「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

中央区を不幸な死を生まない区へ 7/15午後7時~中央区自殺対策協議会、青少年の自殺対策も!

2015-07-10 19:38:20 | 医療

 自殺ほど不幸な死はありません。

 なんとか防いでいく方法はないものか。

 小児科医師として、気になるのは、中央区では、青少年の自殺も多いのではないかということです!
 
 あと、下記まとめから見えてくる点として、若年女性対策、過量服薬対策、自殺未遂者対策が求められています。



 中央区自殺対策協議会、今年度の第1回会合は、7/15 19時~中央区保健所であります。傍聴可能です。
http://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/kokoronokenko/utujisatutaisaku/chuokujisatutaisakukyougikai.html


 <平成24年度に同協議会が発足してからの今までの流れ>

〇中央区における 自殺者数は平成25年21名・平成24年33名・ 平成 23 年 31 名・ 平成 22 年 31 名・ 平成 21 年 37 名

〇自殺率は、全国平均より高い 平成 23 年の 全国 平均 23.9 と比較すると中央区は 25.92

〇若年者の女性の割合が多い→女性のいきづらさに関する情報収集を、医療と福祉の連携、単身女性が孤独感や疎外感にさいなまれないように

 男女比率は、 平成 23 年の 全国平均 7:3と比較すると中央区は 6.5:3.5

〇未遂者の自殺が多い→自殺未遂者調査を実施した。未遂者家族支援リーフレットを作成を急ぐ

〇過量服薬による自殺未遂が多い→薬剤師から処方医へ疑義照会や情報共有を

〇ゲートキーパー養成講座を、薬剤師、民生委員らにも実施

〇ひとつの相談窓口の設置

〇全庁的に自殺対策に取り組む研修体制

〇対策の三本柱:普及啓発、気づきのため人材育成、関係部署・団体とのネットワークの構築

〇中央区自殺未遂者実態調査報告書平成27年(2015年)2月
 → http://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/kokoronokenko/utujisatutaisaku/chuokujisatutaisakukyougikai.files/houkokusyo0424.pdf

 

*****今までの経過*******

平成24年度

第1回中央区自殺対策協議会

中央区における 自殺の実態について

事務局より中央区における 自殺の実態 について の説明 があり、その後意見交換行 があり、その後意見交換行 われた 。委員からの主な意見は以下とおりである。

(事務局説明)
○平成 23 年の全国における 自殺者数は 3万 651 人で、平成 10 年から 14 年連続で 3万人を超えている。

中央区における 自殺者数は 平成 23 年 31 名・ 平成 22 年 31 名・ 平成 21 年 37 名と なっている 。(警察庁統計)

自殺率は、 平成 23 年の 全国 平均 23.9 と比較する、 と比較する、 中央区は 25.92 であるため 、 やや高い 傾向にある 。

○男女比率は、 平成 23 年の 全国平均 7:3と比較する、中央区は 6.5:3.5であ るため 、やや女性が高い傾向にある。

○年代別は、全国では40 代から60 代の働き盛りの世代が多いが、中央区は30 代
から40 代、60 代と2 つの分布を示す。そのため、若年者の自殺者層の多さが中
央区の特徴。

○職業別は、全国と同様、無職者が多い。ただし、全国での無職者の割合が60%
に対し、中央区では30%と少ない。

○原因動機は、全国と同様、健康問題、経済・生活問題、家庭問題が多い。ただし、
全国での健康問題の割合は45%に対し、中央区では25%と少ない。


(委員からの意見)
○中央区の傾向は、若年者の女性が多い。一般的には、自殺既遂者の男女比は2:
1 もしくは3:1 であるが、中央区は1:1 である。

○若年者の女性の場合には、未遂歴のある方が多いので、全国と比較すると、未遂
者の割合が高い。

○平成21 年から平成24 年6 月末までに、救急外来に受診された患者の中で、自殺
未遂等の対象になった方は、640 名

○自殺の実態を判明させるには、全数統計・既遂者の剖検・未遂者のデータ等、複
数を重ねて初めて推測することが出来る。

○未遂者から聞くことは、良いアイデアである。

○自死遺族の分かち合いの会や遺族及び未遂者から自死に関する手紙相談を行う
などの支援をしている。

○未遂者調査が最終的に既遂を減らすことにつながる。



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第2回

[議事の経過 ]

1 中央区における自殺の実態ついて
事務局より中央区における自殺の実態 について の説明 があり、その後意見交換行 があり、その後意見交換行 われた 。委員からの主な意見は以下とおりである。

