Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

変速機の調整をします COLNAGO

2014-07-21 20:16:14 | COLNAGO コルナゴ 組立
シフトケーブルの取付けも終わり変速機が動かせる様になったので
変速機の調整を行います







今回の変速機は Shimano の CLARIS と言うシリーズを
使っています どのシリーズも基本的な調整方法は一緒です








リアディレーラーから始めます 軽く止めていた
シフトワイヤーを一旦解放してやります






最初にするのは 変速機のガイドプーリーを
スプロケットのトップギアの外面に合せます
この時シフターはトップの位置です






これの調整は変速機に付いている位置調整ネジ
で行います この変速機の場合こちら側です






その調整が終わればシフトワイヤーを張り
クランプボルトで止めます






ここからはクランクを回転させ作業を進めます
ペダルが付いていないと危険なのでダミーペダルを
使います Park Tool DP-1 一つ有れば便利です




シフターを動かしローギアまで変速機を移動します
ガイドプーリーをローギアの真下へ調整します




その調整はロー側の位置調整ボルトを廻して行います






変速機を何度も動かし確実に変速する事を確認します






動作に問題が無ければワイヤーの本締めを行います
その前に ワイヤーを引っ張り初期伸びと言われる
状態を強制的に作ってやります 結構強い力で
引っ張っています




ワイヤーは遊びが無い様に張りますが それは
この取り付けボルトで張り直すか








これらのアジャストボルトの何処かで張り調整を
行えば良いでしょう






リアが終わればフロントの調整をします






こちらも一旦ワイヤーを解放します シフターは
ワイヤーが緩む位置 今回の場合はインナー側です






変速機の高さ調整 ガイドプレートの外側下端と
アウターギアの歯先との距離を 1~3mm にします






角度調整 プレートの外面とアウターギアが平行に
なる様にします






この調整はフレームの形状や 今回の様な直付け
アダプターの種類に依り多少違いますが 変速機の
取付けボルトを緩め 位置が決まれば再度締め込みます




変速機の取付け位置が決まれば シフトワイヤーを
やや緩めに張り 変速機に固定します




リア側をローギアに入れます






フロントギアはインナーでこの時 変速機のプレート
内側の羽とチェーンの隙間が 0.5mm 程度に調整






それは変速機の位置調整ネジのロー側で行います




チェーンとプレートが当るか当らないかギリギリの
位置です






リアはトップへフロントはアウターへチェーンを
掛けます






この時変速機の外側プレートの内側とチェーンの隙間を
0.5mm 程度に調整します




この調整は変速機のこちら側のネジで行います
そして前後の変速機を動かし 色々な位置で
問題が無いか確認します






調整が終わればワイヤーを本固定し ワイヤーを
強く手で引っ張ってやります






その後ワイヤーが遊びの無い程度に張りますが
それはこれらのアジャストボルトで行います






長いワイヤーは見栄えの良い長さを残し カット
しましょう




これで変速機の基本的な調整は完了です
あらゆる組み合わせで動作確認をしますが
個々の状況により微調整をしてやれば良いですね





今回のフロントのシフターは シマノ SL-RS47 レボシフター 3 速用を使っています
これは 2速用が見つからなかったのでそうしています トリプルもダブルもギア板間の
寸法はおそらく同じでしょう これの確証は有りませんが理屈ではそうですよね
それで有ればシフターの巻き取り量も 3S 2S 同じと言う事になります それで
この組み合せでも大丈夫だろうと判断したのですが 全く問題無く作動しました

もし私の考え方が間違いで トリプルとダブルのギア板間の寸法差が有り
それをご存知の方がおいでになれば 是非教えて頂きたく思います

前回の作業 【 チェーンの長さと 取り付け方 】

次の作業 【 ブレーキの調整をします COLNAGO 】

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チェーンの長さと 取り付け方

2014-07-19 20:13:48 | COLNAGO コルナゴ 組立
組立てを進めているコルナゴのクロモリフレームを使った自転車
今回はチェーンの長さを決め、取り付けましょう





