教育庁都立学校教育部特別支援教育課特別支援教育企画担当御中
「東京の特別支援教育の充実に向けて~東京都特別支援教育推進計画(第二期)第二次実施計画(素案)~」への意見
意見を提出いたします。
ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。
1,副籍制度の充実による交流活動の推進、60頁・番号32
副籍制度は、なぜ、減っているのか。利用しづらく、克服すべき課題が多くあります。お客様となるのではなく、お互いが学び合う仲間として、定期的な開催となるように求めます。
そのためには、バックアップする人が必要で、その方々の要請と支援を求めます。
単なる交流だけではなく、文言をあらため、「副籍制度の充実による共に学び合って成長する活動の推進」と題名も改めるようにお願いします。
ネットを使って、副籍の学校の授業への参加もより簡便にできるものと考えます。
2,特別支援学級の各地域での開設、48頁、62頁・番号34関連で
中央区であれば、区は、3-4の地域に大きく割ることができます。
それぞれの地域に、例えば、中央区であれば、月島、晴海、京橋、日本橋となります。
それぞれの地域に、特別支援学級を開設し、地元で、学び続けられるようにお願いします。
その点からは、晴海地域と日本橋地域への特別支援学級の開設をお願いします。
特別支援学級開設につき、東京都が支援していくなど、記載の新設をお願いします。
3,特別支援教室の2年間という期限の撤廃、68頁・番号42
特別支援教室が、2年間の利用という期限を設けた運用が中央区ではされようとしています。現実的な指導とは言えず、きちんと、小学校中学校で本人の進捗に合わせ通えるように指導体制の充実をお願いします。
2年間という制度利用期限の撤廃を強く要望致します。
4,「育ちのサポートカルテ」の有効活用、64頁・番号37、71頁・番号46、103頁・番号103
中央区では、育ちや発達に気になる子ども達に、子ども発達支援センター「ゆりのき」で、「育ちのサポートカルテ」という個別指導計画を作り、ゆりのきー保育園・幼稚園―小児科クリニックー児童発達支援施設などで情報を横の連携として共有しながら、その本人の支援に役立てています。
小学校➝中学校➝高校と進学していく際は、切れ目のない支援のために、そのカルテを用いて情報の引継ぎを縦の連携として行っています。
このような切れ目のない連携の仕組みを、福祉分野と教育分野の省庁の壁を越えなされるように、「育ちのサポートカルテ」の仕組みの導入をお願いします。番号41には、「育ちのサポートカルテ」のような連携ツールの記載を強く要望します。「情報提供」との記載だけでは、前進しないと考えます。
就学相談が必要な子どもには、年中からでも行えるような仕組みもお願いします。
5,東京都と区市町村との教育委員会間の連携、28頁
本計画の策定においても、東京都と区市町村が、意見交換をしながら作成されますようにお願いします。そして、作成されたあとも、その運用においては、十分に区市町村の意見を聞いて行っていけるようにお願いします。
本計画が策定中であることが、区市町村側から、区民へのお知らせがなされなかったため、共に作るという姿勢となるようにお願いします。
6,不登校での発達障害の有無の分析、102頁・番号101
102頁で、不登校における発達障害の影響の記述があり、実際にどれだけのかたにその影響が考えられるか、不登校の理由の調査で、その数の記載もお願いします。そして、その場合の実際の対応を、医療機関とも連携しながら、お願いします。
7,施策の実施における福祉分野との連携、106-111頁・番号104-112
教育施策の実現においては、自立支援協議会の場などで、教育委員会からの出席のかたにご発言いただきながら、本計画の反映を、自立支援協議会で言われる施策に対して、行っていただけますようにお願いします。
キャリア、生涯教育、医療的ケア児支援など、自立支援協議会との有機的な連携が必要な施策が本計画で書かれています。
8,特別支援学級、通常学級への支援員の配置の充実62頁・番号34
現場では、どうしても人手が足りなくなっている状況で、支援員の配置を厚く行っていただけますようにお願いします。
9,生涯教育の充実のための記載、31頁、34頁、84頁・番号71
生涯教育の記載が、スポーツ、芸術などに限定されているように思います。一生涯学び続けられるような支援や場の設置をお願いします。
それは、図書館などでもできると考えます。
『生涯教育の充実』という項目を、【自ら望む将来を実現するためのキャリア教育等の充実】及びウ豊かな心と豊かな体を育むためのスポーツ・芸術教育等の推進などに、新設いただけますようにお願いします。
10,大学との連携36頁、進学指導の充実45頁・番号14
【一貫した指導・支援の充実に向けた関係機関等との連携強化】において、大学との連携強化がかかれていません。
大学へ進むかたもおられるので、大学との連携は必須であり、その施策としての項目の追加をお願いします。
11,特別支援学級担当教員の特別支援学校教諭免許状の取得、92頁・番号84
特別支援学級担当教員の特別支援学校教諭免許状の取得は、必ず行うように、その研究の充実や支援をお願いします。
オンデマンドを聴くことで、より単位が取りやすくなるなど、学びの環境整備もお願いします。
12,放課後の居場所、109頁・番号109
障害があったとしても、学童保育などでも過ごせるように、学童保育での最優先の受け入れとなるように福祉との連携をお願いします。民間にまかせるだけではなく、児童館などでの実施をお願いします。
13,医療的ケア児の通常学級に通える支援、インクルージョン教育66頁・番号40
その子の能力に合わせ、極力、通常学級に通えるように、看護師の配置など、支援の充実をお願いします。
医療的ケア児の記載が、特別支援学校では比重が重く割かれていますが、小学校・中学校での記載の充実をお願いします。
14,入院中の児の通常学級などへの参加、43頁・番号11
39頁で病院内教育の記載があるが、もとの学校に席をおきつつ、病院内でも学べるように、副籍制度の活用をお願いします。
15、発達障害に関する理解の促進93頁・番号84ウ
通常の学級の教員や児童・生徒らへの発達障害の理解の促進を、よろしくお願いいたします。そのための教材の開発もお願いします。
以上