2024-12-24 21:05:17 | ドラマ映画テレビ感想
以前の第1シーズンに続いて、夜ドラ枠で
結構変則で放映されて、なんとか全部見ることができたのであります
前回も思ったけど、絵面の再現に苦心しすぎているというか、
あそこまでコスプレ感を出さなくていいのにと思うのだが
そろそろそのあたりも二週くらいまわって、いい感じかもと
思ったのが、魔女のお話で、
原作の方のことがわからないので、エスパー魔美とどっちが早いのか、
これが原作というか、原案としてあったんじゃないかと思ったりしつつ見ていたんだが
あの藤子不二雄っぽさの再現度が素晴らしかったので
ついつい見入ってしまったのである、が、これは藤子不二雄だからだよなとも思ってしまうところ
普通のSF短編ドラマとしては、なかなかひどいといっていいか、
いや、あの間の抜けた感じがよいとみるべきか、どうなんだ
ともかく、かわいいなと思わされたのは確かである

そのほかは、結構チョイスが重めだったように感じるのだが、
割とビターというか、シリアスな内容におっと思わされたりしていたのだが、
一番よかったのは、オチまで含めても、3万3千平米で、
このドタバタと、悪魔(?)の再現度というか、考えてみるとシーズン1の時も
エンケンさんがやった悪魔の出来栄えが見事だったことを考えると
こういう感じが、ドラマと一番親和性が高いのかしらと思いつつ、
劇団ひとりがいい味だすなと感心しながら、それでいて、
当時流行ったであろう惑星の土地という話しが実によかった
根本的に、宇宙とか、悪魔とかあれこれ出てくるけど、みんなちゃんと法律というか
ルールは守ろうとするのがいいところだな

いかにもSFという、宇宙の端までいって帰ってくる話しは、
これは役者に重たすぎるだろうという、ほぼ一人芝居じゃないかという中で、
宇宙とか、そういうことがあるけども、結局は人間の心を描いているなという感じで
凄くよかったと思うところ
ここで流石の森山未來をもってくるあたりが、流石にすぎるなと感心して見終えたのであるけども
あの短い中で、だんだんとうらぶれてきたという感じを見せるのは
相当大変だったろうなと思いつつ見て、その違和感のなさに驚いたわけだが
最後のカタルシスというか、あのあたり、あの絵はまさに漫画の通りだと
感激して見終えたのでありました

【ドラマ】宙わたる教室

2024-12-18 20:54:52 | ドラマ映画テレビ感想
今年一番だったな…
思わず呟きたくなるほど素晴らしいドラマだった
原作未読なんだが、ドラマとしてとても楽しめたので
これがいいのだと思ってえしまうくらいなわけだが、
出てる俳優もみんないい感じでがっちりはまってたし、
物語が、定時制で年齢様々だけど学校者として、青春ものとして完璧な出来栄えで
もう見終わって思わず泣いてしまったくらいよかったのでメモっておく

大きな軸といっていいのか、先生がとても優れた研究者なんだが、
訳ありで定時制の先生をやっているというあたりだったけど、
それはそれとしてといってもいいほど、科学の面白さが伝わってくる、実にいい内容で、
実験とはこういうもので、そこで楽しむという姿が見られてと
ああもう、凄くよい話しだなと、それだけで感激してしまうくらいだったのである

序盤から、ちょっとずつ科学実験を見せて、
それが割と単純なそれでも、拡大というか、実験の真意というものが見えると
本当に青空が見えたりするんだなという淡い関心の芽生えを向けておいて、
登場人物たちが、そこに少しずつ引き寄せられていく、
様々な問題も抱えているし、人間ドラマとしても見所たっぷりだけど
そういうのを背景にしながら、それと軸を変えて、科学が面白い、実験が楽しいということに
一種救われるというのが、なんというか、もう見ているだけで感動してしまういい話しだった

馬鹿にするというわけでもないけど、荒唐無稽のように思えた「火星を作る」ということが、
実験装置としてどういったものになるか、そこを考えることも科学だというのが、
実験やらない自分みたいなのにすると、なるほどなとすごく腑に落ちるところが多くて、
もっと若いうちにこの概念に触れておければななどと思ってしまうくらいでありました
もっとも、実際のところ実験は何かしら触れていたから
こういう感受性をもって触れてなかった自身を悔やむべきであるわけだが
まぁ、それはそれとして、まさにその楽しさに触れているという状態
その生徒たちの想いや生き方が、少しずつ変わるというのもまた
科学をすごく肯定していて、科学だけでなく、学ぶということに肉薄するといったらいいのか
ともかく、とても前向きになれるし、なんていい話しだと
感動感激だったのである

最終話の発表シーンにいたっては、まるで親になっのようにどきどきしながら見てしまったし、
言葉に詰まってしまったシーンで、こっちまで苦しくなるほどだったけど
その場で、あの感動を覚えたという、その体験のまばゆさみたいなのが
ドラマなんだが、凄く伝わってきてよかったなぁと、
ただただ拍手喝采で見入ってしまったのでありました

イッセー尾形さんがまた、いい演技と役どころでよかったなと思うのだけど
田中哲司さんも要所要所で清涼剤のようになっててとても好きだった
みんな何かしらあるのだけど、それはさておきといった感じの
実にポイントをおさえている起伏が見事で
全部大好きだったなと思えるドラマで、今年一番だと思えたのである

【テレビ】海獣のいる海 あるトド撃ちの生涯

2024-12-11 21:05:11 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりにNHKスペシャルで息をのむようなのを見た

