CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

軍師官兵衛  天下動乱

2014-11-30 20:38:56 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
楽しい展開になっております
もう残りも数回だそうで、残念だ
もそっと見ていたいように思うところ
しかし、次回予告のなんと楽しそうなこと
素晴らしいな、最終盤に見所をもってきたという感じが
ひしひしと伝わってステキすぎる

とりあえず、序盤の奥方大脱走については
まああんなもんだろうというところ、
俵に入った意味あったのかと
ちょっと考えさせられてしまいましたが、
善助の嫁を年食ってるといわれて
怒っているあたりがステキで面白かった
いや、起こってるというか、バレたという感じだったのか
ともあれ、ああいう抜けたところがステキでありますな
ちゃんと侍女ズに役割がここで得られたというのも
感慨深いところであります

さて、着々と関が原に向かってという段階で、
長政側と、如水側とで違う動きをしながら
それぞれが、天下に向けての一手を打ってると
そんな見せ方がこれまたステキでありました
いい塩梅で、今の長政はやる気というか
へっぽこ加減が抜けてきたように見えていい
これはひょっとすると、片手がお留守だった話に
何か一言返すかもしれん
いや、如水のドラマだからそれはないか
ともあれ、よい塩梅であります
ちょっと福島と離れているような描き方が
不思議というか気になったところですが
まあ、よいのでありましょう
あと、清正どこいった

そして、ここにきてキーマンである
金吾中納言の登場に驚いた
またなよっとした感じの描き方かよと
がっかりではあるものの
実に関が原を左右しそうな雰囲気で
楽しみでたまりません、
結局恫喝されてやらかしそうな空気が
たまらなく楽しみになってきたのでありました

あとは、関が原を写さずに
豊後での小競り合いに終始するようで
それはそれで大友とのなにかれが楽しみなところ
ひょっとすると、あれなのか、立花とか出るんだろうか
いや出るわけがないか、どうだろう
なんだか九州勢が楽しみなところであります

【読書】リーダーはじめてものがたり

2014-11-29 18:42:52 | 読書感想文とか読み物レビウー
リーダーはじめてものがたり  作:播磨早苗

小説というか、ビジネス心得書というか
そんな内容でありました
結構さくさく読めて、解りやすかったのがステキであります
内容は、プレイヤーとして実績をあげてきた若者が、
統率する側にたったとき、勘違いしそうなことを
ひとつずつ解決していくことで、
だんだんとチームを作っていくとこができると
まぁ、そういう話なわけで、
そこには特段の新しさなんてないのですけども
ちょっと凄いなと思ったというか
感じたのが、女性関係のところで
これがまぁ、こういう感じの書き方になるんだったら
そのくだり、丸ごと要らなかったんじゃないか?
そう思うほど、結構ドラスティックな感じで
衝撃を受けたのでありました
凄いな、これが女性の恋愛感というやつなのか(多分違う)

ビジネス的な心得というか、
人を使いこなす部分については、
まぁ、根がいい人ばかりというか、
実際はこうならんだろうなとも思うものの
わかりやすく、なるほどとも思われたりして
ビジネスだとか、リーダになるとか関係なく
人間関係構築のために
ひとつ、学ぶことがあるように思うような内容で
なかなかどうして、よいものであると思ったのでした
まあ、結局こういう本というのは
読んでみたら、当たり前のことというか
なるほどなと思うものの、それは知ってるとも
思うような内容だわなと
思ったりなんだったりするのでありましたが
面白かったのでよいのである

と、そんなわけで
なんだかんだと、王道のチーム一丸となって
何かをやり遂げる系という、読んでいて
清清しい内容だったのは間違いないので
楽しんで終えたと、そういうメモを残すのであります

【読書】こうして、思考は現実になる

2014-11-27 20:31:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
こうして、思考は現実になる  著:パム・グラウト

どんな本かもわからず手にとったら、
まさかのスピリチュアル系の本でありました
こういうの苦手なんだよなと思いつつ
出会ったのも何かの縁と、
しずしず読み進めたのであります

こういう系統のは、読みつけていないので、
いくつかあげられていた、似たジャンルのそれこれが
これとどう違うのか、はたまた、同じなのか
それすらもわかりませんでしたが、
なかなか興味深い内容でありました

