人工呼吸器をつける医療的ケアをうけながら、徳島県立板野支援学校に通っている小学校3年生が、地元の小学校に通えるように阿波市教育委員会が検討されているとのこと。
その子の能力が最も伸びる学びの場を、一人一人にあわせ、提供していけるように、中央区でも実現していきましょう。
なお、中央区の場合、特別支援学級は、晴海地区及び日本橋地区にも開設が必要だと考えます。
放課後の活動の場の整備、高校卒業後の活動の場の整備も、行っていく必要があります。
**********朝日新聞2019.9.30****************
https://digital.asahi.com/articles/ASM9L6KGWM9LPUTB00D.html
人工呼吸器の3年生、地元の小学校へ 通学に向け一歩
福家司 2019年9月29日11時00分
重い障害で人工呼吸器を使う徳島県立板野支援学校3年、細川彩姫(いるみ)さん(8)=阿波市=を地元の小学校に通わせたいという母親の願いが実現に向けて動き始めた。15日に徳島大学病院であった、障害児の普通学校への通学を考える催しをきっかけに、地元の阿波市教育委員会が受け入れを検討することになった。
催しは筋ジストロフィー患者の内田由佳さん(徳島市)が企画。講演会で細川さんと母亜弥さん(34)、人工呼吸器を使いながら地元の学校に通う広島市の小学生の親子が話し合った。
亜弥さんは「地元の小学校に通わせて、地域の子に彩姫のことを知ってもらいたい」と訴えた。自宅から板野支援学校までは車で45分。2年生の終わりから、県に介護タクシーの利用が認められ、親が送迎する必要はなくなった。ただ、地元の小学校は車で5分の距離にあり、「何かあれば、すぐに駆けつけられる」と話した。
阿波市教育委員会は講演後の17日、亜弥さんらに、「地元の小学校への通学できるよう検討したい」と前向きの姿勢を示した。伊坂典恭・学校教育課長は取材に、「地元の小学校に短期間通う『交流学習』をして問題点を洗い出し、学校でのマニュアルづくりや学校で彩姫さんの医療的ケアを担当する看護師の募集などを始めたい」と話した。
亜弥さんは「交流学習の提案はありがたい。何とか来年4月から、地元の小学校への通学を実現してほしい」と話している。
県教委特別支援教育課によると、現在県内には医療的ケアの必要な児童生徒は小学校から高校までで計約50人。大半が特別支援学校に通学しており、施設などで訪問学習を受けている児童生徒もいるという。(福家司)