2020年10月31日、池坊専好先生の「いけばな」に関するご講演と、「立花」の実演を聴講する貴重な機会を得ました。
そのいけばなの美と哲学に感銘を受けました。
生ける過程は、子育てそのものにも当てはまると感じました。以下、()が小坂による当てはめ。
主となる大きな素材の一番よいところを見て据える(その子の個性を見極め、その個性を伸ばす)。
その個性が際立つように、要らぬところは、潔く捨てていく(過度な負担となる習い事や塾などやめて無理をさせず、十分な成長の時間を作る)。
葉をならして、風にそよぐ感じを出す(風を感じる生活環境整備)。
針金を使い、枝ぶりの最小限の補正をする(憲法、法律、学校規則など最小限のルール、自分を守るルールを知る)。
一見、見栄えの悪い部分を生かす、老いた葉も生かす(短所に見える部分も、見る角度を変えて、長所として生かせるようにする。「枯れた花にも華がある。」)。
いけたもの同士を、競い合わせない(親の価値観を主張しあわない、家族の調和、学校・地域の調和)。
できあがりの足元がきれい(家族の調和、学校・地域の調和)。
いけばなと子育て支援の講座のコラボをやってみたいと、心から思っています。
また、東京五輪、その中心となる選手村中央区でも、積極的にいけばなという日本の伝統・文化をもっともっと活用し、選手をお迎えでいればよいと考えます。
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