CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

将棋ウォーズ2級で森下システム(2003)をとる

2021-08-30 21:21:26 | 将棋

森下システム

先手専用だと思ったら後手でも出るんだそうだが、画像は先手にて。
相手方の陣形も関係しているようで、
相手も矢倉居飛車で、7四に歩をついているのがポイント
自陣は低く保ち、右銀は4八、3六に歩をついて居飛車のまま、玉はひとつ寄って6九とし、
7九の角をじっくり6八に動かすと発動
AI相手でも割りと出しやすいんだが、3六歩とついたところで、
後手が角を出して飛車のコビンを狙ってくるとやりづらい
▲3七桂馬で止めておけば、条件を保てると思うが
凄い戦いづらくなる
脇システム狙いで、ちょこちょこ出る

条件を満たせば比較的出しやすいので、
矢倉好きなら、さくさく獲得できそうなのだが
やっぱり、前述の3六歩にして放置というのが、初心者には気持ち悪くて
どうしても銀を上がって、3七銀戦法っぽくなってしまいがち
画像のように、相手の角が出てこれない形で狙いたいところ
戦法カードが出てしまえば、あとはただの矢倉戦なので、
じっくり指していくばかりである
できるだけ飛車先は突かず
その手数を自陣整備にかけておいたほうが、獲得確率が上がるように思う

矢倉入城前で獲得できるのだけども、
相手が棒銀で出てきたりすると、カード獲得後に銀と角を交換させられて
端攻めから9筋の香車を吊り上げられて9八に銀を打たれて終了となることもあるので注意
正しい受け方を覚えておかないと、カモにされてしまう
というか、されたことが何回かあるので棒銀相手には狙わないようにしたい

パラリンピック 東京2020 車椅子競技

2021-08-29 21:12:09 | スポーツ
どれをというわけでもないけど、
なんとなし、車椅子競技を見ているこのごろ
ラグビーとバスケも面白かったんだが、
やっぱり、陸上が花形なんだなと見ていて
手に汗握るというか、凄いデッドヒートに釘付けとなったのでありました

女子5000mだったと思うんだが、
ぶっちぎり独走で金メダルとったレースを見ていて思ったんだが、
朝ドラのモネでやってた先行逃げ切りの風を切り裂いていくというレースは
このことを言っていたのかと深く納得したのでありました
字面というか、あれこれ情報だけ聞いていると
どうしたって、二番手で風よけしつつラストスパートで刺して行くのが
理にかなった闘い方なんじゃないかと思ってしまってたんだが
後ろを寄せ付けないで、ひたすら独走していくという
圧巻の勝ち方には、驚きというか、競技のことをよくわかってなくても
尊敬してしまう凄さがあったとほれぼれ見たのでありました
あんだけ突き放してしまうと、スリップストリームもなにもねぇよなと
だからといって、その独走のまま、さらにスピードアップできるとか
もう超人としかいいようがないと思ったりしたのでありました
凄い面白かった

それはそれとして、トップ以外のところでは
風よけの話も実感できるように、後ろの選手がほとんど漕いでないのに
するする進んでいるのを見て、風にまかれて進めるもんなんだなと
F1見ているような不思議な気分にもなったのでありました
ただ自分が、車輪のあるレースというのが好きなだけなのかもしれない

パラ競技として、障害でクラス分けされているけども、
コレに限っては、車椅子レースとして、障害関係なくレースになるんじゃないかと
ちょっと思ったのであります
それこそ、モータースポーツみたいな感じで
ある種、馬術にも似たものがあるのかもと考えたのでありました
まぁ、足がある、ないで、重さが違ったり
色々と異なる部分もあったりするのかもしれんが、
手動カートによるレースというのは面白そうと思ったのでありました
しかし、凄い体力だな本当に

【読書】完訳 7つの習慣

2021-08-26 21:50:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
完訳 7つの習慣  著:スティーブン・R・コヴィー

有名すぎて、今まで読んだことがなかった一冊、
なんとなし読んだんだが、やはり名著と呼ばれるだけあって、
わかりやすいのに、とてもよいことが書いてあると
読んだだけで頭がよくなった気になってしまうほどではなく、
ごく当たり前のことを書いているように、
誰でも知っていることを改めて説明しているかのように、
平易な文章で書いているだけだというのに
その実、とても重いというか、それができればという内容でもあって
なかなか面白かったのでありました

