CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】一千兆円の身代金

2014-04-30 21:42:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
一千兆円の身代金  作:八木圭一

ミステリーが読みたいと思ったので、
さらっと手にとってみました
このミス大賞で評価を受けたとのことで、
どんな難しいトリックが出てくるだろうか
などと、勘違いして読んでしまったわけであります
ミステリーというのは、必ずしも、
凄いトリックとかが入るものではないのですね
それなりに読みました

正直なところ、肌に合わないという感じでありまして、
どうも、テーマが政治すぎるといいますか、
いや、政争関係の小説は好きなんだが、
これはもっと違って、なんといいますか
作者の思想なのかわかりませんが、どうも、
振りかざされる正義めいたものが、
白々しく思えて、感情移入できなかったのであります、
小説としては、そんな部分よりも、
特捜の男女刑事の関係だか、成長だかのほうが
読みたかったかなと思うようなところでありました

全体のテーマというか、こめられたメッセージのようなものは、
よくよく伝わってきたのでありますが、
共感というではなかったため、残念でありました
しかも序盤から、おおよそ犯行というか、
事件の全容がわかる、予想ついてしまうという、
親切設計といいますか、事件の内容、複雑さについても
かなり簡単でありまして、
小説全体のうち、半分くらいがいわゆる、
そういった社会に対する怨嗟や、批判といったところに費やされ、
小説読んでいるのか、そういう本読んでいるのか
よくわかんない具合でありました

なんとなし、原発ホワイトアウトとも似たような、
肌に合わない作品だったと
自分の思想に問題があるのかもしれないとも
思ったり感じたりしながら、読んだのでありましたとさ

アスパラとベーコンとホウレンソウのパスタ

2014-04-28 21:46:27 | 食べ物飲み物
そろそろ暖かくなってきたので、
いい加減に鍋ばっかりから脱出しまして、
楽しい楽しい、簡単パスタの日々が戻ってきたのであります

前にも、同じ内容で書いたような気がせんでもないですが、
久しぶりに自分で作っておいて、
なかなか食べられるレベルだったと
満足できたため、しれっと書いておく次第であります
また作ろう、なんて思ったりするわけだ

さて、今までと違うというほどでもありませんが、
今回は、ベーコンを高価なものに換えまして、
なんと、5枚で150円を越えるという高級品
いつも5枚3パックで300円とかなので
実に1.5倍なのでありますが、
これがまぁ、1.5倍くらいの価値は十分あると
今回確信したと、まぁ、そんなお話でありました

ベーコン 5枚
ホウレンソウ 3把
アスパラ(細) 10本
しいたけ 3個
にんにく 1片
オリーブオイル 適量

こんなあたりであります
作り方はいつもと一緒でありまして、
にんにくをオリーブオイルで香りつけながら熱し、
そこにベーコン、アスパラ、しいたけ、
ホウレンソウの順で投入
最初の三つでじっくり火を通してから、
ホウレンソウはわりと、ささっとしんなりさせる感じ
今回、高級ベーコンのおかげか、
塩コショウすらも使わないという内容ながらも
しっかりとおいしく出来上がったので
料理というのは、ようは材料だなと
改めて感服したのでありましたところ

あっという間に出来上がりまして、
何の変哲もなくといった具合ながらも、
非常においしく、そして裏切りのない美味しさを
堪能できたのでありましたとさ

しかし細いアスパラというのが
たまに売られていて、ついつい買ってしまうのですが
これを油で炒めると、またまた旨くて、
ついつい食べ過ぎてしまうわけなのでありますが
アスパラギン酸のおかげか
やたら滅法元気になるので、今後も
見かけるたびに食べたいなんて
思ったりなんだったり、書いておくのでありましたとさ
ごちそうさん

軍師官兵衛  見捨てられた城

2014-04-27 20:37:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
戦をするするというだけで、
結局戦シーンがないという、
なかなかな回でありました

まず上月については、鹿之助のクローズアップが凄かった、
首になったときには、箱から飛び上がって
噛み付いたりとかするんじゃないかと
そんな風にも思ってしまいましたが、
手をあわせて、尼子再興の成仏を見取ったのが
かなりいいシーンだなと、
なんか満足してしまったのであります
戦シーンがなくても、ああやってなんか
凄いことがあったと思わされたといいますか
なかなか、戦世界の無常みたいなのがあって
いいシーンでありました

