CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

頭がしびれるテレビ

2012-05-28 21:22:33 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの面白深夜番組でありました
先日最終回を迎えてしまって
極めて残念というところでしたが、
いや、数学についてアプローチするという
ステキな番組で堪能できたのでメモっておきます

数学が生活とか、いろいろなところにどうかかわるか、
あるいは、かかわらせることができるか
そんな命題でもないんですが、そういうアプローチで
数学の面白さと、数学でなんとか
様々な事象を説明しようとする
なによりも、なるべく理解しやすいように数学を説明する
なんというか、それって矛盾してる気がせんでもないけど
まぁ、そういうことはともあれ、
私のように理系崩れには非常に楽しい
多分、一般の人にも文字通り
頭がしびれるようで、面白かったんじゃないかと
感想を期待したい番組でありました

特に最終回のGPSの方法は、
本当、びっくりするくらいわかりやすくて
それでいて面白かった、そうか、ピタゴラスの定理って
ああやって使うと、ちゃんと役に立つというか
すげぇなピタゴラス、そして、アインシュタインと
ちょっと、アインシュタインの方程式のほうは
説明がほとんどなかったせいで、
なんというか、うやむやしてしまいましたが
それはそれとして、位置情報を獲得するための手法
その単純なそれこれってのは、
なんとも楽しいものでありました

あとは、無理数や確率の話なんかもステキでありました
以前のNHKスペシャルでアプローチしてた、
素数のそれこれも楽しかったのでありますが、
一番よかったのは、黄金比の話でありました
あれが、どんだけ美しいかというのと、
あの率によって、なんだか世界全体が支配されているといった
そんなロマンあふれる話になったのもステキでありましたけども、
私程度でも、ちゃんと証明を書くことができる、
そういう内容だったのが抜群に面白かったゆえんであります

高校生以来だと、感嘆しながらやったのですが
いやー、二次方程式の解の公式が出てこない出てこない、
あれさえあれば、あっという間の求められるという
あの楽しさは、ここ数年あじわったことがないほど
ステキすぎてたまらなかったのでありました

と、すっかり数学面白いなぁと思ったりしつつも、
別に数学好きだからって、理論的というのか、
論理的にあれこれ考えられるわけではないとわかっているものの、
パズルを解くという楽しさと同じことが
まぁ、これも、言葉遊びみたいになってしまいますが
ともあれ、

解くとか、考えるとかが面白よなぁと
ステキな番組に教えられたなんて
思ったのでありましたとさ
本当、ああいう番組をもそっとやってくれんだろうかな、
NHK教育の大人版みたいなのを設立するべきだと思うがなぁ

平清盛  保元の乱

2012-05-27 20:47:15 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
やられた、こんなに面白いなんて…

予告の時点で面白さ大爆発でしたが、
実際に見て見事というか、ここまで
ずっと違和感があった漫画的展開が、
完全合致というか、もう、いろいろ置いといて
すげぇ面白かった
実際に、源平あたりの頃の戦は、
ああいう名乗りあいの後というか、ある意味
形式美的であったと聞いていたけども、
そういうのだからこそやれるような
あんな決闘が見られるとは、
ほとほと面白すぎた
弓矢の殺陣っていうのもああやってやったら
嘘やんと思うのはともかくとして、かっこよく見えるというのも
見逃せないというか、すばらしいことだなと思ったのであります

三方面にわかれて、いずれもよかったのでありますが、
一番武功をあげたといわれる義朝のところが、
ちょっと知名度低いというか、面白さで
見劣りがあったと思うのでありますが
それでも、あの人数で、さも乱戦と見えたのは
カメラワークのよさとかもあってなのか
凄いことだなとほとほと感心であります
見せ方がまたよくて、常に敵方の背中を見せて
名乗りを聞くというのがかっこよくて
すばらしいことこの上なかったのであります

あとは、戦馬鹿回と見せかけて、
なにげに信西の腹黒さも遺憾なく発揮されていて、
ちょっと見ているだけだと、下野守という名前が
聞きなれていないために、うっかり、聞き逃しそうでしたが、
義朝がはめられているというのも、
今後、平治の乱につながっていく伏線はりもあってと
楽しかったのでありますね

