北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

最前線の課題

2013-04-22 23:45:32 | Weblog

 道内の国道除雪を担っている業者さんたちのネットワークと意見交換。

 皆さんの不満は、ひとえに除雪機械類の老朽化で、そこからくる作業の非効率です。

 ある路線では、ロータリー車が故障してややしばらく使えなくなったために、峠の登坂車線分一車線が使えない状態が長く続いたのだそう。

 ちょっとした部品の交換でも、ワンタッチでできる高価な部品が使えれば5分で交換できて作業がスムースにやれるのを、その部品が使えなければ、わざわざ一度ステーションに戻って夜になってから小一時間かけて交換するという作業が必要になるのだとか。

 細かい話を聞いて行けば、作業が滞る様々な要因があることが分かります。

 問題は、それらの問題が数多くある社会の課題の中でどれほど重要なことなのか、ということを世間が認識するかどうか、ということです。

 それが大きな社会問題だ、という理解がなければ、単純に予算要求しても現下の厳しい財政状況の中で手当てをしてもらうのはなかなか難しいのが現状です。

 我々が相手にすべき対象は「世間」であり、目前の担当者を納得させるのではなく、予算要求作業のなかでは何段階も控えている説明を聞いてくれる人たちを納得させて味方にしてゆかなくてはなりません。

 ところが課題は、そうした苦労を最前線で感じている業者さんたちが自ら問題を語っても、「結局は業者さんたちが自分たちの利益のために言っているのではないか」と捕えられがちなことです。 

 世間が、この問題を理解するということは、直接かかわっている人たちだけではなく、全く関係のないような、女性や高齢者や、新聞配達のおじさんや、バスの運転手さんなど、まちの中で日々を営んでいる人たちの声が必要です。

 そうした運動論が必要な時期が近付いていると言えるでしょう。

 問題をどう「見える化」するかも問われています。

 いろいろな工夫が必要です。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする