北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

靴と健康

2008-09-20 23:13:00 | Weblog
 台風が過ぎてさわやかな関東地方。この週末は北海道へ帰省です。

 札幌には馴染みの靴屋さんがあって、私の靴はドイツ製の健康靴ですが、15年前からここで買った靴を直しながら履いています。

 今日は中敷きの交換のためにお店にやってきました。大分使い込んだ中敷きは新しいものを取り寄せてもらって、私のくるぶしの高さに合わせて少し加工をしてもらっています。

 履いているうちに、かかとやくるぶしの良く当たるところは皮がすれてくるのですが、修繕を丁寧にしてくれます。ちょっとした靴を買うよりもお値段はかかりますが、履き慣れた靴はなかなか手放せないものです。

 靴って実は健康には欠かせないアイテムなのです。ファッション性だけで選ばずに、慎重に考えると結構奥が深いものですよ。

 

 
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リーダーの教育観

2008-09-19 23:44:23 | Weblog
 今日行われた石原都知事の記者会見の模様がネットに流れていました。

 タイトルは「【石原知事会見詳報】事故米流通問題 『次官以下の責任者が辞めたらいい』 」ということになっていて、事故米流通事件に対する都知事の反応が中心になっていますが、それ以外にもインタビューがありました。 → こちら

 特に注目するのは、教育に関して記者から「全国の学力テストの結果の公表の有無についてどう考えるか」と訊かれたときの知事の答え。

「当然、発表すべきだろうね。ただね、やっぱり東京の平均値について言うと、東京はね、非常に優秀な私学が多いんですよ。これはね、確かに授業料が高いけどね、余裕のある家庭は公立を嫌ってね、昔と逆に私立に子供を通わせる。その私立の水準は明らかに公立より高いからですね、親たちが高い授業料を払って行かしてる。そういったものを全部対象にしませんと、東京の要するに小中高校生ですか、その年代の子供たちの水準というのは割り出されてはこない。こういうものをきちっと報告することでね、公立の学校の先生も発奮しなきゃダメだよ」

 なるほどねえ、さすがは石原知事、分かってらっしゃる。質問した記者も立派ですが。

    ※    ※    ※    ※

 記者会見の後段では、学校に対する理不尽な要求をする親についても質問が飛びました。

記者「都教委は専門家を学校に派遣するなどの対応策を考えているがどう考えるか」

 すると知事は、「そういう手だてを尽くしてですね、先生を守んなきゃならんと思いますよ。親の言っていることが理不尽なんだから。昔は厳しい先生を感謝したもんだ。今じゃ逆なんだ。自分たち、子供を家庭でいじめてるかいじめてないかしらないけど、厳しくしつけられたら、自分がしないしつけを先生がしてくれるのに、これ『いじめ』ととるみたいなバカな親がたくさんいる。その親そのものがくだらんね、曲がった教育で育てられてきたからこんなことになったんだよ。やっぱり日本は基軸にある価値観というものを反省しないとね、この社会もたないね」

 言葉の格調は別として、これくらいの認識をリーダーが持ってくれるといいですね。

    ※    ※    ※    ※ 

 これに対してわが故郷北海道はどうかというと、ネットで知事記者会見や札幌市長記者会見を調べても、記者からこれに関する質問がないため、とくに答えた形跡が見つかりません。

 会見に出ている記者自身がこの問題をなんとも思っていないことがよく分かります。質問のレベルの高低によって答えのレベルも決まるのですね。もっともそれが、学力テストの結果に比例しているようではいけませんが。

 社会のリーダーの人たちには、様々なチャンネルで、教育に対する関心を示して欲しいものです。 
 
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活性炭ビジネス

2008-09-18 23:50:20 | Weblog
 大学の後輩のK君から電話が来て、「ちょっと蕎麦のことで相談に乗ってください」とのこと。

 蕎麦で相談とは聞き捨てならないなあ、とばかりに新宿の居酒屋で会うことにしました。

 K君はもう一人だいぶ年長のAさんと一緒に来てくれましたが、そのAさんはNPO法人日本炭化研究協会の役員だと紹介されました。K君は「こままささん、実は僕もこの炭化研究会を応援していて、バイオマス活性炭を活かせないかと思っているんです」と今日の会合の訳を説明してくれました。
 どうやら炭をつくることで地域活性化をしたいということのようです。