この本については、その力について、
信用できるようになるであろう
9つの実験方法を記すことで、
それを実践してみたら、あら不思議、
その力に気づきますよと、
まぁそういう算段になっていたわけであります

当然、わたくし、こういった類のことは
どうにも信用できない、頭からはずして考えてしまう
なので、どうも胡散臭いと読んでしまったのでありますが、
そういう気持ちがあれば、叶わないといわれたら
なんというか、困るじゃないかと思ったりしつつ
とりあえず、欲しいと願うと、それが手に入る手段を
ひとつ、実践してみました

Yシャツを買わないといけないと、
感じていましたわけで、それを願ったところ
48時間以内にそれは叶うという触れ込みだったので
のんきにかまえるかと思った、
その2時間後に、懸賞で1000円分の商品券が当たった(実話)
すわ、神のお告げ
そう信じたかどうかはさておき、
個人的な解釈では、強く願うということが、
自分の注意をそこにひきつけるということに繋がって、
それまで見落としていた事実に気づくことができる
そういうコントロールの方法なのかしら、
そうとも考えられたのであります
こう、理屈でこねようというあたり
もうひとつ駄目な気がするんだが
どうも、科学とうたいながら、世迷いごとのような話で、
なんだろうかな、こういうのが信じられるという層といっていいか、
ジャンルがあるんだろうと思うものの
自分はそうではない方法で説得してほしいなと
力の存在を否定するではないが、
思ったりするのでありましたとさ

ま、無料で試せることなので
よいことでござんすと
本当によくある、そういう手の本でありました

中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺

2014-11-26 20:47:12 | 食べ物飲み物
相変わらず、袋ラーメンといえば中華三昧と
子供の頃に植えつけられたなにかれには
逆らうことができないと想い
盲目的に信奉してきたのであります

しかし、こと、この商品に至ってはいかがなものか
そう思って、珍しく中華三昧にしてははずれだなと
思ったりしていたのが、この中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺であります

台湾にかぶれだしてからというもの、
酸辣湯が好きすぎてたまらなかったので、
手軽に、しかも、中華三昧として食べられると知って
もう、期待しすぎてしまったのもありました
食べ方を熟慮しなかった私も悪かったと
あれこれ試した現在、思うのでありますが
とりあえず、これについては素のままでは
ちょっとおいしいとはいいがたいと
個人的に思うところ
さりとて、ちゃんと作ったらおいしかったと
そのあたりをメモっておくわけであります

なんということはない、
溶き卵と、個人的に大好きな香菜(シャンツァイ)の使い方に
ポイントがあったのではないか、
というか、この香菜の使い方をそもそも
私は間違えていたということもふまえてのメモとなります

中華三昧のほうに関しましては、
手順に書いてあるとおり、このとき卵を
うまいこと流しいれることでぜんぜん別物になる
ああ、これこれ、これはおいしいと
納得のそれに変化するわけであります
そしてさらに、ここに香菜を加えることで
より地元ものに近いようなイメージにしたい
そういうわけでこいつを入れるわけなのですが、
ポイントとしまして、

香菜は刻んで入れる

これでありました、そう、これがなかったから
どうにも、日本で食べる香菜はおいしくないな
なんて馬鹿なことを思っていたのであります
なんてことはない、刻んで、はなから香りを出しておけばいいのだ
そういうわけで、レシピにはサヤインゲンとか書いてありますが
男は黙って、青菜に、香菜を使う
刻んで山盛りに入れると、このかぐわしい香りが
いかにも、東南アジア的な情緒をかもし出して
自宅で作ったにもかかわらず
相当にレベルの高い楽しさを味わえると
そんな話であります

名誉を回復するではありませんが、
酸辣湯のおいしさを、手軽に家で再現できる
それだけで十二分にステキな商品だと
思ったりするのでありましたとさ

棋士vs将棋ソフト 激闘5番勝負

2014-11-25 20:58:06 | ドラマ映画テレビ感想
ずっと見たかったけども、
なかなか時間がとれずに、録画して寝かしておりました
ようやっと見て感動した
いつぞやに読んだ本の翌年の対戦で、
棋士と将棋ソフトがどんな凄い勝負を繰り広げたか
そこを特集した、ステキ番組でありました

