CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

「坂の上の雲」と司馬史観

2010-08-31 22:26:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
「坂の上の雲」と司馬史観 著:中村政則

珍しいでもないですが、
折角「坂の上の雲」やってることだしということで、
巷でよく言われている、司馬史観について
あれこれと書かれた本を読んだのでありました

こういった本は初めて読んだのでありますが
なかなか、このジャンルでは有名な人だったそうで
あれこれと思いながら読んだのであります
多分に漏れずというべきか、
私も、遅まきながら、司馬遼太郎にやられてしまった読者の
一人でありまして、
それを批判というか、論評するというのは
なかなか面白いことだなと楽しめた次第であります

司馬遼太郎のどこがいけないか
と、いう話しが、司馬史観という言葉に込められているように
昨今感じておりましたが、なんといいますか
この本である通り、司馬遼太郎という人に
ファンが、信者とも言うべき人たちが多すぎる
それのせいかもしれないと
思ったり思わなかったりするところ

盲目的にそれを信奉するのはどうかしているし
きっちり、違うところは違うと言うべきだという立場から、
司馬遼太郎が故意にか、わからないが、外してきた部分を
クローズアップして、司馬遼太郎がいいとこどりしてきた
そういうところをあぶり出しておりました

これを読んだだけで、司馬遼太郎のそこが間違っていたのか、
あるいは、意図的にそうしていたのかしら
それは、よくわからないのでありますが
司馬遼太郎がどこまで、その歴史に食い込み
なおかつ、現在にまで続く政治に近い話題を
たしなんだんだろうかと
私には見当もつかないのでありますが
ちょっと、近代史に関わる部分において、
司馬遼太郎を論ずることを借りて
なにか、自分の(作者の)史観というか
持論を展開しすぎているように感じたのが
少々残念というか、悲しかったところであります

避けられない話題なんでありましょうが
何かしら、文章というのは、
そういった部分に触れざるをえないんだろうかと
感じたのでありました

都合のよいところだけを描いたというのが
司馬史観であるのかどうか
それは、そうかもしれないというか
そうだよなぁとも思うのでありますが
それとこれとは、何か別なんじゃないかなとも
思ったりして、それを論ずる言葉が
自分にはないと悲しくなったりしつつ
あれこれ、頭を使って楽しめた本でありました

坂の上の雲を題材としているから
よりいっそう、近代史で、問題が多いのかもと
思ったり思わなかったりであります

龍馬伝 薩長同盟ぜよ

2010-08-29 20:48:45 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ龍馬伝
ついに超特大イベント「薩長同盟」でありました
なんで、タイトルが土佐弁なんだろうと
凄く気になってしまったんですが
龍馬が、台詞で言ってたかなと疑問でありますが
ともあれ、なったのであります

私が教えてもらった限りでは
龍馬の働きはこの一点に集約されるんだそうで
この後の、大政奉還やらなんやらは
まぁ、端役といったところとの話し
感慨深いというか、今回の
おどろおどろしく、そして、西郷が早めたがるのに
木戸がうんといわないところとか
焦りと、緊迫感が素晴らしくてよかったのであります
木戸さんが、以前の待ってた時と
同じ顔で待ってたのがよかったですね

さておき、今回余分というか
まぁ、仕方ないとはいえと思うのでありますが
弥太郎がまた、いらんところでキーマンになった
それが気になったのであります
来週、弥太郎はどう扱われるのかわかりませんが、
今回のはちょっとよけいすぎるだろうと思うところ、
余計というか、不必要というか、違和感があった
捕まるのもさておき、拷問されてべらべら喋るのも
もう、弥太郎だから仕方ないやで
済ませそうだったのでありますが
龍馬のことを弥太郎が喋っちゃうというのはよくなかったように思うところ
次回以降、なんかうまい消化をするんだろうかと
思うところでもありますが
残念でありました