    ※    ※    ※    ※

 AさんとK君からこれまでのNPOとしての活動をいろいろと教えてもらって初めて知ったのは、炭にもいろいろあるということ。

 木や竹などの有機物や石炭などの植物由来の鉱物を無酸素状態で200℃~600℃の温度で蒸し焼きにすると炭になります。これは炭化と言いますが、まだまだいわゆる活性炭とは違います。

 

 活性炭は、この炭化した材料をさらに『賦活(ぶかつ)』と言って、600℃~1200℃の高温で焼くことで、さらに表面積を増加させたもののことを言うのだそう。ほ~、知らなかった。

 

 これまでの技術で、いろいろな材料を活性炭化させる技術は確立しているものの、問題はそれが入り口から出口までのビジネスとして道筋が建てられるかどうか、ということでした。

 そして最近こちらのNPOでは、缶入りコーヒーの抽出した残りのコーヒー豆のカスを飲料メーカーから引き取ってこれでバイオマス活性炭を造り、作った活性炭を使い捨てカイロの材料としてカイロメーカーに買ってもらうという道筋を作りかけているのだそうです。

 このアイディアの素晴らしいところは、飲料メーカーはコーヒーカスをお金をかけて捨てていたものがビジネスの材料になるという点にあります。

 カイロメーカーの方も、これまで活性炭の原料として定番だった椰子ガラが最近は供給量や供給価格の面で不安定になってきたところで、安く安定的に供給してくれて、しかも製品の品質が一定であれば興味津々というわけです。

 活性炭はカイロの原料だけでなく、土壌改良材にもなりますし、水質浄化、さらには高品質のものは医療用としても引き合いがあるのだそう。活性炭ビジネスには未来がありそうです。

    ※    ※    ※    ※

「コーヒー豆でも良いんですが、僕はこれを蕎麦殻でできないかと思っているんです。蕎麦殻は良い活性炭になるというデータはあるんですが、蕎麦殻の安定供給や出口論になかなか結びつかなくて…」とK君。

「なるほど、私も蕎麦は打つけど…蕎麦粉のそれも蕎麦殻か…」

 思いつくのは製粉工場があるとそこからはでそうです。もちろん幌加内や新得などの蕎麦の産地ならば大いに出てきそうです。

 さらには蕎麦殻から活性炭を作るとしても、それを原材料にして製品に加工するというところが近ければ尚良い、ということになるでしょう。

 幌加内、旭川、新得、もしかして札幌…、とイメージは膨らみますが、少しあたりをつけて探してみましょうか。北海道でも誘致したいところがあれば話を聞いて欲しいものです。

 物を作ってさえいれば、廃棄物もビジネスチャンスになるかも知れません。北海道農業にもっと付加価値をつけるために活性炭を活かせないか。

 また新しいテーマが出てきました。誰か助けてくれませんかねえ 
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教師文化をいま一度

2008-09-17 23:28:51 | Weblog
 いつも社団法人青少年交友協会会報から送ってくれるのが、会報の「野外文化」です。

 青少年のあり方に問題を提起し、関心と共感を持ってくれる人たちと共に青少年の健全な育成活動を行っています。

 今月号が送られてきたのですが、その中に東京学芸大学教授の河野義章さんの「教師文化を今一度」という文章がありましたのでご紹介します。

    ※    ※    ※    ※

   「教師文化を今一度」
       河野義章 東京学芸大学教授

 日本の教師の特徴は何か。佐藤ナンシー氏は学校に日参しての観察から、二つの点を明らかにした。第一に定期的に勤務時間外に開かれるインフォーマルな教育の研修グループへの参加が多いこと、第二に、書道・絵画・ピアノ・合唱・読書会など専門的な成長を間接的に促す能力を育てる活動への参加が多いことである。

