北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

福岡食文化の余韻

2007-05-12 23:23:39 | Weblog
 九州出張の余韻がまだ残っていて、頭がぼんやりです。

 福岡での初日には、地元の皆さんとの懇親会があったのですが、懇親会の最後と言えばやはり博多ラーメンでしょう!

 それもお店へ行くのではなく、「せっかくだから屋台のラーメン屋さんへ行きましょう」と誘われて、長浜魚市場近くの屋台を訪ねました。

 「あそこにしましょう」と入ったのは長浜とん吉本店。本店という名の屋台ですが、店舗の本店もあるそうですよ。

 ここはもともと朝早くから働く市場の皆さんへの朝ご飯提供というニーズから屋台が始まったらしいのですが、いまではそれも文化となって、夜の様々な食の提供と博多文化を食で支える一翼を担っています。

 屋台と言っても、壁に流し台やガス台もついた、本当に本格的な移動店舗。これが日中には全くないというのだから信じられませんね。

 もっとも最近では、屋台を運んでセットすることを商売にする人も現れるようになったようで、アウトソーシングはどこでも常のようです。

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 さて、念願叶って長浜とん吉さんの本格的博多ラーメンですが、これが実に美味しい。

 豚骨でも実にあっさりしていてどろりとした感じやこってりした感じがありません。実に味わい深いスープです。

 紅ショウガを入れようとしたら屋台のご主人が「入れすぎない方がいい。今は良い紅ショウガがないから、酸っぱくなっちまう」とぶっきらぼうにアドバイス。そうか、そういうものなのですね。

 「替え玉はいらないか?」と言われて、「いえ、もうお腹一杯ですから」と少し遠慮気味に断っていたら、「いいよ、サービスだ。味が違うから試してみな」と、私の丼に替え玉を入れてくれました。

 食べきれないので一緒に行った人達と分け合いましたが、なるほど、これは最初の麺とは味が違います。

 茹でたてなので、細くてやや固くて甘さがあって、最初の麺とはまた違った味わいを楽しめるのでした。そうかー、替え玉って博多ラーメンなら頼まなくちゃ駄目なんだ。

 やっぱり遠慮をしていては駄目なよう。『郷に入りては郷に従え』ですね。

    ※    ※    ※    ※

 福岡には福岡の屋台文化がありました。帯広の屋台村も有名ですが、ここまで徹底して日中と夜とが入れ替わるのは面白い姿です。

 そしてやはり屋台には触れあいがありました。この触れあいまで味わうのが真の屋台文化の味わい方と言えるでしょう。 

 あー、美味しかった。これで500円は安いわ。札幌の相場はいくらだっけ?
コメント
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