そのシナリオと、見回りグミに頭をサゲさせられる
新撰組ってのも、新鮮というか
初めてみる絵ヅラだなとびびったのでありますが
幕府側の京都の要人連中が
急に増えたので、処理に困ってしまったのでありますところ
まぁ、あそこまで細かに描写してると
話しがわやくちゃになるんだろうなと思うものの
唐突だった、見回り組と会津公と思われた人が
気になったのであります

弥太郎のくだりだけ気になったものの
歴史的にも重たいこの話題よりも
おそらく、話しとしては、一番盛り上がるのが
来週であろうと
スタッフもわかっているのか、しっかりと
おりょうさんのシーンを予告で見せておいて
残念あがら、楽しみで仕方ないのであります

正直、今日、薩摩藩邸から使いがくるシーンで
おりょうさんが、着物のママで出たシーンで
寺田屋騒動終わりになるんじゃないかと
早合点してしまいましたが
にんともかんとも、自分の人間性を最低と思いつつも
楽しみでしかたないのでありました

陶磁器を探す旅~2010京都五条茶碗坂~

2010-08-28 22:04:43 | 陶磁器を探す旅と名物
本年もしっかり参加しておりました
うっかり書き忘れていたという体たらくでありますが
土日にかかるという日程だったため
ここはいっちょ、頑張ってみるかと
みっちり休日の昼間にいってきたのであります

暑い

第一声から、終わるまでがそうだったように
今考えてみれば、なぜ2週もしたんだろうかと
頭を抱えるようなことでありました
しかも、誰に叱られるでもないのに
店にはいって涼むという行為を忌み
ひたすら、露天をうろうろ、うろうろと

そんな朦朧とした意識のなかで
彷徨い探したせいか、なんというか
そんなに盛り上がりませんでした(ぉぃ
陶器市は、夜のあの独特の空気下で眺めてこそ
価値があるのかもしれない
何年か前は、昼にも観ていたと思うんだが
今回、強く思ったのであります

私が、年を取ったということとか、
いい加減に毎年見飽きたという可能性もあるんだが
目新しいものがなくて残念な印象でありました
あと、今年はなんか参加店数が少なくないか?
そう思うくらい、なんとも、面白さを
見いだせなかったのであります
後々といいますか、この一ヶ月後くらいに
常滑の陶器祭にいって、業者さんの話を聞いてわかるが、
どうも不況の影響はでかいようであります
これはまた、今度

さて、そんなわけで、あんまりめぼしいというか
欲しいとうなるほどのものがないと
がっかりしながらも、今回は
久しぶりに昼に出たんだからと
五条坂を上ってみた
本来の茶碗坂はあのあたりを示すんだと
思っておりましたが、いや、びっくり
全然茶碗屋がないでやんの
本当はあったのかもしれないが、
点々と見つけるのみで、なんというか
しょんぼりでありました
おまけに、組合かなにかの事務所も
閉鎖されてなくなってるし

なんとも、悲しい気持ちになりながら
それでもうろうろとして、昨年くらいからだったと思うが、
ちっと、気になっていた青年会のテントあたりを
よくよく観察してみる
すると、昨年も出ていたのかもしれませんが
面白いものを見つける

ムキ栗写し

こいつぁ…
思わず息を呑んだというか、唾を呑んだのでありますが
あの、利休が売僧にいそしんだ名器の写しが売られている
思わず欲しいなどと呟いてしまうわたくし
最近、自分で茶を点てて呑むようになったからか
そこそこの茶碗が欲しいと思っていたところ
これはなかなか手頃で面白いんじゃないか
そう思ってしまったのであります

しかし、マンガでしか知らないそれでありまして
形は確かにそっくりなんだけど
どうも、小さくねぇか?
そう思えてならなかったのであります
確か、武家向きなので大振りだと聞いておりましたが
この写しは、どうにも小さい
本物を観ていない私が、喜んで
似たような形だからと、写しを買うのは
なにやら間違っておるように思われる
それだったら、ノンカウ写しのほうが
まだいいかもしれない

そんな煩悶を繰り返したのでありますが
結局、値段の前に屈服して諦めたのでありました
今回、唯一の買おうと思った瞬間でありました

その他、うろうろと観て回ったのでありますが
最近は、何が欲しいかもよくわからなくなっており
それでいて、新しい何かないかと
あれこれ観てまわる、それだけをして
収穫なしとして終了したのであります

