北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ホタテは塩だけで焼け~釧路ヤマまつり夏祭り

2012-07-14 23:45:09 | Weblog
 釧路市東部の益浦地区で、今年から「くしろヤマまつり 益浦夏まつり」が始まりました。

 かつては太平洋炭鉱のお膝元として活況を呈した益浦地区ですが、石炭産業が斜陽になり太平洋炭鉱が閉山をしたのが13年前のこと。

 太平洋炭鉱としては閉山したものの、「ヤマの火を消すな」という相言葉で市民が一丸となって発足した採炭のための会社が釧路コールマイン(KCM)です。

 KCMは、太平洋炭鉱の所有する坑道や炭鉱の機材を借り受けながら採炭事業を継続しつつ、採炭技術を海外の炭鉱技術後進国へ継承する研修施設としての機能も期待されるようになりました。

 これまでに中国とベトナムから国へ帰れば石炭産業の中枢を担うエリートが研修に訪れて、採炭技術はもちろんのこと、特に坑道の安全思想と安全資機材について研鑽を深めています。

 ここ益浦地区は、そんな外国からの研修生も受け入れて地域での文化的な触れ合いにも協力をしてくれている地区なのです。


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 【開会は太平洋太鼓】



 しかしながら、やはり地域の地盤沈下は著しく、かつての賑わいには到底及びませんが、昨年大規模総合ショッピングセンター「トライアル」が進出して、郊外型商業機能が大きく向上。

 そこで地元では今般、太平洋興発さんが中心となって「釧路ヤマまつり」実行委員会を作って、地域のにぎわい創出のためのお祭りを実施することとしました。

 今日の益浦地区は、時折海霧(じり)が漂う涼しい一日でしたが雨もなく快適な日和となりました。

 太鼓やキャラクターショー、物まね芸人の登場など、なかなかにお金のかかった凝ったつくりになっています。

 また、各種の飲食店や漁協さんなどの全面参加で賑やかな雰囲気は子供たちも大喜びのイベントとなりました。



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 さて本部席のテントでは、漁業団体の親分が炭火を起こして、自慢の海産物を関係者にふるまっています。

「今日もご苦労様です」
「おお、挨拶ご苦労さん、焼けたから食べてきなさい」

「あ、はい、じゃあちょっとだけ」…などと言いながら、焼きあがる牡蠣が美味いこと!

「ほれ、ホッキもホタテもツブもあるよ」
「かーっ、たまりませんね」



「知っているかい?ホタテを焼くときは塩コショウじゃなくて、塩だけで焼くと旨さがにじみ出て甘くなるんだよ」

 確かに、羅臼の塩だけで焼いたホタテは甘みが尋常じゃなくて絶品でした。今度やってみようっと。


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 しかし一通りいただいたらたちまちお腹が一杯に。


「どうしたの、まだあるよ」
「いえ、なんだかお腹が一杯で…」

「何ぼも食べてないしょ! ああ…ツブ食べたでしょ」
「はい、美味しくいただきました」

「こういうイベントの時はツブとイカは食べると消化が悪くてすぐ満腹になるんだよ。美味いものがたくさんあるときは、イカとツブは避けるんだな(笑)」
「そんな~、出しておいてそれはないでしょ…(笑)」



 
 この釧路ヤマまつり、たくさんの人が訪れて笑顔が満載。 

 この地域の新しい夏の風物詩として続けられることを大いに祈っています。
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