北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

神楽坂での店探し

2008-09-12 23:57:04 | Weblog
 友人に誘われて、神楽坂で一杯やろうということになりました。

 神楽坂は、メインストリートを何度か自転車で走ったことがあるものの、飲んだことはなかったので、二人で面白そうな店を探すことに。

  

 ここで言う『面白そうな』というのは、①チェーン店ではないこと、②地場に根ざしていそうなところ、③何かこだわりがありそうなこと、といったようなイメージのことです。

 普段だったらどこでも良いお店にひょいと入るところですが、敢えて『面白そうな』お店を探してみると、案外これがありません。

 そもそも、木造二階建てなんて建物もなくて、大概は上がマンションになったビルの一階で商売をしています。

 看板の文字はあいだみつを風の面白文字で書いてはいるものの、メニューやお酒の品揃えは豊富にあって、却ってどこでも食べられそうなものばかり。

 東京でそういうのとは違うところを探そうなどという試みは、贅沢と言えば贅沢なのかもしれません。しかし、そろそろ世間の飲んべえ達も、どこでもそれなりの料理は出せることに気づき始めているということ。

 食べたり飲んだりの料理以上のプラスαとして、本物の街並みや、雰囲気を出すためのデザインではない本物の店構えが価値になり始めているということなのではないかと思っているのです。

 上がビルになったのではもう本物の街並みとは言えないのでしょう。
 壊したものは大きいんだな。

    ※    ※    ※    ※

 なんだかんだ言いながら歩き回り、最後にお客が一人もいない焼鳥屋さんへ入りました。

 このお店、メニューが焼鳥やおぼろ豆腐、刺身に取り鍋など、実に少ないのでした。ビールもビンビールしか置いてない…。板さんは「あまりメニューを増やしても美味しくお出しできないものですから」と恐縮していましたが、これはこれでお店のポリシー。

 「へー」と思いながら出された焼き鳥盛り合わせが、これは美味!おぼろ豆腐の冷や奴も味がある。

 メニューが少ないとお客さんが寄りつかないのかも知れませんが、我々にはこれはとんだ拾い物。一瞬心の中でメニューの少なさにがっかりしたことを恥じました。

 まだまだ探せば面白いお店はあるものです。

 一期一会のつもりで良い店を開拓し続けなくては。 
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汚染米!モラルはどこへいったのか…

2008-09-11 23:54:20 | Weblog
 食用にはならない汚染米があちらこちらで食用に使われていた問題が拡がりを見せています。

 これまでには考えられないようなモラルハザードで呆然としてしまいました。

 そもそも食べられないことを前提に安く売っているものを、流通業者を経由させることでいつの間にか食べられる米として流通させ、儲けを得るとは言語道断。一片の酌量の余地のない確信的犯罪行為です。

 日本人のモラルがここまで低下したということは恐るべき事で、これ以上はやってはいけないという自制の心のハードルを軽々と越えてしまった背景をもう少し探って欲しいものです。

 最初は少しだったものが次第に麻痺していっただとか、想像は膨らみますが厳正な調査をして欲しいものです。

 同時にまたそれがお酒に使われて被害を拡大させています。事故米を使った焼酎やお酒を調べた農水省では「健康には害の無いレベルである」と沈静化に努めていますが、風評被害は免れないでしょう。

 事故米を使った焼酎は、超大手の酒造メーカーの商品の原料にもなっていて、どこまで広がることやら。

 超大手の酒造メーカーと言っても、原料は中小の酒造メーカーから蔵で買うんだなあ、などと知らなかったことを知った驚きもあるのですが、メーカーは「知らなかった」ではすまない危機の発生となってしまいました。

 この上は事実をありのままに公表して、出来る限りの誠実な対応を示すことが一番の火消しになるので、とにかく回収して謝罪するということを徹底するしかないでしょう。

 当局側も「健康に害のないレベル」と言っていますが、そう言ってしまうと今後一つでも健康に害のあるレベルに達した製品が見つかるとまた大変なバッシングに繋がりますので注意が必要です。