7つの習慣という言葉は聴いても
実際、どの7つなのかというのはあんまり聞いたことがなかったのだけども、
読み終わって、なるほど、ひとつも覚えていない
つまるところ、1つ1つに名前をつけているんだけども
それが顕していることが深いというか、一言にまとめる内容じゃないので
題目として広がりにくいのかもしれぬと思ったりした次第
とりあえず、本からもう一度抜き出して、メモのためにも書いておくと
1.主体的である
2.終わりを思い描くことからはじめる
3.最優先事項を優先する
4.Win-Winを考える
5.まず理解に徹し、そして理解される
6.シナジーを創り出す
7.刃を研ぐ
こんな感じで、抽象的なものから、限定的なものまで、
ややもすると、4と5って同じじゃね?とか、
7だけジャンル違うんじゃね?とか、
結局、全部一緒じゃね?とか思ったりしてしまう内容なのでありました

全部一緒じゃね?というのは、あながち間違ってないように思うところで、
どれかが欠けてもよくないので、全部をクリアできるように
常日頃から努力する、努めていくというのが大切だというお話になり、
ややもするとスピリチュアル的なものすら感じるような
信頼を醸成するための4とか5とかの話が、ちょっと宗教じみてもいるようで
なんとも驚いたのでありました
結局、こういう一種の哲学思想めいたものは、つきつめてしまうと
教義になって宗教化してしまうのかもしれんなと
考えたりもしたんだが、そういう余計なことを考えている暇があったら
描かれていたことを、さっさと実践しろという話でもあったように思う

結局、読んで、どうだったかというと、うえの7つの題目を覚えていられないのだけども、
考えるときに、主体性と、客観とを平衡させることに注意するだけでも、
随分と生き方というか、考え方、他人との接し方が変わるのは確かだなと
はっきりと感じたのでありました
今までの人生に足りないものだったようにも思うけども、
これをずっと続けて、当たり前にしていくこと
習慣化できるかというと、とてつもない労力だなと思ったりして
さりとて、ちょっと思い出したときだけやっても効果があるものでもないので
モチベーションをもって生きていく人が備えるべきものだと
これ以前のところを鍛える必要があると
思ったりしたのでありました

本当、描かれていることはもっともなことで、
他人と諍いが起きるとき、思い出して対処したいと思った
含蓄のある内容だったと記しておくのでありました
3がとびきり難しいなぁ、未来への投資というのが最優先でもあるのだが、
先にゴールがあるものは後回しになってしまうのを
どうやっても、やめられそうもないなと途方にくれたのも覚えておくべきことである

将棋ウォーズ2級で矢倉棒銀(2002)をとる

2021-08-24 21:28:24 | 将棋

矢倉棒銀

名前の通り、矢倉に組んで棒銀に出る
それだけなんだが、将棋初心者には心強い戦法のひとつ
ありがちな初心者なので、始めた頃は棒銀ばっかりやってたおかげで
気付いたら手に入っていた獲得しやすい戦法カードでありました

棒銀なので、2七に銀が出るのが条件ぽいようにも思っていたが、
図の通り、2六銀でも出ておりまして、
あれこれ見ていると矢倉に構えていなくて、
自陣の左金が7八に居て、居玉じゃなければ発動するようにも見える
2筋については、歩越しに銀が上がっても獲得できているようなので
条件としては先手ならば、居飛車で、自陣右金が7八、銀が2筋に出れば発動
くらいに思える、万全を期すならがっちり矢倉に組んでから堂々と2七に銀を出していけばよいと思う

問題は勝ち方なんだが、これも棒銀なのでやってたらいつか勝てると
身も蓋もないことを書きたくなるが、図の棋譜ではAI相手に負けたやつでした
調子よく棒銀で攻めようと思ったら、相手角がやたらちょろちょろしてきて
銀がどうしても交換できないとなって、もたもたしているうちに相手が上部にせり出してきて
入玉されるという最低の将棋だった、我ながら酷い

そんなわけで、棒銀やるなら急戦よろしくさっさと攻め倒すのが近道と見て
上述した矢倉に組んでと悠長なことをせず、7八に金を上げたら、即棒銀で
相手の防御が整う前に攻め潰せば勝利できるのではなかろうかと
無責任極まりないことを書き残しておく

【読書】千の輝く太陽

2021-08-23 21:20:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
千の輝く太陽  作:カーレド・ホッセイニ