自転車の組み立ても進み変速機が動かせる状態になりました
自転車にとって大切なチェーン 今回はその整備を進めて行きます






チェーンはこの自転車の為に用意した 6~8速対応の
シマノ CN-HG50 これは事前に良い状態に整備をして
います 使う工具はチェーン切りとチェーンフッカー

整備風景 【 使用前のチェーンの手入れ CN-HG50 】




チェーンの長さを決めるのにはリアホイールが
必要です






事前に整備をしたチェーンはとても良い状態です
このインナーリンクから チェーンを通して行きます






フロントディレーラーをアウター側に操作し 
チェーンをアウターギアに掛けて行きます






リアディレーラーはトップ側です チェーンを
トップギアに乗せ 変速機のプーリーにも正しく
乗せて行きます






変速機のプーリーケージにはチェーンの脱落防止の
爪が有ったりします その辺りは間違いの無い様に
チェーンを通して行きます 上の写真が正解です
ここは良く間違う所です






チェーンフッカーを使いチェーンを仮止めします
その時の変速機の状態です チェーンの長さを
決めるのはこの変速機が頼りです






リア変速機には上下のプーリーが有ります
その中心には取り付けボルトが有ります




その上下の中心を結んだ線を 地面に対して
垂直にするのが基本です この時ギアは前は
アウター 後ろはトップ アウター・トップ
に掛けています




変速機のプーリーケージを基本の状態にすると 
この自転車の場合 チェーンを 4 駒切る必要が
有ります






でもまだ早まってはいけません チェーンを
フロントをインナーに掛け インナー・トップにします 
この時にチェーンが張れているかを確認します 
この変速機にはまだ余裕が有ります O.K です






次にチェーンをアウター・ローに掛けて見ました
これは少しキツイですね 変速機のテンションが
一杯です 4 駒短くするのは止めた方が良さそうです






もう一度インナー・トップで 3 駒切った時の状態を
試します これでも大丈夫ですね 今回はチェーンを
3 コマ切る事にします






チェーンの長さが決まったのでチェーンを切りましょう




チェーン用の工具です これは頻繁に使うので
自分で整備をしようとする方は 是非用意して
おきたい工具です






工具にチェーンをセットします 3 コマ切るので
場所を間違わない様に・・ 
チェーンは インナーリンクとアウターリンクが
一つのセットで一コマと呼びます






チェーンのピンの中心に工具のピンを当てます
ここは正確に中心を狙って下さい






チェーンが動かない様に指で押えると良いでしょう
ハンドルを廻し工具のピン=矢 を送ります 
そうすると矢がチェーンのピンを押し出します






ピンが最後まで抜けると 矢を戻します
これでチェーンが切れています






工具にはチェーンのピンが残っています




チェーンを切った状態のアウタープレート
次はここでチェーンを繋ぎます




これからチェーンを繋ぎます 作業はチェーンステーの
上下どちらでも良いですが 私は下の方がやり易いです






これがチェーンを繋ぐ時に使うアンプルピン このナロー
タイプの薄いチェーンは一度抜いたピンは使いません
使う前にオイルを塗っておきます






チェーンを合わせそこにアンプルピンを差し込みます
この時 チェーンステーの下で作業する場合 チェーンの
アウターリンクは前方でインナーリンクが後方に有ります
これがチェーンの強度を保つ方向だと シマノさんは案内
しています






再び工具を正しくセットし ハンドルを慎重に
回し矢を送ります




アンプルピンが徐々に入って行きます この入り加減は
チェーンの表裏に同じだけピンの頭が出ている事を確認
します これは大切な処です




チェーンにピンが入りました 裏側にはピンの
ガイド役をした頭が突き出ています






ここはプライヤーを使い折ります






折り取ったピンのガイド部分です これはもう必要は
有りません






ピンの状態を良く確認します 表裏の出具合が
揃っていなければ 再度工具を使い微調整を
してやれば良いでしょう






チェーンを繋いだ時のお約束の作業 繋いだ部分の
動作確認をします 動きが渋ければ下の写真の様に
チェーンを折る様に苛めてやる事が必要な時も有ります






最後に繋いだ部分にオイルを塗布しておきましょう




チェーンの長さの決定 今回は基本より 1コマ長く
調整しましたが チェーンステーの長さやギア枚数
変速機の取り付け角度などが関り必ずしも基本通り
に行くものでは有りません 基本を大きく外れない
範囲で柔軟に構えたら良いと思います





消耗品で有るチェーン 自転車に乗る以上必ず交換の時期がやって来ます
自転車愛好家の人達には是非覚えて欲しい作業だと思います 自転車が
もっと楽しくなりますよ

前回の作業 【 ブレーキケーブル 取り付け COLNAGO 】

次の作業 【 変速機の調整をします COLNAGO 】

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ブレーキケーブル 取り付け COLNAGO

2014-07-18 20:24:13 | COLNAGO コルナゴ 組立
前回ブレーキケーブルの長さを決めその先端処理をしました
今回はそのケーブルを取り付けましょう





前回アウターケーブルをカットしその切り口を綺麗に処理をしました
インナーライナーにはフッ素樹脂をスプレーして有ります 
このアウターの端末にはアウターキャップを付ける必要が有ります






キャップも色々な物を用意していますが 今回は
一番短い物を使います




インナーワイヤーにはグリスを塗布しておきます
Super Lube のグリスは粘性が低く サラサラ感が
有るグリスですね






右側から始めます 






インナーのタイコにもグリスを塗り レバーの
ホルダーに収めます






レバー本体のスリットにインナーを入れ 
アウター受けまで持って行きます






レバーのアウター受けからブレーキまで
ケーブルを持って行きます アジャストボルトを
伸ばしているのは ホイールの脱着を考えての
事です このブレーキにはクイック機能が有りません






ブレーキ本体までワイヤーを通しました






ブレーキ本体のワイヤークランプは 8mm の
レンチを使います






ワイヤーのクランプ金物にインナーを通し
ナットを締め込みます 調整は後でするので
軽く止めておけば良いです




さすがにワイヤーが長すぎますね






邪魔になるので適当な長さで切っておきましょう






左のレバー 後ろブレーキも進めます
タイコを取り付けました






ケーブルは後ろまでフルアウターです






用意した DIA-COMPE のワイヤーバンド とても
綺麗で細かな心遣いも有る商品です この取り付け用
ナットがとても良く出来ています ただこれの先が
バンドの内側に当り最後まで締まり切りません






付属のフランジ付のナットを外し普通の平ナットに
交換します






アウターバンドは 2 個にしておきます ここは
3 個使う人も多いでしょう ナットを変えても
やや緩めのバンドです・・ ちょっと手応えが変






サドル下からブレーキ本体へ持って行きます
インナーケーブルを軽く止めておきます






インナーを適当な長さに切って完了です
インナーの先端処理や締め付けは この後の
ブレーキ調整をする時に行います




これで自転車のワイヤーラインの作業は完了です




別件



今回のワイヤーバンドは最後までネジを締めても
緩めで少し違和感が有りました






サイズ違いじゃないの? とアドバイスを下さった
方もいらしたので 手持ちの他の物と比べてみました






トップチューブの外径も測ってみると 25.4mm




私が用意していたのは 28.6mm 緩いはずです
シートチューブとサイズが同じだと思っていました
おそらく昔はオーバーサイズのパイプが無かったので
何を買っても合った時代だったんですね また勉強が
出来ました





段々自転車らしくなって来ました これで変速機も動かせるので
次はチェーンの取付けを行えば良いですね

前回の作業 【 ブレーキケーブル 長さの決定と先端処理 】

次の作業 【 チェーンの長さと 取付け方 】

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ブレーキケーブル 長さの決定と先端処理

2014-07-16 20:32:24 | COLNAGO コルナゴ 組立
ワイヤーラインのシフトケーブルの取付けが終わった COLNAGO 今回は
ブレーキケーブルの長さを決め先端処理を行います これは大切な作業です





いよいよワイヤーラインの取付け作業が始まったコルナゴ
シフトに続きブレーキワイヤーに掛かります






フラットバー用のブレーキレバーにサイドプルの
ブレーキです 少しでも良い状態になる様に進めて
行きましょう






今回のブレーキレバーは軽快車向けの物を
選んでいます DIA-COMPE CT180 と言う商品です
ブレーキワイヤーを選ぶ時は取付部の形状に
注意が必要です








ワイヤーの先端の部分をタイコと呼びますが
このブレーキレバーにはこのタイプが必要です




ドロップハンドル用のレバーにはこの形の物を
使います




アウターケーブルは 巻物で長めの物を用意して
います






フロントブレーキのアウター受けから レバーの
ワイヤー受けまでの寸法を測ります フロントは
あまり難しく考える必要は有りません 見栄えが
良い長さにします




長さを決めたら印を入れておきます






ケーブルの切断にはカッターを使います

Park Tool CN-10C これの切断能力はステンレス
ワイヤーなら6mm程度と案内されていたので 1.6mm の
ステンレススポークを切ったら刃に傷が付きました
高価な道具、ちょっと悲しい・・・(笑)