教訓としましては
昼は暑すぎて、正常な判断ができないので
いかないほうがよいと思われる
これにつきたのでありましたとさ

龍馬伝 侍、長次郎

2010-08-22 20:49:13 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ龍馬伝
しんみり視聴完了であります

前々からわかっていたこととはいえ
やはり、唐突感を覚えてしまいました今回
長次郎が切腹で終了というところ
なんか、記憶というか、学習がテケトーだったので
前週の予告に、軽くミスリードされておりましたが
密航の罪にて、切腹だったんですね
てっきり横領だと思っておったんですが
それは、カナメールさんのほうだったかしら

と、まぁ、そんなわけでありまして
全編、長次郎が主役という作りだったように思います
それにしては、ちょっと残念というか
唐突に仲が悪くなる社中の状況と
イギリス行きへの渇望に、どうも違和感がありました
もうちょっと、たとえば、勝先生の下のとき
あるいは、もっと前の、画家先生の下におったときに
海外へのあこがれを覚えておったりしたら
今回の渡英が、唐突でもなかったかなと思ったりしてしまうところでした
とはいえ、迫真の演技というか
長次郎が、えらいことをしてしまったと
はた、気づいた瞬間
あの、小曽根さんとのシーンはすばらしかったでありますね
思わず、息をするのを忘れるほどの
緊迫感を覚えました
いいシーンだけに印象的で、そして、なんで?という
ところも思い返してしまったんですが
まぁ、よいのであります

さらっと、スミスアンドウエッソンの貸与も終わってしまったり
けっこう、きな臭い感じの長州薩摩の間が
流されてしまった感じが、意図的なんだろうかなと思うところ
こっからの政治的な黒さというのが
また、なんともやるせない、すばらしい幕末らしさだと思うのであります

そして、忘れないようにというか
またも、後藤先生と楽しく弥太郎が会話するシーン
そして、常に逆ギレというか、わめきまわる弥太郎という
安心の内容もお届けしつつ
来週、つるされているシーンが、ギャグにしか見えなかったのが
かわいそうで仕方ないところです
考えてみると、土佐人がつるされるというシーンは、
収次郎、以蔵と続いてなので、陰惨なはずなのに
もう、ダチョウ倶楽部と区別がつかない具合になってたのが
ステキでありました

実際本編を見たら、まったく違う印象になるかもですが
ともあれ、予告で毎週少しずつ騙されて
それもまた楽しいと思えるところでありましたとさ

ヒルクライマー

2010-08-21 19:40:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
ヒルクライマー 作:高千穂 遙

自転車競技の小説でありました
サクリファイスにすっかり感化というでもないですが
自転車競技って面白そうだと興味をそそられたところ
これが名著だと聞き及び、読むにいたったのであります

サクリファイスから入ってしまったから
何か、なぞときでも出てくるかと
どきどき身構えておりましたが
なんのことはない、きっちりすっきり
徹頭徹尾のスポーツ小説でありました
こういうのは大好きであります、すがすがしい

自転車で上り坂、いや、山道を走るというのが適切なのか
そういう競技があるそうで、それがヒルクライム
それをやる人が著名となるわけですが
主人公が素人から、それにのめりこんでいく感じ
そして、まぁ、物語上しかたないとはいえ
その天才性がじわじわと発揮されていくというのは
すごく面白いのであります、現実には
そんなわけが的なことを思うんでしょうが
知らないだけに盛り上がれる、これもまた
スポーツ小説のよいところでありますね

もちろん、ただ、自転車に乗っているだけでなくて
それを通じてというのか、そもそも
自転車に乗り始めることが、生きることと直結すると
なにやら哲学めいてしまいますが
スポーツマン、違う、アスリートの性質から
その楽しさにひきこまれていく
そして、それがわからない人物がいくつか絡んできて
そこにとても素敵な物語があるといった具合で
小気味のよいテンポでありました