 そもそも「健康に害のないレベル」という曖昧な説明は危険。「基準は○○ppm以下だけれども、どれもその千分の一以下のレベル」といった風に事実をはっきりと言った方が効果的。こういうときは事実を大量に提供することが却って安心に繋がります。
 一番受け手をいらいらさせるのは情報がなかなか出てこないこと。情報を出さないのはそもそも後ろめたい理由があるからだろう、と邪推するからです。

 そういう危機管理が出来ている組織とそうでないところの差がこの一瞬に現れますから注目しておきましょう。

    ※    ※    ※    ※

 それにしても、事の拡がりと重大さに尻込みしているのか、汚染米を使った業者に対するマスコミのバッシングにあまり勢いがありません。

 口の悪い2ちゃんねらーの世界では、「そもそも三笠フーズの米は危ないというのは業界の常識だったはず」などといった書き込みがあったりして、プロの世界の常識が問われます。

 また批判が鈍いのは、超大手のメーカーともなると良いスポンサーだからなのかな、と思うのは下衆の勘ぐり。ほんの少し前の吉兆や赤福、石屋製菓はこれに比べると随分叩かれたのになあ、とその差に釈然としない思いもするのです。

 マスコミは叩く相手として農水省の検査体制を槍玉にあげていますが、ある程度の信頼関係で成り立っている前提を崩して、確信犯的に隠蔽している事実を暴こうとすれば、警察的な権力が必要になることでしょう。
 信頼というソーシャルキャピタルがあれば小さな政府でよいのですが、信頼を失った社会では管理のために大きな政府にならざるを得ません。

 信頼を失っている社会で小さな政府に向かうと社会不安が増しそうです。小さな政府を実現させる意味でも信頼の社会を求めなくては。


 さて、今回の問題の根っこはやはり儲け至上主義のモラルハザード。良いものを売って儲けさせてもらうという商売の原点は、安かろう悪かろうは買わないという消費者だけが教えられるのかもしれません。  
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部分と全体

2008-09-10 23:19:49 | Weblog
 夜中にトイレに行こうとしたら、無造作に置いてあった鞄に右足の小指をしたたかにぶつけました。めちゃくちゃ痛い!

 黙っていてもじんじんしています。イテテテテテ…。こんなに痛い小指だったら取ってしまいたい、と思ったくらいです。

    ※    ※    ※    ※

 そうして痛む足を引きずりながらトイレに座って、横に置いてある安岡正篤さんの「一日一言」という本を何気なく開くと、そこに「礼と義」という話が出ていました。
 うーん、良い本はトイレに置いておくものです。

     ※    ※    ※    ※

    「礼と義」

 総(すべ)て生きとし生けるものはみな体を具(そな)えている。

 すなわち全体的存在なのであって、部分を雑然と集めたものではない。無数の部分から成り立っている全体である。

 この全体と部分、部分と部分との間柄が美しく調和している状態を「礼」という。私共の内蔵の諸器官ー胃とか腸とか、肺心臓というものが相依り相まって間然(かんぜん)するところのない健康は、我々の体内での礼である。

 そこで、自分にしろ、家にしろ、国家にせよ、全体を構成する部分が、その分本来の立場に於いて、あるいは他の部分に対して如何になすべきやを問い出退することを「義」という。義は宜(=よろしいこと)なりといわれる所以である。

    ※    ※    ※    ※

 例え痛い小指でも、それが自分という全体の一部である限り切り離すことは出来ない。

 国や政治も同じ。しばしば「地方の切り捨て」などといった言葉が聞こえてくるけれど、総ての地方が国や地域にとって切り離せない一部であるはず。

 勝ち組負け組といわれるけれど、それらもみんな全体の一部に他ならない。無くなって良いものはない。勝ち組には勝ち組の役割があって、負け組と言われたってそこには競って負けたこととは違う世界での役割がきっとあるはず。
  
 一人一人がいるからチームが出来上がるし、一人がいなくなればそれはもう元のチームではなくなってしまうのです。

 そう、この痛い小指も自分のもの…、うへ、爪が、爪がぁっ… 
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イギリスの住宅政策

