「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小坂クリニック:11/21(日)及び23(祝)9時~13時休日急病対応致します。

2021-11-20 20:20:11 | 日程、行事のお知らせ

こんにちは、小坂クリニックです。
 
 幸い穏やかな気候で、いろいろなことに取り組みやすい季節が続いています。
 一年の集大成に向け、残すところ1カ月を切ろうとしています。
 感染制御をしつつ、学びを継続して参りましょう。

 現在、おなかの風邪、咳の風邪が出ています。
 季節外れのヘルパンギーナや手足口病も、少し出ています。
 コロナは、落ち着きつつあります。しかし、冬に第6波は、ありえるため、備えて行きましょう! 
 第三回目のコロナ接種体制整備、中央区も前回より、予約の利便性を高めて下さるようです。

 
 ●インフルエンザワクチンは、鋭意接種中。子ども優先で受け付けて参りましたが、それでも、新規に予約は取れずに、現在キャンセル待ちとなっています。キャンセル待ちのお申込みは、「後述4」でお願いします。


 ●中央区議会が、11月の第4回定例会開催中。本会議で一般質問致しました。教育、子育て支援、進めて参ります。(後述9)
 

1,11月は、日・祝は、急病対応致します。

●11/21(日)時間:9:00-13:00

●11/23(祝)時間:9:00-13:00

●11/28(日)時間:9:00-13:00


2,診療の時間変更:

今週11/19金曜日と来週11/22月曜日の両日の午後休診は特にご注意願います。
ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。

11/22(月)午前診療(通常通り)8:15-11:30 / 午後診療 休診

11/24(水)午前診療(短縮)8:15-9:30 / 午後診療(短縮) 15:30-18:00



3,コロナワクチン接種について

 3回目の詳細がわかりましたら、お知らせいたします。
 スムーズな接種体制の構築は、区に意見していきます。

*****朝日新聞2021.11.21******



4,予防接種、極力痛くなく実施が、小児科の役目!

(1)小児、小中高校生・大学生など学生・妊婦限定で、インフルエンザワクチンの予防接種を実施中。

 *インフルエンザ接種費用 こども:3000円 /おとな:4000円

 *チメロサール・フリーのワクチンも少量ですが、確保いたしております。ご希望のかたは、ご予約時にその旨もお伝えください。なお、妊婦のかたには、自動的にチメロサール・フリーを使うようにいたしております。 接種費用 こども:3500円 /おとな:4000円

 ただし、新型コロナウイルスのワクチン量産に伴う製剤用の資材不足などの影響で、今季のインフルエンザワクチンの供給が例年より遅れております。只今、新規にはご予約頂けない状態となっております。
 接種を御希望の方は、インフルエンザワクチンが入荷次第、お送り頂きましたメールにてご連絡いたします。
 必要事項をご入力のうえ、下記のメールアドレスへお送りください。
 何か、ご不明な点がございましたら、電話(03-5547-1191)でお受けいたします。この件でのメールでのお問合せには対応できませんのでご了承願います。
 お送り頂きましたメールへの受領確認のご返信は致しません。お間違えのないようにお願いいたします。

          記

インフルエンザワクチンのご予約のキャンセル待ちのお申込み方法

対象者:妊婦、乳児~大学生・子どものころからのかかりつけだった人

お申込み先:メールアドレス:vaccine@e-kosaka.jp

【ご記載いただきたい事項】

  1. メールの件名を「インフルエンザワクチン接種希望」でお願いします。
  2. 接種者氏名 
  3. 携帯番号
  4. 当院で1回目の接種をされている場合は、その旨(当院で1回目の接種をされている方を優先させていただきます。)

以上


(2)当院の乳幼児健診及び乳幼児予防接種は、当院独自の「ブックスタート事業」と連携しています。
  お好きな絵本を、健診や予防接種の機会に、一冊お持ち帰り下さい。

(3)子宮頸がんワクチン/HPVワクチン シルガード含め実施しています。

  厚労省も積極的勧奨へと、舵を切りました。
  ワクチン不足もありえますので、ご希望のかたは、お早めにご予約下さい。

  詳しく知りたいかたは、こちらの録画をぜひ!