ただ、思った以上にストレートにそのあたりが描写というか
入ってくるわけでありまして、若干荒いというか
おいおい、性急だなと思ってしまうような展開も
みられたのでありますが、そんなことは些細なこと
ただ、自転車に乗っていくことが
とても楽しそうに見えてくる、これが重要であると
感心したのでありました

だからといって、自分で乗ろうとまでは
なかなか思わないのでありますが
金がかかるということも予め教えてくれたことが
素敵でありますと感じつつ
今度は、マラソンとかそういう関係の小説でもないかと
スポーツ小説あさりをしてしまいそうになるのでありました

面白かった

数学ガール

2010-08-17 23:36:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
数学ガール  作:結城浩

小説であります
どうもWEBで掲載されているようなんですが
内容が難しいというか、題名の通り
数学に関するあれこれなので、じっくりと本で読みました
じわじわ人気が出てきているということらしくて、
日本人は暇になると、こういうことするようにDNAに刻まれてんだろうか
そんなことを思ったりしてしまうのであります

内容は、高校数学くらいから、少し上だと思われる
「数学」を取り扱った小説でありました
才媛「ミルカ」さんという才女と、
可愛い後輩のテトラちゃんというそれ、
その二人と楽しくおかしく
主人公が数学を解いていくというか、
どこのファンタジーだこれわと
真剣に考えてしまったのでありますが、
話もとかく、数学が面白いと思えたのであります

正直、書いてある数式や進み方の半分くらいが
理解できてりゃ十分だなという程度で
俺って、理系出身で、数学得意じゃなかったかしらと
天を仰いだのでありますが
フェボナッチ数列だったか、黄金比をとてつもなく分かり易く説明したそれだけで
この本を読んだ甲斐があったと感激しました
もっとも、この数列が全てに関わって、
様々な数式を解くキーになっていくのでありますが
大変面白かったです

展開とか微分とか、様々に
高校時代にやってたなぁと思い返したのですが、
その時、いや、今にいたってもやはり
数式を解くという楽しさ、それ自体の面白さには
なかなかたどり着けそうもないと思うところ
それでも、そのわからないものに執着して
とても楽しそうに進んでいく様が、青春として描かれていると
なんだかいいなぁと思うのであります

本当に申し訳程度に、小説的といったら失礼ですが、
青春話がもりこまれているのがとても
こっ恥ずかしくてよかったです
そんなわけあるかと思うんですが
そういう問題ではない、にやにやできたらいいのだ
そして、数学が好きな女の子とか
居るかもしれないと思うだけで十分じゃないか
おそらくはいるんだろうが
ああではないと、知っている人は言うだろうと
思いつつも、楽しく読んだのでよしであります

大人になって、ドリルやったりするのが流行っているようですが
これもその一端であろうかと思ったりしつつ
高度な数学も、面白そうと思うだけは
感じられるようであります

龍馬伝 亀山社中の大仕事

2010-08-15 23:49:53 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ龍馬伝
無事視聴完了でありました
帰省中につき、ビデヲでの観賞でありましたが
なかなか、緊迫したいい塩梅だったと思われます

いろいろ書き連ねたいところでありましたが
諸般の都合により、短くしてしまいますが
一番言いたいというか、よかった部分は

アラン最高じゃないか

これにつきたように思うのであります
もちろんティムさんという名前も
なんとなし覚えておるのですが、
グラバーさん役のあの外人さんが素敵すぎて素敵すぎて
今回、本当、一番よかったと思ってしまったのであります

交渉に入る前後のあたりの対応
まぁ、これについてはここまでと同じなのでありまして
なかなか素敵だったんですが、今回新たな一面というか
龍馬のもってきた話にくいついてからの対応
そして、興奮さめやらぬ感じで
パーティーに戻ったところとかが
すごくよかった、あの演技すばらしすぎるだろう
あの、何かあったというべきか、なんとも
お元がうかうかしてられない感じを煽るに
最適なそれであったように思いました
ティム素敵すぎる

