去る4月25日にネパールを襲った大地震。
震源はネパールの首都カトマンズの北西約80kmほどのところで、大地震によって世界文化遺産に登録されている塔が崩壊したほか、多くの建物が倒壊し死者数千人以上と、国家の屋台骨が揺らぐほどの大災害となりました。
稚内にある北星学園大学ではネパールからの留学生4人と教職員1名を受け入れているそうですが、幸いなことにこの皆さんのご家族やご親類は全員無事だったとのこと。まずは良かったですね。
そして同大学からは市内の多くの機関に対してネパール支援のための募金活動への協力呼びかけがありました。寄付金は日本赤十字社を通じて現地で役立てられるとのこと。
今日は私たち稚内開発建設部での寄付金が取りまとまったことから佐々木学長さんをお訪ねして直接お渡しをしてきました。まことに些少ではありますが、職員一人一人の居酒屋一回分、コーヒー一杯分の積み重ねです。
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佐々木学長との四方山話の中で、ネパールからの学生さんたちの真面目さが話題になりました。
実は先日、稚内ロータリークラブに招かれて講話をした際に、ネパールからの学生さんに対してロータリークラブからの米山記念奨学金を授与するという一幕がありました。
当日隣に座った方に奨学金対象の学生さんはどうやって選ぶんですか?」と訊くと、「ちゃんと大学からの推薦はもちろん所定の選考試験があって、これに合格された方に差し上げているんですよ」とのこと。
そのことがあったので、今日も佐々木学長さんに「先日ロータリークラブから奨学金を授与するところに同席していました」と伝えると、「そうですか。月額で十万円もいただけるというので、実に本人にはありがたいと思いますよ」とのこと。
「月額十万円ですか。それは生活費の足しになりますね」
「ところが今回授与を受けた彼の場合は、そのうちのいくばくかを故郷ネパールに送って用立てているというんです」
「家族への仕送りとか?」
「いえいえ(笑)、ネパールでは通信をするのにまだ無線で電波を飛ばしてやりとりをすることが多いそうなんです。ところがその無線機の大敵が雷で、これを受けると機械が壊れてしまう。その落雷から無線機械を守る装置のために彼はいくばくかを送っているというので本当に真面目だと思います」
遠い異国での勉学が心細いものにならないように、親日の国ネパールへの支援、応援をしたいものです。併せて留学生の皆さんが学業を頑張って本国のエリートとして立派に活躍されることを祈ります。
がんばれネパール!
【参考:次は日本が。親日国だったネパールへの恩返しが進んでいる】 http://bit.ly/1IxMnQV