北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

LCAC(エルキャク)による防災訓練

2010-07-10 23:48:42 | Weblog
 今日は釧路の厳島神社の例大祭の日。

 厳島神社の御祭神はイチキシマヒメノミコトと言って女性の海の神様。そんなわけか例大祭の日は必ず雨が降ると言われています。雨が降るくらいなら良かったのですが、この日は強い北風を伴った暴風雨。

 そんななか、今日は自衛隊の輸送鑑「しもきた」の協力を得て、住民避難という防災訓練が行われました。

 「しもきた」に積まれているのはLCAC(エルキャク)と呼ばれる巨大なホバークラフトです。正式にはLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇(エルキャク-1きゅうエア・クッションがたようりくてい)と言うのですが、これは空気を下に強力に吹き付けることで浮き上がり、そのため海の上でも大丈夫でかつ、砂浜にまで乗り上げて車や機材などを運ぶことができる揚陸艇というわけです。

 アメリカ海軍でも使用されているエア・クッション型揚陸艇(上陸用舟艇)で、Landing Craft Air Cushionの頭文字からLCACと通称されています。

 今日の訓練は地震のために陸上で孤立した住民を、「しもきた」の揚陸艇で砂浜まで迎えに行き救出して「しもきた」まで運ぶというもの。

 本来関係者は陸上のテントの中のモニターで様子を見る予定だったのですが、あまりの悪天候でテントの中まで雨が吹きさらす現状に、艦長さんのご配慮により「しもきた」の中で見学することを許可していただき、高いところから様子を見ることができました。

 ホバークラフトと言ってしまうとちゃちな船をイメージしがちですが、全長約25mでなんと70トンもの物資を運べるというのですから強力です。

 今日は岸壁に停泊した船からの出動でしたが、本来は沖に浮かんだ状態で船から海に出て、またその状態で船に戻ることができるというのですから優れものです。






 輸送艦「しもきた」には150名の乗組員がいるそうですが、こうした精鋭たちが日々訓練をして国防や災害に対応してくれているということに改めて感謝をしたいと思います。

 遠くからでもこれだけの施設を装備し、維持し運用していることに国の力「国力」と誇りということを強く思いました。

 改めて国を支えてくれている縁の下の力持ちに思いをはせたいと思います。

コメント
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