CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】失われた町

2015-12-31 19:12:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
失われた町  作:三崎 亜記

SF小説でありました
思ったよりもしっかりと設定から繰りこまれたような
不思議なお話でありまして、
そういう設定を借りて、偏見だとか、別れだとかをテーマに
あれこれと人間ドラマを描いていたと思うのでありますが、
なかなか、初めて読むタイプの小説でありました

独特の世界観で繰り広げられる
人間の営みを描くという小説で、
これは、好きな人にはたまらんそれだろうなと
作りこまれた設定が細かく説明されながら、
その下で行われている、または起きている事件について
幾人かの関係者が艱難辛苦を覚えるという
そんなお話であります

読み応えというか、覚えた感触は、
懐かしい長編RPGっぽさでありました
ちょっとした、クエストを解いていくように、
不思議な世界で右往左往しつつ、行く先々でヒントをもらいと
そんなところが、なんか楽しく読めてしまったのでありますけども
全般にたわる、いたたまれなさというか
閉そく感めいたのが、結構きついなぁと
すきっとするわけではない、
この雰囲気にはちょっと苦戦したのですが、
じっくりと読んだというか、頭に描きながら
楽しめたのでありました
それこそRPGっぽい世界設定がするっと入ってくるから
年代的にあっているのかもやもなんて、
勝手なことを思うのでありました

現代日本ベースというあたりが、
趣味と違ってしまったのでありますけども、
独特の世界観をいかんなく発揮するネーミングには
ちょっと賛同しかねたのでありますが、
それはそれとして、いわゆる魔窟めいた雰囲気だとか
怪しげなスペースで、レイヴやってるようなのは
素敵な舞台装置だと、楽しんでいたわけであります

思いっきりのめりこむほど読みこめたわけでないのですが、
RPGめいた章はあっという間に読めてしまい
なかなかあれこれと物語を楽しんだと
そうメモっておくのであります

ドラマ  まれ

2015-12-30 14:47:02 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝の連続テレビ小説「まれ」
今更ながら、ようやっとレビウであります
なんだかんだ、ずっと見続けていて
総じて面白かったと思うのだけれども、
世間的にずいぶんよろしくないと、
ひどいたたかれ方だったように思うのが、
いささか残念なところでありました
まぁ、確かに、あれこれ、思うところはあったわけだが
そう、目くじらを立てんでもよかろうにと
なんだかんだ、
それも含めて、宣伝だったと言われたら
もうぐぅの音も出ないのでありますが

さておいて、野心的という便利な言葉で好意的に
解釈しておくのでありますけども
現代劇で、ばたばたのコメディという様相だったわけで、
それは成功していたというか、
そういうドラマだなと伝わってきたのですが、
なんというかな、ちょっとというか、
だいぶ、面白さというか、笑いのために
犠牲にしすぎたのではないか、序盤の雰囲気は
もうちょっと大切にしておいたほうが
よかったんじゃなかろうかと
思ったりなんだったりなのでありました

結局愚痴になってしまうわけなんだけども、
序盤、あんなにしっかりしてた田中民さんが、後々、
とんでもない間抜けになってしまったり、
あれこれ出てきたトラブルの原因たちが、
その時だけで、まったく使い捨てだったりと
まぁ、朝ドラではよくあることのようにも
思ったりするんだけど、
能登の風変わりな移住してきた人たちは
その後どこへいったのか、というか、
あの時間はなんだったんだとか
思わなくもなかったところでありました
あとあと、ケーキ買うところで、その人たちが活躍したりとか
もうちょっと回収的なことがあったら
よかったように思うんだがなと、
なんか後半投げやりだったんじゃないかと疑いたくなるくらい、
話が、くるくるしていたのが、なんともはやでありました

とはいえ、一子関係の話は結構お気に入りでありまして、
序盤から、あそこにかけては、なかなか楽しく見ていたのであります
横浜編のちょっと危なっかしすぎてどうなんだという展開も、
一子の体たらくがあれば、なんというか、
現代ドラマとして面白いなぁなんて、
ぼやっと見ていられたのでありますけども
なかなかどうして、それで半年というのは
難しいんだなと思わされたのでありましたとさ

あとは、いい加減笑いどころの処理が雑になってきていましたが、
「dara-fuwa]とか、意味のないクレジットが出たあたりとか、
あまりのしょーもなさに、二周くらい回って、笑ったんだけど
あれは、俺以外の人にも受けたんだろうか、
個人的には一番面白いギャグだったように思うんだが
どうだったんだと、心配したのでありました

