Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チューブラーホイール リムセメントの除去と床作り

2016-04-08 20:18:08 | ホイール
チューブラーホイールでリムセメントを使っていると古いセメンを剥す時期が来ます
少し時間の掛る作業ですが セメンの剥離と新たな床作りまでご紹介します




私のトラックレーサーですがこれの前輪の整備を
行います






前輪を外します ここは15mm のスパナを使います






現在付いているタイヤを外します まずはエアーを
抜きます そしてバルブの反対側からタイヤを外します
このタイヤはリムセメントを塗らずに仮に入れています 






このホイールにはピスト用の新しいタイヤを貼っていたのですが
何故か空気が抜けて使えなくなっていました それを外して先程の
TUFOのタイヤを仮に入れていました
タイヤを貼る時に使ったのは SOYO の金リム用の白セメントです




リムにはこの様に古いリムセメントが残っています
白セメントなのに茶色くなっているのは TUFO に
使っていた速乾性のセメントの色を吸ったのでしょうね






古いセメントの除去の方法に決まりは有りません
状況を見ながら進めます 今回は始めに彫刻刀を
使います






彫刻刀で古いセメントを削ります でもこれで全てが
取れる訳では有りません 次の作業の下準備と考えて
良いでしょう 1本で 1時間弱の仕事です




場所を自転車小屋から変えました






ここでは塗装用の剥離剤を使います 今迄に色々な
物を使いましたが金リムにはこれが一番効果が有ります
カーボンは築層に使っている接着剤に影響が有りそうで
使わない方が良い気がします 
アルミに対しても影響を与える物も有るそうですが 私が
ここで使っている物は、今迄に不具合は起こっていません






容器に移した剥離剤を刷毛で塗って行きます 
この時シールに付くと色が剥げたりシールが
剥がれる事が有るので注意して下さい




剥離剤はタップリと塗った方が良いですね
このまま時間を置きます




今回は 20分放置しました これから柔らかくなった
リムセメントを剥します この様なバターナイフや
ヘラ、後はスプーンなどを使うと便利です
※ 次の 2枚の写真はリムセメントを剥す場面ですが
  あまり綺麗な風景でも無いのでお断りしておきます






剥離剤で柔らかくなったリムセメントをバターナイフで
剥ぎ取っています そのセメンは古新聞で処理すれば
良いと思います






バターナイフで全周のセメントを擦り取っても全てが
綺麗になりません 歯ブラシを使って擦ってやります
歯ブラシが動きにくい所は剥離剤を追加塗布すれば
やり易くなります




歯ブラシで擦った後です、概ね綺麗にセメントが
剥がれています 








セメント剥離の最後は水で良く洗い流します
剥離剤は残さない方が良いです 乳化したセメントが
多少リムに残る事が有りますがこの後の作業で取れば
結構です ここまで2時間、延べ3時間です




さてもう一度自転車小屋に帰って来ました これから
タイヤの接着面に下地を作ります それを床と言います



その前にリムを磨いてやります






国産随一のチューブラーリム ARAYA GOLD
アルマイトはされていません 磨けば光ります






ハブにはワックスを掛けておきます こんな事は
自転車の性能に影響しませんが綺麗な方が気持ち良い
でしょ?(笑)






これから床に掛ります タイヤの接着面の汚れと
油膜を拭き取ります






ウエスにシンナーを染ませリムセメントを塗る
部分を拭き取ります この時に乳化したセメントが
付着していれば一緒に綺麗にすれば良いですね




この後薄くリムセメントをタイヤの接着面全体に
塗ります これはタイヤを貼る時に本来の接着強度を
確保する為に行います 新しいリムや今回の様に古い
リムセメントを剥離した時に必要な作業です
ロード、ピストの区別は有りません






薄くリムセメントを塗っています これはボンド G17を
使う事も有りますが乾燥すれば床作りは完了です この
作業を2度、3度と繰り返す事も有ります、絶対に正しいと
言う方法は無いので自分の考え方次第ですね






床を作ったホイールを一晩置きました 今回はピスト用の
フロントでも有りますし、もう一回重ね塗りをしておきます






床にどの程度のリムセメントを使っているのか重量を
測ってみましたが 一回に5g 程度でした、これでもう
一度乾燥するまで置いておきます





公園に咲いていた赤い花 街の彩りも綺麗になって来ましたね
注文しているピスト用のタイヤが届けばタイヤを張りましょう
今年は一度、自転車競技場か競輪場のバンクを走ってみるつもりでいます

タイヤを張る方法はこちら 【 チューブラータイヤ張り Vittoria PISTA EVO CSⅡ 】

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