北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

林試の森公園を訪ねる

2007-05-23 23:48:42 | Weblog
 仕事の現地視察で、目黒区の「林試の森公園」を見てきました。

 ここは、国家公務員住宅の横にある公園で、民間人の土地が公園で都市計画決定されていたところです。

 ここでは、都が防災性向上のためにこの民地を買収して公園を建設しようとしたところ、「そもそも国家公務員住宅という公共用地のほうに公園を作ろうとせずに、民地に作ろうとするのはおかしい」と反対が起き訴訟問題に発展していたところです。

 一審は原告勝訴、二審は逆転で都が勝訴して、最高裁で争われていたのですが、その判決が出て、またまた逆転で原告勝訴の決定が下されたのでした。

 面積の広い公園は、地震などの災害時の避難地として指定されていることが多いのですが、その場合は面積があるだけでは駄目で、大きな道路に接しているか、あるいは道路から公園までのアクセス性が良いかどうか、ということも重要なのです。

 この林試の森公園の場合は、太い道路に接していないために、民地を買収してそこへアクセス道路を造ろうとして訴訟になったものです。そういうわけで、公園を商売にしている者にとっては一度は見ておきたい公園というわけです。

    ※    ※    ※    ※

 さて、実際に見てみると、周辺の道路はやはり狭いのと、もともと林業試験場があっただけあって、樹木は素晴らしいということが分かりました。素晴らしい太さのプラタナスや大クスなど、ほれぼれするような樹木がたくさんありました。東京って緑があるところは実に豊かですね。

 林試の森公園。良かったです。

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 ところで、この公園の北側の下目黒地区にも実は密集地帯があるということになっています。(目黒の密集ってどんな感じなんだろう)と、帰りがてらにそのあたりも歩いてみることにしました。

 確かにこのあたりも太い道路が少ないようで、一方通行や、写真のような水路を埋めたような細い道もあるのですが、家には高級外車が二台もあるようなお宅もあって、今にも倒れそうな木造賃貸アパートという密集ではありません。

 道路が細いので通過車両もほとんどなくて、極めて静かで閑静な高級住宅街という印象すらします。「密集地区」と言っても、その成り立ちや現状は様々だと言うことがよく分かりました。

 でも中には、写真のような塀にアパートの郵便受けがついていたりして、なかなかに面白い風景にであうことができます。

 道を歩いていたら昔懐かしい「トオ~♪ フ~♪」というらっぱの音が聞こえました。なんだかへたくそだな、と思ったら、豆腐屋さんが通りかかった子供達に吹かせていたのでした。

 豆腐屋さんのリヤカーも、普段見るようなものよりは一回り小さい規格のものでした。まさに密集地区用の道具が開発されているというわけですね。

 細い路地に豆腐屋さんのらっぱ。

 ノスタルジーただようのどかな風景でした。  
コメント
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