釧路での三日目はホーストレッキング。
風は相変わらず冷たいのですが、どうやら雨はなさそうでほっと一安心。
鶴居村の知人を訪ねて、ホーストレッキングをやらせてもらおうと思いましたが、まずは柵の中にいる馬を捕まえるところから。
馬たちは、雪が解けるまで外で運動をしていないので、捕まると人を乗せて歩かされるというのを知っていて、人間が近づくと逃げまくります。
人の輪を縮めながら追い詰めて、首に縄をひっかけることができれば馬はもう観念するのですが、そこまでが一苦労。まずここまでで一汗かいてしまいます。
捕まえた馬には、金ブラシで抜け毛を取って毛並みの手入れをしてあげます。
「そういうのを誰がしてくれるかを、馬はちゃんと見ていますからね」
どんなことでも一生懸命にやらなくてはいけません。
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馬を首尾よく捕まえた後は、鞍をつけて牧場の周りをぐるりと回らせてもらいましたが、まだ樹木に葉もなく草も生えていない湿原の周辺は見通しが良く、遠くの湿原がよく見えます。
ヒバリのさえずりが春の訪れを知らせてくれるよう。
トレッキングから帰ってきた後は、ビールと焼肉に、自家製の薪窯でピザを初焼き。
初めて会う人たちとも仲良くなって、笑い声の絶えない楽しい時間が過ぎました。
釧路でもっと時間があれば、休日をここで過ごして、木を切ったり草を刈ったり、木柵を付け替えたり土を掘ったり、そして馬の世話をして馬に乗るなど、牧場に関わるいろいろな作業を通じて、大地との付き合い方がわかったのに、とちょっと残念な気持ちです。
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「小松さんもそうだけど、何かここへ来てくれた人が皆札幌へ行っちゃったみたいでね」
そこで今回は、この春に釧路へ転勤になった義兄を連れて参加。義兄も気に入ってくれて、ときどき来てくれることになりました。
牧場の環境を守る強い味方の登場です。
さて、夕方に帰るころには美しい夕陽の赤い光が湿原を染めました。
美味しいところだけをつまみ食いするのが申し訳ないような、ホーストレッキングのツアー。
今度は作業でお返しをしなくては、ね。