さらっと、孫子をどうとらえるかという対比が、
机上天才の頼長と、実学の信西という感じで
見せ方がまぁ、何よりもよかった
全体的にすばらしいできばえでありました

と、あれこれ脚本とか、演出とか褒めちぎりでありますが
なんだかんだ、一番すげぇなというのは
やっぱり、話題を全部もってった気がする
為朝でありましたね、鎮西八郎はひどい、あんなの勝てるわけない
そういう感じがまた、全体に利いてて
すごくよかったと感じたのでありました
通清も退場してしまったのは悲しいですが
来週も楽しみであります

映画 テルマエ・ロマエ

2012-05-22 00:13:02 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画を見てきたのでありました
なんだかんだ、いつも邦画しか見ないという
なかなか偏った映画見をしているのですが、
今回はその中にしては話題作であります
同名のマンガの実写化と、もう悪い予感しかしないような
そんな具合でありましたが、
キャストに意気込みというか、並々ならぬものを感じたため
ついつい見たくなって、いてもたってもといったところ
実際、その期待を裏切らない
すばらしく、どうでもよいお話で、ほのぼの楽しめたのであります

原作マンガも少しだけ見たというか
一巻くらいは読んだように思うのですが、
そのあたりの有名エピソードがえり抜きされていて、
映画前半は、マンガの選り抜き話を数話、15分のオムニバスといったところ、
なんというか、ああいうジャンルの、ああいう枠のドラマとか、
一時期深夜枠で流行ったよなとか思うところ
そんな感じでありました、

そのオムニバスを無理やりつなげているというか、
原作1話を綺麗に消化していくと
やっぱり凄く短くなるわけで、マンガ特有の
読んだあとの余韻みたいなのを味わう前に
次の話に進んでしまっていたのが、少々残念でありました
ただ、それでも、マンガの再現度というか、
平たい顔族については、恐ろしいほどの役者陣
いや、素人さんなんだろうかな、
凄い一般人という雰囲気の人々が集まっていて、
それだけで見る価値があったように思うところであります

一応映画だからということなのか、
大筋で大きな話もあったりして、それがてっきり
ローマ滅亡にかかわるのかと思ってましたが、
時代的にそんなでもないらしく、
なんというか、別にその説明台詞ばっかりで進む
無理やりなストーリーは必要だったんだろうかと
ちょっとだけ不安というか、不審を覚えてしまったのですが
そんなのはどうでもよく、前半のローマ人が、
現代文明に気圧されるというそのギャグを、
阿部さんがただただ熱演しているというのを
微笑ましく見守るといった内容でありました
あれは、映画館で見る価値がないとかいう人もいるでありましょうが、
映画館で、みんなで笑ってみるというのが
正解じゃないかしらとも、一人暮らしだと思うのであります

散文的な感想でありますが、
存外、顔が濃いとして選ばれた役者さんの顔は
そこまで濃くないという衝撃的事実を発見というか、
やっぱり平たい顔族なんだなぁと認識させられたのが一つと、

市村正親さんの演技が、抜群に上手すぎて怖いというか、
あの衣装と、あの演技は、もう、そういう演劇を見せてくれてるとしか
思えないといった様相で大変ステキでありました
市村さんと、北村さんの演技が飛びぬけて演劇だったのが
ステキすぎてたまらんかったのであります

そんなわけで、ゆっくり肩の力を抜いて、
ぼけーっと見ていると、微笑ましく、
素直に笑って楽しめる、ステキな映画だったと思うのでありますとさ

平清盛  前夜の決断

2012-05-20 21:08:57 | NHK大河ドラマ感想
大河ドラマ「平清盛」視聴完了です
ああ、叔父上…

そんなわけで、忠正叔父が敵方についてしまうという
その決意をもってのサブタイトルだったのでありますね
てっきり、清盛が苦悩するかと思ったら
息を吐くように謀略練ってました、ステキ
いつから、あんなキャラになったんだろう

さて、話はいよいよ始まる保元の乱の勢力図を
見た目であらわしたといったところ、
その裏側で、誰がどうだったかというのを
平氏源氏両方を写したといったところでありましょう
もうちょっと、藤原摂関家の話も
クローズアップしてほしかった気がせんでもないですが
そこまでやると尺が足らないうえに、わかりづらいのか
難しいところですね