20年から30年前のアフガニスタンを描いた小説でありました
イスラム教、タリバン、ソ連の関係などが市井の民ともいうべき、
二人の女性の過酷な人生によって描かれていくのが見事
政治的なそれこれとはまったく関係なく、
ただただ、人間として、あるいは家族として、
宗教や国といった、大きなものの変動がどんな影響を与えて
苦難をしいたのかというのが、強く伝わる物語だった

もう一度ちゃんと読まないと正確に把握できないと思いつつも、
イスラムという影響下における女性の苦難描写がきつくて、
何度も読めるものではないななんて思ってしまうところ
この感じ、この感覚というものは、前時代的という感覚でよいのか、
あるいは、今もって根付いている、人間が社会生活を行ううえで
排除できない問題、もしくは、当たり前の世界観なのかを
凄く考えさせられるものだった

女性が虐げられるのはごく当たり前で、
それは所有物であるし、男を辱めてはいけないという確固たる教えのような
高圧的なルールが酷いとも思えるのだが、
少し前は、ことの大小はともかく、父長というものを制度化している
原則ルールとして存在していたと考えさせられてしまう
今、あれこれとやかましくなっている、色々な権利なんかの問題ともクロスしているようで
これを思うと、イスラムの原理主義的な思想というものは、
つきつめていったとき、アメリカの貧困層というべきか、前時代的なそれにしがみつく層に
支持されることもあるんじゃないか
そんなことを思ってしまった
この本の主題ではないな

私生児として生まれてしまった、そのうえに女だったという状況が
どんな酷いものか、マリアムという女性の生涯が
暗く辛いものであるというところから始まり
一瞬だけ、本当に少しだけ明るい生活というものを楽しんだあとに
それが翳っていく様、そしてそのかげりに訪れる
新たな不幸な女ライラの存在というのが
物語の中心で、ただ、彼女たちに訪れる不幸というものが
大きな外からの変化、ソ連の介入であったり、タリバンの勃興であったり、
イスラムという世界で生きていて、
それまでにあった日常に溶け込んだ宗教が、或るときは否定され、
或るときは原理主義に返り、その触れ幅によって翻弄されていくというのが切ないというか
とても厳しいと思われた

マリアムとライラの共通の夫であるラシードという男
彼の行動が、ある種偶像的にイスラムの男という役割なんだろうけども、
悪人かというとそういうのではない、彼の育った環境では当たり前であったことをして、
彼の人生なりに嫉妬や後悔を覚え、それに対する怒りを示した
そういう事件のお話ともいえるのだけども
それを受ける側であった女性二人にとって、その暴力というものは、
肯定も正当化もされないものであるし、
そもそも家族という概念が、共通となる何かが存在しないというつながりが
不幸ともいえる世界を、当たり前にしていたんだと思うばかりであった

とりあえず読んで、何かを批判するという
単層では読みこなせない本だったと思うところ
うまく感想をまとめられないのが悲しいが、ともかく、辛い物語であった

青天を衝け  篤太夫、帰国する

2021-08-22 20:57:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
鳥羽伏見以降を一気に片付けたといった感じで、
平九郎を通じて、幕府軍の悲壮を描いたように思うところ
ちょっと平九郎かっこよすぎだろうと思ったけど、
様々な旧幕府の人たちが、闇に消えていったかと思うと
その集大成とすれば、さもという感じでありました
会津のあたりとかすっとばしてるから仕方ないけども、
このところの新政府側の悪辣さというのは
あんまり描いてくれないなとも思ったりするのであった

思うに、この内戦というのは、なんの恨みがというと
さほどのこともないはずなのに、
戦争となっていて、その戦争を維持するために
新政府側がやっきになってたんじゃないかとか
そういう不都合な見方をしてしまうんだが
今回を見ても、そういう思いを強くしてしまったのでありました
いかにも日本的な判官贔屓なんだけども、そう思ってしまうな

結構スポットライトがあたっていた小栗様の最後も
なかなかかっこよく終わっていて、
どっかで、小栗様が筋肉を見せつけるという
どうしても入れざるを得なかったカットみたいなのが入るかと
変な期待をしてしまっていたんだが、
そういうこともなく、演出と演技で、見事に小栗という天才の最後を
描いたようにも思うのでありました
もっと、相手におそれられたところとか、
そういうのが欲しかったとも思うけど、仕方ないですな
あと、やっぱり埋蔵金については、匂わせなかったな、当たり前だけど残念だ

