マラソンの部分がよく見えないため、小池都知事の見解を見ておきます。
*******記者会見*******
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2019/10/18.html?fbclid=IwAR2K0Hq_bm1Ogwcq3JpNT0051MraGpoesfyFKBwHysegwksjJRGGlJJbv9g
5 IOCによる東京2020大会のマラソン・競歩の変更計画発表について
【知事】最後でございますが、IOCによります東京2020大会のマラソン・競歩の変更計画発表についてでございます。
今回の唐突な発表には大変驚いております。そして、ご承知のように、私が知事に就任する前ですけれども、2013年、オリンピック・パラリンピック招致委員会にて、8月の東京は温暖で理想的な気候だとして招致活動が行われました。そして、2013年のブエノスアイレスの国際オリンピック委員会の総会で、東京開催を獲得してきたということで、皆様も、あのシーンについてはよくご記憶のことだと思います。
この2013年でありますけれども、その年は、全国的に大変猛暑でございまして、その上で東京開催が決定されたということでございます。
今回の件でありますけれども、アスリートファーストという観点は非常に重要なポイントでございますので、私もそのとおりだと考えております。一方で、これまでも、IOCのメディカルコミッティーのアドバイスを受けながら、アスリートファーストの東京大会にすべく、様々な対策を講じて参ったところでございます。
具体的には、選手向けの暑さ対策として、組織委員会で一部競技における開始時間を大幅に繰り上げなどいたしまして、その取組を進めて参りました。それから、IOCのご指導もいただきながら、組織委員会、国と連携いたしまして、多くの経費をかけながら、また、地元自治体の皆様方、商店街、ボランティアの方々の多くとともに、時間を費やしまして、暑さ対策などに走り回ってきたということでございます。その結果として、これまでIOCのバッハ会長からも、大会の準備については、オリンピック新記録だという高いご評価もいただいてきたところでございます。
さて、オリンピック開催まで、あと280日、パラリンピックは312日となりました。そもそもIOCが決めておられます7月から8月の開催を前提に招致されて、日本の、そして東京の自然環境への対応に、関係者の皆様が色々な思いを胸にしながら、協力そして準備を進めてきたところでございます。
突然、この札幌ということでございますが、なぜ札幌なのかということを、いつ誰がどのように検討してきたのか、開催都市の東京都に協議もございませんで、札幌という提案が突如なされたことにつきましては、大変疑問を感じざるを得ないというところでございます。
もちろん、これまでも準備を重ねてきたわけでございますので、東京でという気持ちは変わりがございません。そしてさらに、今回、IOCが、会場の変更ということで提案がございまして、地元の自治体からも色々なご意見も伺っているわけでございますが、マラソンを楽しみにしていたよ、その都民の気持ちも大切にしてほしいといった、そのような声も寄せられているところでございます。
これまで、日程、それから会場については合意して、この気候、このルートでコンディションを整えてきた内定選手の方々、それから、チケットの当選者も決まっているわけでございまして、色々な方々がその日のために心血を注いできたということを考えましたら、開催都市と何ら議論もせずに、会場の移転が突如提案されたことについては驚きでございますし、なぜこのような形になったのか、IOCから都民の皆様に説明を聞いてみたいところでございます。いずれにしましても、今月末に調整委員会が開催されることとなっております。そちらでの協議を進めて参りたいと考えております。
質疑抜粋
【記者】NHKの成澤です。マラソンと競歩の件について2点お伺い、伺います。
まず1点目なんですけれども、IOCのバッハ会長が、昨日、ドーハでマラソンと競歩の会場について、もうIOC理事会と大会組織委員会は札幌市に移すことを決めたというふうに述べているんですけども、これについて、東京都の小池知事の現状認識を伺いたいというので、あくまでも決まって、まだ決まっていないという認識なのか、もう決まっているという認識なのか、その辺を伺い、伺えますでしょうか。
【知事】組織委員会と森会長ともお話もしたわけでありますけれども、今月末の調整委員会の方で協議するということで私どもは理解しております。その後、IOCと組織委員会の方で、どのような形になったかは、直接は存じ上げておりませんが、報道でそれらについて伺っているということのみであります。
【記者】すいません。もう1点なんですけども、先ほど小池知事は自民党本部を訪れて、二階幹事長と会談されてたと思うんですが、その中でも、このマラソンと競歩のことも話題になったということを先ほどおっしゃってたんですけれども、少しやりとりが具体的に教えていただけるようでしたらお願いできますか。
【知事】そうですね。これまでの経緯と、それから東京都としてこれまで準備もしてきました、やはり都民に対しての説明もしなければならない。それについて、どのように説明していいのか分からないような状況であるということをご説明させていただきました。そして、それについて、まず、与党の幹事長としてご理解をいただいて、やはり2020大会をどう成功させるかについては同じ思いだと、このように思っております。
また、東京都としても、これまでの準備など、どういったことをやってきて、そしてまた都民の皆様へ、この後も含めてどう対応するかについてのご協力などもお願いをしたところで、その点についてはご理解いただいたということであります。