とりあえず、為朝さんが、あほみたいに強そうなので
楽しみすぎて大変なところでありますが、
そういう、戦然としたそれこれにまぎれて、
義朝と正清との主従復活劇あたりは、
ちょっと感動して涙が出そうになってしまった
源氏は、なんだかんだ、ああいう情の話が多いよなぁ
胸を打たれるのであります
正清のところの親子の別れも見事でありました
なんだかんだ、為義さんも義朝を嫌いぬいているわけではない
そういうあきらめみたいなのも見えて
凄くステキでありますね
明らかに負けるという雰囲気になってるんだけどもさ

あとは、まだまだ平氏一門もわだかまりを抱えていると
そんな具合になっているところが見所だったでありましょうか
これから、平家を形作っていくかと思うと
楽しみなのではありますが、
あの大天狗様とやりとりするさまは、だんだんと
妖怪清盛という具合に近づいてきているようで
今後も楽しみになってきたのでありました

次回、奮戦がわくわくであります

野間大坊

2012-05-17 22:13:50 | 陶磁器を探す旅と名物
野間大坊に行ってきました

実家の近所にこんな名所があるとは
つゆとも知らず、先だっての大型連休中に
ぶらりいってきたのであります
まさか、あの、義朝公の終焉の地だったとわ

絵説は見られなかったものの
源義朝終焉の地、首を洗ったという池やら、
なんというか、凄いいろいろ見てきたのでありました
ついでに、織田の三男坊の墓まであった
悪態をついてしまったので、まことに申し訳ないと思いつつ
三七さんにも手をあわせてきたのでありました

愛知県は、知多半島の先の方にあるわけですが、
どうして、義朝があんなところにやってきたのか
あっから、船にのって移動するつもりだったんだろうか
よくわかりませんが、ともあれ、かの有名な
風呂に入っている間に殺されたというそこでありました

尾張三十三箇所霊場の一つでもありまして、
境内(というんだろうかな)には、
わざわざ三十三箇所巡らなくても、一巡するだけで、
全部まわったことになるショートカット巡回地やら、
一回回転させるとお経を唱えたことになる
大変便利な石などなど、いわゆる、お寺さんのそれこれが
あますことなくあってステキ
なおかつ、海に近いからか、なんとも
お寺の雰囲気も明るいというか、ぼうぼうとしてて
実に過ごしやすい場所だったのでありました

近隣には、大河ドラマを狙ってなのか、
真新しい「源義朝」の旗がたっておりまして、
参内する客も、女性が多くいろいろと
考えさせられたのであります
まぁ、面白かったというか、名所を見られたということに
ずいぶん満足できたのでよかったのでありますが

愛知にまた、よいところがあったとメモっておくのであります

<新訳>ラ・ロシュフコー 賢者の言葉

2012-05-16 22:08:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
<新訳>ラ・ロシュフコー 賢者の言葉  著:ラ・ロシュフコー

前回に続いて、お言葉本であります
最近流行っているとみえて、こういったのが
氾濫しておりますね
ロシュフコーについては、遠い昔、なんかのマンガで
「ロシュフーコー」という名前で覚えていたので
なんとなし気になって買ったのであります
というか、そのマンガに出てきた台詞って
本当にこれの引用だったんだろうかと確かめるためといっても
過言ではない

そんなわけで、読んだのでありますが、
わたくし反省をいたしました
何をって、内容にではなく、本に対する自分の姿勢を

前回、カフカの話を読んでいるさなか、
どうにも注釈が邪魔くさいと思っていましたが、
今回の本は、その注釈がまったくなく、ただただ
淡々とロシュフコーの言葉が並んでいるだけなんだが、
これはこれで、なんというか、退屈極まりない
というか、単調になってしまって、
眠たくなるわ、頭に入ってこないわ、飽きてくるわと
最悪だったのであります

まぁ、私の頭が悪いからという話もあるんですが、
それはそれとして、いかんせん、皮肉めいた言葉ばかり、
正しいかどうかはともかくとして、正論めいたそれというのを
ずっと読み続けるというのは正直つらい
というか、退屈なのであります
そういうわけで、本としてはちょっと、どうかしらと
そんな感想に至ったわけでありました