とはいえ、出演陣の軽くて楽しい演技には笑ったしなぁと、
それなりに十分楽しませてもらって、
何よりも、主役の土屋太鳳が、かわいいなぁと目を細めて
半年見守れたので、個人的にはよいドラマだったと
結論づけておくのであります

【読書】小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯

2015-12-29 16:57:06 | 読書感想文とか読み物レビウー
小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯  作:古川智映子

話題作といっていいのか、
朝ドラ見ている身分としては、
どっかのタイミングで読まなくてはなるまいと
手に取った次第であります
知らなかった、そして、朝ドラの原案とはきいていたが、
ちゃんと、これを下地にしてるんだなと
改めて驚いたのであります
今後、どのエピソードを拾っていくのか、
楽しみが増えたわけでありました

そんなわけで、まったく存じませんでした、
広岡女史の生涯について、これはもう、烈女というほかないその
すさまじい生きざまについて、エピソードごとに
紹介されていたのであります
確かに小説ではあるのですが、
なんといえばいいか、列伝的な内容でありまして
事実をおっていくような具合で、
これはこれで、わかりやすくて面白いなと
勉強するように読んだのでありました

まぁ、しかし、小説というよりも、
この生きざまそのもののすごさに圧倒でありました
これだけ死線をくぐって生きていられたというのは
もう、人間の作りが違うなという驚異であります
どうしたら、死病二つから帰還できるのか、
あまつ、刺されて生きているという武勇伝はもう
どうしようもないだろうと
思ったり感じ入ったりであります

事実は結局どうだったのか、
そのあたりはわかりませんが、書かれていることを
そのまま受け取るのであれば、
現実に対して厳しい人であったのだろう、
そこに折り合いのつかない輩から、疎まれた、恨まれる人生でも
あったのだろうかしらねと感じたりしたのであります
まぁ、全面的に正しいようにも思えるので、
その正しさの前に、小さい正しさが
矯正されていった可能性は否定できないというか、
むしろ、あったんだろうな
そういうのを蹴散らしてこそのその力というか
素晴らしさなんだろうなと
感動に近い驚きを覚えたのであります

並ぶ言葉が、女性解放であったり、地位向上であったりと、
その姿が、啓蒙のそれであるなというところは
時代なのだろうか、あるいは、
こういう人たちの、宿命めいた指針なのか
あれこれ思わされて見ていたのでありましたとさ

まあ、それはそれとして、三井の娘だったというのが
一番すごいことだなと驚かされたわけでありますが、
こういう家として成り上がったそれには、
力もあり、なんだかんだと考えさせられたのでありましたとさ

【読書】コラプティオ

2015-12-28 16:32:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
コラプティオ  作:真山 仁

久しぶりに真山仁さんを読みました
いうても、ハゲタカシリーズくらいしか読んでなかったのでありますが、
今回読んでみて、ああ、すごい面白い小説だと
自分が読みたかった分野は、やっぱり
この人の小説なんだなと改めて思い知った次第
経済であり、政治でありというところを
わかりやすく、そして、人間ドラマというかキャラクタで見せてくれるというのが
素敵であります
今回は、政治学者先生が実際に政策にかかわること、
また、政治と権力が、どう人間を変えるのかみたいな
よくあるテーマでありながら、
まざまざ、それが伝わってくるようで面白かったのでありました

昨今流行の、大逆転だとか、なんだとかと
そういうものはまったく見受けられない、
ある意味渋いと形容できないかと
そう思ってしまうほどでありましたけども、
権力の有り方にひとつ、挑んだというほど強烈ではなく、
夢を描いたくらいでありながら、比較的絵空事というでも、
いや、やっぱりそうなのかしら
わからんが、ともかく、理想の政治はどうだめなのかと
そういうドラマを見たかのようで
なかなか楽しめたのであります

特段、これというテーマというか、
もっと根源的な問いみたいなのを描くのではなく、
ひとつの思考実験めいていて、物語として純粋に面白かったと
そう感じたわけでありますけども
本当、権力の行使というのは難しいことだなと
思い知らされるようで興味深かったのであります

