北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ネットは地方を救うのか、それとも潰すのか

2015-06-25 23:45:14 | Weblog

 宗谷管内はラジオの聴取環境がよくありません。

 レンタカーを借りてドライブしていても、FM局のAIR-GはNHKFMは入らず、地元局のFMわっぴーは聴取範囲が極めて限られています。

 そのうえAM局のNHK、STVそしてHBCまでも雑音がひどくて聞き取れるエリアが限られています。

 もうこちらではラジオを聞くことを諦めていたら、ある知人から「小松さん、スマホを持っているんでしょ?だったらネットラジオで聞けるじゃないですか」というアドバイスがありました。

「そうでした!Radikoがあったんだ!」

 Radikoというのは、道内では民放FMのAIR-GとSTV、HBCがネット上で聞けるサイトです。スマホ用のアプリもあるので、スマホがあれば民放ラジオは聞けるのです。

「でもRadikoではNHKは聞けないんですよね」と言うと、「何を言っているんですか。NHKは専用の『らじる★らじる』というサイトやアプリがあるので、それでAMもFMも聞けるんですよ」
「ああ、そうだったんですかー、知らなかった…」

「それに全国の地域FM局は『サイマルラジオ』や『TuneIn Radio』という無料のアプリがありますから、これで聞くことができます」
「なるほど、パソコンでは聞いたことがありますがスマホがあれば今やネットでラジオを聞く時代なんですね」

「はい、ただしスマホの電池とネット使用量の限度には注意してくださいね」というアドバイスももらいました。

 実際にラジオを聞いた後で調べてみても、ネットの使用量はそれほどでもないと分かりましたが、ラジオを長時間聞いているとスマホの電池がどんどん減っていきます。

 ましてスマホをカーナビとしても使うようならさらに電力の消費量が増えることでしょう。車のシガーライターなどから充電できる備えは今や必需品です。

 都会ではわからないかもしれませんが、地方ではラジオが聞けないというようなちょっとしたハンデが多いのです。

 便利なことは都会から始まって、地方にまで到達するまでは時間差があったり、あるいはやっぱり届かなかったりすることがよくあります。

 最近稚内にあったヤマダ電機が閉店しました。現物を買うという買い物スタイルが、現物は見るけれど買うのはネットで安いところを探して買うという形に変化して、地方の店舗が赤字になっていたからだそう。

 地方のハンデの補うのはやはりネットであり、ネットが地方のリアルを潰すこともあることを目の当たりにして、現代社会の変化を感じました。

 時代について行くのもなかなか大変です。
 
 

 

コメント
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