そして、もう一方の義兄上自刃の巻は、
なんか、このまま終わらないみたいな引きで
もう一つ、二つくらいあるのかと思わせて
すぐに切腹というのは衝撃でありましたね
あのあたりは、風林火山のときの諏訪を見ているようで
一人切腹ということはさておき、
官兵衛に勝ちを譲った感じで死ぬのは
結構かっこよかったと、これまた満足なのでありました

そんなわけで、話しとしては、
いよいよ幽閉に向けて待ったなしと
そんな具合になってきたわけでありますが、
荒木の所作ひとつひとつが、
もうパワハラに耐えられていない人みたいで
見ていると、なんといいますか、
他人とは思えないというか、いや、大変だと
はらはらしてしまうのでありますところ
いい演技であります
大丈夫だろうか、あれで気を病んだりしないだろうか

上月見殺しのときに、
椅子をそっと蹴り倒して去っていったところは、
ハプニング的に起こったのかもしれませんが、
それを何一つというか、特に手をかけることもなく
すらりといなくなってしまう、
あの独特の存在感というか、
荒木の懊悩みたいなのが見えて素敵でありました

そんなわけで、いよいよ、
大惨事が次回ということで
今から楽しみで仕方ないのでありました

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー クリスタル・スカルの謎

2014-04-24 21:06:03 | ドラマ映画テレビ感想
いろいろなテーマを取り上げて楽しめる
そんな番組のようですので、
例によって、まとめてからレビウなんて
思ったり考えたりだったわけですが、
クリスタルスカルの話が、あまりにも面白かったので
ついついレビウってしまうのであります
木曜日のNHKは忙しいな

そんなわけで、さまざまな憶測と物語を生んだクリスタルスカルについて
その実というのを検証した番組でありました
話題としてというべきか、これが13個揃うと世界を救うとか
いかにもな物語が好きで好きで、そしてまた、
当時のテクノロジーでは、というか、現代でも無理じゃないか?
なんていういわゆるオーパーツという、
まぁ少年漫画で手垢がつきすぎて、どうしようもない
そんな楽しいそれについて、本当に科学検証してしまう
こんな番組が面白くないわけないじゃないか

と、まさに固唾を呑んで見守ったといっても過言ではない、
そんな感じで、どことなく、小生が小学生だったころに
よく見た似たような番組と同じような
絶妙な胡散臭さを残しながら、ちゃんと裏づけのある番組になっていて、
すごく楽しくて仕方なかったのであります

で、まぁ結局のところ、これは嘘でしたという
ある意味で衝撃的な結果だったわけですが、
これはたぶん、この番組に前後して世間的にも
ちょっと話題になっていた解答だったと思うのですが、
こうやって、番組としてみると、またくるものがあるといいますか、
ああ、そうか、嘘だったのかという、
このなんともいえない感傷といいますか、
ともかく残念だけども、そうだよなと納得しつつ、
すごく、切ない気分になったのであります

技術については、なるほどなと思うものの、
それが作られた背景というのが、
思った以上にきな臭いというのが、今回一番の収穫でありました
政商めいた、胡散臭い骨董商が絡みながら、
金のためになら、なんでも作るという技術集団とその守秘、
こういった大人の事情めいたそれに、
子供だけじゃなく、世界中が騙されたというか、
乗っかったような物語であったと、
喝破されると残念至極なんだけども、
これはこれで、すごくよくできたものだよなと
ストーリーテリングというのか、物語性のよさみたいなのに
まさに、骨董といっていいのか、
正体のわからない何かを見られたようで
大満足したのでありましたとさ

今後も、似たような面白い話題をやってほしいと願いつつ、
超常現象もいいけど、やっぱりオーパーツめいたものを
どんどん看破してしまうような、そういう内容を見たいような、
見たくない(暴かれたくない)ような気分にひたりつつ
また、見ていってしまうのであります

【読書】首折り男のための協奏曲

2014-04-23 20:23:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
首折り男のための協奏曲  作:伊坂 幸太郎

