今日の北海道は快晴で気温が上がりそう。もう初夏の陽気でしょうかね。
今年のライラックはライラック祭りが終わった今が満開。春先の低温で植物のサイクルがちょっと遅れているようです。
さて、ただいま「掛川奮闘記」から「北の心の開拓記」ブログへの移行推進運動中です。こちらへの移行をよろしくお願いします。
さて今日は、
■シーニック・バイウェイ・フォーラム
■懇親会での一コマ の2本です。
【シーニック・バイウェイ・フォーラム】
シーニック・バイウェイ北海道では、これからの6月、9月、来年の2月を集中強化月間と称して、活動を積極的にPRすることにしている。
今日はそのシンボリックな意味合いとして、札幌市内の会場でシーニック・バイウェイ北海道フォーラムが開催された。
午前中は、今回指定を受けた三つのルートと二つの候補ルートの地域の皆さんが一堂に会して、現在考えていることやこれからの豊富、様々な工夫などを語り合うセッションが行われた。
午後は道商連の高向会長から今回認定された三つのルートの認定証がそれぞれの代表者に手渡されると共に、それぞれのルート紹介プレゼンテーションが行われた。
プレゼン能力はなかなかのもので、綺麗な映像と上手な説明に感心した。
基調講演は筑波大学の石田東生(いしだはるお)教授と、NHKの女性アナウンサーの目加田頼子さんのお二人。
石田先生からは、シーニック・バイウェイを通して道路事業の一歩外へ支援ができるような枠組みを作るようがんばれ、という応援のメッセージであった。
また目加田頼子さんは、私がちょうど北海道にいなかった3年間を北海道で過ごして、この3月に東京へ帰られたのだった。まさに私とちょうど入れ替わりだったのである。
しかもこの間、シーニック・バイウェイには注目をしてくださっていて、陰に日なたに応援をしてくださっていたとのこと。
目加田さんからは「北海道の皆さんはばんえい競馬に行ったことがありますか?私はあれはすばらしい北海道文化だと思うのですが、皆さんはいかがですか」ということで、ばんえい競馬をダシにして地域文化を馬鹿にする風潮をアジるお話であった。
まさに私が掛川で地域文化を知ろう、とアジったそのままなのだが、私自身もばんえい競馬には行ったことがなくて、地域文化を知ろうとしていない者の一人であったのだ。
まあそれだけ地域の文化を本気で知ろうとはしないものだ、という心理だが、外から来た者ほどそう言うことを感じるのだから、そういうことに気づいた人間はそれを言い続ける義務があると思って、叫び続けるのが良いだろう。
* * * *
講演の後はパネルディスカッション。地域作りにも熱心な林美香子さんをコーディネーターにして、我孫子健一北海道観光連盟会長、石田先生、目加田さん、そして写真家にして女満別町の商工観光室長という山本勝栄(かつえ)さんの4人で、北海道観光の魅力やシーニック・バイウェイの可能性などについて意見を交わした。
中でも元道庁の副知事までされた我孫子さんからは、「シーニック・バイウェイは北海道開発局54年の歴史の中で最高の取り組みだ。大いにがんばってください」というエールが送られ、会場を沸かせた。
山本さんからは、地域の外郭団体がなかなか動いてくれないのが残念という思いや、せめて自分だけはやろうとしている活動などが紹介された。
特に、地元の観光案内などは休日にお客さんが訪ねてくるのだけれど、そういうときには観光協会も休みで、問い合わせに答える体制ができていない。そこで仕方がないので、自分の携帯番号をパンフレットに載せて、自らが観光案内をしている、というエピソードを教えてくれた。
すばらしいマインドだが、組織で考えると後に続く人が大変だろうな、というのも正直な気持ちである。
組織というのは安定しているが、パフォーマンスはなかなか上がらないものだ。
会場には全道各地から地域活動をしている人たちも集まってきてくれていたので、大勢の方と挨拶をすることができた。
「友達の友達はみんな友達」の精神があれば、北海道中が友達のようなものだ。それくらいの気構えで望まなくてはやれないのも、シーニック・バイウェイである。
いよいよこれからが正念場である。
【懇親会での一コマ】
続いては懇親会。お酒も少しはいると舌も滑らかになって普段は聞けないような話も聞けるのでこういう時間が大切である。
ニセコでペンションを経営しながら地域活動をしているYさんと一月ぶりにお会いしたが、「今年は農作物が3週間遅れていますよ」とのこと。
早く盛り返して欲しいものだ。
「ペンションだと悪天候のときなどは大変でしょうね」と訊くと、
「いえ、そう言うときの方が僕らにはチャンスだと思っています」とのこと。
「おや、それはどうしてですか?」
「事故や災難の時って、お客さんは誰かに頼りたくなるじゃないですか。だからそういうときに、『大丈夫です。安心してください』って対応をすると、それだけお客さんに僕らの印象が強くなるんです。そうやって仲良くなって何度も来てくださるお客さんが多いんですよ」
「なるほど、ピンチはチャンスなんですね」
「ええ、もっともそれだけ対応するのは確かに大変なんですけどね」とも。
そう「ピンチはチャンス」なのだ。
ピンチの時に頼られる存在が次に生き残るのだ。「逆境の時の友が本当の友」とも言う。不遇を天に向かって嘆いている暇があったら、そのときに自分以上に不幸な人を助けることだ。
その信頼こそが明日に繋がって行くのだ。
シーニック・バイウェイもなんだかんだ言って、結局地域をつなげているのは信頼でしかないのである。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en2.gif)
