北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

BSジャパンのテレビ取材~窒素氷を売れ

2012-07-21 23:45:47 | Weblog
 釧路の中小企業に関するテレビ取材を受けました。

 取材に来てくれたのは、日経新聞アジア部編成委員の後藤康浩さん。

 後藤さんとはかつて伊豆で年に一度開催されている人づくりの会合で一緒になり旧知の仲。

 釧路の取材で会えるとはなんとも嬉しい、4年ぶりの再会です。





 今回取材の番組は、「アジアの風~小さな挑戦者たち」というタイトルで、釧路で水産物の鮮度保持に新たな技術を開発した窒素氷を扱う昭和冷凍プラント(株)さんをクローズアップした番組になるとのこと。

 釧路で水揚げされる魚などは、普通は氷で鮮度を保持して輸送されますが、氷の中に含まれる酸素が酸化を進行させて鮮度を落とします。

 そこで氷を作るときに水に窒素を送り込むことで氷の中の酸素を追い出して参加を抑制するという技術が窒素氷なのです。

 番組では昭和プラントさんの取材もしますが、この技術を釧路市としてどう評価するか、という点で市役所にも取材を求めて来られました。

 市としては、かつて120万トンを水揚げした釧路港が今や10万トンを割る漁獲高になった今日、魚を売る単位はトンではなく、一匹二匹という形で売れるような付加価値の付け方がテーマになるだろう、と考えています。

 商工会議所の肝いりもあって、魚種としては春先のトキシラズと秋のししゃもを釧路ブランドとして推奨していますが、どんな魚でも鮮度保持の期間を長くできる技術は、水産物の付加価値を上げることが期待されます。

 築地経由で、東京で鮮度の高いサンマを刺身で食べられる技術は、サンマの消費を上げることに繋がってほしいものです。


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 釧路市への取材は副市長の私が受けました。

「新鮮なサンマを海外にまで売れるようになるでしょうか?」と後藤さんが訊いてきます。
「船による物流では時間がかかりますし、飛行機だと経費問題があって、なかなか難しそうです。ただ、魚の鮮度保持もありますが、この氷製造技術をプラントごと移出して、地域経済への貢献と社会貢献が果たされるということがあるかもしれません」

 一次産業というのは、その周辺産業への波及効果が大きいものです。

 これからも地域の技術を駆使して産物の付加価値を上げるような努力を続けてゆきたいものです。

 
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 さて、番組の放送予定は、9月22日(土)のお昼12時30分から13時までの三十分。

 テレビ東京系BSジャパン7チャンネルです。どれくらいの時間を放送してくれるかは見てのお楽しみです。

コメント (2)
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