「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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図書館は、民主主義の砦。中央区も京橋図書館の移転に伴い、八丁堀に新図書館「本の森ちゅうおう」を開設。見えてこないのが、運営主体の議論。

2018-12-23 23:00:00 | 教育
 中央区も京橋図書館の移転に伴い、八丁堀に新図書館「本の森ちゅうおう」を開設します。

 計画が進んでいますが、一向に見えないのが、運営主体の議論です。

 以下、民間運営の問題点のひとつが述べられているため、見ておきます。

 私は、一言で述べるのであれば、図書館は、「民主主義の砦」であるから中央区直営で責任をもってその砦を守るべきと考えています。
 

*********20181221********
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13820869.html
(ニュースQ3)図書館でスト寸前、民間運営なにが問題?


2018年12月21日05時00分

公立図書館の指定管理者制度導入を巡る動き

 東京都練馬区で、区立図書館の運営を民間に任せるという区の方針に反対し、非常勤の司書たちがストライキを計画した。直前で交渉がまとまり、実行はされなかったが、「官製ワーキングプア」ともいわれる司書の実態にも注目が集まった。民間運営の公立図書館は増えつつあるが、現状は。

 ■「働く場奪われる」

 「図書館司書のストライキ」

 今月中旬、こんなビラがツイッターに投稿された。作ったのは、非常勤職員による「練馬区立図書館専門員労働組合」。二つの図書館の運営を民間に任せるという区の提案の撤回を求め、19日朝にストを予定しているという内容だった。ツイッターには、「図書館は官製ワーキングプアの温床。支持したい」「今どき、司書は必要?」といった意見が投稿された。

 練馬区では、12ある区立図書館のうち、9館をすでに複数の民間企業が運営。そして7月、練馬、石神井の2館も5年後までに民間に任せ、区の運営は1館のみになるという方針を示した。区教委の担当者は「住民アンケートでも満足度が高いため」と説明する。

 2館のうち、練馬は職員35人中32人が司書資格を持つ非常勤職員だ。労組は「働く場が奪われる」と反対。区教委は学校司書などへの配置換え案を示したが、労組は「図書館と学校は性質が違う」「サービス低下につながりかねない」などと主張し、溝は埋まらなかった。

 ■「ツタヤ」に注目

 図書館などの公共施設は、2003年の地方自治法改正で企業やNPOなどに運営を任せる「指定管理者制度」が導入された。文部科学省の15年の調査によると、公立図書館約3300のうち、500超を指定管理者が運営する。

 注目を浴びたのが、レンタル大手ツタヤを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが佐賀県武雄市などで運営する「ツタヤ図書館」。カフェなどを併設し利用者数を大幅に伸ばす一方、本の選び方や購入方法が問題になった。日本図書館協会は、「公立図書館に指定管理者制度の導入はなじまない」という立場だ。

 桑原芳哉・尚絅(しょうけい)大学教授(図書館情報学)によると、「ツタヤ図書館」のように斬新な例は珍しく、多くは導入前の形を引き継ぐため、運営者が代わったことを「利用者は意識していないことも多いのでは」。開館時間を延ばすなど利点もあるが、事業者が数年で変わりノウハウが蓄積されないといった問題も指摘されている。「自治体がまず図書館のコンセプトを描き、それに基づいてどんな運営体制にするか考えていくことが大切。今回はそれが見えないことも、問題を大きくしたのでは」

 ■非正規職員が多数

 図書館では、非正規職員の多さも課題だ。日本図書館協会の調査では、職員の7割が有期雇用。練馬図書館の非常勤職員も、週4日勤務で、給与は月約20万円。同協会の西野一夫・副理事長は「正規職員との賃金格差もあり、年ごとの契約で雇用が不安定。長く続けられないため、専門性を維持できなくなっている」と指摘する。

 19日朝に計画されていたストは、前夜の労使交渉で、別の区立図書館での雇用継続を大原則とすることを条件に「一定の合意に至り」(区教委)、回避された。組合員の1人は取材に、「図書館運営と官の関わり方について、多くの人に考えてほしい」と話した。(阿部健祐、仲村和代、丸山ひかり)
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