最近NHKが凝ってるのか、
いわゆるノーナレ方式で、淡々と進むドキュメンタリなんだが、
雰囲気からして、これはナレーション田中泯さんだろうと番宣の時思ってたら
本当にそうで驚いたというか、よくわかってるなと思ったわけだが
それすらも最小限で、もはや、詩といっても差し支えないようなわずかなコメントのみで
あとは、若干の本人の声や、周辺の声も拾われているが
本当に説明がほぼ入らず、
映像と雰囲気だけで見せていて、凄くよかった

礼文島で、トドの害獣被害が出ているなんて知らないし、
そこでの営みについて、何かということがあるはずもない
この番組でとらえたわずかな情報で何かを判断するというものではないから
そう、言い切ってしまうのもおこがましいけども、
まさにトドを撃ってきた男の最期を見届けたような内容で、
ここ最近のNHKが、ある種の終わり、人の死を丁寧に扱いつつ
無言で迫ってくるかのような感じが
嫌いではないなと、今回のもまた、見ていて深く考えさせられたのである

どれも言葉を尽くしてしまったら、陳腐化するなと思うほど
得も言われぬものを覚える内容だったのだが、
トドを撃つこと、その行為について、どうであったか正否を問うとかではなく
また、本人もそうではない、もっと崇高とかではない純粋さをもって
疑問や、ある種の罪を心に引き受けていたのだろうかと
これもまた、邪推となってしまうなと難しいかぎりだが
その生きざまに息をのんだというのが、正直な感想でありました

きっと、もっと原初的なもので、
トドを撃っていたのだな
多分詩歌や、そういったものでしか表せないもので
語るべき事柄で、そういう時空の出来事であり、物語なのだろうなと
勝手に感動を覚えてばかりいたのであった
鉄砲撃ちが上手いとかの話しではないが、それもまた一部分で、
そこに至るところに覚悟や精神性がという、勝手な結びつきなどなく
もしかしたらあるのかもしれないが、
そうではない、人が生きた姿、おそらくは哲学というものの世界が
一瞬形として見えた気がする
そういうものを教えてもらったというか、気づけるかという程度に
風のように知らせられたといえばいいのか

ともかく、凄くいいドキュメンタリだったと感動したのでメモっておく

【ドラマ】未来の私にブッかまされる!?

2024-12-03 21:04:22 | ドラマ映画テレビ感想
NHKよるドラ枠でありました
なんか、わからんドラマだなと思いつつも、
序盤中盤終盤で、まったく違う物語になってて
なんだかんだ楽しく見られてよかったとメモっておく次第

正直SFドラマとして、ちょっと荒すぎるだろうと
つっこみどころしかないような、えらいザルな展開ばっかりで
大丈夫かと思ってみていたんだが、
まぁ、そういう設定の粗というか、そういうものはいったんおいといて
ただ物語としては、自身が変わること、女の子の気持ち、
そして、それがわかったことでもう一度よい答えへと
よくあるテーマを扱ったドラマだったよなと
納得して見終えているわけだけども、
見所は、リンちゃん(若)が、物凄い美人だったなというところに終始してしまいそうなくらい
かぐや姫話しのところは、そこに比重がかかった内容だったと
思うばかりであった
あの頓珍漢というか、素っ頓狂な展開で、画面がもったのは、
K-popダンスではなくて、間違いなくリンちゃんが美人だったからだよなと
噛み締めるように思うのであった
だからといって、なんか感動的なものがあったかというと、なんもなかったんだが
とても平和なドラマだったから、ばたばたしている人たちを見るという
微笑ましい、毒のないよいドラマだったとも思うのである

序盤が結構綺麗にまとまっていたように思えて、
ライトくんが変わるという姿が、いい感じで描かれて
未来から来た甲斐もあったねといった具合だったんだが
そこから、そりゃそうかという感じで、リンちゃんの方にも同じようなことが起きて
未来人結構自由だなと衝撃を受けながら見ていたわけだが
タイムパラドクス的なことも、考えることすら放棄したように
最終的には、若役者がそのままその後の未来を演じたというあたりで、
あの未来人たちがいた世界はなくなってしまったのか
あるいは、隕石によってという話しになったのかなと
ちょっと寂しく感じたりして見終えたのであった

話しの都合なので、どっちでも設定がそうなんだよと言い切ってしまえばそれまでだが、
未来からきた自分が自分をかえることで、実際に違う未来へと変化して
その結果、未来からきた自分がいなくなっている
この不思議がありながらも、今を生きていくことが
結局未来を作ってんだよという、ごく当たり前の話しだねで落ち着いたとも見えるわけだが
ブレーンとナイスの未来はどうだったんだろうかと
そっちの方が気になってしまう終わりであった
なんというか、もうちょっとまとめてから発表しなさいとか言いたくなるドラマだったけど
まぁ、楽しそうだったしいいかとまとめておく

でも、全体的にナイスはすごくよくないやつだったと思うんだが
そのあたりは、どっちでもいいんだなとライトくんの割とその場が収まればよいという生き方は
不思議に感じたのであった

【ドラマ】3000万

2024-11-26 20:54:43 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
かなり面白いドラマだった
脚本も面白いのだけど、主人公二人といっていいのか、
安達祐実と青木崇高の二人が、ともかく抜群によかった
演技の良さなのか、演出の良さなのか、
そのどちらもなのか、ともかく、この二人だからこそといっても過言ではない
絶妙な空気があってこそのこのドラマだったと
見終わってから感動というべきか、なんか強い衝動を覚えて
感激したのでありました

