「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

「赤ちゃんはどうやってできるの」と子どもに聞かれたら?包括的性教育とは。

2023-01-18 10:24:38 | 小児医療

 「コウノトリ」ではなくて、精子と卵子が一緒になって受精卵となり子宮の中で大きくなっていくことを、子どもの問いに向き合いながら、理解できる形で伝えることが大切です。早い子では初経を迎え妊娠につながる体となる小学四年生(10歳)までには、性交・妊娠の仕組みを知っておくべきと考えます。ユネスコの『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』では、5歳から伝える内容が整理され、日本でも包括的性教育として広がりを見せています。

 今年の4月から「生命(いのち)の安全教育」が始まり、プライベートゾーン、デートDV、性的同意などについて学校でも教えられます。プライベートゾーンは、顔・口と水着で隠れるところ(胸、おしり、性器)です。赤ちゃんのころから体を清潔にしながら、大事にしようねと語りかけて下さい。自分を大切にすること、思春期の体の変化を知ること、困ったときに相談できる大人を持つこと(かかりつけの小児科医にもご相談下さい)が、ご家庭と学校・地域での教育を通じ子ども達にしっかりと伝わりますように。子どもの問いに、科学的な知識を基盤にきちんと伝えていく積み重ねで、自分の体を自分で守れる子、自分の体の自己決定ができる子に育つことを願っています。

 #つながるBOOK、産婦人科医高橋幸子先生のHP『サッコ先生の性教育研究所』、集英社りぼん別冊『生理カンペキBOOK』など参考になります(本稿でも参照)。


*******包括的性教育に役立つ書籍や教材********

●サッコ先生の性教育研究所
https://sakko0607.wixsite.com/sakko/about

●自分の体の自己決定、性的同意とは?
動画解説 https://youtu.be/xxlwgv-jVI8


●世界の性教育 国際セクシュアリティ教育ガイダンス
https://sexology.life/

https://sexology.life/world/


●#つながるBOOK
https://www.jfpa.or.jp/tsunagarubook/

●女性の健康教育プログラム まるっと
https://marutto-woman.jp/program/

https://marutto-woman.jp/product/

●集英社りぼん別冊『生理カンペキBOOK』
http://ribon.shueisha.co.jp/manga/seiri_kanpeki_book/index.html


<書籍>
●性をめぐる子育て支援



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