 小・中学校のとき、教師宅に遊びに行くとたくさんのレコードや文学全集があった。そこで私たちは教師のもつ文化の匂いに触れた。当時どれだけ貴重なものであったか量りしれなかったが、八ミリフィルムで撮ったヨーロッパ旅行の記録を見せてくれた先生もいた。東京の下町の子どもたちにとって、その匂いが学校で学ぶことへの魅力を高めてくれた。

 歌舞伎座へ初めて連れて行ってくれたのも先生だった。生のオーケストラを聴きに行き、その会場の雰囲気に圧倒されたときも、先生と一緒だった。雨のなかでテントをはって、たき火の起こし方を教えてくれたのも先生だった。これらは、みんな<教育課程外>のことであった。

 大学院生になり研究会に出かけたら、恩師の顔があった。「これからは仲間だ」「競争相手だぞ」と喜んでくれた。

 そして今、私たちの国では資質の向上を目的に教員免許の更新制度がスタートする。汗をたらして試験問題に取り組む先生たちの顔が浮かぶ。

 いつからか、私たちの国は教師を信頼しなくなった。子どもの前の教師の顔は疲弊しきっている。夏休みに、大学の図書館に通うことが許可されたら。夜間大学に通うために、退勤時間をせめて三〇分早くできたら。

 教師文化が今一度花開くときは、学校に子どもたちの笑顔があふれるときである。
            (「野外文化~教育を問う(74)」平成20年8月29日 第197号)

    ※    ※    ※    ※

 幼いときに担任の女性の先生の家に遊びに行ったことがあります。今でもはっきり覚えているのは、先生が「いらっしゃい」と不二家のルックチョコレートを出してくれたこと。
 もっとも印象的に覚えているわけが、ルックチョコの印象なのか、先生の家に言ったことなのかはよく分からないのですが(笑)。

 子どもの時に一番身近な大人の一人は担任の先生。その大人がどういう生き方を背中で見せてくれるのかは、子どもに大きな影響を与えることでしょう。

    ※    ※    ※    ※

 東京工業大学の芳賀綏(はが やすし)名誉教授は、現代日本を“高学歴無教養社会”と言いました。 こちら

 教師に限らず、一見して姿形のない「教養」という大きな海に泳ぎだす真の大人の背中を子供達は見つめています。 

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風邪とメタボ、どっちに対応する?

2008-09-16 23:50:44 | Weblog
 アメリカのリーマンブラザーズ証券が破産。世界の金融界に激震が走っています。

 株価を始め、世界中の資産価値が下がって経済恐慌の危機が叫ばれています。日本の実体経済にもどのくらいの影響があるものか。まずは経済の、空いた穴をふさぐことが第一。経済復興までには時間がかかりそうだなあ。

 経済がデフレ状態に陥ると、土地や資産を売りに出しても、さらに値が下がるという思惑から誰も買ってくれず、資金が動かなくなります。お金は動くからこそ、連鎖的に波及効果が現れます。

 こんな時に金融政策では、政策利率を下げて民間事業者が借りるお金の利子を下げることで、投資を誘発させて景気を回復させることが考えられます。しかしすでに利子があまりに低い状態だと、いくら利子を下げても民間も反応しなくなってしまいます。

 そして利子を下げすぎた結果、債権を買って一定期間お金が使えないことと引き換えに利子をつけようという気持ちがなくなると、いつでも使える(流動性の高い)現金を持っていたくなり、投資や買い物をしなくなってしまいます。これが「流動性の罠」と呼ばれる状態。

 こうなると、我慢比べのようになって市中にお金が回らなくなり経済自身が動かなくなってしまい経済収縮がさらに悪化します。我慢すればするほど悪くなるとは皮肉なのですが、経済とはそういうもの。 