函館戦とか、やたら喜作がかっこよく描かれているのは
個人的に楽しいのだけども、今生の別れを栄一とお互いやってしまって、
その後どうするんだろうと、心配だったりするのである
まぁ、生きていて、ばつが悪い感じくらいどうでもよいから
これでよいのかなとも思うんだが、
どちらも、一本筋が通ったというか、なんだかんだ武士っぽさというのを貫いているのが
いかにも、田舎の百姓上がりといったところなのかもと思うのでありました
こういうあたりは、新選組と一緒だなぁ

三井の番頭が出てきて、まだまだ怪しい交友関係にて
これからを作っていくことになりそうなのが楽しみなんだが、
今の栄一の立場というのが、どういう扱いなのか
一橋という家はまだあるから、そこの家臣という扱いに戻ってるのか、
幕府というものが瓦解しているから、
特に誰の何かというものでもなくなっているのか
次回家に帰るんだから、ただの、渋沢に戻っているんだろうかと思ったりしつつ
また、しばらく見られないと思うと残念だけども
待つばかりでありましたとさ
後始末するというのは大切だが、あれは、誰のなんのにあたるんだろうか
このあたり、山一が潰れた時に最期までいた人たちのドキュメンタリに近いもんがあるなと
思ったりするのであった
というか、あんなことしてると、小栗の埋蔵金は、実のところ渋沢のもとにあるんじゃないかと
そういう風聞もたちそうだと思ったりするのであった

将棋ウォーズ2級で脇システム戦法(2001)をとる

2021-08-21 20:01:56 | 将棋

脇システム
後手専用だと思い込んでいて下記していますが、
今調べていたら、先後どっちでも出るようですわ、
獲得棋譜一覧を見ていても、いまいち発動条件が安定していないように思える
角を向かい合っただけでも出てる局もあるっぽいなぁ
もしかすると同型で角が向かい合ってから、別の手を指すだけで出るのかもしれない

先後同型の相矢倉で、△6四にいる角で、▲4六角を取りに行くことで発動
相矢倉までは、対人、対AIともに出現するんだけども、
がっちり組み合って、後手が△6四角がいるときに、先手が角ぶつけ(▲4六角)にしてくれないので、
なかなか出てくれない、最後に収集した戦法になった

早めに後手が6四に角を繰り出して待ち伏せていると、
矢倉が組みあがる前に仕掛けられたり、仕掛けたりして台無しになるし、
もたもたしていると、先手のほうが4六に角を繰り出してきて、
後手から角ぶつけの形にすると、先手がそのまま角とりにきてしまって失敗する
話によると、角をとった方が不利というか、損をするという話なんだが
低級でそんな高度なことわかるはずもないので、
ぶつかったらとられてしまうか、逃げるかの二択となって
角がぶつかったままで別の手になることがないのも難儀なところ
調べていてわかったけども、出現回数が今日(21/8/21)時点で3万回越えてないあたり、
レア度星2つは詐欺じゃないかと思うところ、まぁウォーズでの出現率に対するレア度ではないからいいんだけどもさ
そのため、獲得できたのはほぼ奇跡でありました
何が理由で出たのか、未だにわからないし、結局この1回しか出ていない

AI相手に何度も、同型で後手から角とりを仕掛けることはあったけども、
戦法カードが出現しないことが頻発したので、ひょっとすると手数が厳しいのかもしれない
両者矢倉に入城してるのは必須のようにも思うが
獲得のためには、地道に相矢倉の同型を目指して、
運を天に任せていくばかりのように思われる

将棋ウォーズ2級で3七銀戦法(2000)をとる

2021-08-19 19:47:39 | 将棋

3七銀戦法

名前の通り、居飛車矢倉模様で進めて、3七地点に右銀を移動させると発動
相手の形はおそらく関係なく、自玉が6九にいることがポイントだと思われる
なので、早囲いからの変化では出せないはず

なんとなく居飛車をやってみよう、
矢倉をやってみよう、と、取り組みだすと
狙ってもいないのに急に出てくるエフェクト

自身の最新棋譜から画像をもってきたわけでありますが、
ちょっと脇システム的な感じになっている
苦戦し通しだった、脇システム獲得のために、ひたすら同型を指し続けていたので
その名残だろうと思われる、脇システムは後手じゃないと出ないのに
何先手で指してんだ俺

