中央清掃事務所清掃事業係 御中
住所:東京都中央区月島3-30-3ベルウッドビル2F
氏名:小坂和輝
中央区災害廃棄物処理計画中間報告について意見を致します。
よろしくお願い申し上げます。
第1、総論
1、本計画の策定にあたっては、中央区防災会議においても検討されたうえで策定されることを求めます。
2、概要版に区民及び事業所の災害廃棄物処理に関する行動指針を入れること
概要版に、初動期、応急対策期、災害復旧・復興期、区民及び事業所は、災害廃棄物処理に関する行動を、それぞれに具体的に何をすべきかについて、わかりやすく記載をお願いします。図1-4のタイムラインを入れた図にも区民と事業者の役割を入れてください。
理由:本計画の実行においては、区民の協力が必要不可欠です。区民及び事業所がどのように行動すべきか、整理して、お伝えする必要があるため。
3、「 D ディ .Waste ウエイスト -Net ネット (災害廃棄物処理支援ネット ワーク)」の活用
区の総合防災訓練において、参加機関として同ネットも参加いただく。また、防災拠点での防災訓練では、同ネットについても周知を行うようお願いします。
4、「中央区総合防災訓練」では、どのように仮置場が設置されるかなど一般廃棄物処理に関する訓練も盛り込むことをお願いします。
5、現在策定中の「中央区国土強靭化地域計画」の文言がない(ちなみに、「中央区国土強靭化地域計画」側には、本計画の文言が入っています。)ため、その記載(図1-1など)と、実際の有機的な連携のもと運用される体制整備をお願いします。
6、「災害廃棄物処理計画及び実行計画の位置づけ」の図の中央区の場合に当てはめた記載への修正
環境省の図を図2-2では、用いていますが、中央区の場合に当てはめて記載いただけますようにお願いします。
7、3頁、基準となる被害想定を最新のもので行うこと、あるいは、最新のものが出された場合、それにあわせて本計画も改定を行うこと。(今後策定する「災害廃棄物処理実行計画」では、最新の被害想定を用いるのでもよいかもしれません。)
理由:先日の12/7の企画総務委員会で議論されたように、東京都は「首都地下地震等による東京の被害想定(平成24年4月 東京都防災会議)」を改定作業中です。改定された最新の被害想定で、準備されることをお願いします。
8、4頁、水害の想定についても、最新のもので行うこと、あるいは、最新のものが出された場合、それにあわせて本計画も改定を行うこと。(今後策定する「災害廃棄物処理実行計画」では、最新の被害想定を用いるのでもよいかもしれません。)
理由:先日の12/7の企画総務委員会で議論されたように、東京都は水害のハザードマップについても改定作業中です。改定された最新の被害想定で、準備されることをお願いします。
9、13頁、災対保健所部、「2,医療、防疫及び食品衛生にかんすること。」を太字に修正願います。
理由:災害廃棄物、特にし尿管理ができない場合に、感染症発生の原因となるため、その防疫は、災害廃棄物に関わる重要な活動と考えられるため。
10、16頁、他自治体との相互援助協定への災害廃棄物処理に関する項目を位置づけること
理由:現在の他自治体との相互援助協定の中に、文言としての「災害廃棄物処理」が入れられていないため、その内容も協定内に文言として盛り込むことを求めます。
11、「平常時の取組」と記載のあることがらを実際にとりくむこと
21頁等に平常時の取り組み事項を記載されているが、平常時だからこそ準備できることと考えられ、実際に取り組み是非とも「災害廃棄物処理実行計画」には書き込まれるようにお願いします。もしくは、本計画にそこまで書き込めるなら書き込んでいただけますようにお願いします。
12、帰宅困難者の想定が低くないでしょうか。観光・商業としてでもある中央区としては、観光やショッピングで訪れるひとも試算に入れるべきと考えますが、30万9315人の発生予測には、それらの方々も入っているでしょうか。入っていたとして場合に、帰宅困難者となる発生率はもう少し高くすべきではないでしょうか。