話しについては、闇バイト組織の話しなんだが、
それに妙な形で巻き込まれたというか、
ある種の自業自得から始まるような
普通の人たちが犯罪に接触するという姿を描いているところも面白いのだが、
その普通の人たちとしての家族感を絶妙に演じていて、
ちょっとロクデナシのようでもある夫の青木崇高と、
それを支える普通のワーカー主婦である安達祐実が、
しょーもない喧嘩をしたり、それぞれの言い分でいらいらしたり、
特に、安達祐実のいらいらしている演技が絶妙で、
そして、それを輝かせるように青木崇高のダメ男演技も見事すぎて
本当にもう、なんだこの夫婦と思いつつも、
どこか思い当たりそうな、それでいて、どちらも根っこのどこかでいい加減というか
今回の主題ともなる、普通の人が悪に触れるそれをもってて
まぁ楽しいことこの上なかった

安達祐実の良さについては、この緊迫感あるドラマで、
正直表情はずっと硬いまま、なんなら、緊張したままといった感じなのに
色とりどりの顔が見えるように、セリフ、特に声色での演技が抜群だなと、
テレオペの上司に「なんか変な感じになっちゃってるんですけど!」みたいな感じで、
コミカルなセリフが、声色は緊張と発散と、その絶妙なまぜこぜが見事すぎて
笑うんだけど、なんか怖いというか、よくわかるといった感じが
素晴らしくてとてもよかった
だいぶ身勝手な女でもあるなと行動は示唆しているけど、
そうと感じさせそうでそうでもない、そして、切れ者なのにそう見えそうで見えてない
この絶妙なラインをついた脚本にぴったりの演技というか、
その真意とリンクしそうでしない存在感がともかくよかった
最終シーンのそのあとも、彼女ならのパターンがあまりにもいっぱい思い浮かんでしまって
いいドラマだったなと余韻を残していて最高だったのだが
安達祐実の演技によるところが大きすぎたと思うばかりである

一方といっていいか、ダメ夫の方の青木崇高もまた、
ダメ夫でありながら、ずっとその中身が変わらない
ある種、こういう男だから結婚したんだなと思わされる部分も多くて
これが人間的魅力にも見えてしまいそうな、
弱さを隠せないし、隠そうともしないような感じが
まさに駄犬といった感じで、それでもちょっと頼りになりそうな風もあったりと
最高によい男だったと思うのである
まぁ、妻に比べてあまりにも働いてないのでどうなんだという感じはあるが
ちょっとずれてるけど、基本的に優しいというのがはっきりと伝わってくる
これもまた、とてもよかった

最終話について、結局誰がつかまり、誰がつかまらなかったかというところが
凄く嫌な感じだなと個人的には、納得できないところではあったのだけども
それがまた、このドラマの描いたものであるのだろうなと
納得でもないが、考えさせられたのでありました
面白いドラマだった、この緊張感が解かれたのが、少々残念に思うほど
ぐっと迫ってくるドラマであった

【映画】TRAP

2024-11-12 21:00:28 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画を見てきた

凄く子煩悩なパパが主役なんだが、実はサイコパスの殺人鬼で、
それが追い詰められている中でどうするかという物語

というざっくりしたあらすじを聞いて、なるほど面白そうと
わくわくして見に行ったんだが、完全に情報を遮断して見たら
より面白かったかなとも思ったりしたけど、それは贅沢というもの
と、まぁ、それくらい、前情報に上述の内容が入ってても大変面白く見られたのでありました

実際子煩悩パパパートというか、
まさにそういうパパをしている部分がとても見事で
こういう素敵な父親居そうだな、いてほしいなとすら思うほど
実に見事なパパっぷりなので、もしかしたら、あらすじが嘘で、
実際はいい人なんじゃないかしらと思わせておいて
やっぱり、ちゃんと誰かを監禁しているということが明かされたりして
なかなか衝撃的というか、かなりスリルのある展開で面白かった

笑うような話しではないけど、わくわくというよりは、どきどきが相当に強くて
実際、追い詰められているという状況でどうするんだ、どうなるんだというところが
結構無茶な展開にいきそうになると、当然そんな無茶通るはずないだろうと
そんな具合でできないわけだが、案外そういうのがいくつか結びついて
気づいたら、とんでもないヒントというか、脱出の何かを与えてしまっていたりと
この裏をかくでもないが、あれこれ悪いやつが知恵を凝らしているという状況を
悪い奴なのに主人公なので見せられてしまう感じが見事だった

実際のところ、この殺人鬼が物凄い殺人をしたという
噂話はいっぱいでてくるんだが、そういう陰惨なシーンがまったくないので、
本当にこの人物がその殺人鬼なのか?という不思議さもあって、
これが、まさにサイコパスたるところを顕してもいるし
変にレートのあがるやばい描写がない清潔といったらいいか、
血のない映画になってて見事だわと感心したのでありました

ライブ会場から抜けだすあたりも面白いんだが
そのあとの展開が、いよいよ差し迫った感じで、
どんどん話しが転がっていくのが面白くて
ホラーでもないが、恐怖が迫ってくる感じも見事なつくりで
映画として、ものすごく楽しめたと思うのである

しかし、インフルエンサーの力ってすごいなと
こういう感じなんだと、映画で思うのもどうかと考えるが、
実際こうやって解決することあったら、超かっこいいなと
そう思えるようなギミックというか、シーンもあって、
これがなかなか楽しかったのである

