北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

馬と大地との付き合い方

2013-04-29 23:28:18 | Weblog

 釧路での三日目はホーストレッキング。

 風は相変わらず冷たいのですが、どうやら雨はなさそうでほっと一安心。

 鶴居村の知人を訪ねて、ホーストレッキングをやらせてもらおうと思いましたが、まずは柵の中にいる馬を捕まえるところから。

 馬たちは、雪が解けるまで外で運動をしていないので、捕まると人を乗せて歩かされるというのを知っていて、人間が近づくと逃げまくります。

 人の輪を縮めながら追い詰めて、首に縄をひっかけることができれば馬はもう観念するのですが、そこまでが一苦労。まずここまでで一汗かいてしまいます。

 捕まえた馬には、金ブラシで抜け毛を取って毛並みの手入れをしてあげます。

「そういうのを誰がしてくれるかを、馬はちゃんと見ていますからね」

 どんなことでも一生懸命にやらなくてはいけません。


   ◆   ◆   ◆


 馬を首尾よく捕まえた後は、鞍をつけて牧場の周りをぐるりと回らせてもらいましたが、まだ樹木に葉もなく草も生えていない湿原の周辺は見通しが良く、遠くの湿原がよく見えます。

 ヒバリのさえずりが春の訪れを知らせてくれるよう。

 トレッキングから帰ってきた後は、ビールと焼肉に、自家製の薪窯でピザを初焼き。

 初めて会う人たちとも仲良くなって、笑い声の絶えない楽しい時間が過ぎました。

 釧路でもっと時間があれば、休日をここで過ごして、木を切ったり草を刈ったり、木柵を付け替えたり土を掘ったり、そして馬の世話をして馬に乗るなど、牧場に関わるいろいろな作業を通じて、大地との付き合い方がわかったのに、とちょっと残念な気持ちです。


    ◆   


「小松さんもそうだけど、何かここへ来てくれた人が皆札幌へ行っちゃったみたいでね」

 そこで今回は、この春に釧路へ転勤になった義兄を連れて参加。義兄も気に入ってくれて、ときどき来てくれることになりました。

 牧場の環境を守る強い味方の登場です。
  

 さて、夕方に帰るころには美しい夕陽の赤い光が湿原を染めました。

 美味しいところだけをつまみ食いするのが申し訳ないような、ホーストレッキングのツアー。

 今度は作業でお返しをしなくては、ね。

コメント
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