第2、各論
1、27頁、地区集積所、仮置場のマップの作製
本計画で、災害廃棄物処理の仮置場の設置の考え方はまとめられ、地区集積所が、区立公園・児童遊園等になると示されています。
災害時に、区民がすぐに廃棄の行動がとれるように、地区集積所、仮置場の候補地のマップを作成し、区民に平時から周知いただけますようにお願いします。
2、27頁、災害廃棄物があまりにも多量に発生した最悪のケースにおいて、仮置場としての月島川、新月島川、朝潮運河の利用の是非の検討
万が一、災害廃棄物が多量に出てしまった場合において、道を塞ぎ、物流を閉ざすよりは、月島川、新月島川、朝潮運河などの内水面を仮置場にすることは想定しえないものだろうか。
学識経験者を入れ、仮置場が見いだせない場合の最悪の事態における内水面の利用の是非の検討をお願いします。
「中央区国土強靭化地域計画」との同時の検討が必要かもしれません。
3、32頁、区民への広報、本計画のリーフレット作成
本計画の簡単な考え方を、平時から区民にお伝えすることが大事だと考えます。本計画の内容を簡単にまとめたリーフレットを配布したり(特に防災拠点での防災訓練の際など)、区報に掲載したりすることを求めます。
理由:災害時になってから、災害廃棄物の処理の方法を区民にお伝えしても、混乱した状況ではお伝えするのが難しく、事前からお伝えをすることが重要だと考えるため。
4、32頁、大規模イベントでのごみの廃棄場所設置は、災害廃棄物処理の考え方で設置すること、予行の意味での設置
実際に防災拠点での防災訓練などの場での災害廃棄物をどのように廃棄するかについての啓もうや、場合によっては、どのように仮置場を設置するかについて設置する訓練を行うことを求めます。
同時に、区民スポーツの日や盆踊り大会などの際に、ごみの捨てる場所の開設は、帰宅困難者等に対する災害廃棄物の廃棄の手法で設置することにより、ごみを捨てることが、自然と災害廃棄物を捨てることの訓練になるようなレイアウトをお願いします。
理由:平時から、なにげなく、災害時のことをイメージして準備されることが、防災の心備えにおいて、有効であると考えるため。
5、51頁、環境モニタリング
環境モニタリングに、放射性物質のモニタリングも入れるようにお願いします。
理由:大災害の際は、原発事故も想定して準備すべきと考えるため。災害廃棄物が、放射性物質で汚染される場合を想定すべきと考えます。
6、54頁、損壊家屋の公費を得る手続き
損壊家屋の場合に、どのように公費が出て解体できるのかその申請の流れを、わかりやすく記載をお願いします。図2-12は、まだ、見ずらいです。
7、62頁、思い出の品の整理
思い出の品に関してまで配慮されていることに感謝します。
その実効性を担保するため、思い出の品に関して、どのように整理されているかの情報にうまくたどり着けるように、ホームページでの情報発信の場所や実際に保管の場所についても記載いただけるようにお願いします。
8、25頁、災害時対応型公衆便所など整備状況のマップでの記載
災害時対応型公衆便所などの整備状況がわかるように、マップも入れてください。
第3、用語集にいれるべき用語
用語集に入れるべき用語について、順不同で書きます。
「災害廃棄物処理支援ネットワーク」アルファベットにあるD ディ .Waste ウエイスト -Net ネット 」を参照との記載をサ行で。
「トラックスケール」
「フレキシブルコンテナバッグ」
「災害廃棄物処理実行計画」
「思い出の品」
「タイムライン」
「中央区地域防災計画」
「中央区国土強靭化地域計画」
「洪水ハザードマップ」とくに、荒川版と隅田川・神田川・日本橋川版の違いを含めた解説
「ライフライン」
「中央区一般廃棄物処理基本計画」
「し尿処理」
「災害時対応型公衆便所」
「災害時相互援助協定」
以上