よくある、現代政治というか、もろに、誰とわかるそれを
批判するとか、そういう内容ではなく、
架空の内容を実験するというところが好感というか、
わたしが実際は知らないだけかもと思うのだが、
こういう健全というのは気弱な感じだけども、
誰がなんだということを切り崩すのではない論評は
ある種、意味がないけども、
エンターテイメントとしてはすっきり面白いなぁと
心から楽しめるように思うのでありました

もうひとつ、ジャーナリズムのあり方も描いていて
これもけっこう、示唆にとんでいるというか、
なるほどなぁと、まぁ、綺麗事ともいえるのだけど
書かれている内容は、ひとつ、あってほしい形のようでもあり
そうでもないのかもと
これまた、夢物語ながら楽しんだのでありましたとさ

いい小説だったと素直に思うので
そのまま、メモっておくのであります

【読書】ここで、君の隣に任意の異性を代入する

2015-12-25 23:27:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
ここで、君の隣に任意の異性を代入する  作:竹田真太朗

数学恋愛小説を期待していましたが、
読んでみたら青春小説でありました
これはこれで、好きなジャンルだからいいやと
満足して読み終えたのであります

ちょっと前に読んだ、ナンパ物の本と似た感じだろうかと
不安に思っていましたが、そんなことはさっぱりなくて、
確かに、口説くテクニックも披露されますが、
それが中核ということもなく、
また、そういう技術指南めいたものでもなくて、
ただただ、モテない男子がモテようとするのに助言する教師という
いいのか悪いのか、わからない内容で
面白おかしく、彼女ができるできないで
もんもんとする青春を描いている、なんだか
楽しい小説だったのでありました

キャラクタがそれぞれ、非常にわかりやすく立っていて
しかも使い捨てではなく、だんだんと友情がはぐくまれるというか、
仲間という感じが伝わってくるようで、
ちょっとした、日常系の高校生漫画みたいな雰囲気もあり
しょーもないことで盛り上がるさまなんかは、
大変楽しく読めるのでありました

主人公の思惑というか、考えるところが、
いかにも、男子高校生が信じそうな正義であり、
一本の道でありといったところが巧妙というか、
肝でありまして、納得感と共感を抱きつつ
成長物語としても楽しめたのでありました

書いてあるところでは、マザコンが決定的にあかんという話でありましたが、
圧倒的なイケメンであるならば、そのあたりは、
なんとかなったんじゃなかろうかと思わなくもないのですけども、
話が面白いからいいかと、ホモ疑惑が、
面白いという理由だけで肯定されてしまうというのが、
いかにも男子高校生っぴなと
笑いながら読んだのでありましたとさ

あっさり、さっぱりしてて、
よい小説であったように思うのであります

五度目の台湾旅行 17 桃園空港から帰国

2015-12-23 18:48:06 | 五度目の台湾旅行(2015)
そんなわけで、いよいよ帰国であります
満足感たっぷりの心持で、あとは帰るだけと
だらっと過ごそうと思っておりましたが、
今回5回目にして始めて、桃園空港の立派なほうのウイングに入って
驚いたので少々書いておきます


カウンターを過ぎて、いつもと反対側のウイングだったのでありますが、
こっちがまぁ、凄い綺麗で、しかも充実してて
喫驚したのでありました

これまでは、日本の地方空港みたいなイメージしか
正直もってなかったわけなんですけども、
よくよく考えてみれば、台湾の玄関口がそんなわけもなく、
綺麗なほうというか、立派な飛行機が停まるほうという場所がありまして
今回はラッキーなことに、そっち側だったので
飛行機の待ち時間2時間程度が、あっという間に過ぎ去ったのであります


とりあえず腹ごしらえをと、西門町で食べられなかった
牛肉麺を食べる、いわゆる紅のほうでありまして
お値段195元、空港内のちょっと高級っぽいレストランなので
こんなところでありましょう
味は文句なしでありました、いや、べらぼうにというほどではないが
美味しかったのであります

で、あまりに綺麗すぎるウイングロードをうろうろしていたわけですが、


いかにも台湾といったところの、キティストアであったり


謎の中華趣味の庵があって、中を覗いてみますと


中国将棋のそれがあったりして興味深い
これに造詣が深ければ、是非にもやってみたかったんだが
とりあえず写真だけ撮ってみる


ウイングの末端というか突端から、
外を見てみますと、まぁ飛行機の凄い行列
観光がにぎわっているとは聞いていたし、
くるときもよろしく飛行機遅れたことを考えると
これくらいは当たり前かと思うような内容でありました