2008-09-09 23:43:51 | Weblog
 イギリスの住宅施策に関する勉強会に参加してきました。

 イギリスでは家の寿命が長く、新築の家が日本に比べるとかなり少ないのだとか。

 またその分、家の修理・修繕には力を入れていて、今日の講師のAさんが5ヶ月間住んでいたマンションでも、在英中ずっと工事の音がしていたのだとか。本当かな。

 イギリスでは労働党政権時代に、公営住宅をたくさん造りそこへ国民を安い家賃で入れるという施策を行っていたのですが、これが労働貴族の既得権を生みました。

 家賃で修繕費もまかなえない状況になるなど、社会の矛盾が大きくなったときに登場したのが鉄の女サッチャー首相。そこで政権を労働党から保守党に奪い返すと、それまでの社会福祉の垂れ流しを止めて、まさに構造改革を行い、英国病を吹き飛ばしたのです。

     ※    ※    ※    ※

 国が危機に陥ると国士が現れる…という期待を持たせるイギリスの復活。

 さて、日本に国士は登場するでしょうか。その国士は一体誰のことでしょう? 

 
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アンチドーピングとは何か?

2008-09-08 23:59:33 | Weblog
 大相撲の激震が続きます。

 北の湖理事長が辞任を発表、露鵬と白露山の二人の力士は解雇だそうです。

 スポーツの世界はアンチドーピングの最前線です。(財)日本アンチドーピング機構のホームページを見てみると、ドーピングが禁止される理由が四つ示されています。
 ①選手自身の健康を害する
 ②不誠実(アンフェア)
 ③社会悪
 ④スポーツ固有の価値を損ねる、の四つです。

 ②の『不誠実』という項目では、「スポーツ界はドーピングに対してはっきりと反対の姿勢を示していますので、大会に参加するにはドーピング禁止規定を守ることが条件です。…みんなが守っている禁止規定を自分だけこっそりと守らないで有利になろうとすることは不誠実です」と書かれています。
 
 ③の『社会悪』では、「一流の選手には青少年に対する役割モデルが期待されています」とされ、ヒーローとしての明るいモデルにもなれれば、一方で汚いやり方を真似する子供達も現れるのです。

 ④の『スポーツ固有の価値を損ねる』という項目では、スポーツはプレイヤーだけではなく、見る人、支える人など多くの様々な関わりを通じて、倫理観やフェアプレー、誠意、健康、人格教育、喜びや楽しみ、チームワーク、規則への敬意、共同体意識・連帯意識など実に多くのことがらを培ってくれる世界であるということを高らかに謳っています。
 従って、それが薬物の助けを借りて行われたものであることは、その存在価値そのものを貶めることに他ならないという強い意志が表明されています。

 「ドーピングは、健康への害、不誠実、社会悪といった『悪』につながるだけでなく、スポーツの価値や意味そのものを『否定』してしまうからこそ禁止されており、ドーピングから『スポーツを守る』という意識こそがアンチ・ドーピング活動の根幹だと考えています」という表現に、アンチドーピングは誠実であることへの裏切りだという強い意志が込められているのです。

    ※    ※    ※    ※

 ところが(財)日本相撲協会は、この(財)日本アンチドーピング機構の加盟団体に加わっていません。加盟団体リストには、(財)日本相撲連盟の名前は見られますが、こちらは日本のアマチュア相撲団体を統括する財団法人で、プロである(財)日本相撲協会は加盟していないのです。

 別にオリンピックのように世界大会の種目でもないし、そういう意味ではドーピングに対する危機意識が薄かったのかも知れません。

    ※    ※    ※    ※

 そもそもアンチドーピングは、ブラックリスト方式で、禁止薬物が追加されながら公表されていますが、これには4つのカテゴリーがあるのだそうです。

 「カテゴリーⅠ」は、「Ⅰ.常に禁止される物質と方法(競技会検査及び競技会外検査)」というもので、筋肉増強剤など、どんな場合でも使っては行けないものが含まれます。

 カテゴリーⅡは、「Ⅱ.競技会検査で禁止対象となる物質・方法」で、興奮剤のようなものがこれに含まれます。

 カテゴリーⅢは、「Ⅲ.特定競技において禁止される物質」で、集中を必要とする競技で、精神をリラックスさせるようなものが含まれます。

 カテゴリーⅣは「Ⅳ.特定物質」というもので、医薬品として広く市販され、不注意でドーピング規則違反を起こしやすいもの、などがここに含まれます。

 そして大麻の成分であるカンナビノイドという物質は、このなかのⅡとⅣにあげられています。つまり競技会検査で見つかるといけないけれど、普段は別に構わないという分類なのです。

