先日友人が訪ねて来た際に、「お昼をどこかで食べたいんですが、良いところはありませんか」と訊かれました。
市内でタクシーの運転手さんに聞いてみると「ラーメンだったら『青い鳥』かな」という声が多かったので、友人に「青い鳥というラーメン屋さんで塩ラーメンを食べてみて」と薦めました。
実際に行ってみた彼は驚いた様子で「いやあ、スープが澄んでいてすばらしく美味しかったです!お店も混んでいましたし、人気のある店とお見受けしました」と喜びの声。
「素晴らしいお店を紹介していただきありがとうございました」というので、「いやあ、実は噂だけでまだ僕も行っていないんだよね」と返すと「なんですか~、それは」と呆れていました。
「あそこは小松さんも行った方が良いと思います。やっぱり地元に詳しい人がいたら頼るべきだと思いました」
「それはそうでしょ」
「実は小松さんが稚内にいるのは知っていたんですが、連絡しても迷惑じゃないかな、と思って黙って過ぎようと思っていたんです。それを小松さんもご存じのSさんが、『それはダメだよ。信頼できるロコがいるならそれに頼らなくちゃ』と言ってくれたんです」
"ロコ"というのは、英語で言うところの"local"。サーフィンなどで地元の波事情に詳しい人を"ロコ・サーファー"と言ったりするそうで、特に地元事情に詳しい地元民のことを言う表現です。
地元に詳しい友人を大切に思って、いざというときは頼るべきなのだと。そしてその恩は、相手が自分の地元に来た時に迎えてあげることでトントン。
迷惑をかけないことが美しいのではなく、相手に頼って次には頼られる関係になる、そんな関係性が良い。今回も声をかけてくれたことで良い思い出ができました。
あ~、早く「青い鳥」へ行かなくては。