北大の校内でジンギスカンパーティ(ジンパ)を開きました。
今年は大学卒業30周年の年に当たるので、30年ぶりの同窓会をやろうということになり、札幌在住の仲間が感じを受けて企画をしたのです。
午前中の札幌は手稲山に雲のかかる不気味な感じでしたが、ジンパが始まる頃には快晴で時折揺れる木漏れ日が実に爽やかな札幌らしい日和となりました。
同窓の卒業生は全部で27人ですが、東京からの参加者が2名、地元札幌市内が2名、そのほか道内からの参加者が5名と全部で9名でのパーティ。
学部へ移行した時は成績が最下位の私でしたが、先日初孫ができて今や一番初めの「爺さん」となりました。いやめでたい(笑)。
またその外連絡が取れた仲間から寄せられたコメントは11人分で、参加が叶わない友からはお酒やお菓子などの差し入れが多数寄せられました。
そのうち最も遠くからは、タイ国に赴任している友からのマンゴーとお花の差し入れ。
全員が揃った頃にはスカイプで参加者の一人のスマホと連絡が取れて、電話口で懐かしい会話もできました。
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さて、同期の仲間達は皆農学部農学科の卒業生ですが、卒業後の組織改編に伴って今や「農学科」は存在しません。
作物や園芸、育種などの教授による講座は再編されて今や「生物資源科学科」と名を変えて学生の育成・指導に当たっているので講座の後輩はいますが、北大農学部農学科の卒業生はもう新しく出てこないのです。
北大農学部農学科と言えば、北海道の農業を発展させるために札幌農学校が創建されたときに最初に作られた学科。
そのため農学科だけは「プロパー」と呼ばれて、本学創建の精神的支柱という極めて特殊な位置づけを誇りにしていたものです。
学科はなくなっても、一人ひとりがその誇りを失わずにこれからも国家と地域の発展のために貢献したいものです。
伝統は一人ひとりがぶら下がるものではなく、一人ひとりが支えてこその伝統なのだと思うのです。