(事務局説明)
○平成24年の全国に おける自殺者数は、まだ暫定値段階であが15ぶり平成24年の全国に おける自殺者数は、まだ暫定値段階であが15ぶり3万人を下回る結果となってい。中央区におも自殺者数は30人を下回り、自殺率は 26.19 から 22.77 へと低下している。

○中央区の自殺者 の傾向として、 女性の比率が高いと較的若年者自殺いという ことがいえる 。

(委員からの意見)
○無職者の年齢的な属性が分かると参考になる。

2 平成24、25年度の中央区自殺対策取り組み
(事務局説明)

○現在、健康・食育プラン2013の改定作業を進めているがそ中でうつ自殺対策の充実も位置づけられている。

○次年度も今と同様に、 普及啓発、気づきのため人材育成、関係部署・団体とのネットワークの構築という3本柱に沿って事業を展開していく。

○次年度は、第一回の 協議会で示されたとおり、未遂者の調査を実施していく予定であり、現在 その調査に向けて事前調査を実施しいるところである。

(委員からの意見)
○いろな相談窓口がある、実績は上っているのか。

○相談窓口や 支援は必要な人に こそ 届きづらい。上手に啓発してくことが大切。


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平成25年度

第1回

[議事の経過 ]

1 本年度の自殺対策について

事務局より本年度の自殺対策 について の説明 があり、その後意見交換行われた 。 委員からの主な意見は以下とおりである。

(事務局説明)
平成 24 年度の自殺者数は 33 名(内閣府、地域における自殺の基礎資料)で国や都と比較する自殺率が高い。

○本年度も普及啓発、「気づき」のため人材育成関係部署・団体とネットワークの構築3本柱に沿って事業展開を しいく。また本年度は、区課題明らかにするため自殺未遂者調査を実施。

(委員からの意見)
○相談者が自分の抱える問題に応じて窓口 を選択するのではなく、何でも相談窓口があって、 そこが労働 問題 、精神的問題等も対応できたら相談しやすい。


2 自殺未遂者調査について
事務局より平成24年度に実施した自殺未遂者の事前調査 ※の報告があり、そ後 意見交換が行われた。

※事前調査 本年度からの調査に備えて、平成 24 年度内に同一の区内救急基幹 病院において、既存資料(診療録等)から区の未遂者傾向を捉えた。

(事務局説明)
○救急搬送された自殺未遂者の多くは、 救急搬送された自殺未遂者の多くは、医薬品の過量服薬による ものが多かった。

○本年度の調査では、 自殺 の原因・動機や職業等を聴取し、区のハイリスク者を見極めた上で、必要な 対策 を講じてい きたと考えている。

(委員からの意見)
○自殺まで追いつめられる状況は、 世代によって違う と思うので、世代に注目した 対策を考えていくことが重要 。

○区役所 やいろいろな窓口で 、自殺対策に関して情報 、を共有 できれば、悩んいる 人を前に適切な助言ができるのではないか。


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第2回

(主な議題)
1 本年度の取組み及び自殺未遂者調査進捗状況
2 薬局剤師の過量服防止について
3 これからの取組み方向性

[議事の経過 ]
1 本年度の取組み及び自殺未遂者調査進捗状況 について

事務局より本年度の自殺対策 について の説明 があり、その後意見交換行われた 。 委員からの主な意見は以下とおりである。

(事務局説明)
○人材育成として薬剤師研修会にてゲートキーパー養講座を実施する。

○自殺対策協議会を通じて、未遂者調査行っいる。


(委員からの意見)
○調査結果の数値をシェアするだけではなく、扱った個別事例等共有して、各機関で自殺予防の取り組みに役立ればいと思う。

○次年度も調査を継続し、区自殺未遂者の特徴分析できるとい。


2 薬局剤師の過量服防止について
オブザーバより薬局剤師の過量服防止について報告があ、そ後意見交換 オブザーバより薬局剤師の過量服防止について報告があり、その後意見交換 が行われた。
委員からの主な意見は以下とおりである。

(オブザーバ説明)
○過量服薬に気づいた場合でも剤師から処方医へ疑義照会や情報共有が十分されない。

○薬剤師がゲートキーパーとして能力を発揮できるように、研修会継続いくことが必要。


(委員からの意見)
○医師側として、薬剤からの疑義照会や情報提供は非常に助る。

○薬剤師がゲートキパとして機能するには、医療行政の連携・相互理解を ○薬剤師がゲートキパとして機能するには、医療行政の連携・相互理解を深めていくことが必要。


3 これからの取組み方向性 について
事務局より平成26年度以降 の取組みの方向性について 報告があり、その後意見交 報告があり、その後意見交 換が行われた。

委員からの主な意見は以下とおりである

(事務局説明)
○3本の柱に沿って 事業展開をしていく 。

○来年度、新規の取り組みとして 来年度、新規の取り組みとして 自殺未遂者家族を支援するため これから家族がど う対応するかを後押しできるようなリーフレット作成 する。