フロントのケーブルを切りました 丁度良い長さです






リア側を測ります 私は右前で組んでいます






このフレーム、リアブレーキはフルアウターで
アウターケーブルはワイヤーバンドで止めます
DIA-COMPE の物を用意しました






胴抜きに合せオレンジを選びましたが とても
綺麗な色をしています






アウターを仮に止めてケーブルの長さを測ります






リアブレーキのワイヤーはハンドルを切った時に
引っ張られます






ハンドルを切り 要所でワイヤーが無理をしない
長さが必要です これは大切な事でここを注意
しないと落車などした時 ブレーキやレバー等の
部品を傷める事が有ります






リアブレーキのアウター受けまでの寸法を測ります
サドル下のワイヤーの曲がり具合は センスの出る
処です






ワイヤーをカットします こんな感じかな・・




今回ワイヤーの長さを決める時 アジャストボルトを
引上げています これはクイック機能の無いブレーキ
なのでホイールの脱着時の事を考えての事です






ケーブルのカットが終わったので作業台へ来ました
専用のカッターで切ってもケーブルの切り口は
潰れています これをこのまま使うのは良く
有りません 整えてやりましょう




金属スパイラルをヤスリで削り 平にしますが
表面の被覆はヤスリでは削れません 先に
カッターで少し切っておきます




ヤスリを用意します これは自分の使い慣れた
物で良いです ただあまり目の粗い物は使い難い
と思います






ヤスリで内部の金属を削り 面を綺麗にしてやります




面は整いましたが内部のライナーはまだ潰れたままです






ライナーは先の細い物を差し込んで整形します




これで完成です こんな事の積み重ねでタッチの良い
自転車になって行きます






インナーライナーに DRY-FILM これはフッ素樹脂
ですがスプレーをしておきます





これでケーブルの処理が終わりました 少し手間が掛りますが この辺りの作業を
しっかりしておくとブレーキレバーを握った時に カチッとした自転車になります
細かな事の積み重ねが大切です

前回の作業 【 シフトケーブルの長さ調整と取付け フロント 】

次の作業 【 ブレーキケーブル 取付け COLNAGO 】

 
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シフトケーブルの長さ調整と取付け フロント

2014-07-15 20:14:18 | COLNAGO コルナゴ 組立
前回一度でご紹介出来なかったシフトケーブルの取付け作業
今回はフロント側を見て頂きます





今回の自転車は楽に乗れると言うのがテーマ フラットハンドルに
シマノの手元変速レボシフターと言う物を選択しています






前回のリア側の作業をご紹介した時に
ワイヤーの長さを決め 事前処理も済ませて
います それをシフターへ取り付けます






シフターからダウンチューブのワイヤー
ストッパーへ収めます ワイヤーの長さは
ハンドルを切っても無理をしない長さです






ハンガーシェルのワイヤーリードを経由し
フロントディレーラーへワイヤーを導きます




この部分のグリスは欲しいですね 抵抗の
大きな部分です






フロントディレーラーとそのワイヤークランプ部です




ワイヤーをクランプする固定ネジは 本体への
建て込みでは無くナットが使われています
この方が修理も効き良いと思いますがナットの
材質がボルトと比べ劣るのが 少し残念かな・・






本体にはワイヤー用の溝が切ってあり ワイヤーは
その部分で固定します






これでフロント側のシフトケーブルの取付けも
完了です






随分と長いワイヤー これはさすがに邪魔になります
適当な長さを残し切ってしまいましょう




この方向へ飛び出すワイヤーの処理は 何時も
難しいと感じます





ハンガーシェル上の直付ワイヤーリードは Campagnolo このフレームの時代は
これが主流でした とても綺麗な形をしています FD はシマノの FD-2400S と
言う商品 インナーワイヤーがこんな後方へ出てタイヤに当らないのでしょうか
一度確認してみましょう

前回の作業 【 自転車 シフトケーブルの長さ調整と取付け リア 】

次の作業 【 ブレーキケーブル 長さの決定と先端処理 】

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