このほかにも、食べ物屋さんも充実してて、
時間がなくて手を出せなかったんだけども、
豆花屋があったので、次回機会があれば
是非にも食べてみたいと思うのでありました
結局ウイングを見てまわるだけで
軽く1時間くらい消耗してしまい
あっという間にフライト時間をむかえて飛行機へ

ちょっと桃園空港そのものを見くびっていたというか
誤解していたと、反省しきりなのでありましたとさ
あの空港内だけで、十二分に遊べるんじゃないかしら
そう思うほどでありました


飛行機内では、来る時と同様にご飯がついてまして
今回はチャーハンでありました
なんて充実した旅だったんだろうとHISに感謝と
唐突な宣伝をぶっこんでおきつつ


いわゆる台湾ビールを飲んで満足の旅を終えたのでありました

というわけで、あっさりでありますけども
五度目の台湾渡航も無事終了し、
次はいよいよ、台湾南部に進出したいと
心新たに思いつつ、来年の目標にしようと
ひそかにたくらむのでありました

また行きたいわん

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【読書】メンタルが強い人がやめた13の習慣

2015-12-21 21:28:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
メンタルが強い人がやめた13の習慣  著:エイミー・モーリン

あんまり好きなジャンルじゃないなと思いつつも
新刊なのでと読みました
案外面白かった、いつも思っていたところではあるけども
懇切丁寧に説明されていると
なるほどなぁというか、腑に落ちるというか、
いいことだななんて思うようなやめるべき習慣が
あれこれと目に入って、よい本でありました

ここで指摘されて、はっとするというよりは、
うすうすよろしくないよなぁと思っていたという感じが
しっくりくるような、よくない習慣があれこれと書かれていまして、
それぞれは、著者がセラピストとして出会った患者や
相談相手からの気づきだったようでありますが、
そういう精神病とか、心の病とか、
大仰なそれではなく、なんとなし、
気になってしまうばっかりに、不安定になる
パフォーマンスを阻害するというそれが
いくつもあって、なかなか読み応えがあったのであります

個人的に、ずっとやりたいと思いつつもできていない、
誰にでもいい顔をする、という習慣については、
やっぱりやめないとなぁなんて
反省を促されたりして、珍しくこういう本に
素直に従おうなんて思うほどでありました
これはなんだ、俺も弱ってきているということなのか

あとは、リスクをとらない習慣だとか、
現状維持の習慣だとか、いわゆる、居ついてしまうという
精神的にも、心身的にもよろしくないそれについて
なんだか、強く警鐘を鳴らされたようでありました

当然のように、当てはまるものもあれば、
そうじゃないのもあるため、なかなかどうしてという具合でありますが、
13もあげられていれば、いくつかは
当てはまるものがあるのも当たり前で、
うまいことやられたとも思えなくもないのですが、
こういうのに素直に従うというのもまた、
ひとつよい習慣として考えられないだろうかなんて
いつになく殊勝な気分で読み終えたのでありましたとさ

五度目の台湾旅行 16 昼食をとるの巻

2015-12-20 19:49:30 | 五度目の台湾旅行(2015)
さて、中正紀念堂をあとにしまして、
そろそろと西門町へと歩いて戻る
すがら、いい加減にお腹が空いたというほどでもないんだが、
なんか食べようと、あれこれと探す
中途半端な時間というのも災いして、
なかなかお店を見つけられなかったのですが、
ようやっとあいていた店に入る
ああ、俺しか居ない、でもいいやと、
わからないままに注文をすると


豚の肝スープと思われる何か、
そういう名前の湯(スープ)というか、
下水(スープ)だったように思います
生姜がきいていて、臭みなんざほとんどなく、
結構美味しくいただけました、しかし熱かった
と、もう一つ、チャーハンを頼んでいたので
じっと待っていると


あんかけチャーハン
まさかの、あん被りかよというか、普通のチャーハンじゃねぇのか
しかもすげぇボリュームだ…
注文したときに、店員さんが不思議そうな顔したのが
なんでかなんとなしわかったのですが、
出てきた以上食べなくてはならない
ひたすら大汗かいて食べたのでありました
味はいたって普通というか、美味しいんだけども
ボリュームが多すぎたのであります
二品で150元、相変わらず安すぎる