もちろん、あのきわどいところを
唐突に長次郎がまとめてしまうあたり
なかなかどうしてというところでありましたが
長州の人らぁが、エンゲレセをぺらぺらしゃべると思えば
社中の二人が、軍艦についてすこぶる詳しいという描写
よく聞いていた逸話というか、挿話だと思われますが
今回さらりと描かれつつ見事でありました
途中から、カナメールさんが暇人になってしまったあたりは
ご愛嬌でありましょうやと思いつつも
商談をまとめる長次郎が、突然輝きまくるという展開が
いろいろ今後を占わせて、寂しい感じでもありましたが
よかったと思うのです
勝先生にぜひでてきてもらって、長次郎を
ほめてやってほしいとか思ってしまった

今回、久しぶりに弥太郎がまったく出なかったので
ちょっと驚いたのでありますが
十分に面白く、楽しみまくったのでよかったです
次回、案の定という具合になるようで
気が気じゃありませんが、楽しみにしつつ
しばらく過ごします

龍馬伝 狙われた龍馬

2010-08-08 20:50:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ龍馬伝
今週は、相当に面白かったと思うのであります

わかっていたというか、あらすじとして
だいたい知っている内容でありますところ
「一度仲違いしたけども、武器をとりなして薩長同盟がなる」
という話が、正直、よくできてるなぁと
感心してしまいました、なんというか
これまで数話の伏線というか、情報がすべて
ここで合致したみたいな作り方が
すごいうまいと感じたのであります、たいしたもんだ
すげーな龍馬

その大きなテーマの消化と、さりげに
おりょうちゃん、そして、おさな様の件も
ちらちらさせて、めくらましさせるのもなかなか
もうちょっと、近藤さんの扱いがよくてもいいんじゃないかなと
思ったりしましたが、それはそれ、
近藤さんが当て身でやられてしまうというのは
若干というか、やりすぎだなと思わないでもなかったですが
それよりも

千葉重太郎vs近藤勇とか

どこの誰にあてた、取り組みだよと
いつぞやの龍馬vsの時以来の感激でありました
また、千葉先生というか、渡辺いっけいさんが上手い
それを誘うように、近藤先生が、軽い突きを見せるところ
そこで、千葉先生の名前を反芻するあたりとか
すげー、剣豪幕末ものとしても
面白い絵ヅラでありました、たまらんな

場面場面が、いちいち面白かったと
何度もうなづいてしまいましたが
相変わらず、弥太郎一家がでてくると
それだけで濃密な5分を味わえるのも魅力
謎の占い師の話が、後藤様のことで回収とか
すばらしい作り込みだなと感心してしまうのであります

あとは、同じ顔して、弥太郎が猿と喧嘩していたのがすごかった
何よりも、地元の木こりみたいな人が一番すごかった
ああいう役者をどっから調達してくるんだNHK
完全に当時の現地人じゃないのか、すごいな本当に
高知がどんなところか
すごい勢いで誤解されると、苦情が寄せられそうだと
思わないでもないですが
物語全体がすこぶる面白くなってきたので
楽しみが増えて仕方ありません
なにげに、弟が賢くなってきたのもすごいですな
あの一家たいしたもんだ

あとは、絵にいると、どうしても
高杉さんが浮いてしまうと思うんですが
不思議と、その浮いている感がかっこよさにつながって
あの桂&高杉は、かっこよすぎると
鼻息をあらげてしまうところでありました
残念報告を、すぐに、帰ってきたことで喜んでいると
桂さんがフォローするとか、いい案配だと思われます
そして、そこで武器がなんて、後々のヒントまでまぶして
優しい作りだ

と、ものすごい今回感心したということを
しっかりメモっておくのであります
面白さが、露骨に感想に出てしまうなぁ

鉄の骨

2010-08-05 23:14:34 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの土曜ドラマでありました
どうも、名古屋近辺で撮影多かったところを観ると
あっちのNHKが作ったんでしょうか
監査法人以来かと思うと
なかなか思うところもありましたが
今回のは、なかなかどうして
相当に面白かったように思います

