この1年の間で、社会学の可能性を感じる機会が、3回ほどあったため、手にした本。
『社会学的想像力』 著者 C・ライト・ミルズ、原著1959年。訳者 伊奈正人・中村好孝 ちくま学芸文庫 2017年第1刷、2021年第4刷
結構難解な本でした。
社会学でも、「価値ということが問題になるんだ」と思った箇所。
著者は、社会科学における価値判断がどうあるべきかまでは、引用箇所では述べていませんが、いずれにしろ、慎重に取り扱うべきものであることは、伝わってきます。
「第5章 官僚制のエートス」の箇所では、
ポール・ラザースフェルドを引用しながら、社会学者になろうとする学生に、注意すべきことを述べられています。
私が、社会学の可能性を感じることとは、抑制的な(社会学がなんでも解決できるというものではないというような)方向性で書かれています。
現在、読んでいる途中で、気になった点をあげてみました。