「正しく学ぶ”子宮頸がん”と”HPVワクチン” 」

 東京青年会議所中央区委員会が、シンポジウムを実施2021.8.7。
 がん教育、非常によい学びができます!必見です。

******朝日新聞2021.11.13*****


(4)シナジスの接種も対応いたします。

(5)おたふくワクチン(自己負担分は当院では無料)及び日本脳炎ワクチンは、入手が厳しい状況が続いています。ご希望の方はメールでお申し込みをお願いします。(この部分の表示は、変わる可能性があります。)
 ➨ おたふくワクチンのお申込み:https://kosaka.clinic/2021/04/19/post-293/
  
   日本脳炎ワクチンのお申込み:https://kosaka.clinic/2021/04/07/post-287/

(6)注射でないインフルエンザワクチン(経鼻投与)フルミストの予防接種実施中。

フルミストのほうも接種を開始いたしました。

現在、ご予約が埋まり、キャンセル待ちでの受付となっています。

御希望の方は、必要事項である①接種者名 ②年齢 ③携帯番号をご記入の上、

専用アドレス<genkids_flumist@yahoo.co.jp>へお送りください。


 
〇 Flumist とは➨ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/b3d61cb6f10f785bd28f12da91f5bce7

 

 

5,来年のクリニックの健康標語、決定!

 今回も、多くのご応募、心より感謝申し上げます。

 最優秀賞:『うんどうとかするときんにくがもりもりになる』HEちゃん6才

 準優秀賞:『コロナでも 学びは止めない 君の未来』FT様42才



6,これだけは知っておいてほしいと考えますこどもの健康に関する情報を手作り発信しています。


(1)11月15日(月)開催! 第8回こどもカフェ オンデマンド配信実施中。

 11月は、第4回でもご担当いただきました大塚千夏子さんがご登壇下さいました。

 テーマ自体が子育てにおいて重要なことであるパパの育児参加、そのパパの育児参加の状況について調査された結果をご報告でした。

 法改正にあわせ、今後、男性の育児休業制度がたいへん取りやすくなります。たいへんタイムリーな話題。
 参考:新しい育児休業制度 育児・介護休業法 改正、2022.4.1より段階的施行。

 

第8回 こどもカフェ

11月15日(月)12:15-13:00 実施

テーマ
『データで見るパパの育児参加状況』

講師:一般社団法人 日本こども成育協会 理事
   大塚千夏子さん
  (7月12日開催第4回こどもカフェ『こどもと親との関係性を可視化する 「オヤトコ診断」』をご担当下さいました。)


オンデマンド配信のお申込み:


     記

 genkids1@yahoo.co.jpへ、件名「第8回こどもカフェ録画の視聴希望」として、
 ①お名前と住所(差しさわりなければ市・区まで、例:東京都中央区)
 ②メールアドレス
 ③ご視聴を希望される理由
 をご連絡願います。
 追って、ZOOMの録画配信URLをお伝え致します。


7,こどもの発達やこころの相談、不登校・いじめ、発達外来、

(1)いろいろなご相談、お受けいたします。心理士とともにお話をお伺いいたします。

 毎週火曜日に、心理士の先生もスタッフとして来ていただいております。
 発達のご相談、いじめ・不登校のご相談、発達障害のご相談など、おひとりで抱え込まずに、お持ちください。

 予約制で、お時間をあらかじめ確保して対応させていただいております。

 ご予約は、当院へお電話下さい。03-5547-1191

(2)不登校外来実施中。

 お気軽にご相談下さい。
 ご本人にとって、どのような学びがよいか、一緒に考えて行きましょう。

 起立性調節障害の診断も実施し、原因も考えて参りたいと思います。

ご参考:中央区でも最重要課題のひとつ、不登校の子ども達への学びの機会の確保。中央区では、病気の子も含め長期欠席者は、小学校94人、中学校106人(令和2年度)。



(3)コロナ禍の子どものストレス

 コロナ禍の子どものストレスについて、小児科の中心的な存在の医療機関である「国立成育医療センター」が親子にアンケートをとり、まとめられています。
 お父さん、お母さん、学校・保育園の先生方、子ども達と日々接せられておられる皆様、ご参考にしてください。

ご参考:災害時の子ども達の心のケアをするための備えとして、できること。平時からの子どもの心のケアを行う医師らのネットワークづくり




解説動画約50分:

https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/related_info.html#3tab

解説スライド:

https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/report/ondemand20210802.pdf


(4)月~土、毎朝 6時半~月島三丁目わたし児童遊園、ラジオ体操実施中!


