Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ハブに シールドベアリングを打ち込む MAVIC HELIUM

2022-11-25 20:08:55 | 自転車整備 ハブ
MAVIC HELIUM マビックの完組みホイールです ハブのメンテナンスを行っています
シールドベアリングを洗浄しグリスアップを済ませました 今回はベアリングをハブに
打ち込みます その作業風景をどうぞご覧下さい





今回整備を進めているホイールは マビックのヘリウム 1996年頃の完組みです
そのハブの回転部分の整備をしています






前回までにベアリングを外し 洗浄~グリスアップまで
済ませています






今回はグリスアップを済ませたベアリングを 打ち込み用の
道具を使いハブ本体に取り付けます






ベアリングは両側シールドですが 片側 ゴムシールド
片側 鋼板シールドです
使ったグリスは耐久性を求め フッ素系の Super Lube を
使っています これは私の今までの経験を基にして選びました




ベアリングはハブの中心に有る ハウジングに圧入します




工具を選ぶ為にベアリングの内径を測ります 17.0mm です




ベアリングを圧入する為の工具から必要なパーツを
選びます






内径に合うアダプターと打ち込み棒を使います




アダプターには段差が付いています 細い部分が
ベアリングの内輪の中に入ります






アダプターをベアリングに入れました 段差の太い方が
内輪に当る様になっています 打ち込む時に力が掛かるのは
ここです




アダプターに打ち込み棒を差し込み この様な状態で
使います






ハブ本体の内側を拭き取っておきます 掃除です






ここに潤滑剤を使います Super Lube の超耐久潤滑剤
指先に取っても流れない程の粘度が有ります




ハブ本体の内側に薄く塗布しておきます 回転性能には
全く寄与しません 錆の防止が目的です






ハブの下にウエスを敷きました 傷の防止です
ベアリングを用意します






ベアリングの金属部分にグリスを塗っておきます ベアリング内部に
使ったのと同じ物です Super Lube 多目的グリス






ケースの外側と裏側の鋼板シールドに塗布しました
これも錆止めと 圧入時の摩擦低減も期待します






ハブに作られたベアリング用のハウジングに ベアリングを
置きます






工具のアダプターを入れました これは幾らかの遊びも有り
簡単に入ります






アダプターに打ち込み棒を差し込みます 先に見える
黒い物は Oリングです 抜け止めです






これで打ち込む為の準備が出来ました
プラハンマーを使います




プラハンマーで慎重に打ち込みます まずベアリングが
ハブのハウジングに真っ直ぐ入る事に神経を集中します
実際には目視に頼るしか有りません






上手く入りました 入り方も注意して見ていましたが
問題は無いと思います




回転具合も良好です






ベアリングが奥まで入った状態です 入り口は径が大きく
スポークの頭が見えています ベアリングはその奥に入ります




反対側に掛かります 手順は同じです






道具をセットし ハンマーで叩きます




ん・・ 入らない 少し斜めに入った様です 抜き差し
出来ません 困りました




仕方が無いですね こんな事もある程度 覚悟はしていました
ベアリングを抜きます






ベアリングプーラーをセットしました ベアリングは
入り口で止まっているだけなので 抜くのはそんなに
難しくは無いでしょ




ベアリングが外れました






もう一度やります






今回はハウジングにベアリングを置き 指先でベアリングを
押し込んでみます
ベアリングが少し入りました 2mm 程度でしょうか






もう一度慎重に打ち込みました 今度は不安なく奥まで
入りました




目視で確認した感じや回転にも問題は有りません
OK です




嵌め合いと言われる工法ですが このハブの様にメンテナンスが
必要な所には それ程キツイ公差では作られていません ですから
今回の様なベアリングの 内輪を叩く様な方法でも大丈夫です





途中で失敗も有りましたが そんな事もあるのが自転車整備です 色々な事を想定
しながら整備をすれば良いと思います じゃ次回はハブシャフトを取り付けましょう
またお付き合い下さい


コメント (4)
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