自分の力では、この形は相当に苦しくて
せっかく3七に出た銀が、相手角のにらみのため使えなくなってしまう
仕方ないから、6五歩で角を7三にひかせてから、急戦よろしく左銀も盛り上げていき、
中飛車に振って乱戦にした(ひどい)
その後、角を四手角よろしく右にもっていって、
▲4六銀、▲3七角の形にして、かつ、中飛車に構えておくと割と勝ちやすいと考えるようになったんだが、
その場合は2筋の歩は進めないでおくほうがよく、居飛車よりも矢倉中飛車に近い感覚で指した
この時、玉は入城せずに7九地点においておくと、なんかの折に銀を取られたあと
金飛車両取をかけられなくなるのでよいと思った

本来は3七から▲4六銀、▲3七桂馬の形をとっていくのがよいそうだが
他人にやられることはあっても、自分ではなぜかうまくいかない
そんなわけで、エフェクトが出たら、なにわともあれ矢倉入城して、
あとはなるように指して勝つという獲得がよいと思う
AI相手でも出しやすいので、そのあたりの戦いで狙ってとろう

【読書】神さまとのおしゃべり

2021-08-17 21:11:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
神さまとのおしゃべり  作:さとうみつろう

神様と漫談してるみたいな感じで、
世の中の真理についてあれこれ考察でもないが、
哲学するようなお話でした、小説風であるけども、
どっちかというとアドバイス本といった様相である

正直なところ、言葉遊びじゃないかと思ってしまう内容なんだけども、
書いてあることは、なかなかよいことで、
あれこれ求めすぎず、ありのままを肯定していこうと、
そういう心持になると、少し楽になるというのは
確かになぁという感じもあるので、
なるほどと読んだ次第でありました
いわしの頭も信心からというやつで読むと
肩の力が抜けてよいのかもしれない

ある種スピリチュアル的なそれかと胡散臭く思ってしまったんだが、
いくつかの言葉遊びを口の悪いつっこみとボケで緩和しているので
気軽に読めるのはよかったと思うところ
何かを否定するということは、自身の否定にもつながり矛盾を生むので
気付くとしんどくなっているというのは、
うまいこと言うもんだなと感心したのでありました
何かを否定するという論法から脱却して、
感謝までは難しいかもしれないが、
常に前向きな感じで考えていくとストレスというのは緩和できるのかもと
思ったりしたのでありました

一種のメンタルコントロールにも似たところがあるわけだが、
嫌なことは、いやなことだと認識することで苦しみに変わっているところもあるし、
嫌なことや苦しみがあるから、楽しいことや楽なことがあるという
まぁ、世の中ままならんよなという、ごく当たり前の話を
あーだこーだ、神様と面白おかしく喋るだけなんだが
なかなか楽しかったと思ったのでした

【読書】父を撃った12の銃弾

2021-08-16 21:20:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
父を撃った12の銃弾  作:ハンナ・ティンティ

面白かった
読むのに時間がかかってしまったけども、
終盤の物語が、ぐいぐい読み手をひっぱっていくようで、
よい読後感を覚えつつ、楽しい読書になった

大きく笑ったり、泣いたり、はらはらしたりと
そういう起伏がはっきりした物語ではないのだけども、
父親と娘、その関係を描いた見事な構成がよろしく、
特殊な親子の話ではあるものの、
根底に流れる父娘の愛情のようなものが、とても丁寧に、
言葉にできないものとしてはっきりと描かれているのがよかった
泣くというのではないが、感動する作品だったと思う

のっぴきならない背景をうかがわせる父親と、
その娘だからこそともいえるお転婆とも違う、尖った少女の日常から始まり、
親子は町から町へと移動して生きていたけども
ある土地で少しだけ根を下ろしたように見えて、
そこに、過去と未来と、現在の変化がぐるぐるとまじりあっていく

謎めいた、死んだとされる母親の話もキーとなりつつ、
二人の過去、娘の記憶がまだない頃の話なんかも挟まりつつ
過去が現在に追いついてくる、
その災悪とも呼べるようなものも一緒にやってくるところが
いよいよクライマックスというか、このあたりはどうなってしまうか
ぐいぐい読まされていくのが心地よかった

父親を貫いた12の弾丸の物語が過去語りともなりつつ、
12発目の弾丸の行方が見事に物語を終結させていて
すごく面白かったという感想を抱かせてくれた
何を描いていたかといえば、
親子の情というのが正しいのかなとも思うんだが、
その深さと、まつわるさみしさみたいなのがすごくよく見えて
感動的な作品だったと思うのである