話題作を読みました
久しぶりの伊坂さんだと、楽しみにして読んだのですが、
まさかの短編集で驚きました
てっきり、長編のフラグ回収が楽しいそれが読めると思ったのに
と、ちょっと期待と違いましたけども、
短編でもきらりと光る、周到な伏線と回収を
堪能できたのでありました

タイトルのとおり、「首折り男」なる犯罪者というか、
殺人犯が出てくる短編がいくつかなんですが、
正直、こいつが何というわけでもないといいますか、
むしろお前なんなんだよと、
ほとんど「首折り男」がなんなのかわからないまま終わるというか、
終わりもしないといいますか
ともかく、そこは重要じゃない、
そこではないところで、いろいろと起きて、
あれとそれが繋がっていて、
驚いたり、楽しかったり、過去へ未来へいったりきたりしてと、
遊園地で遊ぶような気分で、
あちこち振り回される小説ばっかりでありました
面白かった、いや、楽しかった

あくまで、読書体験として楽しいと
そんな風にも思えるようで、
内容や、いわんとしているテーマみたいなのは、
やんわりと見えるけども、それではなく、
ただ、読んでいて面白いか、
そんなことに挑戦しているかのような印象でありました
なかでも合コンの話しが面白くて、
内面の声と、実際の会話をクロスさせながら、
色々な方向に話しがふられて、内容は実にくだらない
それなのに、最後のオチ部分で、
ああ、そうか、そこを拾ってきてこうまとまるのかと、
アハ体験的なフラグ回収を楽しめたのであります
これが、短編の最後を飾っていて、
かつ、ハッピーな気分になれるので
抜群におすすめでありました

その他も、まぁ、理解というか共感できる正義の話しが
あれやこれやと盛り込まれていましたが、
そういうものに憧れながら、人間的に駄目であるという
その生き様を描いている短編がいくつかあって、
それも、読んでいるとしみじみと楽しくて
いい本を読んだと納得なのでありました

健民 旨辛五香めん

2014-04-22 20:43:02 | 食べ物飲み物
先日、人づてに手に入れたのであります
小腹がすいたときにでも
ちょうどよかろうなんて思っていて、
春めいて、ベランダのパクチーもほどよく茂ってきたので
これは一丁、作ってみますか
なんて作って、食べて、まぁ、びっくりした
これは旨い、驚くほど美味しい

かの「ピーマン入れんといてや」で有名なケンミンであります
ビーフンだけ作っているのかと勝手に思ってましたが、
いわゆる米粉を使ったビーフン、つまるところ米麺のインスタント食品が
かなり充実しておりまして、
今回食べたのは、そのうちのひとつでした「旨辛五香めん」
これが、まぁ、なんといいますか、
作ったとたんに驚いたというか、懐かしさに涙を誘われるほどだった
東南アジア臭というか、これはもう、台湾の匂いだ
そんな具合で驚いたのでありました

おそらくは、八角の匂いなんでしょう
私は、それがどれなのかわからなかったのですが
作ったとたんに、台湾みたいな匂いだと思ったんだから
たぶんこれがそうなんだろう
そういう、東南アジア色豊かな香り付けが行われており、
これがまた、ビーフンとすごい合う
旨辛と歌っているものの、辛さはさほどではなく、
少し刺激があるけども、圧倒的にうまみが強いというか、
まぁ、ともかく、あのアジア味が好きな人には
これはもう、家庭が台湾にといっても過言ではない
そんなくらい、すばらしいできばえだったのであります
まぁ、完全に香辛料に騙されたのでありますけども
それでもよかった

そんなわけで、なんのへったくれもなく、
本当に美味しかった
ただ、それだけのお話でありましたとさ
伝える気がないというか、伝わらない文章を
本当にめんめんと書いてるな

【読書】私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな

2014-04-21 20:32:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな
著:ジェーン・スー

なんとなし読んでみました
最近、女子力的なそれこれ本を読んだせいか、
まぁ、そのひとつになるだろうと、
なんとなく手にとったといったところであります
書いてあることは、いわゆる、
なかなか結婚、あるいは彼氏ができない女たちに向けた、
そもそもその先輩にあたる人からの
ありがたいメッセージであり、自虐本でありました
面白かった