内容は、建設談合についてのあれこれで、
非常に興味深いものでありました
NHKが、公然と談合肯定する番組つくっていいのか
そんな風に思った前半
どっこい、話が進むに従って
談合の善し悪しが、結構綺麗にえぐりだされたというか、
すっかり作り方に騙されていたのでありますが
主人公がいる側が正義に見えてしまう
そんな、極めて簡単なそれにひっかかって
よい談合と悪い談合みたいなのを
ちょっとあざとすぎるくらい描かれて
納得みたいな具合になったのがステキでありました

で、どこまで本当かはわからんにしても、
談合風景を結構生々しく描いておりまして、
談合といっても、その談合しているチーム内で
今回誰が取るかということで四苦八苦
それはそれは、すげぇ労力を割いておったわけで
あの情熱は、本当に談合じゃないところに向けたら
よかったんじゃないかしらと
ちょっとだけ思うくらいのものでありました

まぁ、あの労力と、実際に予算をはじくという労力では、
まるで価値というかコストが違うのは
わかるんですけども、なかなかどうして
見せられたように思います

人情話も交えつつ、
私の苦手な女とのいざこざも入っておったんですが、
全部が、まずまず綺麗な具合でオチもついて
物語としてよかったなぁと
感心したという次第であります
言いたいことを言うために作ったといえば
ちょっと、鼻につくような感じかもですが、
観たあと、よかったなぁで終わるのは
ステキなことだと感心したのでありましたとさ

鈍感力

2010-08-04 22:28:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
鈍感力  著:渡辺淳一

知人に勧められて読みました次第
小説とか、頭の固そうな本ばかりでなく
こういう、絶対自分じゃ読まない本というのを
他人に勧められて読むのは
なかなかよいことである
そんなことを思ったりして、内容にまた感動したのでありました

題名の通り、鈍感であるという力について
それこれと書いてあります
鈍感であるということが、どれほど幸せというか
すばらしいことであるかというのが
なんだかんだの事例というまでもないけども
つらつら、話として書かれておりまして
肩の力を抜いて読めたのでありました
若干というか、さすがにそれは、へりくつすぎるだろうと
不審に思うところもありましたが
そんなのはどっちでもよく
とりあえず、つまらぬことは考えず前向きに
そのために、鈍感であることは、なかなか近道である
そういう読み方ができたように思いますところ

特段に感激したという話はなかったんですが
鈍感で、しぶとくあるということが
ゆっくり、優しく肯定されておりますと
不思議と安心できるような心持ちになりまして
ちまちま、あれこれ悩むところから
ほんの少しだけ開放されるのかもしれないと
思ったりしたのでした
実際は、そこまで単純に思えるほどではなかったんですが
ともあれ、ゆっくりさっぱり読めるので
よい本であったと
メモっておくのです

楚漢名臣列伝

2010-08-02 21:49:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
楚漢名臣列伝  作:宮城谷昌光

宮城谷先生の新作を読みました
新作というでもないのかもですね
連載をまとめたものであります
わかりやすく言うところの
項羽と劉邦の時代について、それぞれ名将の話を
すばらしくわかりやすくまとめたものでありました

中国史をなんちゃってで知るようになって
というか、宮城谷先生の世界にて
あれこれと学んだ気になっておったのですが
それらより若干時代が下がったところ
そして、個人的にはメジャーな時代じゃないかしら
そう思われる、楚漢時代というか、秦滅亡の全貌が
これによってわかったような気がするのです

まず、正直なところ、この時代の話を
赤龍王でしか知らないという、とんでもないわたくしですが
そこで出てきた、それこれの本当のすごいところが
これでもかと描かれておりましてステキ
そういえば、そんな話だったなぁと
劉邦の生き様が、様々な武将、知将の物語によって
明らかにされていくのでありますが
ちょっと感じたところでは
どうも、宮城谷先生は、劉邦が嫌いなんじゃないか
そう思えるほど、礼節と礼儀に疎いというか
なにせ、だらしないと断じて仕方ない
どこの章でも、絶対にそうやってふれている
どうも楚漢においては、楚の方が好きなのかもしれません