そして最後まで気の抜けない感じもあって、
十二分に楽しめる映画だったとメモっておくのであった
楽しい時間を過ごせた一本だ

【ドラマ】大富豪同心3

2024-10-29 20:55:41 | ドラマ映画テレビ感想
相変わらずに安定した面白さで、
ほのぼのと楽しめた時代劇であります
今回でさすがに一区切りといった感じなのかとも思ったけど、
続編もできそうな、でも、やるとしても仕切り直しみたいな
そんな印象で終わったけども、通して、お約束にまみれていた
実によい時代劇だったと快哉であります

今回は、ちょっと難しめ、というほどでもないが
理想の政治に燃える若い先生というキャラクタを入れつつ
ほのぼの路線の若旦那と、その嫁となれるのかい、なれないのかいといった感じで
美鈴さんが振り回されてという感じで、
毎回しょーもないといえばしょーもないけど、
お約束通りにきっちり片付くし、今回は集大成的に親分さんメイン回もあったりして
ずっと追ってきた身分としては、大変楽しいシリーズだったと思うのでありました

とはいえ、と書いてしまっていいのか、
やっぱり時代劇で殺陣がみたいと思っても、どうしてもパンチが弱いよなと
そのあたりだけ大変気になってしまったんだけども、
主役の中村さんは、殿様の弟役やってるときの立ち回りとかみてると
いい雰囲気だなと思うのだが、他の役者がそうでもないといってしまうとアレだが
本当に殺陣ができる人が減ってるんだなと感じるところが多々あって
ちょっと残念に思ってしまったりなのでありました
でも、そうだからと割り切っているのか、いっそ派手な動きにしようという
剣劇殺陣としてはどうかなと思うような、くるくる回転するとかが
山ほど多用されていて、これはこれでいいのかなと
むしろ、そういう見せ方なら歌舞伎の方がうまいし、
だからこそ、中村さんの動きがはまって見えるのかとか
勝手に感じ入ったりして、もはや、ドラマ見る親分の気持ちなのである
流石若旦那だぁ
ともあれ、名物のようにEDでみんな好き勝手に踊ってるシーンで、
歌舞伎三人衆だけ異様に上手くて、なのにバラバラというのが笑ってしまった
好き放題すぎるわ、楽しそうで何より

割と大団円的な感じといったらいいか、
まぁ、時代劇だからこそ、こういう感じで終わって
しかも現代の世相も繁栄されていて、三方良しだなと思っていたのだけども
どうやら年末にスペシャル放映の予定があるんだそうで
やたら楽しみになってしまっているんだが
BSだけっぽく、正月あけてからの地上波とかでやってくれないかなと
思ったりするのでありました

【読書】嫌な仕事のうまい断り方

2024-10-21 21:04:35 | ドラマ映画テレビ感想
嫌な仕事のうまい断り方  著:山本大平

タイトル通りの本ではあるのだが、
「うまい断り方」については、最初に本質をついているでもないが、
「ちゃんと理由を説明しましょう」で終わってしまっていて、
大半は、「嫌な仕事とは?」といったところに割かれていて、
いわゆる仕事啓発系の本でありました

そもそも仕事は断っていいという話と、
断る事への不安の中身の説明から、
その中身の意味がない時代がきましたよと、
まぁそんなお話になっていまして、結局その会社で長く務めるということが
意味を持たないといった感じであり、
転職というよりも、転社といった生き方が今後主流になって、
7,8社くらい渡り歩いた人の方が
最終的に価値が高くなる世の中になろうという話であった

自分もだいぶ年齢を重ねてきて
正直微妙なお年ごろなので、この論がわかるといったらいいか、
若い人はそういう傾向が如実に強いし
でも、自分たちより上の世代は明らかにそうではない方だよなと
そのどっちつかずをやってる世代というか、
その流れが大勢になってない世代の人間としては、
ああ、そういう考え方で辞めていくのかということを考えさせられるのであった
それを慰留するということに意味がないともいえるし、
やっぱり、書かれているような、個人を使いつぶすことが前提にあるような
そういう組織が、いわゆる文化という名前に変わっている部分も
否定はできないかもしれないなどと考えさせられるのである

とはいえ、自分もこのまま安泰というわけでもないわけなので
そうなると、どこでもやっていけるためのスキルや経験を
ちゃんと積んでおかないといけないと
もはや手遅れの感もあるわけだが、強いられるような内容で
これからの若い人が、ずっとそうなっていくとすれば、
旧来型の働き方、人員構成によって、
働かされ続けることになるんだろうなと
暗澹とした気持ちを抱えていくわけだが、それもまた、
色々と考えを放棄した結果なのか
あれこれ思うばかりであったとさ

嫌なものは嫌、できないものはできない、
そうやってちゃんと意思表示することが大切ですよという話でもあるが、
嫌だと思っているものも、やってみると価値があるかもという
これまでの価値観もちゃんと説明しつつ
その見極めは自分でやらないとねというお話であったと思うのだが
なかなか、書かれているようにすらっとはいかないもんだよなと
思うのである

【ドラマ】事件は、その周りで起きている シリーズ2

2024-10-17 21:05:46 | ドラマ映画テレビ感想
ドラマ枠なわけだけど15分で4話だけで
まあ1時間物と思えばという感じでもあるけど、
そもそも内容コントだしなぁと
あれこれ思うのだが、演者が楽しそうだし、凄く好きなので
どうだっていいやと、楽しみに見終えたのである
前シーズンの再放送と含めてもわずか2週間分なので残念きわまりなかったけど
相変わらずしょーもないことで、揉めたり嘆いたりして、
別にあるあるというわけでもなければ、
物凄く切れのある笑いとかいうでもない、
まったりと面白いと、そんな時間を味わう15分ドラマでありました(長い)