書いてあることは、なるほどなと思うところが
物凄くいっぱいありまして、
これは女性向けに書かれているけども、
考察というか、そういう風に考えているのかと
女子の考え方をまざまざと指摘してくれるので
男の身分で読んでも興味深いものでありました
特に、男は一つのことしかできない、
同時並列で、事象を処理できないというくだりについて、
これは、女には到底理解できないものだという、
その当たり前に書かれた事実が、
逆にというか、そうなんだ女ってと
なかなか衝撃だったのであります
だから、喋りながら仕事できるのか、おねーさんたち…

さて、それはそれとして、
やはり、その独身のプロである著者の考察についても、
男から見ると、いや、そこまでは違うぞと
思わなくもないこともしばしばありまして、
これはこれで興味深いというか、
まぁ、おおよそつかんでおられるとおり、
そんなに難しいことを考えていないし、
繊細というのとはちょっと違うというお話でありました

男は、案外繊細にできているので注意、
的な忠告が山ほどあったわけですが、
これについては、繊細というか、
男からすると想いも寄らぬところで、
唐突に怒られたりするから、困るというか、あれだと
まぁ、そんなことを思ったりもしたのですが
考えてみると、一般化できるほどの内容でもなく
これはもう、個人の見解のそれこれよなと
当たり前のところに落ち着いたりしてしまったものの
会話できるかのような、あれこれの指摘は
テンポもよくて読みやすく面白いのでありました

逆にいうと、これをなんとかしたら、
男としても、モテに入れるんじゃないかと
考えたりもしたものの、
これはオカマちゃんとかと似た感じになってしまい
また、違うんだろうとも反省するのでありました

軍師官兵衛  上月(こうづき)城の守り

2014-04-20 20:44:29 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
史実とはいえ、ここのくだりは、
なんというか絶望的で嫌になりますね
いや、来る来る詐欺を続けるというさまは、
なかなかどうして、大変であります
それを信じられるということもまた、
辛いものであるななどと思うところ

悲しい兄妹の別れもありましたが、
あれはちょっと、盛りすぎというか、
やってはならぬ談合であろうと思うものの、
あのバカ兄貴のよさみたいなのが描かれたので
物語として楽しめたのであります
本当にもう、中谷美紀の演技が上手すぎて凄いな

さておいて、ちょっとアレな感じになってきた
かわいそうな男、荒木村重でありますが
そうか、村重の最後の柱をへし折るのは
上月城見捨てるというそれになるのかと、
予告ネタバレになかなか残念であったものの
うまいところだと思うのであります
今回の、どうやっても秀吉とはうまくいかない
あのいこじな具合が、今後というか、
後年の道薫のときにどうなるのか
ちょっと楽しみになってきたのでありました
官兵衛幽閉後は、官兵衛が腹黒くなるのが楽しみ
なんて思っていましたが、
これは、むしろ、つき物が落ちる荒木という見方が
非常に楽しみなのかもしれない

そんなわけで、そろそろ、幽閉の頃が見えてきた
そんな感じでありましたとさ

【読書】人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

2014-04-17 21:03:20 | 読書感想文とか読み物レビウー
人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門  著:中土井僚

最近流行なのか、話題なのか、
わかりませんが、新たなビジネス理論といいますか、
なんとかメソッド的なそれの一つだろう
そんな風に読みました
まずまず、集団の力をどうやって出させるか、
いや、集団ではなく個人でもそう、
個人の集合が組織や集団になる
その素地になる部分を大切にしていく
場の力を養うというか、育てる
そんな方法を体系的に説明したものでありました

個人が、決め付けている状態から脱して、
様々な気づきを誘発し、
それらを一度手放してみることで、
もっとも正しい形が自然と湧き上がってくる
その際に、集団であれば全員の気持ちが一つになっていく
そこから、原型を作り、そこに意味を見出し
実践へと移っていく

と、大雑把にこうやって私は読んだのでありますが、
結構、メンタルに即したところが多いというか、
かなり抽象的な表現と、感情コントロールというか、
場の力というそれは、理解できるけども、
この手法は集団詐欺のときに感じるそれとも
非常に似ている空気感じゃないのか
などとも思ってしまうのであります
別に、そういうものだとしても、目的に向かう強い力が生まれるので、
なんら間違っていないのでありますが
なかなかどうして、考えさせられました