8, 病児保育 鋭意、実施中。コロナでないことの入室時の全チェック全例実施。

 全員に、抗原検査を実施し、新型コロナウイルス感染ではないことの確認後、ご入室いただきます。
 
 預かる子ちゃんから、ネットでご予約お願いします。

 ご予約:https://azkl.jp/facilities/2011


9,中央区政のご相談、お待ち申し上げます。なんでも、お気軽に。

1)令和4年度の予算編成がなされていくのにあわせ、山本泰人中央区長に所属会派から予算要望書を2021年9月17日に提出致しました。

 全文➨ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/88d8dd1dec17aac3301d78109a7d2e8c

2)教育委員会へ求めて参ります。➨ 「出席停止」が受験に悪影響を及ぼす危惧が払しょくされないため、文科省が名称変更を可能にする通知を各教育委員会に発出。

3)2021年中央区議会第三回定例会の重要テーマの一つ、区立保育園、学校での医療的ケア児の受け入れ。

4)10年後にヘリコプターが飛び交う中央区になってもいいの?騒音問題浮上の懸念。
 築地市場跡地再開発において、災害時だけでなく、ヘリコプターが常時発着するヘリポートが建築される可能性が出ています!

 詳細:築地市場跡地開発に関する要望書を中央区長・中央区議会より都知事に内容修正のうえ提出。懸案のヘリポートは、原則災害時のみ使用。小池都知事ご配慮願います。

 https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kohokotyo/press/puresureiwa3/press211020-2.html


5)どなたか、中央区のデジタルDx、体を張って進めてくださる方おられませんか?任期5年間、課長クラス。中央区が明日から公募(〆切12/3)


New!6)11月中央区議会定例会 本会議にて一般質問を行いました。質問の要旨は以下。

全文と区の回答の概要はこちら➨ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/9857de5a5c27f2b06cfe9175f5ba018b

*********一般質問通告書の内容************************


1,ワクチンのネット予約等コロナ感染対策

・3回目のコロナワクチン接種の円滑な実施
・自宅療養患者の安全な見守り
・医療体制構築のための医療関係者間の開かれた議論の場


2,コロナ禍の子どもの心に寄り添った対応

・コロナ禍が子どもの心へ及ぼした影響
・子どものストレス評価
・不登校への支援

3,副籍制度等を活用し、すべての子どもが共に学ぶ場づくり

・副籍制度の活用
・就学における各コーディネーターの役割


4,親も学校に入った一人一台タブレット等の学びの支援

・通信環境の整備
・保護者参画によるICT教育支援


5,京橋図書館移転に伴う郷土資料のデジタル化や保存の状況

・郷土資料の管理体制
・同資料のデジタル化の進捗と保存の状況


6,市場跡地ヘリポート開設は災害時のみ限定使用とする都との確約 

・築地市場跡地ヘリポートの災害時限定使用
・中央区グリーンインフラガイドライン(仮称)での築地再開発の位置づけとグリーンインフラ整備審議会(仮称)設置について

 

7,勝鬨橋を再び開く

・勝鬨橋を再び開き、観光振興と地域活性化を
・塗装修復の経過について


8,コミュニティの維持など月島三丁目再開発の諸問題

・既存コミュニティの維持
・工事の影響
・工事期間中の公園代替地、隅田川への動線確保
・北地区の障害者グループホーム


9,準備組合前段階から施行地区内住民をひとりも排除しない再開発 

・再開発への住民参加のあり方

10,大規模再開発での温室効果ガス排出に関する環境アセスメント

・『ゼロカーボンシティ中央区宣言』のまちづくりへの反映
・大規模再開発での「温室効果ガス排出」や「温暖化対策」に関する環境アセスメント


11,緊縮財政下における本庁舎整備の適切な時期と候補地 

・『中央区公共施設等総合管理方針』の改定の目的
・本庁舎整備の適切な時期や候補地


12,吉田不曇氏が本年十一月任期満了となる次の副区長選任の考え方 

・審議会委員や教育委員の再任の考え方
・今回の副区長の選任において区長が重きをおくことは何か

以上

文責:小坂こども元気クリニック・病児保育室 院長 小坂和輝
   東京都中央区月島3-30-3ベルウッドビル2~4F 電話03-5547-1191
   メール kosakakazuki@gmail.com
   クリニックホームページ:http://kosaka.clinic/

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2021年11月19日中央区議会本会議私の一般質問の全文と区の回答の概略。吉田不曇副区長5期目選任への判断材料となる事項の質問に真摯にご回答いただきたかった。

2021-11-20 14:44:21 | 公約2019

 以下、本会議の一般質問において、質問した全文です。

 吉田不曇副区長の5期目20年間となる再々再々選任の案件は、いただいた答弁が不十分であったため、私が、再質問において、「今の中央区職員の総力をもってしてでも、吉田副区長にしかできない事業というものが、本当にありますか。あれば、その事業とその理由を教えて下さい。」と問いました。

 それに対し、「議案自体の上程がまだであるから」ということを述べられて、ご回答をいただけなかったことは、たいへん残念に思っています。
 問うた内容は、あくまでも「事業の有無」を問うています。今後、上程されるかもしれないものへの判断材料を得るための質問でした。
 報道では、すでに周知の事実でもあり、多くの区民が注目していることが明らかです。真摯に向き合っていただきたかったです。


 他の質問部分は、大部分において、前進した内容のご回答をいただきました。一部、課題が浮かび上がったものもありますが、それら部分は、これからの議会で、前進へと向けられるように努力して参る所存です。
 
 ➨以下、区の回答の概略を入れておきます。詳細は、議事録をお待ちください。

 


******************************

 中央区議会かがやき中央の小坂和輝です。一般質問通告に従い、中央区が直面する喫緊の課題12項目につき質問致します。明解なるご答弁をお願いいたします。再質問は留保致します。

1まずは、新型コロナウイルスについて、第6波は必ず来ると言われその備えを急がねばならない。

コロナワクチンは、死亡者数や重症患者数を減らすのに有効であった。その予約の段階で混乱が生じ、住民、クリニック両者に多大な労力を課してしまった。3回目接種においては、ICT技術を用いて、予約方法の改善がなされないだろうか。①デジタルデバイドに十分に配慮しつつ、個別接種に参加するクリニックへの予約に対応する統一したネット予約システムの構築を区が行うなどの対策を願うが、いかがか。(なお、本調査は、たまたま今朝(2021年11月19日)7時のNHKニュースでも取り上げられています。)また、かかりつけ医で接種ができるような工夫は何かできないか。

➨統一予約システム採用、12月からわかりやすい周知をし、かかりつけ医で接種できるようにしていく。

自宅療養患者が入院できず、自宅で亡くなるケースが全国で散見された。第5波の感染拡大期には、感染者登録が集中し中央区保健所だけでは、見守りのキャパシティを超えた日が存在した。自宅療養患者の見守りにおいては、ハーシスの活用と共に、かかりつけ医ら医師も見守り体制に加わり、症状の急変に対応をしていくことで安全な見守りが可能になる。②保健所と医師が連携した、自宅療養者のフォローを行う体制整備を第6波では行うべきと考えるが、いかがか。

➨9月に中央区・日本橋医師会と連携し、医療支援体制を取りまとめた。今後、具体化する。

 このような医療連携を行う場合、関係者間での開かれた議論が重要である。今月10日、保健所主催で医療関係者に向けたコロナ感染のウェビナーが開催され、地元医師らとコロナ施策の率直な意見交換がなされた。初めての試みであったが、③今後もこのような開かれた議論をウェブなども活用しながら積極的に行うべきではないか。