これと、特撮ガガガのおかげで、
小芝風花のイメージが、この演技がコメディで固定されてしまったのが
悪影響といえば悪影響なんだけども、無茶苦茶面白いとかいうでもなく、
さらっと可愛らしく、コミカルを演じられているなと感心しきり、
対照的というでもないが、むしろがっつり面白い演技なのが、倉科カナの方で、
この対比とも異なるジャンルの違う笑うポテンシャルが秘められていて
どっちも上手いし、面白いなとしみじみ見てしまうのであった

そして、やっぱりうまいのが北村有起哉で、
この頼りない課長感が、実にすばらしく、本当いい役者さんだなと
コメディやるときの雰囲気が、松重豊さんと方向性が似てるなと
こういう感じが好きという、感覚だけの話しなんだが、
笑わせにきてるけどわざとらしくなく、そこはかとなく面白い、
しゃらっと情けないこと言うセリフの力の込め方と表情が
まぁ、なんというか面白い、なんでかわからんが声出して笑ってしまう感じで
ともかく好きで好きで仕方ないと
そんなことを味わうばかりでありました

笠松将ももっと他のドラマで見たいと思うのだが
この作品においては、置いてくる感じで、これもまた好きなわけだけども
とりあえずこのメンバーが、なんだかんだしょーもないことで
すったもんだしている、ただそういう景色を眺めるだけのコントで
頭使わず、なんとなし笑えるという番組で
ともかく好きだわと書いておくのであった

随分べた褒めしてしまったようにも思うが、前作の感想どう書いていたか
もう一度自分で確かめておこうと、前作の感想文を覚えてないまま
今の感覚でこれを書いておく

【映画】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版

2024-10-15 20:57:54 | ドラマ映画テレビ感想
随分評判が良かったからか、補完されて再上映となったものらしく
初見だったのでそのすごさはわからないけど
なかなかに楽しんでみたのでありました
仕事終わりに見たからか、子供はいないんだけど
なんか、やたら女性が多かったんだが、そういう人気がある作品だったんだろうか

内容としては、鬼太郎誕生にまつわる、
目玉のおやじがちゃんとひと型してた頃のお話で、
テイストとしてはオカルトミステリで、
なんというか、横溝正史のそれを見てるかのような
古い村の因習とかも絡みつつ、戦争帰りの悲惨さもありつつと
おどろおどろしく面白い映画だったのである

冒頭で、鬼太郎と猫娘が出てきたんだが、
猫娘がものすごいスマートで脚の長いお姉さんになってるのに
驚きすぎたんだけども、最新の鬼太郎はそれなのか、
そこにつながるといった構成になっていて、序盤で廃村みたいなところで、
かつ、廃病院に侵入するみたいなおぞましいというか、
昭和オカルトにありそうな恐ろしさを楽しめたと思ったら
それこそが、謎につながるものだったという感じで面白かったのである

主人公の一人が、南方の戦争帰りで、
そのフラッシュバックが何回も起きたり、そして、
殺人事件が起きるというあたり、それが祟りだといわれもするのだが、
鬼太郎世界だから、祟りも当たり前と思いつつの、その実はという感じで
結構凝ったミステリになってるのが面白かった
まぁ、最終的にはやっぱり妖怪の仕業になってしまうわけだが
そりゃそうだと思いつつも、ひねりがきいてて面白かったのである

物語としては、悲しさもありながらも
よくできていて、子供向けではないなというシリアスさが
非常に心地よく見られたわけだけども
いかにもな横溝正史っぽさといったらいいか、
見終わってから、自分は当然のようにその当時の人たち、世間を知らないのだけど、
横溝正史の物語として見たことがあるそれと似ているなんていう、
グロテスクな見方しかできてないのかと気づいて、
なんというか、本筋と関係ないところで慄いてしまったのである

戦争帰りという人種がいなくなって、
本当の意味での、水木さんなる男の気持ちや行動が理解できなくなっているというか、
そこにあるはずのリアリティを感じることができなくなっているのに衝撃を受け、
それなのによくできているかのように錯覚してしまっている、
ある種偽歴史のようなものを想定して、そこへの肉薄を見ているみたいなのが
物語としてよくできていたし、面白かったという感想を抱いたその根幹にある
何かが間違っていそうだと思わされたりしたわけだけども
妖怪たちのいう、人間は変わらない、不思議な生き物だというそれに
なっているんだろうかとか、
何書いてんだかわからなくなったんだが、映画はとても面白かったし
よい感動があったので、見てよかったとメモっておくのである

【ドラマ】虎に翼

2024-10-10 21:15:13 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」
視聴完了していました
主演の伊藤 沙莉が上手すぎるなと思っていたけども、
今回は今までのとだいぶ違って、いつも通りの部分もあるけど
ちゃんと丁寧に主演をやってて凄いと改めて感心したのである

率直な感想を書いてしまうと
個人的には、新潟行ったくらいまでが大変楽しかったというイメージで
そのあとは、ちょっと難しくなりすぎたというか、
寅子の話しではなく、法律とそれを取り巻く世間の話しになってしまったので
いまいち面白くないとか思ってしまったところ
朝ドラに何を求めるのかということでもないはずだが、
見ていて、唐突に思想的な内容へのあれこれを議論する物語になってしまったのが
なんというかとてつもなく残念に感じてしまったのである
大切ではあったろうと思うのだが、もうちょっと整理して、
あれもこれもやるんじゃない方が、寅子の法律のドラマという感じになって
収まり良かったんじゃないかしらとか思うのである