とはいえ、面白くないわけではなく
やはり、そうではあってもキラリ光る内容というか
短い言葉があると、おっとひきつけられて
ついつい読み込んでしまうわけでありますが
特に気に入ったのはひとつ

年寄りが忠告をするのは、
失敗を見せる力を失ったからだ

といったような内容の言葉であります
なるほどなぁ、誰に対しても優しくないひどい言葉だなぁと
これは非常によかった
この言葉はなんというか、心にずしりときたなぁと
感激したのでありましたとさ

あと、冒頭のマンガに引用されていた言葉
「人間は裏切ろうとしたそれよりも、心弱気がゆえの裏切りの方が多い」
これも、似たような言葉がちゃんとのっていました
凄いですね、本当だったんですね(ひどいな)

さておき、ロシュフコーについては、
そういった言葉のほかにも、なんとも、
女性関係でひどい目にあったんじゃなかろうかと心配させるような、
女に対するひどい言葉がいくつか、
そして、必要以上に友情をありがたがり、情熱というものを厄介と知りながら、
愛してやまないといった様子が語られておりまして
面白いおっさんだったんだろうなと
そんなことを思わされたのでありましたとさ

面白かったからいいのですが、
皮肉をたっぷり読むと、頭が麻痺するのでよろしくないと
つくづく思い知ったのでありました

平清盛  鳥羽院の遺言

2012-05-15 00:18:31 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
録画を見ました
なんて面白かったんだ、生で見たかった
そんな、素敵すぎる回でありましたね

もう、どっから書いていったらいいんだろうかなと
抜群に面白い回でありました
硬軟織り交ぜたというのか、非常にアップダウンも激しく、
面白いの意味が、笑いと深みと悲しみとありとあらゆる分野で感じられて
ひとつの傑作を見たように思うのでありました
ともかくすごかったんだ

とうとう、序盤から物語を引っ張ってきた最後の一人とも思われる
鳥羽院が崩御ということで、その前後、悶着する朝廷と
暗躍する信西、そして、破綻していく頼長とまぁ、
着実に大乱へのステップが進んでいると
なんか、流してみているような感覚でも
色濃くわかるといった内容が抜群によかった
その暗い話に、悲しみを混ぜるかのごとく、
親子の情が、わずかなことですれ違い、怨霊へのステップをあげていく
上皇も素敵で素晴らしかったのでありました

親子としてもよかったですが、
あの、後白河のくだりあたりで、もう、
鳥羽院が卒倒というか、昏倒というかというあたりは
面白すぎてみてられないといった内容で
本当、なんだろうな、すごかったのであります
キーマンとして、時子の妹も出てきて、
あのあたりの平家のニヤニヤ加減なんかも、
どろどろした中での清涼剤的な感じでよかった、
ずっとそわそわしてた、叔父上がかわいらしすぎてどうしようもねぇ

と、まぁ、散発な感想を書いておいてしまうのでありますが、
源氏関係の破綻ぶりといい、なんというか、
あの胡散臭さというよりは、男くささというような
戦国時代なんて目じゃない、めまぐるしい時代感が
来週以降の期待を高めてくれるのでありましたと
とりあえず、書いておくのであります

これで面白くないというのは、もったいない話だ

絶望名人カフカの人生論

2012-05-10 22:00:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
絶望名人カフカの人生論  著:フランツ・カフカ

カフカの本かと思いきや、
カフカの書簡などから、いくつか拾ってきた
いわゆる、オムニバスお言葉集であります(そんな単語無い)
いかに後ろ向きな考え方をしていたのか、
そういうのがありありと伝わってくるような
ステキな言葉たちが並んでいる
なかなか、赴き深い本なのでありました

拾われた言葉について、訳者の人が
あれこれと注釈をつけるというスタイルでありまして
まぁ、考えてみると、孫子を呼んでみよう系の本とかも、
よーはそういうことだよなと思わされるのですが、
今回のこれについては、あまりにも当たり障りないというか、
なんか、この注釈だったらいらないんじゃないかなと
そう思ってしまうほど薄いそれでありましたが、
それゆえか、簡単に読めるというか、
そのカフカそのものの言葉を味わい深く眺められるというのは
ステキでありました