➨医師会と協議し、対応。

2 次に、コロナ禍のこどもの心への対応について

国立成育医療センターを中心とした「コロナ×こども本部」研究グループにより、子ども達へ6度にわたり実施されたアンケート調査結果からは、「子ども達の4割でスクリーンタイムが増加」し、「ストレス反応を抱える児が7割」、「中等度以上のうつ症状が、小学校高学年で15%、中学生の24%、高校生の30%に見られた」という。また、報道にもあるが、「児童生徒の自殺者数も昨年8月が64人と前年同月の2倍になるなど昨年度の増加が明らか」である。コロナ禍は子ども達のこころに深刻な影響を及ぼしている。

①区では、学校生活において、実際にストレスを抱えた子ども達や、うつ症状を呈した子ども達はどれだけの割合で生じたと把握されたか。

➨「学校へ行くことが楽しい」という回答の子どもが減っている。

②「日本小児心身症学会」が推奨する「QTA30」という質問用紙により、子どもの心身の健康度を早期に評価できると言われている。小学校4年生から可能で、質問数30で子どもが約3分で回答できる。本区もこのようなストレス評価の導入を検討すべきと考えるがいかがか。

➨学校生活に関するアンケートを全校で実施し、子ども達の状況を把握している。

「中央区の不登校の児童・生徒も昨年度小学生が51名で例年の約2倍、中学生が73名と例年より約10名プラス」で、増加の傾向を見せた。適応教室「わくわく21」では、タブレット端末等を用い、家から出られない子も含め不登校の児童・生徒に学びの場を提供していることを聞いている。

不登校の児童・生徒の中には、朝起きれない、体がだるい原因として、「起立性調節障害」という疾患が原因している場合もあり、医療との連携もとても大切である。特に、コロナ禍、休校のために家で寝そべってすごすことで、自律神経機能が脆弱化し、「起立性調節障害」を来たすともいわれている。③不登校では、学校から医療につなげる支援もお願いしたいが、医療との連携はできているか?

➨スクールソーシャルワーカーが医療と連携の例ある。

3、次に副籍制度について。

第三回定例会補正予算で、中央区保健所等複合施設の施設再編がなされ、すべての子どもが障害のありなしにかかわらず成長発達を支援するネットワークが充実することとなった。同施設内の区立明石町保育園には、医療的ケア児が通うことができる共に育ち・学ぶ環境が整備される。

特別支援学校への就学の場合、地域を離れて通うこととなるが、その全ての児童・生徒が、地元の小中学校にも「副籍」をもつ。この「副籍制度」を活用することで、特別支援学校に通いながらも、副籍のある地元の学校の行事や授業に参加し、共に学ぶ機会を得ることができる。地域とのつながりを持ちながら育つことにより、お互いを知り、社会人になっても共に支え合いながらその地域で住み働くことが自然と可能になっていくであろう。①「副籍制度」の活用にあたり、同制度の理念をどのようにとらえているか。

➨共生社会の実現が根底にある。互いに支え、共に暮らす地域社会をつくる。

保育園から小学校へと上がる就学では、切れ目のない福祉と学校現場との連携が欠かせない。『育ちのサポートカルテ』を用い、関係機関の横の連携と、幼稚園・保育園と小学校中学校間の情報共有をしているが、さらに、区は、個別の事案に関し、子ども発達支援センターのコーディネーター4名がサポートカルテを活用して「連絡調整」をおこなっているとのことである。

②この「連絡調整」とは、医師やゆりのきスタッフが小学校に求める合理的配慮の提案を、コーディネーター自らが学校に出向き担任の先生らに直接届けるなど、医療と学校と福祉の組織を跨いだ調整まで行っていると解してよいか。例えば、医療的ケア児の就学においては、その準備はたいへん複雑多岐にわたり、学校の担任や看護師ら多くの関係者との調整も必要となりコーディネーターの存在が不可欠と考えるがゆえに質問する。

➨就学にあたり、学校に「育ちのサポートカルテ」を直接コーディネーターが渡している。

4、次に、デジタル化及びGIGAスクール構想に関連して問う。

本年2月に『情報化基本方針』が策定され、本区も、デジタル化が進行中である。今後、区は、デジタル化担当の副参事を採用するとのことで、全庁的な取り組みのなお一層の進展に期待する。