もっとも、一つ一つの手法といいますか、
説明されるそれこれは、おかげさまといいますか、
この半年くらいのむやみやたらな読書で学んだ知識とも
少しずつリンクするようでありまして、
近々読んだ、アドラーの心理的なアプローチにも近い、
つまるところ、今まで、いろいろなところで言われていたことを
違う言い方にして、体系化した、
あいまいで、ばらばらだったものを一つの形にした
そんなのが、この理論ではなかろうかしらと
私なりに理解したのでありました、

説明されている事象みたいなのは、
なんとなく理解できるというか、経験の上で、
思い当たるところがいくつかある、
ああ、あれのことか、
そういうものに名前をつけたというのが優れたところで、
その名前のついた何かに近づけていく
そのための手法なんだが、これはまぁ、
極めて高度といいますか、わかるけど
容易に実践できるそれじゃねぇよなとも思ったりして、
最終的には、いつものようにといいますか

こういう高度な手法理論にまみれる前に
まず、きちんと基本をこなすところ
それを通ってから、壁にぶつかったら使うものではないか
そう、考えてしまうのでありました

LOST IN TOKYO

2014-04-16 20:28:32 | ドラマ映画テレビ感想
ドラマのジャンルでよかったのか、
久しぶりにNHKの単発番組を偶然見かけたのでレビウ
これは深夜に見るから、なんか面白いというか、
わくわくする、そんな内容でありましたね

渋谷で突然目を覚ましたフランス人が、
奇妙な街東京をあれこれさまよう

そんな内容であります
ドラマ仕立てになっておりまして、
フランス人が、どうしてか記憶喪失であるという
そんな具合から始まるストーリーでした
外人から見た日本というのを、一風変わった見せ方をするというか、
東京紹介をしたような番組でありました
予断というか、よからぬ思いをいたしましたが、
あれは、フランス向けに作った番組だったりするのか?
すごい誤解を生んでしまう、その破壊力を秘めた番組だと
NHKは気づいているのか?
そんな心配をするようなドラマでありました

記憶喪失でいきなり目覚めたフランス人が、
おなかすいたからと、吉野家の前でぼけらったとしていると
運よく、フランス語を話せる日本人の青年が出てくる
なに?食べたいの?OK、奢ってやるよ!
そんな具合で、フランス語で会話しながら
吉野家で食べる「ナミツユダクギョク」だったか、
なんか、ふた昔前くらいにネットで流行った、
まさにあれをモチーフにっていうか
フランスに対して間違った印象を持っていると
自分でも衝撃でありましたが、ゴノレゴを思い出すそれをしつつ
記憶喪失フランス人をエスコートしてやるよと
暇な日本人が、あれこれ案内してくれると
まぁそんな具合であります

これはあれか、その、セクシャルがマイノリティな人なのか

つい、そんな風に思ってしまうような、
その柔らかなエスコートっぷりに、
この外人はちゃんとしておかないと、大変なことになるんじゃと
不安になってしまうあたり、見ている私が汚れております
そんな具合で、はらはらしながらも、東京観光をしながら
あれこれと世話を焼いていきます
まぁ、東京観光といっても、ドンキホーテを案内して、
途中で、フランス人の持ち物と思われる、血のついた包丁を発見、
普通はここで逃げるだろうと思うものの、
なんかの間違いだろ的な扱いで、警察から逃げる二人
こんな映画を昔見た気がするな

そうかと思えば、富士山見せてやるとか言い出して、
案内したのが、銭湯、そして裸の付き合い、Oh…
不安が的中したのかと思うような感じでしたが、
その後、夜の銀座だったかで、安居酒屋めいたところを案内して、
また、その居酒屋の女将が、フランス語話せて、
なんだかんだ仲間と盛り上がってその日は終了
フランス人は、よくしてもらったけど、悪いのでと
そのまま逃げ出す始末、なんだろうかな