今年のライラックはライラック祭りが終わった今が満開。春先の低温で植物のサイクルがちょっと遅れているようです。
さて、ただいま「掛川奮闘記」から「北の心の開拓記」ブログへの移行推進運動中です。こちらへの移行をよろしくお願いします。
さて今日は、
■シーニック・バイウェイ・フォーラム
■懇親会での一コマ の2本です。
【シーニック・バイウェイ・フォーラム】
シーニック・バイウェイ北海道では、これからの6月、9月、来年の2月を集中強化月間と称して、活動を積極的にPRすることにしている。
今日はそのシンボリックな意味合いとして、札幌市内の会場でシーニック・バイウェイ北海道フォーラムが開催された。
午前中は、今回指定を受けた三つのルートと二つの候補ルートの地域の皆さんが一堂に会して、現在考えていることやこれからの豊富、様々な工夫などを語り合うセッションが行われた。
午後は道商連の高向会長から今回認定された三つのルートの認定証がそれぞれの代表者に手渡されると共に、それぞれのルート紹介プレゼンテーションが行われた。
プレゼン能力はなかなかのもので、綺麗な映像と上手な説明に感心した。
基調講演は筑波大学の石田東生(いしだはるお)教授と、NHKの女性アナウンサーの目加田頼子さんのお二人。
石田先生からは、シーニック・バイウェイを通して道路事業の一歩外へ支援ができるような枠組みを作るようがんばれ、という応援のメッセージであった。
また目加田頼子さんは、私がちょうど北海道にいなかった3年間を北海道で過ごして、この3月に東京へ帰られたのだった。まさに私とちょうど入れ替わりだったのである。
しかもこの間、シーニック・バイウェイには注目をしてくださっていて、陰に日なたに応援をしてくださっていたとのこと。
目加田さんからは「北海道の皆さんはばんえい競馬に行ったことがありますか?私はあれはすばらしい北海道文化だと思うのですが、皆さんはいかがですか」ということで、ばんえい競馬をダシにして地域文化を馬鹿にする風潮をアジるお話であった。
まさに私が掛川で地域文化を知ろう、とアジったそのままなのだが、私自身もばんえい競馬には行ったことがなくて、地域文化を知ろうとしていない者の一人であったのだ。
まあそれだけ地域の文化を本気で知ろうとはしないものだ、という心理だが、外から来た者ほどそう言うことを感じるのだから、そういうことに気づいた人間はそれを言い続ける義務があると思って、叫び続けるのが良いだろう。
* * * *
講演の後はパネルディスカッション。地域作りにも熱心な林美香子さんをコーディネーターにして、我孫子健一北海道観光連盟会長、石田先生、目加田さん、そして写真家にして女満別町の商工観光室長という山本勝栄(かつえ)さんの4人で、北海道観光の魅力やシーニック・バイウェイの可能性などについて意見を交わした。
中でも元道庁の副知事までされた我孫子さんからは、「シーニック・バイウェイは北海道開発局54年の歴史の中で最高の取り組みだ。大いにがんばってください」というエールが送られ、会場を沸かせた。
山本さんからは、地域の外郭団体がなかなか動いてくれないのが残念という思いや、せめて自分だけはやろうとしている活動などが紹介された。
特に、地元の観光案内などは休日にお客さんが訪ねてくるのだけれど、そういうときには観光協会も休みで、問い合わせに答える体制ができていない。そこで仕方がないので、自分の携帯番号をパンフレットに載せて、自らが観光案内をしている、というエピソードを教えてくれた。
すばらしいマインドだが、組織で考えると後に続く人が大変だろうな、というのも正直な気持ちである。
組織というのは安定しているが、パフォーマンスはなかなか上がらないものだ。
会場には全道各地から地域活動をしている人たちも集まってきてくれていたので、大勢の方と挨拶をすることができた。
「友達の友達はみんな友達」の精神があれば、北海道中が友達のようなものだ。それくらいの気構えで望まなくてはやれないのも、シーニック・バイウェイである。
いよいよこれからが正念場である。
【懇親会での一コマ】
続いては懇親会。お酒も少しはいると舌も滑らかになって普段は聞けないような話も聞けるのでこういう時間が大切である。
ニセコでペンションを経営しながら地域活動をしているYさんと一月ぶりにお会いしたが、「今年は農作物が3週間遅れていますよ」とのこと。
早く盛り返して欲しいものだ。
「ペンションだと悪天候のときなどは大変でしょうね」と訊くと、
「いえ、そう言うときの方が僕らにはチャンスだと思っています」とのこと。
「おや、それはどうしてですか?」
「事故や災難の時って、お客さんは誰かに頼りたくなるじゃないですか。だからそういうときに、『大丈夫です。安心してください』って対応をすると、それだけお客さんに僕らの印象が強くなるんです。そうやって仲良くなって何度も来てくださるお客さんが多いんですよ」
「なるほど、ピンチはチャンスなんですね」
「ええ、もっともそれだけ対応するのは確かに大変なんですけどね」とも。
そう「ピンチはチャンス」なのだ。
ピンチの時に頼られる存在が次に生き残るのだ。「逆境の時の友が本当の友」とも言う。不遇を天に向かって嘆いている暇があったら、そのときに自分以上に不幸な人を助けることだ。
その信頼こそが明日に繋がって行くのだ。
シーニック・バイウェイもなんだかんだ言って、結局地域をつなげているのは信頼でしかないのである。
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