 アンチドーピングの定義を額面通りに受け止めると、本場所中はいけないけれど普段だったらは構わないことになるのですが、日本における相撲となると神話からの繋がりという神聖な意味合いも加わり、禁止の意味合いの③と④が強調されることになるのでしょう。

    ※    ※    ※    ※

 もしかすると、当初の北の湖前理事長の「なにがいけないんだ?」発言は、いけないと明確に書いていないことは構わないという、案外グローバルスタンダードだったのかも知れませんね。

 逆に国内の、明確には規定していないが「やっぱり駄目なんじゃないの?」的な『空気』が事件を拡大させたとも言えそうです。多くの日本人も、何が本当に駄目なのかという考えをこの間、明確には言えなかったのではないでしょうか?

 マスコミは事件になると「首を取る(誰かを辞めさせる)」ことに血眼になりますが、若の鵬の大麻所持事件の際に明確な対策を立てなかったツケが回ってきたとも言えそうです。 

 伝統の世界も、組織運営として禁止事項や処罰規定など、明確な定義付けと明文化を行わなければいけない時代なのですね。

 改革は一瞬遅れるとツケがきっと回ってくるのかも知れません。 
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楽勝のはずが… ~ サッカーワールドカップ最終予選

2008-09-07 22:55:55 | Weblog
 サッカーのワールドカップ最終予選「日本対バーレーン戦」を見ようと思って、目覚ましを3時25分に間違いなくセットしたはずなのに、起きたのは5時25分…。

(な、何~?目覚ましのセットを間違えたのか!?失敗した~!)と思いながらあわててテレビをつけると、もう後半のロスタイムじゃないか!ひー。

 画面の点数は3対2で「おっ、勝ってる!」と思ったら、アナウンスは「この流れを変えなくては行けないっ!」と悲壮な声。ディフェンスもなんだかあたふたしているようで、ピンチが続いているよう。

 しかし試合はすぐに終了して、日本が3対2で勝利。なんだよ~、正味3分くらいしかライブで見られなかった…トホホ。

    ※    ※    ※    ※

 直後の、試合を振り返る番組で、前後半を押しまくって3対0で楽勝ムードだったところが、最後の10分間ほどであっという間に2点を献上してたちまち緊迫した試合になってしまったとのこと。アナウンサーが慌てていたわけです。

 結果としてアウェイで勝利して勝ち点3を獲得したことは評価されますが、今後に向けては修正をして行かなくてはならないことでしょう。また岡田監督は批判されるのかな。

 もしも負けてたならボロボロにコキ降ろされたろうし、勝ったら勝ったでやはり「策がない」とか「指示が徹底していなかった」「そもそも指示がない」などと言われるとは、監督業は大変です。

 次は10月15日ですか。代表メンバーの活躍に期待いたしましょう。

    ※    ※    ※    ※

 早くも生サンマの季節になりました。旨い!本当に旨い!

 日本に生まれて良かった~! 

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これが相撲界ですが、なにか?

2008-09-06 23:09:57 | Weblog
 雨が降るんだか降らないんだか、すっきりしない空模様。夜になってから雷が鳴り始めました。まだ夏なのかもう秋なのか…。

 相撲界がまたまた大麻疑惑に揺れていますね。相撲協会が若ノ鵬の大麻事件を重く見て、重量以上の力士全員に抜き打ち検査を行ったところ、なんと理事長である北の湖部屋の十両白露山(26)と、大嶽部屋の幕内露鵬(28)のロシア人兄弟から大麻の陽性反応が出たとのこと。

 簡易検査での大麻検出ではなにかの間違いかも、と思った私も、世界反ドーピング機関(WADA)が国内で唯一公認する検査機関である三菱化学メディエンスの検査結果だという報道でがっくり。