青天を衝け  パリの御一新

2021-08-15 21:02:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しておりました
久しぶりの放送だったけども、ああそういう話だったと
思い出しつつ、割とさっくりと維新というか
鳥羽伏見以降がすっ飛ばされるというのが
残念でもあるが、わかりやすくてよかったと思うところ

物語としては、パリでは本国の様子がさっぱりわからんと
そういうところが一番心配なところで、
そこに右往左往しているように見えて、できることをしてきたと
その短い間に投資の話を覚えるという
一番すごいイベントをさらっとこなしていたのがよかった
さらさらっと、投資でいきなり儲けているというのが
もう主役だよなという感じなわけだが、
安心してみていたられたのでありました
まぁ、あんな宝くじみたいな感じで最初はビギナーズラックをとっていたのかもなと
思ったりしたわけでありますけども
あれで、一瞬にして儲けたということよりも、
金を集めて事業をするという概念を得たというほうがよかったと
そういう話になってたので、凄く納得できたのでありました
あくまで、おまけとして投資で儲けていた
そういうところに終始していたのがよいわ
まぁ、その割に自慢げではあったけどもさ

あと、もう一つは、若い学生たちをしかりつけたところで
これは胸のすくような話というか、いい啖呵だと
ほれぼれ聞き入ったのでありまして、
あれはやっぱり江戸っ子というか、関東言葉じゃないと
あのけれんみが出ないのかしらねと感心しきりでありました
若者たちも、浮かれていたところにいきなり怒られたから
素直に謝ったというのもいいなと思うんだが
実際、あそこにいた学生というのは
どういう身分、出自だったんだろうかとは気になるところでありました

そこらの武家のドラ息子的なのだったら、
くだらん選民意識からのしょうもない話になりかねないところを
お国のというのを理解して謝ることができた
そういう風に見えたのでよかったと思うばかりでありました
あれで、実は豪農の目端が効きそうな、栄一とあんまりかわらない奴らだったら
武士怒らせたら殺されるというのを案じたのかもと思ってしまいがちなんだが
まぁ、そこまで考えないにしても、凄くよいシーンでありました

でも、栄一も実際のところそんなに年長でもないんだから
地位が人を作ったというべきなのか、どうなんだろうか
次週は、憔悴しきった慶喜が出てくるようで
そのあたり、はらはらするんだが、
果たして今後どうなっていくか、どこまでやってくれるのか
楽しみにして待ちたいばかりでありました

【漫画】母さんがどんなに僕を嫌いでも

2021-08-14 21:21:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
母さんがどんなに僕を嫌いでも  作:歌川たいじ

漫画というか、エッセーというか、
とりあえず読んでみたものの
なんというか、どう感想を書いたらよいものかと
ちょっと慄いてしまったのでありました

私小説というと、かっこよく言いすぎで、
結構暗い生い立ちにあった著者のそれまでを母親というキーワードで書いた
そういう漫画なんだが、漫画を読んでいるというよりは、
やっぱりエッセーや、詩集に近いものを読んでいるような
そんな気分になったのでありました

結構辛い過去があったというのもわかるんだが、
まだ、その暗いものに囚われているのではないか
そんなことを思わされるような、
描かれていることの不安さが、「不安だ」という大きな声といった感じで、
具体的に何がとか、どれがという感じではなく
ただただ、漠然とした不安というものを絵にしているような
それでいて、話の筋は辿れるようにあってと
なんともはや、読んでみて感動とか、そういうのはないんだが
圧されるような何かを感じたのでありました

これを読んで、読み手がどうにかなるというよりは、
これを描いた、作者が救われた
そういうお話なのかしらと、無理やり納得しておく

【漫画】リボーンの棋士

2021-08-11 22:02:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
スピリッツの連載をちょこちょこ追っかけたりしていましたが
先日まとまって読む機会があったので
全巻読んできた、楽しかった
そういうメモを書いておく次第である

にわかに将棋ブームといってもいい感じの昨今、
そのちょっと前くらいからだったか、
連載が始まってたんだったか、もう覚えもないんだが、
割と三段リーグだとか、元奨だとか、
そういった人種めいた存在が、素人にも浸透してきたかと
まぁ、俺が知ってるくらいだしと
そういう基準で思いながら読んだのでありましたが
かなり面白かった