さて、カフカ
よく知らなかったんですが、相当に後ろ向きな人だったようで、
変身という小説をいつだったかに、本ではなく、
演劇で見て衝撃を受けたのを思い出すところでありますが
なんというか、ずいぶんとかわいそうな人だったそうでありますね
あの小説は、まんま、カフカの人生だったのかと
読んでから驚愕を覚えるわけなのでありますが
今でいうところの、新型うつ病だったんじゃないのかと
そう思わなくもないような
なんというか、矛盾を抱えている様が
この本によれば、微笑ましいというか、そう見て取れる
それは絶望的な状況なのかもだなぁと思ったりもするものの
そのよくわからない不安にさいなまれている様が、
カフカの面白さなんだろうかなと、
ピエロを見るように思ってしまうのでありますところ

なんか、間違ったカフカ観を覚えてしまった気がせんでもないですが
かなり後ろ向きな言葉が並んでいて、明日生きる勇気が沸いてくると、
いわゆる下を見て安心するといったそれのようなことを
堪能できるステキな本でありました

どの言葉と拾うでもないですが、
自分を他人のように扱い罵倒している系が、
なんというか、自分にそっくりじゃないかと
癒してくれて最高でありましたとさ

名古屋骨董祭

2012-05-07 22:33:35 | 陶磁器を探す旅と名物
名古屋骨董祭という催しが、
名古屋市は、吹上ホールで行われていましたので
ひょっこり見てきたのでありました
いや、大型連休ということもあってか、
ものすごい人の入りで驚きました、
本当、ジジババは骨董好きすぎるだろう(俺もなぁ)

骨董市については、京都での大アンティークフェアくらいしか
行ったことなかったわけでありますが、
名古屋のそれは、そっから比べるとやや小さい
でも、非常に濃厚というか、やはり、あの骨董独特の
胡散臭さといいますか、あれこれが目に見え、肌で触れられる
ステキなものでありました
出ている業者さんが、名古屋近郊というのもあるんでしょうが、
値段の攻防が、京都のそれとはだいぶ違うなぁと
言葉では言い表しにくいですが、
商魂たくましいそれとはまったく別の、名古屋っぽい値切り合戦といいますか、
いい塩梅で、名古屋のおばちゃん怖いなぁという
それこれを見てきて、郷里に心を癒したものであります

さて、骨董として何かよいものがあったかという点ですが、
残念ながらというか、見ていたら面白いものは多いものの、
これがほしいというほどのそれは見つからず、
やっぱり骨董までいってしまうと、
自分の趣味とは異なってくるのかなぁと
思いを新たにするのでありました
確かに、いいなと思わせる茶器がいくつか見られるのですが、
いかんせん、よいと思えば高価い、
それだったら、新作で程よい身元のものも買えるよなぁと
そうなってしまうと、骨董のなんたるかから始まってしまい
残念であるところですが、
まだまだ、使うということを前提にあれこれ考えているからか、
骨董とはなじんでいないという思いを強くしたのであります

それでも、よいものに触れるというか、
凄い値段をつけているものを楽しめるという意味では
大変興味深いところでありまして、
胡散臭さ満載のそれこれもさることながら、
実際によいもの、なかなか手に入らないもの、
なによりも、アウトレットめいた、
ちょっと規格から外れているから、ある意味で外道ながら
身持ちというか、つくりは実にしっかりしていると
そういうものがいくつか見られて満足、
特に漆器にそういうものが多かったんですが、
相場で8~10万というところで、蒔絵の棗が手に入りますが、
骨董品と中古品の間くらいの商品が
まぁ、やっぱり、その値段で売られている、
そして、おそらくはその値段よりも高価であろうとも思う
けど、趣が、本当のそれからは少し外れている
いいなぁ
そんな感じなのでありますが、
じゃあ、ぽんと即決10万円というわけには
なかなかならないものでありまして、
やきもきしつつ、漆器を眺めて過ごしたのであります

その他は、割と面白げな仏像なんかも多くて、
あれはあれで面白そうだよなと、よからぬ欲も膨らませたのであります
楽しかったのでよかった
その一事につきますが、なかなか、骨董は業が深く
奥も深いそれであります