 しかしもっと驚いたのは、実は日本の大麻取締法は、大麻を所持することは犯罪になるものの、覚せい剤取締法と違って、使用についての規定がないことから、大麻そのものが発見されないと罪に問えないことが多いのだとか。
 
 つまり、大麻を吸飲しただけでは罪にならないのだそう。へ~、そうなんだ。ザル法ですな。

    ※    ※    ※    ※

 そしてそのためか、北の湖理事長は「本人が否定しているんだから本場所にも出させるつもり」と強弁をしていて、マスコミから強い批判を浴びています。

 本人たちは「絶対にやっていない。なにかの間違い。検査を信用しない」と言っていますが、さらに検査が進めば検出される成分の量で、他人の吸った大麻の煙が間接的に体内に入ったものなのか、それとも自らの意思で吸ったかが分かるとのこと。

 現段階ではまだ最終的な科学的根拠が出そろっていない状態といえるでしょう。

 そういう意味では、限りなく黒に近かったとしても、証拠がもっと揃うまで軽々しい判断は慎むべき。また、「もしそれが本当だったら…」といった仮定の話で貴乃花親方から「秋場所は…」という発言を引き出して騒ぐというのもやりすぎ。賢明な相撲ファンとしては、もう少し冷静に推移を見守りたいところです。

    ※    ※    ※    ※

 しかし(!)、とは言いながら(!)、「本人も否定しているから信じたいし、法律に触れなければ構わない」と言って、いけしゃあしゃあとしている(風に見える)のはいささか世間の感覚からずれている感じ。

 法律以前に、遙かに厳しい規律が求められ、それ故多くのファンの憧れを集めるのが大相撲であるはず。

 そもそも伝統ある角界ではここのところ「礼儀」や「品格」が落ちてきたという批判が増えてきています。そしてその原因が、外国人力士が増えたことと
師匠が甘やかすからだ、という声も聞かれます。

 今では両横綱をモンゴル出身者が占め、琴欧州を始めヨーロッパの力士も増えました。私も土俵が国際化したように思っていましたが、そもそも柔道のように国際的な競技ではないのだから、国際化するよりはもっと本来の日本化を進めるべきなのかも知れません。

 私も080526に「グローバルするということの意味」
という記事を載せて、「今や日本文化を担ってくれているのは外国人力士」ということを心理的開放のように書きました。

 しかしそもそも成績による強さだけではなく、横綱や大関など番付に見合うの「品格」があるかを踏まえて理事会で推挙され、それを本人が決意と覚悟を持って「謹んでお受けする」という形式こそとても日本的な事柄なのかも知れません。

 成績は数字で目に見えるけれど、品格は回りの大勢の納得という、なにやら不可解な要素を残しています。グローバリズムの考えからすると「基準を明確に示せ」ということになるのでしょうが、その基準が「回りが認めること」というのではグローバリズムには馴染みそうもありません。

 「それが日本ですがなにか?」と言って欲しいところですが、「これが相撲界ですがなにか?」と開き直っているようではね。徹底的に品格を求める教育を進めるべきかも知れません。

 おっと、相撲界だけではありませんがね。

    ※    ※    ※    ※

 「火は一発で消すべし」という危機管理の鉄則に失敗した相撲界、ごたごたがちょっと尾を引きそう。 

 国技館裏の野見宿禰(のみのすくね)神社が悲しそうです。

  
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柚子胡椒~日本に生まれて良かったー!

2008-09-05 23:49:07 | Weblog
 ここのところ飲み会が続いて少々体重が増え気味です。お昼を牛乳一本にしてもまだカロリーオーバーです。

 少々運動不足気味ということもあって、カロリー収支のバランスが崩れているようです。しかしそのことに気づきさえすれば対処の方法はあります。つまり消費するか食べないか、あるいはその両方をすれば良いだけ。