 こうなると、民間の悪化した気分が好転することに期待が出来ないので、とにかく強制的にお金を回すことが必要になります。

 その役割を果たすのが、国民から強制的に税金を徴収する権能を与えられて、それらを使って社会を安定させる役割をもった政府というわけ。だから中央銀行は資金を市場に投入して流動性の確保と事態の沈静化に必死で努めるのです。

 「民間が出来ることは民間に」とは言われますが、これはあくまでも健康な経済を前提にした話。危機対処は民間では出来ません。その被害を最小限に食い止めるのは、なにより政府の重要な役割です。

    ※    ※    ※    ※

 自民党の総裁選挙では、麻生さんは景気対策を重視する一方で、与謝野さんなどは国の財政の収支を重要視するという立場に立っていて、意見の分かれるところです。

 これは経済を長期的に見るか目の前の危機管理を重視するかという立場の違いのように思います。

 立場の違いというのは、例えば太っているけれど風邪で弱って死にそうな患者さんに、「栄養のあるものを食べて直してね」と言うか、それとも「メタボ対策が叫ばれているから、カロリーコントロールに気をつけて、あまり食べてはいけないよ」と言うのか、という違いです。

 「風邪が治ったらダイエットをします」というのと、「良い機会だから今ダイエットをしたら?」のどちらの診断を下すでしょうか。死んでしまったらダイエットもなにも意味が無くなってしまいます。

 この問いに正解はなくて、未来の人が過去を振り返ることが出来るだけ。将来を見据えた決断があるのみです。

 国のリーダーたちの果断な決断を国民は見守っています。

 政争の具にしている場合ではないはずなのですが…  
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小田原のまち巡り

2008-09-15 23:31:33 | Weblog
 思い立って小田急線を乗り継いで、小田原のまち巡りをしてきました。

 小田原は二宮尊徳の生まれた地で、尊徳さんの生家を訪ねたことはあるものの、小田原城や街並みを見たことはなかったのです。報徳二宮神社もお詣りしなくては。

    ※    ※    ※    ※

 小田原のまち巡りは観光レンタサイクルで決まり。駅から数百メートルの小田原城の中に見聞館という建物があって、そこで自転車が借りられます。レンタル料が300円で保証金が1000円、安いなあ。

 

 受付の女性に「小田原の町はどこを見ると良いでしょうか」と訊ねてみると、「そうですねえ、港で食事を取るのも良いですし、まちなかには街かど博物館という地場産業を紹介してくれるお店もありますよ。もちろんお城もね」とのこと。

 なるほどー、それではまず港の方へ向かいましょう。

    ※    ※    ※    ※

 

 小田原港にはたくさんの釣り人が訪れていました。港の回りには地場の魚を食べさせてくれる新しめのお店もあって、若い人たちで賑わっていました。

 しかし面白い食堂はないものかと探してみると、市場の二階に食堂がありました。ここのハマチの釜の塩焼き定食(750円)が絶品!絶妙な焼き加減と塩加減が最高です。

 

 

 

    ※    ※    ※    ※

 街かど博物館は老舗のお店が商売や産業の歴史を紹介してくれるというもの。鰹節屋さんやかまぼこ屋さん、お菓子や木工芸品まで多彩なお店が、店の前に幟を立てています。小田原は東海道有数の宿場町で、伝統あるお店が充実しているのがウリ。ゆっくりと見物してみるのも良いですね。

    ※    ※    ※    ※

 小田原には室町時代からいろいろなお城が出来て移り変わっているのですが、江戸時代の天守閣は明治初期に取り壊され、今あるのは昭和35年に鉄筋コンクリートで復元されたもの。

 中は北条氏と小田原の歴史や昔の武具や道具などを紹介する展示館になっています。屋上からは天気が良ければ伊豆半島から三浦半島までが一望なのだそう。今度は冬が良いかな。

 

    ※    ※    ※    ※

 さて今日の目的は報徳二宮神社。こちらは明治27年に創建された、いわずと知れた二宮尊徳を御祭神とした神社。 

 江戸後期の農村指導者だった二宮尊徳の遺徳を慕って、周辺の報徳社の関係者が集まってここ小田原城内に作られたのです。

 