元奨の青年がもう一度将棋に触れ合って復活する
文字通りリボーンするという話で、
まとまって読むと、なるほどここでスパッと終わっていい感じだなと
感心しきりだったのでありました
連載だと、結構唐突に終わったな、というか、
いきなり畳みに来たなとか思ってしまってたんだが、
あんまり引っ張る必要もないし、タイトルの通り棋士として復活する二人を描いているのがよくて、
主役は安住だけではなくて、土屋あってこそというのがまた、いいなぁと
しみじみ読んだのでありました

描かれていた葛藤や、あの気持ちというのは、
おそらくは奨励会にいたものにしかわからないものなんだろうな、
そういう負の部分を土屋が一身に背負っていたというか、
もしかしたら、土屋のほうに肩入れしすぎて、さりとて主役じゃないしと
そんな葛藤が漫画そのものにあったんじゃないかと
かんぐりたくなるような感じだったけど、
ベストキャラクタであったと、しみじみ思うのでありました
復活しかけたと思ったら、棋士と飲み屋で指してぼろぼろに負けるとか、
あの感じは土屋じゃなきゃできないシーンだし、
それが凄く心に響くなと思われたりしたのであった

結構伏線になるキャラクタもいたし、
もっと竜王挑戦とか夢のある話もあったかなと思うのだけども、
実際、アマチュアからもう一度と棋士として復活してきて
それが竜王と闘うというのは大変面白そうとも思うが
実際問題、奨励会を抜けられなかったということには、頑強な壁があると
監修が思ったのかどうか、新しいタイプの棋士として人と指したことない中学生とか、
若い方の藤井先生っぽい天才肌が出てきたりとかするんだけど、
安住や土屋といった、元奨が大活躍には至らないのがリアルというか、
そういうものだといった感じが、もしかすると古いのかもしれない
だからこそ、さっぱり終わったのかもしれない
なんて思ってしまったのでありました
凄い勝手な妄想をしている

このところ成長の加速が凄いというか、
プロとそれ以外との差が急速に縮まっているというのが、
色々見てわかるほどになってると思うんだけども
それを漫画にすると嘘くさくなりそうな、でも実際そうだし、
この将棋に対するロマンの捉え方みたいなのも
漫画にするのは難しいんだなと思わされた一作になったのでありました
安住のあり方が、なんというか、夢があるように思える
どこか、プロ棋士というものと、そこになれなかったものというのに
区別をしてしまう気持ちというのが、

何を書いてんだかわからなくなってきたんだが、
ともかく、面白い漫画だったし
土屋が本当にいいキャラクタだった、そういう漫画だったと
メモっておくのでありました
坂田流の話なんかも面白かったけど、やっぱり将棋漫画は
将棋指しの人間ドラマになるのが一番よいのだなと思わされるばかりである

【読書】ミラクル・クリーク

2021-08-10 21:18:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
ミラクル・クリーク  作:アンジー・キム

嘘ばっかり出てくる疲れる小説だった
裁判ものなんだが、出てくる全員がなんらかの嘘をついているという状況で、
そんな中、活躍する弁護士という職業の人たちは
真実の解明ではなく、自身のクライアントのために働く、
だから、嘘を本当のように弁護していく様とかが、
なんというか、生理的に嫌悪感を覚えるといってしまっていいのか、
アメリカの裁判もののこういうところが、どうしても好きになれないなと
そこをクローズアップしたとも思える小説でありました

裁判の意味とはなんなのか、
ある事件の真実を解明するのではなく、
誰かを有罪にするということが目的なのかと投げつけられたようにも思えて
考えてみると、不快ながらも、必要なことだと思わされるのでありました

事件は、倫理もさることながら、
単純な愛情の話でもあったり、誰にでもありそうな罪の意識というのを
容赦なくせめていく話でもあったりして、
まぁ、なんだかんだ、読んでいるとストレスフルな感じでありました
そういうのが裁判というものなんだろうな
痛くもない腹を探られるというか、
誰でも思いそうなことを、さも犯罪かのように上げ連ねて
陪審員の心象がどう動くかということに苦心するというのが
他人に行われていき、当事者であり、ある意味傍観者でもある
様々な嘘と良心の呵責めいたものに悩まされる人たちの葛藤につながっていって
なんというか、まー面倒くさいうえに、なんということない話が、
こんなに入り組んでしまうもんかと思わされるばかりでありました

