北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

駒場の東大~松涛を歩く

2007-05-26 23:21:15 | 東京ウォーク
 昨日の雨も昨夜のうちに上がり、今日は快晴の一日。

 気持ちがよいので、部屋の掃除とシーツや毛布などの大物の洗濯。気持ちよく洗うだけ洗った後に、干すスペースがないことに気づき、慌てて物干し竿を買いにゆきました。

 伸縮自在のステンレス物干し竿なんて結構高いのかな、と思ってみてみると一本600円たらず。案外安いのでかえってびっくり。これで大物の洗濯でも干すのに困らなくなりました。

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 さて、午後からは週末恒例のまち巡り。今日は渋谷区松涛(しょうとう)あたりをうろつくことにしました。「松涛」とは面白い地名ですがどんな由来なんでしょうね。

 松涛は渋谷に近いので、小田急線からは下北沢で井の頭線に乗り換えればすぐに着く距離です。しかしあまり便利に行けてもつまりません。周辺との関係性を理解した上で巡らないと、全体の土地勘が養われません。そこで下北沢駅で下車すると、そこからは井の頭線沿いに歩くことに。

 下北沢からの目黒区駒場界隈も、渋谷まで至近の距離ながらよく見ると密集地区によく見られる「木賃」と呼ばれる木造賃貸住宅が結構あります。井の頭線なんて、この写真だけ見るとどこの田舎のローカル路線かな、と思うくらいです。これが東京のど真ん中というのも実に面白いですね。

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 道の途中に東京大学の駒場キャンパスがあり、ここに美術博物館があると地図に出ていたので訪れてみました。


 東大キャンパスはさすがに我が国の最高学府としての趣がありました。駒場博物館はその一角にあって、(何を見せてもらえるのかな)と思いながら入ってみると、企画展の真っ最中。タイトルは「創造の広場 イタリア ~永遠に再生する春~」です。

 東大ではこの春からイタリア語がそれまでの第三外国語から第二外国語に格上げになったのだそうで、それも記念しつつ、「日本におけるイタリア2007・春」の一環として、イタリアを紹介する企画を6月17日までの期間開催しているのです。そう言えば、上野でのダビンチの「受胎告知」もその一環でしたね。

 レオナルド・ダ・ビンチのスケッチや、ダンテ、ボッカチオ、ペトラルカ、ガリレオ・ガリレイなど、様々な人物の…。イタリアには面白い人がたくさんいますねえ。一見の価値ありです。

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 さて、東大を離れて松涛地区へ。ここには鍋島松涛公園がありました。そこでまず公園を訪問してみると、ここに松涛の謂われが書かれていました。

 公園の看板にはこう書かれていました。

「鍋島松涛公園  この松涛園は、紀州徳川家の下屋敷跡を購入した鍋島家が明治年間に士族授産のために開いた茶園の名であり、松涛(しょうとう)とは、茶の湯のたぎる音から出た名で、この名の茶を生産していました。
 それがもとになって昭和三年にこのあたりの松涛という地名が生まれました…」

 明治維新は、武士の大量失業という負の側面があったのですが、心ある藩主はそれをなんとかしようといろいろな手を打ちました。静岡のお茶もそういう側面があったと聞きました。
 お茶もそういうことを考えながら味わうとまた違う思いが生まれるかも知れませんよ。

 今は東京では数少ない自然の湧水による池のある素敵な公園でした。一番最初の写真は松涛公園の池の映像です。

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 さて、その後はそのまま渋谷のセンター通りなどを通りながら渋谷駅へ。渋谷も何回も行かないとわかりづらいところですね。

 さて、明日はどこへ行きましょうか。思い切って北の方へ行ってみようかな。   
コメント (2)
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