さらに西門町の煌びやかなほうへと移動し、
結構有名な地元の食堂めいたところがあったと、
うろうろして、発見、すぐに突入して
さっき、チャーハンとスープ食べたにも関わらず
果敢に挑戦というか、ここで食べておかないと
もう帰国の時間が迫るってなことで


ジャージャー麺であります(35元)
これが予想以上に旨かった、
やっぱりこういうB級グルメめいた食い物がいいんだよ
煮玉子でもないかしらと、身振り手振りで聞いてみたんだが
残念ながら伝わらず、仕方ないのでこれだけで食べたのですが、
ニンニクのいい香りがすばらしく、
そぼろと、麺をぐりぐりっとして食べるだけなんだが
大変旨い一品でありました
今度は、こういうのばっかり食べるツアーにしないとな


そんなわけで、いい加減に帰国時間というわけで
ホテル近くのスーパーをちょっとだけ覗いたのですが、
まぁ、中は確かに面白いんだけども
撮影するのもどうかと思ったので割愛
何か買うということもないんだけども、
日本のスーパーとはまた違ったといっていいのか
不思議な空間でありました
どう不思議だといわれると、難しいんだけども
なんだろう、外国という感じ、あの独特の雰囲気が
空間いっぱいに広がっていたのであります


ホテルに戻ると、マッサンやってたので
ついつい撮影、エリー可愛いなぁ


そしていつものように、空港行く途中で
胡椒餅(40元)を買い食い、考えてみると
胡椒餅でこの価格は、ちょっと高いんじゃないかなどと
しょーもないことを考えたりするが、ほとばしる肉汁の前に
そんな些細なことは消え去るのである


圓山大飯店を横目に、高速道路で空港まで向かうのでありました

長々書きましたが、次回ようやっと最後であります

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NHKスペシャル アジア巨大遺跡

2015-12-19 22:37:18 | ドラマ映画テレビ感想
一ヶ月ほど前でありましょうか
連載しておりましたNHKスペシャル
ネイチャー系でも、歴史系でもない
いや、むしろどっちもという感じのジャンルで
非常に楽しみにしていたわけですが、
もう、期待通り、すばらしいできばえというか
面白さだったので
レビウっておくのであります

やっぱり遺跡といえば石造りだよななんて、
ちょっとなめたことを思っていたわけですが、
確かに、序盤のというか、アンコールであり、バガンでありといった
石仏を含む、素晴らしい寺院集合体は
凄まじい感動でありまして、
あれをまた、当時のどういった技術で作ったのか、
作るときの経済効果がどうしたとか
そのあたりも丁寧に説明してくれていて
大変ありがたいというか、知識欲が存分に満たされたのでありましたけども、
実に素晴らしい公共事業だなと
惚れ惚れしたのであります

流行のといっていいのか、ドローンを使った撮影が
こうやってやるものだと見本を見せるように、
その精緻なつくりと、精巧な建造物について
まじまじ、まざまざと見せてくれたのは間隙でありますところ
実にすばらしい映像でありました

当時の政治というか、統治を思わせる建造物の威容に
本当、根っから感動してしまったわけですけども
これらが、人知れず、ずっと眠っていたという事実もまた
凄いことだなというか、
人類史って不思議だなと思わされたのであります
こうなってくると、日本でも、そこらの山奥に
なんかもっとすごい集落跡とかありそうだよな
でも、木造建築だから残らないんだろうな

バガン遺跡なんかも、ぜひ行って見たいと
痛切な思いによられるほどでありましたけども、
まさに聖地というべき感動が、建物から伝わってくるというのは
ガウディがどうしたという西欧のそれと
手法というべきか、アプローチは一緒なんだなと痛感したのでありました
ただ、お布施によってできていたというあたりが
なんとも感激というか、いいなぁと、
税と還元の仕組みが働いていたという
いい部分の見せ方が見事でありました
これこそが、中世というべきなのか、あるいは
古代というべきなのか、ともかく
近代以前の統治だよなと感心であります

そして、始皇帝陵と縄文遺跡についても
こちらは、割となじみがあるというか
どこか、知っている風で見られたのですけども
それでもやっぱり、その真価は凄まじい
特に始皇帝陵については、近年の発掘評価というか、
新しい説なんかも説明してくれるから
面白くて仕方ない、
さらにいうと、兵馬俑がむちゃくちゃ精巧すぎて驚いた
あれは、国立博物館に見に行きたかったなと
あえいでしまう具合でありましたけども
本当に、人間そっくりで、
あんな人がいたんだろうなと思わされたのでありました