当然のように、相変わらず、
将棋は雰囲気しか知らない感じなので、
もう、番組に煽られるままに、そうなんだろうなと
勝手に感動したり、盛り上がったりしていたのですが
ここが勘所というところでよかったのか、
第四戦の話が抜群によかった
別に、よくわかってなくても、
ああ凄いことが始まったというか、本当にもう、
漫画みたいなシーンだったんだろうなと
コンピューターと相矢倉に挑んだのが
解説というか、実況も含めて、
最高にかっこいいシーンでしびれたのであります

話の流れでは、
第三戦で、通常の将棋では見ないような
速攻戦で人間の勝利という貴重なそれになった
そのコンピューターの弱点をつくかどうか
考えた末に、やっぱり自分の型だろうと
矢倉で挑んだというのが
まぁ、かっこよくてかっこよくて
このあたり、番組側もよくわかっていたと
説明していいのかわかりませんが、
これは綺麗な将棋だとか、名局だとか、
そういう外野の声も入れたりして
あのシーンの感動的さ加減に脱帽だったのであります

もうすっかり、コンピューターにはかなわない領域に
なりつつあるのだなとも思い知らされるわけですが、
これをもって、将棋はさらに面白くなったと
そういう描き方で、ドキュメントは終わっていて
これまた、いい〆方だなとも
しみじみ感じ入った次第でありました

攻防の面白さも感じつつ、
これによって、新しい何かが啓いたと
そういう気分にもなれてというわけで
よい番組を見たと、期待通りに楽しめたのでありましたとさ
将棋なんて、絶対自分でやろうと思わないけど
面白そうだなぁと感じてしまうのであります

【読書】窓から逃げた100歳老人

2014-11-24 15:34:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
窓から逃げた100歳老人  作:ヨナス・ヨナソン

荒唐無稽な、面白冒険小説でありました
題名と、日本版のあおり表現からして、
100歳の老人がスーパーマンみたいになるのかと
SF的娯楽小説を予想していたところ、
そうではなくて、本当に100歳の老人が
ただ、窓から逃げ出して、その先々で、事件を起こしたり、
巻き込まれたりを繰り返しながら、
平行して、この老人の生涯、つまり、そこから100年前までの
彼と歴史をたどるという面白いお話で、
困った爺さんだなと思ってた最初とは異なり、
彼の半生が見えてくるにつれて、
とんでもない爺さんだなとも思えたりして
非常に面白く読めたのであります

倫理的にどうかしらと思う部分も
多々見られるものの、そんなことはどうだってよく、
景気よく、体制や政治を茶化しているような
皮肉にまみれたステキな仲間たちと、
ノンポリであるという生き様をクロスさせて、
100年間の社会批判までぶっているように
読めなくもないというのがステキでありまして、
まぁ、この100年は、
結局のところ、社会主義やら、共産主義やらと
そうではない人たちや世界との
わけのわからない喧騒にまみれていただけだったと
そういうことを思い知らされる
ワールドワイドな100年史でもありました
非常に面白かった

あまり肩肘張ったり、ここから何かしら教訓を得るとか
そういう偉そうな試みはさせない雰囲気もあり、
ただただ、100年過ごした老人の生き様と
ケセラセラのような、人生はどうとでもなるという
その達観にも似た、傍観的な生き方は
なんとも楽しく、読み手としてもリンクしやすいというところが
ステキでステキでと、ほのぼのしながら
結構さらっと読みきれてしまったのであります

たとえとして悪い気もするが、
フォレストガンプ的なものを
さらっとやってのけた
そういう風にも読めるのでありました

軍師官兵衛  如水謀る

2014-11-23 20:45:11 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
俄然盛り上がる形での関が原という描き方
大好きであります
しかし、その裏側で官兵衛がなにかれしていたというのは、
この主人公にして真骨頂というか、
これを書くためのドラマだっただろうと
満足の内容であります、凄く面白かった

あえて、三成に忠告するという形で煽り、
まざまざとやりきらせたというところがステキ、
そして、その罠とも思しきそれに
なんとなし気づいたようでもある、安国寺坊主が
まぁ楽しくて楽しくてという感じでありました
弁当運びまくるのかと思うと
頼もしい限りでありますな
そこを描くかどうか知らないが