 頭の中にあるカロリー増加センサーの性能が良いかどうかが問われます。

 そんなわけで今日の夜は軽くお蕎麦だけにしました。残念ながら手打ちではありませんが、無性に蕎麦を食べたくなる時ってありますよね。

 今日の蕎麦のポイントは、写真の右に写っている柚子胡椒。北海道ではあまり見かけない調味料でしたが、掛川で行われたスローツーリングのときにもらったものです。

 蕎麦よりも素麺の方がもっと合いますが、今日はかけ蕎麦にしました。

  

 柚子胡椒と言いますが、原材料は柚子の皮ととうがらし。胡椒は入っていないようです。料理では汁の味を少し薄めにして柚子胡椒をちょいと入れると、柚子の風味ととうがらしの辛さ口の中に広がって本当に美味しいんです。

 柚子胡椒は他にも鍋物や刺身、みそ汁、鶏料理、魚料理など万能の調味料です。暑い夏に熱くして食べると力が湧いてきますよ。どうぞお試しあれ。

 日本に生まれて良かった~! 

    ※    ※    ※    ※

 自民党の総裁選挙は候補者が乱立する様相を呈してきました。今だったら「俺も出る」と言われるとマスコミ各社は取材に走らざるを得ないので、露出度は抜群。

 福田さんは自分自身の辞任後の選挙効果で野党の党首選挙のマスコミ露出を押さえ込むという、まさに肉を切らせて骨を断つ作戦が功を奏しているようです。

 政治の世界って深いなあ。

    ※    ※    ※    ※  

 松浦武四郎がらみで竹島を調べていたら、日本青年会議所(JC)島根ブロック協議会が作成した『私の竹島ですが何か?』という動画がYoutube上にあって、結構人気なのだそう。

 http://jp.youtube.com/watch?v=dcjwpz-6d2s&NR=1

 穏やかな表現の中に毅然とした姿勢が伺えて品があります。学校の先生たちには子供達にちゃんと教えて欲しいものです。

 竹島も北方領土も、領土への関心は全て自分たちの心の中にあるんですね。早く返して欲しいものです。 
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芝浦の高級賃貸マンション

2008-09-04 23:17:53 | Weblog
 芝浦にできた、高級賃貸マンション(ここではBタワーとしておきます)を見学してきました。



 このBタワーは、土地取得の段階でわが組織も事業協力を行ったことから、事前見学をさせていただけることになったものです。

 48階建てのこの賃貸マンションは芝浦という割と都内に近い立地から、ファミリーと言うよりは子供のいないディンクスや独り者をターゲットとした部屋構成に努めたのだとか。

 部屋の総数は960戸と言いますから、約2千数百人が住むとても大きなマンションです。部屋のバリエーションは100以上にもなるとか。それくらいのバリエーションがなければ、なかなか気に入った一室に巡り会わないのだとか。なるほどー。

    ※    ※    ※    ※

 このマンションの自慢は、共有で使える特別な部屋がいくつも用意されていること。

 たとえばお客さんが遊びに来たときは、豪華でゆったりとしたソファや調度品が置かれたラウンジを利用できます。ここでは一人200円でソフトドリンクが飲み放題。これなら家の部屋に客間を用意しなくても良いのです。



 他にも茶室や会議室、自習室、さらには二人用のシアタールーム、ピアノとドラムが置かれていて敢然防音になっている音楽ルームなども予約して使うことが出来ます。

 こうした遊びとゆとりの部屋によって、自分の居住スペースをもっと有効に使うことが出来ます。面白いですね。





    ※    ※    ※    ※

 最上階の48階にはスペシャルルームが用意されています。広さ約247㎡=75坪で4LDKの部屋にはお風呂も二つあって、その内の一つは外が眺められるようになっています。

 外にはレインボーブリッジからお台場、東京湾が見えて素晴らしい景色。もちろんお風呂ではなくベランダからだって、東京湾を中心に180℃の広い眺めが自分のものに。





 気になる(?)賃貸料は、一ヶ月に180万円のお部屋だそうで、単純に割ればお家賃は一泊6万円。ほー、やはり庶民には無理なお値段。おまけにリビングダイニングだけで45畳もあるのでは、部屋の一室は住み込みのお手伝いさんにあてなければ掃除もままならないのでは、と心配になりました。