始皇帝の歴史というか、その偉業も考えた上でで見るとまた
凄い感慨深い内容だったなんて、思ったのでありました

そういうわけで、縄文についてはまぁそんなもんよねなんて
ちょっと流してしまうわけですけども、
あれはあれで、十分に凄かったわけですが
やっぱり序盤の石つくりの神殿というか、建造物のわかりやすい凄さに
ついつい目を奪われたわけですが
大変楽しく見られたので、メモっておくのでありましたとさ

【読書】きみはポラリス

2015-12-18 21:18:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
きみはポラリス  作:三浦 しをん

愛についてつづったような、読んでほのぼのの短編集でありました
まぁ、たまにはこういうのを読んでおくと、
心が豊かになるというか、穏やかな気分になれますねと
そんな風に、毒気を抜かれるような
柔らかいお話ばっかりでありました

乱暴に分類すれば、
好きだの嫌いだのという話なわけだけども、
もう少し深くというか、愛する、好きになるというのも
色々な形がありますなというのをそれぞれ見せて、
でも、心の根っこは同じようなもやもやであり、
楽しさであり、感情の浮き沈みでありといったことが
細かく描写されて、そして非常に軽々しく話しが転がってと
肩に力が入らない小説を
するする読まされるのでありました

どれが、というほどの感動はなかったのですけども、
プラントハンターとか、マニアックな職業が出てきて、
これはもう、日本で一番有名なあの人を
あて書きしすぎじゃないかという具合でしたが、
それもまた、ロマンスに絡められると
なんというかな、にやにやするような話で
まぁ、こっぱずかしいという具合でありました

だいたい出てくる男たちが、
たいがいの馬鹿だというのは、小説とは
そういうものかしらと思わされるのでありますけども、
愛すべき、馬鹿な男どもの博覧会でもあり
気をつけようではないけども、
なかなか楽しく読めたのでありました
まあ、さすがにここまでアレな男は
物語にしかおりませんよ、きっと、たぶん

そんなことを楽しみつつほっこり読み終えたのでありましたとさ

五度目の台湾旅行 15 中正紀念堂

2015-12-17 22:06:14 | 五度目の台湾旅行(2015)
どこか行こうと、とりあえず思いついたのが
西門町からほど近い中正紀念堂でありました
そこそこ観光に来ているけど、こういう
ちゃんとしたスポットはほとんど行ってないので
これ幸いと見学してきたのであります


とんでもない大雨に祟られるも煙る向こうに見える

いつだったか訪れたときは、旗をしまう行進を見ていたので
もう中身を見ることが叶わなかったわけですが、
今回は朝も早くからというわけで、さくさくと見学


でたな、蒋介石
あれこれ思うところはあるものの、
いつかの孫文先生と同じような銅像であります


衛兵が立っているのはいつものとおり
この人がまた、微動だにしないというのもお約束どおりでありました
西洋人の観光客が結構多くて、みんな
わきあいあいと写真を撮っていました
そちらから見ると、蒋介石は一つ大きなシンボルなんだろうか


天井には、台湾の国旗を模したかっこいい文様があります
このお堂が相当に大きくて、かなり感激したのでありますが、
やっぱり、こういうちゃんとした観光地は見ておくべきでありますね


さらに建物のなかを進みますと、様々な展示がある
凄いぞ国民党というそれのプロパガンダを見つつ、
いわゆる抗日戦争と呼ばれるその戦果やら、
蒋介石、蒋経国の政治についてとか見られるのでありました、
トヨタ博物館にありそうな車は、
多分、センチュリーとロールスロイス
いずれも、愛車だったのだそうです


そんなわけで、存分に楽しんでここを後にしたのでありました
まったり過ごした朝の時間もあっという間に過ぎて、
そろそろ戻りつつ、テケトーに昼飯を食べなくてはと
急ぎ、西門町へと歩いて戻っていくのでありました
ここで、歩くのがまた、私のよろしいところですね
街並み見てるだけでステキなのでありますよ


歩いていると、そこらの庭木に胡蝶蘭が植えつけてあるというか、
結わえ付けてあるという、これこそ台湾という
ステキな風景も見られて、物凄くステキでありました
こういうことできるくらい暖かいというのが素晴らしいな