と、どうやら中津との手紙のやりとりのみで
関が原を終わらせる気だなと、
なんとなく、戦風景のない関が原を予想しつつも
それはそれで満足そうな結果が
今回に限っては得られそうという具合で、
まぁ、官兵衛の機嫌がいいというか
いきいきしているところがステキでありました
そうそう、こういう官兵衛を見たかったんだ
なんか、忠誠尽くしている知将とか
そういう程度じゃないはずなんだよ

さて、その影でというか、その逆というか
自分の道を歩く長政についても
うまいこと描いているなと思うところ
ちゃんと、離縁も描いて、それに無理がないというか
現代観に訴えても、ぎりぎり大丈夫じゃないかしらと
個人的にはうまいこと描いたなと
感心しきりのそれでありました
もっとざらっと、切っても文句言われないけども
あれだけ配慮をにおわせたのに、破綻がないというか
鼻白みもないというのが
個人的に凄いと思ったのであります
グッドジョブ

そんなこんなで、祭は準備が一番楽しいと
それを地で行くような関が原が待ち遠しく
あと何回かわかりませんが、
右手の話は、割とさらっとやりそうだなと
天下に執着見苦しいほどではない
いい官兵衛で終わりそうだと思ったりなんだったりであります

文句というでもないが、気になるのは
秀頼が幼すぎるところくらいでありましょう
あの頃に、もう家康を見下ろすほどの
偉丈夫でないとなぁとちょっとだけ思ってしまうのでありました

【読書】本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人

2014-11-21 21:44:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人  
著:大塚ひかり

題名とおりの内容でありました
古典から、昔の日本をのぞきみて
昨今歌われる残虐な事件等々が、
割と頻繁にあったんだぜという話を
つらつら書いたというそれであります

そういう内容のため、結構陰惨な描写というか、
酷い部分ばっかりなのがちょっと食傷気味でありますところ
ネグレクト、ストーカー、介護疲れ、子殺し親殺しと
まぁ、あれこれと出てくる出てくる、
残虐見本市みたいな内容を割りとあっさり紹介して
昔っからこんなもんだ
というか、いまどき思いつくようなことは
古典にだいたい見当たるという様相でありまして
まぁ、そういうもんだよなとも思うところ

この本の骨子というか、テーマとしては、
「昔はよかった」という世迷いごとから解き放たれようと
それなのでありますけども、
よく言われている「昔は」というのは、
ここに現れる昔ではなくて、
割と近代の昔なんじゃないかしらねと
思ったりしてしまうのであります
昔から、昔はよかったというというパラドクスもありますが、
それとて、原典は昔すぎた頃のようだったように思えばこそ、
なんだろうかな、このロジックはいかがかしらと
ちょっと考えてしまうのであります
まぁ、面白いからいいんだけどもね

と、そんなわけで、妊婦だとか老人子供といった
弱者に対して、非道の限りを尽くしていたかつて、
そして、イケメン無罪が許されていたかつて、
まぁ今と変わりませんなというところですが、
なんだろう、教えによってそうであったという事実と、
そういった教育による隔たりが
高貴という形で存在していたから、
いわゆる市井は、畜生と変わらない扱いというか
畜生だったという事実は、なかなか当たり前ながら
いざ、こう紹介されないとぴんとこないもので
楽しく読めたのであります

前々から思ってたんだが、そうなんだよな
古い話で残っているものは
みんな上流階級の話であって、下々のそれとは
どうにも違うというか、それは
江戸までこないとわからないんじゃないかなと
思ったりしてしまったり
楽しく読んだというメモ

【読書】下戸は勘定に入れません

2014-11-20 21:45:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
下戸は勘定に入れません  作:西澤保彦

少し不思議的なSF小説でありました
お酒にまつわるドタバタコメディかしらと
考えていましたが、そういうわけではなく、
時間旅行を加えたような不思議なお話で、
なんだかんだとほのぼのとした物語でありました