今度は、東京の耳そうじ屋とか、
メイド喫茶とか、ロボットバーとか、
そんなのをめぐって、満喫、さらに、ロボットバーのおねーさんと
なんかいい関係になったりしながら、
あれこれと記憶が戻りました
めでたしめでたし

と、そんなお話だと思ったエンディング、
ホモっぽかった青年とパリで再会して、
酒でも奢るよとか、そんな具合に終わる
やっぱりこれはもう、それじゃないか
そんな気になってしまう
不思議な番組だったのでありました

手に入れた知識としては、ロボットバーが思いのほか楽しそうだったと
それくらいでありましょうか
そして、外人があれを見て、日本人はフランス語が割りと話せると
英語すら怪しい昨今の現状を誤解しないかと
不安で仕方ないと、そんな感想を抱いたのでありました
面白かった

【読書】女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態

2014-04-15 21:02:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態  著:瀧波ユカリ、犬山紙子

まったく違うジャンルなのに、
同じような対談形式の本を連続して読んでしまった
そんなわけで、いわゆる女子トークを本にした
そういうものを読みました
違う、たぶんこれは女子トークではない
そういうものではない、もっと怖いなにかだ

相変わらずのといっていいのか、
江古田ちゃんで披露される女子の生態について、
今回は、こしゃくな縄張り争いである
マウンティングという行動について、
同じような漫画家さんとともに語り合ったと
まぁ、そういうお話でありました
女子のことを理解するためにも
読んでおきたい一冊
などと、勘違いして読んだわけでありました

女怖い

そう思わざるを得ないというか、
これを読んでしまうと、なんとなし、
女性と雑談するときに恐ろしく緊張してしまう
というか恐怖を覚えてしまう内容であります
柔らかくけなす、控えめに威張る
そういうことが、こんなに大層行われているのか
背筋が寒くなるような実例がたくさんありまして
まぁ、なかなかどうして、
興味深いというか、恐ろしいことこのうえない本でありました

さりげない何かで、自分の意思や、気持ちを優先させて、
誰も得しない感じで終わる会話みたいなのを
山のように築いているようでありまして、
それを反省しつつも、また繰り返す
これはもう、生理学の方面からでも
一度、女というのを解剖しないと解決しないんじゃないかと
そう思うほど、心にざらざらと砂を刷り込むような
会話を繰り返す様が記されておりました

本としては、女性向けに、
こういうことってあるよね、怖いよね、
もうやめようねと、まぁそんなことを啓蒙する内容なのですが、
男もすなるといった具合で読んでみると
そうこうの前に、こんなことを考えながら、
また、会話に繰り広げながら、それで楽しいのかと
不思議に思えてしかたないと
まぁ、暗くて深い川のことを思い出したのでありました
そういうものなんでしょう

【読書】嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

2014-04-14 20:07:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え  著:岸見 一郎

タイトルに引かれて手に取りました
アドラー心理学という学問といいますか、
哲学的な心理学思想と、まぁ勝手に言ってみたのですが、
あの、フロイトと並ぶ3大心理学に挙げられるのだそうで、
なかなか興味深く読むことができました

本のつくりが変わっておりまして、
架空のやりとりを通じて、その真髄にせまるといったところ、
いわゆる対談形式をとっておりました
アドラー心理学に疑問をもつ青年と、それを熟知した哲学者との会話
それによって、ディベートめいた内容にて
その心得を明らかにしていくといった本であります

内容についてというか、アドラー心理学については、
なるほどなと納得といいますか、
それなりに腑に落ちたという具合でありました
私には合うのかもしれない、
そういう感想を偉そうにも抱くのであります
過去があって今があるというよりは、
今のために過去を積んできたといったような目的思想だそうで、
よくよく因果をふくめるような、原因から問題が発生するのではない
そこに向かってきたから、今に至っているという
そんな考え方でありました
これはなかなかよいというか、日ごろ、こう考えようとしていたところ、
手を打って納得できたという具合であります
たぶんに、ドM向けの思想ではないか
自分を省みても、そう思うのでありました

幸せになろうと思ったときから、なれるという感じで、
パラダイムシフトを心根から起こすというか、
変化について、それは自分の心の持ちようですよと
やさしくいうとそんな具合の話でありまして、
カウンセリングめいたやりとりと、
その考え方には、なかなか引かれるものがあったのでした