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【読書】女たちのジハード

2015-12-16 21:16:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
女たちのジハード  作:篠田 節子

随分前に、直木賞を獲得した名作であります
すっかり、篠田さんの文章に魅了されたため、
ここは代表作といって差し支えない、これを読んでおかねばと
ようやっと手に取った次第であります
題名からして、てっきり、中東あたりの女の戦いが描かれているかと思えば、
なんてことはない、ごく身近なOLのお話でありましたが、
そこは題名のとおり、壮絶といっていいような
戦いが描かれておりました

書かれた時分、おそらくは20年ほど前になるのでしょう、
その頃のOLを描いているため、何かしら、
時代背景というか、オフィス描写に懐かしいものを
感じたりするのでありますけども、
根幹というか、どんだけ時間がたとうとも、
ここで描かれている内容には古臭さがない
結局、問題というか、そういうものは、
時代とか関係なくあり続けるものなのだなと
改めて思い知らされるようでありました
女の戦いが、どうあり、どうしていくものかが、
生々しくといっていいのでしょう
ありあり描かれていて戦慄であります

結婚観についてが大部分を占めていたわけですけども、
当時からして、この焦りみたいなのはあって、
もっとも、その焦りの年齢が今よりも
ずっと早い段階だったんだろうとは想像にかたくなく
それでも、焦り方は、年齢が上がっただけで
同じでないかしらと思うような怖さがありました

女性の自立というテーマが見て取れるけども、
様々な女性の生き様が伝わってきて、
この女性の種類もまた、今ある種類と
詳細は違えども同じではないかしらと
怖くなるのでありました
罠をはるというではないが、それぞれのスタイルとスタンスが
エッヂがきいてて凄い面白いのであります
この書き分けというか、造形が素晴らしいと
息を呑む

出てきた女性たちそれぞれに、
様々なエンドが用意されていて、
エンドというか、これからといっていいかもしれない
明るい気持ちでもありながら、
まさに見えない未来みたいなのが描かれていたようで
感動作でもあったと満足したのでありました
ただ、女性のそれこれなので
本当の部分は、私にはわからんのだろうなとも感じつつ
面白かったとメモっておくのであります

できない女が、次々と男の庇護下におさまる話が
笑えたんだけど、怖かった

トミーとタペンス 2人で探偵を

2015-12-15 21:23:47 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの海外ドラマ枠であります
てっきり、ダウントンアビー4が始まるんだと思ってたら、
予想外に違うイギリスドラマを持ってきて
しかもアガサクリスティとか面白そうすぎると
期待してみたら、まぁ裏切らないこと裏切らないこと
すげぇ楽しんで見られたのでありました

そんなわけで、どことなくというか
カンバーバッチのほうのシャーロックみたいな雰囲気で、
これが今のイギリスドラマの主流なのかしらと
不思議な気分で見たのでありますけども、
少ない台詞回しでも、皮肉がそこそこにきいていて
ブラックな事件ながら、コミカルに解決していくようで
ちょっと、そこはどうなんだと
思わなくもない展開もあるけども、
それが原作どおりなのか、このドラマの味なのか
どちらにせよ、嫌じゃない、凄く好ましく見られた
ステキドラマでありました

話はわずか2編だけだったのですが、
どっちも推理が確実に進んでいきという具合で楽しく見られて、
出てくるキャラクタのそれぞれも面白く、
主役二人の素人っぽさが本当に
抜群に面白い設定だなと改めて思い知らされたのであります
これは、古典なんだろうけども原点というのが正しいのか
凄い面白いことじゃないか
昨今よくみる、素人が解決する系と同じなのに
なんだろうか、この素人臭さがまったく鼻につかないというか
むしろ、素人くさいから失敗を呼び込みまくり
よく死なないで済んだなというあたりが
物語なんだよなと思わされるとか、
いいお話だと感激というか、感動すら覚えたのであります

また、この夫婦二人のやりとりが非常にコミカルで楽しい、
しょーもない喧嘩を含めつつ、あれこれとやりあいがあって、
かけあいがあって、それでいて、二人ともなんだかんだ
楽しそうに夫婦なんだなというのが伝わってきて
ハートフルにすら見えてしまうというのが
なんともずるいできばえでありました
あと、タペンスが凄い美人で驚いた
メイドに化けて、ちょっと足らない感じになったときの
あの妖艶さとも思える色気は、
トミーがマジになってたのと同じ気分になったのであります
凄い、ものすごい美人だった