と、書いておいてなんでありますが、
意外と人死にもあり、辛い過去もありといったところで
読み始めは、なんというか、暗い気分で
これははずれかしらねと思っていたものの
最終的には、大団円というではないですが、
まぁ、はればれという具合なので
よかったんじゃないかという
終わりよければなんとやらの、典型にあたったようで
楽しめたのであります

あっというまにさらさら読めてしまい、
特段に、これという印象もないのでありますが、
暴論とも思えるような、推理、推察、もう忖度といった
そういう類が披露されて、何かしらが暴かれるというところは
読んでいて、なるほどと思うような、
ちょっとお仕着せでないかと思わなくもとあったり
もんもん、読み進めたのでありました

感動とかではないけども、からりと笑って終わる
そういう物語だったように思います

【読書】翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり

2014-11-18 20:21:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり  著:片岡義男

なんとなし、読んでみました
二人の翻訳家が対談しながら、それぞれ海外小説の一節を
翻訳して、その方法論や考えたことなんかを披瀝する
これは、翻訳家を意識して読書する人には
かなりたまらないものだったりするんだろうか
あまり、気にしたことのない私には
不思議な世界だと思うものの
なかなか、楽しいといったらいいのか、
面白い職業だと感心しきりだったのでありました

有名どころの小説ばかりだったと思われますが、
その割に、私が知っているのは
チャンドラーくらいだったので、
もうちょっと、この内容に迫れないというか
その深いところに共感なんざ覚えられなかったのであります
しかし、ほぼ創作といったらいいか、
文章力に加えて、なんというか、作家めいた能力、
それも求められるのが、翻訳家なんだなと
改めて思い知らされたのであります

一口に翻訳といても、訳する人によって
その内容が変わるというのは当たり前で、
その手法や、考え方によって、まざまざ、
ここまで変わるのか
あるいは、一緒、同じように訳してしまうのかと
そういうところが事例とともに見えるというのが
興味をそそるつくりになっておりまして
外国語を読むということについて
考えさせられるところであります

自分でも同じように翻訳を試みようと
そういう楽しみ方もあったと思うものの
面倒にかまけて、地頭だけで
どこまでわかるだろうかとやってみて、
まったく訳せなかったというのが
自分自身にがっかりだったのでありますけども
原書を読まないとわからない、
英語から日本語に訳せない内容だとか
そういうものがいくつもあるというのも
なかなか楽しいというか
学術めいた方法論のようなものも含めて
楽しい本でありました

軍師官兵衛  家康動く

2014-11-17 21:20:37 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
録画視聴完了であります
家康動きすぎだろう、サブタイトルのとおりですが
ちょっと凄いなと驚いた次第でありました
今回の家康は、はっきりと悪役でよいですね

序盤で、天下泰平を願う官兵衛という見せ方で
これだと、左手うんぬんはやらないかもなと
思ったりしていましたが、しっかりと
その線を切るように、
おね様使って、乱世を認めると
まぁ、あのあたりは、ロジックを突き詰めすぎると
やりすぎというか、破綻しとるじゃないかと
思わなくもないのですが
とりあえず、あれで、官兵衛が天下に興味を示したというのが
ステキでありました
いいですね、いい意味で自然に悪い感じになれそうである

ここにきて、一気に話を進めてまとめようというか、
いろいろなイベントやフラグを回収しすぎというか
盛り込みすぎじゃないかしらと
思わなくもないところ、
糸の急なネグレクトについては、強引すぎないかと
思わなくもないのでありますが
長政を割りと悪く描いてしまったばっかりに
ここはバランスをとったんだろうかしら
などと、勝手に邪推を楽しむわけであります

しかし、結局、見終わってみると
家康というか、如水立つといった具合で
なかなか楽しく終わったのでありました
ここで盛り上がりどころをもってきたというのは
結構、脚本が新しい感じだと
感心しきりであります
ここで、天下を狙いだしたというのは、なるほど
説得力というか、夢と遊びと面白さがある

そんなわけで、次回から、いきいきと策謀をめぐらすであろう
官兵衛のいく先を見守っていきたいと
せつせつ思うのでありました
衆院解散とか重なると
また最終回が酷いことになるんじゃないかと
心配しながら、楽しみ楽しみ

【読書】フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

2014-11-14 20:22:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠  著:マイケル・モス