コロナ禍、協働ステーションの講座が中止になることが度々あり大変残念に思った。ウエブ講座が行えるように十思スクエアの通信環境の整備を早急に願う。①区の各施設における通信環境を一斉に調査し、不十分な場所をなくしていく必要性を考えるがいかがか。保育記録を電磁的記録での記載を可能にする条例改正が前定例会でなされたこともあり、②幼稚園や保育園でも通信環境を整える必要性があるが、進捗は。

➨通信環境を整備している。避難所となる可能性もあるため。

また、③学校の授業中において児童生徒が一斉にタブレットを使用しても、学校の通信環境は、十分耐えられる容量であると理解してよいか。拡大の必要性はないか。

➨学校は、インターネット回線を強化している。必要に応じ、強化していく。

教員の負担軽減と教育の充実をはかるため、私たちの会派は、「ICT支援員を一校一人の配置」を求めてきた。④PTA内で「学校ICT推進委員会」などを立ち上げ、父兄の中でICTができるかたが学校にアドバイザーとして入って行きやすくするなど、ボランティアの力を積極的に活用するとよいと考えるが、各校への広がり状況はいかがか。

➨国の基準を上回るICT支援員を配置。保護者との協力を得ている。

5,次に、開設が来年12月に迫った「本の森ちゅうおう」について。

「本の森ちゅうおう」がすべての区民の生涯学習の場としての機能の充実が図られることを望む。

 ①地域資料室や郷土資料館にある郷土資料・地域資料は、中央区が責任をもって管理を行っていくということであったが、どのように管理をしていくこととなったのか、指定管理者側との役割分担は、明確になったか。進捗状況をお示し願う。また、②デジタル化することで、区民が見る機会を増やすなど進められているか。③京橋図書館の移転に伴い破棄されてしまうような資料は出ないとの認識でよいか。

➨レファレンスは指定管理者。資料の入手・破棄は中央区がする。
 郷土資料は、デジタル化済み。
 地域資料は、順次デジタル化を行う。

6 、次に、築地の再開発について。

先月20日、中央区長と中央区議会議長連名で、築地市場跡地の再開発について、都知事に要望書を提出した。

本年5月20日提出の要望書には入っていなかった「ヘリポート」の文言が令和3年10月の『中央区築地まちづくりの考え方』に突然入り、築地地区まちづくり協議会の「築地場外市場等の交通基盤に関する検討会」委員からは、必要性を疑問視した否定的な意見が多く出された。周辺地域への騒音を考慮すると、①災害時のみ限定使用とするヘリポートを設置する旨の確約を都と交わすべきと考えるが、いかがか。

➨都は、国際会議場整備を想定している。災害時の拠点としても築地は大事。ヘリポートは、平時と災害時をイメージしている。住民の生活環境に配慮したものとしていく。

②現在、「KK線緑のプロムナード」、「首都高上部の築地川アメニティ構想」、「日本橋川周辺の川辺環境整備」など、いわば、グリーンインフラの都市基盤が区内各地で整備されようとしている。築地市場跡地も周辺が水辺と浜離宮に接し、グリーンインフラをまさに形成する。これら地域の統一的な整備のありかたを、今後策定する『中央区グリーンインフラガイドライン(仮称)』の中で提言するべきと考えるがいかがか。

➨『中央区グリーンインフラガイドライン(仮称)』本年度中策定する。

③提言だけではなく、同ガイドラインに合わせた整備の実現方策を諮問するための『グリーンインフラ整備審議会(仮称)』を立ち上げるべきと考えるがいかがか。

➨緑化推進協議会で審議していく。柔軟に同ガイドラインを更新。

7、 築地再開発のたもとには、ちょうど重要文化財である勝鬨橋も存在する。

築地大橋の迂回ルートも完成したこともあり、①築地市場跡地の再開発に合わせて、東京都と共に、勝鬨橋を再び開かせてみてはどうか。観光の“起爆剤”になり、築地や月島への集客へとつながるはずである。

➨美しい橋の魅力をアピールしていく。開閉は課題が多くある。

 