そんなわけで、結果である現在は、
ここに向かいたいという潜在的な気持ちがあったんだと
まぁ、腹の立つことをいわれるという心理学でありまして、
こういうのは、やっぱりちょっとした言葉遊びめいたところもあるなと
はすに構えてしまうものの、
なかなかどうして、自分に向けるだけには
非常によい考え方で、人生を甘やかさないで済むかもやもと
考えるのでありました

あとは、他人の境界線と、自分の境界線、
その事象について、主導権はどちらのものか、
ナンノブマイビジネス的な考え方といえばいいか、
割り切りも面白いなぁと、ためになったように思うのでありました

軍師官兵衛  播磨分断

2014-04-13 20:44:28 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります

いい塩梅で、戦の火種がふりまかれたと
まぁそんな按配でありました
荒木謀反と、毛利反攻の時期的なそれが
ここにきて繋がってくるのかしらと
まぁ、そんな風にも思うところ
安国寺のいう、3年というのがわかってて仕込んだそれとはいえ、
なかなか冷え冷えときいてくるようでありました

さて、茶の湯政談、まだそんな言葉がなかったというか
つもりがなかったような説明でありまして
時代感がわからなくて、恥ずかしいかぎりの昨今ですが、
今回は、おそらくは、珠光青磁のそれと見られる
青磁茶碗での濃茶でありましたね、
手前が、今の手前と同じなのは、時代的にどうなんだろうと
わからないのでありますが、
秀吉が、そのあたりをあっさりとしていたのに
物語としてポイントがあるんだよなと
感じたりするのでありました
まぁ、あれを含めて、村重の今後を思うと
なんというかな、一昔前の大企業における
パワーブレックファストなるそれと一緒なんでしょうね
呼ばれなくなったりするのは辛いんでしょうな

茶の湯それこれは、今後も出てきそうなので
楽しみで仕方ありませんが、
さておいての本願寺とのやりとり
これがまぁ、案の定といった具合でありまして
史実的に、このあたりはどうだったんだろうか
はっきりいって、何も知らないので
そうだったのかしらと思うのですが、
最近の大河では、都合よく、このあたりの事実を
うまいこと前後させたりするので
ちゃんと調べたいとも思ってしまうところ
そうでないと、荒木の裏切りが結構唐突だったという
個人的な印象が、物凄くわかりやすく裏切ったと
まぁ、そうなってしまいそうで不安なのでありました

さて、それはそれで大変なんだが、
播磨一帯についても、なかなか面白いところでありました
あの、つらつらからの播磨が割れた表現は
ベタでありながらも、非常に面白い内容でした
あの場で、たたき殺す的なことにならないのが
不思議といえば、不思議だったのでありますけども
ともあれ、なかなか調略がいきかう楽しさが描かれて
次回の、鹿之助憤死と、またまた宇喜多さんが出てくるあたりで
頼もしく思えてしまうのであります

次回が待ち遠しい
そう思うのでありました

【読書】夢十夜 双面神ヤヌスの谷崎・三島変化

2014-04-10 22:08:04 | 読書感想文とか読み物レビウー
夢十夜 双面神ヤヌスの谷崎・三島変化  作:宇能鴻一郎

とうとう読んだ、読めた、読むことができた
そんなわけで、なんというか、
読書というか、本読みとして、やっちゃいけないような
ミーハーな読み方をしました、
あの宇能鴻一郎先生の新作であります
昭和一桁生まれなのに、まだ本とか書けるのか
というか、今回読んで驚いたけども、
こんなに若々しいというか、読みやすい文章になるものか、
驚きと感動と、なんというかな、ともかく
まともな状態で読めていない、おのぼり的な具合でありましたが
先生の小説を読んだのでありました

先生などと呼んでいるわりには、
実際のところ、先生の作品を芥川賞をとったそれはおろか、
数々のポルノ作品についても読んでいないのであります
いや、本当、自分のこの名前に圧倒されている感じが
恥ずかしくて仕方ないのですが、
さりとて、芥川賞作家のポルノという、
まぁ、キャッチーで仕方ないと思っていたそれ、
とうとう、最新作という形で読めた
ここに、いやおうなしに興奮していたわけでありました