 昔の日本人は、素晴らしい功績を残した人を尊敬するあまりよく神様として祀ったものです。日露海戦で勝った東郷平八郎も東郷神社として祀られています。

 ここ報徳二宮神社もそんな一つですが、尊徳先生が活躍した各地で、二宮神社や報徳神社が出来上がっているので、報徳運動の活動団体の報徳社は宗教法人と間違えられがちなのです。

 思想家といえばそうですが、宗教家とは一線を画した二宮尊徳。彼は自分自身の教えを「神儒仏正味一粒丸」と言っていて、神道と儒教と仏教の教えが渾然一体となったものだ、という趣旨のことを言っています。

 今日もアメリカの証券会社であるリーマンブラザーズが破産しました。激動の時代こそ、「分をわきまえる」という生き方の基本に立ち返りたいものです。 

 
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窮すれど何をしないか

2008-09-14 23:55:29 | Weblog
 前日の東京の天気予報は午後から雨だったにもかかわらず、雨はなし。中秋の名月もきれいに見えています。

 明日も晴れかな。

    ※    ※    ※    ※

 私淑する安岡正篤先生の「一日一言」に『人物をみる八観法』という項がありました。人の本質はこういうところに現れるという、安岡流人物評価眼の極意です。

 曰く、

一、通ずれば其の礼する所を観る
 すらすらうまく行き出したときに、どういうものを尊重するかを観る。

一、貴ければ其の進むる所を観る
 地位が上がるにつれ、その登用する人間を観て人物が分かる。

一、富めば其の養う所を観る
 金が出来るとなにを養い出すか。

一、聴けば其の行う所を観る
 善いことを聞いたら、それを実行するかどうかを観る。

一、習えば其の言う所を観る
 習熟すればその人間の言うところを観る。

一、止(いた)れば其の好む所を観る
 この「止」は板につくという意味。一人前に仕事が出来るようになると、何を好むか。

一、窮すれば其の受けざる所を観る
 貧乏したときに何を受けないかを観る

一、賤なれば其の為さざる所を観る
 人間落ちぶれると何をするかわからない。だから為さない所を観る
       
  (安岡正篤『一日一言』)

 とありました。名言です。

    ※    ※    ※    ※

 三笠フーズの社長が釈明文を出したそうです。 (→こちら


 その釈明文の中で、事の経緯については「取引先の宮崎商店が2002年に倒産した際、『のり加工原料買い付け資格』を買い取った。同商店側から『上手にやればもうかる』『私(当時の同商店経営者だった宮崎一雄氏)は10数年やって方法を熟知している』と教唆され『利益が上がりそう』と買い取りを決断した。買い取り後も(三笠の九州営業所長に転じた)宮崎氏が別会社で主に采配を振るい、私は『もうかるなら』と安易に任せきりにしていた」と書かれているのだとか。

 前述の八観法に照らせば、「窮すれば其の為さざる所を観る」です。名指しをされた宮崎氏の方は、この言を否定しているそうですが、いずれにしても、何をしてはいけないかという心のタガが『儲かるなら』という気持ちのために緩んでしまったということなのでしょうか。

 早急な事実関係の究明と、有効な再発防止策が求められます。

 信頼が前提にならない社会はコストと手間がかかります。社会が法律などに縛られて、信頼を醸成しなくてもよい方向に向かっているように思いますが、それには真っ向から反対を表明したいものです。 
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【番外編…なのか?】昭和レトロ商品博物館

2008-09-13 23:55:30 | Weblog
 赤塚不二夫会館のあとはお隣の昭和レトロ商品博物館を見学。こっちもまた昭和生まれにはたまらない陳列の数々で笑ってしまいます。

 

 まず入り口の受付がすでに駄菓子屋のおじちゃんになっていて、その名も「昭和堂本舗」。売っているものもありますが、大概は昔懐かしい品々を展示したもの。上にはキンチョールの大きな看板があります。「ルーチョンキ!」なんて流行ったなあ。