なお、現在、勝鬨橋のペンキ塗装がいたるところで剥げてきている。昨年の環境建設委員会で指摘したが、まだ塗装の修復に取り掛かかられておらず、橋の躯体への影響を懸念する。②橋の塗装を急ぐべきことの要望が都に届けられた後の経過のご報告を願う。

➨都が、計画的に点検補修する。令和3年は点検したところ。

8、次に、月島三丁目再開発問題について

 月島三丁目では、南地区も北地区も、再開発が進行中である。両開発とも、「住民が住み働き続けられること」を目標として掲げられていたが、現在の施行地区内のコミュニティを守るための対策が、いまだに明らかにされていない。①工事期間中は、住民は、少なくとも4-5年はばらばらになってしまうわけであるが、コミュニティのつながりが続けて行けるように、中央区も何らかの支援をすべきではないか。

➨町会の案内を、配布できるようにするなど検討する。

 北地区南地区の建築工事が来年から同時期に始まる。トリトンのオフィス高層棟と同規模の190m級のタワーが同じ月島三丁目の丁目に2本建つ計画で両方合せた延べ床面積は22万㎡、区役所本庁舎1.8万㎡の約12棟分をのみこむ大規模な開発である。②狭い路地のまち月島における工事期間中の騒音、振動、粉塵などの周辺地域の住環境への負荷をどう評価しているか。

➨周辺住民への影響が最小限になるように指導している。両再開発組合が調整する。

 ③「わたし児童遊園」の代替地及びわたし児童遊園から隅田川に抜ける動線は、工事期間中も確保されると考えてよいか。それら場所や位置について、未だに再開発組合からの提示がないために改めて問う。

➨代替地などの確保を区が再開発組合に依頼中。


 北地区では、B-1街区において、A街区の超高層建物からは独立した建物内に、障害者グループホームを区は持つ。④区が支払うこととなるグループホームの修繕積立金は、そのB-1街区単独の建物に対してもつという考えでよいか。⑤取り壊しとなる「ピアつきしま」の現居住者への工事期間中の住まいの提供は、どのようにするのか。

➨修繕積立金は従後資産が確定されたらわかる。「ピアつきしま」の住民は、先に移住先ができてからうつるため、住み替えの必要なし。

9 、月島三丁目南地区では、準備組合前の「月島三丁目28・29・30番地再開発協議会」において中央区が実質的に主催するものでありながら一部住民が排除された。また、再開発準備組合段階では、北地区、南地区両者とも、一部の地権者が排除されてまちづくりの話し合いが進められた。

第一種市街地再開発事業など再開発では、施行地区内の住民や事業者は、強制的に否が応でも立ち退きか再開発ビルに入る選択肢しかあたえられなくなる構造からすると、準備組合の前段階から、たとえ再開発に反対の考えであったとしても排除されることなくすべての住民にまちづくりの情報を提供して街づくりが進められるべきである。

①区が委託したコンサルタントが取りしきるなど実質的に区が主催する再開発準備組合の前段階の組織では、区が主体的に関わるものであるがゆえに、施行地区内の全ての住民への開催通知を行って、まちづくりの話し合いを進めるべきと考えるがいかがか。

➨事務局運営やコンサルタントを派遣するが、あくまで、組織の決定に基づいておこなっている。

②また、再開発準備組合が設立された後は、その定款なども区が把握し、すべての地権者へ情報が共有がなされたうえで、まちづくりの話し合いを進めるべきであると考えるが、いかがか。

➨区は、定款など把握するつもりはない。

10、本年3月30日、中央区は、2050年までに区域内の二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指すとする『ゼロカーボンシティ中央区宣言』を行った。

①区は、本宣言を達成するために、どのような施策展開をする考えか。

➨まずは、中央区が模範をみせる。中央区環境行動計画を見直し、区民や事業者の行動変容を目指す。

私も、大規模再開発に伴い、どれだけ温室効果ガスが生じるかを『環境アセスメント』することの重要性を以前から指摘してきた。以前の一般質問では、「都条例で定められた環境影響評価制度には、既に評価項目の一つとして、温室効果ガスが位置づけられており、評価項目は、事業者が都と協議の上、選定している。」との答弁であったが、評価項目の一つとしての位置づけがあったとしても、「地域区分に応じた適切な評価項目が選定」された結果、温室効果ガスが、実際は評価されていないのが現状である。港区などでは都がやらない場合において独自の『環境アセスメント条例』を設け、大規模再開発における「温室効果ガス」を評価している。