もしかすると、こういった情念の部分や、
恥なんていうものに、必要以上にこだわってしまう
ある意味で人種的な適正というものが
アメリカの裁判にあわないという事例にも読めてしまって
なかなか興味深いのでありました

起きた事件は悲惨極まりないんだけども、
結局誰が悪かったのか、そりゃ、その部分だよとも思いつつも
それらが、しょーもないことの積み重ねというか
ささいなことが重なり合ったために起きているというのが
やるせなさに拍車をかけていて、なんとも嫌な味なのでありました

読むのに時間がかかるというか、嘘をつきまくるので、
誰がどれで、どういう話か整理するのに時間がかかる本でもあった

【読書】FIRE 最強の早期リタイア術

2021-08-09 21:05:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
FIRE 最強の早期リタイア術  著:クリスティー・シェン

タイトルの通り、いかにもな本でありますが
夢があるなーと、そんな感想なのでありました
中国の極貧民層からなりあがったというか、
中産階級にうまくもぐりこんで、さらにその後、天啓を得てミリオネアになった
まぁ、そういう人のお話なのでありますけども、
本当かな、今は大丈夫なのかな、
あれこれ思いつつも、内容はとてもわかりやすい
節約するところは節約して、投資をしようという
奇をてらったところのない、昔から言われていることをまた実践して
一人のお金持ちが生まれた
そういうお話であったようにも思うのでありました

結構壮絶な生い立ちで、医療品ゴミの山で遊んでいたと
そんな、相当な貧民窟的なところの出身のようなのだが、
なんだかしらないが、アメリカに出ることができて、
そこで少しずつお金を稼げるようになったという父親が謎でありまして、
まぁ、そのおかげで、中産階級に手が届くようになって
自身で稼ぐことを強く意識するところからスタートするんだが
知らない内にプログラマーというか、ITエンジニアになっていて
そこで、こつこつお金を貯められるようになっていたら
結婚もしていてと、割と順調というか、
それだけで、出自時点からすると奇跡みたいな感じだと思うところ
そこまでの話のほうが興味あるんだが、あまり触れられていないのが残念

まぁ、そういう話が主題ではなく、どうやってお金を貯めていったかと
よくある資産運用のお話になっていくのでありまして
正直目新しいところはないんだが、4%理論という新しい数字が
なかなか魅力的に思われたのでありました
引退するときに、年間必要経費の25倍のポートフォーリオを形成できたら資産が減らない
(ポートフォーリオが4%のリターンを約束できるはずだ)
というお話が魅力的でありまして、
こうすることで、最終目標の金額が見えるので
いつまで貯めたらいいのか、どうしていけばいいのかという不安と
もうちょと貯めよう地獄から逃れられるというのがポイントでありました
まったくその通りだと、先日読んだDIE WITH ZEROと同じことを思うばかりであります

さらに、パーマネントトラベラーじゃないが、
東南アジアとかで長く過ごしていると、実質経費がとんでもなく抑えられるので
リタイア生活にはいったら、ノマド的な、旅行者になっておくと
色々なリスクもなく、資産を有効に使えるというのが
なかなか興味深いところでありました
このあたりは、アメリカを拠点にしている英語というものが強みだからこそかもしれない
でも、いい話だと思うのである

結局持ち家はどうなんだ問題についても、言及していて
この本では、賃貸のほうがベターという解を得ているんだが
保険とか、資産の価値とかで金食いだからというのが根拠になっているのは
従前の意見と一緒でありました、それはそれとして、
毎月掛け捨てになる家賃とはどう考えていったらいいか
これは誰も答えてくれないんだよなと思ってしまうのである

一番よかったというか、これだと思わされたのは
現状、この人には子供がいないようで、だからこその身軽さはあるというのが味噌で、
そこについては、子供がいても、この方法は使えると宣言しているが、
自分にとっては、子供はおろか、嫁も見つけられそうもないので
どっちでもいいわいと思ったりしたのであるところ
勇気付けられて、とっととリタイアできないかと
夢はせるばかりなのであるが、
既に40を越えているので、あんまり早期でもないリタイアだよなと
ちょっと悲しくなったりもしたのであった

この方法を、現状こうだという自分がわかっていれば
20年前からやっておいて、今頃リタイアしていたという試算になってしまうのは
この先10年でも同じかしらと思ったり思わなかったり
でも、頑張って、50前半くらいでリタイア、あとは流してと
ならんだろうかねと夢みたいなことばかり思いつつ
面白く読んだのでありましたとさ