私はバカだった

芥川賞作品も、いくつか読んできましたが、
ちょっと色物がかった作品ばっかりで、
まっとうといっていいのか、いわゆる、純文学というそれを
一つか、二つくらいしか読んでなかったので
なんというか、文章が綺麗だというのはわかるけども、
内容はさっぱり理解も共感もできないなどと
さめてみておったわけであります
むしろ、色物系と勝手に判断した芥川賞のそれこれに
近い何かを読めるかしらなんて
嘗めてかかったのが間違いでありました、

物凄く上手い、それなのに、凄く読みやすい

まぁ、この感激たるや、この興奮たるや、
語ることもできないそれでありました
内容については、私小説めいた告白をあれこれごたまぜにして、
独自の三島感や、谷崎感を織り交ぜて、
いろいろな知識と高度な文学表現を下地にして書いている(らしい)
ともかく、それが本当か嘘かもわかりませんが、
多分本当なんだろう、頭良すぎる人が、
ちょっとわかりやすく書いてみましたと、あけすけなほど
そういう具合に読めて脱帽だったのでありました

なお、今回は純文学だったので、いわゆるポルノ描写については
相当に抑えられていたようでありますけども、
それでも、わずか数行のシーンでありながらも
物凄く、手に触れられるような描写というか、
読んでいて、そのまま絵というか映像になるような
この感じが、まぁ、久しぶりに凄いの読んだと
快哉なのでありました

面白いとか、そういうのではなく、
読書体験として素敵であったと
わけのわからない感想を抱いてしまうのであります
多分に、宇能ネームに気圧されているのでありました

NHK木曜時代劇 鼠、江戸を疾る

2014-04-09 20:30:42 | ドラマ映画テレビ感想
NHK木曜時代劇シリーズでした
あんまり期待しないで見ていたのですが、
元京都府知事(注:槇村)が、怪演していたので
あれあれと見とれていたら、
なかなか楽しい時代劇だと満足したのであります

最近流行のといえるほど、時代劇は作られていませんが、
いわゆる現代版といったところで、
江戸っぽさというか、時代劇っぽさは薄まった、
コメディを含めながらの、見やすいそれでありました
言葉遣いや、お約束なんかが、
かなりゆるやかに作られているので、
物凄くどっぷりと時代モノを見たいという期待には
そぐわないものでありましたが、
雰囲気と、そこで描きたかった江戸人情めいたものは
なかなか面白く見られたんじゃないかしらなどと
偉そうにのたまうのでありました

まぁ、時代劇で何を見るといわれたら、
いつものとおり、殺陣が楽しみで仕方なかったわけで、
そこについては、いろいろと考えられた、
刀のそれよりも、アクションと表現したほうがよいような
面白い殺陣がいくつも披露されておりまして満足、
特に、女の小太刀については、
刀を当てにいくだけのそれではありましたが、
妻はくノ一のときと同じように、カメラワークも含めて
見ていて面白かったのでステキであります

鼠小僧が殺しをやらないというのは、
まぁ、そういう物語だからよかろうと思いつつ、
それを生かすように、殺陣では、もっぱら徒手空拳、
刀を交わして、蹴りで倒すというあたりの見せ方は
忍者のそれっぽくて面白いなと感心しきり
もっと凄い剣豪みたいなのも見たかったかなと
思うところもありながら、まずまずでありました

話しについては、どの話しもお約束どおりといったところながら、
一点、敵討ちというか、手篭めにされそうになって
小娘が下手人を殺める回については、
人を手にかけておきながら、裁かれることもなく
かわいそうだからと逃げられるなんていうのは、
やってはいけない脚本じゃないかと
なんかわからないが、いたく憤慨したのであります
殺したら、相応の報いがあってしかるべし
こういう不文律というか、なんかあって欲しいなぁなどと
思ったりなんだったりであります
せめて、心に重石を持つとかね

と、まぁ、あれこれぶつぶつ言いながらも
面白く見られて、岡っ引きの生き様と、
町人とのやりとりが、いかにもという約束を踏んでいて
大満足であったと、そんな感想なのでありました