名臣と名うったせいか、ハンカイとかカンシンとかは
章として出てこず、なんか、ちょっぴり悲しかったのでありますが
それでも、ごろごろと出てくる様々な武将たちが
見事に描かれておりまして大変面白かったのであります

これが文章力の違いなのか
不思議なもので、同じ時代の話を、
人(主人公)を変える度に最初から説明している
つまるところ、同じ話を何度も読んでいるような
構成にもかかわらず
全部がすごく面白かった
むしろ、復習になってよかったと思えるほどでありました

秦滅亡から、楚漢時代になって、楚が滅ぶまでと
大まかに追えるわけでありますが
その途中、ターニングポイントとなった
陳勝の乱について、なかなか刻々と描かれておりまして
いうなら、これが、三国志における黄巾のそれなのかと
思うような具合でありました

名臣に絞ったせいか
武将がどうしたというよりは、政治家としての強さのようなのが
どうしても目立って見えてしまい、
兵站とか、治世とかの方法が大好きな私はとても満足だが
武将好きな人にはどうなんだろうかと
いらぬ不安を覚えたくらいでありました

各話がまとまっておりまして
とても読みやすい、電車の中でするすると
中国史をあじわえるという意味で
やはり、すばらしい書物であったと思います

龍馬伝 西郷は、まだか

2010-08-01 20:52:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ龍馬伝
新しいセットも出てきて
ますます絶好調という具合でステキでありました
前半のコントっぷりというか
明るい感じが、後半の鬱々した感じを
なんとか消そうとしたんだろうかと
思うほどに見事でありました
船乗り侍…か

とりあえず、相変わらずの後藤様の
やりっぷりが酷くてステキで
弥太郎は、もう、ダメというか
弥太郎がやられることで笑いが成り立っているところ
仕方ないなという具合であります
まぁ、弥太郎だしなぁ、そんな具合で
視聴者も、生暖かく見守っているんじゃないか
翻って、また、三菱の偉い人が怒るんじゃないかと
ひやひやしてしまいますが
ドラマを華やかではなく、面白く見せてくれます
あと、寝てるだけだった蟹江敬三さんも
素晴らしすぎました
役人が来ても、寝たまんまというあたりが
なかなか、あのおっさんの凄いところだと思います

今回は、薩長同盟に失敗するところがメインで、
いきなり、まさに唐突にでてきた
中岡慎太郎に違和感を覚えずにおられませんでしたが、
まぁ、都合と事情もあるようなので
じっと目をつむりつつ、それでも、
なんというかな、あのいちいちの仕草は
なるほど、勤皇党あがりっぽいなぁと
違う感じで観てしまうところ
いや、勤皇党に彼がいたなら、もうそっと
武市さんは色々できたんじゃなかろうか
それくらいの何かをちょっとだけ覚えたんですが
仕方のないところでありますね
陸奥とかと、実際
幾つ年齢が離れているのかわかりませんが、
上川さんだと、ちと、歳くいすぎじゃないかと
心配になってしまいました
ナイスミドルだし、いっそ
小松帯刀枠でもよかったんじゃないかと
思ってしまいました
でも、今後が楽しみだ

桂さんが久しぶりに出てきて
なんか、随分とできる男というか
高杉と好対照とはいわないまでも、
いい感じで長州の筆頭になった具合がしてて
黒船の精巧な模型をつくっていたころが
遠い昔だと感じた次第であります

話の感想と別になってしまうのですが、
亀山社中のセットは、スタジオなのか外なのか
それがよくわからないと思った次第
あれは、坂本家のそれにも通ずるのかと
感じますが、酷いといってもいいほどの
ホワイトが焚かれていると
外なのか中なのか、全然わかんなくなるという
まぁ、ある意味テクニックなのかしらと
感じた次第
どっちでもいいんですが、考えてみれば
外に作るわけもないなと
一人ごちて、今後、あの窯が映ることは
なさそうだなと、亀山焼のそれを
遠くに観るのでありました