 もっとも、そういう心配のない方が住むのでしょうね。

 窓からの風景も家賃に上乗せという高級マンションでした。  
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松浦武四郎と竹島問題

2008-09-03 23:51:09 | Weblog
 ある調べもので松浦武四郎を調べていたところ、現在韓国に実行支配されている竹島(竹嶋とも)問題にも関係のあることが分かりました。

 松浦武四郎とは、文政元(1818)年に伊勢(現在の松坂市)に生まれ、幕末から明治にかけて北海道の内陸などをアイヌ人と共に巡って地図を残し、蝦夷地を北海道と名付けたことでも知られる探検家です。

 北海道には五度やってきましたが、探検をしながら目にした当時の松前藩のアイヌ人に対する仕打ちを批判し敢然と立ち向かった正義漢でもあり、とにかく北海道にとっては大恩人なのです。 

 彼の人となりは、拙ブログ2006年8月9日の「アイヌ人物誌を読む」をご参考にしてください。いや、痛快痛快。    こちら 
    ※    ※    ※    ※ 

 そしてその松浦武四郎は、安政2(1855)年に幕府の蝦夷御用係になる直前の安政元(1854)年と、元治2(1864)年、そして明治3(1870)年の3回にわたって竹嶋という島の図面を描き残しています。

 ところがここで言う竹嶋とは現在の韓国領鬱陵島のこと。現在問題となっている竹島は当時は松島と呼ばれていて、このあたりがちょっとややこしいところ。

 この竹嶋(現在の鬱陵島)へは、当時の松江藩の廻船業者が17世紀に70年余にわたって渡海を行っており、原版はその要請で作られたものを松浦武四郎が参考にして描いたものだろうといわれています。

 現在の竹島に関しては、1905年に我が国の領土とする意思を閣議決定し、島根県の一部とされ、そこでのアシカ猟は昭和16年まで続けられたのです。

 鬱陵島は、その後第二次戦争終結時にサンフランシスコ講和条約によって日本の領土ではなくなりました。しかし竹島に関しては、一時連合国総司令部からは日本領土から除外される文書が出されましたが、あくまでも領土の最終決定は条約によるものという認識はGHQの文書でも確認されていました。

 その間韓国は米国に対して日本が権利及び請求権を放棄する地域の一つに竹島を加えるよう要求しましたが、「かつて竹島は朝鮮領土として扱われたことはなく、朝鮮によって領有権が主張されたとも思われない」という趣旨の回答(ラスク書簡)を行い、この要求を拒否。最終的に昭和27(1952)年4月のサンフランシスコ講和条約の発行に置いて領土が確定することとなったのです。

 ところがそれに先立つ1952年1月に、時の李承晩韓国大統領は「海洋主権宣言」を行って、いわゆる「李承晩ライン」を国際法に反して一方的に設定し、そのライン内に竹島を取り込みました。

 そしてそれ以降竹島は韓国によって不当に実効的支配を受けているというのが日本側の基本的な認識と主張です。

 詳しい話は外務省の竹島問題のホームページが我が国の主張を余すところなく載せています。これに関しては日本が戦時中に占領したような事実はなく、日本国民としてもっと関心をもつべき問題です。

 こちら → http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/index.html

    ※    ※    ※    ※

 さて、松浦武四郎は幕末に表した「他計甚麼雑誌」の中で「去夏外国船(墨夷赤狄)東西に滞船し国事が杞憂すべき状態にある」、特に「竹島は朝鮮と我が国の間にあり人が居住していないのでここに外国船が集まり山陰の諸港に出没すればその害は少なくない」と記し、また明治初期の「竹島雑誌」では「蝦夷、樺太、伊豆七島等に比して竹島はあまりにも知られていない」ということをこの書執筆の理由にしているのだとか。

 領土に関してもっとも敏感であった時代の最先端の探検家の言葉をかみしめたいものです。

    ※    ※    ※    ※

 (余談ですが)早くに亡くなった私の父方の祖父の名も『武四郎』と言います。何かのご縁があって、だから惹かれるのでしょうか。

 松浦武四郎のお墓は東京都北区の染井霊園にあります。去年の9月23日にお参りをしていました。

 → こちら
 
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