 

 おおっ!家庭版がある!うちの父も買ってきて我が家にあったし、よくやったなあ…。懐かしいー。子供の時の思い出が一気に湧いてきます。

 

 こちらはパッチ(=北海道方言でメンコのこと)に牛乳の蓋の数々。パッチは中学校一年の時に近くの子供を集めて毎日やっていたのに、「どれ、一枚よこせ」と言われて渡した親父に全部巻き上げられて燃やされた思い出があるぞ。向こうの方が一枚上手だったのです。

 

 牛乳の蓋を集める乗って何であんなに流行ったんだろう、みんな集めていたもんな…、おー!別海牛乳の蓋もあるー!なんか嬉しくなっちゃうね。

 

    ※    ※    ※    ※

 おっ、『象が踏んでも壊れない』で一世を風靡したサンスターアーム筆入れがある。そういえばこれを持っている奴が『象が踏んでも壊れないんだぞー』と言って、金槌で叩いたらヒビが入ったことがあったなあ…。

 

 こちらは懐かしい飲み物シリーズ。ミリンダに初期のスプライトですか。ペプシの300mlなんて北海道にもあったかなあ?でもタケダのプラッシーはないのね、プラッシーは。

 

 軍事将棋もありました。持ち駒の配置に妙がありましたね。スパイは大将とミサイルに勝つのです。スパイの駒には目がかいてあるんですよ、目が!

 

 こちらはコカコーラの景品シリーズ。ヨーヨーが欲しくて欲しくてたまりませんでした。本当に青春が蘇りますなあ。

 

    ※    ※    ※    ※

 ときどき、民族博物館などへ行くと昔の民具などが置いてあることがありますが、カマドや鍬や鋤を見てももう親の世代もそれほど使ったことがあるわけではないものが置かれていてあまりシンパシーが湧きません。それよりはまさにここに飾ってあるものは生きてきた記憶の中にある品々でより鮮明に子供時代を思い出すことでしょう。

 流行物というのは、子供があまりそれに没頭すると勉強がおろそかになるのではないかと心配になり、つい禁止したくなりますが、親の目をかいくぐって友達と共有したこういうものこそ、自分自身の歴史に確かなインデックスになっているものです。

 見た瞬間に小学校6年生にフラッシュバックさせてくれるということは、強烈な印象があるからこそ。

 流行歌でもおもちゃでも、その時代の流行の思い出を子供に残してあげる事って大切ですね。自分自身がそうなんですから。

 思わず一人で盛り上がってしまいましたが同世代には涙モノですわ。 
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青梅市の赤塚不二夫会館

2008-09-13 23:11:15 | Weblog
 青梅市の赤塚不二夫館を見てきました。

 青梅市は昭和レトロをテーマにしたまちづくりを行っていて、お店の上に映画看板を掲げたり、昭和レトロ商品博物館などをつくっていたのですが、そうした活動をさらに元気にするものとして赤塚不二夫記念館の構想を造り、本人に交渉をしたのだとか。

  

 赤塚不二夫さんの方は映画に縁のある方でした。もともと食えない時代に映画の看板を書いていたり、手塚治虫さんからは 「漫画家になろうと思うのなら、漫画だけ読んでいてはいけない」、「良い映画を観て、良い小説を読み、良い音楽を聴くこと」と言われ、貧しい時代でも常に映画を観続けていたのだとか。

 そんな縁で情熱が実って、昭和レトロ商品博物館の隣に平成15年に建てられたのが赤塚不二夫会館というわけなのです。

  

    ※    ※    ※    ※

 中へはいるとバカボンのパパの口が入り口。そしてそのとなりに黒いリボンをかけられた赤塚不二夫さんの遺影が飾られています。ちょっと寂しいね。

 

 中は赤塚不二夫オールキャラクター勢揃いでのお出迎え。お馴染みのキャラが踊っています。

 