そんなわけで、どたばたコメディ風味だけども、
しっかり殺人事件を解決していくし
最終的には、イギリスというかスコットランド?を
無事救ったりしたのは、なんだかんだ
とても楽しく見られてよかったなぁと
また、こういうドラマを持ってきてほしいと
満足しつつも
来年控えている、ダウントンアビーの新作も
楽しみで仕方ないのでありましたとさ

イギリスのドラマって面白いんだな

【読書】デブを捨てに

2015-12-14 22:41:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
デブを捨てに  作:平山 夢明

初めて読む作家さんであります
何度か見かけていたのですが、
なんか面白いより気持ち悪そうという
表紙だけのイメージで敬遠していたのですが
今回も、やっぱり表紙は気持ち悪いけども
珍しいペーパーバックだしと
手を出してみたのでありました

こんな短編を書く作家さんだったのか

知らないというのは悲しいことで、
読んでみて、あっという間に引き込まれたというか
なかなか楽しませてもらったのでありました
どことなく、芥川賞っぽいうらぶれた感じがあるけども、
それよりはもうちょっと軽いというか、
明るさがあるように感じる内容でありました
とはいえ、陰惨さといっていいのか、
酷い部分は本当に酷薄だなと、寒気を覚えるほどだったけども
どれも、短編として、あっ、と楽しんで終わる
そういうステキ小説でありました

読みきり漫画みたいなイメージの小説で、
設定が結構過激な具合なのに、
わりとしっくり読まされて、会話劇が軽薄で楽しいと、
ライトな読み心地がよろしい小説であります
台詞回しと、底辺感が秀逸といっていいのか、
そのあたりに並々ならぬボキャブラリを感じたのですけども
この下世話な感じが、読み応えというか
楽しいそれであったと思うのであります
感動感激みたいなのとは縁遠いそれだけども、
特に、内容も見当たらない感じだけども、
なんだか面白い、そう
読ませる小説を堪能したのでありましたとさ

花燃ゆ  いざ、鹿鳴館へ

2015-12-13 20:52:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了しました、とうとう終わってしまった
そうかもう一年過ぎたのか、
年賀状書かないとな

そんなことを思わされながら、最後は駆け足でもないが
二人のそれからを少しだけ見せてという具合で、
群馬の送別会とか、なんといったらいいか
そんな出向社員みたいな扱いはどうなんだと
思わなくもなかったんだけども
この際そんなことはどうでもよい
ただただ見所というか、
ああ、これは凄いと思い知らされたのが、
三田佳子さんでありまして、まぁ上手い、台詞回しが、
あんな時代がかっているのに凄い上手い
心情が伝わってくるとは
こういう芝居をいうんだなと、感動したのであります

これを受けての、美和さんこと井上真央もさすがという具合で、
どっちも地力が違うなと、腕の差というか
ともかく演技、芝居の妙みたいなのを見せられたと
圧巻だったように思うのでありました
これだけでよかったのかもしれない
もっと、たくさんのことを求めすぎていたのかもしれない

そんな具合で、話のほうはほとんど残ってないわけですが
ともかくも、幕末の様々な英雄たちと関わりながら
自身も教育に力を入れたりとか
なんだろう、これは朝ドラ向けの題材だったんじゃないかと
思わなくもないのでありますが、
この時代、女で何かやっているというと
すぐ学校開いてしまう感じなのかしらと、
八重、花アン、そして今回突然出てきた津田梅子と
これが一つの流行だったんじゃないかとも
思わされたりしたのであります

話題の鹿鳴館でありますけども、
付け焼刃で躍れてしまうのはどうなんだと
ちょっと流石になんて感じたのですが、
その場でのやりとりはちょっと面白くて、
全員に「群馬?」とかいわれてしまうくだりは、
なんか、凄いバカにしてんじゃないかと
変な笑いを呼ばれたのであります
私は関東に縁がないのでよくわからんが
あれは、よりそっちに詳しい人には面白いシーンだったんじゃ
そういう風に思わされたのであります

とまぁ、そんなところで
あとはただただ一年間お疲れ様でしたと
演者陣をねぎらいたい気持ちでいっぱいなのでありました
来年はまた来年、楽しませてもらえればと思うのである