②まちづくりにおいて、『ゼロカーボンシティ中央区宣言』をいかに反映させていくのか。③区内大規模再開発における『環境アセスメント』において、「温室効果ガスの排出」「地球温暖化防止」の評価を行うことの必要性について、いかにお考えか。

➨まちづくり条例にそって、環境対策を指導。環境アセスが出された場合、温室効果ガスの排出の点で意見をしていく。

11、次に本庁舎整備について。

平成29年3月『公共施設等総合管理方針』を立てたうえで、本年3月下位計画である『公共施設個別施設計画』が立てられた。この『公共施設個別施設計画』を受け、本年度は上位計画である『公共施設等総合管理方針』を改定するという。①4年間という短期間での今回の改定の目的はいったい何か。

➨5年たっており、『公共施設個別施設計画』を反映させる。

 本庁舎整備では、以前の費用の見積りが250億円~350億円と区の財政規模の1/4~1/3という巨額の財源が投入されるため、コロナ禍の緊縮財政下、慎重に時期や規模を検討していくべきである。『公共施設個別施設計画』の別添資料である「中長期修繕更新費用一覧表」に基づく私の分析によれば、現在の本庁舎に必要となる特に大きな費用は、今から25年先の2046年における18億円であり、それまでは、大きな費用をかけることなく推移が可能とされている。

一方で、本年2月に出された『オフィス環境調査』によると、職員一人当たりの保管文書量が約7mであり、職員が狭いスペースでの作業によって、作業効率が低下していることが指摘されている。京橋図書館移転部分で新たなスペースが生まれることや、ICT化の進捗により文書の保管スペースが減ることで、スペースの問題が一時的にではあるが解消されうる。

②従って、本庁舎整備は、喫緊では急ぐ必要性はないと考えられるが、検討のタイムスケジュールをどのような目途を立てているか。今回の『公共施設等総合管理方針』改定で示されるのか。

➨首都高の影響が判明してから検討に入る。『公共施設等総合管理方針』改定では、本庁舎を60年もたせた場合、70年もたせた場合の経費を示す。

 ③本庁舎は、交通結節点にあるべきという観点からは、築地市場跡地も区役所移転候補地の選択肢の一つに上げてはどうか。

➨都が開発するので、考えていない。

12最後に、本年12月吉田不曇副区長が任期満了を迎えるにあたり、本定例会で次の副区長選任が上程される。もともと「1期4年間」で運用されてきた副区長人事であったが、吉田不曇氏は、異例の「4期16年」と長期間にわたり副区長を務められた。

人口回復へと向かう中央区のまちづくりの基盤を作られた功績は甚大であるものの、東京2020大会が無事終了し、中央区のまちづくりもあらたなステージへと入った。首都高地下化、地下鉄新線構想、築地再開発そして本庁舎整備などの現実化までには相当長期間を要する。

また、区の課題の重心も、デジタル化や温暖化対策の着実な推進、参加型でかつ開かれたポスト・コロナのまちづくり、誰一人取り残すことのない福祉などへと移行してきている。

 同じかたが3期、4期と副区長その他の役職を担われてしまっては、人事面でのしがらみや組織のマンネリ化や硬直化が生じ、それこそが後進が育つことへの大きな弊害となっていると考える。結果、組織としての取り組みよりかは、属人的な取り組みに依存することになる。

①本区の審議会委員や教育委員の再任にあたっての考え方を問う。

➨再任は、特段の基準を設けていない。継続性、後任者の人材がえられるかなどで個別に判断。

②また、(吉田副区長を再選任する考えであることが既に報道から明らかになっているところでありますが、)今回の副区長選任にあたり、区長は、何に重きをおいて選任を行うお考えであるか。

➨20万人を見据えたまちづくり、交通基盤の整備、環境対策に着実に対処しうる人材を求める。

以上

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