 いくつもの部屋にマンガや赤塚不二夫さんのインタビュー記事などが貼られています。マンガの黎明期に活動を始めたトキワ荘の模型もありましたよ。

 

 インタビュー記事を読んでいると、赤塚不二夫さん自分自身が好きなキャラクターのことが書かれていました。

「第三位は秘密のアッコちゃん。当時女性マンガは恋愛ものばっかりだったのを魔法使いのイメージで書いてみようと思った。スタッフは『そんなの流行らない』と言って反対だったけれど、見事にヒット。その後『奥様は魔女』や『魔法使いサリー』なんかも出てきたけれど、そんな魔法少女ものの先駆けだったんだと思うよ」

「第二位はおそ松くんのなかに出てくるチビ太。実は彼にはモデルがいるんだ。僕(赤塚)が子供のときに遊んでいるといつも『僕も入れて』とくっついてくる奴がそのモデル。

 メンコをやるときも『僕も入れて』というから『母ちゃんからお金をもらってメンコを買ってきな』と言うと、本当に買ってきた。ところが年下で弱いもんだからすぐ負けて取られちゃうんだ。しょっちゅうそうやって負けてはお金をせびるもんだから、そいつのお母さんに怒られたな。

 またいつかも、冒険に『僕も行く』というから『鳩の糞を食べたら連れて行ってやる』と言ったら、本当に食べちゃった。『どうだ?』と訊くと『苦がいー』だって。いじめられキャラだったんだな」

「第一位はやっぱりバカボンのパパだよ。バカなキャラにときどき本音を言わせる、というキャラ設定も最初スタッフからは反対されたよ。でもバカだから本当のことが言える、ということがあるんだ。僕は絶対成功すると思ったけれど、そうだったろ?」

    ※    ※    ※    ※

 いわゆる「ギャグ」という言葉を生み出したのも赤塚不二夫さん。まあやっぱり天才だったんですね。

 わたしの世代の子供の時の写真には必ず「シェー」の一枚があるはず。昭和を明るくしてくれてありがとうございました。
 
 改めてご冥福をお祈りします。    合掌 

 これでいいのだ!
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奥多摩~立川、自転車の旅

2008-09-13 22:26:48 | Weblog
 本当に久しぶりに自転車の旅をしてきました。梅雨や夏休みなどで約2ヶ月ぶりのまち巡りです。

 今日は知人から「青梅市には赤塚不二夫会館があったり、昭和レトロの町おこしをしていて面白いよ」と言われたので、早速行ってみることにしたのです。

 しかし青梅だけではつまらないので、青梅駅の思いっきり向こうにある奥多摩線終点の奥多摩まで行って、そこから自転車で青梅まで降りてくることにしました。さらに元気があれば立川まで戻ってくるつもりです。



    ※    ※    ※    ※

 奥多摩線へは青梅駅で乗り換えてさらに12駅上って行きます。車両の椅子が進行方向左側に向けられていて、多摩川の渓谷を見ることができるようになっています。


 奥多摩駅はチロル風…なのかな? 登山口らしいデザインではありますが。今日は快晴で、軽登山を楽しもうという人たちがたくさん訪れていました。



 もっともこちらは散策目当てとは違って、ここからひたすら道路を下る旅。多摩川の流れに沿った道路なので総じて下りとは言え、ときどきはきつい上り勾配もあったりして結構楽しめます。

 途中の橋の上からはゆったりした多摩川と河原でキャンプを楽しむ人たちの姿が楽しめて、快適なサイクリングです。



    ※    ※    ※    ※

 青梅の赤塚不二夫会館までは約24キロ。そのあたりを少し楽しんで、結局は立川までさらにサイクリングの足を伸ばしました。

 本日の奥多摩駅~立川駅までの距離は42km。心地よい疲労感で、家に帰ってからのビールの旨いこと!

 しかしサドルのあたったお尻は痛いです。ウゥー…


 
 一応本当に行った証拠を載せておきますね。いつもこの青いカバーで持ち運んでいるのです。

 
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