(委員からの意見)
○過量服薬の問題は、医師一人がもっと 深刻に受け止めるべきであるとともに、社会全体として考えいくべき問題だ思う。

○家族への支援は、間接的に自殺者を減らすことつながる思う。


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平成26年度

第1回

(主な議題)
1 昨年度及び本の取り組み
2 未遂者調査の進捗状況について
3 未遂者家族支援リーフレットについて

[議事の経過 ]
1 昨年度及び本の取り組み

事務局より昨年度及び本の取組みについて 説明 があり、その後意見交換行 があり、その後意見交換行 われた 。委員からの主な意見は以下とおりである。
(事務局説明)

平成25年の自殺者数は21名と減少し、都に比べる無職方割合がない。

○今年度は人材育成 として民生委員向けにゲートキーパー養成講座を実施する。

(委員からの意見)
○全国的に見てもこ2年間、自殺者数は3万人を切っいますので確かに減少傾 向にあるかもしれな い。また、働き盛り世代への自殺予防対策が一つ課題になると思う。

○区として全庁的に自殺対策取り組む研修体制が整えられいるのか。

○昨年薬剤師会研修の中で実施した ゲー トキーパー養成講座は、講師の言葉にも感銘を受け、結構評判がよかった 。

2 未遂者調査の進捗状況について
事務局より未遂者調査の進捗状況ついて報告が あり、その後事例検討と意見交換行われた。

委員からの主な意見は以下とおりである。

(事務局説明)
○途中経過として自殺未遂者の多くは女性で、企図手段量服薬が大半 だった。また未遂歴有の方が多く、福祉サービスにつなているは少ない傾向だった。

(委員からの意見)
○若干計画スケジュールよりも遅れてはいるが、他自治体と比べ行政医療機関との連携いう点では、非常に早く進んでいる。

○女性が直面するDV等の社会問題に対して、アクセスやい相談体制の確立 ができれば中央区独自の対策になるのではないかと思う。


3 未遂者家族支援リーフレットについて
事務局より未遂者家族支援リーフレット作成について 報告があり、その後意見交換 が行われた。

委員からの主な意見は以下とおりである
(事務局説明)
○未遂者家族が適切な支援先につることできようリーフレットの作成を目指している。

(委員からの意見)
○緊急性の高い相談は深夜から朝方に多で、その時間帯にやっている窓口 をのせる必要があと思う。

○リーフレットを渡すタイミングについて退院時渡すのが一番効果的だが、いろんな機会を捉えて手に渡っもらうため、渡せるときに渡すのがいいと思う。

4 その他
一期目の任期中における協議会は終了した。


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第2回


(主な議題)
1 委員長・副の選任
2 本年度及び来の取組み
3 自殺未遂者調査の結果報告について

[議事の経過 ]
1 委員長・副の選任
○中央区自殺対策協議会設置要綱に基づき、松本委員が長選任された。

○松本委員長より井上が副に任命された。

2 本年度及び来の取組み
事務局より本年度及び来の取組み報告があ、その後 意見交換が行われた。 委員からの主な意見は以下とおりである。

(事務局説明)
○人材育成 については、ゲートキーパー養成講座を 年2回開催し民、今年度第1回を民生委員を対象者として実施した。

(委員からの意見)
○ゲートキパ養成講座の周知方法として、医師会を活用のもいい かと思う。

○医師や看護だけでなく、いろいろな職種の方、あるいは専門能力を持ってない方にも講座を受講していただけるアイデアを出して、対象者を広げていくことができたらいいと思う。


3 自殺未遂者調査の結果報告について

委員長より自殺未遂者調査の結果について 報告があり、その後意見交換行われた。 委員からの主な意見は以下とおりである。
(委員長 説明)
○過量服薬による自殺未遂が多い点に鑑み、適切な適切な服薬指導等、薬剤師と連携した 過量服薬を防止する仕組み作っていく必要がある。

○女性の自殺未遂者が多くなっており、女性の自殺対策も非常に大切である。まず は福祉と医療が協力 し女性のいきづらさに関して、詳細な情報を収集していくことが必要である 。

(委員からの意見)
○単身 女性が孤独感や疎外感にさいなまれようする 支援策を検討していく ことが重要だ思う。

○限られた時間とマンパワーの中で、こような報告 ができた ことは非常によかっ たと思う。


以上

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