平清盛  誕生、後白河帝

2012-05-06 20:50:14 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了でありました
いよいよ、動乱がやってくるといった様相で
たまりませんでしたね
やはり、貴人サイドの話はどこをつまんでも面白い

とうとう、幼いとまではいわないが
若くして近衛帝がみまかられ
いや、そのみまかる前後における、
各人と各陣営の立ち位置確認といった様相ですばらしかった
そして、その右往左往のなか、そういうのとは
別でありながら、個性をはなっていた後白河帝の誕生という
ちょっと、とっぴすぎてわからないというか
あの鳥羽院が、どうして、どこをどうやって、
後白河帝としたんだろうかなというのは
まったく説明になってませんでしたが、
まぁ、面白いし、凄そうに見えたからいいやもう

そんななか、あんまり政治には絡まないながらも
源氏サイドがやっぱり面白くて
待ちに待った、源為朝登場に血沸き肉躍るといった具合
なんと面白かったことか
前回の平家サイドで、弓によって的を破壊するといった
面白エピソードが出てましたが
今回、的はおろか人間吹っ飛ばしてましたね
ステキです、ああいう分かりやすいのがいいですね
あれと、平家一門が戦うかと思うと
今から楽しみで仕方ありません
あれ、どうやって倒すんだろうな

政治サイドでは、相変わらず清盛がいい子ちゃんという具合で
どうも面白みに欠ける内容でありましたが
久しぶりに右往左往する鳥羽院が見られたのはよく、
そして、その鳥羽院だけでなく、崇徳上皇までもが
清盛を頼って、おろおろしているという様は、
後白河帝がなじるまでもなく、十分に混迷している
その様が伝わってきて見事でありました
どちらもすばらしいというか、妖怪じみてて素晴らしい
あれを見ているだけで、楽しくて仕方ない

平家一門の不平不満は、わずかにしか見えてませんでしたが、
それなりにキャラづけも生きてきたなというシーンも散見できて
今後が楽しみであります
もう少しすると、登場人物も整理されてしまいますし
もそっとわかりやすく、楽しくなるんでないかと
期待するのでありました

信長私記

2012-05-05 10:56:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
信長私記  作:花村萬月

信長の若いころというか、幼いころを描いた小説でした
花村萬月作ということなので、これまた、
とんでもない、エログロナンセンス小説だろうと
思っておりましたが、案外大丈夫なもので、
割と、変態色は薄く、さりとてずっと真面目に信長をおっかけるでもなく
なかなか面白い小説でありました

生まれてから、物心がつき、
やがて、親父が死に、爺が死に、尾張の跡目争いで勝つという
そのあたりのお話を、男と女の話を織り交ぜつつ
なにこれ描いたというわけでありまして、
出てきた女は三人、正式には名もなき女も出てきましたが
濃姫、吉乃、母者で、それぞれと
さまざまな思いを描く、まさに私記であります

何が面白いかといえば、信長の幼いところにだけ
ただただスポットを当てたというところで、
そこから描かれる信長の像というのは、
まぁ、よく言われているそれこれと離れもせず、だけど、
オリジナルな感じで心地よく、
非常に魅力的だったところであります
話の筋でも、なにやら超然としている信長が、
人並みに、爺に死なれたとき、父親が死んだときそれぞれに
さめざめというか、涙を流し、泣きじゃくるというあたりは
人情ものとは違うものの、何やら
感動に近いものを覚えるほどでよろしかった

また、その人情味というか、人間味が足らないような描写でありながら、
その実、女にかかわると、情に厚いというのか、
よくよく優しさではないものの、そこに
男と女の営みをまじえながら、会話がしっかりと成り立ち
安寧があるといった描写になって、
いきいきとした信長になっているのがまた、
面白いと思ったのであります

てっきり、歴史小説めくと思ってましたが、
まぁ、実際、信長が尾張を平定するという
非常に重要な部分を描いてはいるものの
あまり、歴史的などうしたということにはかかわりがなく
信長というのは、こういう人であったのではないかと
そういうことを描かれた小説でありまして
そのほか、家康、秀吉の若い時分も少しずつ信長とかかわって、
それぞれのことも描かれたという
三英傑の子供時代を描いた小説でもありました

なかなか、面白かったけど、
非常におとなしい、よくできた小説でした