久しぶりに重たい本を読みました
翻訳物だからというではなく、
扱っているテーマが重い、そして面白い
結構時間かけてしまったけども
じっくりと読めたと、久しぶりに満足な読書であります

アメリカにおける加工食品の恐ろしさ、
糖分、脂肪分、塩分
この三つをいかに操作すれば人間の食欲を刺激できるか
その危険性に警鐘を鳴らすというのが
本の骨子でありますけども、
非常によく調べられているのだと思われる
様々な、食品企業の振る舞いについての考察、
詳細が凄まじい錬度というか、よく調査されていて
大変面白い、そういった危険性を何かというのもあるが、
これは一つのマーケティングの歴史をつかさどる
ビジネス書としても抜群じゃないかしらと
そう思うほどでありました

ケロッグ、ゼネラルフーヅ、コカコーラ、ペプシコ
その他にも、物凄いマネーパワーを持った
巨大企業が、どうやって加工食品を作り、売り、戦ってきたか
あらゆるロビイストと、政治家と、活動家と
その凄まじい歴史の一編を見たようで
物凄く面白かったのでありました

詳細は本書を読まないと伝わらないわけですが、
これらの企業の背後というか、
企業が求めるものは利益であるという
強烈なメッセージが、金融企業からの重圧として、
世界はそうできているという縮図みたいなのが
ここに結集していて凄かったのであります

企業倫理についても考えさせられるものの
食品企業が、化学をどれほど大切にしているか、
その化学実験の数々、方法やアイデアの豊富さ
そこに集まる天才たちというのも抜群で
セールス、メーキング、プロダクトと
一連の経済活動が物凄い高度で
まぁ、楽しくて仕方なかったのでありました

ちょっと外食が怖いと思うようになるほど
その美味しいに隠されたなにかれについて
考えさせられたのですが、
それはそれ、何が正しく、そうでないかも含めて
凄い世界だと呆気にとられた一冊であります

東海秋まつり2014 釜石の秋刀魚

2014-11-13 22:37:12 | 食べ物飲み物
先日、実家に帰省して、秋のイベントに参加してきました
わいのわいのと、屋台やらイベントやらに熱をあげて
盛況なそれこれを見て楽しんだわけでありますが
まぁ、なんといったらいいか、
これが尾張地方だよなと改めて思ったのが
無料でなんかが貰えるという催しの多いこと多いこと
これに吸い寄せられるように、ジジババが集まっていく様に
なんというかな、帰省してるなぁと
感慨深くうなずいたりしたものでありました

さて、そんなことはさておき、
その無料でどうしたのイベントのひとつに
釜石市の秋刀魚のふるまいというのがありまして、
これがまぁ、凄くよかったのでレビウっておくわけであります

たぶん、新日鉄の関係なんだろうなと
にわか東海市民として思うわけですが、
まるで炊き出しよろしく、焼き秋刀魚と、秋刀魚の海鮮汁がふるまわれて
これが抜群においしかったのであります
名目としては、かの震災で寄付をしたお返しとのことで
照れくさいやら、ありがたいやらと
食べるばかりでは申し訳ないと、また寄付をしたりといったところ
にんともかんとも

この秋刀魚がめちゃくちゃ旨い
これが本当の秋刀魚というやつか、目黒か、
あっけにとられるほどでありました
焼き秋刀魚については、はらわたまで食べられるほど
凄い新鮮で、そして大きい、食べ応えも十分ながら
まったく生臭くなく、独特の秋刀魚のにおいも、
食欲をそそるばかりといったところで
驚きだったのであります

海鮮汁のほうも美味でありまして、
こっちも秋刀魚のつみれがすばらしく
少し風が出てきて冷えてきた会場で
たまらんものでありました

そんなこんなで、屋台やJA会場で、安売りされている農産物を買いあさり、
イベント会場で催しをいくつか見たりと
えらく楽しんで帰ってきたのでありましたとさ
あんまりよその地域でこういったイベントは見ないよなと
思ったりしつつ、鉄と蘭の町を楽しんできたのでありました
いい加減、平州先生の勉強しなおさないといけません

ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~

2014-11-11 21:01:09 | ドラマ映画テレビ感想
続けて、NHKのBS払い下げ番組であります
先日、書籍のほうを読んで、凄いなと
舌を巻いたのでありますけども、
その企画で作られた番組であります
辞書を作るという作業について、
ここに関わった、二人の国語学者というか
辞書男の関係と人となりを描いた
いい番組でありました

以前に読んだ本と、ほぼ内容は一緒というか
むしろ、あれをコンパクトに
手際よくまとめたという感じでありまして、
これを見てから、あれ読めばよかったかなと
思わなくもないほどであります
映像として、何か凄いというわけじゃないのですけども、
NHK得意のドキュメンタリを笑劇で見せるというか
コントみたいな小芝居で見せるというのが
いい塩梅ではまっていて、
のんびりと見ながら、それでいて、
見坊先生、山田先生のそれぞれが、
どういう人となりであったかが、
わかりやすくなっていたと感心しきりでありました

この二人の因縁や、辞書そのものについては、
以前の本でのレビウと同じなので割愛でありますが、
声が聞けたというのがステキでありまして、
当時の編集の方も、年齢を重ねられたせいか、
思い出語りのようで、なんともほのぼのしていて
結構凄惨というか、危うい事件だったろうことも
なかなか聞きやすいというか、トゲが取れたようで
よい話が聞けたという風情でありました

両先生の不思議な部分も遺憾なく発揮されていて、
コミカルに選び抜いた言葉の解説がよろしく
これもまた、いい番組でありましたと
レビウしておくのでありました
BS払い下げは、どんどんやって欲しいものであります

日本刀に恋して 知られざる研ぎ師の世界

2014-11-10 19:08:59 | ドラマ映画テレビ感想
テレビ見てばっかりでありますね
そう思いながら、久しぶりに好みのドキュメンタリが
もっちり放映されておりましたので、
録画して拝聴、拝見いたした次第であります
BSの払い下げ番組だったようですが
独特の世界をさらっと見せる
素晴らしい、これこそNHKという感じの
よい番組でありました

内容は、日本刀の研ぎ師について、
内弟子をもつ名人の一門に密着取材といったところ
細かい部分というか、日本刀を
ごりごり押してくるような内容ではないうえに、
さらっと、こんな仕事当たり前にありますよと
優しくない感じのアプローチから、
突き放すように、ただ、ここにある
伝統後継のあり方みたいなのを描いていて
なんだろう、いい塩梅で力が抜けていて
よいできばえの番組だなと
勝手に大絶賛だったわけであります

見ている限り、この仕事はあとどれくらい持つんだろうかと
心配になるような内容でありましたけども
20年から、研ぎを待たせている客がいたりと、
あまりにも専門的すぎて、
需要や、供給やといった部分が
破綻しているというか、独特の構成になってんだろうなと
うかがわせるような内容でありました
面白かったけども、あれは本当大変だ

と、まぁそういう弟子がどうしたとか、
継承がなんだというのは、私にはわかりませんので
ささっとうっちゃっておくわけですが、
ここで出てきた名刀というか、日本刀と研ぎについてが
眼福きわまりない内容でありました
そうか、ああやって研ぐのか、
そして研ぎの良し悪しって、あんな感じなのか

たった一回見ただけで、日本刀を見極められるわけもないですが、
研ぎと、日本刀そのものの魅力はどうやら別物というか
別価値のようでありまして、
研ぎをよくすれば、さらに映えるみたいな
そういう世界なのだというのが衝撃でありまして
日本刀目利きは大変だなと思い知らされたのであります

そして、刃紋については、直刃のよさにしれっと触れられて
それだけで満足でありましたところ
そう、あれがかっこいいんだ、まさに豪壮剛毅という感じ
よく言ってくれたと、快哉な感じでありましたが
あれを作るというのがどれだけ大変なのか
それがわかっただけでも
ステキすぎる番組だったと
興奮のあまり、つらつらメモったわけでありましたとさ

もう一人の内弟子さんが、今後も続けていけるんだろうかと
他人事ながら心配になったりしたのでありました
職人ていうのは、若いうちからやるものだと思うけども
本当、後戻りできなくなるという恐ろしい世界だなとも
思ったりするのでありましたとさ
世間との折り合いというか、現代との折り合いを
考えさせられるのであります