と、まぁそんな感想を抱いてしまったので
そもそも本作は、寅子ではなく、それを含めた6人の女性の物語でもあったわけでと
色々思うところはいっぱいあったという話しになってしまうのだが
ヨネさんの尖りっぷりとかも好きだったし、
あれが寅子と対になっているという展開をずっと期待していたんだが
その対立軸がちょっとあやふやといってはなんだが、
寅子が寄り添いすぎているようで、ヨネさんの方が気を使って離れたりとか
なんか、そうじゃないなと思いつつも、熱い友情を見たとも思えて
なかなか楽しかったのでありました

まぁ、なんだかんだ序盤のコメディ調が抜群によくて、
お父ちゃんの懺悔のあたりとか、花江ちゃんのかわいらしさとか、
お兄さんの「俺にはわかる」が歴代するあたりとか、
ああいうのがすごく楽しかったなと思うのだけども
それらをなんもかんも持っていってしまった戦争の悲惨さというか
猪爪家を襲った悲劇と戦争というのは、
凄くドラマとして印象的だったなと思うのである

そのあと、あと沿いとして出てきたのが、岡田将生で
これがまた、男前すぎるだろうと
前々から思っていたのが、いよいよ、完成されてしまったと言っても過言ではない
凄まじい男前っぷりに驚いてしまったわけだが、
そのなれそめというか、なんか、別姓にしてどうのと言い出してから
なんかおかしくなったようにも思ったりして、
あのあたり、桂場が諫めたりしているところがいいラインだったなと思うのだけど
なんだかんだ、ちょっと当時にしてもファンタジーすぎる思い切りが目立ってしまっていたと
感じたのでありました

とはいえ、半年みっちり楽しんで見られたので
よいドラマだったとも思えるし、話題になって、現在入ることもままならないほどの
名古屋の裁判所後も見に行って、あの法服見たりして感動したりと
しっかり堪能できたので、とてもよいドラマを楽しめたと
メモっておきたいところである
俳優さんはみんなよかったのだが、余貴美子さんが上手すぎて、
なんか妙なポジションやってるなと思ってたら、
あの認知症演技が、まぁ、朝から見るには辛すぎるレベルだったのもよい思い出である
すげぇ女優さんだと改めて思い知ったのであった

【ドラマ】家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

2024-10-08 21:05:54 | ドラマ映画テレビ感想
もともとBSでやってたやつの地上波放送を見たのでした
表題作のエッセーは読んでいたので、なんとなし面白そうな
前向きになる痛快コメディとか期待したんだが
まぁ、確かにそういう雰囲気もありつつも
結構重めに人間ドラマをしていて、不思議要素もありつつ
面白いドラマになっていました
ドラマ内で小説を書けと言われていたそれが、ひょっとすると本作にあたるのか?
そういう入れ子構造はわからんけども、
役者の演技もよく、演出も妙な感じがマッチしてて
滑ってる感じじゃなかったのがとてもよかった
夢シーンとか、ひたすら、にゃーとか、割と雑なファンシーさを混ぜてくるとか、
お母さんが奇跡を起こしたように見せかけて特になんでもない時に、
物凄くわざとらしくスポット当てるとか
ああいうの好き…

と、まぁ、そういう小ネタみたいな笑いを強引に挟んでくるところが
凄い原作っぽさというか、あの文章のテンションとテンポを
映像化という方法に落とし込んでいたんじゃないかと
かっこいい感想を書いてしまうわけだけども、重めのテーマを
割とあっさりと描いていて、凄くよかったと思うばかり
劇中でインタビュー受けて、インタビュアーの方が泣いてるシーンがあったけど
実際、言葉だけ並べるとかなり壮絶な人生よなと思うのである
それを面白い感じの文章にしてしまえた、才能というか悲劇というか喜劇というか
凄いなと思うばかりであった

個人的に、ドラマオリジナル要素だったと思われる
マルチなる友人のキャラクタと、その関わり合いが凄いよくて
諸々の諸事情に加えて、マルチ商法の家庭に育ってしまった友人とか
ハードパンチすぎやしないかと思っていたけど
あの役者さんのこれまた軽妙な演技が、
まぁ二人ともすごく軽妙でありながら真面目で、おかしいのが滑ってないという
稀有な感じになってたところが凄いと感心したわけだが
ともかくよかった、言葉遣いとセリフ回し、唐突に英語とポルスキを喋るとか
素っ頓狂な設定も含めて、全部いい、すごく素敵、大好きと思えたキャラクタだった

あの見せかけかもしれない友情という、
話しとして案外重そうで、そうでもない、なんともいえない
雑に扱ってそうで、とても大切なという
滅茶苦茶な感じが、このドラマというか、主人公の人生そのものを顕してるみたいで
凄くいいなぁと、あのくだり全部好きだわと思ってみていたのである
ドラマとしては、彼女が退場でもないが、割と色々整理してしまった前後で
認知症のおばあちゃんの部分が重すぎて、
あまりにも認知症演技が上手すぎると衝撃を受けて、かつ、
同時期くらいに朝ドラの方でも、認知症の余さんの演技にあてられていて
身近に二人も違うパターンの認知症患者がおると錯覚するほどになって
ダメージを受けてしまうほどだったんだが
その重さを抜けて、お父さんへの気持ちとかが描かれて
お母さんの想いとか、あれこれ、決して弟が主人公にはならない位置だけど
いないといけない、そういう家族だという愛が描かれていたようで
大変よかったと思うのでありました

ドラマ見て、はじめて、この著者の人が割とアレな感じというか
天才的になんでもできるんじゃなく、割と滅茶苦茶でノリと勢いと元気で
なんとかしてた人なんだなと知れたようでもあり
文章だけでは伝わらない人間ドラマを見た気がしますと
書いておくのである

まぁこれもまた、ドラマを通しているので本人とは異なるものなんだろうが
構成する一部であろうと思っておくのであった
ともあれ、楽しかった

ああ、あと、林遣都が相変わらずぶっ飛ばしてる感じで最高によかった
本当好きな役者だわ、真面目に面白い感じが出るというのが凄すぎる
滲み出るいいひとっぽさとか、わかってなさみたいなのとかの
雰囲気作りが天才すぎると思うのである、もっと見たい役者だ

【ドラマ】星新一の不思議な不思議な短編ドラマ2024夏

2024-10-03 21:05:52 | ドラマ映画テレビ感想
3週にわたって再放送だと思ってのんびり、夜ドラを見ていたら、
最終週は見たことない気がすると釘付けになってしまったので
とりあえずメモっておこうと書くのである

とりあえず再放送については、前回見た中でも一等好きだった見失った表情があったので
それだけでも満足と思いつつ、そうか、この女優さん代理母の役の人だったかと
今更気づいて衝撃を受けたのである
この女優さんの演技好きなんだな俺、気づかされてしまったと思うばかり

さておき、地上波初めてだったんじゃないかと思うのだが
新作3編、鍵、買収に応じます、処刑と、硬軟多彩な感じで大変よかった
相変わらず俳優が豪華だなというのもあったけど
それぞれが短編で大変面白かった
本シリーズはちょっと映像に力を入れすぎてて、前衛作品みたいな感じがして
あんまりなーとか思ってしまっていたんだが、
それが「処刑」で見事に昇華されていて、作品の雰囲気がどうあれ
そういう物語だったなと説得されるみたいな、映像暴力を浴びた感じで
大変よかったと思ったのでありました
狂気と、割とわかりやすい寓話とでもいうような、水を飲むという行為に短絡化された人生という
こういうわかりやすいのがいいなと思いつつも、そのわかりやすさの破壊力をあげる
退廃がすぎる映像と、ここで窪塚もってくるんだというキャストの良さもあいまって
実に素晴らしかったと感動したのでありました
直線的で、深く考えすぎない、その鋭さが星新一だよなと、勝手なことを相変わらず思ってしまうが
とてもよかったなと思うのである

鍵の方もしんみりした話しだけど、これもまたよくできていて
いかにも童話のようなショートショートだなと思えて満足だったし
買収に応じますについては、LIFE味が強すぎるとか思ってみてたけど
滑稽劇として完成度が高すぎるので、これも正解だなと
役者がボケそうでボケているようで、ぼけていないけど
話しが笑わせるという、何重になってる何かもわからん感じが好きだった

と、三編の新作というか、初めて見たやつにいたく感激して
見てよかったなと満足したとメモっておくのでありました

【映画】侍タイムスリッパー

2024-10-01 21:00:32 | ドラマ映画テレビ感想
話題作とは、言い過ぎかもしれないが
なんかやたら評判よいとのことで、近所の封切二日目に見てきたのである
いやー面白かった、久しぶりに時代劇っぽいもんを見た

時代劇を扱っているというだけで、
実際は時代劇ではないし、ある種の楽屋落ち話しのようでもあるなと思ったけど
変にあれこれと考えさせられるようなこともなく、
幕末の侍がタイムスリップしてきて、現代で時代劇の切られ役をやってて、
なんとか生きていくという姿を見た
と、まぁそんな感じで、斜陽である時代劇への悲しみもあるんだが
それがメインというわけでもなく、ほどほどのコメディといったらいいか、
往年の邦画によくある笑いのシーンというのがいくつもあって、
ほのぼのとみられる大変良い映画でありました
なによりも、主役というか、主題が殺陣なのがとてもよかった

見ている層もかなり年齢高めだったからか、
館内で笑いが割と起きるというのも、視聴環境としてよかった気がする

主演の山口馬木也さんは、個人的にはとても好きな俳優さんで、
かつては、剣客商売で大治郎やってただけあって、殺陣はお手の物と
わくわくしながら見ていたわけだけども、流石にあれから年齢を重ねているからか
佇まいが素晴らしいと思うものの、やや迫力にかけるなとか思ったのであったが後述、
渋みのあるいい殺陣だし、殺陣を学ぶシーンによって、殺陣と剣術の違いがわかりやすい
八相に構えてからの上段が振りかぶりではなく、天を突くようにするという
後ろの役者さんに配慮するそれであるとか、素人にも優しい解説が
これまた物語としてもキーというか、ある種の象徴になってて大変よかった
ネタバレというほどでもないと信じるが、後半、その殺陣ではない上段を振るシーンがあって
この対比が見事だなと感激したのである
あとは、細かな部分でも、刀の重さが伝わる演技というか動作だとか、
切っ先の振れをいかになくして、竹光を本物のように見せるかというあたりが
凄くよいなと感激したのである、このあたりも昔は当たり前だったんだろうけど
今となっては、ロストした技術なのかもしれんな

笑いのシーンにも、殺陣をやたら使っていてというか、
わかりやすいギャグが用意されていて、
切られ役のオーディションというか、試験なのに気づくと切ってしまっているみたいな
天丼が相当数のパターンで披露されるのが、テンポいいギャグでもあるし、
あんだけのバリエーションの殺陣も大変だなとも思うしと
かなり面白く笑わせてもらったのであった、秀逸だったわ

最終的にその殺陣をめぐって、大型映画の最終シーンに秘策というか、
ある提案がなされて、そこからの緊張感と、入れ子式になった
殺陣を見ているのに、殺陣とは思えないようなシーンを映画として見るという
不思議なそれがすごくよかった
このあたり、撮り方というか、手法としてベタだなと思うんだが、
それこそが演出と殺陣というものだよなと思い知らされるようで
実に面白くて楽しかったのである
クライマックスも見事だったが、そのあとのオチに向かうシーンも
小気味のよい笑いで〆てる感じがとても健やかで、いい映画、物語を見たなと
なんかとても感激して見終えたのでありました
なによりも、このラストのために、序盤の殺陣シーンの迫力を抑えていたんだなと
そう結論づけたのである、山口さんの殺陣、すごみがあってやっぱり好きだわ

なにせ楽しかった、時代劇いいなーと思う一作であったわ
まぁ、時代劇じゃないんだけども

【アニメ】『キン肉マン』完璧超人始祖編

2024-09-24 21:10:32 | ドラマ映画テレビ感想
『キン肉マン』完璧超人始祖編
原作漫画の方も、この時代にキン肉マンかよと思いつつも
当時の楽しさを思い出して、がっつり引き入れられてしまっていた中、
まかり間違ったのか、一部の猛烈なファンの後押しによるのか
わからんけども、なんとアニメ化してしまって
先日まで放映されていたのである
おまけに、ちゃんとシーズン2も予告されて、
タイトル通り、始祖が出てくるまではやってくれるらしく
やたら楽しみになったのでありました

さておき、あまりにも楽しみになりすぎて、
日頃日曜日の夜とか、だいたいすぐ寝てるのに、NHKの海外ドラマ枠と被ってる都合とかもあって
リアタイ視聴をずっとして、無事、先日見終えたので
とりあえずここまでの所感をメモっておこうという内容である

丁寧に本シリーズの最初からスタートしていて、
また、声優業界のことはさっぱりわからんのだが、
似た感じの印象の声優さんが、キン肉マンはじめ、それぞれの超人をやってる
何よりも動きが昨今のアニメだから迫力が凄いと
感激しきりの内容であった
そうか、キン肉マンて、こんなに凄いアクションアニメだったのか

どっちかというとギャグアニメ、しかも、子供向けのという印象だったなと
ここで、キン肉マンというコンテンツが、漫画とアニメで客層が違っただろうと
そんなことにもたどり着いてしまったというか、
自分が、アニメから入ったくちだったなと、キン肉マン世代からすると
若い方の部類になることも思い出されたわけだが、
それはそれとして、さくさくと闘いが進むのもよろしく
悪魔超人がやってきて、ああ、ここは漫画で盛り上がったなと
再確認しながらみたいな感じであった

しかし、逆にというか、やっぱりかと思うところもあって、
テンポがここまで早くされているけども、
話しの都合上仕方ない部分もアニメだと露骨に見えてしまって、
例えば、同時に試合があっちこっちで行われるという
キン肉マンらしい展開なわけだが、一つの試合の最中にちょっとだけ他の試合の様子も出たりと
漫画だとごく当たり前に見ていた、けど、何週間ピークに踏まれてんだキン肉マンと
危ぶんだりしたところが、アニメで見てスピードアップしたにも関わらず
やっぱり同じようにというか、より明確に可視化されて、まぁ仕方ないと思ったのだが
はたして、昨今の目の肥えた若いアニメ好きがこれを受け入れるであろうかと
いらん心配を抱えたのも間違いないのである
やりようもあったような気がするけど、キン肉マンというコンテンツがそもそも
色々おかしいところも含めて面白さになるから
そういう部分には目をつむるというか、それこそ、プロレス見ているように見るべきだろうと
勝手に思っていたところが、これもまた、老害的なそれだっただろうか
なんだろう、不思議な魅力の前提が説明されないので仕方ないといってしまえばいいのか

と、考えつつも、キン肉マンという漫画そのものが、
割と長く読まないとその面白さ、あるいは、楽しみ方がわかりづらい
そういうものなんではないかと哲学的に考えてしまったのだが
考えすぎというか、味わい深い漫画である

さておいて、アニメの方はそのあたりが気になったけど
ずっと踏まれていたキン肉マンの試合がようやくとなってから
かなりいいペースでさらっと流して、かつ、カメハメとの思い出がマシマシになってたと思うんだが
それを含めつつ、風林火山という技によるフィニッシュのかっこよさが
原作以上に際立っていて、なんだかんだ、生かし方というか
演出と媒体の違いって大きいんだなと
これまた、妙な感想を抱いてしまったのである、単純に面白かっただけでいいんだが
あれこれ考えてしまう

というわけで、なんだかんだ楽しく見たし、
思った以上に動くとかっこいいアクション漫画だったと認識して、
年明けがやたら楽しみになってきたと思いつつ
見終えたことをメモっておくのである
ネメシスvsキン肉マン戦が楽しみで仕方ないが
いつごろになるやら